JP3118060B2 - 乳化化粧料 - Google Patents

乳化化粧料

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JP3118060B2
JP3118060B2 JP04043346A JP4334692A JP3118060B2 JP 3118060 B2 JP3118060 B2 JP 3118060B2 JP 04043346 A JP04043346 A JP 04043346A JP 4334692 A JP4334692 A JP 4334692A JP 3118060 B2 JP3118060 B2 JP 3118060B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エチルアルコールを含
有し、さっぱり感、清涼感等の良好な使用感を有すると
共に、極微量の乳化剤によっても乳化安定性の優れた乳
化化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術】油中水型(W/O型)乳化化粧料に代表
されるW/O型化粧・皮膚外用剤は油性化粧料に比べ、
成分中に水を含有するため、肌に塗布した場合にさっぱ
り感を与え、更に油性感が抑えられる。また、形状がク
リーム状のものが多く、その性能として肌上でののびが
良く、ムラの無い均一な仕上りが得られやすい等の特性
を有する。
【0003】特にW/O型化粧料は、O/W型化粧料に
比べ、油相が連続相であるため、微生物抵抗性が高く、
使用に際しても、皮膚表面上に水分透過性の低い油膜を
残し、長時間にわたって肌を乾燥から保護すると共に、
洗濯あるいは水仕事、発汗等において水と接触しても再
乳化をおこすことが少なく、また色ムラ、よれ等の化粧
くずれが起こりにくい等の優れた性能を有している。
【0004】
【発明が解決ようとする課題】しかしながら、従来のW
/O型化粧料は安定な乳化系を得ることが困難であり、
安定化を図るためには分散用に含有せしめる水分量を制
限したり、また、連続相に粘度の高い油成分を使用した
りすることが多く、このようにして得られたものは実際
に使用した場合、べたつきや油性感が強いという欠点が
あった。
【0005】そこで、乳化系でべたつきが少なく、さっ
ぱりとした使用感を得る目的で、油成分の量を少なくす
ると共に、皮膚上で均一な皮膜を形成し、べたつきのな
いなめらかな感触を付与し得るシリコーンオイル(ポリ
シロキサン)を油成分として用いることが行われてき
た。しかしながら、従来のシリコーンオイルは通常の界
面活性剤や他の油成分との相溶性が悪く、乳化系の形成
性が著しく悪いため、均一で安定した乳化系を得ること
は極めて困難であった。
【0006】これを解決するには、乳化剤を多量に配合
することが考えられるが、この方法も乳化系はある程度
安定するものの、シリコーンオイル特有のさっぱりとし
た感触が失われてしまうという欠点があった。
【0007】一方、W/O型乳化化粧料にエチルアルコ
ールを配合して、良好な清涼感を得ようとする試みがな
されてきたが、これも安定性に優れた乳化型を得ること
が極めて難しいという問題を有していた。
【0008】従って、従来の油中水型乳化化粧料の欠点
を解決し、良好なさっぱり感と清涼感等の優れた使用感
を有し、かつ乳化安定性に優れた乳化化粧料の開発が望
まれていた。
【0009】
【課題を解決するための手段】かかる実状において本発
明者らは鋭意研究を行った結果、乳化剤として特定のシ
ロキサン誘導体を用いることにより、微量の乳化剤でシ
リコーン油を含む油相成分と表面撥水処理された化粧料
粉体に、エチルアルコールと水とを含有させても極めて
安定な乳化系が得られ、上記課題を解決できることを見
出し、本発明を完成した。
【0010】すなわち、本発明は次の成分(A)、
(B)、(C)、(D)及び(E) (A)シリコーン油を含む油相成分 (B)水 (C)表面撥水処理された化粧料粉体 (D)エチルアルコール (E)次の一般式(1)
【0011】
【化2】
【0012】(式中、Qは炭素数3〜20の二価炭化水
素基を示し、R13及びR14はそれぞれ水素原子又は炭素
数1〜5の炭化水素基を示し、そのうち少なくとも一方
は水素原子である。)で表わされる基であり、残りが炭
素数1〜30の直鎖、分岐鎖もしくは環状の炭化水素基
又は次式(3) −X−R15 (3) (式中、Xはエーテル結合及び/又はエステル結合を含
む二価炭化水素基を、R 15は炭素数1〜30の直鎖、分
岐鎖又は環状の炭化水素基を示す。)で表わされる基で
あり、l、m及びnは0以上2000以下の数を示し、
l+m+n=0のときR1 〜R3 、R10〜R12のうち、
少なくとも1つは基(2)を示す。ただし、R1 〜R12
のうち1つが、QがトリメチレンでR13及びR14が共に
水素原子である基(2)であり、かつ残り全てがメチル
基である場合を除く。〕で表わされるシロキサン誘導体
を50重量%以上100重量%以下含む乳化剤0.01
重量%以上0.5重量%未満を含有することを特徴とす
る乳化化粧料を提供するものである。
【0013】本発明において、(A)成分の油相成分に
用いられるシリコーン油としては、通常化粧料に使用さ
れているものならばよく、例えばジメチルポリシロキサ
ン、ジメチルシクロポリシロキサン、メチルフェニルポ
リシロキサン、メチルハイドロジェンポリシロキサン等
が挙げられ、特に油性感、べたつき感を軽減する場合に
は、揮発性のジメチルポリシロキサン、ジメチルシクロ
ポリシロキサン等を好ましいものとして例示することが
できる。これらは単独で、また2種以上を組み合わせて
使用できる。また他の油性成分としてはスクワラン、流
動パラフィン、ワセリン等の炭化水素類;鯨ロウ、カル
ナウバロウ等のロウ類;ホホバ油、ミリスチン酸オクチ
ルドデシル、ジオクタン酸ネオペンチルグリコール等の
エステル油類;オリーブ油、マカデミアナッツ油等の天
然動植物油脂;ジグリセライドなどが挙げられる。
【0014】かかる(A)成分は、本発明乳化化粧料全
量中に5〜70重量%、特に10〜50重量%配合する
のが好ましい。また、シリコーン油は油相成分中に50
〜100重量%配合するのが好ましい。
【0015】本発明における(B)成分の水は、本発明
乳化化粧料全量中に10〜70重量%、特に15〜50
重量%配合するのが好ましい。
【0016】本発明に用いられる(C)成分の表面撥水
処理された化粧料粉体とは、公知の化粧料粉体から選ば
れる1又は2種以上の表面を撥水処理したものである。
ここで撥水処理される母粉体としては、タルク、セリサ
イト、マイカ、カオリン、シリカ、ナイロンパウダー、
ポリエチレンパウダー、シルクパウダー、セルロースパ
ウダー等の体質顔料;酸化チタン、酸化鉄、酸化亜鉛、
群青、紺青、酸化クロム、有機タール系色素、レーキ等
の着色剤;及び雲母チタン、酸化鉄コーテッド雲母等の
複合顔料等が挙げられる。また表面撥水処理剤の例とし
てはシリコーン、高級脂肪酸、高級アルコール、脂肪酸
エステル、金属石ケン、アミノ酸、アルキルフォスフェ
ート等が挙げられる。更に、表面処理法としては、例え
ば粉体表面に油脂を吸着させたり、水酸基等の官能基を
利用し、エステル化やエーテル化を起こさせ粉体を親油
的にする油脂処理法、脂肪酸の亜鉛塩やマグネシウム塩
を用いた金属石ケン処理法、ジメチルポリシロキサン又
はメチル水素ポリシロキサンを用いたシリコーン処理
法、パーフルオロアルキル基を有する次のようなフッ素
化合物で処理する方法〔ここでフッ素化合物とは、例え
ば次の一般式 [CmF2m+1CnH2nO]yPO(OH)3-y (式中、mは4〜14の整数、nは1〜12の整数、y
は1〜3の整数を示す。)で示されるポリフルオロアル
キルリン酸(米国特許第3632744号参照)、フル
オロアルキルジ(オキシエチル)アミンリン酸エステル
(特開昭62−250074号参照)、パーフルオロア
ルキル基を有する樹脂(特開昭55−167209号参
照)、四フッ化エチレン樹脂、パーフルオロアルコー
ル、パーフルオロエポキシ化合物、スルホアミド型フル
オロリン酸、パーフルオロ硫酸塩、パーフルオロカルボ
ン酸塩、パーフルオロアルキルシラン(特開平2−21
8603号参照)等が適用されるがこれらに限られるも
のではない。〕等が挙げられる。
【0017】これらの(C)成分のうち、好ましいもの
としてはシリコーンを用いて撥水処理した化粧料粉体が
挙げられる。このようにして得られた化粧料粉体は最も
撥水性が強く、実際に乳化系に適用した場合も、水や汗
による化粧くずれが最も起きにくい。また、乳化粒子が
緻密で、長期安定性も最も優れている。尚、表面撥水処
理をしない化粧料粉体を使用した場合にも比較的安定な
乳化系が得られるが、粉体表面の親水性が強いため、水
や汗による化粧くずれが非常に起きやすくなる。
【0018】これらの(C)成分は、単独で又は2種以
上を組み合わせて用いることができ、本発明乳化化粧料
全量中に2〜50重量%、特に3〜30重量%配合する
のが好ましい。
【0019】本発明における(D)成分のエチルアルコ
ールは、乳化安定性の観点から本発明乳化化粧料全量中
に2〜20重量%、特に8〜18重量%配合するのが好
ましい。配合量が20重量%を超えると乳化系が不安定
になると共に、皮膚に対する刺激が強くなり、一方2重
量%より少なくなると清涼感が感じられなくなり好まし
くない。
【0020】本発明で(E)成分の乳化剤として使用さ
れるシロキサン誘導体を示す一般式(1)において、Q
で示される炭素数3〜20の二価炭化水素基としては、
トリメチレン、テトラメチレン、ペンタメチレン、ヘキ
サメチレン、ヘプタメチレン、オクタメチレン、ノナメ
チレン、デカメチレン、ウンデカメチレン、ドデカメチ
レン、テトラデカメチレン、ヘキサデカメチレン、オク
タデカメチレン等の直鎖アルキレン基;プロピレン、2
−メチルトリメチレン、2−メチルテトラメチレン、2
−メチルペンタメチレン、3−メチルペンタメチレン等
の分岐鎖アルキレン基等が挙げられる。R13又はR14
示される炭素数1〜5の炭化水素基としては、メチル、
エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、イソプロピル、
sec−ブチル、tert−ブチル、ネオペンチル、シ
クロペンチル等の直鎖、分岐鎖又は環状のアルキル基等
が挙げられる。またXで示されるエーテル結合及び/又
はエステル結合を含む二価炭化水素基としては-(CH2)r-
(OC2H4)p-(OC3H6)q-O-(ここでp及びqは0以上50以
下の数、rは3以上20以下の整数)、-(CH2)r-O-CO
-、-(CH2)r-COO-(rは3以上20以下の整数)等が挙
げられる。更に炭素数1〜30の直鎖、分岐鎖又は環状
の炭化水素基としては、メチル、エチル、プロピル、ブ
チル、ペンチル、ヘキシル、オクチル、デシル、ドデシ
ル、テトラデシル、ヘキサデシル、オクタデシル、エイ
コシル、ドエイコシル、テトラエイコシル、ヘキサエイ
コシル、オクタエイコシル、トリアコンチル等の直鎖ア
ルキル基;イソプロピル、sec−ブチル、tert−
ブチル、ネオペンチル、1−エチルプロピル、1−ヘプ
チルデシル等の分岐鎖アルキル基;シクロペンチル、シ
クロヘキシル、アビエチル、コレステリル等の環状アル
キル基などが挙げられる。そして、l、m及びnは、原
料となるオルガノハイドロジェンポリシロキサンの入手
のしやすさ、製造時の操作性などの点から、0以上20
00以下の範囲とすることが好ましい。
【0021】シロキサン誘導体(1)は、例えば次の反
応式に従って製造することができる。 (1)基(3)を有さないシロキサン誘導体(1a)の
製法
【0022】
【化3】
【0023】〔式中、R16〜R27は少なくとも1つが水
素原子であり、残りが炭素数1〜30の直鎖、分岐鎖又
は環状の炭化水素基であり、l、m及びnは0以上20
00以下の数を示す。Q′は少なくとも1個の二重結合
を有する炭素数3〜20の炭化水素基を示し、R13及び
14は前記と同じ意味を有する。R1′〜R12′のう
ち、少なくとも1つは基(2)であり、残りが炭素数1
〜30の直鎖、分岐鎖又は環状の炭化水素基である。た
だし、R1′〜R12′のうち1つが、Qがトリメチレン
でR13及びR14が共に水素原子である基(2)であり、
かつ残り全てがメチル基である場合を除く。〕
【0024】すなわち、少なくとも1個のケイ素−水素
結合を有するオルガノハイドロジェンポリシロキサン
(4)に、アルケニルグリセリルエーテル(2′)を反
応させることにより、基(3)を有さないシロキサン誘
導体(1a)が得られる。
【0025】(2)基(3)を有するシロキサン誘導体
(1b)の製法
【0026】
【化4】
【0027】〔式中、R16′〜R27′は少なくとも2つ
が水素原子であり、残りが炭素数1〜30の直鎖、分岐
鎖又は環状の炭化水素基であり、l、m及びnは前記と
同じ意味を示す。Q′、R13及びR14は前記と同じ意味
を示す。X′は少なくとも1個に二重結合を有し、かつ
エーテル結合及び/又はエステル結合を含む炭化水素基
を、R15は前記と同じ意味を示す。R1″〜R12″のう
ち、少なくとも1つは基(2)であり、残りのうち少な
くとも1つは基(3)であり、残りが炭素数1〜30の
直鎖、分岐鎖又は環状の炭化水素基である。〕
【0028】すなわち、少なくとも2個のケイ素−水素
結合を有するオルガノハイドロジェンポリシロキサン
(4′)に、アルケニルグリセリルエーテル(2′)及
び化合物(3′)を反応させることにより、基(3)を
有するシロキサン誘導体(1b)が得られる。ここで、
化合物(2′)と化合物(3′)は、どちらを先に化合
物(4′)に反応させても、また同時に化合物(4′)
に反応させてもよい。
【0029】原料であるオルガノハイドロジェンポリシ
ロキサン(4)又は(4′)は、分子中に少なくとも1
個〔(4)〕又は少なくとも2個〔(4′)〕のケイ素
−水素結合を有することが必須とされるほかは、粘度、
分子構造等に特に制限はなく、公知の種々のものを使用
することができるが、原料の入手のしやすさ、製造時の
操作性などの点からl、m及びnが0以上2000以下
のものが好ましい。
【0030】化合物(2′)としては、一般式(2′)
においてQ′がω−アルケニル基であるものが好まし
い。また、化合物(3′)としては、一般式(3′)に
おいてX′が
【0031】
【化5】
【0032】前記(1)及び(2)の反応は、触媒の存
在下に行われ、触媒としては一般にヒドロシリル化に用
いられるもの、例えば遊離ラジカル開始剤;光開始剤;
ルテニウム、ロジウム、パラジウム、オスミウム、イリ
ジウム、白金等の金属の錯体化合物;これらをシリカゲ
ル又はアルミナに担持させたものなどが挙げられる。こ
れらのうち、特に塩化白金酸、speier試薬(塩化
白金酸のイソプロピルアルコール溶液)等が好ましい。
触媒の使用量はオルガノハイドロジェンポリシロキサン
(4)又は(4′)とアルケニルグリセリルエーテル
(2′)及び/又は化合物(3′)との反応を促進する
のに充分な量であればよく、特に限定されないが、使用
されるオレフィン1mol に対して10-6〜10-1mol の
範囲が好ましい。
【0033】本反応においては反応溶媒の使用は必須で
はないが、必要に応じて適当な溶媒中で反応を行っても
よい。反応溶媒としては、反応を阻害しないものであれ
ば特に限定されず、例えばペンタン、ヘキサン、シクロ
ヘキサン等の炭化水素系溶媒;ベンゼン、トルエン、キ
シレン等のベンゼン系溶媒;ジエチルエーテル、ジイソ
プロピルエーテル等のエーテル系溶媒;メタノール、エ
タノール、イソプロピルアルコール、ブタノール等のア
ルコール系溶媒などが挙げられる。アルコール系溶媒を
使用する場合には、Si−Hと−OHとの間における脱
水素反応を防止ないし抑制するために、酢酸カリウム等
のpH調整剤(特開昭57−149290号公報)を用い
るのが好ましい。
【0034】本反応に使用されるオルガノハイドロジェ
ンポリシロキサン(4)又は(4′)に対するアルケニ
ルグリセリルエーテル(2′)及び/又は化合物
(3′)の割合は、得られるシロキサン誘導体(1)が
分子中に少なくとも1個以上のケイ素結合グリセリル基
(2)を有するに充分な量のアルケニルグリセリルエー
テル(2′)があれば、その他の割合は任意でよいが、
得られる化合物(1)を用いて炭素系の油剤を乳化する
場合は、基(2)と基(3)の合計ユニット数が、残存
するジメチルシロキサンユニット数と同じ割合か又はそ
れ以上の範囲とし、シリコン系の油剤を乳化する場合
は、基(2)と基(3)の合計ユニット数が、残存する
ジメチルシロキサンユニット数の1/5以下の範囲とす
るのが好ましい。
【0035】ヒドロシリル化は、0〜200℃で進行す
るが、反応速度や生成物の着色などを考え、0〜100
℃で行うのが好ましい。また、反応時間は0.5〜24
時間程度とするのが好ましい。
【0036】本発明の(E)成分として特に好ましいも
のとしては下記構造式で表わされるものが挙げられる。
【0037】
【化6】
【0038】更に特に好ましいものとしては、m(平均
値)=40〜80、n(平均値)=3〜6のものが挙げ
られる。
【0039】また、本発明において、(E)成分の乳化
剤には上記シロキサン誘導体以外にも、例えばソルビタ
ン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリオ
キシエチレン硬化ヒマシ油、イソステアリルグリセリル
エーテル等の乳化力を有する界面活性剤を使用すること
ができる。これら(E)成分の乳化剤は本発明乳化型化
粧料全量中0.01重量%以上0.5重量%未満の配合
で充分である。また当該乳化剤中にシロキサン誘導体
(1)は50〜100重量%配合するのが好ましい。
【0040】本発明の乳化化粧料には、更に通常の化粧
料に用いられるその他の成分を0〜40重量%、本発明
の効果を損なわない範囲で適宜配合することができる。
その他の成分としては、保湿剤(ソルビトール、キシリ
トール、グリセリン、マルチトール、プロピレングリコ
ール、1,3−ブチレングリコール、1,4−ブチレン
グリコール、ピロリドンカルボン酸ナトリウム、乳酸、
乳酸ナトリウム、ポリオキシプロピレン脂肪酸エステ
ル、ポリエチレングリコール等)、グリセリン、1,3
−ブチレングリコール、プロピレングリコール、イソプ
レングリコール、1,3−ブタンジオール、ジプロピレ
ングリコール、ジグリセリン、トリグリセリン、ポリグ
リセリン、トリメチロールプロパン、エリスリトール、
ペンタエリスリトール、ソルビタン、ソルビトール、グ
ルコース、マルチトール、サッカロース、トレハロー
ス、糖又は糖誘導体のエチレンオキサイド又はプロピレ
ンオキサイド付加物、ポリエチレングリコール等のポリ
オール類、植物抽出物(リョクチャ、カッコン、チョウ
ジ等)、紫外線吸収剤{パラアミノ安息香酸エチル、パ
ラジメチルアミノ安息香酸オクチル〔エスカロール(E
SCALOL)507(VANDYK社)〕、シノキサ
ート、パラメトキシ桂皮酸オクチル〔エスカロール55
7、パーソール(Parsol)MCX(GIVAUD
AN社)〕、2−(2−ヒドロキシ−5−メチルフェニ
ル)ベンゾトリアゾール、オキシベンゾン〔エスカロー
ル567、スペクトラソルブ(Spectra−Sol
b)UV9(American Cyanamid
社)〕、ウロカニン酸、ウロカニン酸エチル、ベンゾフ
ェノン、テトラヒドロキシベンゾフェノン〔例えば、ユ
ビナールD50(BASF社)〕、4−t−ブチル−
4′−メトキシベンゾイルメタン〔パーソール178
9〕、特開平2−212579号公報、特開平3−18
8041号公報に記載の次の一般式(5)
【0041】
【化7】
【0042】〔式中、Rは水酸基、炭素数1〜8のアル
コキシ基、炭素数1〜8のアルケニルオキシ基若しくは
(ポリオキシアルキレン)オキシ基を示し、又は2個の
Rでα−メチレンジオキシ基を形成してもよく、nは1
〜3の整数を示す〕で表わされるベンゾイルピナコロン
誘導体等}、アルコール類、キレート剤等の抗酸化剤、
pH調整剤(乳酸−乳酸ナトリウム、クエン酸−クエン酸
ナトリウム等の緩衝剤)、防腐剤(尿素、メチルパラベ
ン、エチルパラベン、プロピルパラベン、ブチルパラベ
ン、安息香酸ナトリウム等)、増粘剤(カルボキシビニ
ルポリマー、カルボキシメチルセルロース、ポリビニル
アルコール、カラギーナン、ゼラチン等の水溶性高分
子、塩化ナトリウム、塩化カリウム等の電解質等)、色
素、香料の他、美白剤(アルブチン、コウジ酸、アスコ
ルビン酸及びその誘導体等)などの薬効成分、細胞間脂
質(セラミド、セラミド類似構造物質等)などが挙げら
れる。
【0043】また、ここでいうセラミド類似構造物質と
しては、特開昭62−228048号公報に記載のアミ
ド誘導体等が挙げられる。
【0044】本発明の対象となる乳化化粧料としては、
フェイスケアクリーム又は乳液、スキンケアクリーム又
は乳液類等の皮膚化粧料;毛髪化粧料;医薬部外品;外
用医薬品などが挙げられる。
【0045】本発明の乳化化粧料は、例えば次の如くし
て調製される。すなわち、まず、(A)成分に(E)成
分を添加し、攪拌する。次いで、これに(C)成分を添
加して分散させた後、攪拌しながらあらかじめ混合して
おいた(B)成分及び(C)成分を少量ずつ添加し、目
的の乳化化粧料を得る。上記調製において、製造温度は
5〜90℃までの任意の温度を選択することができ、い
ずれの温度においても安定な乳化化粧料を得ることがで
きる。
【0046】かくして得られた本発明の乳化化粧料の特
徴はその乳化粒子の状態にある。乳化粒子を顕微鏡で観
察すると、油相中に分散した粒径10〜50μm の水相
粒子の表面に(C)成分の化粧料粉体が吸着した状態が
観察される。化粧料粉体が水相粒子の表面でなく、内側
に存在する場合は長期乳化安定性が乏しい。また、この
乳化粒子のもう一つの特徴は、静置時や振盪時には非常
に安定であるが、溶液を薄膜にして軽いシェアを与える
と簡単に破壊されることである。このことは実際に肌に
塗布する際も同様の現象が起きることを示し、従って、
油中水型でありながら、塗布時に直ちに乳化破壊が起
き、エチルアルコールを含んだ水相が皮膚に浸透し、清
涼感を感じさせると考えられる。
【0047】本発明の乳化化粧料は、粘度が低く室温下
で流動状のものが好ましい。粘度が高い場合は外観的に
も好ましくないのみならず、適用時に清涼感の乏しいも
のとなる。
【0048】また、本発明の乳化化粧料は長時間静置し
た場合に、上部に油成分の相が多少分離することがある
が、軽い振盪により均一化する粘度を有する場合は、振
盪型化粧料としても使用可能である。
【0049】
【実施例】次に製造例及び実施例を挙げて本発明を更に
説明するが、本発明はこれらによって何ら限定されるも
のではない。
【0050】製造例1 冷却管及び磁気攪拌子を備えた100ml2口フラスコ
に、α,ω−ジヒドロジメチルポリシロキサン(平均鎖
長20)30g(18.5mmol)、10−ウンデセニル
グリセリルエーテル11.8g(48.3mmol)、酢酸
カリウムの10%エタノール溶液0.95g(0.97
mmol)及びイソプロピルアルコール24gを仕込み、こ
れに塩化白金酸の2%イソプロピルアルコール溶液0.
26g(0.010mmol)を加え、加熱し昇温した。内
容物の温度を50℃に保ち、2時間攪拌した。溶媒を留
去したのち、減圧蒸留により未反応10−ウンデセニル
グリセリルエーテルを留去することにより、褐色高粘稠
物を得た。この褐色高粘稠物を活性炭で処理し、無色透
明の高粘稠物35.0g(収率89.7%)を得た。得
られた生成物はIR及びNMRスペクトルにより、α,
ω−ビス〔11−(2,3−ジヒドロキシプロポキシ)
ウンデシル〕ジメチルポリシロキサン(平均鎖長20)
(A)であることを確認した。
【0051】
【化8】
【0052】IR(液膜,cm-1) 3420 (-OH) 2964, 2928, 2860 (C-H) 1262 (Si-Me) 1100, 1026, 802 (Si-O-Si)1 H−NMR〔δppm,CDCl3中、CHCl3基準(7.28ppm)〕 0.00 (br,約132H) Si-CH 3 0.57 (t,4H) Si-CH 2- 1.39 (br,32H) -CH 2- 1.47-1.70(m,4H) CH 2-CH2-O 2.22(br,2H) -CH2-OH 2.62(br,2H) -CH-OH 3.30-3.59(m,8H) CH 2-O 3.59-3.80(m,4H) CH 2-OH 3.80-3.96(m,2H) CH-OH13 C−NMR〔δppm,CDCl3中、CHCl3基準(77.2ppm)〕 0.39, 1.23, 1.36 Si-CH3 18.5 Si-CH2- 23.4, 26.3, 29.6, 29.8, 33.7 -CH2- 64.7 -CH2OH 70.6 -CH-OH 72.0 -CH2-CH2-O 72.7 -CH-CH2-O
【0053】
【化9】
【0054】製造例2 製造例1と同様の方法によりα,ω−ビス〔11−
(2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ウンデシル〕ジメ
チルポリシロキサン(平均鎖長50)(B)を合成した
(収率95.3%)。
【0055】
【化10】
【0056】IR(液膜,cm-1) 3420 (-OH) 2968, 2932 (C-H) 1264 (Si-Me) 1094, 1020, 866, 802 (Si-O-Si)1 H−NMR〔δppm,CDCl3中、CHCl3基準(7.28ppm)〕 0.08 (br,約312H) Si-CH 3 0.57 (t,4H) Si-CH 2- 1.30 (br,32H) -CH 2- 1.48-1.80 (m,4H) CH 2-CH-O 2.20 (br,2H) CH2-OH 2.63 (br,2H) CH-OH 3.38-3.60 (m,8H) CH 2-O 3.60-3.81 (m,4H) CH 2-OH 3.81-3.97 (m,2H), CH-OH13 C−NMR〔δppm,CDCl3中、CHCl3基準(77.2ppm)〕 0.38, 1.22, 1.36, 1.96 Si-CH3 18.5 Si-CH2 23.4, 26.3, 29.6, 29.8, 33.7 -CH2- 64.7 CH2OH 70.8 CH-OH 72.1 CH 2CH2-O 72.7 CHCH2-O
【0057】
【化11】
【0058】製造例3 (1)冷却管及び磁気攪拌子を備えた50ml2口フラス
コにα,ω−ジヒドロヘキサデカメチルオクタシロキサ
ン32.8g(56.6mmol)及び1−デセン4.0g
(28.5mmol)を仕込み、これに塩化白金酸3.0mg
(5.8×10-3mmol)を加え、水浴下6時間攪拌し
た。蒸留により無色透明液体11.0g(bp 160
℃/0.005Torr)(収率54%)を得た。得られた
生成物はIR及びNMRスペクトルにより1−デシル−
15−ヒドロヘキサデカメチルオクタシロキサンである
ことを確認した。 (2)冷却管及び磁気攪拌子を備えた50ml2口フラス
コに、(1)で合成した1−デシル−15−ヒドロヘキ
サデカメチルオクタシロキサン10g(13.9mmo
l)、10−ウンデセニルグリセリルエーテル4.4g
(18.0mmol)、酢酸カリウムの10%エタノール溶
液0.35g(0.36mmol)及びイソプロピルアルコ
ール10gを仕込み、これに塩化白金酸の2%イソプロ
ピルアルコール溶液0.093g(3.6×10-3mmo
l)を加え加熱し昇温した。内容物の温度を40℃に保
ち、40℃で3時間攪拌した。溶媒留去後、反応生成物
をシリカゲルカラムにかけて精製し、無色透明オイル1
1.8g(収率88%)を得た。得られた精製物はIR
及びNMRスペクトルにより15−デシルヘキサデカメ
チルオクタシロキサニルウンデシルグリセリルエーテル
(C)であることが確認された。
【0059】
【化12】
【0060】IR(液膜,cm-1) 3400 (-OH) 2964, 2928, 2860 (C-H) 1262 (Si-Me) 1096, 1026, 840, 804 (Si-O-Si)1 H−NMR〔δppm,CDCl3中、CHCl3基準(7.28ppm)〕 -0.02-0.10 (m,48H) Si-CH 3 0.50 (t,4H) Si-CH 2- 0.87 (t,3H) -CH 3 1.24 (br,32H) -CH 2- 1.47-1.66 (m,2H) CH 2-CH2-O 2.32 (t,1H) CH2-OH 2.71 (d,1H) CH-OH 3.36-3.57 (m,4H) -CH 2-O 3.57-3.73 (m,2H) -CH 2-OH 3.73-3.90 (m,1H) CH-OH13 C−NMR〔δppm,CDCl3中、CHCl3基準(77.2ppm)〕 0.38, 1.25, 1.35 Si-CH3 14.3 -CH3 18.5 Si-CH2 22.9, 23.4, 26.3, 29.5, 29.6, 29.7, 29.8, 29.9, 32.1, 33.6 -CH2- 64.5 CH2OH 70.7 CHOH 72.1 CH 2CH2O 72.7 CHCH2O
【0061】製造例4 冷却管及び磁気攪拌子を備えた100ml2口フラスコに
式(D′)
【0062】
【化13】
【0063】で示されるオルガノハイドロジェンシロキ
サン15g(4.4mmol)、10−ウンデセニルグリセ
リルエーテル8.1g(33mmol)、酢酸カリウムの1
0%エタノール溶液0.65g(0.66mmol)及びイ
ソプロピルアルコール50gを仕込み、これに塩化白金
酸の2%イソプロピルアルコール溶液0.17g(6.
6×10-3mmol)を加え、加熱し昇温した。内容物の温
度を40℃に保ち2.5時間攪拌した。溶媒を留去し活
性炭処理を行ったのち、減圧蒸留により、未反応の10
−ウンデセニルグリセリルエーテルを留去し褐色粘稠物
を得た。得られた生成物はIR及びNMRスペクトルに
より下記の式で示される化合物(D)であることが確認
された。
【0064】
【化14】
【0065】IR(液膜,cm-1) 3400 (-OH) 2968, 2932, 2860 (C-H) 1262 (Si-Me) 1096, 1022, 844 (Si-O-Si)1 H−NMR〔δppm,CDCl3中、CHCl3基準(7.28ppm)〕 0.01 (s,約273H) Si-CH 3 0.38-0.58(m,10H) Si-CH 2- 1.10-1.41 (br,80H) -CH 2- 1.44-1.86 (m,10H) CH 2-CH2-O 3.30-3.55 (m,20H) CH 2-O 3.55-3.77 (m,10H) CH 2-OH 3.77-3.90 (m,5H) CH-OH
【0066】製造例5 製造例4と同様の方法により下記の式で示される化合物
(E)を合成した(収率97%)。
【0067】
【化15】
【0068】IR(液膜,cm-1) 3420 (-OH) 2968, 2932, 2860 (C-H) 1264 (Si-Me) 1096, 1026, 802 (Si-O-Si)1 H−NMR〔δppm,CDCl3中、CHCl3基準(7.28ppm)〕 0.00 (s,約390H) Si-CH 3 0.35-0.50 (m,8H) Si-CH 2 1.08-1.39 (br,64H) -CH 2- 1.39-1.62 (br,8H) CH 2-CH2-O 1.96-2.29 (br,4H) CH2-OH 2.43-2.68 (br,4H) CH-OH 3.38-3.50 (m,16H) CH 2-O 3.50-3.70 (m,8H) CH 2-OH 3.70-3.86 (m,4H) CH-OH
【0069】製造例6 製造例4と同様の方法により下記の式で示される化合物
(F)を合成した(収率99%)。
【0070】
【化16】
【0071】IR(液膜,cm-1) 3424 (-OH) 2964, 2928, 2860 (C-H) 1262 (Si-Me) 1090, 1034, 864, 798 (Si-O-Si)1 H−NMR〔δppm,CDCl3中、CHCl3基準(7.28ppm)〕 0.00 (s,約510H) Si-CH 3 0.34-0.55 (m,8H) Si-CH 2 1.02-1.38 (br,64H) -CH 2- 1.38-1.66 (br,8H) CH 2-CH2-O 1.98-2.40 (br,4H) CH2OH 2.40-2.78 (br,4H) CH-OH 3.26-3.53 (m,16H) CH 2-O 3.53-3.70 (m,8H) CH 2-OH 3.70-3.88 (m,4H) CH-OH
【0072】実施例1 液状乳化化粧料:表1に示す組成の液状乳化化粧料を製
造し、それぞれの製造直後の乳化安定性を評価し、表1
に併せて示した。 (製法)成分(1)〜(5)を混合し、乳化機により攪
拌しながら、予め混合した成分(6)〜(8)を徐々に
添加して乳化を行い、液状乳化化粧料を得た。 (乳化安定性評価方法)各液状乳化化粧料の製造直後に
おける状態を外観観察することにより、乳化安定性を下
記基準に従い評価した。 ○:状態変化なく良好 △:わずかに分離・凝集あり ×:分離・凝集あり、乳化不良
【0073】
【表1】
【0074】表1から明らかなように、本発明品は製造
後の乳化状態が極めて良好であるのに対し、比較品は経
時的に油剤の上層への分離が起こり、安定性に劣るもの
であった。なお、本発明品7又は8のシロキサン誘導体
(E)に変えて、シロキサン誘導体(A)、(B)、
(C)、(D)又は(F)を用いて製造した乳化組成物
も、比較品より優れた安定性を示した。
【0075】実施例2 ハンドクリーム: (成分) (重量%) (1)シロキサン誘導体(E) 0.3 (2)メチルフェニルポリシロキサン 5.0 (3)デカメチルシクロペンタシロキサン 5.0 (4)ジメチルポリシロキサン(50cs) 10.0 (5)香料 0.2 (6)フッ素被覆亜鉛 15.0 (7)エチルアルコール 15.0 (8)グリセリン 15.0 (9)精製水 バランス (製法)成分(1)〜(6)を混合し、乳化機により攪
拌しながら、予め混合した成分(7)〜(9)を徐々に
添加して乳化を行い、ハンドクリームを得た。
【0076】実施例3 保湿クリーム: (成分) (重量%) (1)ジメチルポリシロキサン(50cs) 10.0 (2)デカメチルシクロペンタシロキサン 5.0 (3)スクワラン 8.0 (4)アミド誘導体*2 2.0 (5)シロキサン誘導体(B) 0.3 (6)イソステアリルグリセリルエーテル 1.0 (7)香料 0.2 (8)シリコーン被覆亜鉛 15.0 (9)エチルアルコール 15.0 (10)グリセリン 15.0 (11)精製水 バランス *2:特開昭62−228048号公報の実施例1のアミ
ド誘導体 (製法)成分(1)〜(8)を混合し、乳化機により攪
拌しながら、予め混合した成分(9)〜(11)を徐々
に添加して乳化を行い、保湿クリームを得た。
【0077】実施例2〜3の乳化化粧料は、いずれも安
定性、使用感等に極めて優れ、清涼感のあるものであっ
た。
【0078】
【発明の効果】本発明の乳化化粧料は、適用時に清涼感
を有し、適用後も油性感が無く、さっぱりとした使用感
を有すると共に、水や汗による化粧くずれも生じにく
い。また乳化剤を微量しか使用しなかったにもかかわら
ず、優れた乳化安定性を有するものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI A61K 7/02 A61K 7/02 P B01F 17/54 B01F 17/54 B01J 13/00 B01J 13/00 A (72)発明者 阿部 昭仁 千葉県船橋市印内3−20−1 (72)発明者 鈴木 裕二 千葉県佐倉市中志津3−28−1−102 (56)参考文献 特開 昭61−218509(JP,A) 特開 昭63−250311(JP,A) 特許2587797(JP,B2) 特許2613124(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61K 7/00 - 7/50

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次の成分(A)、(B)、(C)、
    (D)及び(E) (A)シリコーン油を含む油相成分 (B)水 (C)表面撥水処理された化粧料粉体 (D)エチルアルコール (E)次の一般式(1) 【化1】 (式中、Qは炭素数3〜20の二価炭化水素基を示し、
    13及びR14はそれぞれ水素原子又は炭素数1〜5の炭
    化水素基を示し、そのうち少なくとも一方は水素原子で
    ある。)で表わされる基であり、残りが炭素数1〜30
    の直鎖、分岐鎖もしくは環状の炭化水素基又は次式
    (3) −X−R15 (3) (式中、Xはエーテル結合及び/又はエステル結合を含
    む二価炭化水素基を、R 15は炭素数1〜30の直鎖、分
    岐鎖又は環状の炭化水素基を示す。)で表わされる基で
    あり、l、m及びnは0以上2000以下の数を示し、
    l+m+n=0のときR1 〜R3 、R10〜R12のうち、
    少なくとも1つは基(2)を示す。ただし、R1 〜R12
    のうち1つが、QがトリメチレンでR13及びR14が共に
    水素原子である基(2)であり、かつ残り全てがメチル
    基である場合を除く。〕で表わされるシロキサン誘導体
    を50重量%以上100重量%以下含む乳化剤0.01
    重量%以上0.5重量%未満を含有することを特徴とす
    る乳化化粧料。
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