JPH05239079A - 光学活性なω−ハロ−2−アミノアルカンカルボン酸誘導体、その製造方法および光学活性なリン含有α−アミノ酸の製造のためにそれを使用する方法 - Google Patents

光学活性なω−ハロ−2−アミノアルカンカルボン酸誘導体、その製造方法および光学活性なリン含有α−アミノ酸の製造のためにそれを使用する方法

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JPH05239079A JP4205742A JP20574292A JPH05239079A JP H05239079 A JPH05239079 A JP H05239079A JP 4205742 A JP4205742 A JP 4205742A JP 20574292 A JP20574292 A JP 20574292A JP H05239079 A JPH05239079 A JP H05239079A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 多数の生物学的に活性な物質の製造に出発物
質として適している化合物を提供する。 【構成】 式Iおよび式II (例えば、(4S)−3−ベンジルオキシカルボニル−
4−(2−クロロエチル)−1,3−オキサゾリジン−
5−オン) (例えば、L−ホモアラニン−4−イル(メチル)ホス
フイン酸塩酸塩)で表される光学活性な、環状(2S)
−または(2R)−ω−ハロ−2−アミノアルカンカル
ボン酸誘導体、および同リン含有α−アミノ酸の誘導体
並びにそれらの製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、多数の生物学的に活性な物質の
製造に出発物質として適している、式I
【0002】
【化8】
【0003】〔式中R1 は置換されていないかまたは、
ヒドロキシル、(C1 〜C4 )アルコキシ、[(C1
4 )アルキル]カルボニルおよび[(C1 〜C4 )ア
ルコキシ]カルボニルからなる群から選択される1つま
たはそれ以上の基によって置換されている(C1
6 )アルキルである;あるいは(C2 〜C6 )アルケ
ニル、(C 2 〜C6 )アルキニルまたは式R2 −CO−
もしくはR3 −SO2 −で表される基であり、R2
(C1 〜C11)アルキル、(C6 〜C13)アリールまた
は置換されている(C6 〜C13)アリール、(C1 〜C
6 )アルコキシ(それは置換されていないかまたは、
(C6 〜C13)アリールおよび置換されている(C6
13)アリールからなる群から選択される1つまたはそ
れ以上の基、好ましくは1つの基によって置換されてい
る)であり、R3 は(C1 〜C4 )アルキル、フェニル
または置換されているフェニルであり、Xはハロゲン、
好ましくは塩素、臭素またはヨウ素であり、そしてnは
0または1、特に1である。〕で表される光学活性な、
環状(2S)−および(2R)−ω−ハロ−2−アミノ
アルカンカルボン酸誘導体またはその混合物に関する。
【0004】式(I)中、上記基中の炭素鎖、例えば、
置換されていないまたは置換されているアルキル、アル
コキシおよび別の基は、各々直鎖または分枝であり得
る。アルキル基は、アルコキシ、ハロアルキル等のよう
な結合された定義中のものを含めて、例えば、メチル、
エチル、n−またはi─プロピル、n−、i−、t−ま
たは2−ブチル等である。アルケニルおよびアルキニル
基はアルキル基に対応する可能な不飽和の基、例えば、
2−プロペニル、2−または3−ブテニル、2−プロピ
ニル、あるいは2−または3−ブチニルである。ハロゲ
ンはフッ素、塩素、臭素またはヨウ素である。アリール
は芳香族基、例えば、フェニル、ナフチルまたはフルオ
レニル、好ましくはフェニルである。置換されているア
リールまたはフェニルは、例えば、ハロゲン、(C1
4 )アルキル、(C1 〜C4 )アルコキシ、(C1
4 )チオアルキル、[(C1 〜C4 )アルキル]カル
ボニル、[(C1 〜C4 )アルコキシ]カルボニル、
[(C1 〜C4 )アルキル]カルボニルオキシ、カルボ
キサミド、[(C1 〜C4 )アルキル]−カルボニルア
ミノ、[(C1 〜C4 )アルキル]アミノカルボニル、
ジ−[(C1 〜C4 )アルキル]アミノカルボニルおよ
びニトロからなる群から選択される1つまたはそれ以上
の、好ましくは1〜3つの基によって置換されているア
リールまたはフェニルである。置換されているアリール
は好ましくは、ハロゲン、(C1 〜C4 )アルキル、
(C1 〜C4 )アルコキシおよびニトロからなる群から
選択される、1つまたはそれ以上の、好ましくは1〜3
つの基によって置換されているフェニルである。
【0005】R1 下に記載のカルボニル基を有する基の
例は、アセチル、メトキシカルボニル、エトキシカルボ
ニル、t−ブトキシカルボニル、ベンジルオキシカルボ
ニル、フルオレニルメトキシカルボニルおよびナフチル
メトキシカルボニルである。
【0006】式(I)で表されるいくつかの化合物は、
示された不斉中心に加えて、1つまたはそれ以上の不斉
炭素原子または二重結合を有し得るが、それらは式
(I)に個々に示されていない。しかしながら、それら
の特定の空間的な形によって定義される可能な立体異性
体、例えば、エナンチオマー、ジアステレオマー、Z−
およびE−異性体は、全て一般式(I)によって包含さ
れそして、場合により、慣用の方法によって立体異性体
の混合物から得られ得あるいは立体化学的に純粋な出発
材料の使用と組み合わせた立体選択的反応によって製造
されることもできる。
【0007】上記式Iで表される好ましい化合物は、R
1 が1−ヒドロキシ(C1 〜C6 )アルキル、メタンス
ルホニル、ベンゼンスルホニル、o−、m−またはp−
トルエンスルホニルあるいは式R2 −CO−で表される
基であり、R2 が(C1 〜C11)アルキル、(C6 〜C
12)アリールまたは置換されている(C6 〜C12)アリ
ール、(C1 〜C4 )アルコキシ(それは置換されてい
ないかあるいは、フェニルまたは置換されているフェニ
ルからなる群から選択される1つまたはそれ以上の、好
ましくは1つの基によって置換されている)であり、X
が塩素、臭素またはヨウ素でありそしてnが0または1
であるものである。
【0008】特に好ましいものは、R1 が1−ヒドロキ
シ(C1 〜C4 )アルキル、メタンスルホニル、ベンゼ
ンスルホニル、p−トルエンスルホニル、メトキシカル
ボニル、エトキシカルボニル、t−ブトキシカルボニル
またはベンジルオキシカルボニルである、式Iで表され
る化合物である。
【0009】特に好ましいものは、上記好適な特性の組
合せを有する式Iで表される化合物である。当該式で表
される光学活性な化合物は、式IS およびIR
【0010】
【化9】
【0011】〔式中R1 、Xおよびnは上記意味を有す
る。〕で表される(2S)または(2R)化合物を含
む。特に好ましいものは式IS で表される光学活性な
(2S)化合物または、80%より高い、好ましくは9
0%より高い式IS で表される化合物の含有率を有する
異性体IS およびIR の混合物である。
【0012】主として非環式ω−ハロ−2−アミノアル
カンカルボン酸誘導体を介する生物学的に活性な物質の
多数の合成が既に公知である。このような化合物は、例
えばシスタチオニン含有ペプチドの合成に(Coll. Czec
h. Chem. Comm. 1967, 32, 2485) 、光学活性なアゼチ
ジンカルボン酸の合成に(Chem. Lett. 1973, 5) 、変性
されたt−RNAの製造に(Chem. Ber. 1976, 109, 8
2)、甘味料の合成に(J. Agric. Food Chem. 1982, 30,
676)および置換アミノ酸(Tetrahedron 1985, 41, 183
3)、例えば、L−カナリン(Lieb. Ann. Chem, 1986, 28
7)、L−セレノメチオニン(Tetrahedron 1986, 4983)ま
たはアミノシクロプロパンカルボン酸(Synthesis 1987,
298) の主として合成に使用される。さらに、当該化合
物は、微生物抑制剤ジスカデニンの合成に(Synthesis 1
988, 240) およびノカルジシン群の抗生物質の製造に
(J. Am. Chem. Soc. 1990, 112, 760)使用されることも
できる。
【0013】しかしながら、上記式Iで表されるω−ハ
ロ−2−アミノアルカンカルボン酸の環状誘導体はこれ
まで使用されたことがない。J. Chem. Soc. Chem. Com
m. 1984, 1298において、R1 がベンジルオキシカルボ
ニルであり、XがBrでありそしてnが1である式Iで
表される化合物の製造が記載されており、その際、使用
される出発材料は容易に入手できないまたは高価なN−
ヒドロキシピリジン−2−チオンである。得られる旋光
性のため、記載されている化合物(式I、R1 =ベンジ
ルオキシカルボニル、X=Br、n=1)の光学収率は
非常に低いと考えられる。理論量の73%の、この場合
に得られる化学収率は工業上の開発のためには同様に低
すぎる。
【0014】今や、式Iで表される環状化合物がさらに
貴重なシントンであり、そして特に、さらに以下でより
詳細に定義される、ある光学活性なリン含有α−アミノ
酸の製造に非常に適していることが見出された。
【0015】それ故、本発明は、上記式I(式中R1
Xおよびnは式I下で示される意味を有する)で表され
る光学活性な、環状のω−ハロ−2−アミノアルカンカ
ルボン酸誘導体またはそれらの混合物(但し、R1 がベ
ンジルオキシカルボニルであり、XがBrでありそして
nが1である式Iで表される公知の化合物を除く。)に
関する。
【0016】式Iで表される、光学活性な、環状のω−
ハロ−2−アミノアルカンカルボン酸誘導体の合成可能
性を十分に開発するために、安価な、容易に入手できる
出発材料を用いて出発するそして式Iで表される所望の
化合物を高い化学および光学収率で与える方法が必要で
ある。
【0017】本発明はさらに、R1 、Xおよびnが式I
下に示された意味を有する上記式Iで表される新規のお
よび公知の光学活性なω−ハロ−2−アミノアルカンカ
ルボン酸誘導体のエナンチオ選択合成のためのこのタイ
プの方法であって、 a)上記式IS で表される化合物の場合、式IIS (式
1を参照のこと)〔式中R1 およびNは式I中と同一の
意味を有する。〕で表される光学活性なジアシルペルオ
キシドを式1
【0018】
【化10】
【0019】、ニトリル基含有溶剤中で銅含有触媒の存
在下にハロゲン化剤DXと反応させ、その結果生じる化
合物IS およびIIIS (式1を参照のこと)の混合物
から式IS で表される化合物を単離するあるいは b)上記式IR で表される化合物、または式IR および
S で表される化合物の混合物の場合、a)下に記載の
式IIS で表される化合物に相当するがしかし(S)立
体配置の代わりにそれぞれの不斉炭素原子で(R)立体
配置を有する光学活性なジアシルペルオキシドIIR
またはジアシルペルオキシドIIR およびIIS の対応
する混合物を用い、そしてそれらをa)下でと同様に反
応させそして式IR で表される化合物または式IR およ
びIS で表される化合物の混合物を単離することを特徴
とする方法に関する。
【0020】変換の際に起こる反応は形式的にはフンス
ジーカー(Hunsdiecker) 分解に相当しそしてこれまで脱
官能基化された(defunctionalized)ジアシルペルオキシ
ドについてのみ記載されてきた(Lieb. Ann. Chem. 196
1, 649, 1; J. Am. Chem. Soc. 1965, 87, 1508) 。
【0021】式IIS またはIIR で表されるアシルペ
ルオキシドの反応は好ましくは−30〜+100℃、特
に−5〜+80℃の温度範囲内で、しかしそれぞれの場
合において好ましくはそれぞれの化合物の分解温度以下
の温度で、行われる。接触反応で分解されない(uncatal
yzed) 、熱分解の温度は、公知の方法によって、例え
ば、示差熱分析によって決定され得る。自然分解の危険
を避けるために、さらに、使用される各出発材料の衝撃
に対する感度を試験するのが得策である。
【0022】使用される主な溶剤は有機ニトリルであ
る。これらの例は、脂肪族モノ−またはジニトリル、例
えばアセトニトリル、プロピオニトリルおよび同様にオ
クタンジニトリル、あるいは芳香族ニトリル、例えばベ
ンゾニトリルおよび置換されているベンゾニトリルであ
る。
【0023】それぞれの場合において使用される銅触媒
の溶解性を高めるために、ニトリルおよび別の溶剤、例
えばカルボン酸の混合物も使用することができる。使用
され得るカルボン酸の例は、酢酸、クロロ酢酸またはプ
ロピオン酸である。
【0024】適当なハロゲン化剤DXは例えば元素のハ
ロゲン、例えば塩素、臭素およびヨウ素、ハロゲン化リ
ン(V)またはハロゲン化銅である。適当な触媒は全て
の原子価状態にある銅化合物、例えば、酸化銅(I)お
よびハロゲン化銅、例えば臭化銅(I)、臭化銅(I
I)およびヨウ化銅(I)である。
【0025】従ってXがBrである場合、例えば元素の
臭素または臭化リン(V)がハロゲン化剤DXとして作
用し、XがClの場合、例えば塩化リン(V)がハロゲ
ン化剤DXとして作用し、その際、これらの場合におい
て使用される触媒は好ましくは酸化銅(I)である。
【0026】元素のハロゲンが使用される場合、使用さ
れる触媒は対応するハロゲン化銅、例えば、組合せBr
2 /CuBr2 である。XがBrでありそしてXがヨウ
素である場合、本発明による方法の特に好ましい変形
は、ハロゲン化銅をハロゲン化剤としてそして同時に触
媒として使用することである。従って、式Iで表される
化合物の製造のために、臭化銅(I)、臭化銅(II)
またはヨウ化銅(I)が有利に使用され得る。かわり
に、XがClの場合、塩化銅(I)および塩化銅(I
I)が使用され得る。
【0027】使用される触媒量は、広い範囲内で変えら
れ得るが、ハロゲン化銅が使用される場合、それは、少
なくとも化学量論的に必要とされる量のハロゲン化物が
当該系中に存在することを保証するべきである。
【0028】反応時間は、反応温度によって決まりそし
て0.5〜3時間の間にある。全ての反応は、酸素を排
除して、すなわち保護ガス雰囲気下にまたは減圧中で行
われるのが好都合である。使用され得る保護ガスは例え
ば窒素またはアルゴンである。
【0029】式Iで表される化合物を反応混合物から単
離することは、慣用の方法によって、例えば、酸/塩基
分離によってまたは、式I(IS またはIR )およびI
II(IIIS またはIIIR )で表される化合物を含
む混合物のクロマトグラフィーによって行われ得る。
【0030】式IS およびIIIS (またはIR および
IIIR )で表される化合物を分離するために、反応に
おいて使用される溶剤を、例えば、完全に留去しそして
残留分を水と混和しない溶剤、例えば、トルエン、キシ
レン、ジクロロベンゼン、酢酸エチルまたはジクロロメ
タンあるいはこれらの溶剤の混合物中に溶解する。カル
ボン酸成分IIIを分離するために、次に、有機相を希
薄な水酸化ナトリウム水溶液、希薄な炭酸水素塩溶液、
リン酸水素塩緩衝液でまたは別の塩基性溶液で洗浄し、
その際pHは好ましくは8.5を越えない。有機相中の
この方法で得られる式Iで表される粗製化合物は、溶剤
を一般に減圧下で留去することによって単離され得、そ
して、場合により、さらに公知の方法、例えば、再結晶
化またはクロマトグラフィーによって精製され得る。
【0031】アルカリ性の水相の酸性化の後、式III
で表されるカルボン酸成分は、これから有機溶剤を用い
て抽出されそして慣用の方法で単離され得る。所望なら
ば、回収したカルボン酸成分を出発材料として必要とさ
れる式IIで表されるジアシルペルオキシドの製造のた
めに再利用され得る。
【0032】式IIで表されるジアシルペルオキシドは
新規でありそしてそれ故同様に本発明の内容である。出
発物質として必要とされるジアシルペルオキシドII
(IIS またはIIR)は、過酸化水素との反応によ
り、式IIIa(IIIaS またはIIIaR )によっ
て表されるカルボン酸塩化物から得られ得る(式2を参
照のこと、S形についてのみ再現されるに過ぎない)。式2
【0033】
【化11】
【0034】過酸化水素との反応は、例えば有機または
水性/有機溶剤中で塩基の存在下に行われる。このため
の適当な溶剤は、脂肪族または芳香族の、ハロゲン化さ
れていないまたはハロゲン化された炭化水素、エーテ
ル、例えばジエチルエーテルまたはテトラヒドロフラン
およびエステル、例えば酢酸エチルからなる群から選択
される有機溶剤である。適当な塩基は無機および有機塩
基、例えば、第三有機アミン、例えばピリジン、トリエ
チルアミンおよび1,8−ジアザビシクロ[5.4.
0]ウンデク−7−エンからなる群から選択される有機
塩基である。反応温度は一般に−20〜+20℃、好ま
しくは0〜10℃である。
【0035】式IIIで表される遊離カルボン酸から
の、式IIIaで表されるカルボン酸塩化物の製造およ
び同様に式IIIで表されるカルボン酸の製造は、公知
の方法に従って、または、と類似して、行われ得る(Syn
thesis 1989, 542; Tetrahedron 1986, 42, 6551; Rec.
Trav. Chim. 1975, 94, 182; Coll. Czech. Chem. Com
m. 1963, 28, 2941)。
【0036】式III、特にIIIS で表される化合物
は、公知の方法で、アルパラギン酸およびグルタミン
酸、特にL−アスパラギン酸またはL−グルタミン酸か
ら得られ得る(参考文献:Chem. Pharm. Bull. 1969, 1
679; Synthesis 1989, 542; Tetrahedron 1986, 6551;
J. Chem. Soc. Chem. Comm. 1989, 423; Chemische Ber
ichte 95, 1009 (1962))。安価なそして大量に入手でき
るアミノ酸L−アスパラギン酸およびL−グルタミン酸
が光学活性なシントンおよび活性物質の製造のために出
発材料として使用できることは上記および下記の本発明
による製造方法の特別な利点である。
【0037】本発明はさらに式Vで表される、光学活性
なリン含有α−アミノ酸の誘導体の合成のために、式I
で表されるこの方法で得られる化合物を使用することに
関する。式Vで表される化合物を製造するための本発明
による方法は、アルブゾフ(Arbusov) 反応の一種であり
そして式3中に、(2S)立体配置を有する式Isおよ
びVS で表される化合物の例を用いて説明されている。式3
【0038】
【化12】
【0039】式I、IVおよびV(それぞれIS
R 、IVS 、IVR 、VS 、VR )中、R4 はトリア
ルキルシリル、(C1 〜C8 )アルキル、(C3
8 )シクロアルキル、(C6 〜C13)アリールまたは
置換されている(C6 〜C13)アリールであり、R5
6 は、互いに無関係に、(C1 〜C8 )アルキル、
(C3 〜C8 )シクロアルキル、(C6 〜C13)アリー
ルまたは置換されている(C6 〜C13)、kは0または
1、好ましくは1でありそしてlは0または1、好まし
くは0である;R1 、Xおよびnはさらに上で既に記載
された意味を有する。
【0040】R4 の上記定義中のトリアルキルシリル
は、好ましくはトリ(C1 〜C6 −アルキル)シリル、
特にトリメチルシリル、トリエチルシリル、トリブチル
シリルおよびt−ブチルジメチルシリルを意味する。
【0041】本発明による方法により得られ得る式Vで
表される光学活性な、リン含有α−アミノ酸の環状誘導
体のいくつか(式3を参照のこと)は、ドイツ国公開特
許公報第3,817,956号(ZA 89/401
2)に記載されておりそして式VIで表される遊離アミ
ノ酸およびそれらのペプチドの製造のための中間体とし
て使用され得る(式4を参照のこと)。式VIで表され
る化合物およびそれらの多数のペプチドは、除草、殺菌
および抗ウイルス特性を有している(Bull. Chem. Soc.
Japan 1987, 60, 1761; ドイツ国公開特許公報第2,
856,260号(GB−A−2,011,416);
Sci. Rep. Meiji Seika Kaisha 1973, 13,34; Biochem.
1964, 3, 991) 。式4
【0042】
【化13】
【0043】式VI(それぞれVIS またはVIR
中、R7 はR5 あるいは、l=1かつk=1の場合、R
5 または水素でありそしてR8 はR6 あるいは、l=1
かつk=1の場合、R6 または水素であり、そして
1 、n、kおよびlは、式Iおよび式IV下に既に記
載された意味を有する。
【0044】式(VI)または(VIS )で表される化
合物の場合、それぞれ、特に重要なことは、それぞれ、
アミノ酸4−[ヒドロキシ(メチル)ホスフィノイル]
ホモアラニン(VI)または(2S)−4−[ヒドロキ
シ(メチル)ホスフィノイル]ホモアラニン(VIS
に結合されることである─後者を今後簡単にL−ホスフ
ィノトリシンまたは略してL−PTCと呼ぶ(以下の式
を参照のこと)、それは遊離形でまたはその塩の形で除
草剤グルホシナート(glufosinate)(D,L−PTC)の
活性物質である("The Pesticide Manual", 第9版 199
1, 458を参照のこと):
【0045】
【化14】
【0046】本発明による方法は従って、容易に入手で
きるアミノ酸L−グルタミン酸またはL−アスパラギン
酸から出発するL−ホスフィノトリシンおよび別のリン
含有L−アミノ酸の製造を可能にする。
【0047】式Iで表される化合物と亜リン酸、亜ホス
ホン酸または亜ホスフィン酸(phoshinous acid) 誘導体
との反応は、式3中で説明されているように、アルブゾ
フ反応において(Chem. Rev. 1981, 81, 415)、光学活性
な、リン含有α−アミノ酸の環状誘導体Vに導き、それ
は、ドイツ国公開特許公報第3,817,956号(Z
A 89/4012)に記載されているように、さらに
誘導体化され得る。使用されるリン成分が例えばメタン
亜ホスホン酸のジエステルである場合、式Va S で表さ
れる化合物は式IS で表される化合物との反応により得
られ、式VaSで表される化合物は公知の方法でL−P
TCに変換され得る(ドイツ国公開特許公報第3,81
7,956号(ZA 89/4012))。
【0048】
【化15】
【0049】L−グルタミン酸から出発すると、L−ホ
スフィノトリシンはこの方法で94% eeより高いエナン
チオマー純度で得られ得る。本発明を以下の実施例でよ
り詳細に説明する;しかしながら、本発明は例として説
明される手順には限定されない。例中、百分率の数は特
記なき限り重量に関連している。
【0050】例1 ビス−{3−[(4S)−3−ベンジルオキシカルボニ
ル−5−オキソ−1,3−オキサゾリジン−4−イル]
プロピオニル}ペルオキシド ピリジン15.9ml(15.6g,0.197モル)
をジエチルエーテル250ml中に溶解しそして0℃に
冷却しそして過酸化水素−尿素複合体(過酸化水素35
%を含む,0.054モル)を添加する。3−[(4
S)−3−ベンジルオキシカルボニル−5−オキソ−
1,3−オキサゾリジン−4−イル]プロピオニルクロ
リド(Rec. Trav. Chim. 1975, 94, 182に従って製造さ
れる)30.7g(0.098モル)を分けて0〜5℃
で添加する。この混合物を氷冷しながら5時間攪拌し、
次いで酢酸エチル350mlを添加する。この反応混合
物を250mlの10%濃度の硫酸で1回、各150m
lの飽和炭酸水素ナトリウム溶液で2回そして水で1回
洗浄する。有機相を分離し、硫酸マグネシウムで乾燥し
そして30℃以下の温度で減圧下に濃縮する(高い減圧
下に置く)。残留分をシリカゲル上でクロマトグラフィ
ーにより精製する(可動相:トルエン/酢酸エチル)。
ビス−{3−[(4S)−3−ベンジルオキシカルボニ
ル−5−オキソ−1,3−オキサゾリジン−4−イル]
プロピオニル}ペルオキシド13.9g(理論量の4
8.5%)が白色の固体として得られる。 分析データ: ヨードメトリーによる過酸化物含有率:100%;1 H NMR(100MHz,CDCl3 ) 7.37(s, 1
0, C6H5), 5.54 (d,2, J=5 Hz, NCH2O), 5.23 (d,2, J=
5 Hz, NCH2O), 5.19 (s,4, OCH 2-C6H5), 4.38 (t, 2, J
=5.5 Hz, CH(NCO)COO),2.72-2.08 (m, 8 OCCH2CH2 CH);13 C NMR(75MHz,CDCl3 ) 171.240,
167.712, 153.074,135.178, 128.735, 128.718,128.43
4, 77.877, 68.333,53.815, 25.868, 25.504; C28282 12(584.54): 計算値
C, 57.53; H,4.83; N, 4.79 実測値 C, 57.80; H,4.90; N, 4.80 。
【0051】例2 ビス−{3−[(4S)−3−ベンジルオキシカルボニ
ル−5−オキソ−1,3−オキサゾリジン−4−イル]
アセチル}ペルオキシド 3−[(4S)−3−ベンジルオキシカルボニル−5−
オキソ−1,3−オキサゾリジン−4−イル]アセチル
クロリド(Tetrahedron 1986, 42, 6551に従って製造さ
れる)から出発して、例1と同様の方法で、ビス−{3
−[(4S)−3−ベンジルオキシカルボニル−5−オ
キソ−1,3−オキサゾリジン−4−イル]アセチル}
ペルオキシドが理論量の56.8%の収率で得られる。
分析データ:1 H NMR(100MHz,CDCl3 ) 7.35(s, 1
0, C6H5), 5.45 (d,2, J=4.5 Hz, NCH2O), 5.28(d, 2,
J=4.5 Hz, NCH2O),5.18 (s, 4, OCH 2C6H5), 4.45(t,
2, J=4.5 Hz,CH(NCO)COO), 3.49-2.85 (m,4, OCCH 2
CH)。
【0052】例3 ビス−{3−[(4S)−3−トルエンスルホニル−5
−オキソ−1,3−オキサゾリジン−4−イル]プロピ
オニル}ペルオキシド 3−[(4S)−3−p−トルエンスルホニル−5−オ
キソ−1,3−オキサゾリジン−4−イル]プロピオニ
ルクロリド(Coll. Czech. Chem. Comm. 1963,28, 2941
に従って製造される) から出発して、ビス−{3−
[(4S)−3−トルエンスルホニル−5−オキソ−
1,3−オキサゾリジン−4−イル]プロピオニル}ペ
ルオキシドが例1と同様の方法で理論的収率の30.2
%で得られる。分析データ:1 H NMR(100MHz,CDCl3 ) 7.71 (d,
4, J=7.75 Hz, C6H5),7.35 (d, 4, J=7.75 Hz, C6H5),
5.49 (d, 2, J=7.25 Hz,NCH2O), 5.24 (d, 2, J=7.25H
Z, NCH2O), 4.12 (m, 2,CH(NCO)COO), 2.92-2.57 (m,4,
OCCH 2CH2CH), 2.53-1.92 (m,4, OCCH 2CH 2CH), 2.43
(s, 6,C6H5CH3); C26282 122 (624.65): 計算値
C, 49.99; H,4.52; N, 4.48 実測値 C, 49.80; H,4.80; N, 4.50 。
【0053】例4 (4S)−3−ベンジルオキシカルボニル−4−(2−
クロロエチル)−1,3−オキサゾリジン−5−オン 酸化銅(I)3.36g(23.5ミリモル)をアルゴ
ン雰囲気下にアセトニトリルおよび酢酸の1:1混合物
280ml中で懸濁しそして10分間室温で攪拌する。
得られる透明な溶液を50℃に加熱し、そして塩化リン
(V)4.89g(23.5ミリモル)の滴加後、ビス
−{3−[(4S)−3−ベンジルオキシカルボニル−
5−オキソ−1,3−オキサゾリジン−4−イル]プロ
ピオニルペルオキシド(例1から得られる)13.60
g(23.3ミリモル)をアセトニトリル75ml中に
溶解した溶液を添加する。この混合物をさらに5.5時
間50℃でそして室温で18時間攪拌し、次いで溶剤を
完全に減圧下に留去し(高い減圧下に置き)そして残留
分を酢酸エチル600ml中に溶解する。有機相を40
0mlの0.25N塩酸で1回そして各400mlの水
で2回洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥しそして乾燥す
るまで蒸発させる。赤みがかった油状物12.7gが得
られ、これは、 1H−NMRスペクトルによれば、(4
S)−3−ベンジルオキシカルボニル−4−(2−クロ
ロエチル)−1,3−オキサゾリジン−5−オン47%
および3−[(4S)−3−ベンジルオキシカルボニル
−5−オキソ−1,3−オキサゾリジン−4−イル]プ
ロピオン酸53%からなる。この油状物をトルエン15
0ml中に溶解し、有機相を飽和炭酸水素ナトリウム溶
液75mlで1回そして40mlで1回洗浄し、硫酸マ
グネシウムで乾燥しそして濃縮する。シリカゲル上のク
ロマトグラフィー後(移動相:トルエン/酢酸エチル)
4.9g(理論量の74.1%)の(4S)−3−ベ
ンジルオキシカルボニル−4−(2−クロロエチル)−
1,3−オキサゾリジン−5−オンが白色固体として得
られる。分析データ: 融点 75〜77℃ [α]D 23=107.30°(c=0.481 CHCl3);1 H NMR(100MHz,CDCl3 ) 7.36 (s,
5, C6H5), 5.54 (d,1, J=5 Hz, NCH2O), 5.27 (dd,1, J
=5 Hz, 2 Hz, NCH2O),5.19 (m, 2, OCH2C6H5), 4.44(t
d, 1, J=5.5 Hz, 2 Hz,CH(NCO)COO), 3.63 (t, 2, J=7
Hz, ClCH 2CH2), 2.53-2.25(m, 2, ClCH 2CH 2CH);13 C NMR(75MHz,CDCl3 ) 171.671,
152.977, 135.231,128.758, 128.408, 77.924,68.23
0, 52.467, 39.685,33.209; C1314NO4 Cl(283.71): 計算値
C, 55.04; H,4.97; N, 4.94;Cl, 12.50 実測値 C, 55.50; H,5.10; N, 4.80 。例5 (4S)−3−ベンジルオキシカルボニル−4−(2−
ブロモエチル)−1,3−オキサゾリジン−5−オン 臭化銅(II)4.30g(19.3ミリモル)をアル
ゴン雰囲気下にアセトニトリル320ml中に溶解しそ
してビス−{3−[(4S)−3−ベンジルオキシカル
ボニル−5−オキソ−1,3−オキサゾリジン−4−イ
ル]プロピオニル}ペルオキシド(例1から得られる)
20.43g(35ミリモル)をアセトニトリル90m
l中に溶解した溶液を滴加する。この混合物を5.5時
間50℃でそして室温で18時間攪拌する。溶剤を減圧
下に完全に留去し(高い減圧下に置き)、残留分を酢酸
エチル500ml中に溶解しそして500mlの0.2
5N塩酸で1回そして各50mlの水で2回洗浄する。
有機相を硫酸マグネシウムで乾燥しそして濃縮する。半
結晶性固体23.9gが得られ、これは 1H−NMRス
ペクトルによれば、(4S)−3−ベンジルオキシカル
ボニル−4−(2−ブロモエチル)−1,3−オキサゾ
リジン−5−オン48%および3−[(4S)−3−ベ
ンジルオキシカルボニル−5−オキソ−1,3−オキサ
ゾリジン−4−イル]−プロピオン酸52%からなる。
この固体をトルエン350ml中に溶解しそしてこの溶
液を飽和炭酸水素ナトリウム300mlで1回そして2
00mlで1回洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥しそし
て減圧下に濃縮する。シリカゲル上のクロマトグラフィ
ー後(移動相:トルエン/酢酸エチル)、10.3g
(理論量の89.6%)の(4S)−3−ベンジルオキ
シカルボニル−4−(2−ブロモエチル)−1,3−オ
キサゾリジン−5−オンが白色固体として得られる。分
析データ: 融点 85℃[J. Chem. Soc. Chem. Comm. 1984, 1298
からの文献値:66.5℃]; [α]D 23=86°(c=0.929, CH3OH) [J. Chem. So
c. Chem. Comm. 1984, 1298からの文献値: [α]D 23=54°(c=0.9, CH3OH)];1 H NMR(100MHz,CDCl3 ) 7.37 (s,
5, C6H5), 5.55 (d,1, J=5 Hz, NCH2O), 5.26 (d,1, J=
5 Hz, NCH2O), 5.18 (s,2, OCH 2C6H5), 4.43 (t, 1,J=
5.5 Hz, CH(NCO)COO), 3.46(t, 2, J=7 Hz, BrCH 2C
H2),2.60-2.31 (m, 2, BrCH 2CH 2CH); 13 C NMR(75MHz,CDCl3 ) 171.466,
152.976, 135.190,128.760, 128.453, 77.960,68.26
2, 53.577, 33.568,26.972; C1314NO4 Br(328.17): 計算値
C, 47.58; H,4.30; N, 4.27;Br, 24.35 実測値 C, 47.80; H,4.30; N, 4.10;Br, 25.20 。
【0054】ビス−{3−[(4S)−3−ベンジルオ
キシカルボニル−5−オキソ−1,3−オキサゾリジン
−4−イル]プロピオニル}ペルオキシド(例1から
の)から出発し、ハロゲン供与体/触媒の種々の組合せ
を用いて、(4S)−3−ベンジルオキシカルボニル−
4−(2−ブロモエチル)−1,3−オキサゾリジン−
5−オンが次の収率(理論量%)で得られる: ハロゲン供与体 触媒 溶剤 収率例6 CuBr2 CuBr2 ベンゾニトリル 67.1%例7 CuBr CuBr アセトニトリル 60.0%例8 PBr5 Cu2 O アセトニトリル/ 酢酸 75.0%例9 Br2 CuBr2 アセトニトリル 78.2%例10 (4S)−3−ベンジルオキシカルボニル−4−(2−
ヨードエチル)−1,3−オキサゾリジン−5−オン ヨウ化銅(I)1.05g(5.5ミリモル)をアルゴ
ン雰囲気下にアセトニトリル50ml中に溶解しそして
50℃に加熱しそしてビス−{3−[(4S)−3−ベ
ンジルオキシカルボニル−5−オキソ−1,3−オキサ
ゾリジン−4−イル]−プロピオニル}ペルオキシド
(例1からの)2.92g(5ミリモル)をアセトニト
リル14mlに溶解した溶液を滴加する。この混合物を
5.5時間50℃でそして室温で18時間攪拌する。溶
剤を高い減圧下に完全に留去し、残留分を酢酸エチル1
00ml中に溶解しそして75mlの0.25N塩酸で
1回そして各75mlの水で2回洗浄する。有機相を硫
酸マグネシウムで乾燥しそして濃縮する。茶色の油状物
3.1gが得られ、これは、 1H−NMRスペクトルに
よれば、(4S)−3−ベンジルオキシカルボニル−4
−(2−ヨードエチル)−1,3−オキサゾリジン−5
−オン34%および3−[(4S)−3−ベンジルオキ
シカルボニル−5−オキソ−1,3−オキサゾリジン−
4−イル]プロピオン酸66%からなる。この油状物を
トルエン35ml中に溶解し、20mlの飽和炭酸水素
ナトリウム溶液で1回洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥
しそし減圧下に濃縮する。メタノールからの再結晶化
は、薄茶色の固体として、0.95g(理論量の50.
6%)の(4S)−3−ベンジルオキシカルボニル−4
−(2−ヨードエチル)−1,3−オキサゾリジン−5
−オンに導く。分析データ: 融点 79〜80℃ [α]D 23=80.5°(c=0.539, CHCl3);1 H NMR(100MHz,CDCl3 ) 7.37 (s,
5, C6H5), 5.55 (d, 1,J=5 Hz, NCH2O), 5.24(d, 1, J=
5Hz, NCH2O), 5.18 (s, 2,OCH 2C6H5), 4.37(t, 1, J=5.
5 Hz,CH(NCO)COO), 3.21 (t, 2, J=7Hz, ICH 2CH2), 2.4
4 (q, 2,ICH 2CH 2CH)。
【0055】例11 (4S)−3−ベンジルオキシカルボニル−4−(2−
ブロモメチル)−1,3−オキサゾリジン−5−オン 臭化銅(II)1.40g(6.23ミリモル)をアル
ゴン雰囲気下にアセトニトリル100ml中に溶解しそ
して50℃に加熱しそしてビス−{3−[(4S)−3
−ベンジルオキシカルボニル−5−オキソ−1,3−オ
キサゾリジン−4−イル]アセチル}ペルオキシド(例
2からの)6.40g(11.5ミリモル)をアセトニ
トリル35ml中に溶解した溶液を滴加する。この混合
物を50℃で4.5時間そして室温で18時間攪拌す
る。溶剤を高い減圧下に完全に留去しそして残留分を酢
酸エチル250ml中に溶解し、175mlの0.25
N塩酸で1回そして175mlの水で1回洗浄する。有
機相を硫酸マグネシウムで乾燥しそして濃縮する。油状
物15.5gが得られ、これは、 1H−NMRスペクト
ルによれば、(4S)−3−ベンジルオキシカルボニル
−4−(2−ブロモメチル)−1,3−オキサゾリジン
−5−オンおよび3−[(4S)−3−ベンジルオキシ
カルボニル−5−オキソ−1,3−オキサゾリジン−4
−イル]酢酸の混合物である。この油状物をトルエン1
70ml中に溶解し、飽和炭酸水素ナトリウム溶液12
0mlで1回そして60mlで1回洗浄し、硫酸マグネ
シウムで乾燥しそして減圧下に濃縮する。2.85g
(理論量の78.9%)の(4S)−3−ベンジルオキ
シカルボニル−4−(2−ブロモメチル)−1,3−オ
キサゾリジン−5−オンが薄茶色の固体として得られ
る。分析データ:1 H NMR(100MHz,DMSO−d6) 7.37(m,
5, C6H5), 5.44(d, 1,J=3.75Hz, NCH2O), 5.32(d, 1,J=
3.75Hz, NCH2O), 5.20(s, 2,OCH 2C6H5), 4.88 (m, 1,CH
(NCO)COO), 3.91(m, 2,BrCH 2CH)。
【0056】例12 (4S)−3−ベンジルオキシカルボニル−4−{2−
[エトキシ(メチル)ホスフィニル]−エチル}−1,
3−オキサゾリジン−5−オン (4S)−3−ベンジルオキシカルボニル−4−(2−
ブロモメチル)−1,3−オキサゾリジン−5−オン
(例5からの)5.30g(16.1ミリモル)をジエ
チルメタンホスホニト(phosphonite) 4.40g(3
2.3ミリモル)と混合しそしてこの混合物をアルゴン
下に120℃で6時間加熱する。過剰のジエチルメタン
ホスホニトを高い減圧下に留去しそして残留分をシリカ
ゲル上のクロマトグラフィーにより精製する(移動相:
ジクロロメタン/アセトニトリル)。4.64g(理論
量の81.1%)の(4S)−3−ベンジルオキシカル
ボニル−4−{2−[エトキシ(メチル)ホスフィニ
ル]エチル}−1,3−オキサゾリジン−5−オンが無
色の油状物として得られる。分析データ: [α]D 23=91.61°(c=0.560, CHCl3)1 H NMR(100MHz,CDCl3 ) 7.37 (s,
5, C6H5), 5.53 (d,1, J=5 Hz, NCH2O), 5.23(d, 1, J=
5 Hz, NCH2O),5.18 (s, 2, OCH 2C6H5), 4.37(t, 1, J=
5.5 Hz,CH(NCO)COO), 4.01 (quin d,2, J=7 Hz, 1.2 H
z,POCH 2CH3), 2.47-1.55 (m,4,PCH 2CH2CH), 1.42 (d,
3,J=14 Hz, H3CP(O)), 1.28(td, 3, J=7 Hz, 1.2 Hz,PO
CH 2CH 3);31 P NMR(121MHz,CDCl3 ) 52.863。
【0057】こうして得られる物質は、ドイツ国公開特
許公報第3,817,956号に記載の化合物と同一で
ある。例13 (4S)−3−ベンジルオキシカルボニル−4−[(2
−(ジエトキシホスフィニル)エチル]−1,3−オキ
サゾリジン−5−オン (4S)−3−ベンジルオキシカルボニル−4−(2−
ブロモメチル)−1,3−オキサゾリジン−5−オン
(例5からの)3.28g(10ミリモル)を亜リン酸
トリエチル3.39g(20ミリモル)と混合しそして
この混合物をアルゴン下に120℃で18時間加熱す
る。過剰の亜リン酸トリエチルを高い減圧下に留去しそ
して残留分をシリカゲル上のクロマトグラフィーにより
精製する(移動相:ジクロロメタン/アセトニトリ
ル)。1.34g(理論量の34.8%)の(4S)−
3−ベンジルオキシカルボニル−4−[2−(ジエトキ
シホスフィニル)エチル]−1,3−オキサゾリジン−
5−オンが無色の油状物として得られる。分析データ: [α]D 23=82.10°(c=0.402, CHCl3)1 H NMR(100MHz,CDCl3 ) 7.37 (s,
5, C6H5), 5.53 (d,1, J=5 Hz, NCH2O), 5.23(d, 1, J=
5 Hz, NCH2O),5.18 (s, 2, OCH 2C6H5), 4.35(t, 1, J=
5.5 Hz,CH(NCO)COO), 4.07 (quin,4, J=7 Hz, POCH2C
H3), 2.45-1.43 (m, 4, PCH 2CH2CH),1.28 (t, 3, J=7 H
z,POCH 2CH 3);13 C NMR(75MHz,CDCl3 ) 171.395,
152.906, 135.230,128.706, 128.469, 128.351,77.936,
68.146, 61.881, 61.797,54.895, 54.636, 24.304, 2
4.071,24.029, 21.923, 20.016, 16.422; 31 P NMR(121MHz,CDCl3 ) 29.853 C1724NO7 P(385.36): 計算値
C, 52.99; H,6.28; N, 3.63;P, 8.04 実測値 C, 52.90; H,6.40; N, 3.70;P, 7.70 。
【0058】例14 L−ホモアラニン−4−イル(メチル)ホスフィン酸塩
酸塩(L−PTC−塩酸塩) (4S)−3−ベンジルオキシカルボニル−4−{2−
[エトキシ(メチル)ホスフィニル]エチル}−1,3
−オキサゾリジン−5−オン(例12からの)0.50
g(1.4ミリモル)を、ドイツ国公開特許公報第3,
817,956号に記載されているように、6N塩酸中
で加熱することによって加水分解する。0.25g(理
論量の82.1%)のL−ホモアラニン−4−イル(メ
チル)ホスフィン酸塩酸塩が融点Mp202℃(分解)
を有する白色固体として得られる。
【0059】エナンチオマー過剰─これは、HPLC法
を用いて測定された(J. Chromatogr, 1986, 368, 413)
─は94.6% eeである。例15 L−2−アミノ−4−ホスホノ酪酸塩酸塩 (4S)−3−ベンジルオキシカルボニル−4−[2−
ジエトキシホスフィニル)エチル]−1,3−オキサゾ
リジン−5−オン(例13からの)1.00g(2.6
ミリモル)を、ドイツ国公開特許公報第3,817,9
56号に記載されているように、6N塩酸中で加熱する
ことによって加水分解する。0.57g(理論量の10
0%)のL−2−アミノ−4−ホスホノ酪酸塩酸塩が薄
茶色の固体として得られる。分析データ: [α]D 23=17.3°(c=0.548, 1N NCl);1 H NMR(100MHz,D2 O)δ= 4.12 (t,
1, J=5.5 Hz,CH(NH2)COOH), 2.37-1.55 (m,4, PCH2CH2 C
H) 。

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式I 【化1】 〔式中R1 は置換されていないかまたは、ヒドロキシ
    ル、(C1 〜C4 )アルコキシ、[(C1 〜C4 )アル
    キル]カルボニルおよび[(C1 〜C4 )アルコキシ]
    カルボニルからなる群から選択される1つまたはそれ以
    上の基によって置換されている(C1 〜C6 )アルキル
    である;あるいは(C2 〜C6 )アルケニル、(C 2
    6 )アルキニルまたは式R2 −CO−もしくはR3
    SO2 −で表される基であり、R2 は(C1 〜C11)ア
    ルキル、(C6 〜C13)アリールまたは置換されている
    (C6 〜C13)アリール、(C1 〜C6 )アルコキシ
    (それは置換されていないかまたは、(C6 〜C13)ア
    リールおよび置換されている(C6 〜C13)アリールか
    らなる群から選択される1つまたはそれ以上の基、好ま
    しくは1つの基によって置換されている)であり、R3
    は(C1 〜C4 )アルキル、フェニルまたは置換されて
    いるフェニルであり、Xはハロゲンであり、そしてnは
    0または1である。〕で表される光学活性な、環状(2
    S)−または(2R)−ω−ハロ−2−アミノアルカン
    カルボン酸誘導体(但し、R1 がベンジルオキシカルボ
    ニルであり、XがBrでありそしてnが1である式Iで
    表される化合物を除く)。
  2. 【請求項2】 R1 が1−ヒドロキシ(C1 〜C6 )ア
    ルキル、メタンスルホニル、ベンゼンスルホニル、o
    −、m−またはp−トルエンスルホニルあるいは式R2
    −CO−で表される基であり、R2 が(C1 〜C11)ア
    ルキル、(C6 〜C12)アリールまたは置換されている
    (C6 〜C12)アリール、(C1 〜C4 )アルコキシ
    (それは置換されていないかまたはフェニルまたは置換
    されているフェニルからなる群から選択される1つまた
    はそれ以上の基によって置換されている)であり、Xが
    塩素、臭素またはヨウ素でありそしてnが0または1で
    ある、請求項1記載の式Iで表される化合物。
  3. 【請求項3】 R1 が1−ヒドロキシ(C1 〜C4 )ア
    ルキル、メタンスルホニル、ベンゼンスルホニル、p−
    トルエンスルホニル、メトキシカルボニル、エトキシカ
    ルボニル、t−ブトキシカルボニルまたはベンジルオキ
    シカルボニルである、請求項1または2に記載の化合
    物。
  4. 【請求項4】 式IS 【化2】 〔式中R1 、Xおよびnは請求項1、2または3に記載
    の式I中と同様に定義される。〕で表される光学活性な
    (2S)化合物である、あるいは80%より高い式IS
    で表される化合物の含有率を有する異性体IS およびI
    R の混合物である、請求項1〜3のいずれか1項に記載
    の化合物。
  5. 【請求項5】 式I 【化3】 〔式中R1 は置換されていないかまたは、ヒドロキシ
    ル、(C1 〜C4 )アルコキシ、[(C1 〜C4 )アル
    キル]カルボニルおよび[(C1 〜C4 )アルコキシ]
    カルボニルからなる群から選択される1つまたはそれ以
    上の基によって置換されている(C1 〜C6 )アルキル
    である;あるいは(C2 〜C6 )アルケニル、(C 2
    6 )アルキニルまたは式R2 −CO−もしくはR3
    SO2 −で表される基であり、R2 は(C1 〜C11)ア
    ルキル、(C6 〜C13)アリールまたは置換されている
    (C6 〜C13)アリール、(C1 〜C6 )アルコキシ
    (それは置換されていないかまたは、(C6 〜C13)ア
    リールおよび置換されている(C6 〜C13)アリールか
    らなる群から選択される1つまたはそれ以上の基によっ
    て置換されている)であり、R3 は(C1 〜C4 )アル
    キル、フェニルまたは置換されているフェニルであり、
    Xはハロゲンであり、そしてnは0または1である。〕
    で表される新規および公知の光学活性なω−ハロ−2−
    アミノアルカンカルボン酸誘導体のエナンチオ選択合成
    のための方法であって、 a)上記式IS で表される化合物の場合、式IIS 〔式
    中R1 およびnは式I中と同一の意味を有する。〕で表
    される光学活性なジアシルペルオキシドを、ニトリル基
    含有溶剤中で銅含有触媒の存在下にハロゲン化剤DXと
    反応させ、その結果生じる化合物IS およびIIIS
    混合物から式IS で表される化合物を単離する 【化4】 あるいは b)a)下に記載の式IS に対応するがしかし(S)立
    体配置の代わりに不斉炭素原子で(R)立体配置を有す
    る式IR で表される化合物、または式IR および/また
    はIS で表される化合物の混合物の場合、a)下に記載
    の式IIS で表される化合物に対応するがしかし(S)
    立体配置の代わりにそれぞれの不斉炭素原子で(R)立
    体配置を有する光学活性なジアシルペルオキシドI
    R 、またはジアシルペルオキシドIIR およびIIS
    の対応する混合物を用い、そしてそれらをa)下でと同
    様に反応させそして式IR で表される化合物または式I
    R およびIS で表される化合物の混合物を単離すること
    を特徴とする方法。
  6. 【請求項6】 R1 が1−ヒドロキシ(C1 〜C6 )ア
    ルキル、メタンスルホニル、ベンゼンスルホニル、o
    −、m−またはp−トルエンスルホニルあるいは式R2
    −CO−で表される基であり、R2 が(C1 〜C11)ア
    ルキル、(C6 〜C12)アリールまたは置換されている
    (C6 〜C12)アリール、(C1 〜C4 )アルコキシ
    (それは置換されていないかまたはフェニルまたは置換
    されているフェニルからなる群から選択される1つまた
    はそれ以上の基によって置換されている)であり、Xが
    塩素、臭素またはヨウ素でありそしてnが0または1で
    ある、請求項5記載の方法。
  7. 【請求項7】 R1 が1−ヒドロキシ(C1 〜C4 )ア
    ルキル、メタンスルホニル、ベンゼンスルホニル、p−
    トルエンスルホニル、メトキシカルボニル、エトキシカ
    ルボニル、t−ブトキシカルボニルまたはベンジルオキ
    シカルボニルである、請求項5または6に記載の方法。
  8. 【請求項8】 式IIS またはIIR で表されるアシル
    ペルオキシドの反応が、−30〜100℃の温度範囲内
    でかつそれぞれのペルオキシドの分解温度以下で行われ
    る請求項5〜7のいずれか1項に記載の方法。
  9. 【請求項9】 アシルペルオキシドの反応が、有機脂肪
    族モノ−およびジニトリルならびに芳香族ニトリルから
    なる群から選択される溶剤の存在下に行われる、請求項
    5〜8のいずれか1項に記載の方法。
  10. 【請求項10】 使用されるハロゲン化剤DXが元素の
    ハロゲン、ハロゲン化リン(V)またはハロゲン化銅で
    ありそして使用される触媒が銅化合物の酸化銅(I)ま
    たはハロゲン化銅である、請求項5〜9のいずれか1項
    に記載の方法。
  11. 【請求項11】 式II 【化5】 〔式中R1 およびnは請求項1中と同様に定義され
    る。〕で表されるジアシルペルオキシド。
  12. 【請求項12】 ジアシルペルオキシドに対応するアシ
    ルクロリドを過酸化水素と反応させる、請求項11に記
    載の式IIで表される化合物の製造方法。
  13. 【請求項13】 式V 【化6】 〔式中R5 、R6 は、互いに無関係に、置換されていな
    いかまたは、ハロゲン群からの1つまたはそれ以上の基
    によって置換されている(C1 〜C8 )−アルキルであ
    るか、あるいは(C3 〜C8 )−シクロアルキル、(C
    6 〜C13)アリールまたは置換されている(C6
    13)アリールであり、kは0または1でありそしてl
    は0または1であり、そしてR1 およびnは請求項1に
    記載の式I下に示されている意味を有する。〕で表され
    る光学活性なリン含有α−アミノ酸の誘導体の製造方法
    であって、請求項1に記載の式Iで表される化合物を、
    式IV 【化7】 〔式中R4 はトリアルキルシリル、置換されていないか
    またはハロゲン群からの1つまたはそれ以上の基によっ
    て置換されている(C1 〜C8 )アルキルであるか、あ
    るいは(C3 〜C8 )シクロアルキル、(C6 〜C13
    アリールまたは置換されている(C6 〜C13)アリール
    であり、そしてR1 、R5 、R6 、l、kおよびnは式
    V下と同様に定義される。〕で表される化合物と、アル
    ブソフ反応の公知の条件に類似して反応させることを特
    徴とする方法。
  14. 【請求項14】 L−ホスフィノトリシンの製造のため
    に、nが1である請求項4に記載の式IS で表される化
    合物を使用する方法。
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