JPH05239042A - 1,5−ベンゾチアゼピン誘導体及びその合成中間体 - Google Patents
1,5−ベンゾチアゼピン誘導体及びその合成中間体Info
- Publication number
- JPH05239042A JPH05239042A JP4323842A JP32384292A JPH05239042A JP H05239042 A JPH05239042 A JP H05239042A JP 4323842 A JP4323842 A JP 4323842A JP 32384292 A JP32384292 A JP 32384292A JP H05239042 A JPH05239042 A JP H05239042A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- compound
- cis
- dihydro
- methylphenyl
- ethyl
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P20/00—Technologies relating to chemical industry
- Y02P20/50—Improvements relating to the production of bulk chemicals
- Y02P20/55—Design of synthesis routes, e.g. reducing the use of auxiliary or protecting groups
Landscapes
- Nitrogen- Or Sulfur-Containing Heterocyclic Ring Compounds With Rings Of Six Or More Members (AREA)
- Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】 一般式〔I〕
【化17】
(但し、R1 は低級アルキル基、R2 は水素原子又は低
級アルカノイル基、R3は低級アルキル基、R4 は水素
原子又は低級アルキル基、R5 Oは水酸基又は保護され
た水酸基を表す。)で示される1,5−ベンゾチアゼピ
ン誘導体又はその薬理的に許容し得る塩。 【効果】 この化合物は、優れた血小板凝集抑制作用を
有するため、例えば脳梗塞、脳血栓症、一過性脳虚血、
心筋梗塞、冠状動脈血栓症、肺動脈梗塞、末梢動脈閉塞
症、血栓脈管炎などの各種血栓症、塞栓症等の疾患に対
する治療、緩和及び予防に有用である。
級アルカノイル基、R3は低級アルキル基、R4 は水素
原子又は低級アルキル基、R5 Oは水酸基又は保護され
た水酸基を表す。)で示される1,5−ベンゾチアゼピ
ン誘導体又はその薬理的に許容し得る塩。 【効果】 この化合物は、優れた血小板凝集抑制作用を
有するため、例えば脳梗塞、脳血栓症、一過性脳虚血、
心筋梗塞、冠状動脈血栓症、肺動脈梗塞、末梢動脈閉塞
症、血栓脈管炎などの各種血栓症、塞栓症等の疾患に対
する治療、緩和及び予防に有用である。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、血小板凝集抑制作用を
有する新規1,5−ベンゾチアゼピン誘導体及びその合
成中間体に関する。
有する新規1,5−ベンゾチアゼピン誘導体及びその合
成中間体に関する。
【0002】
【従来の技術】血栓形成の主要原因は、血液成分、とり
わけ血小板、血液凝固因子等と血管壁との相互作用であ
るとされている。例えば、血管壁に損傷が生じた場合、
血流中の血小板がコラーゲン等の露出した血管の内皮下
組織で凝集する。この凝集塊から血小板を凝集させる物
質が放出され、血小板の凝集塊の成長が促進される。さ
らに、このようにして形成される凝集塊はフィブリンに
よって安定化し、血栓が形成されるに至る。このため血
栓形成を抑制する薬剤の1つとして、上記血栓形成過程
における血小板の凝集を抑制する薬剤が求められてお
り、アスピリン等が血小板凝集抑制剤として用いられて
きている。
わけ血小板、血液凝固因子等と血管壁との相互作用であ
るとされている。例えば、血管壁に損傷が生じた場合、
血流中の血小板がコラーゲン等の露出した血管の内皮下
組織で凝集する。この凝集塊から血小板を凝集させる物
質が放出され、血小板の凝集塊の成長が促進される。さ
らに、このようにして形成される凝集塊はフィブリンに
よって安定化し、血栓が形成されるに至る。このため血
栓形成を抑制する薬剤の1つとして、上記血栓形成過程
における血小板の凝集を抑制する薬剤が求められてお
り、アスピリン等が血小板凝集抑制剤として用いられて
きている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、優れた血小
板凝集抑制作用を有する新規医薬化合物及びその合成中
間体を提供するものである。
板凝集抑制作用を有する新規医薬化合物及びその合成中
間体を提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、一般式〔I〕
【0005】
【化3】
【0006】(但し、R1 は低級アルキル基、R2 は水
素原子又は低級アルカノイル基、R3は低級アルキル
基、R4 は水素原子又は低級アルキル基、R5 Oは水酸
基又は保護された水酸基を表す。)で示される1,5−
ベンゾチアゼピン誘導体又はその薬理的に許容し得る塩
に関する。
素原子又は低級アルカノイル基、R3は低級アルキル
基、R4 は水素原子又は低級アルキル基、R5 Oは水酸
基又は保護された水酸基を表す。)で示される1,5−
ベンゾチアゼピン誘導体又はその薬理的に許容し得る塩
に関する。
【0007】本発明の目的物〔I〕は、優れた血小板凝
集抑制作用を有するため、例えば脳梗塞、脳血栓症、一
過性脳虚血、心筋梗塞、冠状動脈血栓症、肺動脈梗塞、
末梢動脈閉塞症、血栓脈管炎などの各種血栓症、塞栓症
等の疾患に対する治療、緩和及び予防に用いることがで
きる。
集抑制作用を有するため、例えば脳梗塞、脳血栓症、一
過性脳虚血、心筋梗塞、冠状動脈血栓症、肺動脈梗塞、
末梢動脈閉塞症、血栓脈管炎などの各種血栓症、塞栓症
等の疾患に対する治療、緩和及び予防に用いることがで
きる。
【0008】本発明の目的物〔I〕は、1,5−ベンゾ
チアゼピン骨格の2位及び3位に2個の不斉炭素原子を
有するため、(+)−シス、(−)−シス、(+)−ト
ランス及び(−)−トランス異性体の4種の異性体が存
在するが、本発明は、これら異性体及びこれらの混合物
をも包含するものである。
チアゼピン骨格の2位及び3位に2個の不斉炭素原子を
有するため、(+)−シス、(−)−シス、(+)−ト
ランス及び(−)−トランス異性体の4種の異性体が存
在するが、本発明は、これら異性体及びこれらの混合物
をも包含するものである。
【0009】本発明の目的物〔I〕は、そのままでもそ
の薬理的に許容し得る塩の形でも、医薬用途に用いるこ
とができる。薬理的に許容し得る塩としては例えば、塩
酸塩、臭化水素酸塩、硫酸塩の如き無機酸付加塩、フマ
ル酸塩、シュウ酸塩、マレイン酸塩の如き有機酸付加塩
等をあげることができる。本発明の目的物〔I〕又はそ
の薬理的に許容し得る塩は、経口的にも非経口的にも投
与することができ、また常法により、例えば、錠剤、顆
粒剤、カプセル剤、散剤、注射剤等のような適宜の医薬
製剤として用いることができる。本発明の目的物〔I〕
又はその薬理的に許容し得る塩の投与量は、投与方法、
患者の年令・体重・状態あるいは疾患の程度等により異
なるが、通常1日当たり約0.05〜50mg/kg、とり
わけ、0.5〜20mg/kg程度とするのが好ましい。
の薬理的に許容し得る塩の形でも、医薬用途に用いるこ
とができる。薬理的に許容し得る塩としては例えば、塩
酸塩、臭化水素酸塩、硫酸塩の如き無機酸付加塩、フマ
ル酸塩、シュウ酸塩、マレイン酸塩の如き有機酸付加塩
等をあげることができる。本発明の目的物〔I〕又はそ
の薬理的に許容し得る塩は、経口的にも非経口的にも投
与することができ、また常法により、例えば、錠剤、顆
粒剤、カプセル剤、散剤、注射剤等のような適宜の医薬
製剤として用いることができる。本発明の目的物〔I〕
又はその薬理的に許容し得る塩の投与量は、投与方法、
患者の年令・体重・状態あるいは疾患の程度等により異
なるが、通常1日当たり約0.05〜50mg/kg、とり
わけ、0.5〜20mg/kg程度とするのが好ましい。
【0010】本発明の目的物〔I〕は、下記〔A法〕〜
〔C法〕に従って製造することができる。
〔C法〕に従って製造することができる。
【0011】〔A法〕本発明の目的物〔I〕は、一般式
〔II〕
〔II〕
【0012】
【化4】
【0013】(但し、R51Oは保護された水酸基を表
し、R1 及びR2 は前記と同一意味を有する。)で示さ
れる原料化合物と、一般式〔III〕
し、R1 及びR2 は前記と同一意味を有する。)で示さ
れる原料化合物と、一般式〔III〕
【0014】
【化5】
【0015】(但し、Xは反応性残基を表し、他の記号
は前記と同一意味を有する。)で示されるアミン化合物
又はその塩とを反応させて一般式〔I−a〕
は前記と同一意味を有する。)で示されるアミン化合物
又はその塩とを反応させて一般式〔I−a〕
【0016】
【化6】
【0017】(但し、式中記号は前記と同一意味を有す
る。)で示される化合物を得、所望により該化合物〔I
−a〕から水酸基の保護基を除去することにより製造す
ることができる。
る。)で示される化合物を得、所望により該化合物〔I
−a〕から水酸基の保護基を除去することにより製造す
ることができる。
【0018】〔B法〕また、本発明の目的物〔I〕のう
ちR2 が低級アルカノイル基である化合物は、一般式
〔I−b〕
ちR2 が低級アルカノイル基である化合物は、一般式
〔I−b〕
【0019】
【化7】
【0020】(但し、記号は前記と同一意味を有す
る。)で示される化合物と一般式〔IV〕
る。)で示される化合物と一般式〔IV〕
【0021】
【化8】
【0022】(但し、R21は低級アルカノイル基を表
す。)で示される化合物の反応性誘導体とを反応させて
一般式〔I−c〕
す。)で示される化合物の反応性誘導体とを反応させて
一般式〔I−c〕
【0023】
【化9】
【0024】(但し、式中記号は前記と同一意味を有す
る。)で示される化合物を得、所望により該化合物〔I
−c〕から水酸基の保護基を除去することにより製造す
ることができる。
る。)で示される化合物を得、所望により該化合物〔I
−c〕から水酸基の保護基を除去することにより製造す
ることができる。
【0025】〔C法〕さらに、本発明の目的物〔I〕の
うちR4 が水素原子である化合物は、一般式は、一般式
〔I−d〕
うちR4 が水素原子である化合物は、一般式は、一般式
〔I−d〕
【0026】
【化10】
【0027】(但し、R41は低級アルキル基を表し、他
の記号は前記と同一意味を有する。)で示される化合物
と一般式〔V〕
の記号は前記と同一意味を有する。)で示される化合物
と一般式〔V〕
【0028】
【化11】
【0029】(但し、Yはハロゲン原子を、R6 はハロ
ゲン原子又はハロゲン原子で置換されていてもよい低級
アルコキシ基を表す。)で示される化合物を反応させて
一般式〔VI〕
ゲン原子又はハロゲン原子で置換されていてもよい低級
アルコキシ基を表す。)で示される化合物を反応させて
一般式〔VI〕
【0030】
【化12】
【0031】(但し、式中記号は前記と同一意味を有す
る。)で示される化合物を得、次いで化合物〔VI〕か
ら基:−COR6 を除去して、一般式〔I−e〕
る。)で示される化合物を得、次いで化合物〔VI〕か
ら基:−COR6 を除去して、一般式〔I−e〕
【0032】
【化13】
【0033】で示される化合物を得、所望により該化合
物から水酸基の保護基及び/又は低級アルカノイル基を
除去することにより製造することができる。これら〔A
法〕〜〔C法〕において、保護された水酸基としては、
例えばトリチル基等で保護された水酸基をあげることが
できる。また、反応性残基Xとしては、例えばハロゲン
原子をあげることができる。
物から水酸基の保護基及び/又は低級アルカノイル基を
除去することにより製造することができる。これら〔A
法〕〜〔C法〕において、保護された水酸基としては、
例えばトリチル基等で保護された水酸基をあげることが
できる。また、反応性残基Xとしては、例えばハロゲン
原子をあげることができる。
【0034】上記〔A法〕における化合物〔II〕とア
ミン化合物〔III〕又はその塩との反応は、塩基の存
在または非存在下、適当な溶媒中又は無溶媒で実施する
ことができる。塩基としては、例えば、炭酸アルカリ金
属、水酸化アルカリ金属、水素化アルカリ金属、アルカ
リ金属アミド、アルカリ金属アルコキシド、トリ低級ア
ルキルアミン、N−低級アルキルモルホリン、N,N−
ジ(低級アルキル)アニリン、ピリジン等、慣用の無機
又は有機塩基を適宜使用することができる。アミン化合
物〔III〕の塩としては慣用の鉱酸塩、有機酸塩のい
ずれをも反応に供することができる。本反応は冷却〜加
熱下で実施することができ、とりわけ0〜100℃で実
施するのが好ましい。
ミン化合物〔III〕又はその塩との反応は、塩基の存
在または非存在下、適当な溶媒中又は無溶媒で実施する
ことができる。塩基としては、例えば、炭酸アルカリ金
属、水酸化アルカリ金属、水素化アルカリ金属、アルカ
リ金属アミド、アルカリ金属アルコキシド、トリ低級ア
ルキルアミン、N−低級アルキルモルホリン、N,N−
ジ(低級アルキル)アニリン、ピリジン等、慣用の無機
又は有機塩基を適宜使用することができる。アミン化合
物〔III〕の塩としては慣用の鉱酸塩、有機酸塩のい
ずれをも反応に供することができる。本反応は冷却〜加
熱下で実施することができ、とりわけ0〜100℃で実
施するのが好ましい。
【0035】〔B法〕における化合物〔I−b〕とカル
ボン酸化合物〔IV〕の反応性誘導体との反応は脱酸剤
の存在下又は非存在下、適当な溶媒中又は無溶媒で実施
することができる。カルボン酸化合物〔IV〕の反応性
誘導体としては、酸無水物、酸ハライド等をあげること
ができる。脱酸剤としては、ピリジン、トリエチルアミ
ンの如き有機アミンをあげることができる。当該反応に
おいて、カルボン酸化合物〔IV〕の反応性誘導体とし
て無水酢酸を使用するときは、無水酢酸が溶媒の役目を
兼ねるため、特に他の溶媒を用いる必要はない。本反応
は室温〜加熱下で実施することができ、とりわけ、カル
ボン酸化合物〔IV〕の反応性誘導体として酸無水物を
使用する場合には20〜130℃で、酸ハライドを用い
る場合には20〜60℃で好適に実施することができ
る。
ボン酸化合物〔IV〕の反応性誘導体との反応は脱酸剤
の存在下又は非存在下、適当な溶媒中又は無溶媒で実施
することができる。カルボン酸化合物〔IV〕の反応性
誘導体としては、酸無水物、酸ハライド等をあげること
ができる。脱酸剤としては、ピリジン、トリエチルアミ
ンの如き有機アミンをあげることができる。当該反応に
おいて、カルボン酸化合物〔IV〕の反応性誘導体とし
て無水酢酸を使用するときは、無水酢酸が溶媒の役目を
兼ねるため、特に他の溶媒を用いる必要はない。本反応
は室温〜加熱下で実施することができ、とりわけ、カル
ボン酸化合物〔IV〕の反応性誘導体として酸無水物を
使用する場合には20〜130℃で、酸ハライドを用い
る場合には20〜60℃で好適に実施することができ
る。
【0036】〔C法〕における化合物〔I−d〕と化合
物〔V〕との反応は、塩基の存在下又は非存在下、適当
な溶媒中で実施することができる。化合物〔V〕におけ
る基:R6 としては、ハロゲン原子(例えば、塩素原
子)又は1〜3個のハロゲン原子で置換されていてもよ
い低級アルコキシ基(例えば、トリクロロメトキシ基)
をあげることができる。本反応は冷却〜加熱下で実施す
ることができ、とりわけ室温にて実施するのが好まし
い。
物〔V〕との反応は、塩基の存在下又は非存在下、適当
な溶媒中で実施することができる。化合物〔V〕におけ
る基:R6 としては、ハロゲン原子(例えば、塩素原
子)又は1〜3個のハロゲン原子で置換されていてもよ
い低級アルコキシ基(例えば、トリクロロメトキシ基)
をあげることができる。本反応は冷却〜加熱下で実施す
ることができ、とりわけ室温にて実施するのが好まし
い。
【0037】上記反応で得られる化合物〔VI〕からの
基:−COR6 の除去は、化合物〔VI〕を適当な溶媒
中で加温ないし加熱することにより実施することができ
る。
基:−COR6 の除去は、化合物〔VI〕を適当な溶媒
中で加温ないし加熱することにより実施することができ
る。
【0038】上記〔A法〕−〔C法〕によって得られる
目的物のうち、R5 Oが保護された水酸基R51Oである
化合物は、所望によって当該保護基を除去することもで
きる。除去反応は、当該保護基の性質に応じ、常法に従
って実施することができる。
目的物のうち、R5 Oが保護された水酸基R51Oである
化合物は、所望によって当該保護基を除去することもで
きる。除去反応は、当該保護基の性質に応じ、常法に従
って実施することができる。
【0039】例えば、当該保護基がトリチル基である場
合には、トリフルオロ酢酸の存在下で、室温〜加熱下、
例えば0〜100℃で実施することができる。一方、低
級アルカノイル基R21の除去は、適当な溶媒中、酸処理
することにより実施することができる。酸としては、例
えば、塩酸等を用いることができる。
合には、トリフルオロ酢酸の存在下で、室温〜加熱下、
例えば0〜100℃で実施することができる。一方、低
級アルカノイル基R21の除去は、適当な溶媒中、酸処理
することにより実施することができる。酸としては、例
えば、塩酸等を用いることができる。
【0040】本反応は冷却〜加熱下、とりわけ40〜1
00℃で実施するのが好ましい。また、この酸処理によ
り、化合物〔VI〕における基−COR6 も除去される
とともに、保護された水酸基R51Oが、トリチル基で保
護された水酸基である場合には、当該保護基も同時に除
去される。なお、上記各反応において使用する溶媒とし
ては、各反応に不活性なものであればいずれも使用する
ことができる。
00℃で実施するのが好ましい。また、この酸処理によ
り、化合物〔VI〕における基−COR6 も除去される
とともに、保護された水酸基R51Oが、トリチル基で保
護された水酸基である場合には、当該保護基も同時に除
去される。なお、上記各反応において使用する溶媒とし
ては、各反応に不活性なものであればいずれも使用する
ことができる。
【0041】上記反応により得られた目的物〔I〕は、
更に所望によりその薬理的に許容し得る塩とすることも
できる。
更に所望によりその薬理的に許容し得る塩とすることも
できる。
【0042】また、上記反応はいずれもラセミ化を伴わ
ずに進行するため、例えば、原料化合物〔II〕として
光学活性体を用いれば、目的物〔I〕を光学活性体とし
て得ることができる。
ずに進行するため、例えば、原料化合物〔II〕として
光学活性体を用いれば、目的物〔I〕を光学活性体とし
て得ることができる。
【0043】なお、本発明の原料化合物〔II〕は新規
化合物であり、例えば、一般式
化合物であり、例えば、一般式
【0044】
【化14】
【0045】(但し、式中記号は前記と同一意味を有す
る。)で示される化合物〔VII〕と一般式
る。)で示される化合物〔VII〕と一般式
【0046】
【化15】
【0047】(但し、R7 は低級アルキル基を表し、他
の記号は前記と同一意味を有する。)で示されるフェニ
ルグリシッド酸化合物〔VIII〕とを反応させて一般
式
の記号は前記と同一意味を有する。)で示されるフェニ
ルグリシッド酸化合物〔VIII〕とを反応させて一般
式
【0048】
【化16】
【0049】(但し、式中記号は前記と同一意味を有す
る。)で示される化合物〔IX〕とした後、生成物を適
当な溶媒中、常法により分子内閉環させ、要すればベン
ゾチアゼピン環3位の水酸基を更に低級アルカノイル化
して製造することができる。
る。)で示される化合物〔IX〕とした後、生成物を適
当な溶媒中、常法により分子内閉環させ、要すればベン
ゾチアゼピン環3位の水酸基を更に低級アルカノイル化
して製造することができる。
【0050】さらに、化合物〔II〕の光学活性体は、
例えば、公知方法に準じて、化合物〔VII〕と光学活
性なフェニルグリシッド酸化合物〔VIII〕を用いて
製造するか、或いは、ラセミ体の化合物〔II〕を光学
分割して得ることができる。
例えば、公知方法に準じて、化合物〔VII〕と光学活
性なフェニルグリシッド酸化合物〔VIII〕を用いて
製造するか、或いは、ラセミ体の化合物〔II〕を光学
分割して得ることができる。
【0051】本明細書中において、低級アルキル基とし
ては炭素数1〜6、好ましくは炭素数1〜4のアルキル
基を表し、低級アルカノイル基としては炭素数2〜7、
好ましくは炭素数2〜5のアルカノイル基を表す。
ては炭素数1〜6、好ましくは炭素数1〜4のアルキル
基を表し、低級アルカノイル基としては炭素数2〜7、
好ましくは炭素数2〜5のアルカノイル基を表す。
【0052】
〔実験例〕 実験例1 (in vitroにおけるヒト血小板凝集抑制作用)
ヒトより採取した血液9容を3.8%(W/V)クエン
酸三ナトリウム水溶液1容と混和し、該混合物を遠心分
離して多血小板血漿(PRP)を調製した。残存血液を
更に遠心分離して乏血小板血漿(PPP)を調製した。
PRPをPPPで希釈して、血小板数を4x105 /m
m3 に調整し、希釈PRPとした。希釈PRP200μ
lと検体溶液25μlとの混液を37℃で2分間攪拌
後、コラーゲン溶液〔ホルム(ホルモン−ケミ社登録商
標)〕25μlを加えて血小板凝集を起こさせた。血小
板凝集能はボーンの方法〔ネイチャー(NATURE)、第1
94巻、第927頁(1962年)〕により測定し、検
体の血小板凝集抑制作用を求めた。検体化合物の血小板
抑制作用はIC50(コラーゲンで誘起される血小板凝集
を50%抑制するのに要する濃度:μg/ml)で表し
た。結果は下記第1表に示す通りである。
ヒトより採取した血液9容を3.8%(W/V)クエン
酸三ナトリウム水溶液1容と混和し、該混合物を遠心分
離して多血小板血漿(PRP)を調製した。残存血液を
更に遠心分離して乏血小板血漿(PPP)を調製した。
PRPをPPPで希釈して、血小板数を4x105 /m
m3 に調整し、希釈PRPとした。希釈PRP200μ
lと検体溶液25μlとの混液を37℃で2分間攪拌
後、コラーゲン溶液〔ホルム(ホルモン−ケミ社登録商
標)〕25μlを加えて血小板凝集を起こさせた。血小
板凝集能はボーンの方法〔ネイチャー(NATURE)、第1
94巻、第927頁(1962年)〕により測定し、検
体の血小板凝集抑制作用を求めた。検体化合物の血小板
抑制作用はIC50(コラーゲンで誘起される血小板凝集
を50%抑制するのに要する濃度:μg/ml)で表し
た。結果は下記第1表に示す通りである。
【0053】
【表1】
【0054】実施例1 (±)−シス−2−(4−メチルフェニル)−3−ヒド
ロキシ−8−トリチルオキシメチル−2,3−ジヒドロ
−1,5−ベンゾチアゼピン−4(5H)−オン20.
62g、2−(ジメチルアミノ)エチルクロリド・塩酸
塩6.05g、炭酸カリウム13.35g及びアセトン
480mlの混合物を、激しくかくはんしながら一晩還
流する。冷後、不溶物をろ去し、ろ液を減圧濃縮する。
残査を酢酸エチルとn−ヘキサンの混合溶媒より再結晶
して、(±)−シス−2−(4−メチルフェニル)−3
−ヒドロキシ−5−〔2−(ジメチルアミノ)エチル〕
−8−トリチルオキシメチル−2,3−ジヒドロ−1,
5−ベンゾチアゼピン−4(5H)−オン22.96g
を結晶として得る。 収率98.6% M.p.167−168.5℃ IRNujol νmax (cm -1) :1660,3200(br
oad) MS(m/z):629(M+ ),256,178。
ロキシ−8−トリチルオキシメチル−2,3−ジヒドロ
−1,5−ベンゾチアゼピン−4(5H)−オン20.
62g、2−(ジメチルアミノ)エチルクロリド・塩酸
塩6.05g、炭酸カリウム13.35g及びアセトン
480mlの混合物を、激しくかくはんしながら一晩還
流する。冷後、不溶物をろ去し、ろ液を減圧濃縮する。
残査を酢酸エチルとn−ヘキサンの混合溶媒より再結晶
して、(±)−シス−2−(4−メチルフェニル)−3
−ヒドロキシ−5−〔2−(ジメチルアミノ)エチル〕
−8−トリチルオキシメチル−2,3−ジヒドロ−1,
5−ベンゾチアゼピン−4(5H)−オン22.96g
を結晶として得る。 収率98.6% M.p.167−168.5℃ IRNujol νmax (cm -1) :1660,3200(br
oad) MS(m/z):629(M+ ),256,178。
【0055】実施例2 (±)−シス−2−(4−メチルフェニル)−3−ヒド
ロキシ−5−〔2−(ジメチルアミノ)エチル〕−8−
トリチルオキシメチル−2,3−ジヒドロ−1,5−ベ
ンゾチアゼピン−4(5H)−オン3.50gをトリフ
ルオロ酢酸35mlに溶解し、室温で2時間かくはん
後、減圧濃縮する。残査に炭酸水素ナトリウム飽和水溶
液100ml及び酢酸エチル100mlを加え、室温で
30分かくはんする。反応混合物を酢酸エチル抽出し、
抽出液を減圧濃縮して(±)−シス−5−〔2−(ジメ
チルアミノ)エチル〕−2,3−ジヒドロ−3−ヒドロ
キシ−8−ヒドロキシメチル−2−(4−メチルフェニ
ル)−1,5−ベンゾチアゼピン−4(5H)−オンを
粗生成物として得る。
ロキシ−5−〔2−(ジメチルアミノ)エチル〕−8−
トリチルオキシメチル−2,3−ジヒドロ−1,5−ベ
ンゾチアゼピン−4(5H)−オン3.50gをトリフ
ルオロ酢酸35mlに溶解し、室温で2時間かくはん
後、減圧濃縮する。残査に炭酸水素ナトリウム飽和水溶
液100ml及び酢酸エチル100mlを加え、室温で
30分かくはんする。反応混合物を酢酸エチル抽出し、
抽出液を減圧濃縮して(±)−シス−5−〔2−(ジメ
チルアミノ)エチル〕−2,3−ジヒドロ−3−ヒドロ
キシ−8−ヒドロキシメチル−2−(4−メチルフェニ
ル)−1,5−ベンゾチアゼピン−4(5H)−オンを
粗生成物として得る。
【0056】本品をフマル酸で処理し、含水イソプロピ
ルアルコールより再結晶して(±)−シス−2−(4−
メチルフェニル)−3−ヒドロキシ−5−〔2−(ジメ
チルアミノ)エチル〕−8−ヒドロキシメチル−2,3
−ジヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン−4(5H)−
オン・フマル酸塩1.78gを得る。 収率 57% M.p.147−150℃(分解) IRNujol νmax (cm -1) :3300,1660,15
80 MS(m/z):387(M+ ),253,208。
ルアルコールより再結晶して(±)−シス−2−(4−
メチルフェニル)−3−ヒドロキシ−5−〔2−(ジメ
チルアミノ)エチル〕−8−ヒドロキシメチル−2,3
−ジヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン−4(5H)−
オン・フマル酸塩1.78gを得る。 収率 57% M.p.147−150℃(分解) IRNujol νmax (cm -1) :3300,1660,15
80 MS(m/z):387(M+ ),253,208。
【0057】実施例3 (±)−シス−2−(4−メチルフェニル)−3−ヒド
ロキシ−5−〔2−(ジメチルアミノ)エチル〕−8−
トリチルオキシメチル−2,3−ジヒドロ−1,5−ベ
ンゾチアゼピン−4(5H)−オン20.0g、無水酢
酸70ml及びピリジン200mlの混合物を室温で一
晩かくはんする。反応混合物を氷水中に注加し、酢酸エ
チルで抽出する。抽出液を水洗、乾燥後、減圧濃縮して
(±)−シス−2−(4−メチルフェニル)−3−アセ
トキシ−5−〔2−(ジメチルアミノ)エチル〕−8−
トリチルオキシメチル−2,3−ジヒドロ−1,5−ベ
ンゾチアゼピン−4(5H)−オン21.4gを油状物
として得る。 収率100% IRNujol νmax (cm -1) :1750,1680 MS(m/z):671(M+ ),243。
ロキシ−5−〔2−(ジメチルアミノ)エチル〕−8−
トリチルオキシメチル−2,3−ジヒドロ−1,5−ベ
ンゾチアゼピン−4(5H)−オン20.0g、無水酢
酸70ml及びピリジン200mlの混合物を室温で一
晩かくはんする。反応混合物を氷水中に注加し、酢酸エ
チルで抽出する。抽出液を水洗、乾燥後、減圧濃縮して
(±)−シス−2−(4−メチルフェニル)−3−アセ
トキシ−5−〔2−(ジメチルアミノ)エチル〕−8−
トリチルオキシメチル−2,3−ジヒドロ−1,5−ベ
ンゾチアゼピン−4(5H)−オン21.4gを油状物
として得る。 収率100% IRNujol νmax (cm -1) :1750,1680 MS(m/z):671(M+ ),243。
【0058】実施例4 (±)−シス−2−(4−メチルフェニル)−3−アセ
トキシ−5−〔2−(ジメチルアミノ)エチル〕−8−
トリチルオキシメチル−2,3−ジヒドロ−1,5−ベ
ンゾチアゼピン−4(5H)−オン4.0gをトリフル
オロ酢酸48mlに溶解し、室温で3時間かくはん後、
減圧濃縮する。残査に炭酸水素ナトリウム飽和水溶液1
00ml及び酢酸エチル100mlを加え、室温で30
分かくはんする。反応混合物を酢酸エチル抽出し、抽出
液を減圧濃縮して(±)−シス−5−〔2−(ジメチル
アミノ)エチル〕−2,3−ジヒドロ−3−アセトキシ
−8−ヒドロキシメチル−2−(4−メチルフェニル)
−1,5−ベンゾチアゼピン−4(5H)−オンを粗生
成物として得る。
トキシ−5−〔2−(ジメチルアミノ)エチル〕−8−
トリチルオキシメチル−2,3−ジヒドロ−1,5−ベ
ンゾチアゼピン−4(5H)−オン4.0gをトリフル
オロ酢酸48mlに溶解し、室温で3時間かくはん後、
減圧濃縮する。残査に炭酸水素ナトリウム飽和水溶液1
00ml及び酢酸エチル100mlを加え、室温で30
分かくはんする。反応混合物を酢酸エチル抽出し、抽出
液を減圧濃縮して(±)−シス−5−〔2−(ジメチル
アミノ)エチル〕−2,3−ジヒドロ−3−アセトキシ
−8−ヒドロキシメチル−2−(4−メチルフェニル)
−1,5−ベンゾチアゼピン−4(5H)−オンを粗生
成物として得る。
【0059】本品をフマル酸で処理し、メタノールより
再結晶して(±)−シス−2−(4−メチルフェニル)
−3−アセトキシ−5−〔2−(ジメチルアミノ)エチ
ル〕−8−ヒドロキシメチル−2,3−ジヒドロ−1,
5−ベンゾチアゼピン−4(5H)−オン・フマル酸塩
2.36gを得る。 収率72.7% M.p.193−196℃(分解) IRNujol νmax (cm -1) :3300,1740,17
20,1690,1650 MS(m/z):429(M+ ),208,145。
再結晶して(±)−シス−2−(4−メチルフェニル)
−3−アセトキシ−5−〔2−(ジメチルアミノ)エチ
ル〕−8−ヒドロキシメチル−2,3−ジヒドロ−1,
5−ベンゾチアゼピン−4(5H)−オン・フマル酸塩
2.36gを得る。 収率72.7% M.p.193−196℃(分解) IRNujol νmax (cm -1) :3300,1740,17
20,1690,1650 MS(m/z):429(M+ ),208,145。
【0060】実施例5 (1) (±)−シス−2−(4−メチルフェニル)−3−
アセトキシ−5−〔2−(ジメチルアミノ)エチル〕−
8−トリチルオキシメチル−2,3−ジヒドロ−1,5
−ベンゾチアゼピン−4(5H)−オン17.0gのト
ルエン150ml溶液に、氷冷下、トリエチルアミン3
0.6g、次いでクロロギ酸トリクロロメチル15.0
gのトルエン50ml溶液をゆっくり加え、室温にて6
時間かくはんする。更にトリエチルアミン15.3gと
クロロギ酸トリクロロメチル8.5gを加えて一晩かく
はんし、この操作を3回繰り返す。反応混合物を減圧濃
縮し、残査に酢酸エチル及び水を加え、酢酸エチルで抽
出する。抽出液を洗浄・乾燥後、濃縮し、残査をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィー(溶離液;酢酸エチル:
n−ヘキサン=1:2)にて精製して(±)−シス−2
−(4−メチルフェニル)−3−アセトキシ−5−〔2
−(N−クロロホルミル−N−メチルアミノ)エチル〕
−8−トリチルオキシメチル−2,3−ジヒドロ−1,
5−ベンゾチアゼピン−4(5H)−オン13.4gを
油状物として得る。 収率73.7% IRneatνmax (cm -1) :1740,1680 MS(m/z): 719(M+ ), 657, 527, 479, 244, 1
71, 120 。
アセトキシ−5−〔2−(ジメチルアミノ)エチル〕−
8−トリチルオキシメチル−2,3−ジヒドロ−1,5
−ベンゾチアゼピン−4(5H)−オン17.0gのト
ルエン150ml溶液に、氷冷下、トリエチルアミン3
0.6g、次いでクロロギ酸トリクロロメチル15.0
gのトルエン50ml溶液をゆっくり加え、室温にて6
時間かくはんする。更にトリエチルアミン15.3gと
クロロギ酸トリクロロメチル8.5gを加えて一晩かく
はんし、この操作を3回繰り返す。反応混合物を減圧濃
縮し、残査に酢酸エチル及び水を加え、酢酸エチルで抽
出する。抽出液を洗浄・乾燥後、濃縮し、残査をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィー(溶離液;酢酸エチル:
n−ヘキサン=1:2)にて精製して(±)−シス−2
−(4−メチルフェニル)−3−アセトキシ−5−〔2
−(N−クロロホルミル−N−メチルアミノ)エチル〕
−8−トリチルオキシメチル−2,3−ジヒドロ−1,
5−ベンゾチアゼピン−4(5H)−オン13.4gを
油状物として得る。 収率73.7% IRneatνmax (cm -1) :1740,1680 MS(m/z): 719(M+ ), 657, 527, 479, 244, 1
71, 120 。
【0061】(2) 本品6.0gをアセトニトリル120
mlに溶解し、水120mlを加え、80〜90℃で3
0分間加熱する。反応混合物を減圧濃縮し、残査に炭酸
水素ナトリウム飽和水溶液及び酢酸エチルを加え、酢酸
エチル抽出する。抽出液を洗浄・乾燥後、溶媒を留去し
て(±)−シス−2−(4−メチルフェニル)−3−ア
セトキシ−5−〔2−(メチルアミノ)エチル〕−8−
トリチルオキシメチル−2,3−ジヒドロ−1,5−ベ
ンゾチアゼピン−4(5H)−オンを粗生成物として得
る。
mlに溶解し、水120mlを加え、80〜90℃で3
0分間加熱する。反応混合物を減圧濃縮し、残査に炭酸
水素ナトリウム飽和水溶液及び酢酸エチルを加え、酢酸
エチル抽出する。抽出液を洗浄・乾燥後、溶媒を留去し
て(±)−シス−2−(4−メチルフェニル)−3−ア
セトキシ−5−〔2−(メチルアミノ)エチル〕−8−
トリチルオキシメチル−2,3−ジヒドロ−1,5−ベ
ンゾチアゼピン−4(5H)−オンを粗生成物として得
る。
【0062】得られた粗生成物をトリフルオロ酢酸50
mlに溶解し、室温で2時間かくはん後、反応混合物を
減圧濃縮する。残査を酢酸エチルに溶解し、炭酸水素ナ
トリウム飽和水溶液を加え、室温にて30分間かくはん
する。反応混合物を酢酸エチル抽出し、抽出液を洗浄・
乾燥後、溶媒を留去し、残査をシリカゲルカラムクロマ
トグラフィー(溶離液;クロロホルム:メタノール=1
0:1)にて精製して(±)−シス−2−(4−メチル
フェニル)−3−アセトキシ−5−〔2−(メチルアミ
ノ)エチル〕−8−ヒドロキシメチル−2,3−ジヒド
ロ−1,5−ベンゾチアゼピン−4(5H)−オンを油
状物として得る。
mlに溶解し、室温で2時間かくはん後、反応混合物を
減圧濃縮する。残査を酢酸エチルに溶解し、炭酸水素ナ
トリウム飽和水溶液を加え、室温にて30分間かくはん
する。反応混合物を酢酸エチル抽出し、抽出液を洗浄・
乾燥後、溶媒を留去し、残査をシリカゲルカラムクロマ
トグラフィー(溶離液;クロロホルム:メタノール=1
0:1)にて精製して(±)−シス−2−(4−メチル
フェニル)−3−アセトキシ−5−〔2−(メチルアミ
ノ)エチル〕−8−ヒドロキシメチル−2,3−ジヒド
ロ−1,5−ベンゾチアゼピン−4(5H)−オンを油
状物として得る。
【0063】本品をフマル酸で処理し、メタノールとイ
ソプロピルアルコールの混合溶媒より再結晶して(±)
−シス−2−(4−メチルフェニル)−3−アセトキシ
−5−〔2−(メチルアミノ)エチル〕−8−ヒドロキ
シメチル−2,3−ジヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピ
ン−4(5H)−オン・フマル酸塩2.24gを粉末と
して得る。 収率53.8% IRNujol νmax (cm -1) :3320,3240,17
40,1675 MS(m/z):414,297,166,145,1
34。
ソプロピルアルコールの混合溶媒より再結晶して(±)
−シス−2−(4−メチルフェニル)−3−アセトキシ
−5−〔2−(メチルアミノ)エチル〕−8−ヒドロキ
シメチル−2,3−ジヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピ
ン−4(5H)−オン・フマル酸塩2.24gを粉末と
して得る。 収率53.8% IRNujol νmax (cm -1) :3320,3240,17
40,1675 MS(m/z):414,297,166,145,1
34。
【0064】実施例6 実施例5−(1) で得られた(±)−シス−2−(4−メ
チルフェニル)−3−アセトキシ−5−〔2−(N−ク
ロロホルミル−N−メチルアミノ)エチル〕−8−トリ
チルオキシメチル−2,3−ジヒドロ−1,5−ベンゾ
チアゼピン−4(5H)−オン6.6gをアセトニトリ
ル135mlに溶解し、10%塩酸9ml及び水135
mlを加え、90−100℃で一晩かくはんする。反応
混合物を濃縮し、残査に炭酸水素ナトリウムを加えて中
和し、酢酸エチル抽出する。抽出液を水洗、乾燥後溶媒
を留去して(±)−シス−2−(4−メチルフェニル)
−3−ヒドロキシ−5−〔2−(メチルアミノ)エチ
ル〕−8−ヒドロキシメチル−2,3−ジヒドロ−1,
5−ベンゾチアゼピン−4(5H)−オンを粗生成物と
して得る。
チルフェニル)−3−アセトキシ−5−〔2−(N−ク
ロロホルミル−N−メチルアミノ)エチル〕−8−トリ
チルオキシメチル−2,3−ジヒドロ−1,5−ベンゾ
チアゼピン−4(5H)−オン6.6gをアセトニトリ
ル135mlに溶解し、10%塩酸9ml及び水135
mlを加え、90−100℃で一晩かくはんする。反応
混合物を濃縮し、残査に炭酸水素ナトリウムを加えて中
和し、酢酸エチル抽出する。抽出液を水洗、乾燥後溶媒
を留去して(±)−シス−2−(4−メチルフェニル)
−3−ヒドロキシ−5−〔2−(メチルアミノ)エチ
ル〕−8−ヒドロキシメチル−2,3−ジヒドロ−1,
5−ベンゾチアゼピン−4(5H)−オンを粗生成物と
して得る。
【0065】本品をフマル酸で処理し、メタノールより
再結晶して(±)−シス−2−(4−メチルフェニル)
−3−ヒドロキシ−5−〔2−(メチルアミノ)エチ
ル〕−8−ヒドロキシメチル−2,3−ジヒドロ−1,
5−ベンゾチアゼピン−4(5H)−オン・フマル酸塩
3.07gを得る。 収率68.5% M.p.161−163.5℃ MS(m/z):372,354,298,286,22
1,166,105。
再結晶して(±)−シス−2−(4−メチルフェニル)
−3−ヒドロキシ−5−〔2−(メチルアミノ)エチ
ル〕−8−ヒドロキシメチル−2,3−ジヒドロ−1,
5−ベンゾチアゼピン−4(5H)−オン・フマル酸塩
3.07gを得る。 収率68.5% M.p.161−163.5℃ MS(m/z):372,354,298,286,22
1,166,105。
【0066】実施例7 (−)−シス−2−(4−メチルフェニル)−3−ヒド
ロキシ−8−トリチルオキシメチル−2,3−ジヒドロ
−1,5−ベンゾチアゼピン−4(5H)−オンを実施
例1と同様に処理し、生成物を酢酸エチルとn−ヘキサ
ンの混液より再結晶して(−)−シス−2−(4−メチ
ルフェニル)−3−ヒドロキシ−5−〔2−(ジメチル
アミノ)エチル〕−8−トリチルオキシメチル−2,3
−ジヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン−4(5H)−
オンを得る。 M.p.110−114℃ 〔α〕D 20−83.7°(c=0.251,メタノー
ル) IRNujol νmax (cm -1) :3200,1660 MS(m/z):629(MH+ ), 450, 309, 243, 206, 15
5, 137, 119, 103 。
ロキシ−8−トリチルオキシメチル−2,3−ジヒドロ
−1,5−ベンゾチアゼピン−4(5H)−オンを実施
例1と同様に処理し、生成物を酢酸エチルとn−ヘキサ
ンの混液より再結晶して(−)−シス−2−(4−メチ
ルフェニル)−3−ヒドロキシ−5−〔2−(ジメチル
アミノ)エチル〕−8−トリチルオキシメチル−2,3
−ジヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン−4(5H)−
オンを得る。 M.p.110−114℃ 〔α〕D 20−83.7°(c=0.251,メタノー
ル) IRNujol νmax (cm -1) :3200,1660 MS(m/z):629(MH+ ), 450, 309, 243, 206, 15
5, 137, 119, 103 。
【0067】実施例8 (+)−シス−2−(4−メチルフェニル)−3−ヒド
ロキシ−8−トリチルオキシメチル−2,3−ジヒドロ
−1,5−ベンゾチアゼピン−4(5H)−オンを実施
例1と同様に処理し、生成物を酢酸エチルとn−ヘキサ
ンの混液より再結晶して(+)−シス−2−(4−メチ
ルフェニル)−3−ヒドロキシ−5−〔2−(ジメチル
アミノ)エチル〕−8−トリチルオキシメチル−2,3
−ジヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン−4(5H)−
オンを得る。本品の融点、赤外吸収スペクトル及びマス
スペクトルは実施例7の目的物のそれと一致した。 〔α〕D 20+83.3°(c=0.269,メタノー
ル)。
ロキシ−8−トリチルオキシメチル−2,3−ジヒドロ
−1,5−ベンゾチアゼピン−4(5H)−オンを実施
例1と同様に処理し、生成物を酢酸エチルとn−ヘキサ
ンの混液より再結晶して(+)−シス−2−(4−メチ
ルフェニル)−3−ヒドロキシ−5−〔2−(ジメチル
アミノ)エチル〕−8−トリチルオキシメチル−2,3
−ジヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン−4(5H)−
オンを得る。本品の融点、赤外吸収スペクトル及びマス
スペクトルは実施例7の目的物のそれと一致した。 〔α〕D 20+83.3°(c=0.269,メタノー
ル)。
【0068】実施例9 (−)−シス−2−(4−メチルフェニル)−3−ヒド
ロキシ−5−〔2−(ジメチルアミノ)エチル〕−8−
トリチルオキシメチル−2,3−ジヒドロ−1,5−ベ
ンゾチアゼピン−4(5H)−オンを実施例3と同様に
処理して(−)−シス−2−(4−メチルフェニル)−
3−アセトキシ−5−〔2−(ジメチルアミノ)エチ
ル〕−8−トリチルオキシメチル−2,3−ジヒドロ−
1,5−ベンゾチアゼピン−4(5H)−オンを油状物
として得る。 IRliquidνmax (cm -1) :1745,1680 MS(m/z): 671(MH + ),628,495,450,427,243,206,
165,145,119,103 。
ロキシ−5−〔2−(ジメチルアミノ)エチル〕−8−
トリチルオキシメチル−2,3−ジヒドロ−1,5−ベ
ンゾチアゼピン−4(5H)−オンを実施例3と同様に
処理して(−)−シス−2−(4−メチルフェニル)−
3−アセトキシ−5−〔2−(ジメチルアミノ)エチ
ル〕−8−トリチルオキシメチル−2,3−ジヒドロ−
1,5−ベンゾチアゼピン−4(5H)−オンを油状物
として得る。 IRliquidνmax (cm -1) :1745,1680 MS(m/z): 671(MH + ),628,495,450,427,243,206,
165,145,119,103 。
【0069】実施例10 (+)−シス−2−(4−メチルフェニル)−3−ヒド
ロキシ−5−〔2−(ジメチルアミノ)エチル〕−8−
トリチルオキシメチル−2,3−ジヒドロ−1,5−ベ
ンゾチアゼピン−4(5H)−オンを実施例3と同様に
処理して(+)−シス−2−(4−メチルフェニル)−
3−アセトキシ−5−〔2−(ジメチルアミノ)エチ
ル〕−8−トリチルオキシメチル−2,3−ジヒドロ−
1,5−ベンゾチアゼピン−4(5H)−オンを油状物
として得る。本品の赤外吸収スペクトル及びマススペク
トルは実施例9の目的物のそれと一致した。
ロキシ−5−〔2−(ジメチルアミノ)エチル〕−8−
トリチルオキシメチル−2,3−ジヒドロ−1,5−ベ
ンゾチアゼピン−4(5H)−オンを実施例3と同様に
処理して(+)−シス−2−(4−メチルフェニル)−
3−アセトキシ−5−〔2−(ジメチルアミノ)エチ
ル〕−8−トリチルオキシメチル−2,3−ジヒドロ−
1,5−ベンゾチアゼピン−4(5H)−オンを油状物
として得る。本品の赤外吸収スペクトル及びマススペク
トルは実施例9の目的物のそれと一致した。
【0070】実施例11 (−)−シス−2−(4−メチルフェニル)−3−アセ
トキシ−5−〔2−(ジメチルアミノ)エチル〕−8−
トリチルオキシメチル−2,3−ジヒドロ−1,5−ベ
ンゾチアゼピン−4(5H)−オンを実施例5−(1) と
同様に処理して(−)−シス−2−(4−メチルフェニ
ル)−3−アセトキシ−5−〔2−(N−クロロホルミ
ル−N−メチルアミノ)エチル〕−8−トリチルオキシ
メチル−2,3−ジヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン
−4(5H)−オンを得る。 IRNujol νmax (cm -1) :1740,1680 MS(m/z):719(MH+ ),630,527,479,244,203,165,13
7,119,105 。
トキシ−5−〔2−(ジメチルアミノ)エチル〕−8−
トリチルオキシメチル−2,3−ジヒドロ−1,5−ベ
ンゾチアゼピン−4(5H)−オンを実施例5−(1) と
同様に処理して(−)−シス−2−(4−メチルフェニ
ル)−3−アセトキシ−5−〔2−(N−クロロホルミ
ル−N−メチルアミノ)エチル〕−8−トリチルオキシ
メチル−2,3−ジヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン
−4(5H)−オンを得る。 IRNujol νmax (cm -1) :1740,1680 MS(m/z):719(MH+ ),630,527,479,244,203,165,13
7,119,105 。
【0071】実施例12 (+)−シス−2−(4−メチルフェニル)−3−アセ
トキシ−5−〔2−(ジメチルアミノ)エチル〕−8−
トリチルオキシメチル−2,3−ジヒドロ−1,5−ベ
ンゾチアゼピン−4(5H)−オンを実施例5−(1) と
同様に処理して(+)−シス−2−(4−メチルフェニ
ル)−3−アセトキシ−5−〔2−(N−クロロホルミ
ル−N−メチルアミノ)エチル〕−8−トリチルオキシ
メチル−2,3−ジヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン
−4(5H)−オンを得る。本品の赤外吸収スペクトル
及びマススペクトルは実施例11の目的物のそれと一致
した。
トキシ−5−〔2−(ジメチルアミノ)エチル〕−8−
トリチルオキシメチル−2,3−ジヒドロ−1,5−ベ
ンゾチアゼピン−4(5H)−オンを実施例5−(1) と
同様に処理して(+)−シス−2−(4−メチルフェニ
ル)−3−アセトキシ−5−〔2−(N−クロロホルミ
ル−N−メチルアミノ)エチル〕−8−トリチルオキシ
メチル−2,3−ジヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン
−4(5H)−オンを得る。本品の赤外吸収スペクトル
及びマススペクトルは実施例11の目的物のそれと一致
した。
【0072】実施例13 実施例11で得られた(−)−シス−2−(4−メチル
フェニル)−3−アセトキシ−5−〔2−(N−クロロ
ホルミル−N−メチルアミノ)エチル〕−8−トリチル
オキシメチル−2,3−ジヒドロ−1,5−ベンゾチア
ゼピン−4(5H)−オンを実施例6と同様に処理し、
生成物をフマル酸で処理後、イソプロピルアルコールよ
り再結晶して(−)−シス−2−(4−メチルフェニ
ル)−3−ヒドロキシ−5−〔2−(メチルアミノ)エ
チル〕−8−ヒドロキシメチル−2,3−ジヒドロ−
1,5−ベンゾチアゼピン−4(5H)−オン・フマル
酸塩を得る。 M.p.180−182℃(分解) 〔α〕D 20−100.8°(c=0.250,ジメチル
ホルムアミド) IRNujol νmax (cm -1) :3440,1660 MS(m/z):372,343,316,286。
フェニル)−3−アセトキシ−5−〔2−(N−クロロ
ホルミル−N−メチルアミノ)エチル〕−8−トリチル
オキシメチル−2,3−ジヒドロ−1,5−ベンゾチア
ゼピン−4(5H)−オンを実施例6と同様に処理し、
生成物をフマル酸で処理後、イソプロピルアルコールよ
り再結晶して(−)−シス−2−(4−メチルフェニ
ル)−3−ヒドロキシ−5−〔2−(メチルアミノ)エ
チル〕−8−ヒドロキシメチル−2,3−ジヒドロ−
1,5−ベンゾチアゼピン−4(5H)−オン・フマル
酸塩を得る。 M.p.180−182℃(分解) 〔α〕D 20−100.8°(c=0.250,ジメチル
ホルムアミド) IRNujol νmax (cm -1) :3440,1660 MS(m/z):372,343,316,286。
【0073】実施例14 実施例12で得られた(+)−シス−2−(4−メチル
フェニル)−3−アセトキシ−5−〔2−(N−クロロ
ホルミル−N−メチルアミノ)エチル〕−8−トリチル
オキシメチル−2,3−ジヒドロ−1,5−ベンゾチア
ゼピン−4(5H)−オンを実施例6と同様に処理し、
生成物をフマル酸で処理後、イソプロピルアルコールよ
り再結晶して(+)−シス−2−(4−メチルフェニ
ル)−3−ヒドロキシ−5−〔2−(メチルアミノ)エ
チル〕−8−ヒドロキシメチル−2,3−ジヒドロ−
1,5−ベンゾチアゼピン−4(5H)−オン・フマル
酸塩を得る。 M.p.182−184℃(分解) 〔α〕D 20+98.0°(c=0.196,ジメチルホ
ルムアミド) 本品の赤外吸収スペクトル及びマススペクトルは実施例
13の目的物のそれと一致した。
フェニル)−3−アセトキシ−5−〔2−(N−クロロ
ホルミル−N−メチルアミノ)エチル〕−8−トリチル
オキシメチル−2,3−ジヒドロ−1,5−ベンゾチア
ゼピン−4(5H)−オンを実施例6と同様に処理し、
生成物をフマル酸で処理後、イソプロピルアルコールよ
り再結晶して(+)−シス−2−(4−メチルフェニ
ル)−3−ヒドロキシ−5−〔2−(メチルアミノ)エ
チル〕−8−ヒドロキシメチル−2,3−ジヒドロ−
1,5−ベンゾチアゼピン−4(5H)−オン・フマル
酸塩を得る。 M.p.182−184℃(分解) 〔α〕D 20+98.0°(c=0.196,ジメチルホ
ルムアミド) 本品の赤外吸収スペクトル及びマススペクトルは実施例
13の目的物のそれと一致した。
【0074】実施例15 (−)−シス−2−(4−メチルフェニル)−3−アセ
トキシ−5−〔2−(ジメチルアミノ)エチル〕−8−
トリチルオキシメチル−2,3−ジヒドロ−1,5−ベ
ンゾチアゼピン−4(5H)−オンを実施例4と同様に
処理し、得られる油状物を修酸塩とし、エタノールとジ
エチルエーテルの混合液より再結晶して(−)−シス−
2−(4−メチルフェニル)−3−アセトキシ−5−
〔2−(ジメチルアミノ)エチル〕−8−ヒドロキシメ
チル−2,3−ジヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン−
4(5H)−オン・修酸塩を得る。 M.p.168−169℃ 〔α〕D 20−83.1°(c=0.201,メタノー
ル) IRNujol νmax (cm -1) :3500,1740,17
20,1680,1660。
トキシ−5−〔2−(ジメチルアミノ)エチル〕−8−
トリチルオキシメチル−2,3−ジヒドロ−1,5−ベ
ンゾチアゼピン−4(5H)−オンを実施例4と同様に
処理し、得られる油状物を修酸塩とし、エタノールとジ
エチルエーテルの混合液より再結晶して(−)−シス−
2−(4−メチルフェニル)−3−アセトキシ−5−
〔2−(ジメチルアミノ)エチル〕−8−ヒドロキシメ
チル−2,3−ジヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン−
4(5H)−オン・修酸塩を得る。 M.p.168−169℃ 〔α〕D 20−83.1°(c=0.201,メタノー
ル) IRNujol νmax (cm -1) :3500,1740,17
20,1680,1660。
【0075】実施例16 (+)−シス−2−(4−メチルフェニル)−3−アセ
トキシ−5−〔2−(ジメチルアミノ)エチル〕−8−
トリチルオキシメチル−2,3−ジヒドロ−1,5−ベ
ンゾチアゼピン−4(5H)−オンを実施例4と同様に
処理し、得られる油状物を修酸塩とし、エタノールとジ
エチルエーテルの混合液より再結晶して(+)−シス−
2−(4−メチルフェニル)−3−アセトキシ−5−
〔2−(ジメチルアミノ)エチル〕−8−ヒドロキシメ
チル−2,3−ジヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン−
4(5H)−オン・修酸塩を得る。 M.p.167.9−168.9℃ 〔α〕D 20+87.8°(c=0.222,メタノー
ル) IRNujol νmax (cm -1) :3500,1740,17
20,1680,1660。
トキシ−5−〔2−(ジメチルアミノ)エチル〕−8−
トリチルオキシメチル−2,3−ジヒドロ−1,5−ベ
ンゾチアゼピン−4(5H)−オンを実施例4と同様に
処理し、得られる油状物を修酸塩とし、エタノールとジ
エチルエーテルの混合液より再結晶して(+)−シス−
2−(4−メチルフェニル)−3−アセトキシ−5−
〔2−(ジメチルアミノ)エチル〕−8−ヒドロキシメ
チル−2,3−ジヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン−
4(5H)−オン・修酸塩を得る。 M.p.167.9−168.9℃ 〔α〕D 20+87.8°(c=0.222,メタノー
ル) IRNujol νmax (cm -1) :3500,1740,17
20,1680,1660。
【0076】実施例17 (−)−シス−2−(4−メチルフェニル)−3−ヒド
ロキシ−5−〔2−(ジメチルアミノ)エチル〕−8−
トリチルオキシメチル−2,3−ジヒドロ−1,5−ベ
ンゾチアゼピン−4(5H)−オンを実施例2と同様に
処理し、得られる油状物を修酸塩とし、エタノールとジ
エチルエーテルの混合液より再結晶して(−)−シス−
2−(4−メチルフェニル)−3−ヒドロキシ−5−
〔2−(ジメチルアミノ)エチル〕−8−ヒドロキシメ
チル−2,3−ジヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン−
4(5H)−オン・修酸塩を得る。 M.p.163.6−165.4℃ 〔α〕D 20−97.5°(c=0.203,メタノー
ル) IRNujol νmax (cm -1) :3520,3480,17
10,1675,1660。
ロキシ−5−〔2−(ジメチルアミノ)エチル〕−8−
トリチルオキシメチル−2,3−ジヒドロ−1,5−ベ
ンゾチアゼピン−4(5H)−オンを実施例2と同様に
処理し、得られる油状物を修酸塩とし、エタノールとジ
エチルエーテルの混合液より再結晶して(−)−シス−
2−(4−メチルフェニル)−3−ヒドロキシ−5−
〔2−(ジメチルアミノ)エチル〕−8−ヒドロキシメ
チル−2,3−ジヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン−
4(5H)−オン・修酸塩を得る。 M.p.163.6−165.4℃ 〔α〕D 20−97.5°(c=0.203,メタノー
ル) IRNujol νmax (cm -1) :3520,3480,17
10,1675,1660。
【0077】実施例18 (+)−シス−2−(4−メチルフェニル)−3−ヒド
ロキシ−5−〔2−(ジメチルアミノ)エチル〕−8−
トリチルオキシメチル−2,3−ジヒドロ−1,5−ベ
ンゾチアゼピン−4(5H)−オンを実施例2と同様に
処理し、得られる油状物を修酸塩とし、エタノールとジ
エチルエーテルの混合液より再結晶して(+)−シス−
2−(4−メチルフェニル)−3−ヒドロキシ−5−
〔2−(ジメチルアミノ)エチル〕−8−ヒドロキシメ
チル−2,3−ジヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン−
4(5H)−オン・修酸塩を得る。 M.p.163.6−165.4℃ 〔α〕D 20+99.2°(c=0.251,メタノー
ル) IRNujol νmax (cm -1) :3520,3480,17
10,1675,1660。
ロキシ−5−〔2−(ジメチルアミノ)エチル〕−8−
トリチルオキシメチル−2,3−ジヒドロ−1,5−ベ
ンゾチアゼピン−4(5H)−オンを実施例2と同様に
処理し、得られる油状物を修酸塩とし、エタノールとジ
エチルエーテルの混合液より再結晶して(+)−シス−
2−(4−メチルフェニル)−3−ヒドロキシ−5−
〔2−(ジメチルアミノ)エチル〕−8−ヒドロキシメ
チル−2,3−ジヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン−
4(5H)−オン・修酸塩を得る。 M.p.163.6−165.4℃ 〔α〕D 20+99.2°(c=0.251,メタノー
ル) IRNujol νmax (cm -1) :3520,3480,17
10,1675,1660。
【0078】実施例19 実施例11で得た(−)−シス−2−(4−メチルフェ
ニル)−3−アセトキシ−5−〔2−(N−クロロホル
ミル−N−メチルアミノ)エチル〕−8−トリチルオキ
シメチル−2,3−ジヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピ
ン−4(5H)−オンを実施例5−(2)と同様に処理
し、得られる油状物を修酸塩とし、エタノールとジエチ
ルエーテルの混合液より再結晶して(−)−シス−2−
(4−メチルフェニル)−3−アセトキシ−5−〔2−
(メチルアミノ)エチル〕−8−ヒドロキシメチル−
2,3−ジヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン−4(5
H)−オン・修酸塩を得る。 M.p.107−108℃(分解) 〔α〕D 20−73.5°(c=0.465,メタノー
ル) IRNujol νmax (cm -1) :3420,1750,16
80,1670。
ニル)−3−アセトキシ−5−〔2−(N−クロロホル
ミル−N−メチルアミノ)エチル〕−8−トリチルオキ
シメチル−2,3−ジヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピ
ン−4(5H)−オンを実施例5−(2)と同様に処理
し、得られる油状物を修酸塩とし、エタノールとジエチ
ルエーテルの混合液より再結晶して(−)−シス−2−
(4−メチルフェニル)−3−アセトキシ−5−〔2−
(メチルアミノ)エチル〕−8−ヒドロキシメチル−
2,3−ジヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン−4(5
H)−オン・修酸塩を得る。 M.p.107−108℃(分解) 〔α〕D 20−73.5°(c=0.465,メタノー
ル) IRNujol νmax (cm -1) :3420,1750,16
80,1670。
【0079】実施例20 実施例12で得た(+)−シス−2−(4−メチルフェ
ニル)−3−アセトキシ−5−〔2−(N−クロロホル
ミル−N−メチルアミノ)エチル〕−8−トリチルオキ
シメチル−2,3−ジヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピ
ン−4(5H)−オンを実施例5−(2)と同様に処理
し、得られる油状物を修酸塩とし、エタノールとジエチ
ルエーテルの混合液より再結晶して(+)−シス−2−
(4−メチルフェニル)−3−アセトキシ−5−〔2−
(メチルアミノ)エチル〕−8−ヒドロキシメチル−
2,3−ジヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン−4(5
H)−オン・修酸塩を得る。 M.p.114.5−116.8℃(分解) 〔α〕D 20+74.1°(c=0.554,メタノー
ル) IRNujol νmax (cm -1) :3420,1710,16
75,1660。
ニル)−3−アセトキシ−5−〔2−(N−クロロホル
ミル−N−メチルアミノ)エチル〕−8−トリチルオキ
シメチル−2,3−ジヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピ
ン−4(5H)−オンを実施例5−(2)と同様に処理
し、得られる油状物を修酸塩とし、エタノールとジエチ
ルエーテルの混合液より再結晶して(+)−シス−2−
(4−メチルフェニル)−3−アセトキシ−5−〔2−
(メチルアミノ)エチル〕−8−ヒドロキシメチル−
2,3−ジヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン−4(5
H)−オン・修酸塩を得る。 M.p.114.5−116.8℃(分解) 〔α〕D 20+74.1°(c=0.554,メタノー
ル) IRNujol νmax (cm -1) :3420,1710,16
75,1660。
【0080】参考例1 (1) 水素化アルミニウムリチウム5.64gをテトラヒ
ドロフラン100mlに懸濁し、そこへ0〜5℃で2,
3−ジヒドロ−2−オキソベンゾチアゾール−6−カル
ボン酸メチル23.9gのテトラヒドロフラン500m
l溶液を約1時間かけて滴下する。同温で2時間かくは
ん後、水15mlとテトラヒドロフラン80mlの混液
を氷冷下で加え、次いで水100mlを加えて複合体を
分解する。
ドロフラン100mlに懸濁し、そこへ0〜5℃で2,
3−ジヒドロ−2−オキソベンゾチアゾール−6−カル
ボン酸メチル23.9gのテトラヒドロフラン500m
l溶液を約1時間かけて滴下する。同温で2時間かくは
ん後、水15mlとテトラヒドロフラン80mlの混液
を氷冷下で加え、次いで水100mlを加えて複合体を
分解する。
【0081】さらに10%塩酸水溶液を加えて無機物を
溶解後、酢酸エチルとテトラヒドロフランの混液で抽出
する。抽出液を洗浄、乾燥後、溶媒を留去し、残査をメ
タノールとイソプロピルエーテルの混合溶媒より再結晶
して6−ヒドロキシメチル−2,3−ジヒドロベンゾチ
アゾール−2−オン20.0gを得る。 M.p. 168−169℃。
溶解後、酢酸エチルとテトラヒドロフランの混液で抽出
する。抽出液を洗浄、乾燥後、溶媒を留去し、残査をメ
タノールとイソプロピルエーテルの混合溶媒より再結晶
して6−ヒドロキシメチル−2,3−ジヒドロベンゾチ
アゾール−2−オン20.0gを得る。 M.p. 168−169℃。
【0082】(2) 上記(1) で得られた化合物20.0g
をピリジン360mlに溶解し、トリフェニルメチルク
ロリド40.0gを加え、室温で24時間かくはんす
る。ピリジンを減圧で留去し、残査をシリカゲルカラム
クロマトグラフィー(溶離液;クロロホルム)にて精製
し、さらに酢酸エチルとn−ヘキサンの混液より再結晶
して6−トリチルオキシメチル−2,3−ジヒドロベン
ゾチアゾール−2−オン43.09gを得る。
をピリジン360mlに溶解し、トリフェニルメチルク
ロリド40.0gを加え、室温で24時間かくはんす
る。ピリジンを減圧で留去し、残査をシリカゲルカラム
クロマトグラフィー(溶離液;クロロホルム)にて精製
し、さらに酢酸エチルとn−ヘキサンの混液より再結晶
して6−トリチルオキシメチル−2,3−ジヒドロベン
ゾチアゾール−2−オン43.09gを得る。
【0083】(3) 上記(2) で得られた化合物80g、水
酸化ナトリウム151g、水160ml、エチレングリ
コール160mlの混合物をアルゴン雰囲気下6時間加
熱還流する。冷後、水1500mlで希釈し、トルエン
1000mlを加え、氷冷下、10%塩酸でpHを4.
2とする。これをトルエンで抽出し、抽出液を洗浄、乾
燥後、減圧濃縮して2−アミノ−5−(トリチルオキシ
メチル)チオフェノールを油状物として得る。
酸化ナトリウム151g、水160ml、エチレングリ
コール160mlの混合物をアルゴン雰囲気下6時間加
熱還流する。冷後、水1500mlで希釈し、トルエン
1000mlを加え、氷冷下、10%塩酸でpHを4.
2とする。これをトルエンで抽出し、抽出液を洗浄、乾
燥後、減圧濃縮して2−アミノ−5−(トリチルオキシ
メチル)チオフェノールを油状物として得る。
【0084】(4) 上記(3) で得られた化合物をキシレン
800mlに溶解し、3−(4−メチルフェニル)グリ
シッド酸メチル36.5gを加え、120−125℃で
4時間加熱かくはん後、溶媒を留去する。残査をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィー(溶離液;酢酸エチル:
n−ヘキサン)で精製し、3−〔2−アミノ−5−トリ
チルオキシメチルフェニル)チオ〕−2−ヒドロキシ−
3−(4−メチルフェニル)プロピオン酸メチル55.
8gを得る。 IRNujol νmax (cm -1) :3460,3360,17
40 MS(m/z):589(M+ ),500,330,2
44,105。
800mlに溶解し、3−(4−メチルフェニル)グリ
シッド酸メチル36.5gを加え、120−125℃で
4時間加熱かくはん後、溶媒を留去する。残査をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィー(溶離液;酢酸エチル:
n−ヘキサン)で精製し、3−〔2−アミノ−5−トリ
チルオキシメチルフェニル)チオ〕−2−ヒドロキシ−
3−(4−メチルフェニル)プロピオン酸メチル55.
8gを得る。 IRNujol νmax (cm -1) :3460,3360,17
40 MS(m/z):589(M+ ),500,330,2
44,105。
【0085】(5) 60%水素化ナトリウム(鉱油分散
物)7.85gとジメチルスルホキシド300mlより
作成したメチルスルホニルカルバニオンの溶液に、15
−18℃で、上記(4) で得られた化合物55.8gのジ
メチルスルホキシド400ml溶液を約1時間かけて滴
下後、室温で30分間かくはんする。反応混合物を氷水
に注加し、酢酸エチル抽出する。抽出液を洗浄、乾燥
後、減圧濃縮し、残査をメタノールより再結晶して
(±)−シス−2−(4−メチルフェニル)−3−ヒド
ロキシ−8−トリチルオキシメチル−2,3−ジヒドロ
−1,5−ベンゾチアゼピン−4(5H)−オン34.
8gを得る。 M.p.222.5−225.5℃ IRNujol νmax (cm -1) :3320,3180,16
85,1640 MS(m/z):558(MH+ ),243,171。
物)7.85gとジメチルスルホキシド300mlより
作成したメチルスルホニルカルバニオンの溶液に、15
−18℃で、上記(4) で得られた化合物55.8gのジ
メチルスルホキシド400ml溶液を約1時間かけて滴
下後、室温で30分間かくはんする。反応混合物を氷水
に注加し、酢酸エチル抽出する。抽出液を洗浄、乾燥
後、減圧濃縮し、残査をメタノールより再結晶して
(±)−シス−2−(4−メチルフェニル)−3−ヒド
ロキシ−8−トリチルオキシメチル−2,3−ジヒドロ
−1,5−ベンゾチアゼピン−4(5H)−オン34.
8gを得る。 M.p.222.5−225.5℃ IRNujol νmax (cm -1) :3320,3180,16
85,1640 MS(m/z):558(MH+ ),243,171。
【0086】参考例2 (1) (±)−シス−2−(4−メチルフェニル)−3−
ヒドロキシ−8−トリチルオキシメチル−2,3−ジヒ
ドロ−1,5−ベンゾチアゼピン−4(5H)−オン
6.714gをピリジン60mlに溶解し、N−ナフタ
レンスルホニル−(S)−ピロリジン−2−カルボニル
クロリド5.13gを氷冷下で加え、室温で一晩かくは
んする。反応混合物を氷水中に注加し、酢酸エチル抽出
する。抽出液を洗浄、乾燥後、減圧濃縮してシス−2,
3−ジヒドロ−2−(4−メチルフェニル)−3−(N
−ナフタレンスルホニル−(S)−ピロリジン−2−カ
ルボニル)オキシ−8−トリチルオキシメチル−1,5
−ベンゾチアゼピン−4(5H)−オンのジアステレオ
マー混合物を油状物として得る。
ヒドロキシ−8−トリチルオキシメチル−2,3−ジヒ
ドロ−1,5−ベンゾチアゼピン−4(5H)−オン
6.714gをピリジン60mlに溶解し、N−ナフタ
レンスルホニル−(S)−ピロリジン−2−カルボニル
クロリド5.13gを氷冷下で加え、室温で一晩かくは
んする。反応混合物を氷水中に注加し、酢酸エチル抽出
する。抽出液を洗浄、乾燥後、減圧濃縮してシス−2,
3−ジヒドロ−2−(4−メチルフェニル)−3−(N
−ナフタレンスルホニル−(S)−ピロリジン−2−カ
ルボニル)オキシ−8−トリチルオキシメチル−1,5
−ベンゾチアゼピン−4(5H)−オンのジアステレオ
マー混合物を油状物として得る。
【0087】(2) 本品をシリカゲルカラムクロマトグラ
フィー(溶離液;酢酸エチル:n−ヘキサン=4:6)
に付し、先に溶出する画分から、次の物性値を有するシ
ス−2−(4−メチルフェニル)−3−(N−ナフタレ
ンスルホニル−(S)−ピロリジン−2−カルボニル)
オキシ−8−トリチルオキシメチル−2,3−ジヒドロ
−1,5−ベンゾチアゼピン−4(5H)−オンの一方
の異性体(以下、ジアステレオマーAと称する)5.3
9gを得る。 ジアステレオマーA: IRliquidνmax (cm -1) :3200,1760,17
30,1690。
フィー(溶離液;酢酸エチル:n−ヘキサン=4:6)
に付し、先に溶出する画分から、次の物性値を有するシ
ス−2−(4−メチルフェニル)−3−(N−ナフタレ
ンスルホニル−(S)−ピロリジン−2−カルボニル)
オキシ−8−トリチルオキシメチル−2,3−ジヒドロ
−1,5−ベンゾチアゼピン−4(5H)−オンの一方
の異性体(以下、ジアステレオマーAと称する)5.3
9gを得る。 ジアステレオマーA: IRliquidνmax (cm -1) :3200,1760,17
30,1690。
【0088】また、後から溶出する画分から、シス−2
−(4−メチルフェニル)−3−(N−ナフタレンスル
ホニル−(S)−ピロリジン−2−カルボニル)オキシ
−8−トリチルオキシメチル−2,3−ジヒドロ−1,
5−ベンゾチアゼピン−4(5H)−オンのもう一方の
異性体(以下、ジアステレオマーBと称する)5.54
gを得る。 ジアステレオマーB: IRliquidνmax (cm -1) :3200,1760,17
30,1690。
−(4−メチルフェニル)−3−(N−ナフタレンスル
ホニル−(S)−ピロリジン−2−カルボニル)オキシ
−8−トリチルオキシメチル−2,3−ジヒドロ−1,
5−ベンゾチアゼピン−4(5H)−オンのもう一方の
異性体(以下、ジアステレオマーBと称する)5.54
gを得る。 ジアステレオマーB: IRliquidνmax (cm -1) :3200,1760,17
30,1690。
【0089】(3) 上記ジアステレオマーA5.39gを
メタノール50ml及びテトラヒドロフラン50mlの
混合溶媒に溶解し、次いで炭酸カリウム10gの水(5
0ml)溶液を加え、一晩かくはんする。反応混合物を
水で希釈し、酢酸エチル抽出する。抽出液を洗浄、乾燥
後、溶媒を留去し、エタノールより再結晶して(+)−
シス−2−(4−メチルフェニル)−3−ヒドロキシ−
8−トリチルオキシメチル−2,3−ジヒドロ−1,5
−ベンゾチアゼピン−4(5H)−オン2.673gを
得る。 〔α〕D 20+80.5°(c=0.266,メタノー
ル) IRNujol νmax (cm -1) :3380,3360,16
90,1640 MS(m/z):558(MH+ ), 540, 309, 243, 155, 13
7, 119, 103。
メタノール50ml及びテトラヒドロフラン50mlの
混合溶媒に溶解し、次いで炭酸カリウム10gの水(5
0ml)溶液を加え、一晩かくはんする。反応混合物を
水で希釈し、酢酸エチル抽出する。抽出液を洗浄、乾燥
後、溶媒を留去し、エタノールより再結晶して(+)−
シス−2−(4−メチルフェニル)−3−ヒドロキシ−
8−トリチルオキシメチル−2,3−ジヒドロ−1,5
−ベンゾチアゼピン−4(5H)−オン2.673gを
得る。 〔α〕D 20+80.5°(c=0.266,メタノー
ル) IRNujol νmax (cm -1) :3380,3360,16
90,1640 MS(m/z):558(MH+ ), 540, 309, 243, 155, 13
7, 119, 103。
【0090】また、ジアステレオマーB5.40gを同
様に処理して、(−)−シス−2−(4−メチルフェニ
ル)−3−ヒドロキシ−8−トリチルオキシメチル−
2,3−ジヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン−4(5
H)−オン2.69gを得る。
様に処理して、(−)−シス−2−(4−メチルフェニ
ル)−3−ヒドロキシ−8−トリチルオキシメチル−
2,3−ジヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン−4(5
H)−オン2.69gを得る。
【0091】〔α〕D 20−80.5°(c=0.29
8,ジメチルホルムアミド) 本(−)−異性体の赤外吸収スペクトル及びマススペク
トルは、前記(+)−異性体のそれと一致した。
8,ジメチルホルムアミド) 本(−)−異性体の赤外吸収スペクトル及びマススペク
トルは、前記(+)−異性体のそれと一致した。
【0092】
【発明の効果】本発明の目的化合物は、優れた血小板凝
集抑制作用を有するため、例えば脳梗塞、脳血栓症、一
過性脳虚血、心筋梗塞、冠状動脈血栓症、肺動脈梗塞、
末梢動脈閉塞症、血栓脈管炎などの各種血栓症、塞栓症
等の疾患に対する治療、緩和及び予防に用いることがで
きる。加えて、本発明の目的化合物は低毒性であるとい
う特長も有する。
集抑制作用を有するため、例えば脳梗塞、脳血栓症、一
過性脳虚血、心筋梗塞、冠状動脈血栓症、肺動脈梗塞、
末梢動脈閉塞症、血栓脈管炎などの各種血栓症、塞栓症
等の疾患に対する治療、緩和及び予防に用いることがで
きる。加えて、本発明の目的化合物は低毒性であるとい
う特長も有する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐々木 靖彦 埼玉県浦和市神田85−1 浦和ニューハイ ツ410
Claims (4)
- 【請求項1】 一般式〔I〕 【化1】 (但し、R1 は低級アルキル基、R2 は水素原子又は低
級アルカノイル基、R3は低級アルキル基、R4 は水素
原子又は低級アルキル基、R5 Oは水酸基又は保護され
た水酸基を表す。)で示される1,5−ベンゾチアゼピ
ン誘導体又はその薬理的に許容し得る塩。 - 【請求項2】 R1 がメチル基、R2 が水素原子又はア
セチル基、R3 がメチル基、R4 が水素原子又はメチル
基である請求項1記載の化合物。 - 【請求項3】 R5 Oが水酸基である請求項1又は2記
載の化合物。 - 【請求項4】 一般式〔II〕 【化2】 (但し、R1 は低級アルキル基、R51Oは保護された水
酸基を表す。)で示される化合物又はその塩。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4323842A JP2658779B2 (ja) | 1991-12-06 | 1992-12-03 | 1,5−ベンゾチアゼピン誘導体及びその合成中間体 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP36077791 | 1991-12-06 | ||
JP3-360777 | 1991-12-06 | ||
JP4323842A JP2658779B2 (ja) | 1991-12-06 | 1992-12-03 | 1,5−ベンゾチアゼピン誘導体及びその合成中間体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05239042A true JPH05239042A (ja) | 1993-09-17 |
JP2658779B2 JP2658779B2 (ja) | 1997-09-30 |
Family
ID=26571312
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4323842A Expired - Fee Related JP2658779B2 (ja) | 1991-12-06 | 1992-12-03 | 1,5−ベンゾチアゼピン誘導体及びその合成中間体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2658779B2 (ja) |
-
1992
- 1992-12-03 JP JP4323842A patent/JP2658779B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2658779B2 (ja) | 1997-09-30 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2904926B2 (ja) | 血中脂質低下性ベンゾチアゼピン化合物 | |
KR910005414B1 (ko) | 1,5-벤조티아제핀 유도체의 제조방법 | |
EP0154838A1 (en) | Novel 1,5-benzothiazepine derivatives, processes for preparing the same and pharmaceutical compositions | |
JPH0427213B2 (ja) | ||
IE57663B1 (en) | 1,-5 benzothiazepine derivatives,their preparation and pharmaceutical compositions containing them | |
EP0182273B1 (en) | 1,5-benzothiazepine derivatives, a process for preparing the same, pharmaceutical compositions as well as the use thereof | |
KR900005680B1 (ko) | 1,5-벤조티아제핀 유도체의 제조방법 | |
JPS6313994B2 (ja) | ||
JP2658779B2 (ja) | 1,5−ベンゾチアゼピン誘導体及びその合成中間体 | |
JPS60231669A (ja) | 1,5―ベンゾチアゼピン誘導体 | |
EP0416479A1 (en) | 1,5-Benzothiazepine derivatives and preparation thereof | |
JPH08259447A (ja) | コレシストキニン拮抗剤 | |
KR940003290B1 (ko) | 나프토티아제핀 유도체 및 이의 제조방법 | |
CH635590A5 (fr) | Derives de l'isoquinoleine, leur preparation et compositions pharmaceutiques qui les contiennent. | |
JPH01110679A (ja) | 1,5−ベンゾチアゼピン誘導体 | |
JPH0637480B2 (ja) | ナフトチアゼピン誘導体 | |
GB2154578A (en) | Novel 1,5-benzothiazepine derivatives and processes for preparing the same | |
GB2154577A (en) | 1,5-benzothiazepines | |
JPH0374660B2 (ja) | ||
JPH0376290B2 (ja) | ||
JPS6281316A (ja) | 血小板凝集抑制剤 | |
JPS6313966B2 (ja) |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |