JPH05237172A - 滅菌または消毒のための方法および容器 - Google Patents

滅菌または消毒のための方法および容器

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JPH05237172A
JPH05237172A JP4327630A JP32763092A JPH05237172A JP H05237172 A JPH05237172 A JP H05237172A JP 4327630 A JP4327630 A JP 4327630A JP 32763092 A JP32763092 A JP 32763092A JP H05237172 A JPH05237172 A JP H05237172A
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capture
lens
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JP4327630A
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Barbara L Heyl
エル ヘイル バーバラ
Lynn C Winterton
シー ウィンタートン リン
Kai C Su
シー スー カイ
Jack C White
シー ホワイト ジャック
William M Hung
モ−ウェイ ハン ウィリアム
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Novartis AG
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Ciba Geigy AG
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 コンタクトレンズの滅菌または消毒におい
て、該薬剤がソフトヒドロゲルレンズに蓄積されない作
用系及び容器を提供すること。 【構成】 滅菌または消毒が必要な物体を処理する方法
であって、少なくとも1種類の陽イオン抗菌剤または少
なくとも1種類の陰イオン抗菌剤の抗菌有効量を含有す
る滅菌または消毒用の溶液に、ある時間にわたって該溶
液から該陽イオン抗菌剤または該陰イオン抗菌剤を該物
体の滅菌または消毒を可能にする速度で充分に除去し、
かつ該物体の内部または表面への抗菌剤の望ましくない
蓄積を防止する捕捉材料を含有する捕捉要素の存在下
に、該物体を浸漬すること;少なくとも該捕捉要素が、
該物体をその意図された目的での使用において安全にす
るのに充分な量の抗菌剤を、該溶液から除去するのに充
分な時間で、該物体を該溶液中に留めること;該物体を
該溶液から取り出すことからなることを特徴とする方法
及びそのための容器(図参照)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、滅菌または消毒が必要
な物体、特にコンタクトレンズを処理する方法、容器及
びその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、コンタクトレンズの使用は驚異的
な増加をみている。部分的には、このことはポリマーお
よびプラスチックの技術の発展と符節が合う。レンズの
形成に用いられる材料の特性に応じて、ハード、硬質、
気体透過性、軟質およびソフトヒドロゲルなど各種の形
式のコンタクトレンズが利用できるようになっている。
ソフトヒドロゲルレンズは、通常、架橋結合された親水
性の重合体および共重合体、たとえば2−ヒドロキシエ
チルメタクリレート、2,3−ジヒドロキシプロピルメ
タクリレート、メチルメタクリレート、メタクリル酸、
N−ビニル−2−ピロリドン等々から形成され、20〜
85%の水で水和することが可能である。Refojo:Kirk
-Othmer Encyclopedia of Chemical Technology 3版、
第6巻(1979年)720〜742ページを参照のこと。
【0003】コンタクトレンズを滅菌または消毒する際
には、各種の問題点に遭遇する。言うまでもなく、レン
ズの滅菌または消毒は、レンズを眼内に挿入する前に行
うことが絶対的に必要である。目は極めて敏感な器官で
あり、ある種の細菌感染は、非常に短期間のうちに損傷
または失明さえも引き起こす可能性がある。また、目
の、特に特定の個人における、敏感な性質を考慮する
と、細菌感染を引き起こす原因となる微生物を破壊する
のに有効な薬剤と目との接触を可能な限り避けることが
重要である。
【0004】コンタクトレンズの滅菌また消毒を行うの
に役立つ多数の抗菌剤が公知である。これらのうちに、
クロルヘキシジン、チメロサール、塩化ベンザルコニウ
ム、Bradosol(商標)その他がある。これらの薬剤は、
特に良好な滅菌および消毒特性を与えることが知られて
いる。しかし、これらの薬剤は、時間経過によりヒドロ
ゲルソフトコンタクトレンズ中に濃縮されることがあ
り、その後、レンズの装着中に目の角膜上に放出される
可能性があることが知られている。これによって、たと
え低濃度であっても、装着者に角膜の化学的火傷および
/またはアレルギー反応が生起されることがある。
【0005】米国特許第4,388,229 号明細書において、
Fuは吸蔵または吸着された陽イオン薬剤および陰イオ
ン薬剤、たとえば殺菌剤および防腐剤をコンタクトレン
ズから除去するのに役立つと言われているコンタクトレ
ンズの再賦活液を提案している。Fuによれば、陽イオ
ン薬剤または陰イオン薬剤が蓄積しているコンタクトレ
ンズをこの溶液により処理し、薬剤を除去し、それによ
ってレンズを再賦活する。
【0006】Fuはレンズの滅菌または消毒用の溶液を
提供していない。Fuは滅菌または消毒の作用系に関連
するが別個の工程として役立つ溶液を提供している。レ
ンズは別個に滅菌または消毒に付され、次いで、レンズ
に薬剤の蓄積が生じた後に、Fuの溶液を用いて再賦活に
付される。
【0007】Fuの溶液に関する別の問題点は、貯蔵の
安定性である思われる。Fuの配合物は、それ自体はい
かなる陽イオン性または陰イオン性の防腐剤も含むこと
が不可能であることから、無菌状態に維持しなければな
らないが、それは、そのような薬剤は、配合物中の陽イ
オン交換樹脂および/または陰イオン交換樹脂によって
吸収されることになるからである。したがって、開栓後
は、使用者によるFuの配合物の長期間の貯蔵が忌避さ
れることになる。
【0008】1990年1月8日付けのHeylらの米国特
許願第461,988 号(現在は米国特許第5,056,689 号)明
細書は、眼用溶液から防腐剤を除去するための方法およ
び器具を開示している。Heylらにより、防腐剤、たとえ
ば第四級アンモニウム化合物を含有する眼用溶液を内包
する投薬器具が提供されている。この溶液は出口を通じ
て投薬される際に溶液から防腐剤を除去する捕捉手段を
含む容器の出口から投薬される。したがって、容器の出
口から流出する溶液は、防腐剤を含まぬものとなる。こ
の発明によれば、目またはコンタクトレンズと接触する
眼用溶液は、防腐剤を含有しない。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、特に
コンタクトレンズの、滅菌または消毒のための一工程の
作用系であって、特に良好な抗菌特性を得るために陽イ
オン性または陰イオン性の消毒剤および滅菌剤を用い、
しかも、時間経過によりこれらの薬剤がソフトヒドロゲ
ルレンズに蓄積されるという公知の問題点を回避する作
用系を提供することにある。
【0010】本発明はまた、この滅菌系または消毒系に
用いられる容器を提供する。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の提供する作用系
および容器は、他の物体、たとえば医療用品、すなわち
外科用具および歯科用具ならびにその他の相当物の滅菌
または消毒にも有用である。
【0012】本発明は、滅菌または消毒が必要な物体、
たとえばコンタクトレンズを処理する方法であって、該
物体を少なくとも1種類の陽イオン抗菌剤または陰イオ
ン抗菌剤を含有する滅菌または消毒用の溶液に、所望の
時間にわたって該溶液から陽イオン抗菌剤または陰イオ
ン抗菌剤を充分に除去し、かつ滅菌または消毒される物
体の内部または表面への該抗菌剤のいかなる望ましくな
い蓄積をも防止する捕捉材料(剤)を包含する容器内に
浸漬することを含む方法を提供する。
【0013】捕捉材料が溶液からすべての抗菌剤を除去
することは、不可欠ではない。抗菌剤の準位が、滅菌ま
たは消毒された物品をその意図された目的に用いるのに
安全である準位にまで低減されることが必要であるにす
ぎない。たとえば、コンタクトレンズの場合、溶液中の
たとえばクロルヘキシジンの含有量が溶液の100万部
あたり約20部までであってさえ、そのようなレンズを
装着者の眼内に安全に挿入することが可能である。実際
には、捕捉材料が滅菌または消毒用溶液から存在するす
べての抗菌剤を必ずしも除去しないことが望ましい場合
もある。そのような場合は、そのような薬剤の充分な量
が溶液中に残り防腐作用を保持し、それゆえ、滅菌また
は消毒が達成された後に、滅菌または消毒された物品を
容器内の溶液中でかなり長期間貯蔵できる。
【0014】物体それ自体への抗菌剤の蓄積が生じるソ
フトヒドロゲルコンタクトレンズのような物体の場合、
そのような蓄積を完全に防止することは不可欠ではな
い。したがって、本明細書では「望ましくない」という
用語を「蓄積」という用語に付随させて用いることにす
る。ここで用いられているように、「望ましくない」と
は、滅菌または消毒される物体をその意図された目的に
用いるのに不適当である抗菌剤含有量の準位を意味す
る。物体の内部または表面におけるこの準位を下回る抗
菌剤含有量は許される。
【0015】滅菌または消毒用の溶液は、大量形態で提
供され、必要に応じて使用者が部分的に用いるものと考
えられる。そのような溶液は、適当な量で容器に加える
ことができ、この中で滅菌または消毒を実施し、かつ処
理される1個または2個以上の物体をそのような溶液に
浸漬することができる。引き続いて、用いられる容器に
ついてさらに詳細に説明する。
【0016】用いられる滅菌または消毒用の溶液は、正
または負に荷電した抗菌剤を用いる、当技術に公知のも
のであることができる。抗菌剤は、単独の材料で、また
はその混合物として用いることができる。
【0017】用いることができる正に荷電した抗菌剤
は、クロルヘキシジンおよび二酢酸塩もしくは二グルコ
ン酸塩もしくはBradosol(商標)のような第四級アンモ
ニウム化合物のようなその誘導体、塩化ベンザルコニウ
ム(BAK)、塩化セチルアンモニウムおよびその他を
含むが、これらに限られるわけではない。これらの材料
の滅菌および消毒特性は、それらがコンタクトレンズの
処理に特定して用いられているように、充分に公知であ
る。
【0018】用いることができる負に荷電した抗菌剤
は、ソルビン酸を含むが、同様にこれに限られるわけで
はない。そのような材料も、滅菌剤および消毒剤として
公知であり、コンタクトレンズの処理におけるそれらの
特定の用途もまた公知である。
【0019】溶液中の1種または2種以上の抗菌剤の含
有量は、溶液に浸漬される物体の滅菌また消毒を行うの
に必要な量である。これは、処理される物体により、及
び用いる個々の抗菌剤によっていくらか変動する。たと
えば、クロルヘキシジンを含有する溶液でコンタクトレ
ンズを処理する場合、クロルヘキシジンの量は、溶液1
00万重量部あたり約50〜約100重量部のクロルヘ
キシジンであることができる。
【0020】溶液を納める容器は、その時間の間に、滅
菌または消毒用の溶液から抗菌剤を引き抜く捕捉要素
(詳細は本明細書で後述する)を含有することになる。
容器に加えるはじめの溶液中の抗菌剤の含有量の準位お
よび捕捉材料による薬剤の引き抜き速度は、溶液の抗菌
剤含有量が物体の滅菌または消毒を充分に達成する時間
の間は充分に高く保持されるように選択される。たとえ
ば、抗菌剤としてクロルヘキシジンを約50ppm の量で
用いる場合、溶液と30分間の接触後に溶液が約30pp
m のクロルヘキシジンを含有するような速度でクロルヘ
キシジンを捕捉する捕捉要素を用いるならば、コンタク
トレンズを処理したときに、そのような作用系がレンズ
の滅菌または消毒を達成するのに充分であることが見い
だされている。
【0021】物体の必要とされる滅菌または消毒が達成
されたならば、捕捉材料は、抗菌剤の含有量がゼロ、ま
たその意図された用途で物体を安全に使用できる準位ま
で、抗菌剤の引き抜きを継続することができる。
【0022】本発明の一実施態様において、抗菌剤の含
有量の準位を、それが溶液に対して防腐作用を発揮し、
それによって、かなり長い時間にわたって細菌の増殖を
防止する準位に低下させるにすぎないことが望まれる。
この実施態様は、コンタクトレンズの処理に関連して例
示することができる。レンズ用の網状のホルダーおよび
捕捉要素を包含するコンタクトレンズケースを、約50
ppm のクロルヘキシジンを含有する溶液で満たすことが
できる。レンズをこのケース内に置き、ケースを閉止す
る。捕捉要素を、約60分にわたって、捕捉要素による
溶液からの抗菌剤のかなり一定の引き抜き速度が存在
し、その結果クロルヘキシジンの含有量が約10ppm と
いう準位にまで低減されるように選ぶことができる。こ
の引き抜き速度は、レンズの滅菌および消毒を達成させ
る。この時点で、溶液中のクロルヘキシジンの準位は充
分に低いので、滅菌が完全でない可能性はあるが、レン
ズを溶液から取り出し、装着者の目に安全に装着するこ
とができる。滅菌が完了するまで、レンズを溶液中に放
置することが好ましい。約60分〜約400分では、よ
り緩やかな速度ではあるが、捕捉要素が溶液からのクロ
ルヘキシジンの引き抜きを継続し、約400分で、クロ
ルヘキシジンの準位は約7〜8ppm となる。これによっ
て滅菌は完了され、クロルヘキシジン含有量のこの準位
は、溶液に防腐作用を与えて細菌の増殖を防止するのに
充分であり、そしてレンズを溶液中でさらに長い貯蔵期
間、たとえば1晩またはそれ以上、すなわち約30日ま
ででさえ、滅菌された状態に保つ。
【0023】その上、物体の表面または内部に抗菌剤の
蓄積が生じ得る物体、たとえばソフトヒドロゲルコンタ
クトレンズの場合、捕捉要素は、望ましくない準位にま
でのそのような蓄積を防止するために選択される。一例
として、ソフトヒドロゲルコンタクトレンズにクロルヘ
キシジンの蓄積が生じることが知られている。捕捉要素
を含まないクロルヘキシジンの滅菌用溶液を用いて30
日で循環させるプログラムでは、30周期(1日あたり
1回の滅菌周期)後に、ソフトヒドロゲルレンズ中のク
ロルヘキシジンの量は、細胞毒性応答が存在する準位に
到達できることが見いだされている。細胞毒性応答と
は、レンズ装着者の眼内に、ある種の反応を生起させる
応答を意味する。これは「赤目」症候群と呼ばれること
がある。クロルヘキシジンがソフトヒドロゲルコンタク
トレンズ用の滅菌剤または消毒剤としてさらに用いられ
ないのは、このためである。本発明を用いることによっ
て、レンズに、細胞毒性応答が生じる準位にまでのクロ
ルヘキシジンの蓄積を避けることができる。
【0024】滅菌または消毒用溶液には、追加的な材料
を用いることができる。そのような溶液は、実質的に、
上記に示したように、必要な抗菌剤成分を含有する無菌
の水溶液である。追加的な材料は、捕捉要素と抗菌剤と
の相互作用に融和するか、または干渉しないものでなけ
ればならない。また、これらの追加的な材料は、処理の
終了時点で滅菌または消毒された物品をその意図された
用途に用いたときに安全である型であり、かつ安全な量
で用いられなければならない。たとえば、コンタクトレ
ンズを処理する場合、滅菌または消毒処理の完了時に、
または処理を実施した容器中で1夜の貯蔵後に、レンズ
装着者が単に容器からレンズを取り出し、それ以上処理
することなくそれらを目に装着できることが意図されて
いる。したがって、処理液中に存在するいかなる追加的
な材料も、レンズを、さらに処理することなく直接的に
ケースから眼内へ挿入できる型の材料、及びそのような
量で用いなければならない。
【0025】用いることのできる追加的材料の例は下記
のとおりである。
【0026】緩衝剤 緩衝材料、たとえばホウ酸塩またはリン酸塩は、溶液に
所望のpHを付与することができる。
【0027】EDTA EDTAまたはその塩は、金属をキレート化し、できれ
ば抗菌活性を高めるために用いることができる。
【0028】界面活性剤 各種の界面活性剤は、コンタクトレンズのためのできれ
ば状態調整剤として、さらにできれば抗菌活性を高める
ために用いることができる。トリトンX−100を例と
して挙げることができる。
【0029】湿潤剤 所望により、湿潤剤、たとえばポリビニルアルコール、
ポリビニルピロリドン、ヒドロキシプロピルメチルセル
ロースおよびヒドロキシエチルセルロースを、含ませる
ことができる。
【0030】NaCl 塩化ナトリウムは、溶液に所望の等張性を付与すること
ができる。
【0031】捕捉要素 本発明の捕捉要素は、正電荷と負電荷とが引き合うとい
う基本原理から使用されている。この基本原理は、前記
で考察したFuの米国特許第4,388,299 号明細書と同様
に、前記で考察した先行の本発明の出願人の所有する1
990年1月8日付け出願第461,988 号にも、利用され
ている。しかし、先行出願および先行特許は、いずれ
も、本発明によって提供されているような滅菌作用系ま
たは消毒作用系での捕捉要素の使用を教示または示唆を
していない。
【0032】捕捉要素に用いられる特定の材料は、滅菌
または消毒用の溶液に用いられる抗菌剤を補完するよう
に選択される。したがって、負に荷電した抗菌剤または
その混合物を溶液中で用いる場合は、捕捉要素は正に荷
電した材料を用いるというようにする。
【0033】一般に、捕捉要素に用いる正または負に荷
電した材料は、陽イオンまたは陰イオン性のイオン交換
樹脂である。参考としてその開示が本発明に記載されて
いる先行出願第461,988 号および米国特許第4,388,299
号明細書には、各種の形式の適当な材料が詳細に考察さ
れている。
【0034】捕捉要素それ自体は、多数の異なる形態を
とることが可能である。一実施態様において、滅菌また
は消毒用の溶液を入れる容器は、溶液から抗菌剤を捕捉
する材料でそれ自体を製造するか、またはそれで被覆す
る。そのような材料の例は、スルホン化反応またはカル
ボキシル化反応に付されたポリマー材料である。もう一
つの実施態様において、陽イオンまたは陰イオン交換樹
脂のような捕捉性材料を透過性の入れ物、たとえば「テ
ィーバッグ」形態の入れ物中に収納し、次いで、該容器
に納める。さらに別の実施態様において、紙、たとえば
濾紙にイオン交換樹脂を組み込み捕捉要素を形成し、次
いで、溶液が加えられる該容器に納める。また、該要素
は、Sybron Chemical 社の陽イオン交換膜であるION
AC MC 3142などの交換樹脂を組み込んだ膜の
形態をとることもできる。
【0035】さらに別の実施態様において、所望の交換
樹脂を次に重合化反応に付すプレポリマーと混合するこ
とができる。次いで、得られたポリマー材料を、円板な
どの所望の形態に捕捉要素を形成にさせる形成操作に付
すことができる。
【0036】さらに別の代替物として、陽イオンまたは
陰イオン交換材料を、ポリウレタン樹脂またはポリエチ
レン樹脂のような既に形成されたポリマーに組み込むこ
とができる。この混合物を、必要に応じて融解混合、ま
たは架橋結合を行うことができ、次いで得られた物体を
所望の形態の捕捉要素を形成させる形成操作に付すこと
ができる。
【0037】下記の材料は、コンタクトレンズケースへ
の挿入物として用いられている。これらは濾紙形態であ
る。
【0038】Bio-Rad Laboratoriesの製品 Ag−50 Chelex
【0039】Whatman P−81 CM30 CM50
【0040】Gelman Sciences ICE−450
【0041】さらに、「ティーバッグ」形式の入れ物に
納めることによって、各種の樹脂が用いられている。
【0042】Sybron Chemical C249 C269
【0043】Whatman CM92 SE92 SE52
【0044】Bio-Rad Laboratories Ag−50 Chelex BioBeads Sm−7
【0045】Rohm & Haas Amberlite
【0046】膜型の捕捉要素の例は、Sybron Chemical
社の陽イオン交換膜であるIONAC MC 3142
である。
【0047】本発明の一実施態様において、用い得る捕
捉性材料はN−アシルサルコシン、すなわちN−アシル
−N−メチルグリシンである。これらの材料は、界面活
性剤として周知であり、殺卵子特性および殺虫特性も有
する。米国特許第4,128,662明細書を参照のこと。この
材料は、W.R. Grace & Co.社によってHamposyl(商標)
界面活性剤として市販されている。これらの材料は滅菌
または消毒用溶液の抗菌剤としてBradosolのような第四
級アンモニウム化合物を用いる場合の捕捉材料として、
特に有用である。
【0048】これらのそれぞれの捕捉性材料は、溶液か
ら抗菌剤を捕捉する能力ばかりでなく、ソフトヒドロゲ
ルコンタクトレンズによる抗菌剤の蓄積を防ぐ能力をも
有する。これは、その界面活性特性の結果としてのこの
薬剤によるレンズの被覆を含むためと考えられている。
【0049】N−アシルサルコシンは、目に対する刺激
性が非常に弱いことから、コンタクトレンズの滅菌また
は消毒のために特に価値がある。
【0050】これらの材料を用いる具体的な方法をさら
に詳しく後述する。
【0051】方法 本発明の方法の実施において、捕捉要素を含むか、また
は該要素が加えられている容器が提供される。次いで、
この容器に滅菌または消毒用の溶液の必要量が加えられ
ることができる。この量は、滅菌または消毒される物体
を溶液に浸漬するのに充分な量である。言うまでもな
く、これに代えて、処理される物体を初めに容器に納
め、その後に溶液を必要量だけ加えることもできる。次
いで、細菌が周囲の環境から入り込む可能性を排除する
のに必要な程度に、容器を閉止することが好ましい。物
体は、滅菌または消毒が完全であることを保証し、か
つ、抗菌剤の必要量が溶液から捕捉されて、滅菌または
消毒された物体をその意図された目的に用いるのに安全
であるようにすることを保証するのに充分な時間、容器
内に留められてよい。この時点で、容器を開け、物体を
取り出し、その通常の用途に用いることができる。その
ような用途に先立って、所望ならば洗浄工程を用いるこ
とができる。ソフトヒドロゲル形式のコンタクトレンズ
の場合、溶液中での貯蔵の最短時間は約30分〜約1時
間であると考えられている。この時間の終わりには、充
分な量の抗菌剤が捕捉されていて、容器を開け、レンズ
を取り出し、それ以上処理することなく安全に目に装着
することができる。しかし、この時点では、滅菌は完全
ではないことがあり、滅菌または消毒が完了するまでレ
ンズを溶液中に保持することが好ましい。これに代え
て、閉止した容器内で溶液中にレンズを、より長い時
間、たとえば1夜または30日までもの間放置すること
もできる。そのような貯蔵の間、それらは無菌状態のま
まである。
【0052】場合によっては、本発明により滅菌または
消毒される物体を、本発明による処理の前に、たとえば
洗浄および/または状態調節のような前処理に付すこと
が望ましい。このような場合、たとえばソフトヒドロゲ
ルコンタクトレンズの場合、そのようなレンズを装着者
の目から取り出し、初めに、当技術に周知である洗浄液
および状態調節液を用いた処理に付すことができる。そ
のような前処理に続いて、レンズを本発明の滅菌または
消毒の処理に付すことができる。
【0053】特に好ましい実施態様において、ここで用
いられる抗菌液を、ソフトヒドロゲルコンタクトレンズ
の洗浄および滅菌または消毒のための唯一の手入れ液と
して用いる。そのような実施態様では、装着者の目から
レンズを取り出し、拇指と食指との間で穏やかに擦り、
抗菌液をレンズに塗布する。次いで、この溶液でレンズ
をすすぎ、滅菌または消毒が行われる容器に納める。次
いで、充分な量の溶液を容器に加え、レンズを浸漬し、
容器を閉止する。必要な時間の後、レンズを容器から取
り出し、装着者の目に再挿入することができる。
【0054】容器 本発明の別の一面においては、本発明の方法を実施する
ための容器である装置が提供される。
【0055】その最も広義の形態では、この容器は、捕
捉要素を含み、滅菌または消毒される1個または2個以
上の物体を受容するのに適合させた大きさおよび形状で
あり、かつ1個または2個以上の該物体をその中に浸漬
するのに充分な量の滅菌または消毒用の抗菌液を含む容
器である。この容器は容器を実質的に気密にする閉止手
段も有する。
【0056】このような一般的関係においては、容器の
形状および大きさは臨界的ではない。この点で重要な因
子は、容器がその中へ本発明の方法を用いて処理する1
個または2個以上の物体の導入、また該1個または2個
以上の物体を浸漬するために充分な量の抗菌剤含有溶液
の導入ができる形状および大きさでなければならないこ
とである。
【0057】容器は捕捉要素も包含する。前記に考察し
たように、この捕捉要素は、この容器内に納められる
か、もしくは容器に確保されている独立した要素である
か、または溶液から抗菌剤を捕捉する材料で容器自体を
形成もしくは被覆する場合のように、容器の全体の一部
であることができる。後者の例は、スルホン化されたス
チレン樹脂である。
【0058】容器は抗菌剤を含有する溶液が捕捉要素ま
たは材料と接触し、その要素または材料が溶液から抗菌
剤を必要な程度にまで捕捉するその機能を果たすため
に、該溶液が捕捉要素または材料の内部、周囲、および
/またはそれを通過して循環するように構成されなけれ
ばならないことは明らかである。
【0059】不可欠ではないが、容器は処理される物体
を周囲の環境から隔離するための閉止手段を有すること
が望ましい。閉止手段は溶液内へのいかなる追加的な微
生物、たとえば空気伝染する微生物の侵入を防止する機
能を有する。これはまた、取り扱いの際に容器から溶液
がこぼれることを防ぐことにも役立つ。容器を耐圧性に
する完全閉止は、不可欠ではないが、ある場合には好ま
しいことがある。また、閉止後の容器に多少なりとも侵
入する空気から空気伝染性の微生物を濾取するための濾
過手段を有する閉止手段を容器に設けることもできる。
そのような濾過手段は当技術に公知である。
【0060】しかしながら、一般的には閉止手段は容器
から独立、もしくは容器の全体の一部であり、容器の内
部への接触ができるように使用者が開けることができ;
そして処理される1個または2個以上の物体、および捕
捉要素、またはそのような要素が固定された状態で容器
内に供給されない場合には捕捉材料とともに、滅菌また
は消毒用溶液を導入した後に閉じる;ことができる蓋で
あれば充分である。
【0061】本発明のこの容器という面を、本発明の現
時点で好適な実施態様であるコンタクトレンズケースに
関してさらに詳細に説明する。これに関する参照は、図
面に対してなされる。
【0062】図1を参照すると、容器の頭部閉止機構
(1)および容器の本体(2)で構成されるコンタクト
レンズ容器が示されている。容器は円筒形状であり、側
壁はこのユニットの頭部閉止機構(1)のねじ山(4)
とかみ合うねじ山(3)を含む。
【0063】このユニットは、2枚のコンタクトレンズ
(6)を保持するための独立した領域を画する網状のコ
ンタクトレンズホルダー(5)を含む。容器は充分な量
の抗菌液(7)を導入できるほどに充分大きく、その結
果、コンタクトレンズをレンズホルダー領域に納めたと
きに、コンタクトレンズはこの液に浸漬される(完全に
覆われる)。網状のレンズホルダーの下方には、捕捉要
素(8)が配置されている。この要素は、紙のような基
材の形態をとることができ、陽イオンもしくは陰イオン
交換樹脂、または交換樹脂を含有する膜を用いて被覆も
しくは含浸される。この要素の例は、Sybron Chemical
社の陽イオン交換樹脂であるIONACMC 314
2、Bio-Rad Laboratories社のAG−50の紙、または
Whatman社のSE92もしくはCM92を組み込んだセ
ルロース紙のような材料である。いうまでもなく、これ
らの材料は純粋に例示的なもので、他のものを用いるこ
ともできる。図1では、捕捉要素は、同心円的にアコー
ディオンプリーツを施した円板の形態で示されている。
【0064】容器は、以前にコンタクトレンズケースを
形成する際に用いたようなプラスチック材料から形成す
ることができる。これらの材料の例は、食品向け等級の
ポリエチレンまたはポリプロピレンである。そのような
材料は当技術に公知である。
【0065】レンズホルダー(5)は、抗菌液がコンタ
クトレンズおよび捕捉要素の周囲を自由に循環できるよ
うに形成される。図1の実施態様では、レンズホルダー
は、容器の本体部を形成するために用いられるのと同一
または類似のプラスチック材料、すなわち食品向け等級
のポリプロピレンから形成することができる網状材料で
ある。
【0066】捕捉要素および容器は、たとえば捕捉要素
を1回の滅菌または消毒周期にのみ用い、次の周期には
新たな要素を用いる場合には、この要素を容器から取り
外せるように設計することができる。しかし、より実際
的な実施態様においては、使用者が捕捉要素を容器から
取り外せないように要素および容器を設計する。そのよ
うな場合には、捕捉要素を、たとえばそれがほぼ1カ月
の間毎日捕捉機能を果たすような、そのような期間の複
数回の周期で使用できるように設計する。
【0067】図6〜11は、捕捉要素がとり得る複数の
例示的形態を示す。たとえば、図6aは、円板形態の捕
捉要素の平面図であって、図6bはその6b−6b線で
の断面図である。この要素は、たとえばイオン交換樹脂
で含浸させた濾紙から形成し、あるいは、もう一つの代
替物として、Sybron Chemical 社の陽イオン交換樹脂で
あるIONAC MC 3142のような膜材料から形
成されてもよい。
【0068】もう一つの特別の実施態様において、図1
1aは、同心円的にアコーディオンプリーツを施した実
質的に円板状形態である捕捉要素の平面図である。図1
1bは図11aの側面断面図である。プリーツ配置は要
素の全表面にわたり抗菌液を循環させるためのものであ
る。
【0069】特に有用な実施態様を図8aおよび図8b
に示す。図8aはこの実施態様の平面図であり、図8b
は図8aの8b−8b線での断面図である。この実施態
様は、その中心から「花弁」が放射状に突出する「花」
形態または実質的に等間隔に配置された放射状の腕を形
成するような切り込みを有する円板と呼ぶことができ
る。
【0070】いうまでもなく、捕捉要素は、たとえば、
抗菌液を交換樹脂と接触するように循環させるために、
多孔性の材料内に交換樹脂を封入する「ティーバッグ」
形態のような別の形態をとることも可能である。
【0071】上記は、捕捉要素がとり得る形態を単に例
示するにすぎず、網羅するものではない。
【0072】図2は本発明の別の実施態様を示し、容器
それ自体および/またはコンタクトレンズのホルダーそ
れ自体が捕捉要素として働く。図2はその実質的に円筒
状である容器の断面図である。
【0073】図2では、形状が円筒状であるこの容器の
本体(2)は、使用者により加えられる抗菌液(7)の
貯溜槽を形成している。網状のレンズホルダー(5)
は、2枚のコンタクトレンズ(6)を保持するための独
立した領域を画する。頭部閉止機構部分(1)は、柔軟
性に富むヒンジ(9)によって旋回可能であるように本
体(2)に接続されている。本体(2)および頭部閉止
機構部分(1)は、頭部閉止機構が留金で嵌まり合って
容器を閉止するように構成されている。
【0074】この実施態様において、本体(2)および
/または網状のレンズホルダー(5)が捕捉材料で形成
または被覆されているので、要素のいずれかまたは双方
が捕捉要素を構成する。
【0075】別の実施態様においては、図2のそれのよ
うな、本体(2)及び網状のレンズホルダー(5)が捕
捉要素を構成しない容器を提供することもできる。その
ような場合、たとえば液体または固体材料の形態の捕捉
材料を、ただ1回の滅菌または消毒周期の処理に充分で
ある所定量で容器に加えることができる。この実施態様
は、たとえば捕捉性材料として本明細書の上記で考察し
たN−アシルサルコシン(Hamposyl(商標))のような
材料を用いるときに、効果的である。
【0076】さらに別の実施態様においては、コンタク
トレンズおよび捕捉要素の周囲に抗菌液を強制的に循環
させるための手段を有するように構成することができ
る。この実施態様を容器の断面図である図3に示す。
【0077】この実施態様においては、容器の本体
(2)は頭部閉止機構部分なしに示されているが、当
然、これを所望の形態で備えることができる。コンタク
トレンズ(6)を保持する手段はレンズホルダー(5)
によって与えられる。捕捉要素(8)はモータ(11)
によって駆動される羽根(10)の下方に配置される。
所望により、電気的手段(図示されていない)を用いて
モータを駆動することができる。
【0078】レンズホルダーは容器に加えられた抗菌液
がそれを通過して循環して、コンタクトレンズと接触で
きるように設計される。抗菌液の循環は羽根(10)に
よって強制的に生み出され、そのような液は捕捉要素と
も接触させられる。このようにして、コンタクトレンズ
と捕捉要素との双方と接触させるための抗菌液の改良さ
れた循環が達成される。
【0079】容器のさらに別の実施態様を図4および図
5に示す。図4は平面図であり、図5は図4の5−5線
での断面図である。この実施態様では、2枚のコンタク
トレンズ(6)のために独立した室(12)が配置され
ている。この室は容器の本体(2)の円筒状の壁(1
3)によって画されている。各室は網状のレンズホルダ
ー(5)を備えている。各室は捕捉要素(8)も備えて
いる。
【0080】容器は、取り外し可能な頭部閉止機構部分
(1)と各室とが嵌まり合った状態で示されていて、こ
の閉止機構部分は容器の本体(2)の壁(13)の外側
部分のねじ山とかみ合うねじ山を含む。これによって、
コンタクトレンズおよび所望の量の抗菌液の導入につづ
いて、独立した各室が閉止される。
【0081】本発明の別の実施態様は、抗菌液、捕捉要
素およびレンズを保持する容器を撹拌するための手段を
有する。撹拌の目的は抗菌液で捕捉要素を反復的に洗浄
させることによって、溶液から消毒剤および防腐剤を除
去するのに要する時間を短縮することにある。撹拌は振
動および渦流の形成を包含するが、これらに限定されな
い異なる多数の運動によって、生起させることができ
る。除去の程度は、撹拌速度、溶液量、および抗菌剤の
濃度に影響される。
【0082】図13は、本発明の容器を撹拌するための
手段の一例の横断面図である。頭部閉止機構(1)、本
体(2)および捕捉要素(8)を有する容器は、2枚の
コンタクトレンズ(6)、およびレンズを浸漬するのに
充分な量の抗菌液(7)を保持する。容器を撹拌するた
めの手段は、電気的に操作される器具(20)であるこ
とが好ましく、かつ容器支持機構(21)、および容器
支持機構(21)を回転させ、さもなければ運動させる
ための電動モータ(23)を備えている。操作の際は、
抗菌液、捕捉要素およびレンズを保持する容器を容器支
持機構(21)に搭載する。最初の消毒期間の終了時に
一致するよう設定した所定の時間の後、モータ(23)
を始動させて、駆動プーリー(24)を回転させ、駆動
ボルト(25)を経由してエネルギーを起動プーリー
(26)へと伝達する。回転する起動プーリー(26)
は、容器支持機構(21)に取り付けられた偏心駆動軸
(27)を回転させる。駆動軸(27)の回転は、起動
プーリー(26)の回転中心の周囲に駆動軸(27)の
偏心によって決められる半径で容器支持機構(21)を
旋回させる。器具(20)は容器を小円を描くよう撹拌
して、継続的に運動させ、溶液が混合され、かつ捕捉要
素(8)と反復的に接触するようにさせる。
【0083】
【実施例】下記の実施例は、本発明を例示するために与
えられている。実施例は、単に本発明を例示するための
ものである。
【0084】図4および図5に示したものと同様のコン
タクトレンズ容器を用いた。容器は食品向け等級のポリ
プロピレンから成形されたものである。網状のレンズホ
ルダーも、食品向け等級のポリプロピレンから形成され
た。
【0085】各室に用いた捕捉要素は、図8aおよび図
8bのそれと同様の、陽イオン交換膜IONAC MC
3142製の円板である。独立した室の各々に、接種
したコンタクトレンズ(接種については後述のとおり)
を納め、下記の成分を含有する無菌の水性抗菌配合物で
満たした。
【0086】ホウ酸塩緩衝剤:0.1モル、 EDTA:0.1%。 クロルヘキシジン(Cx24):50ppm 、 トリトンX−100:25ppm 、 PVP:0.2%、 NaCl:0.3%。
【0087】配合物のpHは約7であった。
【0088】コンタクトレンズに対する接種は下記の方
法で実施した。
【0089】用いたレンズはSoftconIV 型EWレンズ
(Ciba Vision Corporation )であった。試験微生物は
下記のとおりである。
【0090】シュードモナス・エルジノーサ(Pseudomo
nas aeruginosa):ATCC15442 、 セラチア・マルセッセンス(Serratia marcescens ):
ATCC14041 、 スタヒロコッカス・エピデルミディス(Staphylococcus
epidermidis):ATCC17917 、 カンジダ・アルビカンス(Candida albicans):ATCC10
231 および アスペルギルス・フミガーツス(Aspergillus fumigatu
s ):ATCC10894 。
【0091】微生物を、確立された手順に従って培養お
よび回収した。
【0092】試験用接種物を、加熱不活性化した仔ウシ
血清(シグマ社)に加えた加熱殺菌したサッカロミセス
・セレビジエ(Saccharomyces cerevisiae)の細胞(1
08個/ml)を含む有機土壌1mlにほぼ108CFUの各試
験用微生物を懸濁させることによって調製した。
【0093】レンズの各々に20μl (片面につき10
μl )の試験用接種物を接種した。接種したレンズを5
分間乾燥させてから、上記の抗菌液を塗布した。
【0094】手袋を着用した手の掌に、接種したレンズ
1個を載せた。レンズの両面にそれぞれ3滴の抗菌液を
塗布し、反対の手の食指でレンズを20秒間擦った。次
いで、レンズを抗菌液の定常流で10秒間すすいだ。次
いで、接種したレンズを容器の網状レンズホルダーに納
めた。次いで、容器の各室に抗菌液を満たした。
【0095】約360分間にわたって、容器の各室の溶
液のクロルヘキシジン(Cx)の含有量を測定した。図
12は、溶液中のCxの含有量が時間経過とともに減少
することを示したグラフである。
【0096】6時間後に、無菌のピンセットを用いて容
器からレンズを取り出し、抗菌液の定常流で10秒間す
すいだ。レンズの各々、およびレンズを6時間浸漬して
おいた抗菌液の各々をLetheen Broth (Difco 社)中で
個別に培養した。このブロスを16rpm ローラードラム
に14日間35℃で温置した。
【0097】結果から、処理されたレンズまたは処理液
中に残存する生存可能な細菌または真菌は皆無であるこ
とが立証され、したがって、レンズの滅菌および消毒は
達成されたことが確認された。
【0098】別の実施態様では、捕捉要素は少なくとも
1個のスルホン酸の基を有する反応性染料で染色したセ
ルロース系材料の形態をとることができる。このセルロ
ース性材料は、木綿、紙、綿布またはセルロース系スポ
ンジなどのそれであってもよい。反応性染料の負に荷電
したスルホン酸の基は「捕捉剤」として作用して、第四
級アンモニウム塩、ポリ第四級アンモニウム塩及びその
他の正に荷電した防腐剤または消毒薬を誘引する。
【0099】下記の実施例は、本発明のこの実施態様を
例示するものである。
【0100】各々直径が約1.9cm(3/4インチ)で
高さが約0.6cm(1/4インチ)のセルロース性スポ
ンジの円板15枚を、60℃に予熱した2リットル入り
ビーカーに装填した。ビーカーに2%のCibacron Orang
e FR液(ニューヨーク州Ardsley 所在、チバ−ガイギ
ー社から入手可能)300mlを加え、次いで、16%の
Na3PO4・12H2Oと15%の臭化テトラブチルアンモニウム
との混合物(2:1容混合物)100mlを加えた。撹拌
しつつ約75分間60℃に加熱した後、さらに150ml
の2%Cibacron Orange FR液および50mlのNa3PO4・1
2H2O/臭化テトラブチルアンモニウム混合物を加え、次
いで、さらに75分間撹拌した。次いで、スポンジを取
り出し、温水で数分間すすいだ。次いで、スポンジを2
リットル入りフラスコに納め、脱イオン水中で1時間煮
沸して、水をデカンテーションした。洗浄液に色が全く
存在しなくなるまで、洗浄を反復した。次いで、スポン
ジをプレスして乾燥した。下記の表1に記載のとおり、
新鮮なスポンジおよび異なる多数の反応性染料を用いて
この操作を反復した。スポンジのうち2枚を50ppm の
クロルヘキシジン水溶液200mlの中に置いた。溶液中
のスポンジを125rpm で1夜撹拌した。スポンジを取
り出し、溶液の吸収スペクトルを測定して、スポンジに
よって溶液から除去されたクロルヘキシジンの量を算出
した。反応性染料については、参考としてここに引用し
た「The Chemistry of Synthetic Dyes 」第6巻(Acad
emic Press、1972)に、より詳細に記載されている。
【0101】
【表1】
【0102】この実施態様中で言及した前述の反応性染
料は、当然、有色化合物であって、これがセルロース性
材料に色彩を付与する。場合によっては、捕捉特性を有
し、しかも無色である化合物を用いることが好ましいこ
ともある。したがって、式:
【0103】
【化2】
【0104】〔式中、Arは、少なくとも1個のスルホ
ン酸基を有し、架橋基によってトリアジニル環に結合さ
れた芳香族の基を表し、Xは塩素またはフッ素を表し、
Yは塩素もしくはフッ素、またはArを表す〕で示され
る無色の化合物を用いて、セルロース性材料と反応させ
て、捕捉要素を形成することができる。
【0105】用い得る特定の化合物は、式:
【0106】
【化3】
【0107】で示される。上記の方法によれば、この化
合物はスポンジ1個あたり2,546 μgの取込み量を有す
ることが見いだされた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実質的に円筒形状をなす容器の横断面
図である。
【図2】本発明の実質的に円筒形状をなす別の容器の横
断面図である。
【図3】本発明のさらに別の容器の横断面図である。
【図4】本発明の容器の平面図である。
【図5】図4の5−5線での断面図である。
【図6】図6aは本発明の捕捉要素の平面図であり、図
6bは6a−6a線での断面図である。
【図7】図7aは本発明の捕捉要素の平面図であり、図
7bは7b−7b線での断面図である。
【図8】図8aは本発明の捕捉要素の平面図であり、図
8bは8b−8b線での断面図である。
【図9】図9aは本発明の捕捉要素の平面図であり、図
9bは9b−9b線での断面図である。
【図10】図10aは本発明の捕捉要素の平面図であ
り、図10bは10b−10b線での断面図である。
【図11】図11aは本発明の捕捉要素の平面図であ
り、図11bは11b−11b線での断面図である。
【図12】抗菌液中のクロルヘキシジンの含有量と時間
経過との関連を示すグラフである。
【図13】容器が撹拌を受ける本発明の一実施態様の断
面図である。
【符号の説明】
1.頭部閉止機構 2.容器本体 3.ねじ山 4.ねじ山 5.コンタクトレンズホルダー 6.コンタクトレンズ 7.抗菌液 8.捕捉要素 9.ヒンジ 10.羽根 11.モータ 12.コンタクトレンズ室 13.容器本体の側壁 20.撹拌器具 21.容器支持機構 23.モータ 24.駆動プーリー 25.駆動ボルト 26.起動プーリー 27.偏心駆動軸
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 リン シー ウィンタートン アメリカ合衆国 ジョージア 30076 ロ スウェル パークモント ドライブ 1445 (72)発明者 カイ シー スー アメリカ合衆国 ジョージア 30201 ア ルファレッタ ホープウェル ロード 13090 (72)発明者 ジャック シー ホワイト アメリカ合衆国 ジョージア 30087 ス トーン マウンテン ナリー ドライブ 321 (72)発明者 ウィリアム モ−ウェイ ハン アメリカ合衆国 ジョージア 30201 ア ルファレッタ ドーヴァー アベニュー 4062

Claims (29)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 滅菌または消毒が必要な物体を処理する
    方法であって、 少なくとも1種類の陽イオン抗菌剤または少なくとも1
    種類の陰イオン抗菌剤の抗菌有効量を含有する滅菌また
    は消毒用の溶液に、ある時間にわたって該溶液から該陽
    イオン抗菌剤または該陰イオン抗菌剤を該物体の滅菌ま
    たは消毒を可能にする速度で充分に除去し、かつ該物体
    の内部または表面への抗菌剤の望ましくない蓄積を防止
    する捕捉材料(剤)を含有する捕捉要素の存在下に、該
    物体を浸漬すること;少なくとも該捕捉要素が、該物体
    をその意図された目的での使用のために安全にするため
    に、充分な量の抗菌剤を、該溶液から除去するのに充分
    な時間、該物体を該溶液中に留めること;および該物体
    を該溶液から取り出すことからなることを特徴とする方
    法。
  2. 【請求項2】 滅菌または消毒される物体がコンタクト
    レンズである請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 該コンタクトレンズがソフトヒドロゲル
    コンタクトレンズである請求項2記載の方法。
  4. 【請求項4】 該コンタクトレンズを該溶液中に少なく
    とも30分間留める請求項3記載の方法。
  5. 【請求項5】 該コンタクトレンズを該溶液中に、該レ
    ンズの完全な滅菌または消毒を達成するのに充分な時間
    留める請求項4記載の方法。
  6. 【請求項6】 時間が約4時間である請求項5記載の方
    法。
  7. 【請求項7】 コンタクトレンズを溶液中に30日まで
    の間留める請求項4記載の方法。
  8. 【請求項8】 抗菌剤の抗菌有効量が溶液の100万重
    量部あたり約50〜約100重量部である請求項1記載
    の方法。
  9. 【請求項9】 該有効量が約50ppm であり、かつ捕捉
    材料の捕捉速度が、捕捉要素と溶液との約30分間の接
    触の後にその溶液が約30ppm 抗菌剤を含有するような
    速度である請求項8記載の方法。
  10. 【請求項10】 約1時間の接触の後に、溶液が約10
    ppm の抗菌剤を含有する請求項9記載の方法。
  11. 【請求項11】 滅菌または消毒が必要な物体を処理す
    るための容器であって、 滅菌または消毒される物体及び該物体を浸漬するための
    正または負に荷電した抗菌剤を含有する抗菌液の充分な
    量を受容することができる貯溜槽を画する本体部分;所
    望の時間にわたって該溶液から該抗菌剤を捕捉するため
    の捕捉手段;および該容器を閉止するための閉止手段か
    らなることを特徴とする容器。
  12. 【請求項12】 該貯留槽内にコンタクトレンズホルダ
    ー手段を含み、該コンタクトレンズホルダーは該本体部
    分が、少なくとも1個のコンタクトレンズを受容し、か
    つ該レンズを該貯溜槽内に浮遊させるよう形作られてい
    るコンタクトレンズの滅菌または消毒のための請求項1
    1記載の容器。
  13. 【請求項13】 該コンタクトレンズホルダー手段が、
    多孔性であって、それによって抗菌液がそれを通過して
    循環することができる請求項12記載の容器。
  14. 【請求項14】 該捕捉手段が該貯溜槽に包含された抗
    菌液と接触できるように該貯溜槽内に位置する独立した
    捕捉要素である請求項11記載の容器。
  15. 【請求項15】 少なくとも本体部分が、捕捉機能を果
    たす材料から形成されている請求項11記載の容器。
  16. 【請求項16】 該捕捉要素が切り込み部分を有する、
    実質的に等間隔の放射状アームを形成する円板の形態で
    ある請求項14記載の容器。
  17. 【請求項17】 貯溜槽を形成する本体の内側の部分が
    捕捉材料で被覆されていて、捕捉手段を形成している請
    求項11記載の容器。
  18. 【請求項18】 本体部分が各々1個のレンズを受容す
    るよう適合させた2個の独立した別個の貯溜槽を画する
    請求項12記載の容器。
  19. 【請求項19】 該捕捉要素が陽イオン交換樹脂および
    陰イオン交換樹脂からなる群から選ばれる捕捉材料を含
    有する請求項14記載の容器。
  20. 【請求項20】 該捕捉要素が合成樹脂および該陽イオ
    ン交換樹脂または陰イオン交換樹脂を含有する請求項1
    9記載の容器。
  21. 【請求項21】 該捕捉要素が膜の形態である請求項1
    9記載の容器。
  22. 【請求項22】 該捕捉要素が陽イオン交換樹脂または
    陰イオン交換樹脂を含有する紙材料からなる請求項19
    記載の容器。
  23. 【請求項23】 該閉止手段がねじぶたである請求項1
    1記載の容器。
  24. 【請求項24】 該閉止手段が該本体部分とスナップ・
    フィット式で嵌まり合うように適合させた蓋である請求
    項11記載の容器。
  25. 【請求項25】 滅菌または消毒が必要な物体を処理す
    るための装置であって、 該装置の構成部品が固着されるフレーム;滅菌または消
    毒される物体を受容することのできる貯溜槽及び該物体
    を浸漬するための正または負に荷電した抗菌剤を含有す
    る抗菌液の充分な量を画する本体部分、所望の時間にわ
    たって該溶液から該抗菌剤を捕捉するための捕捉手段、
    および容器を閉止するための閉止手段を含む容器;およ
    び撹拌の際に該容器を受容かつ保持するための支持機
    構;およびそれを撹拌する際に該容器に偏心運動を与え
    るようにした、該容器を撹拌するための撹拌手段;から
    なることを特徴とする装置。
  26. 【請求項26】 該捕捉要素が少なくとも1個のスルホ
    ン酸基を有する反応性染料で染色された基材である請求
    項1記載の方法。
  27. 【請求項27】 捕捉要素がセルロース系材料である請
    求項26記載の方法。
  28. 【請求項28】 セルロース系材料がスポンジである請
    求項27記載の方法。
  29. 【請求項29】 反応性染料が式: 【化1】 〔式中、Arは、少なくとも1個のスルホン酸基を有
    し、架橋基によってトリアジン環に結合された芳香族基
    であり、Xは塩素またはフッ素であり、Yは塩素、フッ
    素、またはArである〕で示される請求項26記載の方
    法。
JP4327630A 1991-11-13 1992-11-13 滅菌または消毒のための方法および容器 Pending JPH05237172A (ja)

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