JPH05236468A

JPH05236468A - 視線一致表示方法と装置

Info

Publication number: JPH05236468A
Application number: JP3158561A
Authority: JP
Inventors: Shinichi Shiwa; 新一志和; Kenji Nakazawa; 憲二中沢; Susumu Ichinose; 進一之瀬; Hiroshi Yasuda; 浩安田
Original assignee: Nippon Telegraph and Telephone Corp
Current assignee: Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority date: 1991-06-28
Filing date: 1991-06-28
Publication date: 1993-09-10

Abstract

(57)【要約】【目的】視線一致機能があり、かつ、大画面で高品質
な画像を表示する。【構成】投影スクリーン１上の一部に視線一致ユニッ
ト２を配置し、この視線一致ユニットへのビデオプロジ
ェクター４からの投影映像または映像信号レベルを、上
記投影スクリーン１の輝度または色調と同等にするよう
にして視線一致の高品質な大画面映像を表示する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は通信相手との視線一致を
可能にする表示方法及びその装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】テレビ電話やテレビ会議等の画像通信装
置は、音声の送受信装置の他に画像を送受信するための
表示・ビデオカメラを備えているため、通信相手が実際
に眼前に居るかのような感覚を与える臨場感の優れた通
信装置である。

【０００３】従来、このような通信装置の画像表示・撮
影部分には、ＣＲＴディスプレイ等の表示装置とテレビ
カメラ等のビデオカメラを近接して並べた構成のものが
使用されてきた。

【０００４】しかしこのような通信装置で受信した場合
は、通信相手(被撮影者)の視線がビデオカメラの方では
なく表示装置の表示面を向くためカメラの撮影方向と一
致せず、その結果、通信相手の視線が合わなくなって不
自然な感覚を与える欠点があった。

【０００５】上記の欠点を解決するため、半透明鏡(ハ
ーフミラー)を用いてカメラの光軸と表示面とを一致さ
せる装置が提案されている(「画像表示撮像装置」特開
昭56−119586号など)。しかし、これは、表示画面以上
の大きさのハーフミラーを傾けて設置するので大きな空
間を必要とし、従って表示画面の大きさに比べて表示装
置が大形化するために大画面表示が困難なことである。

【０００６】表示装置の視線一致機能と大画面表示機能
はともに高臨場感を与えるための重要な要素であるが、
従来は、上記の両機能を満足させるものはなかった。

【０００７】しかし最近、光透過と光散乱を制御するス
クリーンを用いた視線一致表示装置が提案されている
(「画像通信用表示撮影装置」特願平１−48492号)。こ
れは視線一致機能を持ち、かつ大画面表示が可能な優れ
た装置であるが、表示スクリーンに特殊な材料を使用す
るため明るい高品質な画像が得にくい欠点があった。

【０００８】

【発明が解決しようとする課題】上述したように従来の
技術で、通信相手との視線一致により自然な感覚を与え
るハーフミラーによる前者の手段では、表示装置が大形
化し大画面表示が困難であった。

【０００９】また、光透過，光散乱を制御する表示スク
リーンを用いた後者の手段は、大画面表示ができる反
面，表示スクリーンに表示される画像が明るい高品質な
画像が得られにくいという問題があった。

【００１０】本発明は、このような従来技術の欠点を解
消し、視線一致機能があり、かつ、大画面で高品質な画
像が表示できる方法及び装置を提供することを目的とす
る。

【００１１】

【課題を解決するための手段】本発明の方法は、投影ス
クリーンの一部に視線一致ユニットを配置するとともに
投影画像のうちの視像一致ユニットの投影映像または映
像信号レベルを上記投影スクリーンの輝度または色調と
同等にすることを特徴とする。

【００１２】本発明の装置は、視線一致ユニットが電気
信号により光透過状態と光散乱状態を制御するデバイス
とビデオカメラから構成されていて、前記デバイスの光
透過状態時にビデオカメラへの入力を行なうとともに、
前記視線一致ユニットへの投影光の映像または映像レベ
ルを周囲のスクリーンへの投影映像または映像信号レベ
ルと同等になるようにしたことである。また、視線一致
ユニットが半透明鏡とカメラと補助表示装置から構成さ
れていて、投影映像中の視線一致ユニット部の映像レベ
ルを黒レベルにすることである。

【００１３】

【作用】本発明によれば、高効率な投影スクリーンを用
いて高品質な映像をスクリーンのほぼ全面に容易に表示
できるとともに、スクリーンに視線一致ユニットを設け
たことにより生じる投影画像の不連続性と視線一致ユニ
ットへの投影光の混入を解消することができる。

【００１４】

【実施例】図１は、本発明の方法を説明するシステム構
成図であり、通信相手(被撮影者）Ａ，Ｂへの投影スク
リーン表示を示し、図面上、左右対称の構成である。

【００１５】即ち、図１に示すように、投影スクリーン
１とカメラを有する視線一致ユニット２から成る複合ス
クリーン３上にビデオプロジェクター４により画像を投
影するデバイスが通信路５を介して互いに結ばれてい
る。一方の視線一致ユニット２のカメラで投影した映像
は他方の表示制御回路６に入力されて、他方のビデオプ
ロジェクター４および視線一致ユニット２の表示部に入
力される。ビデオプロジェクター４で投影される画像の
うち視線一致ユニット２上に表示される部分は表示制御
回路６によりその映像信号または映像信号レベルが周囲
の投影スクリーンに表示されるものと同等となってい
る。

【００１６】この方法によれば、通信相手（被撮影者)
Ａ，Ｂは、互いに視線が一致した状態で投影スクリーン
１上に大画面で映し出される相手を観察できるととも
に、画像が明るい高品質なものが得られる。

【００１７】図２は、図１の表示制御回路６の構成例を
示すブロック図であり、61は視線一致ユニット２のカメ
ラから入力された映像信号の輝度，色調等の処理を行う
映像処理部、62は映像処理部61，フレームメモリ(０)6
3，フレームメモリ(１)64，フレームメモリ(２)65の制
御を行う表示制御部、66はデータバス、67，68はＤ／Ａ
変換器である。

【００１８】次に動作を説明すると、視線一致ユニット
２のカメラから入力された映像信号は、まず映像処理部
61とフレームメモリ(２)65に分配される。次に表示制御
部62の指示にしたがって映像処理部61で輝度，色調等の
処理を加えた映像信号は、フレームメモリ(０)63とフレ
ームメモリ(１)64に分配される。表示制御部62はフレー
ムメモリ(１)とフレームメモリ(２)のメモリアクセス制
御を行ない、未処理映像中に処理映像をはめ込んだ合成
映像がＤ／Ａ変換器68で変換されビデオプロジュクター
４に送出される。また、表示制御部62はさらにフレーム
メモリ(０)のメモリアクセス制御を行い、視線一致ユニ
ット２の表示部に処理映像がＤ／Ａ変換器67で変換され
送出される。

【００１９】図３(1)は表示制御回路６により生成した
ビデオプロジェクター４の表示画面の一例を示す。走査
線が投影スクリーン１と視線一致ユニット２にまたがる
箇所(第Ｘライン)では、フレームメモリ(２)65，フレー
ムメモリ(１)64，フレームメモリ(２)65の順にメモリを
表示制御部62でアクセスして合成映像を表示する。

【００２０】図３(2)は表示制御回路６により生成した
表示画面の他の一例を示す。ここではビデオプロジェク
ター４の表示画面の内の視線一致ユニット２への表示部
は黒レベルとしておき、視線一致ユニット２の表示画面
２Ａにフレームメモリ(０)63の映像を送出する。

【００２１】図４は、本発明装置の一実施例図であり、
反射スクリーン１′の中央部に穴１′−Ａを開けて、電
圧印加により光散乱と光透過を制御できる高分子分散液
晶セル７と電子シャッタ付ビデオカメラ８を設置し、被
撮影者(図示せず)からカメラが見えないように暗箱９で
おおってある。高分子分散液晶セル７と電子シャッタ付
ビデオカメラ８は液晶セル／カメラ同期回路10によりビ
デオ周波数で同期動作させる。ビデオプロジェクター４
に入力する映像信号は表示制御回路６により高分子分散
液晶セル７に投影する部分のみ輝度および色調レベルを
加減して、反射スクリーン１′と高分子分散液晶セル７
での表示画像に差が出ないよう同等に調整し、高品質な
映像を表示する。

【００２２】図５は、本発明装置の他の実施例図であ
り、反射スクリーン１′の中央部に穴１′−Ａを開け
て、45度に傾けた半透鏡11と液晶ディスプレイ12とビテ
オカメラ８′を設置し、被撮影者(図示せず)からカメラ
が見えないように暗箱９でおおってある。ビデオプロジ
ェクター４に入力する映像信号は表示制御回路６により
穴部１′−Ａに投影する部分のみ黒レベルとすると同時
に、表示制御回路６により穴部に投影するべき画像を拡
大して輝度および色調レベルを加減して液晶ディスプレ
イ12に送出し、反射スクリーン１′と液晶ディスプレイ
12での表面画像に差が出ないよう同等に調整し、高品質
な映像を表示する。

【００２３】

【発明の効果】以上説明したように本発明の視線一致表
示方法と装置は、スクリーンの一部に視線一致ユニット
を配置するとともに、該視線一致ユニットへの投影映像
または映像信号レベルを上記スクリーンの輝度または色
調と同等にすることにより、視線一致機能と大画面表示
機能を合わせ持つため、画像通信等に使用して非常に優
れた臨場感ならびに高品質な画像を得ることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明方法を説明するシステム構成図である。

【図２】図１の表示制御回路の構成例を示すブロック図
である。

【図３】図１，図２の表示制御回路により生成した表示
画面の各例を示す図である。

【図４】本発明の視線一致表示装置の実施例図である。

【図５】本発明の視線一致表示装置の他の実施例図であ
る。

【符号の説明】

１…投影スクリーン、１′…反射スクリーン、１′
−Ａ…穴、２…視線一致ユニット、２Ａ…表示画
面、３…複合スクリーン、４…ビデオプロジェクタ
ー、５…通信路、６…表示制御回路、 61…映像処
理部、 62…表示制御部、 63…フレームメモリ(０)、
64…フレームメモリ(１)、 65…フレームメモリ
(２)、 66，67…Ｄ／Ａ変換器、７…高分子分散液晶
セル、８…電子シャッタ付ビデオカメラ、８′…ビ
デオカメラ、９…暗箱、 10…液晶セル／カメラ同期
回路、 11…半透鏡、 12…液晶ディスプレイ。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者安田浩東京都千代田区内幸町一丁目１番６号日本電信電話株式会社内

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】投影スクリーン上にビデオプロジェクタ
ーで画像を投影する表示方法において、前記投影スクリ
ーンの一部に視線一致ユニットを配置するとともに、該
視線一致ユニットへの投影映像または映像信号レベルを
上記スクリーンの輝度または色調と同等にすることを特
徴とする視線一致表示方法。
【請求項２】投影スクリーン上にビデオプロジェクタ
ーで画像を投影する表示装置において、前記投影スクリ
ーンの一部に電気信号により光の透過状態を制御するデ
バイスと、ビデオカメラから構成される視線一致ユニッ
トを設け、前記デバイスを光透過状態と光散乱状態に交
互に切り替えて光透過状態時にビデオカメラへの入力を
行ない、前記デバイスに投影する部分の映像または映像
信号レベルが前記投影スクリーンに投影する映像または
映像信号レベルと同等になるようにして画像を投影する
ことを特徴とする視線一致表示装置。
【請求項３】投影スクリーン上にビデオプロジェクタ
ーで画像を投影する表示装置において、前記投影スクリ
ーンの一部に半透明鏡と、ビデオカメラと補助表示装置
から構成される視線一致ユニットを設け、投影画像のう
ちで前記視線一致ユニットに投影する部分の映像レベル
が黒レベルであることを特徴とする視線一致表示装置。