JPH05237004A - スラッシュ靴成型方法およびそれに使用するモールド - Google Patents

スラッシュ靴成型方法およびそれに使用するモールド

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JPH05237004A
JPH05237004A JP4079216A JP7921692A JPH05237004A JP H05237004 A JPH05237004 A JP H05237004A JP 4079216 A JP4079216 A JP 4079216A JP 7921692 A JP7921692 A JP 7921692A JP H05237004 A JPH05237004 A JP H05237004A
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JP
Japan
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mold
heat conduction
low heat
heat
thickness
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JP4079216A
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Teruhide Nakahara
輝英 中原
Keisuke Sakuma
啓介 佐久間
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Asahi Corp
Asahi Tsusho Co Ltd
Original Assignee
Asahi Corp
Asahi Tsusho Co Ltd
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  • Footwear And Its Accessory, Manufacturing Method And Apparatuses (AREA)
  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Moulding By Coating Moulds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 モールド1に難熱伝導部2を設けることによ
り一次加熱、二次加熱の段階におけるモールドの各部の
温度が調整でき、これにより半ゲル化層の厚さが任意に
調整できるようにする。またモールドを傾けて未ゲル化
の余剰プラスチゾルを排出するタレ切りの際に未ゲル化
の余剰プラスチゾルの通り道となる部分を厚く形成し
て、通り道部分だけが必要以上に厚くなってしまうこと
がないようにする。 【構成】 スラッシュ靴成型において使用されるモール
ド1は、周壁部の所要箇所に所要の厚さの難熱伝導部2
が設けてある。該難熱伝導部2のうち、モールドを傾け
て未ゲル化の余剰プラスチゾルを排出する際の余剰プラ
スチゾルの通り道となる後側部21は厚く形成してあ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、長靴等のスラッシュ靴
成型方法およびそれに使用するモールドに関するもので
ある。
【0002】
【従来技術】例えば、長靴の製造等においてスラッシュ
成型方法が採用されている。スラッシュ靴成型方法の一
般的なものとしては、特公昭52−39323号公報に
開示された成形方法があげられる。すなわち、 コンベアに吊下げられて搬送される金属製(通常は
ニッケル)モールドに塩化ビニル等のプラスチゾルを充
填し、 モールドをウォータバスへ送って浸漬しながら一次
加熱を行い、これによりモールド内壁に沿ってほぼ一様
の厚さの半ゲル化層を付着形成し、 モールドをウォータバスから引き上げた後、底部を
電熱ヒータ等により二次加熱してモールド内底部に付着
される半ゲル化層を更に厚く付着形成し、 モールドを傾けて未ゲル化のプラスチゾルを排出し
て加熱室を通し、 モールドのヒール部にヒール芯成型用のプラスチゾ
ルを注入し、熱風器で加熱して半ゲル化し、 熱水槽に浸漬して加熱し、半ゲル化層をゲル化し、 その後モールドから成型物を取り出すようにしてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】けれども、上記した従
来のスラッシュ靴成型方法には次のような課題があっ
た。 (a)ウォータバスによる一次加熱においてはモールド
全体がほぼ同じ温度に加熱されるのでゲル化層の厚さは
ほぼ一定になる。つまり、長靴等の下部の厚さを確保す
るためウォータバスの浸漬温度を高く設定すれば、上部
の厚さも同じ厚さになってしまい、重い上に上部入口側
が固くなって履き心地が悪くなる。 (b)スラッシュ靴成型方法においては、一次加熱およ
び二次加熱が済んだ後、モールドを傾けて余剰のプラス
チゾルを排出するいわゆるタレ切りが行われる。このと
きに、余剰のプラスチゾルの通り道となる部分(通常は
外胛部分)には新たにゲル化層が形成される。よって、
通り道部分が必要以上に厚くなってしまうので、軽量化
したり履き心地を向上させる上で好ましくない。 (c)モールドの形状は製造ラインを流す製品の種類に
よって多種多様である。従ってラインの一次加熱部であ
るウォータバスの熱水の温度や加熱時間の設定あるいは
二次加熱の加熱温度や加熱時間の設定等は製品ごとに変
える必要があり、違う製品を共通のラインで連続して流
すことは、例えば熱水温度や電熱ヒータの温度の迅速な
切替えができない等の不都合があり、困難である。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に講じた本発明の手段は次のとおりである。第1の発明
にあっては、スラッシュ靴成型モールドにプラスチゾル
を充填し、これを一次加熱してモールドの内壁面にゲル
化層を付着形成した後、更に該モールドの所要箇所を部
分的に二次加熱して、部分的にゲル化層を厚肉に付着形
成するスラッシュ靴成型方法において、スラッシュ靴成
型モールドとして、その周壁部の所要箇所に所要の厚さ
の難熱伝導部を設けたものを使用する、スラッシュ靴成
型方法である。
【0005】第2の発明にあっては、スラッシュ靴成型
において使用されるモールドであって、このモールド
は、周壁部の所要箇所に所要の厚さの難熱伝導部を設け
た、モールドである。
【0006】第3の発明にあっては、スラッシュ靴成型
において使用されるモールドであって、このモールド
は、周壁部の所要箇所に所要の厚さの難熱伝導部が設け
てあり、該難熱伝導部のうち、モールドを傾けて未ゲル
化の余剰プラスチゾルを排出する際の余剰プラスチゾル
の通り道となる部分を厚く形成した、モールドである。
【0007】一次加熱は通常は熱水槽(ウォータバス)
に浸漬する方式が採られるが、その方式に限定されるも
のではなく、例えば加熱室内を通す等、他の方法でもよ
い。難熱伝導部は通常は難熱伝導材を塗布して設けられ
るが、それに限定はされない。難熱伝導材は、外部から
の熱の伝導を抑制し、内側のモールド部分の温度が上り
にくいようにするものであり、例えば金属粉末とエポキ
シ樹脂を混合したデブコン(商標名:アイティーダブリ
ュー株式会社)などが使用されるが、上記機能を有する
ものであれば、それに限定されるものではない。また難
熱伝導部の厚さは、半ゲル化層の厚さを薄くしたい所ほ
ど厚く形成すればよく、これにより一次加熱、二次加熱
時における半ゲル化層の厚さの細かい調整が可能とな
る。
【0008】
【実施例】本発明を図面に示した実施例に基づき更に詳
細に説明する。図1は本発明にかかるモールドの前後縦
断面図、図2は踵側の左右縦断面図である。符号Aはモ
ールドで、長靴状に形成されたニッケル製のモールド基
体1を有している。モールド基体1の肉厚は、下部側が
やや厚くなるように形成されている。モールド基体1の
外壁部のうち、足首に当たる部分より上側には、難熱伝
導材であるデブコンを塗布して形成された難熱伝導部2
が、全周にわたって設けられている。難熱伝導部2の厚
さは上方になるに従って厚くなっており、更に後側部2
1の厚さは前側部22、内側部23、外側部24の厚さ
より厚く設定されている。なお前側部22、内側部2
3、外側部24の厚さはほぼ同じである。
【0009】図3はスラッシュ靴成形装置における一次
加熱工程の説明図である。符号3はコンベア装置で、ガ
イドレール30を有している。ガイドレール30にはチ
ェーン31で搬送される吊りロッド32を備えている。
吊りロッド32の下部には固定具33を介してモールド
基体1が取付けてある。またコンベア装置1の下方には
熱水槽4が設けてある。熱水槽4には所要の温度の熱水
が満たしてある。そしてコンベア装置1のガイドレール
30は熱水槽4に対応して段階的に下がって設けてあ
り、モールド基体1は搬送されながら熱水槽4に浸漬さ
れる。
【0010】(作 用)図1、図2、図3を参照して本
実施例の作用を説明する。一次加熱工程においては、内
部にプラスチゾルを充填したモールド基体1は熱水槽4
に所要時間浸漬される。これにより、モールド基体1は
熱水により外部から加熱されるので、モールド基体1の
壁部のうち、難熱伝導部2が設けてある部分は他の部分
に比較して温度の上昇が抑えられる。また同じ難熱伝導
部2が設けてある部分でも、難熱伝導部2の肉厚が薄く
なるに従ってモールド基体1の壁部の温度は高くなる。
【0011】本実施例においては、足首部分より下側の
難熱伝導部2が設けられていない部分の半ゲル化層Gの
厚さはほぼ同じ厚さになる。また足首部分より上側の難
熱伝導部2に対応する部分の半ゲル化層Gの厚さは、難
熱伝導部2が厚く形成されている上方へいくにつれて薄
くなる。これにより、靴製品となったときに開き口部分
が柔軟になり履き心地が向上する。そして難熱伝導部2
の後側部21の厚さは、前側部22、内側部23、外側
部24に比べて全体的に厚くなっているので、後側部2
1に対応する部分の半ゲル化層Gはさらに薄くなる。な
お、後側部21に対応する半ゲル化層G部分は、モール
ド基体1を傾斜させて未ゲル化の余剰プラスチスゾルを
排出する時の通り道となるようにしてあり、これによっ
て通り道に半ゲル化層Gが更に上塗りされる形で設けら
れるので、出来上がりとしては、前側部22、内側部2
3、外側部24に対応する部分の肉厚とほぼ同様にな
る。なお、本発明は図示の実施例に限定されるものでは
なく、特許請求の範囲の記載内において種々の変形が可
能である。
【0012】
【発明の効果】本発明は上記構成を備え、次の効果を有
する。 (a)モールドに難熱伝導部を設けることにより一次加
熱、二次加熱の段階におけるモールドの各部の温度が調
整でき、これにより半ゲル化層の厚さが任意に調整でき
る。従って長靴の製造においては上部の半ゲル化層の肉
厚を薄くすることにより柔軟性が増して履き心地が良く
なり、下部はやや厚くして強度を持たせることができる
等、細かい調整が可能である。またモールドを傾けて未
ゲル化の余剰プラスチゾルを排出するタレ切りの際に未
ゲル化の余剰プラスチゾルの通り道となる部分を厚く形
成したものは、通り道部分だけが必要以上に厚くなって
しまうことはなく、軽量化したり履き心地を向上させる
上で有利である。 (b)一次加熱、二次加熱では難熱伝導部の肉厚を調整
することによって半ゲル化層の厚さを細かく調整でき
る。すなわち、難熱伝導部の肉厚の調整を的確に行え
ば、一次加熱の湯温度や浸漬時間を設定しなおすことな
く同じ条件下で多種多様の靴等の製品を連続的に製造ラ
インで流すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるモールドの一実施例を示す前後
縦断面図である。
【図2】本発明にかかるモールドの一実施例を示す踵側
の左右縦断面図である。
【図3】スラッシュ靴成形装置における一次加熱工程の
説明図である。
【符号の説明】
1 モールド 2 難熱伝導部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スラッシュ靴成型モールドにプラスチゾ
    ルを充填し、これを一次加熱してモールドの内壁面にゲ
    ル化層を付着形成した後、更に該モールドの所要箇所を
    部分的に二次加熱して、部分的にゲル化層を厚肉に付着
    形成するスラッシュ靴成型方法において、 スラッシュ靴成型モールドとして、その周壁部の所要箇
    所に所要の厚さの難熱伝導部を設けたものを使用するこ
    とを特徴とする、 スラッシュ靴成型方法。
  2. 【請求項2】 スラッシュ靴成型において使用されるモ
    ールドであって、このモールドは、 周壁部の所要箇所に所要の厚さの難熱伝導部を設けたこ
    とを特徴とする、 モールド。
  3. 【請求項3】 スラッシュ靴成型において使用されるモ
    ールドであって、このモールドは、 周壁部の所要箇所に所要の厚さの難熱伝導部が設けてあ
    り、 該難熱伝導部のうち、モールドを傾けて未ゲル化の余剰
    プラスチゾルを排出する際の余剰プラスチゾルの通り道
    となる部分を厚く形成したことを特徴とする、 モールド。
JP4079216A 1992-02-28 1992-02-28 スラッシュ靴の製造方法 Expired - Lifetime JPH0739148B2 (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010537860A (ja) * 2007-09-04 2010-12-09 ケラゲム カンパニー、リミテッド エアーマットの成形方法

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS49118755A (ja) * 1973-03-19 1974-11-13

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JPS49118755A (ja) * 1973-03-19 1974-11-13

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JP2010537860A (ja) * 2007-09-04 2010-12-09 ケラゲム カンパニー、リミテッド エアーマットの成形方法

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