JPH05238480A - 船舶用推進装置 - Google Patents

船舶用推進装置

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JPH05238480A
JPH05238480A JP3091854A JP9185491A JPH05238480A JP H05238480 A JPH05238480 A JP H05238480A JP 3091854 A JP3091854 A JP 3091854A JP 9185491 A JP9185491 A JP 9185491A JP H05238480 A JPH05238480 A JP H05238480A
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JP
Japan
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housing
gear
drive shaft
bearing
shaft
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Application number
JP3091854A
Other languages
English (en)
Inventor
Martin J Mondek
マーティン・ジェイ・モンデック
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Outboard Marine Corp
Original Assignee
Outboard Marine Corp
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Publication date
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Pending legal-status Critical Current

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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B63SHIPS OR OTHER WATERBORNE VESSELS; RELATED EQUIPMENT
    • B63HMARINE PROPULSION OR STEERING
    • B63H20/00Outboard propulsion units, e.g. outboard motors or Z-drives; Arrangements thereof on vessels
    • B63H20/32Housings

Abstract

(57)【要約】 【目的】 船舶推進装置、特に、船尾駆動装置、より具
体的には、船舶推進装置の円錐形クラッチ組立体、特
に、かかる円錐形クラッチ組立体の軸受け機構を提供す
ること。 【構成】 ボートのトランソムに取り付けるようにしか
つプロペラを回転可能に支持し得るようにしたハウジン
グと、該ハウジングにより回転可能に支持されかつプロ
ペラに駆動可能なように接続され得るようにした駆動軸
と、駆動軸に対して回転可能であるように駆動軸に同軸
状に支持されたベベル歯車と、該ベベル歯車と共に回転
可能なようにベベル歯車に固定されたクラッチ要素と、
ベベル歯車とハウジングとの間に位置決めされた軸受け
と、クラッチ要素と駆動軸との間に位置決めされた軸受
けとを備える船舶用推進装置である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、船舶推進装置、特に、
船尾駆動装置に関する。
【0002】より具体的には、本発明は、船舶推進装置
の円錐形クラッチ組立体、特に、かかる円錐形クラッチ
組立体の軸受け機構に関する。
【0003】
【背景技術】次の米国特許を参照する。
【0004】 バーグ(Burg) 第3,145,401号
1964年8月25日 バーグステッド(Bergstedt) 第3,269,497号
1966年8月30日 アレキサンダ(Alexander) 第3,399,647号
1968年9月3日 ボンゲルセン(Borgersen) 第4,397,198号
1983年8月9日 バンクスタール(Bankstahl) 第4,244,454号
1981年1月13日
【0005】
【発明の概要】本発明は、ボートの船尾に取り付け得る
ようにしかつプロペラを回転可能に支持し得るようにし
たハウジングと、該ハウジングによって回転可能に支持
されかつプロペラに駆動可能に接続され得るようにした
駆動軸と、該駆動軸に対して同軸状でかつ囲繞状態に支
持されたスリーブと、該スリーブと同軸状に支持されか
つ該スリーブを囲繞する関係にあり、更に前記駆動軸に
対して回転するベベル歯車と、該ベベル歯車と前記ハウ
ジングとの間に位置させられた第1の軸受けと、該ベベ
ル歯車と前記スリーブとの間に位置させられた第2の軸
受けとを備える船舶推進装置に関する。
【0006】本発明の主たる特徴は上述の軸受け機構を
提供することである。
【0007】本発明のその他の特徴は及び利点は、当業
者が以下の詳細な説明、特許請求の範囲、及び添付図面
を参照することにより明らかになるであろう。
【0008】本発明の一実施例について詳細に説明する
前に、本発明の適用は以下の説明に記載され又は添付図
面に示した構造の詳細及び構成要素の配置の詳細にのみ
限定されるものではないことを理解すべきである。本発
明は、その他の実施例が可能であり、各種の方法にて実
施し得るものである。又、ここに使用する説明及び用語
は説明の目的にのみ記載したものであり、限定的な意味
を有すると解釈すべきではない。
【0009】
【実施例】本発明を具体化する船舶推進装置又は船尾駆
動装置10が図面に示されている。図示の船舶推進装置
は船尾駆動装置であるが、本発明の多くの特徴は、船外
モータのようなその他の型式の船舶推進装置にも適用可
能であることを理解すべきである。
【0010】船尾駆動装置10は、ボート14の内部に
取り付けられた内燃エンジン12を備えている(図1参
照)。このエンジン12は、冷却水ジャケット(図示せ
ず)と、それぞれの排気出口を有する対向するシリンダ
バンク18(内一方のみを図示)とを備えている。
【0011】船尾駆動装置は、又ボート14のトランソ
ム22の内側に取り付けたトランソムブラケット20
と、該トランソムブラケット20を経て伸長する排出管
24(図1及び図8)とを備えている。各種の適当な排
出管を使用することが出来るが、好適な実施例におい
て、排出管24はY字形であり、後方に開放する出口2
8を有する中央部分26と、エンジン12に連通しかつ
中央部分26に集まる第1の前方部分30(図1)、第
2の前方部分32(図8)を備えている(図8を参
照)。より具体的には、第1の前方部分30は1つのシ
リンダバンク18の排出口と連通し、第2の前方部分3
2は他方のシリンダバンク18の排気口と連通する。当
該技術分野にて公知であるように、第1及び第2の前方
部分30、32は又、エンジンの水ジャケットと連通
し、このため排気ガス及び冷却水は共に排出管24を経
て流動する。排出管24の中央部分26内に流動する冷
却水は中央部分26の底部に集まる傾向となる。
【0012】船尾駆動装置10は又、トランソム22の
外側に取り付けたジンバルハウジング34を備えている
(図1、図8及び図9を参照)。該ジンバルハウジング
34は排出管24の出口28に連通する前方に開放する
通路38を有する排気−水通路36と、後方に開放する
排気出口40とを備えている。該排気−水通路36は、
又略円形の断面を有しかつ中央下方部分44(図9)を
有する排気案内部分42を備えている(図8及び図9を
参照)。排気−水通路36は、又排気案内部分42の中
央下方部分44から下方に伸長しかつ入口38から後方
に伸長すると共に、水堰48により画成される後端を有
する水案内部分又はトラフ46を備えている。排気−水
通路36は、又案内達部分46と連通する下方に開放す
る水出口50を備えている。
【0013】船尾駆動装置は、又ジンバルハウジング3
4に固定され水出口50の下方に該出口50に隣接して
設けられた犠牲陽極52を備えている(図8を参照)。
【0014】船尾駆動装置は、又略垂直のステアリング
軸56を中心としてジンバルハウジング34に相対的に
枢動可能に取り付けられたジンバルリング54を備えて
いる(図1、図11、図12及び図26を参照)。以下
に説明する場合を除いて、ジンバルリング54は従来型
式のものである。ジンバルリング54は、又第1の背面
60と、該第1の背面60から後方に伸長する第1の横
方向支持部分62とを有する第1の側部分58を備えて
いる(図11参照)。ジンバルリング54は、又第1の
側部分58の鏡像であり、第1の側部分58から横方向
に離間した第2の側部分63を備え、該第2の側部分6
3は第2の背面60と、該第2の背面60から後方に伸
長する第2の横方向支持部分62とを備えている(図2
6参照)。横方向支持部分62は、図11及び図12に
図示するように、以下に記載した傾動軸の下方に位置決
めされ、第2の背面60から後方にある距離だけ伸長し
ている。ジンバルリング54は、以下に説明する理由に
てそれを貫通する横方向穴64(図27)を有してい
る。
【0015】船尾駆動装置10は、又略水平な傾動軸6
8を中心として相対的に枢動可能であるようにジンバル
リング54上に取り付けられた枢動ハウジング66を備
えている(図1、図11及び図12を参照)。枢動ハウ
ジング66は、凹所70を有する(図35参照)背面6
8を備えている。この凹所70は、以下に説明する理由
のため、穴74を有する壁72によって一部画成され
る。枢動ハウジング66は又略平行な上方及び下方部分
82、84、及び前方に向かって広がる両側部分86、
88をそれぞれ有する前方に開放する入口80を備えた
排気通路78を備えている。排気通路78は又後方に開
放する出口90(図5)を備えている。
【0016】船尾駆動装置10は又ジンバルハウジング
の排気−水通路36の出口40から後方に伸長する可撓
性導管92を備えている(図8及び図10を参照)。該
可撓性導管92は保持バンド93のような任意の適当な
手段によりジンバルハウジング34に固着することが出
来る。可撓性導管92は、枢動ハウジングの排気通路7
8の入口80内を伸長する後方に開放する出口94を有
している。枢動ハウジングの入口80の構造は枢動ハウ
ジング66がステアリング軸56を中心としてかつ船尾
駆動装置10の全トリム範囲に亘って枢動するのを許容
する一方、導管の出口94の位置を枢動ハウジングの入
口80内に維持する。導管92と枢動ハウジング66と
の間のスペースは排気ガスの逃がし手段を提供する。
【0017】船尾駆動装置10は又共に動き得るよう枢
動ハウジング66の後端に固定状態に接続された歯車ハ
ウジング96を備えている(図1及び図5を参照)。該
歯車ハウジング96は各種の適当な構造を備えることが
出来るが、好適な実施例において、歯車ハウジング96
は取り付けスタッド99により枢動ハウジング66に固
定状態に接続された上方歯車ケース又は上方歯車ハウジ
ング98を備えている(図19及び図20を参照)。上
方歯車ケース98は垂直方向に伸長する円筒状凹所10
0aを有する水平方向に伸長する上面又は部分100
(図5及び図7)と、凹所100aと連通する水平方向
に伸長する円筒状穴又は開口部101aを有する垂直方
向に伸長する背面又は部分101とを備えている。上方
歯車ケース98は又凹所100aと連通する水平方向に
伸長する円筒状穴又は開口部102aを有する垂直方向
に伸長する正面又は部分102を備えている。歯車ケー
ス98は又表面102の一部である第1の前面と、該前
面102から前方に伸長しかつ第1のジンバルリングの
横方向支持部分62に対して横方向に隣接し又は重なり
合う関係にある第1の横方向支持部分104とを備えて
いる。側部分103は又凹所100aと連通する水平方
向に伸長する円筒状開口部又は穴105を有している
(図24を参照)。
【0018】上方歯車ケース98は又、側部分103か
ら横方向に離間した反対側部分106を備えている(図
26を参照)。該側部分106は、表面102の一部で
ある前面と、該前面102から前方に伸長しかつ第2の
ジンバルリングの横方向支持部分62に横方向に隣接し
又は重なり合う関係にある横方向支持部分(図11に図
示した部分104と略同一部分)とを備えている。
【0019】上方歯車ケース98は又、側面103と側
面106との間を伸長する穴107(図22)を有して
いる。歯車ハウジングの横方向支持部分104の各々に
は、低摩擦材料から成る摩耗パッドが取り付けられてい
る(図12を参照)。該摩耗パッド108は、歯車ハウ
ジングの横方向支持部分104が隣接するジンバルリン
グの横方向支持部分62に対して摺動するのを容易にす
る。
【0020】各歯車ハウジングの横方向支持部分104
は上述のある距離だけ(即ち、ジンバルリングの横方向
支持部分62が背面60の後方に伸長する距離)上方歯
車ケース98の前面102から前方に伸長する。歯車ハ
ウジングの横方向支持部分104は、図11に図示する
ように、船尾駆動装置10がトリム状態にあるときジン
バルリングの横方向支持部分62と最大に重なり合う関
係にある。歯車ハウジングの横方向支持部分104は、
船尾駆動装置10が図12に図示するその非トリム状態
にあるとき、ジンバルリングの横方向支持部分62に対
して最小に重なり合う関係にある。船尾駆動装置10は
又横方向支持部分104、62が重なり合わない傾動範
囲内にて作動可能である。
【0021】歯車ハウジング96は又、上方歯車ケース
98に固定状態に接続された下方歯車ケース又は下方歯
車ハウジング109を備えている(図1乃至図5を参
照)。下方歯車ケース109は、以下に説明する理由の
ため、中空下方部分110を備えている。下方歯車ケー
ス109は又、以下に説明する理由のため、略垂直壁1
10aを備えている。上方歯車ケース98及び下方歯車
ケース109はアルミニウムにて形成することが望まし
い。歯車ハウジング96、枢動ハウジング66、ジンバ
ルリング54及びジンバルハウジング34は推進装置を
構成する。
【0022】船尾駆動装置10は又、下方歯車ケース1
09の中空部分110により支持されたプロペラ軸軸受
けハウジング112を備えており(図2乃至図5を参
照)、下方歯車ケース109の中空部分110はプロペ
ラ軸の軸受けハウジング112を囲繞する。好適な実施
例において、軸受けハウジング112は、下方歯車ケー
ス109に螺合して係合し、軸受けハウジング112及
び下方歯車ケース109の係合を離脱させる方向(図3
の反時計方向)に下方歯車ケース109に対して回転可
能である。軸受けハウジング112は、長手方向軸11
4と、環状溝又は凹所118を有する外面116とを備
えている。軸受けハウジング112は又溝118の一部
を画成する環状傾斜面120を備えている(図4を参
照)。軸受けハウジング112は、環状の後方を向いた
面119を更に備えている。
【0023】船尾駆動装置10は又、下方歯車ケース1
09内に軸受けハウジング112を保持する手段を備え
ている。この保持手段は、下方歯車ケース109により
支持されかつ溝118内に伸長する保持部材122を備
えることが望ましい(図3及び図4を参照)。この保持
部材122は、下方歯車ケース109内にねじ込まれた
ねじであり、保持部材122は軸受けハウジング112
の傾斜面120に係合する尖鋭部分124を備えること
が望ましい(図4を参照)。更に、好適な実施例におい
て、保持部材122は、軸受けハウジングの軸線114
に対して離間されかつ横切る方向に軸線126に沿って
伸長し(図3)、図3に図示するように、保持部材12
2は軸受けハウジング112が該軸受けハウジング11
2及び下方歯車ケース109の係合を離脱させる方向に
下方歯車ケース109に対して回転するのを阻止する。
この軸受けハウジング112の保持手段は又軸受けハウ
ジングの表面119に係合し、ボルト127aにより下
方歯車ケースに固定された保持部材127を備えてい
る。
【0024】後方駆動装置10は又、下方歯車ケース1
09の中空の下方部分110の内側に位置決めされた細
長い犠牲陽極128を備えている(図5及び図6を参
照)。より具体的には、該陽極128は中空の下方部分
110と軸受けハウジング112との間に配置されてい
る。船尾駆動装置10は、陽極128をプロペラ軸の軸
受けハウジング112に固着し、軸受けハウジング11
2を下方歯車ケース109から取り外さずに陽極128
を軸受けハウジング112から取り外すことを可能にす
る手段を更に備えている。各種の適当な固着手段を使用
することが出来るが、図示した構造において、かかる固
着手段は、円弧状の取り付けブラケット130と、該取
り付けブラケット130を軸受けハウジング112に固
着する手段とを備えている。望ましくは、ブラケット1
30を軸受けハウジング112に固着する手段はボルト
又はねじ132を備えるようにする。陽極128を軸受
けハウジング112に固着する手段は又、陽極128を
取り付けブラケット130に固着する手段を備えてい
る。望ましくは、この固着手段は、取り付けブラケット
130、及び陽極128を通って伸長し、軸受けハウジ
ング112にねじ込まれる細長い部材又はボルト134
を備えている。陽極128はボルト132及びボルト1
34を取り外すだけで下方歯車ケース109から除去さ
れる。
【0025】船尾駆動装置10は又、プロペラ軸の軸受
けハウジング112により支持された軸受け手段136
と、軸線114を中心として回転可能なように軸受け手
段136により支持されたプロペラ軸138とを備えて
いる(図2及び図5を参照)。船尾駆動装置10は又、
共に回転可能なようにプロペラ軸138の後端に取り付
けられたプロペラ140を備えている(図1及び図5を
参照)。プロペラ140は、排出通路144を有するプ
ロペラハブ142を備えている(図5を参照)。
【0026】船尾駆動装置10は又、共に回転可能なよ
うにプロペラ軸138の前端に取り付けられたベベル歯
車146を備えている(図5を参照)。好適な実施例に
おいて、ベベル146は、以下に説明する理由のため、
遠心ポンプ148を有している。船尾駆動装置10は
又、下方歯車ケース109により支持され、ベベル歯車
146を回転可能に支持し、これによりプロペラ軸13
8の前端を支持する軸受け手段150を備えている。
【0027】船尾駆動装置10は又、当該技術分野で公
知のように、前端及び後端を有し、両端の中間に自在継
手(図示せず)を有する第1又は前方水平方向駆動軸1
52を備えている(図1、図5及び図7を参照)。駆動
軸152の前端はエンジン12により駆動される。
【0028】船尾駆動装置10は又、上方歯車ハウジン
グ98により支持され、穴102a内で一部伸長する前
方軸受けハウジング156を備えている(図5及び図7
を参照)。好適な実施例において、前方軸受けハウジン
グ156は、ボルト(図示せず)のような適当な手段に
より上方歯車ケース98の前面102に取り付けられ
る。軸受けハウジング156は、以下に説明する理由の
ため、平坦な部分160を有する外面を備えている(図
7)。
【0029】船尾駆動装置10は又、軸受けハウジング
156により支持された軸受け手段162と、該軸受け
手段162により回転可能に支持されかつ共に回転可能
であるように水平方向駆動軸152の後端に取り付けら
れたベベル歯車164を備えている。軸受けハウジング
156、軸受け手段162及びベベル歯車164の組立
体は、任意の必要な歯車位置決めシム(図示せず)と共
に単一体として上方歯車ケース98に固着しかつ該歯車
ケース98から取り外すことが出来る。
【0030】船尾駆動装置10は又、垂直駆動軸166
を備えている(図5を参照)。該垂直駆動軸166は各
種の適当な構造を備えることが出来るが、好適な実施例
において、該垂直駆動軸166は上方及び下方軸受け手
段170、172により下方歯車ケース109内に回転
可能に支持された下方部分168を備えている。該下方
部分168の下端は、歯車146にかみ合いかつ該歯車
146を駆動するベベル歯車173を備えている。駆動
軸166は又、下方部分168の上端にスプライン結合
された上方スリーブ部分174を備えている。
【0031】船尾駆動装置10は又、ベベル歯車164
と垂直駆動軸166との間に接続された円錐形クラッチ
組立体182を備えている(図5、図7、図13及び図
14を参照)。以下に説明しない範囲については、クラ
ッチ組立体182は、引用して本明細書に含めた米国特
許第3,269,497号に記載したクラッチと略同一である。
【0032】クラッチ組立体182は、上方歯車ケース
98の凹所100a内に着脱可能に支持された略円筒状
クラッチハウジング184を備えている(図13及び図
14を参照)。クラッチハウジング184を歯車ケース
98内に挿入し、保持しかつ該歯車ケース98から取り
外す方法は以下に説明する。ハウジング184は開放し
た上端及び下端を有し、ベベル歯車164がそれを通っ
て伸長する第1又は前方穴186(図13)と、第2又
は後方穴188(図14)と、第3又は側部穴190
(図24)とを備えている。クラッチハウジング184
は軸受けハウジング156の平坦部分160に係合する
平坦部分194(図7)を含む外面192を有してい
る。該外面192は、ベベル歯車164及び前方穴18
6に隣接して位置決めされかつ前方穴186に連通する
凹所196と、前方穴186の上方に位置決めされた凹
所197と、後方穴188に隣接して位置決めされかつ
該穴188に連通する凹所198とを備えている(図1
4を参照)。凹所196、198を設ける理由は以下に
説明する。
【0033】クラッチ組立体182は又、クラッチハウ
ジング184内に回転可能に支持された略垂直の駆動軸
200を備え、該駆動軸は、ら旋状のねじ部分201を
備え(図7を参照)、クラッチハウジング184の下端
の外方に伸長して垂直駆動軸166のスリーブ部分17
4に駆動可能に接続された略垂直な駆動軸200を備え
ている。クラッチ組立体の駆動軸200を回転可能に支
持する方法については以下に説明する。駆動軸200
は、軸方向通路202と、該軸方向通路202に連通す
る半径方向通路203とを備えている(図7を参照)。
クラッチ組立体の駆動軸200は、垂直駆動軸166の
一部と考えることが出来る。
【0034】クラッチ組立体182は又、それぞれ軸2
00に対して回転可能にクラッチハウジング184内で
同軸状に支持された対向する上方及び下方ベベル歯車2
04、206を備えている(図5及び図7を参照)。上
方及び下方ベベル歯車204、206は共にベベル歯車
164にかみ合いかつ該ベベル歯車164により駆動さ
れる。好適な実施例において、図5及び図7に図示する
ように、軸200は適当な軸受け手段208により上方
ベベル歯車204に対して回転可能であるように支持さ
れ、歯車204は適当な軸受け手段210によりクラッ
チハウジング184に対して回転可能に支持される。軸
200は、適当な軸受け手段212により下方歯車20
6に対して回転可能に支持され、歯車206は適当な軸
受け手段214によりクラッチハウジング184に対し
て回転可能に支持される。このように、軸200は、軸
受け手段208、210、212、214及び上方ベベ
ル歯車204及び下方ベベル歯車206によりクラッチ
ハウジング内184で回転可能に支持される。図示した
構造において、軸受け手段210、214はボール軸受
け組立体であり、軸受け手段208、212はニードル
軸受け組立体である。
【0035】クラッチ組立体182は又、ベベル歯車2
04、206との間に配置されてベベル歯車204、2
06と軸200とを選択的に及び交互に係合させるクラ
ッチ手段216を備えている(図7参照)。図示した構
造において、クラッチ手段216は、それぞれ対向する
上方及び下方クラッチ要素218、220を備えてい
る。上方要素218は箇所221にて上方ベベル歯車2
04にスプライン結合又はその他の方法で接続されて共
に回転すると共に、截頭円錐形凹所222を有し、下方
要素220が箇所223にて下方ベベル歯車206にス
プライン結合又はその他の方法で接続されて共に回転す
ると共に、截頭円錐形凹所224を有している。このよ
うに、クラッチ要素218、220は同軸状の関係に支
持されている。クラッチ手段216は又、軸200のね
じ部分201にねじ込まれて該軸200に対し相対的に
かつクラッチ要素218、220との間にて回転するク
ラッチ部材226を備えている。クラッチ部材226
は、上方クラッチ要素218の凹所222内に伸長して
上方クラッチ要素218に摩擦係合し得るようにした上
方截頭円錐形部分228を備えており、クラッチ部材2
26は下方クラッチ要素の凹所224内に伸長しかつ下
方クラッチ要素220に摩擦係合し得るようにした下方
截頭円錐形部分230を有している。クラッチ部材22
6は又、周方向に伸長するV字形溝232を有してい
る。
【0036】クラッチ組立体182は又、ボルト235
により上方歯車ケース98の側面103に固着された制
御ハウジング234を備えており(図24及び図25を
参照)、該制御ハウジング234は上方歯車ケース98
の側部穴105を通じ、及びクラッチハウジング184
の側穴190を通じて伸長する伸長部分236を備え、
該制御ハウジング234は又カム面237を有してい
る。クラッチ組立体182は又前進位置(図示せず)、
中立位置(図20)及び後進位置(図19)との間にて
制御ハウジング234に対して枢動可能であるように制
御ハウジング234により支持された制御軸238を備
えている。該制御軸238は軸方向に伸長する穴240
を有し、半径方向に伸長するピン242が取り付けられ
ている。制御軸238は上方歯車ハウジング98の外側
に伸長する部分を有する作動部材を構成する。クラッチ
組立体182は、ピン242に回転可能に取り付けられ
かつ制御ハウジング234のカム面237に係合するロ
ーラ244を更に備えている。
【0037】クラッチ組立体182は、クラッチ部材の
溝232内に位置決めされかつ制御軸238に偏心状に
取り付けられた楔形部材246を備えている(図24及
び図25を参照)。より具体的には、該楔形部材246
は制御軸の穴240内に摺動可能に受け入れられかつ軸
穴250を有する略円筒状部分248を備えている。制
御軸238及び楔形部材246は、クラッチハウジング
184の側穴190を通って伸長し、クラッチ手段21
6を作動させる手段を構成する。
【0038】楔形部材246は制御軸238に偏心状に
取り付けられているため、制御軸238がその前進位置
からその後進位置に向けて動くことにより、楔形部材2
46は上方に動き、制御軸238がその後進位置からそ
の前進位置に動くことにより楔形部材246は下方に動
く。かかる楔形部材246の動きによってクラッチ部材
226が動く。
【0039】クラッチ組立体182は、制御軸238を
軸方向に動かすローラ244及びカム面237を含む手
段を備えている。当該技術分野で公知のように、カム面
237は次のように形成されている。即ち、制御軸23
8がその中立位置から前進及び後進位置の何れかに動く
ことにより、制御軸238は軸方向に動いてクラッチ部
材226から離反し、制御軸238がその前進及び後進
位置の何れかからその中立位置に動くことにより制御軸
238がクラッチ部材226に向けて軸方向に動く。
【0040】クラッチ組立体182は又、楔形部材24
6をクラッチ部材226に向けて偏位させる手段を更に
備えている(図24を参照)。各種の適当な偏倚手段を
採用することが出来るが、好適な実施例において、かか
る手段は制御軸の穴240及び楔形部材の穴250内に
位置決めされかつ制御軸238と楔形部材246との間
を伸長するばね252を備えている。
【0041】クラッチ組立体182は、歯車ハウジング
98内に着脱可能に支持されており、クラッチハウジン
グ184、上方及び下方ベベル歯車204、206、軸
受け手段208、210、212、214、任意の必要
な歯車位置決めシム(図示せず)及びクラッチ手段21
6を含むクラッチ組立体182の全体は、単一体として
歯車ハウジング98内に挿入しかつ歯車ハウジング98
から取り外すことが可能である。このように、船尾駆動
装置10は、クラッチ組立体182を単一体として上方
歯車ハウジング98内に挿入し、クラッチ組立体182
を単一体として歯車ハウジング98から取り外すことを
許容する手段を備えている。
【0042】船尾駆動装置10は又、ボルト(図示せ
ず)のような適当な手段により上方歯車ケース98の背
面101に取り付けられ、一部背面101の穴101a
を通って伸長する後方軸受けハウジング254と、該後
方軸受けハウジング254の上に取り付けられた水ポン
プ256とを備えている(図5及び図7を参照)。適当
な導管手段(図示せず)が水ポンプ256の出口とエン
ジンの水ジャケットの間の流体連通を実現し、適当な導
管手段258がポンプ256の入口と船尾駆動装置10
がその中で作動する水との間を流体連通させる。
【0043】船尾駆動装置10は又、前端及び後端を有
する第2、即ち後方水平駆動軸260を備えている(図
5及び図7を参照)。第2の水平駆動軸260は前方水
平駆動軸152に対して同軸状にかつ軸方向に離間して
回転可能に支持され、水平軸260の後端はポンプ25
6に駆動可能に接続される。
【0044】船尾駆動装置10は、軸260の前端に取
り付けられかつ上方ベベル歯車204、及び下方ベベル
歯車206の双方にかみ合いかつ駆動される後方ベベル
歯車264を更に備えている。
【0045】船尾駆動装置10は又、後方軸受けハウジ
ング254により支持され、歯車264を回転可能にか
つ軸方向に支持する軸受け手段265を備えている(図
5及び図7を参照)。軸受け手段265は歯車264を
回転可能に支持するニードル軸受け組立体265aと、
スラスト座金265bと、歯車264を軸方向に支持す
るローラ軸受け265cとを備えることが望ましい。
【0046】前方軸受けハウジング156、クラッチ組
立体182及び後方軸受けハウジング254は次のよう
にして上方歯車ケース98内に組み立てられる。第1
に、クラッチハウジング184の前方穴186が上方歯
車ケース98の前方穴102aと整合した状態にてクラ
ッチハウジング184を凹所100a内に落下させる
(これは又、クラッチハウジング184の後方穴188
を上方歯車ケース98の穴101aと整合させ、及びク
ラッチハウジング184の側穴190を上方歯車ケース
98の側穴106に整合させる)。次に、前方軸受けハ
ウジング156、後方軸受けハウジング254、及び制
御ハウジング234を上方歯車ケース98に固着する
(これらは任意の順序で組み立てることが出来る)。前
方軸受けハウジング156は、上方歯車ケース98に取
り付けて、ベベル歯車164が上方歯車ケース98の穴
102aを通りかつクラッチハウジング184の前方穴
186を通って伸長し、上方ベベル歯車204及び下方
ベベル歯車206にかみ合う。前方軸受けハウジング1
56を上方歯車ケース98に固着し、クラッチハウジン
グ184を上方歯車ケース98内にて適正に方向決めし
た場合、軸受けハウジング156の平坦部分160はク
ラッチハウジング184の平坦部分194に係合し、上
述のように、クラッチハウジング184が上方歯車ケー
ス98に対して回転するのを阻止する。後方軸受けハウ
ジング254は、上方歯車ケース98の背面101に取
り付けられ、後方ベベル歯車264は上方歯車ケース9
8の穴101a及びクラッチハウジング184の後方穴
188を通って伸長し、上方ベベル歯車204及び下方
ベベル歯車206とかみ合う。制御ハウジング234は
上方歯車ケース98の側面105に固着され、制御軸2
38及び楔形部材246は上方歯車ケース98の側穴1
06、及びクラッチハウジング184の側穴190を通
って伸長し、楔形部材246はクラッチ部材の溝232
内に伸長する。
【0047】前方軸受けハウジング156、クラッチ組
立体182及び後方軸受けハウジング254は、クラッ
チハウジング184を上方歯車ケース98の凹所100
aから取り外す前に、上方歯車ケース98から取り外す
(任意の順序にて)。
【0048】別の実施例(図示せず)において、水ポン
プ256は、歯車264及び軸260以外の機構により
駆動することが出来る。例えば、軸260は軸152に
対して同軸軸状に支持する必要はなく、歯車264は上
方歯車204及び下方歯車206の双方にかみ合う必要
はない。又、歯車264はベベル歯車とする必要はな
く、ハイポイド歯車又はフォーム歯車としてもよい。
【0049】船尾駆動装置10は又、歯車ハウジング9
6内にて、下方歯車ケース109の壁110aにより一
部画成された排出通路266を備えている(図5を参
照)。該排出通路266は枢動ハウジングの排出通路7
8と連通する上流端268、及びプロペラハブの排出通
路144と連通する下流端又は下流排出出口270とを
備えている。排出通路266は又、上流端268と下流
排出出口270との中間に配置された上流排出出口27
2(図30)を有している。より具体的には、図30に
図示するように、下方歯車ケース109は、上方歯車ケ
ース98の下端と組み合う上方部分109a、及び上方
部分109aから下方に伸長しかつ上方部分109aの
幅より実質的に小さい幅寸法の下方部分109bを備
え、上方部分109aの部分は、下方部分109bから
横方向外方に伸長する。上流排出出口272は、上方部
分109aの横方向伸長部分内に配置されている。この
ため、上流排出出口272は下方歯車ケース109の下
方部分109bの両側に配置される。
【0050】船尾駆動装置10は又、プロペラハブ14
2を冷却する手段を備えている(図5を参照)。この冷
却手段は上流排出出口272の下流の位置273にて冷
却水を排出通路266内に導入する手段を備えることが
望ましい。より具体的には、好適な実施例において、か
かる位置273は上流排出出口272と下流排出出口2
70との中間にあり、これによりプロペラハブの排出通
路144の上流でかつ該通路144に隣接する。各種の
適当な手段を採用することが出来るが、好適な実施例に
おいて、かかる手段は、ポンプ256と、ポンプ256
の出口と排出通路266との間を連通させる導管274
とを備えている。
【0051】船尾駆動装置10は又、クラッチ組立体1
82を作動させるシフトリンク機構276を備えている
(図19乃至図21を参照)。該シフトリンク機構27
6はボルト又はねじ281により画成された第1の軸線
280を中心としてハウジング98に対し枢動可能に歯
車ハウジング98に取り付けられたレバー又は部材27
8を備えている。このレバー278はスロット282を
有することが望ましい。リンク機構276は又、レバー
278の枢動に応答してクラッチ手段216を作動させ
る手段を備えている。各種の適当な作動手段を使用する
ことが出来るが、図示した構造において、かかる手段
は、レバー278と制御軸238との間を伸長するリン
ク284を備えている。図19及び図20に図示するよ
うに、リンク284はレバー278に枢動可能に接続さ
れた下端と、制御軸238に枢動可能に接続された上端
とを備えている。
【0052】シフトリンク機構276は又、歯車ハウジ
ング98の前面102から後方に伸長する通路287を
通って伸長するリンク286を備えている。図35に図
示するように、該通路287は上方歯車ケース98を枢
動ハウジング66に接続したとき、枢動ハウジング66
の凹所70に連通する。シフトリンク機構276は又、
リンク286の動きに応答して、クラッチ手段216を
作動させる手段を備えている(図19及び図20を参
照)。この作動手段は、リンク286の動きに応答して
レバー278を動かす手段を備えることが望ましく、レ
バー278を動かす手段は、リンク286をレバー27
8に接続し、第1の軸線280から離間した軸線288
を中心としてレバー278に対して枢動させる手段を備
えることが望ましい。各種の適当な接続手段を使用する
ことが出来るが、好適な実施例において、リンク286
をレバー278に接続する手段は、スロット282内に
摺動可能に配置されたピン290と、該ピン290を第
1の軸線280方向に偏位させる手段とを備えている。
ピン290を偏倚させる手段は、レバー278とボルト
281の頂部との間に固着された保持部材291を備え
ることが望ましい。ピン290を偏倚させる手段は、保
持部材291とピン290との間を伸長するばね292
を備えている。保持部材291は、レバー278にキー
止めされ、部材291はレバー278と共に枢動し、こ
のためばね292はスロット282をそれに沿って配置
した線に沿って常に伸長する。
【0053】シフトリンク機構276は又、枢動ハウジ
ングの凹所70から後方に通路287内に伸長しかつ制
御ケーブル296の後端に接続されたガイド部材294
を備えている。制御ケーブル296は枢動ハウジング6
6に固定された(従って、枢動ハウジング66を歯車ハ
ウジング98に接続したとき、歯車ハウジング98に対
して固定される)外側シース297(図35)と、外側
シース297に対して摺動可能でありかつガイド部材2
94に固定された内側コア298とを備えている。好適
な実施例において、図35に図示するように、ケーブル
ガイド298aは穴74を介して凹所70内に伸長し、
ケーブルガイド298aの端部にねじ込んだナット29
8bにより枢動ハウジング66に固定され、穴74内に
位置決めした密封部材299により枢動ハウジング66
に対して密封される。ケーブルシース297はケーブル
ガイド298a内でクリンプ止めされこれにより枢動ハ
ウジング66に対して固定され、ケーブルコア298は
ケーブルガイド298aの外方に伸長しかつガイド部材
294に固定される。
【0054】リンク機構276は歯車ハウジング98に
対するガイド部材294の動きを案内する手段を備えて
いる。各種の適当なガイド手段を使用することができる
が、図示した構造において、かかるガイド手段は歯車ハ
ウジング98のスロット300と、ガイド部材294か
らスロット300内に伸長する1又は2以上の突起30
2とを備えている。
【0055】シフトリンク機構276は歯車ハウジング
98及び枢動ハウジング66を部分的に組み立て離間し
た関係にし(以下に説明するように)、ガイド部材29
4をリンク機構276に接続した場合に限り係合可能で
ある手動にて係合及び係合離脱可能な手段を備えてい
る。各種の適当な手段を使用することが出来るが、図示
した構造において、かかる手段はガイド部材294及び
リンク286を通って伸長するピン304と、該ピン3
04をガイド部材294及びリンク286に対し固着す
る手段とを備えている。ピン304を固着する手段はリ
ンク286に枢動可能に取り付けられたクリップ305
を備えることが望ましい。該クリップ305はピン30
4をガイド部材294及びリンク286から取り外すの
を許容する第1の位置(図19)と、ピン304をガイ
ド部材294及びリンク286に対し固着する第2の位
置(図20及び図21)との間を動くことが出来る。よ
り具体的には、クリップ305は該クリップ305がそ
の第2の位置にあるとき、ピン304の両端を受け入れ
るそれぞれの凹所307を有する離間した部分306を
備えている(図21を参照)。
【0056】図19に図示するように、リンク286は
制御軸238がその後進位置にあるとき(標準型回転プ
ロペラの場合)、歯車ハウジング98から前方に伸長
し、ガイド部材294は、枢動ハウジング66を歯車ハ
ウジング98に接続する前にリンク286に接続するこ
とが出来る。又図19に図示するように、枢動ハウジン
グ66及び歯車ケース98は、ガイド部材294をリン
ク286に接続する前に垂直方向に整合かつ離間され、
及び取り付けスタッド99により部分的に組立られる。
これは、ガイド部材294及びリンク286が枢動ハウ
ジング66又は歯車ケース98の何れの重量を支承する
のを阻止する。ガイド部材294をリンク286に完全
に固着した後、枢動ハウジング66が歯車ハウジング9
8の方向に動き、歯車ハウジング98と枢動ハウジング
66を接続し又は完全に組み立てると、リンク286は
逆方向に動き、これにより制御軸238をその後進位置
からその中立位置に回転させる。又、歯車ハウジング9
8及び枢動ハウジング66の接続によりガイド部材29
4をリンク286に接続する上記手段に対するアクセス
が阻止される。このようにして、この手段は歯車ハウジ
ング98及び枢動ハウジング66が一部組み立てた離間
した関係にあるときに限り係合可能である。
【0057】シフトリンク機構276は又、リンク28
6がレバー278に対して過度に動くのを許容する手段
を備える。好適な実施例において、この手段及びリンク
286をレバー278に接続する手段は、リンク286
をレバー278に接続するロストモーション手段を備え
ている。該ロストモーション手段は、スロット282、
ピン290及びばね292を備えることが望ましい。レ
バー278がその中立位置からその前進及び後進位置の
何れかに最初に動く間、ばね292がピン290をスロ
ット282の下端に保持する。レバー278がその前進
位置又はその後進位置に達し、このときクラッチ手段2
16がその前進モード又はその後進モードの何れかに完
全に係合した後、リンク286が更に動くことによりピ
ン290はばね292の力に抗してスロット282内を
上方又は外方に動く。このように、スロット282、ピ
ン290及びばね292はリンク286の過度の動きを
許容する。リンク286が最初に復帰動作する間、ばね
292によりピン290はスロット282内を下方又は
内方に動く。その後、リンク286が動くことによりレ
バー278は枢動する。
【0058】船尾駆動装置10は又、上方歯車ハウジン
グ98の実質的に全体を覆うカバー手段を備えている
(図1、図5、図15、図26、図28及び図32を参
照)。好適な実施例において、該カバー手段は、それぞ
れ上方歯車ハウジング98の両側部部分103、106
を覆う第1及び第2のプラスチックカバー部材309、
310を備え、第3及び第4のカバー部材、又は上方及
び後方カバー部材312、314は、それぞれ上方歯車
ハウジング98の上方及び後方部分100、101を覆
う。このカバー部材312はアルミニウムにて形成する
ことが望ましく、クラッチハウジング184の凹所19
7内まで下方に伸長する突起又はキー315を備えてい
る(図36を参照)。カバー部材314はプラスチック
にて形成され、水ポンプ256を覆いかつ該水ポンプ2
56へのアクセスを許容する。これらカバー部材30
9、310、312及び314は仕上げ外面を備えるこ
とが望ましい。カバー部材309、310及び314は
実質的に上方歯車ケース98の大部分以上を覆う。
【0059】図15に図示するように、カバー部材30
9は複数のボルト316により上方歯車ケース98の側
面103に固着される。カバー部材310はカバー部材
309の実質的に鏡像でありかつ同様に上方歯車ケース
98の側面106に固着される。図34に図示するよう
に、上方カバー部材312は、4つのボルト316aに
より上方歯車ケース98の上面100に取り付けられ、
後方カバー部材314はボルト316により上方歯車ケ
ース98に固着される。図34に図示するように、後方
カバー部材314の前方部分は上方カバー部材312の
後方部分に重なり合い、一対のボルト316がカバー部
材314の重なり合い部分を通って伸長し、カバー部材
312にねじ込まれる。これらボルト316は、カバー
部材312、314の重なり合い部分を通って伸長し、
カバー部材314をカバー部材312に固着する手段を
構成する。更に、後方カバー部材314はその1側部に
カバー部材309の後方部分に重なり合う前側部分を備
え、カバー部材309の後方部分は3本の貫通ボルト3
16を有している。カバー部材314の前側部分はカバ
ー部材309の相補的な溝317a内に伸長する前方伸
長タブ317を有している。該カバー部材314は、そ
の反対側に、上述の前側部分と略同一である前側部分を
備え、該前側部分はカバー部材310の相補的な溝31
7a内に伸長する前方伸長タブ317を備えている。係
合するタブ317及び溝317aはカバー部材314の
前側部分が外方に動くのを阻止する。
【0060】カバー部材309は無端の溝318を有
し、該溝318に隣接し、一部該溝318を画成しかつ
歯車ハウジング98に係合する無端の第1のリブ320
と、溝318内に位置決めされた第2のリブ322とを
有している。溝及びリブを設ける理由については以下に
説明する。
【0061】船尾駆動装置10は又、クラッチハウジン
グ184が歯車ハウジング98に対して回転するのを阻
止する手段を備えている。各種の適当な手段を使用する
ことが出来るが、図示した構造において、かかる手段
は、軸受けハウジング156及びクラッチハウジング1
84の係合する平坦部分160、194を備えている
(図7を参照)。クラッチハウジング184の回転を阻
止する手段は又、クラッチハウジング184の凹所又は
スロット197と、カバー部材312のキー溝315と
を備えている。
【0062】船尾駆動装置10は又、シフトリンク機構
276及び歯車ハウジング98の外側に位置決めした制
御軸238の部分を収容する略水密チャンバ324を形
成する手段を備えている(図15、17及び18を参
照)。各種の適当な手段を使用することが出来るが、好
適な実施例において、かかる手段は第1のカバー部材3
09と、制御軸238、リンク284、レバー278及
び制御ハウジング234を囲繞すると共に、カバー部材
309と歯車ハウジング98との間を伸長する無端シー
ル326とを備えている(図15乃至図18、図28及
び図29を参照)。該無端シール326は、溝328を
有しており、カバー部材309の溝318内に着座し、
第2のリブ322がシール326の溝328内に伸長す
る。シール326は、水がカバー部材309と歯車ハウ
ジング98との間のチャンバ324内に入るのを実質的
に阻止する。チャンバ324を形成する手段は又、ケー
ブル296と枢動ハウジング66との間のシール299
と、枢動ハウジング66と上方歯車ケース98との間に
位置決めされ、凹所70と通路287との間の接続部を
密封するOリング329とを備えている。このようにし
て、チャンバ324は通路287及び凹所70を備えて
いる。シール299、Oリング329及びシール326
は水がチャンバ324に入るのを実質的に阻止する。
【0063】水密チャンバ324を形成する手段は又、
接着剤を使用せずにシール326をカバー部材309に
固着する手段を備えている。接着剤を使用せずにシール
326をカバー部材309に固着する手段は、溝31
8、328及びリブ322を備えている。
【0064】水密チャンバ324を形成する手段は又、
シール326を制御状態に圧縮する手段を備えている。
各種の適当な手段を使用することが出来るが、好適な実
施例において、かかる手段はカバー部材309に設けら
れた第1のリブ320を備えている。歯車ハウジング9
8に係合するリブ320は、カバー部材309が歯車ハ
ウジング98の方向に動くのを制限し、これによりシー
ル326の圧縮を制限する。
【0065】船尾駆動装置10は又、軸受け手段16
2、208、210、212、214及び265及びベ
ベル歯車164、204、206及び264を潤滑する
手段を備えている(図7を参照)。好適な実施例におい
て、この手段は複数の穴332が貫通し、上面及び下面
を有するカバー又は板330と、カバー330をその下
面がクラッチハウジング184の方向に向くようにして
クラッチハウジング184の上端に固着する手段とを備
えている。各種の適当な固着手段を使用することが出来
るが、図示した構造において、固着手段はカバー部材3
12を備えている。より具体的には、カバー330は、
カバー部材312とクラッチハウジング184の上端と
の間に挟持される。これは図5及び図7に図示してあ
る。更に、カバー330がクラッチハウジング184に
係合することにより、クラッチハウジング184は上方
歯車ケース98の凹所100a内に保持される。かく
て、カバー部材312は、カバー330を介して作用
し、クラッチハウジング184を上方歯車ケース98内
の適所に保持する。
【0066】船尾駆動装置10は又、カバー330の上
面上方に潤滑剤チャンバ334を画成するカバー330
の上面を含む手段を備えている。この手段はカバー部材
312を備えることが望ましい。換言すれば、潤滑剤チ
ャンバ334は、カバー部材312とカバー330との
間に画成される。
【0067】船尾駆動装置10は潤滑剤を潤滑剤チャン
バ334に供給する手段を更に備えている(図7を参
照)。好適な実施例において、該供給手段は、上方及び
下方歯車ケース98、109内に遠心ポンプ148と軸
受け手段162との間を連通させる第1の通路336
と、軸受け手段162と潤滑剤チャンバ334との間を
連通させ、クラッチハウジング184の外面192に形
成された凹所196を有する通路338とを備えてい
る。該供給手段は又、潤滑剤チャンバ334と軸受け手
段208、210とを連通させる通路340を備えてい
る。該通路340はカバー330の穴332と、軸方向
駆動軸の通路202と、上方半径方向駆動軸の通路20
3とを備えることが望ましい。潤滑剤は、穴332、通
路202及び上方通路203を介してチャンバ334か
ら軸受け手段208に流動し、穴332を介してチャン
バ334から軸受け手段210に流動する。供給手段は
又、潤滑剤チャンバ334と軸受け手段212、214
とを連通させる通路342を備えている。該通路342
は、カバー330の穴332と、軸方向駆動軸の通路2
02と、下方半径方向駆動軸の通路203とを備えるこ
とが望ましい。潤滑剤は穴332、通路202及び下方
通路203を介してチャンバ334から軸受け手段21
2まで流動し、軸受け手段210を介してかつベベル歯
車264を経てチャンバ334から軸受け手段214に
流動する。潤滑剤は又、クラッチハウジング184の穴
186を通って軸受け手段162から軸受け手段214
に流動する。軸受け手段162と潤滑剤チャンバ334
を連通させる通路338、及び潤滑剤チャンバ334と
軸受け手段208、210とを連通させる通路340
は、軸受け手段162と軸受け手段208、210とを
連通させる一方、一部分が垂直駆動軸166の軸方向に
伸長する通路を構成する。軸受け手段162と潤滑剤チ
ャンバ334とを連通させる通路338、及び潤滑剤チ
ャンバ334と軸受け手段212、214とを連通させ
る通路342は、軸受け手段162と軸受け手段21
2、214とを連通させる一方、一部分が垂直駆動軸1
66の軸方向に伸長する通路を構成する。
【0068】供給手段は又、潤滑剤チャンバ334と軸
受け手段265とを連通させる一方、クラッチハウジン
グ184の外面192に形成された凹所198を有する
通路344を備えている(図7を参照)。チャンバ33
4内の潤滑剤は、該凹所198を経て軸受け手段265
に流動する。この潤滑剤の一部は又、軸受け手段214
まで下方に流動する。このように、供給手段は、遠心ポ
ンプ148と軸受け手段162、208、210、21
2、214、265とを連通させる通路手段を備えてい
る。
【0069】潤滑剤装置を要約すると、遠心ポンプ14
8は、第1の通路336を通じて油を軸受け手段162
及びベベル歯車164まで上方に送る。ベベル歯車16
4は通路338及び凹所196を通じて油を潤滑剤チャ
ンバ334まで上方に送る。油は潤滑剤チャンバ334
からカバー330の穴を通って軸受け手段210及び駆
動軸166の軸方向通路202まで下方に流動する。油
は、駆動軸の通路202から半径方向通路203を経て
軸受け手段208、212まで外方に流動して、下方に
下方歯車ケース109内に流動する。潤滑剤チャンバ3
34内の油は又、通路344及び凹所198を経て軸受
け手段214、265及びベベル歯車264まで下方に
流動する。このように、船尾駆動装置10は、後方ベベ
ル歯車264を潤滑する手段を備えている。
【0070】船尾駆動装置10は又、上方カバー部材3
12に着脱可能にねじ込まれ、カバー330の穴を通っ
て下方に駆動軸166の軸方向通路202内に伸長する
検油棒347を備えている(図5及び図7を参照)。
【0071】船尾駆動装置10は又、ジンバルリング5
4と歯車ハウジング98との間を伸長しそれぞれ歯車ハ
ウジング98の両側に位置する第1及び第2の伸長可能
でかつ収縮可能な液圧組立体348を備えている(図
1、図22、図23、図26及び図27を参照)。各液
圧組立体348は、一端に横方向穴352が貫通するシ
リンダ350を備えている(図27)。各液圧組立体3
48は又、シリンダ350内に摺動可能に収容されたピ
ストン(図示せず)と、該ピストンに固定状態に接続さ
れた一端と、シリンダ350の外方に伸長する他端とを
有するピストンロッド354とを備えている。ピストン
ロッド354の他端には、横方向穴356が貫通してい
る(図22を参照)。
【0072】船尾駆動装置10は又、ジンバルリング5
4の穴64を通って伸長し、第1の液圧組立体348の
シリンダ350の穴352を経て伸長する第1の端と、
第2の液圧組立体348のシリンダ350の穴352を
通って伸長する第2の端とを有する軸358を備えてい
る(図27を参照)。船尾駆動装置10は又、上方歯車
ハウジング98の穴107を通って伸長し、第1の液圧
組立体348のピストンロッド354の穴356を通っ
て伸長する第1の端と、第2の液圧組立体348のピス
トンロッド354の穴356を通って伸長する第2の端
とを有する軸360を備えている(図22を参照)。
【0073】船尾駆動装置は、穴64、352、10
7、356内にて軸358、360を囲繞するブッシュ
手段を更に備えている。より具体的には、好適な実施例
において、ブッシュ手段はジンバルリングの穴64内に
てその各端に隣接して、軸358を囲繞するプラスチッ
クブッシュ362(図27)と、各液圧組立体348の
円筒状穴352内にて軸358を囲繞するプラスチック
ブッシュ364(図27)と、上方歯車ハウジングの穴
107内にてその各端に隣接して軸360を囲繞するプ
ラスチックブッシュ366(図22)と、各組立体34
8のピストンロッドの穴356内にて軸360を囲繞す
るプラスチックブッシュ368とを備えている。
【0074】船尾駆動装置10は、低速度領域及び高速
度領域にて作動し、前方軸358とジンバルリング54
との間、前方軸358とシリンダ350との間、後方軸
360と上方歯車ハウジング98との間、及び後方軸3
60とピストンロッド354との間に低速度領域にある
ときにのみ離間した関係を維持する手段を更に備えてい
る。この目的上、ブッシュ362、364は軸358の
一部とみなすことが出来、ブッシュ366、368は軸
360の一部とみなすことが出来る。離間した関係を維
持する手段は、穴64、352、107、356内にて
ブッシュ手段を囲繞するエラストマー手段を備えること
が望ましい。このエラストマー手段は、各ブッシュ36
2の一部を囲繞するエラストマー部材370(図27)
と、各ブッシュ364の一部を囲繞するエラストマー部
材372(図27)と、各ブッシュ366の一部を囲繞
するエラストマー部材374(図22)と、各ブッシュ
368の一部を囲繞するエラストマー部材376(図2
2)とを備えている。
【0075】図22及び図27に図示するように、穴5
4、107、352、356の各々は、関係するエラス
トマー部材がその内部に着座する截頭円錐形部分を備え
ることが望ましい。更に、これらブッシュ362、36
4、366、368は割り型ブッシュであることが望ま
しい。組み立て中、ブッシュ362、364、366、
368の各々及び囲繞するエラストマー部材370、3
72、374又は376は関係する穴64、107、3
52又は356の截頭円錐形部分内に押し込められ、囲
繞するエラストマー部材が関係する軸の周囲にてブッシ
ュを囲繞し、軸、ブッシュ及びハウジングの全ての許容
公差を吸収する。
【0076】船尾駆動装置10の低速度の作動中、プロ
ペラ軸のスラスト力は、エラストマー部材370、37
2、374、376、ブッシュ362、364、36
6、368、軸358、360、及び液圧組立体348
を介して上方歯車ハウジング98からジンバルリング5
4に伝達される。換言すれば、エラストマー部材は、各
軸と囲繞する構造体との間の間隔を維持する。プロペラ
のスラスト力はエラストマー部材を介してのみ、軸と囲
繞する構造体との間に伝達される。図22には、エラス
トマー部材374、ブッシュ366、軸360、ブッシ
ュ368及びエラストマー部材376を介して歯車ハウ
ジング98からピストンロッド354に伝達されるスラ
スト力が示されている。スラスト力は、エラストマー部
材374によってのみブッシュ366と歯車ハウジング
98との間に伝達され、スラスト力はエラストマー部材
376によってのみブッシュ368とピストンロッド3
54との間に伝達される。
【0077】プロペラのスラスト力の増大に伴い、各ブ
ッシュ362、364、366、368と囲繞する構造
体との間、及び軸がブッシュにより囲繞されていない所
で、各軸358、360と囲繞する構造体の間の離間し
た関係は、エラストマー部材370、372、374、
376が圧縮されるため、徐々に解消される。このよう
に、船尾駆動装置10は、プロペラのスラスト力の増加
に応答して離間した関係を徐々に解消する手段を備え
る。換言すれば、船尾駆動装置10は、プロペラスラス
ト力の増加に応答して、軸358及びジンバルリング5
4、軸358及び液圧組立体348、軸360及び上方
歯車ケース98、軸360及び液圧組立体358の全て
を選択的に係合させる手段を備えている。
【0078】船尾駆動装置10の高速度作動中、プロペ
ラのスラスト力は、エラストマー部材を十分に圧縮し、
軸又はブッシュ、あるいはその双方が囲繞する構造体に
接触し、スラスト力がエラストマー部材を通じて伝達さ
れないようにする。例えば、ブッシュが軸に接触する
前、又は軸に接触すると同時に、囲繞する構造体に接触
する場合、プロペラのスラスト力は上方歯車ブッシュ9
8とブッシュ366との間(図23を参照)、ブッシュ
368とピストンロッド354との間、シリンダ350
とブッシュ364との間、及びブッシュ362とジンバ
ルリング54との間に直接伝達される。
【0079】船尾駆動装置10は又、所定のトルクが垂
直駆動軸166に付与されたとき、例えば、プロペラ1
40が水中の障害物にぶつかったとき、垂直駆動軸16
6を破断させる手段を備えている(図5を参照)。各種
の適当な破断手段が使用可能であるが、図示した構造に
おいて、垂直駆動軸166は、該軸166の上端及び下
端との間に薄い肉厚部分378を有しており、破断手段
は駆動軸166の薄い肉厚部分378を備えている。駆
動軸166の薄い肉厚部分378は横方向穴380を有
することが望ましい。図31に図示した本発明の1つの
別の実施例において、駆動軸166は最大外径382を
有し、駆動軸166の薄い肉厚部分378は最大外径3
82よりも小さい外径384を有している。
【0080】本発明の第2の別の実施例が図32に図示
されている。以下に説明する点を除いて、この第2の実
施例は好適な実施例と略同一であり、同一の要素は同一
の参照符号で示した。この第2の別の実施例において、
水を排出通路266内に導入する手段は、下方歯車ハウ
ジング109の前向き部分、及び排出通路266に連通
する導管400を備えている。より具体的には、下方歯
車部分109は、通路402、及び歯車ハウジング10
9の前向き部分と通路402との間に連通する複数の通
路404とを有し、可撓性導管406は、通路402と
排出通路266との間に連通する。船尾駆動装置10が
水中を前方に進むことにより、水は通路404内に入
り、通路402、及び導管406を通じて、排出通路2
66内に導入される。
【0081】本発明の第3の別の実施例である船尾駆動
装置500は図27に図示されている。以下に説明し又
は図37に図示する点を除いて、船尾駆動装置500は
好適な実施例の船尾駆動装置10と略同一であり、同一
の要素は同一の参照符号で示した。
【0082】船尾駆動装置500において、上方ベベル
歯車204は、該ヘベル歯車204の回転軸に対して略
垂直方向に伸長する環状面501と、略円筒状内面50
4、及び略円筒状外面506を有する環状ハブ502と
を備えている。ベベル歯車204、及びクラッチ要素2
18は、歯車ハブ502を囲繞しかつハブの外面506
と上方歯車ケース98との間に位置決めされたニードル
又はシェル軸受け508により、及び歯車の環状面50
1と上方歯車ケース98との間に位置決めされた焼入れ
スラスト座金510及びローラ軸受け512により、上
方歯車ケース98に対して回転可能に支持される。歯車
ハブ502の内面504は支持されていない。垂直駆動
軸166はクラッチ要素218と駆動軸166との間に
位置決めしたニードル軸受け組立体514によって回転
可能に支持される。駆動軸166は歯車ハブ502内に
て伸長しない。換言すれば、歯車のハブ502は駆動軸
166の上方を越えて、軸方向に又は上方に伸長する。
下方ベベル歯車206は、歯車204を支持する機構と
略同一の機構によって上方歯車ケース98に対して回転
可能に支持される。但し、駆動軸166、及び上方歯車
ケースの一部は、歯車206のハブ内を伸長する。しか
し、歯車206のハブの内面は支持されていない。 本
発明の第4の別の実施例である船尾駆動装置600は図
38に図示されている。以下に説明し又は図38に図示
する場合を除き、該船尾駆動装置600は、好適な実施
例の船尾駆動装置10と略同一であり、同様の要素は同
一の参照符号で示した。
【0083】船尾駆動装置600において、上方ベベル
歯車204は、歯車204の回転軸線に対して略垂直方
向に伸長する環状面601と、略円筒状内面604及び
略円筒状外面606を有する環状ハブ602とを備えて
いる。上方歯車ケース98は上方ベベル歯車204のハ
ブ602の内側で下方に伸長し、環状スリーブ610が
取り付けられた略円筒状突起608を備えている。歯車
204、及びクラッチ要素218は、突起608を囲繞
しかつスリーブ610と歯車204との間に位置決めさ
れた軸受け組立体612により、及び歯車の環状面60
1と上方歯車ケース98との間に位置決めされた焼入れ
スラスト座金614及びローラ軸受け616により、上
方歯車ケース98に対して回転可能に支持される。スリ
ーブ610は鋼のような材料にて形成され、軸受け組立
体612に対して適当な軸受け面を提供する。歯車ハブ
602の内面604は支持されていない。垂直駆動軸1
66は上方クラッチ要素218と駆動軸166との間に
位置決めされたニードル軸受けけ組立体618により回
転可能支持される。駆動軸166は歯車ハブ602内を
伸長しない。換言すれば、歯車ハブ602は、駆動軸1
66の上端を越えて軸方向に又は上方に伸長する。下方
ベベル歯車206は、歯車204を支持する機構と略同
一の機構により上方歯車ケース98に対して回転可能に
支持される。図示した船尾駆動装置500、600は、
好適な実施例のクラッチハウジング184に対応するク
ラッチハウジングを備えないが、船尾駆動装置500、
600の上述の歯車機構をかかるクラッチハウジングに
関係させて使用することも出来ることを理解すべきであ
る。このように、特許請求の範囲に記載した「ハウジン
グ」という用語は、歯車ハウジング98、109のよう
な歯車ハウジング及びクラッチハウジング184のよう
なハウジングをも包含するものと解釈すべきである。
【0084】本発明の第5の別の実施例である船尾駆動
装置800は図39に図示されている。以下に説明し又
は図39に図示する場合を除いて、該船尾駆動装置80
0は好適な実施例の船尾駆動装置10と略同一であり、
同様の要素は同一の参照符号で示した。
【0085】船尾駆動装置800において、上方ベベル
歯車204は、歯車204の回転軸に対して略垂直方向
に伸長する環状面802を備えている。歯車204は、
該歯車204を囲繞し、該歯車204とクラッチハウジ
ング184との間に位置決めされたティムケン(Timke
n)軸受け又はテーパー付きローラ軸受け804によ
り、及び歯車面802とクラッチハウジング184との
間に位置決めされた焼入れスラスト座金806、及びロ
ーラ軸受け808によりクラッチハウジング184に対
して回転可能に支持される。下方ベベル歯車206は略
同一の軸受け機構により回転可能に支持される。
【0086】本発明の第6の別の実施例である船尾駆動
装置900は図40に図示されている。以下に説明し又
は図40に図示する場合を除いて、船尾駆動装置900
は船尾駆動装置10と略同一であり、同様の要素は同一
の参照符号で示した。
【0087】船尾駆動装置900において、駆動軸20
0の上端には、環状スリーブ904が同軸状でかつ囲繞
状態に取り付けられており、上方ベベル歯車204はス
リーブ904に対して同軸状かつ囲繞関係に支持され
る。軸受け208はスリーブ904の外面と上方ベベル
歯車204との間に位置決めされる。更に、駆動軸20
0の外面は、半径方向通路203と連通する周方向溝9
08を有し、スリーブ904は周方向溝908と連通す
る1又は2以上の半径方向通路912を有している。周
方向溝908は、半径方向通路203と連通しているた
め、スリーブ904の半径方向通路912は半径方向通
路203と直接連通する必要はない。図40に図示する
ように、駆動軸200は上方を向いた肩部916を有
し、駆動軸200の最上方部分は雄ねじが設けられ、ナ
ット920が螺合されている。スリーブ904はナット
920と肩部916との間に拘束される。1又は2以上
のシム924がナット920と上方ベベル歯車204と
の間に配置される。ナット920は、スリーブ904、
軸受け208及び上方ベベル歯車204が駆動軸200
に対して上方に動くのを阻止する。ナット920は、そ
のせん断を防止するのに十分な大きさ及び強度を備える
ようにする必要がある。
【0088】本発明の各種の特徴は特許請求の範囲に記
載されている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を具体化する船尾駆動装置であって、上
方歯車ケース、下方歯車ケース、枢動ハウジング、クラ
ッチ組立体、シフト連結機構、側部カバー、頂部カバ
ー、後方カバー、シールを備える船尾駆動装置の一部断
面図とした側面図である。
【図2】下方歯車ケースの一部断面図とした拡大部分立
面図である。
【図3】図2の線3−3に沿った図である。
【図4】図3の線4−4に沿った図である。
【図5】船尾駆動装置の拡大断面図である。
【図6】図5の線6−6に沿った断面図である。
【図7】船尾駆動装置の一部切り欠いた拡大断面図であ
る。
【図8】船尾駆動装置の拡大断面図である。
【図9】図8の線9−9に沿った図である。
【図10】図8の線10−10に沿った図である。
【図11】トリム状態にあり、液圧組立体を備えない船
尾駆動装置の拡大部分側面図である。
【図12】非トリム状態にある船尾駆動装置の図11と
同様の図である。
【図13】クラッチ組立体の正面図である。
【図14】クラッチ組立体の背面図である。
【図15】上方歯車ケースの拡大部分側面図である。
【図16】図15の線16−16に沿った図である。
【図17】図15の線17−17に沿った図である。
【図18】図15の線18−18に沿った図である。
【図19】枢動ハウジングを歯車ハウジングに接続する
前のシフト連結機構の側面図である。
【図20】枢動ハウジングを歯車ケースに接続した後の
シフト連結機構の側面図である。
【図21】図20の線21−21に沿った図である。
【図22】図1の線22−22に沿った図である。
【図23】前方スラスト力を受ける状態の船尾駆動装置
の図22と同様の図である。
【図24】図20の線24−24に沿った図である。
【図25】図24の線25−25に沿った図である。
【図26】図1に示した側部と反対側の側部を示す立面
図である。
【図27】図26の線27−27に沿った図である。
【図28】側部カバーの内側の立面図である。
【図29】シールの立面図である。
【図30】図1及び図5の線30−30に沿った図であ
る。
【図31】本発明の第1の別の実施例の部分側面図であ
る。
【図32】本発明の第2の別の実施例の側面図である。
【図33】図32の線33−33に沿った図である。
【図34】頂部カバー及び後部カバーの平面図である。
【図35】図20の線35−35に沿った図である。
【図36】図34の線36−36に沿った図である。
【図37】本発明の第3の別の実施例の部分断面図であ
る。
【図38】本発明の第4の別の実施例の部分断面図であ
る。
【図39】本発明の第5の別の実施例の部分断面図であ
る。
【図40】本発明の第6の別の実施例の部分断面図であ
る。
【符号の説明】
10 船尾駆動装置 12 エンジ
ン 14 ボート 18 シリン
ダバンク 20 トランソムブラケット 22 トラン
ソム 24 排出管 34 ハウジ
ング 36 排気−水通路 46 トラフ 48 水堰 54 ジンバ
ルリング 56 ステアリング軸 66 枢動ハ
ウジング 96 歯車ハウジング 98 上方歯
車ケース 109 下方歯車ケース 112 軸受
けハウジング 130 取り付けブラケット 140 プロ
ベラ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 船舶用推進装置にして、ボートのトラン
    ソムに取り付け得るようにしかつプロペラを回転可能に
    支持し得るようにしたハウジングと、前記ハウジングに
    より回転可能に支持されかつ前記プロペラに駆動可能に
    接続され得るようにした駆動軸と、前記駆動軸に対して
    同軸状でかつ前記駆動軸を囲繞する関係で支持されたス
    リーブと、前記スリーブに対して同軸状でかつそれを囲
    繞する関係で、更に前記駆動軸に対して回転可能に支持
    されたベベル歯車と、前記ベベル歯車と前記ハウジング
    との間に位置させられた第1の軸受けと、前記ベベル歯
    車と前記スリーブとの間に位置させられた第2の軸受け
    とを備えることを特徴とする船舶用推進装置。
  2. 【請求項2】 請求項1の船舶用推進装置にして、前記
    駆動軸が周方向溝を有する外面と、軸方向に伸長する潤
    滑剤通路と、前記軸方向通路と前記溝との間を連通させ
    る半径方向の潤滑剤通路とを備え、前記スリーブが前記
    溝と前記第2の軸受との間を連通させる半径方向に伸長
    する潤滑剤通路を備えることを特徴とする船舶用推進装
    置。
  3. 【請求項3】 請求項1の船舶用推進装置にして、前記
    駆動軸が雄ねじを備え、肩部を有する一方、前記駆動軸
    にねじ込まれ、前記スリーブが前記ナットと前記肩部と
    の間に拘束されるようにしたナットを更に備えることを
    特徴とする船舶用推進装置。
JP3091854A 1990-04-23 1991-04-23 船舶用推進装置 Pending JPH05238480A (ja)

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US07/512,994 US5052959A (en) 1990-04-23 1990-04-23 Marine propulsion device bearing arrangement
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