JPH05236471A - 静止画情報の伝送方式及び受信装置 - Google Patents
静止画情報の伝送方式及び受信装置Info
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- JPH05236471A JPH05236471A JP7292392A JP7292392A JPH05236471A JP H05236471 A JPH05236471 A JP H05236471A JP 7292392 A JP7292392 A JP 7292392A JP 7292392 A JP7292392 A JP 7292392A JP H05236471 A JPH05236471 A JP H05236471A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 電話回線により静止画像を伝送する方式にお
いて、伝送速度を高速にする。 【構成】 静止画の各画素サンプルの輝度を、周波数が
等しく、互いに位相が90度異なる2つの搬送波SA,
SBの各半周期の振幅に、1サンプル毎に交互に対応さ
せて伝送する。伝送画素データの前に伝送の位相基準と
なる基準信号PCが適宜挿入される。受信装置は、受信
信号中の基準信号PCに同期する再生用クロックを生成
する再生クロック生成手段を有する。この再生クロック
生成手段で生成されたクロックにより受信した画素デー
タをサンプリングし、静止画の各画素サンプルの輝度情
報を再現する。
いて、伝送速度を高速にする。 【構成】 静止画の各画素サンプルの輝度を、周波数が
等しく、互いに位相が90度異なる2つの搬送波SA,
SBの各半周期の振幅に、1サンプル毎に交互に対応さ
せて伝送する。伝送画素データの前に伝送の位相基準と
なる基準信号PCが適宜挿入される。受信装置は、受信
信号中の基準信号PCに同期する再生用クロックを生成
する再生クロック生成手段を有する。この再生クロック
生成手段で生成されたクロックにより受信した画素デー
タをサンプリングし、静止画の各画素サンプルの輝度情
報を再現する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、電話回線を用いた静
止画情報の伝送方式及びその受信装置に関する。
止画情報の伝送方式及びその受信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電話回線を用いて静止画を伝送し、受信
する静止画テレビ電話装置が知られている。これは、例
えば遠隔監視装置等の用途に用いられている。図6は、
遠隔監視装置のシステム構成例を示すもので、1は電話
回線、2は静止画テレビ電話装置、3は装置2に付属す
る電話機である。また、4は監視センタで、監視の必要
な場所に設置されたビデオカメラ5からの画像信号や、
センサ6からの出力を受ける。
する静止画テレビ電話装置が知られている。これは、例
えば遠隔監視装置等の用途に用いられている。図6は、
遠隔監視装置のシステム構成例を示すもので、1は電話
回線、2は静止画テレビ電話装置、3は装置2に付属す
る電話機である。また、4は監視センタで、監視の必要
な場所に設置されたビデオカメラ5からの画像信号や、
センサ6からの出力を受ける。
【0003】ユーザは遠隔監視したいときは、電話機3
により監視センタ4を呼び出し、回線を確立させる。呼
び出された監視センタ4は、ビデオカメラ5に電源を投
入して駆動し、その撮像画像信号を受け、静止画情報、
すなわち、1フィールド又は1フレーム単位の画像情報
を電話回線1を介して静止画テレビ電話装置2に伝送す
る。装置2は、受信した静止画像情報をデコードし、そ
の再生静止画像をディスプレイ2Dに表示する。
により監視センタ4を呼び出し、回線を確立させる。呼
び出された監視センタ4は、ビデオカメラ5に電源を投
入して駆動し、その撮像画像信号を受け、静止画情報、
すなわち、1フィールド又は1フレーム単位の画像情報
を電話回線1を介して静止画テレビ電話装置2に伝送す
る。装置2は、受信した静止画像情報をデコードし、そ
の再生静止画像をディスプレイ2Dに表示する。
【0004】従来、この種の電話回線を用いた静止画情
報の伝送方式としては、画素の輝度を搬送波の振幅で表
現する振幅変調方式や、搬送波の振幅と位相とで表現す
る振幅位相変調方式が知られている。
報の伝送方式としては、画素の輝度を搬送波の振幅で表
現する振幅変調方式や、搬送波の振幅と位相とで表現す
る振幅位相変調方式が知られている。
【0005】図7は従来の振幅変調方式を説明するため
の図で、搬送波の1周期の振幅に対し、1画素の輝度情
報を割り当てて伝送する方式である。つまり、画素の輝
度の大きさに応じて搬送波の1周期の振幅を変える方式
である。
の図で、搬送波の1周期の振幅に対し、1画素の輝度情
報を割り当てて伝送する方式である。つまり、画素の輝
度の大きさに応じて搬送波の1周期の振幅を変える方式
である。
【0006】図8は従来の振幅位相変調方式を説明する
ための図で、この例も図7の例の振幅変調方式と同様に
画素の輝度の大きさに応じて搬送波の1周期の振幅を変
えるものであるが、搬送波の位相を反転させることによ
り表現する階調数を増加させるものである。すなわち、
例えば、非反転の搬送波の1周期の振幅としては明るさ
の最大値から中間値までを割り当て、反転した搬送波の
1周期の振幅には明るさの最低値から中間値までを割り
当てる方式である。
ための図で、この例も図7の例の振幅変調方式と同様に
画素の輝度の大きさに応じて搬送波の1周期の振幅を変
えるものであるが、搬送波の位相を反転させることによ
り表現する階調数を増加させるものである。すなわち、
例えば、非反転の搬送波の1周期の振幅としては明るさ
の最大値から中間値までを割り当て、反転した搬送波の
1周期の振幅には明るさの最低値から中間値までを割り
当てる方式である。
【0007】以上の静止画伝送方式は、搬送波の1周期
に1画素しか伝送できない。このため、1枚の静止画を
伝送するのに長時間を要していた。例えば、水平方向1
60画素、垂直方向100画素、64階調レベルの静止
画データを1枚伝送するのに10秒を要していた。
に1画素しか伝送できない。このため、1枚の静止画を
伝送するのに長時間を要していた。例えば、水平方向1
60画素、垂直方向100画素、64階調レベルの静止
画データを1枚伝送するのに10秒を要していた。
【0008】図7の振幅変調方式を改良した直交振幅変
調方式も提案されている。この方式は、図9に示すよう
に、位相が90°異なる2個の搬送波SAと搬送波SB
とを使用するものである。すなわち、1個おきの画素の
情報は、図9Aに示すように搬送波SAのそれぞれ1周
期の振幅に対応させ、残りの1つおきの画素の情報は図
9Bに示すように搬送波SBのそれぞれ1周期の振幅に
対応させる。そして、図9Cに示すように、これら振幅
変調した搬送波SAとSBとを合成したものを電話回線
を介して伝送するものである。この直交振幅変調方式の
場合には、伝送される搬送波の1周期に対し、2画素の
情報を伝送できる。
調方式も提案されている。この方式は、図9に示すよう
に、位相が90°異なる2個の搬送波SAと搬送波SB
とを使用するものである。すなわち、1個おきの画素の
情報は、図9Aに示すように搬送波SAのそれぞれ1周
期の振幅に対応させ、残りの1つおきの画素の情報は図
9Bに示すように搬送波SBのそれぞれ1周期の振幅に
対応させる。そして、図9Cに示すように、これら振幅
変調した搬送波SAとSBとを合成したものを電話回線
を介して伝送するものである。この直交振幅変調方式の
場合には、伝送される搬送波の1周期に対し、2画素の
情報を伝送できる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この直
交振幅変調方式によっても、搬送波の1周期に対し2画
素の情報しか伝送できず、高解像度の静止画像を高速に
伝送しようとする場合には、不十分である。この発明は
以上の点にかんがみ、従来の方式に比べてより高速に静
止画情報の伝送を行なうことができる伝送方式及びその
受信装置を提供することを目的とする。
交振幅変調方式によっても、搬送波の1周期に対し2画
素の情報しか伝送できず、高解像度の静止画像を高速に
伝送しようとする場合には、不十分である。この発明は
以上の点にかんがみ、従来の方式に比べてより高速に静
止画情報の伝送を行なうことができる伝送方式及びその
受信装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、この発明においては、電話回線により静止画像を伝
送する方式において、静止画の各画素サンプルの輝度
を、周波数が等しく、互いに位相が90度異なる2つの
搬送波の各半周期の振幅に、1サンプル毎に交互に対応
させるようにして伝送する。
め、この発明においては、電話回線により静止画像を伝
送する方式において、静止画の各画素サンプルの輝度
を、周波数が等しく、互いに位相が90度異なる2つの
搬送波の各半周期の振幅に、1サンプル毎に交互に対応
させるようにして伝送する。
【0011】
【作用】上記のこの発明の構成によれば、位相が90°
異なる2つの搬送波の各半周期の振幅が画素の情報に応
じて変調される。
異なる2つの搬送波の各半周期の振幅が画素の情報に応
じて変調される。
【0012】そして、伝送信号には、位相基準信号が挿
入されており、受信装置では、この位相基準信号から再
生用クロックが生成される。そして、このクロックに基
づいて画素の情報が再生され、静止画が再生される。
入されており、受信装置では、この位相基準信号から再
生用クロックが生成される。そして、このクロックに基
づいて画素の情報が再生され、静止画が再生される。
【0013】
【実施例】以下、この発明の一実施例を、図を参照しな
がら説明する。図1は、静止画情報の送信装置のブロッ
ク図を示す。この図1において、入力端子11を通じて
入力されたビデオ信号は、ビデオアンプ12に供給され
て増幅され、A/Dコンバータ13に供給される。ま
た、ビデオアンプ12からのビデオ信号は、同期分離回
路14に供給されて、入力ビデオ信号から同期信号が取
り出される。この同期分離回路14からの同期信号は、
PLL回路15に供給される。このPLL回路は、入力
された同期信号に基づき、後述するモニター表示に必要
な水平同期信号及び垂直同期信号、さらには画像取り込
み用のクロックなどを発生し、これらをCRTコントロ
ーラ16に供給する。
がら説明する。図1は、静止画情報の送信装置のブロッ
ク図を示す。この図1において、入力端子11を通じて
入力されたビデオ信号は、ビデオアンプ12に供給され
て増幅され、A/Dコンバータ13に供給される。ま
た、ビデオアンプ12からのビデオ信号は、同期分離回
路14に供給されて、入力ビデオ信号から同期信号が取
り出される。この同期分離回路14からの同期信号は、
PLL回路15に供給される。このPLL回路は、入力
された同期信号に基づき、後述するモニター表示に必要
な水平同期信号及び垂直同期信号、さらには画像取り込
み用のクロックなどを発生し、これらをCRTコントロ
ーラ16に供給する。
【0014】CRTコントローラ16は、PLL回路1
5からのクロックに基づいて、画像信号をA/Dコンバ
ータ13においてデジタル画像信号に変換し、そのデジ
タル信号を画像メモリ20に記憶する。画像メモリ20
には、一画面分、すなわち1フィールド分あるいは1フ
レーム分の画像データが記憶される。
5からのクロックに基づいて、画像信号をA/Dコンバ
ータ13においてデジタル画像信号に変換し、そのデジ
タル信号を画像メモリ20に記憶する。画像メモリ20
には、一画面分、すなわち1フィールド分あるいは1フ
レーム分の画像データが記憶される。
【0015】この画像メモリ20に記憶された一画面分
の画像データは、マイクロコンピュータ21によるCR
Tコントローラ16の制御により、画像メモリ20から
読み出され、D/Aコンバータ17においてアナログビ
デオ信号に戻され、そのアナログビデオ信号がビデオア
ンプ18を介して出力端子19に供給される。この出力
端子19には、モニタ受像機(図示せず)が接続される
ようにされており、このモニター受像機で画像メモリ2
0に記憶された静止画の画像モニターをすることができ
るようにされている。
の画像データは、マイクロコンピュータ21によるCR
Tコントローラ16の制御により、画像メモリ20から
読み出され、D/Aコンバータ17においてアナログビ
デオ信号に戻され、そのアナログビデオ信号がビデオア
ンプ18を介して出力端子19に供給される。この出力
端子19には、モニタ受像機(図示せず)が接続される
ようにされており、このモニター受像機で画像メモリ2
0に記憶された静止画の画像モニターをすることができ
るようにされている。
【0016】次に、この画像メモリ20に記憶された一
画面分の画像を、電話回線を介して伝送する構成につい
て説明する。マイクロコンピュータ21に画像伝送の命
令が入力されると、マイクロコンピュータ21はCRT
コントローラ16を制御し、画像メモリ20から1画素
データずつ、静止画ビデオデータを読み出す。そして、
図2に示すように、変調を行なって伝送信号を形成す
る。コンバータ伝送信号としては、水平同期信号や垂直
同期信号は伝送せず、画素データのみが伝送される。
画面分の画像を、電話回線を介して伝送する構成につい
て説明する。マイクロコンピュータ21に画像伝送の命
令が入力されると、マイクロコンピュータ21はCRT
コントローラ16を制御し、画像メモリ20から1画素
データずつ、静止画ビデオデータを読み出す。そして、
図2に示すように、変調を行なって伝送信号を形成す
る。コンバータ伝送信号としては、水平同期信号や垂直
同期信号は伝送せず、画素データのみが伝送される。
【0017】例えば、送信画素データが、図2Aに示す
ような輝度レベルを持つような場合を考える。この例の
場合、伝送信号の形成に当たって、直交振幅変調方式と
同様に、互いに90°位相が異なり、周波数が同一の2
つの正弦波形SAとSBを用いる。そして、1つおきの
画素サンプルの輝度レベルは、波形SAの各半周期の振
幅に対応させ、残りの1つおきの画素サンプルの輝度レ
ベルは、波形SBの各半周期の振幅に対応させるように
変調する。
ような輝度レベルを持つような場合を考える。この例の
場合、伝送信号の形成に当たって、直交振幅変調方式と
同様に、互いに90°位相が異なり、周波数が同一の2
つの正弦波形SAとSBを用いる。そして、1つおきの
画素サンプルの輝度レベルは、波形SAの各半周期の振
幅に対応させ、残りの1つおきの画素サンプルの輝度レ
ベルは、波形SBの各半周期の振幅に対応させるように
変調する。
【0018】また、図2Bに示すように、伝送画像デー
タ送信に先立って、数サイクルの波形SAの無変調最大
振幅の信号PCを送信する。この無変調最大振幅信号P
Cは、受信機側にて受信画像データをサンプリングする
ためのクロックを形成するPLL回路の基準PLL信号
の校正用に用いられる受信PLL校正信号である。この
受信PLL校正信号PCは、また、例えば1ライン(1
H)の画素データごとに挿入されて、伝送される。
タ送信に先立って、数サイクルの波形SAの無変調最大
振幅の信号PCを送信する。この無変調最大振幅信号P
Cは、受信機側にて受信画像データをサンプリングする
ためのクロックを形成するPLL回路の基準PLL信号
の校正用に用いられる受信PLL校正信号である。この
受信PLL校正信号PCは、また、例えば1ライン(1
H)の画素データごとに挿入されて、伝送される。
【0019】次に、この校正信号PCに続く1ライン分
の画素データの変調について、さらに図2を参照しなが
ら、説明する。なお、波形SAと波形SBとは、これら
のアナログ波形が別途用意されているわけではなく、マ
イクロコンピュータからの出力デジタルデータが、D/
Aコンバータ22によりアナログ信号に変換されること
により、正弦波形SAが生成され、また、マイクロコン
ピュータ21からの出力デジタルデータが、D/Aコン
バータ23によりアナログ信号に戻されることにより、
波形SBが形成されるように、マイクロコンピュータ2
1がデジタルデータを出力するものである。
の画素データの変調について、さらに図2を参照しなが
ら、説明する。なお、波形SAと波形SBとは、これら
のアナログ波形が別途用意されているわけではなく、マ
イクロコンピュータからの出力デジタルデータが、D/
Aコンバータ22によりアナログ信号に変換されること
により、正弦波形SAが生成され、また、マイクロコン
ピュータ21からの出力デジタルデータが、D/Aコン
バータ23によりアナログ信号に戻されることにより、
波形SBが形成されるように、マイクロコンピュータ2
1がデジタルデータを出力するものである。
【0020】すなわち、受信用PLL校正信号に続い
て、マイクロコンピュータ21は、取り込んだ1番目の
画像サンプルの輝度に応じた振幅を有する波形SAの前
半周期の正弦波をD/Aコンバータ22から発生するよ
うに、デジタルデータをD/Aコンバータ22に出力す
る。
て、マイクロコンピュータ21は、取り込んだ1番目の
画像サンプルの輝度に応じた振幅を有する波形SAの前
半周期の正弦波をD/Aコンバータ22から発生するよ
うに、デジタルデータをD/Aコンバータ22に出力す
る。
【0021】次に、マイクロコンピュータ21は、2番
目の画素サンプルを画像メモリ20から取り込み、この
2番目の画素サンプルの輝度に応じた振幅を有する波形
SBの前半周期の正弦波をD/Aコンバータ23から発
生させるように、デジタルデータをD/Aコンバータ2
3に出力する。
目の画素サンプルを画像メモリ20から取り込み、この
2番目の画素サンプルの輝度に応じた振幅を有する波形
SBの前半周期の正弦波をD/Aコンバータ23から発
生させるように、デジタルデータをD/Aコンバータ2
3に出力する。
【0022】次に、マイクロコンピュータ21は、3番
目の画素サンプルを画像メモリ20から取り込み、この
3番目の画素サンプルの輝度に応じた振幅を有する波形
SAの後半周期の正弦波をD/Aコンバータ22から発
生させるように、マイクロコンピュータ21は、デジタ
ルデータをD/Aコンバータ22出力する。
目の画素サンプルを画像メモリ20から取り込み、この
3番目の画素サンプルの輝度に応じた振幅を有する波形
SAの後半周期の正弦波をD/Aコンバータ22から発
生させるように、マイクロコンピュータ21は、デジタ
ルデータをD/Aコンバータ22出力する。
【0023】続いて、マイクロコンピュータ21は、4
番目の画素サンプルを画像メモリ20から取り込み、こ
の4番目の画素サンプルの輝度に応じた振幅を有する波
形SBの後半周期の正弦波を、D/Aコンバータ23か
ら発生させるように、デジタルデータをD/Aコンバー
タ23に出力する。以下、1個おきの画素サンプルは、
波形SAの各半周期の振幅に対応させ、残りの1個おき
の画素データの輝度は、波形SBの振幅に対応させるよ
うに変調するものである。
番目の画素サンプルを画像メモリ20から取り込み、こ
の4番目の画素サンプルの輝度に応じた振幅を有する波
形SBの後半周期の正弦波を、D/Aコンバータ23か
ら発生させるように、デジタルデータをD/Aコンバー
タ23に出力する。以下、1個おきの画素サンプルは、
波形SAの各半周期の振幅に対応させ、残りの1個おき
の画素データの輝度は、波形SBの振幅に対応させるよ
うに変調するものである。
【0024】図2においては、1番目の画素サンプルは
波形A1に、2番目の画素サンプルは波形B1に、3番
目の画素サンプルは波形A2に、4番目の画素サンプル
は波形B2に、5番目の画素サンプルは波形A3に、6
番目の画素サンプルは波形B3に、…というように対応
するものである。
波形A1に、2番目の画素サンプルは波形B1に、3番
目の画素サンプルは波形A2に、4番目の画素サンプル
は波形B2に、5番目の画素サンプルは波形A3に、6
番目の画素サンプルは波形B3に、…というように対応
するものである。
【0025】こうして得られた互いに位相が90°異な
る2種類の正弦波は、それぞれローパスフィルタ24及
び25により滑らかに波形整形された後、合成回路26
に供給され、合成される。その合成波形は、図2Dに示
すようになる。この合成回路26の出力信号は、アッテ
ネータ27においてレベル調整された後、ライントラン
ス28及びフックリレー29を介して電話回線に出力さ
れる。なお、フックリレー29は、フックスイッチに連
動する。
る2種類の正弦波は、それぞれローパスフィルタ24及
び25により滑らかに波形整形された後、合成回路26
に供給され、合成される。その合成波形は、図2Dに示
すようになる。この合成回路26の出力信号は、アッテ
ネータ27においてレベル調整された後、ライントラン
ス28及びフックリレー29を介して電話回線に出力さ
れる。なお、フックリレー29は、フックスイッチに連
動する。
【0026】この場合、合成回路26からの合成波形の
値をyとしたとき、 y=Asinx+Bcosx で表わされる。ここで着目されるのは、波形SAと波形
SBとは互いに90°位相が異なっているので、一方の
波形の振幅が0のとき、必ず他方の波形の振幅が最大と
なっていることである。このため、以上のように加算合
成しても、その合成波形において、もとの波形SA,S
Bの振幅が0となるような位相点では、波形SA、SB
の最大値は、その合成波形上にそのまま存在する。
値をyとしたとき、 y=Asinx+Bcosx で表わされる。ここで着目されるのは、波形SAと波形
SBとは互いに90°位相が異なっているので、一方の
波形の振幅が0のとき、必ず他方の波形の振幅が最大と
なっていることである。このため、以上のように加算合
成しても、その合成波形において、もとの波形SA,S
Bの振幅が0となるような位相点では、波形SA、SB
の最大値は、その合成波形上にそのまま存在する。
【0027】したがって、各画素サンプルデータが、各
波形SA,SBの各半周期の振幅の最大値に等しいよう
にされていれば、波形SA、SBの最大値は、合成波形
上に存在するので、合成波形の1周期で4画素のデータ
が伝送できたことになる。例えば、波形SAの位相とし
て0°、1/4π、1/2π、3/4πというように9
0°ごとの位相点を考えると、合成波形の値y及びその
絶対値|y|は、図5に示すようになる。こうして合成
波形の1サイクルで4画素のデータが伝送できたことに
なる。この場合、隣接画素は相関が強いので、伝送線路
で合成波形が歪んでも画質の劣化は少ない。
波形SA,SBの各半周期の振幅の最大値に等しいよう
にされていれば、波形SA、SBの最大値は、合成波形
上に存在するので、合成波形の1周期で4画素のデータ
が伝送できたことになる。例えば、波形SAの位相とし
て0°、1/4π、1/2π、3/4πというように9
0°ごとの位相点を考えると、合成波形の値y及びその
絶対値|y|は、図5に示すようになる。こうして合成
波形の1サイクルで4画素のデータが伝送できたことに
なる。この場合、隣接画素は相関が強いので、伝送線路
で合成波形が歪んでも画質の劣化は少ない。
【0028】受信側では、波形SAに同期したクロック
を発生することができれば、前記波形SAの0°、1/
4π、1/2π、3/4πの位相点がわかるので、その
点をサンプリング点として受信信号をサンプリングすれ
ば、もとの画素データの輝度レベルが復元されることに
なる。このためには受信PLL校正信号がPCが用いら
れる。
を発生することができれば、前記波形SAの0°、1/
4π、1/2π、3/4πの位相点がわかるので、その
点をサンプリング点として受信信号をサンプリングすれ
ば、もとの画素データの輝度レベルが復元されることに
なる。このためには受信PLL校正信号がPCが用いら
れる。
【0029】図3は、この発明による静止画情報の受信
装置の一実施例のブロック図を示している。図3に示す
ように、電話回線を通じて伝送されてきた画素データ
は、フックリレー30及びライントランス31を経てフ
ィルタ32に供給され、伝送線路における高域及び低域
の減衰分が補正され、AGC回路33に供給される。A
GC回路33では、後段のA/D変換のための基準入力
レベルに、受信データが増幅される。AGC回路33の
出力データは、A/Dコンバータ34に供給されるとと
もに、PLL回路35に供給される。
装置の一実施例のブロック図を示している。図3に示す
ように、電話回線を通じて伝送されてきた画素データ
は、フックリレー30及びライントランス31を経てフ
ィルタ32に供給され、伝送線路における高域及び低域
の減衰分が補正され、AGC回路33に供給される。A
GC回路33では、後段のA/D変換のための基準入力
レベルに、受信データが増幅される。AGC回路33の
出力データは、A/Dコンバータ34に供給されるとと
もに、PLL回路35に供給される。
【0030】PLL回路35は、入力信号からサンプリ
ングクロックを抽出する。すなわち、AGC回路33か
らは、図2Dに示した合成波形とほぼ等しい、図4Aに
示すような合成波形が得られる。前述したように、この
合成波形には、波形SAの無変調最大振幅信号が受信P
LL校正信号PCとして、一水平区間ごとに挿入されて
いる。PLL回路35は、この校正信号PCと位相同期
し、周波数がその4倍のサンプリングクロックを形成す
る(図4B)。
ングクロックを抽出する。すなわち、AGC回路33か
らは、図2Dに示した合成波形とほぼ等しい、図4Aに
示すような合成波形が得られる。前述したように、この
合成波形には、波形SAの無変調最大振幅信号が受信P
LL校正信号PCとして、一水平区間ごとに挿入されて
いる。PLL回路35は、この校正信号PCと位相同期
し、周波数がその4倍のサンプリングクロックを形成す
る(図4B)。
【0031】この場合、PLL回路35は、図4Dに示
すようにように、校正信号PCの区間で、この校正信号
PCに位相ロックするようにPLL合わせ込みが行わ
れ、画素データの区間ではPLL回路35はロック状態
を保持する。なお、校正信号PCの区間は、例えば画素
データと校正信号PCとはレベル的に異なることを利用
して検出することができる。また、他の方法を用いるこ
ともできる。例えば入力受信信号の周波数を4逓倍し、
それとPLL回路の出力とを比較することにより目的の
クロックを得るようにすることもできる。校正信号PC
が画素データの前に挿入されているからである。
すようにように、校正信号PCの区間で、この校正信号
PCに位相ロックするようにPLL合わせ込みが行わ
れ、画素データの区間ではPLL回路35はロック状態
を保持する。なお、校正信号PCの区間は、例えば画素
データと校正信号PCとはレベル的に異なることを利用
して検出することができる。また、他の方法を用いるこ
ともできる。例えば入力受信信号の周波数を4逓倍し、
それとPLL回路の出力とを比較することにより目的の
クロックを得るようにすることもできる。校正信号PC
が画素データの前に挿入されているからである。
【0032】このPLL回路35からのサンプリングク
ロックはマイクロコンピュータ36に供給される。マイ
クロコンピュータ36は、このサンプリングクロックに
よりA/Dコンバータ34において受信信号をA/D変
換し、順次、CRTコントローラ42を介して画像メモ
リ46に格納する。こうして取り込まれた画素データ
は、図4Cに示すように、もとの各画素サンプルが有す
る輝度をそれぞれ示すものとなっている。
ロックはマイクロコンピュータ36に供給される。マイ
クロコンピュータ36は、このサンプリングクロックに
よりA/Dコンバータ34において受信信号をA/D変
換し、順次、CRTコントローラ42を介して画像メモ
リ46に格納する。こうして取り込まれた画素データ
は、図4Cに示すように、もとの各画素サンプルが有す
る輝度をそれぞれ示すものとなっている。
【0033】こうして画像メモリ46に一画面分の画像
データ、すなわち静止画データが取り込まれると、マイ
クロコンピュータ36はCRTコントローラ42を制御
し、画像メモリ46に記憶された静止画像を表示するよ
うに動作する。すなわち、CRTコントローラ42は、
同期信号発生回路41からの同期信号に基づいて、画像
メモリ46から画像データを読み出し、それをD/Aコ
ンバータ43においてアナログビデオ信号に変換し、そ
のアナログビデオ信号をビデオアンプ44を介して出力
端子45に供給する。出力端子45には、図示しないが
モニター用ディスプレイが接続されており、モニター用
ディスプレイのスクリーン上に、受信された静止画の再
現画像が表示される。
データ、すなわち静止画データが取り込まれると、マイ
クロコンピュータ36はCRTコントローラ42を制御
し、画像メモリ46に記憶された静止画像を表示するよ
うに動作する。すなわち、CRTコントローラ42は、
同期信号発生回路41からの同期信号に基づいて、画像
メモリ46から画像データを読み出し、それをD/Aコ
ンバータ43においてアナログビデオ信号に変換し、そ
のアナログビデオ信号をビデオアンプ44を介して出力
端子45に供給する。出力端子45には、図示しないが
モニター用ディスプレイが接続されており、モニター用
ディスプレイのスクリーン上に、受信された静止画の再
現画像が表示される。
【0034】以上説明したようにして、この発明による
静止画情報の伝送方式によれば、搬送波の1周期につ
き、1画素を割り当てる従来の静止画情報の伝送方式に
比べ、4倍の伝送スピードを得ることができる。また、
図9で説明した直交位相振幅変調方式を用いた伝送方式
に比べても、2倍の伝送スピードを得ることができる。
しかも、この発明の場合には、高価で特殊な部品は使用
することなく実現することができるので、極めて低価格
な画像伝送装置が実現できる。
静止画情報の伝送方式によれば、搬送波の1周期につ
き、1画素を割り当てる従来の静止画情報の伝送方式に
比べ、4倍の伝送スピードを得ることができる。また、
図9で説明した直交位相振幅変調方式を用いた伝送方式
に比べても、2倍の伝送スピードを得ることができる。
しかも、この発明の場合には、高価で特殊な部品は使用
することなく実現することができるので、極めて低価格
な画像伝送装置が実現できる。
【0035】なお、この発明による伝送方式による伝送
レートはモデム換算すると、約42Kbpsとなり、極
めて高能率の伝送ができるものである。
レートはモデム換算すると、約42Kbpsとなり、極
めて高能率の伝送ができるものである。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、搬送波の1周期に対し4画素の情報を伝送すること
ができるので、従来の振幅変調方式に比べて4倍、直交
振幅変調方式に比べて2倍の高速画像伝送を行なうこと
ができる。
ば、搬送波の1周期に対し4画素の情報を伝送すること
ができるので、従来の振幅変調方式に比べて4倍、直交
振幅変調方式に比べて2倍の高速画像伝送を行なうこと
ができる。
【0037】しかも、高価なモデムICを使用すること
なく低価格な回路素子により構成することができるの
で、高解像度の画像伝送装置を低価格で実現することが
できるという効果がある。。
なく低価格な回路素子により構成することができるの
で、高解像度の画像伝送装置を低価格で実現することが
できるという効果がある。。
【0038】現在製品化されているカラー静止画像伝送
装置は、高価であり、画像通信の市場拡大の妨げとなっ
ているが、この発明による伝送方式による静止画像情報
伝送方式によれば、低価格で伝送装置を構成することが
できるため、一般家庭用画像通信市場の発展に著しい効
果を有するものである。
装置は、高価であり、画像通信の市場拡大の妨げとなっ
ているが、この発明による伝送方式による静止画像情報
伝送方式によれば、低価格で伝送装置を構成することが
できるため、一般家庭用画像通信市場の発展に著しい効
果を有するものである。
【図1】この発明による伝送方式を実現するための伝送
装置の一実施例のブロック図である。
装置の一実施例のブロック図である。
【図2】図1の動作説明のためのタイミングチャートで
ある。
ある。
【図3】この発明による静止画情報の受信装置の一実施
例のブロック図である。
例のブロック図である。
【図4】図3の受信動作の説明のためのタイミングチャ
ートである。
ートである。
【図5】この発明による伝送方式の原理を説明するため
の図である。
の図である。
【図6】この発明による静止画情報伝送方式が適用され
るシステムの一例を示す図である。
るシステムの一例を示す図である。
【図7】従来の振幅変調方式を説明するための図であ
る。
る。
【図8】従来の振幅位相変調方式を説明するための図で
ある。
ある。
【図9】従来の直交振幅変調方式を説明するための図で
ある。
ある。
20 画像メモリ 21 マイクロコンピュータ 22 D/Aコンバータ 23 D/Aコンバータ 26 合成回路 28 ライントランス 29 フックリレー 30 フックリレー 34 A/Dコンバータ 35 PLL回路 36 マイクロコンピュータ 42 CRTコントローラ 43 D/Aコンバータ 46 画像メモリ
Claims (2)
- 【請求項1】 電話回線により静止画像を伝送する方式
において、静止画の各画素サンプルの輝度を、周波数が
等しく、互いに位相が90度異なる2つの搬送波の各半
周期の振幅に、1サンプル毎に交互に対応させるように
して伝送するようにした静止画情報の伝送方式。 - 【請求項2】 各画素サンプルの輝度が、周波数が等し
く、互いに位相が90度異なる2つの搬送波の各半周期
の振幅に、1サンプル毎に交互に対応させられると共
に、伝送の位相基準となる基準信号が適宜挿入されて電
話回線を介して伝送された静止画情報を受信する抽出手
段と、 この受信手段からの受信信号中の基準信号に同期する再
生用クロックを生成する再生クロック生成手段と、 この再生クロック生成手段で生成されたクロックにより
前記静止画の各画素サンプルの輝度を再現する手段とを
備える静止画情報の受信装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7292392A JPH05236471A (ja) | 1992-02-24 | 1992-02-24 | 静止画情報の伝送方式及び受信装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7292392A JPH05236471A (ja) | 1992-02-24 | 1992-02-24 | 静止画情報の伝送方式及び受信装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05236471A true JPH05236471A (ja) | 1993-09-10 |
Family
ID=13503364
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7292392A Pending JPH05236471A (ja) | 1992-02-24 | 1992-02-24 | 静止画情報の伝送方式及び受信装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05236471A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008220479A (ja) * | 2007-03-09 | 2008-09-25 | Fujifilm Corp | 放射線画像撮影装置及びその処理方法 |
-
1992
- 1992-02-24 JP JP7292392A patent/JPH05236471A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008220479A (ja) * | 2007-03-09 | 2008-09-25 | Fujifilm Corp | 放射線画像撮影装置及びその処理方法 |
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