JPH05238917A - 油中水型乳化化粧料 - Google Patents

油中水型乳化化粧料

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JPH05238917A
JPH05238917A JP4043345A JP4334592A JPH05238917A JP H05238917 A JPH05238917 A JP H05238917A JP 4043345 A JP4043345 A JP 4043345A JP 4334592 A JP4334592 A JP 4334592A JP H05238917 A JPH05238917 A JP H05238917A
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昭仁 阿部
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裕二 鈴木
Yasushi Shioya
靖 塩屋
Yoshitaka Yoda
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 次の成分(A)〜(E)を含有する油中水型
乳化化粧料。 (A)シリコーン油を含む油相成分 (B)疎水性粉体 (C)エチルアルコール (D)水相成分 (E)次の一般式(1)で表わされるシロキサン誘導体
を50重量%以上100重量%以下含む乳化剤0.5重
量%以上30重量%以下 【化1】 【効果】 この乳化化粧料は塗布した際にのびが良く、
清涼感等の良好な使用感を有すると共に、優れた乳化安
定性を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はエチルアルコールを含有
し、のびが良く、清涼感に優れ、かつ乳化安定性に優れ
た油中水型乳化化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術】油中水型乳化化粧料は、肌表面に形成さ
れる膜による肌へのなじみの良さ、化粧持ちの良さ等の
優れた特性を有するため、従来広く用いられている。
【0003】しかし、その反面油中水型乳化化粧料は塗
布時ののびの悪さ、油っぽさ、べたつき感の強さ等の欠
点をも有する。このため、油剤として、べたつき感が少
なくさっぱりした、なめらかな使用感を有し、撥水性に
も優れるシリコーン油が近年多用されてきているが、未
だ、のび及び清涼感において満足のいくものは得られな
かった。
【0004】そこで、油中水型乳化化粧料にエチルアル
コールを配合して、良好なのびと清涼感を得ようとする
試みがなされてきたが、これも安定性に優れた乳化型を
得ることが極めて難しいという問題を有していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従って、従来の油中水
型乳化化粧料の欠点を解決し、良好なのびと清涼感等の
優れた使用感を有し、かつ乳化安定性に優れた油中水型
乳化化粧料の開発が望まれていた。
【0006】
【課題を解決するための手段】かかる実状において本発
明者らは鋭意研究を行った結果、乳化剤として特定のシ
ロキサン誘導体と疎水性粉体を用いることにより、シリ
コーン油を含む油相成分及びエチルアルコールを含む水
相成分を含有する極めて安定な油中水型乳化系が得ら
れ、上記課題を解決できることを見出し、本発明を完成
した。
【0007】すなわち、本発明は次の成分(A)、
(B)、(C)、(D)及び(E) (A)シリコーン油を含む油相成分 (B)疎水性粉体 (C)エチルアルコール (D)水相成分 (E)次の一般式(1)
【0008】
【化2】
【0009】(式中、Qは炭素数3〜20の二価炭化水
素基を示し、R13及びR14はそれぞれ水素原子又は炭素
数1〜5の炭化水素基を示し、そのうち少なくとも一方
は水素原子である。)で表わされる基であり、残りが炭
素数1〜30の直鎖、分岐鎖もしくは環状の炭化水素基
又は次式(3) −X−R15 (3) (式中、Xはエーテル結合及び/又はエステル結合を含
む二価炭化水素基を、R 15は炭素数1〜30の直鎖、分
岐鎖又は環状の炭化水素基を示す。)で表わされる基で
あり、l、m及びnは0以上2000以下の数を示し、
l+m+n=0のときR1 〜R3 、R10〜R12のうち、
少なくとも1つは基(2)を示す。ただし、R1 〜R12
のうち1つが、QがトリメチレンでR13及びR14が共に
水素原子である基(2)であり、かつ残り全てがメチル
基である場合を除く。〕で表わされるシロキサン誘導体
を50重量%以上100重量%以下含む乳化剤0.5重
量%以上30重量%以下を含有することを特徴とする油
中水型乳化化粧料を提供するものである。
【0010】本発明において、(A)成分の油相成分に
用いられるシリコーン油としては、通常化粧料に使用さ
れているものならばよく、例えばジメチルポリシロキサ
ン、ジメチルシクロポリシロキサン、メチルフェニルポ
リシロキサン、メチルハイドロジェンポリシロキサン等
が挙げられ、特に油性感、べたつき感を軽減する場合に
は、揮発性のジメチルポリシロキサン、ジメチルシクロ
ポリシロキサン等を好ましいものとして例示することが
できる。これらは単独で、また2種以上を組み合わせて
使用できる。また他の油性成分としてはスクワラン、流
動パラフィン、ワセリン等の炭化水素類;鯨ロウ、カル
ナウバロウ等のロウ類;ホホバ油、ミリスチン酸オクチ
ルドデシル、ジオクタン酸ネオペンチルグリコール等の
エステル油類;オリーブ油、マカデミアナッツ油等の天
然動植物油脂;ジグリセライドなどが挙げられる。
【0011】かかる(A)成分は、本発明油中水型乳化
化粧料全量中に5〜70重量%、特に10〜50重量%
配合するのが好ましい。また、シリコーン油は油相成分
中に50〜100重量%配合するのが好ましい。
【0012】本発明に用いられる(B)成分の疎水性粉
体としては、通常の疎水性粉体のほか、例えば無機粉体
及び有機粉体から選ばれる粉体の1種又は2種以上の表
面を疎水化処理した疎水化処理粉体も含まれる。表面処
理法としては、例えば粉体表面に油脂を吸着させたり、
水酸基等の官能基を利用し、エステル化やエーテル化を
起こさせ粉体を親油的にする油脂処理法、脂肪酸の亜鉛
塩やマグネシウム塩を用いた金属石ケン処理法、ジメチ
ルポリシロキサン又はメチル水素ポリシロキサンを用い
たシリコーン処理法、パーフルオロアルキル基を有する
次のようなフッ素化合物で処理する方法〔ここでフッ素
化合物とは、例えば次の一般式 [CmF2m+1CnH2nO]yPO(OH)3-y (式中、mは4〜14の整数、nは1〜12の整数、y
は1〜3の整数を示す。)で示されるポリフルオロアル
キルリン酸(米国特許第3632744号参照)、フル
オロアルキルジ(オキシエチル)アミンリン酸エステル
(特開昭62−250074号参照)、パーフルオロア
ルキル基を有する樹脂(特開昭55−167209号参
照)、四フッ化エチレン樹脂、パーフルオロアルコー
ル、パーフルオロエポキシ化合物、スルホアミド型フル
オロリン酸、パーフルオロ硫酸塩、パーフルオロカルボ
ン酸塩、パーフルオロアルキルシラン(特開平2−21
8603号参照)等が適用されるがこれらに限られるも
のではない。〕等が挙げられる。処理される母粉体とし
ては、顔料、紫外線吸収剤等の水及び油に実質的に不溶
な物質であれば特に制限されず、例えば酸化チタン、酸
化鉄、群青、亜鉛華、酸化マグネシウム、酸化ジルコニ
ウム、マイカ、セリサイト、タルク、シリカ、カオリ
ン、水酸化クロム、カーボンブラック等の無機顔料、ナ
イロンパウダー、ポリメチルメタクリレート、スチレン
−ジビニルベンゼン共重合体、ポリエチレン粉末等の有
機粉体及び有機色素等が挙げられる。
【0013】これらの(B)成分は、単独で又は2種以
上を組み合わせて用いることができ、本発明油中水型乳
化化粧料全量中に0.5〜30重量%、特に1〜20重
量%配合するのが好ましい。
【0014】本発明における(C)成分のエチルアルコ
ールは、乳化安定性の観点から本発明油中水型乳化化粧
料全量中に2〜20重量%、特に2.5〜10重量%配
合するのが好ましい。配合量が20重量%を超えると乳
化系が不安定になると共に、皮膚に対する刺激が強くな
り、一方2重量%より少なくなると清涼感が感じられな
くなり好ましくない。
【0015】本発明における、(D)成分の水相成分
は、通常の乳化化粧料に用いられる水相成分であれば特
に限定されるものではないが、例えば、水、無機塩(塩
化ナトリウム、硫酸マグネシウム等)、アミノ酸及びそ
の塩(アラニン、アルギニン塩酸塩、アスパラギン1水
和物、アスパラギン酸、シトルリン、グルタミン酸、グ
ルタミン酸塩酸塩、グルタミン、グリシン、ヒスチジ
ン、ヒスチジン塩酸塩、ハイドロキシプロリン、イソロ
イシン、ロイシン、リジン、リジン塩酸塩、オルニチン
塩酸塩、プロリン、フェニルアラニン、セリン、スレオ
ニン、トリプトファン、チロシン、バリン、ドーパー、
α−アミノ酪酸等である。これらは、L−体、D−体及
びDL−体からなる。これらの中で特に好ましいものは
グリシン、L−ハイドロキシプロリン、L−アラニン、
L−プロリン、L−セリンで、これらと塩を生成する金
属としては、ナトリウム、カリウム、リチウム、カルシ
ウム、マグネシウム等がある)、植物抽出物(リョクチ
ャ、カッコン、チョウジ等)などが挙げられ。
【0016】また、本発明において、(D)成分の水相
成分にはポリオール類を配合してもよく、かかるポリオ
ール類としては、例えばプロピレングリコール、イソプ
レングリコール(クラレ社製)、1,3−ブタンジオー
ル、ジプロピレングリコール、グリセリン、ジグリセリ
ン、トリグリセリン、ポリグリセリン、トリメチロール
プロパン、エリスリトール、ペンタエリスリトール、ソ
ルビタン、ソルビトール、グルコース、マルチトール、
サッカロース、トレハロース、糖又は糖誘導体のエチレ
ンオキサイド又はプロピレンオキサイド付加物、ポリエ
チレングリコール等が挙げられ、特にグリセリン、ソル
ビトール、マルチトール、ポリオキシエチレンメチルグ
ルコシド等の糖誘導体のエチレンオキサイド付加物が好
ましい。これらの水相成分及びポリオール類は単独で、
又は2種以上を組み合わせて使用される。
【0017】かかる(D)成分は、本発明の油中水型乳
化化粧料全量中に、20〜94.5重量%、特に50〜
90重量%配合するのが好ましい。また、ポリオール類
を用いる場合、ポリオール類は水相成分(D)中に30
〜90重量%、特に40〜65重量%配合するのが好ま
しい。
【0018】本発明で(E)成分の乳化剤として使用さ
れるシロキサン誘導体を示す一般式(1)において、Q
で示される炭素数3〜20の二価炭化水素基としては、
トリメチレン、テトラメチレン、ペンタメチレン、ヘキ
サメチレン、ヘプタメチレン、オクタメチレン、ノナメ
チレン、デカメチレン、ウンデカメチレン、ドデカメチ
レン、テトラデカメチレン、ヘキサデカメチレン、オク
タデカメチレン等の直鎖アルキレン基;プロピレン、2
−メチルトリメチレン、2−メチルテトラメチレン、2
−メチルペンタメチレン、3−メチルペンタメチレン等
の分岐鎖アルキレン基等が挙げられる。R13又はR14
示される炭素数1〜5の炭化水素基としては、メチル、
エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、イソプロピル、
sec−ブチル、tert−ブチル、ネオペンチル、シ
クロペンチル等の直鎖、分岐鎖又は環状のアルキル基等
が挙げられる。またXで示されるエーテル結合及び/又
はエステル結合を含む二価炭化水素基としては-(CH2)r-
(OC2H4)p-(OC3H6)q-O-(ここでp及びqは0以上50以
下の数、rは3以上20以下の整数)、-(CH2)r-O-CO
-、-(CH2)r-COO-(rは3以上20以下の整数)等が挙
げられる。更に炭素数1〜30の直鎖、分岐鎖又は環状
の炭化水素基としては、メチル、エチル、プロピル、ブ
チル、ペンチル、ヘキシル、オクチル、デシル、ドデシ
ル、テトラデシル、ヘキサデシル、オクタデシル、エイ
コシル、ドエイコシル、テトラエイコシル、ヘキサエイ
コシル、オクタエイコシル、トリアコンチル等の直鎖ア
ルキル基;イソプロピル、sec−ブチル、tert−
ブチル、ネオペンチル、1−エチルプロピル、1−ヘプ
チルデシル等の分岐鎖アルキル基;シクロペンチル、シ
クロヘキシル、アビエチル、コレステリル等の環状アル
キル基などが挙げられる。そして、l、m及びnは、原
料となるオルガノハイドロジェンポリシロキサンの入手
のしやすさ、製造時の操作性などの点から、0以上20
00以下の範囲とすることが好ましい。
【0019】シロキサン誘導体(1)は、例えば次の反
応式に従って製造することができる。(1)基(3)を
有さないシロキサン誘導体(1a)の製法
【0020】
【化3】
【0021】〔式中、R16〜R27は少なくとも1つが水
素原子であり、残りが炭素数1〜30の直鎖、分岐鎖又
は環状の炭化水素基であり、l、m及びnは0以上20
00以下の数を示す。Q′は少なくとも1個の二重結合
を有する炭素数3〜20の炭化水素基を示し、R13及び
14は前記と同じ意味を有する。R1′〜R12′のう
ち、少なくとも1つは基(2)であり、残りが炭素数1
〜30の直鎖、分岐鎖又は環状の炭化水素基である。た
だし、R1′〜R12′のうち1つが、Qがトリメチレン
でR13及びR14が共に水素原子である基(2)であり、
かつ残り全てがメチル基である場合を除く。〕
【0022】すなわち、少なくとも1個のケイ素−水素
結合を有するオルガノハイドロジェンポリシロキサン
(4)に、アルケニルグリセリルエーテル(2′)を反
応させることにより、基(3)を有さないシロキサン誘
導体(1a)が得られる。
【0023】(2)基(3)を有するシロキサン誘導体
(1b)の製法
【0024】
【化4】
【0025】〔式中、R16′〜R27′は少なくとも2つ
が水素原子であり、残りが炭素数1〜30の直鎖、分岐
鎖又は環状の炭化水素基であり、l、m及びnは前記と
同じ意味を示す。Q′、R13及びR14は前記と同じ意味
を示す。X′は少なくとも1個に二重結合を有し、かつ
エーテル結合及び/又はエステル結合を含む炭化水素基
を、R15は前記と同じ意味を示す。R1″〜R12″のう
ち、少なくとも1つは基(2)であり、残りのうち少な
くとも1つは基(3)であり、残りが炭素数1〜30の
直鎖、分岐鎖又は環状の炭化水素基である。〕
【0026】すなわち、少なくとも2個のケイ素−水素
結合を有するオルガノハイドロジェンポリシロキサン
(4′)に、アルケニルグリセリルエーテル(2′)及
び化合物(3′)を反応させることにより、基(3)を
有するシロキサン誘導体(1b)が得られる。ここで、
化合物(2′)と化合物(3′)は、どちらを先に化合
物(4′)に反応させても、また同時に化合物(4′)
に反応させてもよい。
【0027】原料であるオルガノハイドロジェンポリシ
ロキサン(4)又は(4′)は、分子中に少なくとも1
個〔(4)〕又は少なくとも2個〔(4′)〕のケイ素
−水素結合を有することが必須とされるほかは、粘度、
分子構造等に特に制限はなく、公知の種々のものを使用
することができるが、原料の入手のしやすさ、製造時の
操作性などの点からl、m及びnが0以上2000以下
のものが好ましい。
【0028】化合物(2′)としては、一般式(2′)
においてQ′がω−アルケニル基であるものが好まし
い。また、化合物(3′)としては、一般式(3′)に
おいてX′が
【0029】
【化5】
【0030】前記(1)及び(2)の反応は、触媒の存
在下に行われ、触媒としては一般にヒドロシリル化に用
いられるもの、例えば遊離ラジカル開始剤;光開始剤;
ルテニウム、ロジウム、パラジウム、オスミウム、イリ
ジウム、白金等の金属の錯体化合物;これらをシリカゲ
ル又はアルミナに担持させたものなどが挙げられる。こ
れらのうち、特に塩化白金酸、speier試薬(塩化
白金酸のイソプロピルアルコール溶液)等が好ましい。
触媒の使用量はオルガノハイドロジェンポリシロキサン
(4)又は(4′)とアルケニルグリセリルエーテル
(2′)及び/又は化合物(3′)との反応を促進する
のに充分な量であればよく、特に限定されないが、使用
されるオレフィン1mol に対して10-6〜10-1mol の
範囲が好ましい。
【0031】本反応においては反応溶媒の使用は必須で
はないが、必要に応じて適当な溶媒中で反応を行っても
よい。反応溶媒としては、反応を阻害しないものであれ
ば特に限定されず、例えばペンタン、ヘキサン、シクロ
ヘキサン等の炭化水素系溶媒;ベンゼン、トルエン、キ
シレン等のベンゼン系溶媒;ジエチルエーテル、ジイソ
プロピルエーテル等のエーテル系溶媒;メタノール、エ
タノール、イソプロピルアルコール、ブタノール等のア
ルコール系溶媒などが挙げられる。アルコール系溶媒を
使用する場合には、Si−Hと−OHとの間における脱
水素反応を防止ないし抑制するために、酢酸カリウム等
のpH調整剤(特開昭57−149290号公報)を用い
るのが好ましい。本発明の(E)成分として特に好まし
いものとしては下記構造式で表わされるものが挙げられ
る。
【0032】
【化6】
【0033】更に特に好ましいものとしては、m(平均
値)=40〜80、n(平均値)=3〜6のものが挙げ
られる。
【0034】本反応に使用されるオルガノハイドロジェ
ンポリシロキサン(4)又は(4′)に対するアルケニ
ルグリセリルエーテル(2′)及び/又は化合物
(3′)の割合は、得られるシロキサン誘導体(1)が
分子中に少なくとも1個以上のケイ素結合グリセリル基
(2)を有するに充分な量のアルケニルグリセリルエー
テル(2′)があれば、その他の割合は任意でよいが、
得られる化合物(1)を用いて炭素系の油剤を乳化する
場合は、基(2)と基(3)の合計ユニット数が、残存
するジメチルシロキサンユニット数と同じ割合か又はそ
れ以上の範囲とし、シリコン系の油剤を乳化する場合
は、基(2)と基(3)の合計ユニット数が、残存する
ジメチルシロキサンユニット数の1/5以下の範囲とす
るのが好ましい。
【0035】ヒドロシリル化は、0〜200℃で進行す
るが、反応速度や生成物の着色などを考え、0〜100
℃で行うのが好ましい。また、反応時間は0.5〜24
時間程度とするのが好ましい。
【0036】また、本発明において、(E)成分の乳化
剤には上記シロキサン誘導体以外にも、例えばソルビタ
ン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリオ
キシエチレン硬化ヒマシ油、イソステアリルグリセリル
エーテル等の乳化剤を有する界面活性剤を使用すること
ができる。これら(E)成分の乳化剤は本発明油中水型
乳化化粧料全量中0.5〜30重量%配合するのが好ま
しく、当該乳化剤中にシロキサン誘導体(1)は50〜
100重量%配合するのが好ましい。
【0037】本発明の油中水型乳化化粧料には、更に通
常の化粧料に用いられるその他の成分を0〜40重量
%、本発明の効果を損なわない範囲で適宜配合すること
ができる。その他の成分としては、保湿剤(ソルビトー
ル、キシリトール、グリセリン、マルチトール、プロピ
レングリコール、1,3−ブチレングリコール、1,4
−ブチレングリコール、ピロリドンカルボン酸ナトリウ
ム、乳酸、乳酸ナトリウム、ポリオキシプロピレン脂肪
酸エステル、ポリエチレングリコール等)、紫外線吸収
剤{パラアミノ安息香酸エチル、パラジメチルアミノ安
息香酸オクチル〔エスカロール(ESCALOL)50
7(VANDYK社)〕、シノキサート、パラメトキシ
桂皮酸オクチル〔エスカロール557、パーソール(P
arsol)MCX(GIVAUDAN社)〕、2−
(2−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)ベンゾトリア
ゾール、オキシベンゾン〔エスカロール567、スペク
トラソルブ(Spectra−Solb)UV9(Am
erican Cyanamid社)〕、ウロカニン
酸、ウロカニン酸エチル、ベンゾフェノン、テトラヒド
ロキシベンゾフェノン〔例えば、ユビナールD50(B
ASF社)〕、4−t−ブチル−4′−メトキシベンゾ
イルメタン〔パーソール1789〕、特開平2−212
579号公報、特開平3−188041号公報に記載の
次の一般式(5)
【0038】
【化7】
【0039】〔式中、Rは水酸基、炭素数1〜8のアル
コキシ基、炭素数1〜8のアルケニルオキシ基若しくは
(ポリオキシアルキレン)オキシ基を示し、又は2個の
Rでα−メチレンジオキシ基を形成してもよく、nは1
〜3の整数を示す〕で表わされるベンゾイルピナコロン
誘導体等}、アルコール類、キレート剤等の抗酸化剤、
pH調整剤(乳酸−乳酸ナトリウム、クエン酸−クエン酸
ナトリウム等の緩衝剤)、防腐剤(尿素、メチルパラベ
ン、エチルパラベン、プロピルパラベン、ブチルパラベ
ン、安息香酸ナトリウム等)、増粘剤(カルボキシビニ
ルポリマー、カルボキシメチルセルロース、ポリビニル
アルコール、カラギーナン、ゼラチン等の水溶性高分
子、塩化ナトリウム、塩化カリウム等の電解質等)、色
素、香料の他、美白剤(アルブチン、コウジ酸、アスコ
ルビン酸及びその誘導体等)などの薬効成分、細胞間脂
質(セラミド、セラミド類似構造物質等)などが挙げら
れる。
【0040】また、ここでいうセラミド類似構造物質と
しては、特開昭62−228048号公報に記載のアミ
ド誘導体等が挙げられる。
【0041】本発明の対象となる油中水型乳化化粧料と
しては、クリーム、軟膏、乳液又はファンデーション類
等の皮膚化粧料;毛髪化粧料;医薬部外品;外用医薬品
などが挙げられる。
【0042】
【実施例】次に製造例及び実施例を挙げて本発明を更に
説明するが、本発明はこれらによって何ら限定されるも
のではない。
【0043】製造例1 冷却管及び磁気攪拌子を備えた100ml2口フラスコ
に、α,ω−ジヒドロジメチルポリシロキサン(平均鎖
長20)30g(18.5mmol)、10−ウンデセニル
グリセリルエーテル11.8g(48.3mmol)、酢酸
カリウムの10%エタノール溶液0.95g(0.97
mmol)及びイソプロピルアルコール24gを仕込み、こ
れに塩化白金酸の2%イソプロピルアルコール溶液0.
26g(0.010mmol)を加え、加熱し昇温した。内
容物の温度を50℃に保ち、2時間攪拌した。溶媒を留
去したのち、減圧蒸留により未反応10−ウンデセニル
グリセリルエーテルを留去することにより、褐色高粘稠
物を得た。この褐色高粘稠物を活性炭で処理し、無色透
明の高粘稠物35.0g(収率89.7%)を得た。得
られた生成物はIR及びNMRスペクトルにより、α,
ω−ビス〔11−(2,3−ジヒドロキシプロポキシ)
ウンデシル〕ジメチルポリシロキサン(平均鎖長20)
(A)であることを確認した。
【0044】
【化8】
【0045】IR(液膜,cm-1) 3420 (-OH) 2964, 2928, 2860 (C-H) 1262 (Si-Me) 1100, 1026, 802 (Si-O-Si)1 H−NMR〔δppm,CDCl3中、CHCl3基準(7.28ppm)〕 0.00 (br,約132H) Si-CH 3 0.57 (t,4H) Si-CH 2- 1.39 (br,32H) -CH 2- 1.47-1.70(m,4H) CH 2-CH2-O 2.22(br,2H) -CH2-OH 2.62(br,2H) -CH-OH 3.30-3.59(m,8H) CH 2-O 3.59-3.80(m,4H) CH 2-OH 3.80-3.96(m,2H) CH-OH13 C−NMR〔δppm,CDCl3中、CHCl3基準(77.2ppm)〕 0.39, 1.23, 1.36 Si-CH3 18.5 Si-CH2- 23.4, 26.3, 29.6, 29.8, 33.7 -CH2- 64.7 -CH2OH 70.6 -CH-OH 72.0 -CH2-CH2-O 72.7 -CH-CH2-O
【0046】
【化9】
【0047】製造例2 製造例1と同様の方法によりα,ω−ビス〔11−
(2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ウンデシル〕ジメ
チルポリシロキサン(平均鎖長50)(B)を合成した
(収率95.3%)。
【0048】
【化10】
【0049】IR(液膜,cm-1) 3420 (-OH) 2968, 2932 (C-H) 1264 (Si-Me) 1094, 1020, 866, 802 (Si-O-Si)1 H−NMR〔δppm,CDCl3中、CHCl3基準(7.28ppm)〕 0.08 (br,約312H) Si-CH 3 0.57 (t,4H) Si-CH 2- 1.30 (br,32H) -CH 2- 1.48-1.80 (m,4H) CH 2-CH-O 2.20 (br,2H) CH2-OH 2.63 (br,2H) CH-OH 3.38-3.60 (m,8H) CH 2-O 3.60-3.81 (m,4H) CH 2-OH 3.81-3.97 (m,2H), CH-OH13 C−NMR〔δppm,CDCl3中、CHCl3基準(77.2ppm)〕 0.38, 1.22, 1.36, 1.96 Si-CH3 18.5 Si-CH2 23.4, 26.3, 29.6, 29.8, 33.7 -CH2- 64.7 CH2OH 70.8 CH-OH 72.1 CH 2CH2-O 72.7 CHCH2-O
【0050】
【化11】
【0051】製造例3 (1)冷却管及び磁気攪拌子を備えた50ml2口フラス
コにα,ω−ジヒドロヘキサデカメチルオクタシロキサ
ン32.8g(56.6mmol)及び1−デセン4.0g
(28.5mmol)を仕込み、これに塩化白金酸3.0mg
(5.8×10-3mmol)を加え、水浴下6時間攪拌し
た。蒸留により無色透明液体11.0g(bp 160
℃/0.005Torr)(収率54%)を得た。得られた
生成物はIR及びNMRスペクトルにより1−デシル−
15−ヒドロヘキサデカメチルオクタシロキサンである
ことを確認した。 (2)冷却管及び磁気攪拌子を備えた50ml2口フラス
コに、(1)で合成した1−デシル−15−ヒドロヘキ
サデカメチルオクタシロキサン10g(13.9mmo
l)、10−ウンデセニルグリセリルエーテル4.4g
(18.0mmol)、酢酸カリウムの10%エタノール溶
液0.35g(0.36mmol)及びイソプロピルアルコ
ール10gを仕込み、これに塩化白金酸の2%イソプロ
ピルアルコール溶液0.093g(3.6×10-3mmo
l)を加え加熱し昇温した。内容物の温度を40℃に保
ち、40℃で3時間攪拌した。溶媒留去後、反応生成物
をシリカゲルカラムにかけて精製し、無色透明オイル1
1.8g(収率88%)を得た。得られた精製物はIR
及びNMRスペクトルにより15−デシルヘキサデカメ
チルオクタシロキサニルウンデシルグリセリルエーテル
(C)であることが確認された。
【0052】
【化12】
【0053】IR(液膜,cm-1) 3400 (-OH) 2964, 2928, 2860 (C-H) 1262 (Si-Me) 1096, 1026, 840, 804 (Si-O-Si)1 H−NMR〔δppm,CDCl3中、CHCl3基準(7.28ppm)〕 -0.02-0.10 (m,48H) Si-CH 3 0.50 (t,4H) Si-CH 2- 0.87 (t,3H) -CH 3 1.24 (br,32H) -CH 2- 1.47-1.66 (m,2H) CH 2-CH2-O 2.32 (t,1H) CH2-OH 2.71 (d,1H) CH-OH 3.36-3.57 (m,4H) -CH 2-O 3.57-3.73 (m,2H) -CH 2-OH 3.73-3.90 (m,1H) CH-OH13 C−NMR〔δppm,CDCl3中、CHCl3基準(77.2ppm)〕 0.38, 1.25, 1.35 Si-CH3 14.3 -CH3 18.5 Si-CH2 22.9, 23.4, 26.3, 29.5, 29.6, 29.7, 29.8, 29.9, 32.1, 33.6 -CH2- 64.5 CH2OH 70.7 CHOH 72.1 CH 2CH2O 72.7 CHCH2O
【0054】製造例4 冷却管及び磁気攪拌子を備えた100ml2口フラスコに
式(D′)
【0055】
【化13】
【0056】で示されるオルガノハイドロジェンシロキ
サン15g(4.4mmol)、10−ウンデセニルグリセ
リルエーテル8.1g(33mmol)、酢酸カリウムの1
0%エタノール溶液0.65g(0.66mmol)及びイ
ソプロピルアルコール50gを仕込み、これに塩化白金
酸の2%イソプロピルアルコール溶液0.17g(6.
6×10-3mmol)を加え、加熱し昇温した。内容物の温
度を40℃に保ち2.5時間攪拌した。溶媒を留去し活
性炭処理を行ったのち、減圧蒸留により、未反応の10
−ウンデセニルグリセリルエーテルを留去し褐色粘稠物
を得た。得られた生成物はIR及びNMRスペクトルに
より下記の式で示される化合物(D)であることが確認
された。
【0057】
【化14】
【0058】IR(液膜,cm-1) 3400 (-OH) 2968, 2932, 2860 (C-H) 1262 (Si-Me) 1096, 1022, 844 (Si-O-Si)1 H−NMR〔δppm,CDCl3中、CHCl3基準(7.28ppm)〕 0.01 (s,約273H) Si-CH 3 0.38-0.58(m,10H) Si-CH 2- 1.10-1.41 (br,80H) -CH 2- 1.44-1.86 (m,10H) CH 2-CH2-O 3.30-3.55 (m,20H) CH 2-O 3.55-3.77 (m,10H) CH 2-OH 3.77-3.90 (m,5H) CH-OH
【0059】製造例5 製造例4と同様の方法により下記の式で示される化合物
(E)を合成した(収率97%)。
【0060】
【化15】
【0061】IR(液膜,cm-1) 3420 (-OH) 2968, 2932, 2860 (C-H) 1264 (Si-Me) 1096, 1026, 802 (Si-O-Si)1 H−NMR〔δppm,CDCl3中、CHCl3基準(7.28ppm)〕 0.00 (s,約390H) Si-CH 3 0.35-0.50 (m,8H) Si-CH 2 1.08-1.39 (br,64H) -CH 2- 1.39-1.62 (br,8H) CH 2-CH2-O 1.96-2.29 (br,4H) CH2-OH 2.43-2.68 (br,4H) CH-OH 3.38-3.50 (m,16H) CH 2-O 3.50-3.70 (m,8H) CH 2-OH 3.70-3.86 (m,4H) CH-OH
【0062】製造例6 製造例4と同様の方法により下記の式で示される化合物
(F)を合成した(収率99%)。
【0063】
【化16】
【0064】IR(液膜,cm-1) 3424 (-OH) 2964, 2928, 2860 (C-H) 1262 (Si-Me) 1090, 1034, 864, 798 (Si-O-Si)1 H−NMR〔δppm,CDCl3中、CHCl3基準(7.28ppm)〕 0.00 (s,約510H) Si-CH 3 0.34-0.55 (m,8H) Si-CH 2 1.02-1.38 (br,64H) -CH 2- 1.38-1.66 (br,8H) CH 2-CH2-O 1.98-2.40 (br,4H) CH2OH 2.40-2.78 (br,4H) CH-OH 3.26-3.53 (m,16H) CH 2-O 3.53-3.70 (m,8H) CH 2-OH 3.70-3.88 (m,4H) CH-OH
【0065】実施例1 クリーム状乳化化粧料:表1に示す組成のクリーム状乳
化化粧料を製造し、それぞれの乳化安定性を評価し、表
1に併せて示した。 (製法)成分(1)〜(3)を混合し、これに成分
(8)を添加・分散した後、乳化機により攪拌しなが
ら、予め混合した成分(4)〜(7)を徐々に添加して
乳化を行い、クリーム状乳化化粧料を得た。 (乳化安定性評価方法)各クリーム状乳化化粧料を25
℃にて保存し、1カ月後における状態を外観観察するこ
とにより、乳化安定性を下記基準に従い評価した。 ○:状態変化なく良好 △:わずかに分離・凝集あり ×:分離・凝集あり、乳化不良
【0066】
【表1】
【0067】表1から明らかなように、本発明品は製造
後の乳化状態が極めて良好であるのに対し、比較品は経
時的に油剤の上層への分離が起こり、安定性に劣るもの
であった。なお、本発明品7又は8のシロキサン誘導体
(F)に変えて、シロキサン誘導体(A)、(B)、
(C)、(D)又は(E)を用いて製造した乳化組成物
も、比較品より優れた安定性を示した。
【0068】実施例2 ハンドクリーム: (成分) (重量%) (1)シロキサン誘導体(E) 2.0 (2)メチルフェニルポリシロキサン 5.0 (3)デカメチルシクロペンタシロキサン 5.0 (4)ジメチルポリシロキサン(50cs) 10.0 (5)香料 微量 (6)グリセリン 20.0 (7)1,3−ブチレングリコール 15.0 (8)硫酸マグネシウム 1.0 (9)精製水 バランス (10)エチルアルコール 5.0 (11)疎水化処理粉体*2 15.0 *2:実施例1と同様のシリコーン処理粉体 (製法)成分(1)〜(5)を混合し、これに成分(1
1)を添加・分散した後、乳化機により攪拌しながら、
予め混合した成分(6)〜(10)を徐々に添加して乳
化を行い、ハンドクリームを得た。
【0069】実施例3 保湿クリーム: (成分) (重量%) (1)ジメチルポリシロキサン(50cs) 10.0 (2)デカメチルシクロペンタシロキサン 5.0 (3)スクワラン 8.0 (4)シロキサン誘導体(B) 2.0 (5)イソステアリルグリセリルエーテル 1.0 (6)アミド誘導体*3 3.0 (7)グリセリン 20.0 (8)1,3−ブチレングリコール 5.0 (9)ソルビトール 5.0 (10) 硫酸マグネシウム 1.0 (11)香料 微量 (12)精製水 バランス (13)エチルアルコール 5.0 (14)疎水化処理粉体*2 15.0 *2:実施例1と同様のシリコーン処理粉体 *3:特開昭62−228048号公報の実施例1のアミド誘導体 (製法)成分(1)〜(6)及び(11)を混合し、こ
れに成分(14)を添加・分散した後、乳化機により攪
拌しながら、予め混合した成分(7)〜(10)及び
(12)〜(13)を徐々に添加して乳化を行い、保湿
クリームを得た。
【0070】実施例4 クリーム状ファンデーション: (成分) (重量%) (1)シロキサン誘導体(E) 2.0 (2)ジメチルポリシロキサン(50cs) 10.0 (3)オクタメチルシクロテトラシロキサン 8.0 (4)香料 微量 (5)疎水化処理粉体*2 15.0 (6)グリセリン 30.0 (7)硫酸マグネシウム 1.0 (8)精製水 バランス (9)エチルアルコール 5.0 *2:実施例1と同様のシリコーン処理粉体 (製法)成分(1)〜(4)を混合し、これに成分
(5)を添加・分散した後、乳化機により攪拌しなが
ら、予め混合した成分(6)〜(9)を徐々に添加して
乳化を行い、クリーム状ファンデーションを得た。
【0071】実施例5 クリーム状ファンデーション: (成分) (重量%) (1)シロキサン誘導体(E) 2.0 (2)ジメチルポリシロキサン(50cs) 10.0 (3)オクタメチルシクロテトラシロキサン 8.0 (4)香料 微量 (5)疎水化処理粉体*4 15.0 (6)グリセリン 30.0 (7)硫酸マグネシウム 1.0 (8)精製水 バランス (9)エチルアルコール 5.0 *4:特開昭62−250074号公報に記載の方法に従ってフッ素処理し たもの (製法)成分(1)〜(4)を混合し、これに成分
(5)を添加・分散した後、乳化機により攪拌しなが
ら、予め混合した成分(6)〜(9)を徐々に添加して
乳化を行い、クリーム状ファンデーションを得た。
【0072】実施例6 サンタンクリーム: (成分) (重量%) (1)シロキサン誘導体(C) 5.0 (2)ジメチルポリシロキサン(50cs) 15.0 (3)メチルフェニルポリシロキサン 5.0 (4)パラジメチルアミノ安息香酸*5 5.0 (5)オキシベンゾン 0.5 (6)香料 微量 (7)グリセリン 8.0 (8)1,3−ブチレングリコール 15.0 (9)グルコース 2.0 (10)塩化ナトリウム 1.0 (11)精製水 バランス (12)エチルアルコール 5.0 (13)疎水化処理粉体*2 15.0 *2:実施例1と同様のシリコーン処理粉体 *5:ヴァン・ダイク社製,エスカロール507 (製法)成分(1)〜(6)を混合し、これに成分(1
3)を添加・分散した後、乳化機により攪拌しながら、
予め混合した成分(7)〜(12)を徐々に添加して乳
化を行い、サンタンクリームを得た。
【0073】実施例7 美白化粧料: (成分) (重量%) (1)メチルポリシロキサン(6cs) 7.0 (2)オクタメチルシクロテトラシロキサン 7.0 (3)メチルフェニルポリシロキサン 5.0 (4)シロキサン誘導体(E) 4.0 (5)スクワラン 3.0 (6)ブチルパラベン 0.2 (7)グリセリン 5.0 (8)クエン酸ナトリウム 1.0 (9)L−アスコルビン酸リン酸 エステルマグネシウム塩 3.0 (10)メチルパラベン 0.2 (11)精製水 バランス (12)エチルアルコール 5.0 (13)疎水化処理粉体*2 15.0 *2:実施例1と同様のシリコーン処理粉体 (製法)成分(1)〜(6)を混合し、これに成分(1
3)を添加・分散した後、乳化機により攪拌しながら、
予め混合した成分(7)〜(12)を徐々に添加して乳
化を行い、美白化粧料を得た。
【0074】実施例2〜7の乳化化粧料は、いずれも安
定性、使用感等に極めて優れるものであった。
【0075】
【発明の効果】本発明の乳化化粧料は塗布した際にのび
が良く、清涼感等の良好な使用感を有すると共に、優れ
た乳化安定性を有する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B01F 17/54 6345−4G B01J 13/00 A 7310−4G

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次の成分(A)、(B)、(C)、
    (D)及び(E) (A)シリコーン油を含む油相成分 (B)疎水性粉体 (C)エチルアルコール (D)水相成分 (E)次の一般式(1) 【化1】 (式中、Qは炭素数3〜20の二価炭化水素基を示し、
    13及びR14はそれぞれ水素原子又は炭素数1〜5の炭
    化水素基を示し、そのうち少なくとも一方は水素原子で
    ある。)で表わされる基であり、残りが炭素数1〜30
    の直鎖、分岐鎖もしくは環状の炭化水素基又は次式
    (3) −X−R15 (3) (式中、Xはエーテル結合及び/又はエステル結合を含
    む二価炭化水素基を、R 15は炭素数1〜30の直鎖、分
    岐鎖又は環状の炭化水素基を示す。)で表わされる基で
    あり、l、m及びnは0以上2000以下の数を示し、
    l+m+n=0のときR1 〜R3 、R10〜R12のうち、
    少なくとも1つは基(2)を示す。ただし、R1 〜R12
    のうち1つが、QがトリメチレンでR13及びR14が共に
    水素原子である基(2)であり、かつ残り全てがメチル
    基である場合を除く。〕で表わされるシロキサン誘導体
    を50重量%以上100重量%以下含む乳化剤0.5重
    量%以上30重量%以下を含有することを特徴とする油
    中水型乳化化粧料。
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