JPH0739148B2 - スラッシュ靴の製造方法 - Google Patents

スラッシュ靴の製造方法

Info

Publication number
JPH0739148B2
JPH0739148B2 JP4079216A JP7921692A JPH0739148B2 JP H0739148 B2 JPH0739148 B2 JP H0739148B2 JP 4079216 A JP4079216 A JP 4079216A JP 7921692 A JP7921692 A JP 7921692A JP H0739148 B2 JPH0739148 B2 JP H0739148B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mold
thickness
heat
manufacturing
resistant conductive
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP4079216A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH05237004A (ja
Inventor
輝英 中原
啓介 佐久間
Original Assignee
株式会社アサヒコーポレーション
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社アサヒコーポレーション filed Critical 株式会社アサヒコーポレーション
Priority to JP4079216A priority Critical patent/JPH0739148B2/ja
Publication of JPH05237004A publication Critical patent/JPH05237004A/ja
Publication of JPH0739148B2 publication Critical patent/JPH0739148B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Footwear And Its Accessory, Manufacturing Method And Apparatuses (AREA)
  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Moulding By Coating Moulds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、スラッシュ靴の製造
に係り、更に詳しくは歩行の際の足の動きによく馴染
んで履き心地が良く、しかも成形された長靴の胴部の厚
みを実質的に均一にすることができる、スラッシュ靴の
製造方法に関するものである。
【0002】
【従来技術】例えば、長靴の製造等においてスラッシュ
方法が採用されている。スラッシュ靴の成形方法の
一般的なものとしては、特公昭52−39323号公報
に開示された成形方法があげられる。すなわち、 コンベアに吊下げられて搬送される金属製(通常は
ニッケル)モールドに塩化ビニル等のプラスチゾルを充
填し、 モールドをウォータバスへ送って浸漬しながら一次
加熱を行い、これによりモールド内壁に沿ってほぼ一様
の厚さの半ゲル化層を付着形成し、 モールドをウォータバスから引き上げた後、底部を
電熱ヒータ等により二次加熱してモールド内底部に付着
される半ゲル化層を更に厚く付着形成し、 モールドを傾けて未ゲル化のプラスチゾルを排出し
て加熱室を通し、 モールドのヒール部にヒール芯成用のプラスチゾ
ルを注入し、熱風器で加熱して半ゲル化し、 熱水槽に浸漬して加熱し、半ゲル化層をゲル化し、 その後モールドから成物を取り出すようにしてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来のスラッ
シュ靴成形方法には次のような課題があった。 (a)ウォータバスによる一次加熱においてはモールド
全体がほぼ同じ温度に加熱されるのでゲル化層の厚さは
ほぼ一定になる。つまり、長靴等の下部の厚さを確保す
るためウォータバスの浸漬温度を高く設定すれば、上部
の厚さも同じ厚さになってしまい、重い上に上部入口側
が固くなって履き心地が悪くなる。 (b)スラッシュ靴形においては、一次加熱および
二次加熱が済んだ後、モールドを傾けて余剰のプラスチ
ゾルを排出するいわゆるタレ切りが行われる。このとき
に、余剰のプラスチゾルの通り道となる部分(通常は外
胛部分)には新たにゲル化層が形成される。よって、通
り道部分が必要以上に厚くなってしまうので、軽量化し
たり履き心地を向上させる上で好ましくない。
【0004】
【発明の目的】 そこで本発明の目的は、歩行の際の足の
動きによく馴染んで履き心地が良く、しかも成形された
長靴の胴部の厚みを実質的に均一にすることができるス
ラッシュ靴の製造方法を提供することにある。
【0005】
【発明の構成】 上記課題を解決するために講じた本発明
構成は次のとおりである。即ち本発明は、スラッシュ
の製造方法であって、この製造方法は、長靴状に形成
されたモールド基体の外壁部のうち、足首に相応する部
分を含みそれより上側には上記モールド基体の全周にわ
たって難熱伝導部が設けられているスラッシュ靴成形モ
ールドを使用し、上記難熱伝導部は、上方になるにした
がって徐々に厚くなり、かつ上記モールド基体の前側
部、内側部、外側部の厚さはほぼ同じで、後側部の厚さ
は、上記前側部、内側部、外側部の厚さより厚く形成さ
れており、上記スラッシュ靴成形モールドにプラスチゾ
ルを充填し、これを外部から加熱してモールド基体の内
壁面にゲル化層を付着形成するステップ、上記スラッシ
ュ靴成形モールドの後側部から未ゲル化の余剰プラスチ
ゾルを排出してモールド基体の内壁面に形成されたゲル
化層を実質的に均一化するステップ、を含む、スラッシ
ュ靴の製造方法である。
【0006】 難熱伝導部は通常は難熱伝導材を塗布して
設けられるが、それに限定はされない。難熱伝導材は、
外部からの熱の伝導を抑制し、内側のモールド部分の温
度が上りにくいようにするものであり、例えば金属粉末
とエポキシ樹脂を混合したデブコン(商標名:アイティ
ーダブリュー株式会社)などが使用されるが、上記機能
を有するものであれば、それに限定されるものではな
い。また難熱伝導部の厚さは、半ゲル化層の厚さを薄く
したい所ほど厚く形成すればよく、これにより一次加
熱、二次加熱時における半ゲル化層の厚さの細かい調整
が可能となる。
【0007】 本発明に係る製造方法では、モールド基体
の外壁部のうち、足首に相応する部分を含みそれより上
側にはモールド基体の全周にわたって難熱伝導部が設け
られているスラッシュ靴成形モールドを使用しており、
しかも難熱伝導部は、上方になるにしたがって徐々に厚
くなっている。このため成形された長靴は、足首に相応
する箇所から上方になるにしたがって徐々に肉薄となる
為に柔軟性に富み、曲 がり易く、歩行の際の足の動きに
よく馴染み、履き心地が良い。 また、難熱伝導部は、モ
ールド基体の前側部、内側部、外側部の厚さはほぼ同じ
で、後側部の厚さは、前側部、内側部、外側部の厚さよ
り厚く形成されており、モールド基体の内壁面にゲル化
層を付着形成した後の未ゲル化の余剰プラスチゾルは、
スラッシュ靴成形モールドの後側部から排出することに
よってモールド基体の内壁面に形成されたゲル化層が実
質的に均一化されるため、成形された長靴は胴部の厚み
が実質的に均一な優れた製品が提供できる。
【0008】
【実施例】本発明を図面に示した実施例に基づき更に詳
細に説明する。図1は本発明にかかるモールドの前後縦
断面図、図2は踵側の左右縦断面図である。符号Aはモ
ールドで、長靴状に形成されたニッケル製のモールド基
体1を有している。モールド基体1の肉厚は、下部側が
やや厚くなるように形成されている。
【0009】 モールド基体1の外壁部のうち、足首に当
たる部分より上側には、難熱伝導材であるデブコンを塗
布して形成された難熱伝導部2が、全周にわたって設け
られている。難熱伝導部2の厚さは上方になるに従って
厚くなっており、更に後側部21の厚さは前側部22、
内側部23、外側部24の厚さより厚く設定されてい
る。なお前側部22、内側部23、外側部24の厚さは
ほぼ同じである。
【0010】図3はスラッシュ靴成形装置における一次
加熱工程の説明図である。符号3はコンベア装置で、ガ
イドレール30を有している。ガイドレール30にはチ
ェーン31で搬送される吊りロッド32を備えている。
吊りロッド32の下部には固定具33を介してモールド
基体1が取付けてある。またコンベア装置1の下方には
熱水槽4が設けてある。熱水槽4には所要の温度の熱水
が満たしてある。そしてコンベア装置1のガイドレール
30は熱水槽4に対応して段階的に下がって設けてあ
り、モールド基体1は搬送されながら熱水槽4に浸漬さ
れる。
【0011】(作 用) 図1、図2、図3を参照して本実施例の作用を説明す
る。一次加熱工程においては、内部にプラスチゾルを充
填したモールド基体1は熱水槽4に所要時間浸漬され
る。これにより、モールド基体1は熱水により外部から
加熱されるので、モールド基体1の壁部のうち、難熱伝
導部2が設けてある部分は他の部分に比較して温度の上
昇が抑えられる。また同じ難熱伝導部2が設けてある部
分でも、難熱伝導部2の肉厚が薄くなるに従ってモール
ド基体1の壁部の温度は高くなる。
【0012】本実施例においては、足首部分より下側の
難熱伝導部2が設けられていない部分の半ゲル化層Gの
厚さはほぼ同じ厚さになる。また足首部分より上側の難
熱伝導部2に対応する部分の半ゲル化層Gの厚さは、難
熱伝導部2が厚く形成されている上方へいくにつれて薄
くなる。これにより、靴製品となったときに開き口部分
が柔軟になり履き心地が向上する。そして難熱伝導部2
の後側部21の厚さは、前側部22、内側部23、外側
部24に比べて全体的に厚くなっているので、後側部2
1に対応する部分の半ゲル化層Gはさらに薄くなる。な
お、後側部21に対応する半ゲル化層G部分は、モール
ド基体1を傾斜させて未ゲル化の余剰プラスチスゾルを
排出する時の通り道となるようにしてあり、これによっ
て通り道に半ゲル化層Gが更に上塗りされる形で設けら
れるので、出来上がりとしては、前側部22、内側部2
3、外側部24に対応する部分の肉厚とほぼ同様にな
る。なお、本発明は図示の実施例に限定されるものでは
なく、特許請求の範囲の記載内において種々の変形が可
能である。
【0013】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
に係る製造方法では、モールド基体の外壁部のうち、足
首に相応する部分を含みそれより上側にはモールド基体
の全周にわたって難熱伝導部が設けられているスラッシ
ュ靴成形モールドを使用してお り、しかも難熱伝導部
は、上方になるにしたがって徐々に厚くなっている。こ
のため成形された長靴は、足首に相応する箇所から上方
になるにしたがって徐々に肉薄となる為に柔軟性に富
み、曲がり易く、歩行の際の足の動きによく馴染み、履
き心地が良いまた、難熱伝導部は、モールド基体の前
側部、内側部、外側部の厚さはほぼ同じで、後側部の厚
さは、前側部、内側部、外側部の厚さより厚く形成され
ており、モールド基体の内壁面にゲル化層を付着形成し
た後の未ゲル化の余剰プラスチゾルは、スラッシュ靴成
形モールドの後側部から排出することによってモールド
基体の内壁面に形成されたゲル化層が実質的に均一化さ
れるため、成形された長靴は胴部の厚みが実質的に均一
な優れた製品が提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるモールドの一実施例を示す前後
縦断面図である。
【図2】本発明にかかるモールドの一実施例を示す踵側
の左右縦断面図である。
【図3】スラッシュ靴成形装置における一次加熱工程の
説明図である。
【符号の説明】
1 モールド 2 難熱伝導部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // B29L 31:50

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スラッシュ靴の製造方法であって、この
    製造方法は、長靴状に形成されたモールド基体(1)の
    外壁部のうち、足首に相応する部分を含みそれより上側
    には上記モールド基体(1)の全周にわたって難熱伝導
    部(2)が設けられているスラッシュ靴成形モールドを
    使用し、上記難熱伝導部(2)は、 上方になるにしたが
    って徐々に厚くなり、かつ上記モールド基体の前側部
    (22)、内側部(23)、外側部(24)の厚さはほ
    ぼ同じで、後側部(21)の厚さは、上記前側部(2
    2)、内側部(23)、外側部(24)の厚さより厚く
    形成されており、 上記スラッシュ靴成形モールドにプラ
    スチゾルを充填し、これを外部から加熱してモールド基
    体(1)の内壁面にゲル化層を付着形成するステップ、
    上記スラッシュ靴成形モールドの後側部(21)から未
    ゲル化の余剰プラスチゾルを排出してモールド基体
    (1)の内壁面に形成されたゲル化層を実質的に均一化
    するステップ、 を含むスラッシュ靴の製造方法。
JP4079216A 1992-02-28 1992-02-28 スラッシュ靴の製造方法 Expired - Lifetime JPH0739148B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4079216A JPH0739148B2 (ja) 1992-02-28 1992-02-28 スラッシュ靴の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4079216A JPH0739148B2 (ja) 1992-02-28 1992-02-28 スラッシュ靴の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH05237004A JPH05237004A (ja) 1993-09-17
JPH0739148B2 true JPH0739148B2 (ja) 1995-05-01

Family

ID=13683739

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4079216A Expired - Lifetime JPH0739148B2 (ja) 1992-02-28 1992-02-28 スラッシュ靴の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0739148B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100895255B1 (ko) * 2007-09-04 2009-04-29 주식회사 세라젬 에어 매트의 성형방법

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS49118755A (ja) * 1973-03-19 1974-11-13

Also Published As

Publication number Publication date
JPH05237004A (ja) 1993-09-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US2742657A (en) Molded shoe insert
US3305895A (en) Injection molding apparatus for shoe bottoms
MY123357A (en) Condoms
CN107837119A (zh) 一种隐形正畸矫治器的制造方法
US2625931A (en) Padded metal article
JPH0739148B2 (ja) スラッシュ靴の製造方法
JPH0628861B2 (ja) 加硫用金型
US2786237A (en) Method of casting rubber soles on shoes
US3007209A (en) Methods of vulcanizing outsoles onto shoe bottoms
US2931063A (en) Apparatus and method for molding foam latex strips and the like
US3021572A (en) Method of making a bottom structure for shoes
CN106377007B (zh) 一种一体成型减震鞋底或鞋底配件及其制作模具和生产方法
US2440508A (en) Production of arch or like supports
US2349374A (en) Manufacture of shoes and shoe parts
JPS5468861A (en) Mold and method for controlling its temperature
JPH05269001A (ja) スラッシュ靴の成形方法
CN117048097A (zh) 一种安全鞋原料挤压粘合设备
US2528019A (en) Embedded element sole plate
US1899521A (en) Method of making reenforced vulcanite dentures
US4094950A (en) Method and apparatus for forming a sole on an upper by dip-coating
CN211105082U (zh) 一种热塑鞋垫定型枕
JPS63270001A (ja) スラツシユ靴の製造法
CN208084842U (zh) 一种具有防开裂功能的镶件
ES471162A1 (es) Metodo para endurecer una zona seleccionada de un corte de calzado
JPS55100114A (en) Manufacture of forming metal mold