JPH05239463A - コークス炉の熱間補修装置 - Google Patents

コークス炉の熱間補修装置

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Publication number
JPH05239463A
JPH05239463A JP7615492A JP7615492A JPH05239463A JP H05239463 A JPH05239463 A JP H05239463A JP 7615492 A JP7615492 A JP 7615492A JP 7615492 A JP7615492 A JP 7615492A JP H05239463 A JPH05239463 A JP H05239463A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coke oven
heat insulating
working space
window
carbonization chamber
Prior art date
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Pending
Application number
JP7615492A
Other languages
English (en)
Inventor
冨喜男 ▲桑▼田
Tokio Kuwata
Keiji Kamegawa
啓治 亀川
Shinichi Yamamoto
慎一 山本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JFE Engineering Corp
Original Assignee
NKK Corp
Nippon Kokan Ltd
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Publication date
Application filed by NKK Corp, Nippon Kokan Ltd filed Critical NKK Corp
Priority to JP7615492A priority Critical patent/JPH05239463A/ja
Publication of JPH05239463A publication Critical patent/JPH05239463A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 安全に炉壁レンガの補修が行え、しかも、広
い作業スペースを確保でき、更に、作業用窓の形成位置
を自由に選択できる、コークス炉の熱間補修装置を提供
する。 【構成】 下部に形成された冷風送気ダクト20から作業
スペース13内に冷風を供給しながら、作業スペース13に
形成された作業用窓12からコークス炉の炭化室の炉壁の
補修を行うための、炭化室内に挿入可能な、コークス炉
のボックス状熱間補修装置において、作業スペース13の
壁は、保護外板14と、保護外板14の内側に設けられた断
熱材15と、断熱材15の内側に設けられた複数個の真空断
熱パネル16と、少なくとも1つの窓用開口パネル17と、
両パネル16、17を支持するための支持枠18とからなって
いることを特徴とする、。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、コークス炉の熱間補
修装置、特に、安全に炉壁レンガの補修が行え、しか
も、広い作業スペースを確保でき、更に、作業窓の形成
位置を自由に選択できる、コークス炉の熱間補修装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】室炉式コークス炉における、石炭が装入
される炭化室は、レンガによって構築され、常時高温状
態に維持されている。炭化室のスペースは、幅が350 か
ら500mm、高さが4から7m 、奥行きが14から17m 程度
である。しかしながら、長期間、コークス炉を操業する
と、常温の石炭装入による温度変化や製造コークスの窯
出し時における炉蓋の開放による温度変化等によって、
炭化室のレンガは、スポーリング等の損傷を受けて老朽
化が進む。このようにして、炭化室のレンガの老朽化が
進行すると、レンガは、肌荒れ状態からヘヤークラック
の発生、剥離、そして、最後に、脱落して、コークス炉
の休止に至る。
【0003】炭化室のレンガの補修方法には、湿式モル
タル吹き付け、乾式モルタルの吹き付け、モルタルの溶
融吹き付け等の方法があるが、何れの方法も炉体の外部
から行う補修であり、しかも、補修の範囲は、レンガの
肌荒れ、ヘヤークラック、剥離状態までの段階である。
【0004】脱落したレンガの補修は、新規のレンガに
よる差替え、積替えによる方法しか無く、この補修は、
全て人力に頼っている。従って、炭化室のレンガの補修
作業は、炉体の温度を常温近くまで下げて行うか、炉体
の温度をある程度まで下げた後、例えば、ボックス状の
補修装置を炭化室内に装入することによって行ってい
る。
【0005】上記ボックス状補修装置について図面を参
照しながら説明する。図9は、ボックス状補修装置を示
す斜視図、図10は、ボックス状補修装置によるレンガ補
修作業状態を示す断面図である。図9および図10におい
て、1は、ボックス状補修装置の作業スペース2の壁に
形成に形成された作業用窓である。作業用窓1の場所
は、補修箇所に応じて予め形成しておく。ボックス状補
修装置は、石膏ボード、石綿、岩綿等の素材からなる断
熱材によって構築されている。作業スペース2の床に
は、後述する冷風送気ダクトから送られる冷風の通気孔
3が形成されている。4は、ボックス状補修装置の下部
から所定高さの位置に形成された冷風送気ダクトであ
り、炭化室の外部に設けられたブロワー5から冷風が送
り込まれる。作業スペース2の天井部には、排気ダクト
6が設けられており、作業スペース2内の空気を外部に
排気できるようになっている。以下、先行技術1とい
う。
【0006】上記先行技術1によって、炭化室のレンガ
の補修作業を行うには、補修対象の炭化室内に補修装置
を挿入し、ブロワー5から冷風を補修装置の作業スペー
ス2内に送り込みながら、作業スペース2の作業用窓1
から新規レンガによる差替え、積替え等の補修作業を行
う。作業スペース2内の温度上昇は、ブロワー5から冷
風によって抑制される。
【0007】実開昭57-129752 号公報には別の補修装置
が開示されている。この補修装置は、図11に示すよう
に、中空の金属板7内に給水管8および排水管9が接続
され、金属板7の正面および側面を断熱材10によって被
覆したものからなっている。以下、先行技術2という。
【0008】先行技術2によって、炭化室のレンガの補
修作業を行うには、図12に示すように、補修対象の炭化
室11内に補修装置を挿入して、作業スペースの温度上昇
を抑制し、補修箇所Aを補修する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た先行技術1は、次のような問題を有していた。即ち、
断熱効果を上げるには、断熱材の厚さを増加させる必要
があるが、断熱材の厚さを増加させると、作業スペース
がますます狭くなって、補修作業がやりにくくなる。
【0010】一方、上述した先行技術2は、次のような
問題を有していた。即ち、給水管、排水管等を配管する
必要があるので、装置の構造が複雑となる。しかも、強
制冷却方式であるので、レンガ面が冷却される結果、ス
ポーリングの発生等、レンガに悪影響を及ぼす。また、
作業スペース内の温度を人間が入って作業できるような
温度に低下する必要があるが、このように作業スペース
内の温度を低下させると、補修箇所以外のレンガにも温
度低下による悪影響が出る。更に、水漏れの危険が伴
い、構造設計上、細心の注意が必要となる。水漏れが発
生して、水がレンガにかかった場合には、スポーリング
が発生することは勿論、高温蒸気の発生によって作業者
に危険を及ぼす。
【0011】先行技術2を先行技術1に適応した場合に
おいても、上述したと同様な問題が生じるが、この問題
に加えて給水管、排水管等の配管による重量増加の問題
も生じる。
【0012】従って、この発明の目的は、安全に炉壁レ
ンガの補修が行え、しかも、広い作業スペースを確保で
き、更に、作業用窓の形成位置を自由に選択できる、コ
ークス炉の熱間補修装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】この発明は、下部に形成
された冷風送気ダクトから作業スペース内に冷風を供給
しながら、前記作業スペースに形成された作業窓からコ
ークス炉の炭化室の炉壁の補修を行うための、前記炭化
室内に挿入可能な、コークス炉のボックス状熱間補修装
置において、前記作業スペースの壁は、鋼製保護外板
と、前記保護外板の内側に設けられた断熱材と、前記断
熱材の内側に設けられた複数個の真空断熱パネルと、少
なくとも1つの窓用開口パネルと、前記真空断熱パネル
および前記窓用開口パネルを支持するための支持枠とか
らなり、前記真空断熱パネルおよび前記窓用開口パネル
は、前記支持枠に沿って順次垂直に積み重ねられること
に特徴を有するものである。
【0014】この発明の、コークス炉の熱間補修装置の
一実施態様を、図面を参照しながら説明する。図1は、
この発明の、コークス炉の熱間補修装置の一実施態様を
示す斜視図、図2は、この発明の、コークス炉の熱間補
修装置の部分断面図である。図1および図2において、
12は、ボックス状補修装置の作業スペース13の壁に形成
に形成された作業用窓である。作業用窓12の形成場所
は、後述するように自由に選択できる。ボックス状補修
装置の壁は、鋼製保護外板14と、保護外板14の内側に設
けられた、石綿、岩綿等の素材からなる断熱材15と、断
熱材15の内側に設けられた複数個の真空断熱パネル16
と、少なくとも1つの窓用開口パネル17と、真空断熱パ
ネル16および窓用開口パネル17を支持するための支持枠
18とからなっている。
【0015】真空断熱パネル16は、ステンレス鋼板製等
の中空箱の内部を真空に維持したものからなっており、
極めて高い断熱効果を有している。真空断熱パネル16
は、例えば、図4、5または6に示すような形状をして
おり、後述する支持枠に沿って順次垂直に積み重ねられ
る。支持枠18は、図3に示すように、複数本のH型鋼18
A とこれらを互いに連結するフラットバー18B 等によっ
て構成されており、真空断熱パネル16はH型鋼18A 間に
上方から順次挿入され、積み重ねられる。
【0016】窓用開口パネル17は、図7または8に示す
ような形状をしており、作業用窓12を形成するものであ
る。窓用開口パネル17は、真空断熱パネル16と同様にH
型鋼18A 間に上方から挿入され、真空断熱パネル16上に
積み重ねられる。従って、窓用開口パネル17の積み重ね
場所を変えることによって作業用窓12の位置を任意に変
えることができる。この場合、窓用開口パネル17部分の
外板14および保護外板14は予め除去しておくか、窓用開
口パネル17の組み立て後に除去しておいても良い。
【0017】作業スペース13の床には、後述する冷風送
気ダクトから送られる冷風の通気孔19が形成されてい
る。
【0018】20は、ボックス状補修装置の下部から所定
高さの位置に形成された冷風送気ダクトであり、炭化室
の外部に、図10におけると同様に設けられたブロワーか
ら冷風が送り込まれる。作業スペース13の天井部には、
図10におけると同様に排気ダクトが設けられており、作
業スペース13内の空気を外部に排気できるようになって
いる。
【0019】上述した、この発明の補修装置によって、
炭化室のレンガの補修作業を行うには、補修対象の炭化
室内に補修装置を挿入し、図10に示すように、ブロワー
5から冷風を補修装置の作業スペース13内に送り込みな
がら、作業スペース13の作業用窓12から新規レンガによ
る差替え、積替え等の補修作業を行う。作業スペース13
の断熱効果は、補修装置の壁の一部が真空断熱パネル16
によって構成されているので、極めて高い。従って、補
修装置の壁全体の厚さは、先行技術1の補修装置に比べ
て薄くすることが可能である。この結果、その分だけ補
修装置の作業スペースを広くとることができる。しか
も、作業用窓12の形成場所は、真空断熱パネル16の積み
重ね場所を変えるのみで任意に変えられる。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、真空断熱パネルの使用によって作業スペースを広く
することができ、水冷方式を採っていないので水漏れに
よる弊害および配管による重量増加の問題は発生せず、
安全にコークス炉のレンガの補修作業をすることがで
き、更に、真空断熱パネルを複数個に分割したので、作
業用窓の形成場所を任意に変えることができるといった
有用な効果がもたらされる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の、コークス炉の熱間補修装置の一実
施態様を示す斜視図である。
【図2】図1の部分断面図。
【図3】この発明の、コークス炉の熱間補修装置の支持
枠を示す斜視図である。
【図4】この発明の、コークス炉の熱間補修装置の真空
断熱パネルの一例を示す斜視図である。
【図5】この発明の、コークス炉の熱間補修装置の真空
断熱パネルの別の例を示す斜視図である。
【図6】この発明の、コークス炉の熱間補修装置の真空
断熱パネルの更に別の例を示す斜視図である。
【図7】この発明の、コークス炉の熱間補修装置の窓用
開口パネルの一例を示す斜視図である。
【図8】この発明の、コークス炉の熱間補修装置の窓用
開口パネルの別の例を示す斜視図である。
【図9】先行技術1の、コークス炉の熱間補修装置を示
す斜視図である。
【図10】先行技術1の熱間補修装置を使用してコークス
炉の炭化室のレンガの補修作業を行っている状態を示す
断面図である。
【図11】先行技術2の、コークス炉の熱間補修装置を示
す部分省略斜視図である。
【図12】先行技術2の、コークス炉の熱間補修装置のコ
ークス炉への設置状態を示す平面図である。
【符号の説明】
1:作業用窓、 2:作業スペース、 3:通気孔、 4:冷風送風ダクト、 5:ブロワー、 6:排気ダクト、 7:金属板、 8:給水管、 9:排水管、 10:断熱材、 11:炭化室、 12:作業用窓、 13:作業スペース、 14:保護外板、 15:断熱材、 16:真空断熱パネル、 17:窓用開口パネル、 18:支持枠、 19:通気孔、 20:冷風送風ダクト。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下部に形成された冷風送気ダクトから作
    業スペース内に冷風を供給しながら、前記作業スペース
    に形成された作業窓からコークス炉の炭化室の炉壁の補
    修を行うための、前記炭化室内に挿入可能な、コークス
    炉のボックス状熱間補修装置において、前記作業スペー
    スの壁は、鋼製保護外板と、前記保護外板の内側に設け
    られた断熱材と、前記断熱材の内側に設けられた複数個
    の真空断熱パネルと、少なくとも1つの窓用開口パネル
    と、前記真空断熱パネルおよび前記窓用開口パネルを支
    持するための支持枠とからなり、前記真空断熱パネルお
    よび前記窓用開口パネルは、前記支持枠に沿って順次垂
    直に積み重ねられることを特徴とする、コークス炉の熱
    間補修装置。
JP7615492A 1992-02-27 1992-02-27 コークス炉の熱間補修装置 Pending JPH05239463A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007051229A (ja) * 2005-08-19 2007-03-01 Jfe Refractories Corp コークス炉炭化室で使用する補修用足場およびその積み上げ方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007051229A (ja) * 2005-08-19 2007-03-01 Jfe Refractories Corp コークス炉炭化室で使用する補修用足場およびその積み上げ方法

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