JPH052372B2 - - Google Patents

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JPH052372B2
JPH052372B2 JP60112223A JP11222385A JPH052372B2 JP H052372 B2 JPH052372 B2 JP H052372B2 JP 60112223 A JP60112223 A JP 60112223A JP 11222385 A JP11222385 A JP 11222385A JP H052372 B2 JPH052372 B2 JP H052372B2
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JP
Japan
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catalyst
inorganic fibrous
laminate
platinum group
silica
Prior art date
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JP60112223A
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English (en)
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JPS61271034A (ja
Inventor
Kazuo Hata
Makoto Horiuchi
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Shokubai Co Ltd
Original Assignee
Nippon Shokubai Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
<利用分野> 本発明は接触燃焼用無機質繊維状触媒の製法に
関する。詳しく述べると本発明はLPG、プロパ
ンやブタンあるいはメタン、LNG等の可燃性ガ
スを無炎燃焼させる触媒バーナーなどに用いられ
る無機質繊維状触媒の製法に関するものである。 <従来の技術およびその問題点> 無機質繊維状触媒による接触燃焼は比較的燃焼
面の温度に分布がなく均一であること、燃焼面の
形状を任意に成型できること、高い遠赤外線放射
効率が得られること等多くの利点を有している。 しかし、従来の無機質繊維状触媒の調製法では
白金族元素化合物を溶解した溶液に浸漬する方法
(特公昭58−20306号公報)や循環接触させる方法
(特開昭56−62542号公報)などが知られている
が、これらの方法では活性物質である白金族元素
を均一に分散担持させることは困難で、無機質繊
維状積層体あるいは成型体の表面層と内層で、あ
るいは積層体や成型体の各部位で白金族元素の担
持濃度に分布が生じ、このような触媒を用いると
均一な温度の燃焼面が得られず、又、低濃度担持
のところに未燃焼炭素に帰因する固形物が生じや
すくなり、触媒の耐久性に問題が生じることが知
られる。 又、積層体の場合、浸漬工程を経て調製された
触媒は、空隙率が低下することと、その度合が均
一でないため、充填密度など品質管理に問題が生
じると共にガスの拡散が不均一化して悪くなり燃
焼性能にも問題が生じる。さらに、単に水溶液を
用いた場合には、白金族元素の担持に時間がかか
ることから工業的にも有用でない。 <手段> 本発明者らはこれら従来法の欠点を改善すべく
検討を重ねた結果、白金族元素を無機質繊維状積
層体または成型体に担持するに際し、界面活性剤
を含有してなる白金族元素化合物の水溶液を該無
機質繊維状積層体または成型体に浸漬させ、次い
で乾燥焼成することによつて、非常に簡単、短時
間に活性物質が均一に担持分散されること、さら
に本発明水溶液を用いた浸漬工程を経ることによ
り、えられる積層体の空隙率の低下が容易に抑止
されることを見い出したのである。 その結果、本発明による無機質繊維状触媒は高
活性であり、耐久性にもすぐれ且つ工業的にも実
用的であることが判明した。 <作用> 本発明に用いられる界面活性剤としては多価ア
ルコールの脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレ
ン縮合物やポリグリセリン等の非イオン系界面活
性剤、硫酸エステル塩、スルホン酸塩やリン酸エ
ステル塩等の陰イオン系界面活性剤、脂肪族アミ
ン塩や第4級アンモニウム塩等の陽イオン系界面
活性剤、アミノカルボン酸やイミダゾリンなどの
タイプの両性界面活性剤などがある。そしてこれ
らのうちでも非イオン系界面活性剤が好ましく、
特にポリオキシエチレン−ポリオキシプロピレン
−ポリオキシエチレングリコール HO(C2H4O)a(C3H6O)b(C2H4O)cH (a、b、cは1以上であり、a+b+c=20
〜400) で表わされる「プルロツク型」や (x1〜x4、y1〜y4は1以上であり、x1+x2+x3
+x4+y1+y2+y3+y4=20〜800) で表わされる「テトロニツク型含窒素非イオン界
面活性剤」あるいはポリオキシエチレングリコー
ル、ポリオキシエチレングリコールアルキルエー
テル、ポリオキシエチレアルキルエステル、ポリ
オキシエチレンアルキルアリルエーテル、ポリオ
キシエチレンアルキルアミン、ポリオキシエチレ
ンアルキルアマイド、ポリオキシエチレンソルビ
タンの脂肪酸エステルが好ましい。 これら界面活性剤の効果としては、その高分子
性、表面張力、浸透性などにより、白金族元素を
均一に担持分散することが出来、さらに積層体の
場合には浸漬液の表面張力を弱める作用によつて
浸漬工程における積層体の空隙率の低下を抑制す
る効果と、次いで行なわれる加熱焼成の際触媒活
性を向上させる効果とを挙げることができる。 そして、プルロニツク型やテトロニツク型非イ
オン系界面活性剤の場合、一般的な性質である浸
透性は疎水基の分子量および酸化エチレンの付加
量によつて自由に調節でき、積層体、成型体の充
填密度によつて最適な界面活性剤を適宜選ぶこと
ができる。 本発明方法で用いる界面活性剤の添加量は、担
体1当たり0.1〜10gが適当で、また触媒浸漬
中には0.01〜10重量%加えるのが好ましい。 又、本発明で使用する白金族元素は白金、ロジ
ウム、パラジウムがあげられ、通常水溶性の硝酸
塩、塩酸塩、アンミン錯塩の形で1種もしくは2
種以上混合して用いられ、担持される白金族元素
量は担体1当たり0.01〜5g、好ましくは0.05
〜2gの範囲が好結果を与える。 本発明で使用する無機質繊維状積層体または成
型体としては、アルミナ、シリカ、チタニア、シ
リカ−アルミナ、ジルコニア繊維から成るもので
ある。 このようにして得られた触媒は30〜200℃、好
ましくは80〜150℃で十分乾燥し、次いで空気中
300〜600℃、好ましくは400〜500℃で焼成する
か、または適当な環元処理たとえば水素ガス、水
素−窒素ガス気流中200〜600℃での還元処理を施
すことにより完成触媒となる。 本発明は安価な界面活性剤を少量用いるだけで
触媒活性物質を均一に担持分散せしめ、且つその
活性を長時間保ちうる無機質繊維状触媒の製造方
法を提供するものであり、かくして得られた触媒
は家庭用、工場や屋外施設用、畜舎用などの暖房
器に、ヘアードライヤー、ハンダごて、蚊取器な
どの携帯用熱源に、また各種の乾燥器や加熱器な
どに有効に利用される。 <実施例> 以下実施例などにより、さらに具体的に本発明
を説明するが、これらに限定されるものではな
い。 実施例 1 平均繊維系約3μを有し、5重量%シリカ、95
重量%アルミナより成る無機質繊維の厚さ4cmの
積層体(充填密度約0.04g/c.c.)2を120℃で
十分乾燥した。 白金として2.3gを含むジニトロジアミノ白金
の水溶液2.5を浴槽にとり、ここへ平均分子量
8500のフレーク状テトロニツク系酸化プロピレ
ン、酸化エチレンのブロツク共重合体で全分子中
の酸化エチレンが80%の高分子非イオン界面活性
剤を2.5g添加し溶解後、上記積層体を浴槽に入
れ1分間浸漬させた。この時、浸漬液は積層体上
部表面と同じ高さとなつた。浸漬後、積層体を取
り出し、浸漬液を十分に自然落下させたあと、
150℃で16時間熱風循環式乾燥器で乾燥し、次い
で空気存在下400℃で2時間焼成して積層体1
当たり0.4g白金が担持された完成触媒を得た。 なお、上記浸漬後、積層体の空隙率が低下して
厚みが約2.5cmになつたが、乾燥焼成後は元の空
隙率にもどり、厚みは4cmに回復していた。 実施例 2 平均繊維径約17μを有し、15重量%シリカ、85
重量%アルミナよりなる無機質繊維の内径20mm、
外径30mm長さ50mmの成型体(充填密度約0.1g/
c.c.)200℃で十分に乾燥し、平均分子量4100の液
状プルロニツク系酸化プロピレン、酸化エチレン
ブロツク共重合体で全分子中の酸化エチレンが50
重量%の高分子非イオン界面活性剤0.2gを添加
溶解したジニトロジアミ白金と硝酸パラジウムと
の混合水溶液(Ptとして0.0032g、Pdとして
0.0016g含有)29.4c.c.を上記成型体に注いで浸漬
させた。 過剰の浸漬液を空気流で取り除いた後、120℃
で十分乾燥し、ついで水素−窒素ガス気流中500
℃で1時間焼成し、成型体1当たり白金として
0.06g、パラジウムとして0.03gを担持せしめた
完成触媒を得た。 比較例 1 実施例1と同様の方法において、非イオン系界
面活性剤を用いないで完成触媒を得た。 この場合、完成触媒積層体の厚みは平均約3cm
にまで低下していた。 比較例 2 実施例2と同様の方法において、非イオン系界
面活性剤を用いないで完成触媒を得た。 実施例 3 実施例1および2、比較例1および2で得られ
た触媒について、蛍光X線分析法を用いて繊維層
の上面、下面および中央部をそれぞれ厚さ0.5cm
で3cm3分を切りとり、触媒活性物質の分布を調べ
たところ第1表の通りであつた。 さらに、実施例1および比較例1によつて得ら
れた触媒を表面拡散式触媒燃焼器に取付け、13A
都市ガスを用いて1.5Kcal/cm2・hrの熱負荷量で
通算3000時間燃焼を、又実施例2および比較例2
によつて得られた触媒を表面強制通風式触媒燃焼
器に取付け、い号プロパンを用いて3.9Kcal/
cm2・hrの熱負荷量で通算1000時間燃焼を行ない、
その燃焼効率の測定を行ない第2表の結果をえ
た。
【表】
【表】 第1表から非イオン系界面活性剤を用いること
によつて無機質繊維状触媒の活性物質の分布はほ
とんどなく均一に担持分散されているが、用いな
い場合は、表面層や内層にかなりのばらつきが認
められる。 又、第2表から実施例1、2は触媒活性が安定
して維持されているが、比較例1、2は活性低下
が認められ、特に比較例1では積層体の空隙率低
下のため燃焼開始時から燃焼効率が劣つているの
がわかる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 白金族元素を無機質繊維状積層体または成型
    体に担持するに際し、界面活性剤を含有してなる
    白金族元素化合物の水溶液を該無機質繊維状積層
    体または成型体に浸漬させ、次いで乾燥焼成する
    ことを特徴とする無機質繊維状触媒の製法。 2 該無機質繊維状積層体または成型体が、実質
    的に、アルミナ、シリカ、チタニア、シリカ−ア
    ルミナおよびジルコニアよりなる群から選ばれる
    少なくとも1種の材質より成ることを特徴とする
    特許請求の範囲1に記載の方法。 3 該界面活性剤が非イオン系、陰イオン系、陽
    イオン系および両性系界面活性剤よりなる群から
    選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする
    特許請求の範囲1または2に記載の方法。
JP60112223A 1985-05-27 1985-05-27 無機質繊維状触媒の製法 Granted JPS61271034A (ja)

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JPS61271034A JPS61271034A (ja) 1986-12-01
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JPH02115040A (ja) * 1988-10-21 1990-04-27 Tanaka Kikinzoku Kogyo Kk 燃焼触媒用担体の製造方法
JPH02169029A (ja) * 1988-12-20 1990-06-29 Tanaka Kikinzoku Kogyo Kk 燃焼用触媒の製造方法
DE19827385A1 (de) 1998-06-19 1999-12-23 Basf Ag Tränkverfahren zur Aufbringung von Aktivmasse auf strukturierte Träger oder Monolithe
DE19931902A1 (de) * 1999-07-08 2001-01-18 Consortium Elektrochem Ind Verfahren zur Herstellung von monolithischen Oxidationskatalysatoren und deren Verwendung bei der Gasphasenoxidation von Kohlenwasserstoffen

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