JPH05235870A - 車両用多重通信システム - Google Patents

車両用多重通信システム

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JPH05235870A
JPH05235870A JP4032265A JP3226592A JPH05235870A JP H05235870 A JPH05235870 A JP H05235870A JP 4032265 A JP4032265 A JP 4032265A JP 3226592 A JP3226592 A JP 3226592A JP H05235870 A JPH05235870 A JP H05235870A
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JP
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optical
signal
communication
optical signal
wavelength
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Application number
JP4032265A
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English (en)
Inventor
Tetsuji Ozaki
哲司 小崎
Hideo Wakata
秀雄 若田
Toshiki Ito
伊藤  俊樹
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Denso Corp
Original Assignee
NipponDenso Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】複数の通信系がそれぞれ異なる波長や異なる変
調周波数の光を光ファイバを用いて独立に通信できる多
重通信方式を用いることにより、混在する性質の異なっ
た電気装置や電子装置間の通信に適した多重通信システ
ムを提供する。 【構成】車両に搭載の各種電子制御装置U1〜Unにそれ
ぞれ対応する各通信ノードN1〜Nnのうちの隣合う各一
対の通信ノード間に各光ファイバF1〜Fnがそれぞれ接
続される。光の各所定波長λ1〜λnが各通信ノードN1
〜Nnに対してそれぞれ割り当てられる。各通信ノード
N1〜Nnの一通信ノードが、その先行光ファイバからの
送信光信号から当該一通信ノードに対応する所定波長の
光信号を分離し電気信号に変換受信して対応電子制御装
置に付与し、残余の光信号を前記送信光信号に合波して
その後続光ファイバ内に入射させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両用通信システムに
係り、特に、車両における多種多様の高速大容量の通信
を多重的かつ多元的に行うに適した多重通信システムに
関する。
【0002】
【従来の技術】近年、電子技術の発達に伴い、車両に搭
載される電気システムや電子システムの数が飛躍的に増
大している。さらには、車両の運動総合制御といった電
子システム間に通信が必要となる大規模なシステムが登
場している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
状況にあっては、車両内のワイヤーハーネスの量が車両
への搭載の限界に達しつつあるため、ワイヤーハーネス
の量に対する何らかの削減手段が必然的に要請される。
また、ワイヤーハーネスの量を削減することは、車両に
対する重量低減をもたらし燃費の向上に大きく寄与する
ことにもつながる。
【0004】これに対しては、例えば、特開昭58ー1
49504号公報に示されているように、車両内の各電
送品に多重伝送機能をもたせ、この多重伝送でもって、
ワイヤーハーネスの量を削減することも考えられる。し
かしながら、このような構成においては、多重化によっ
てワイヤーハーネスが削減できることは示されている
が、車両内ではスイッチのようにたまにしか信号を発生
しないもの、電子制御装置のように短いデータを頻繁に
発生するものや、ブラウン管の画像データのように大容
量の情報を扱うもの等が混在するため、多重化に工夫が
必要となる。
【0005】かかる場合、シリアルデータの伝送に通常
使われる時分割多重では、すべての装置に統一した通信
アドレスの設定、大容量通信に他の高速通信が妨害され
ないためのタイミング制御等通信手続きが非常に複雑に
なり、場合によっては、通信容量が不足するといった事
態の発生も考えられる。また、このような複雑さのため
に、各システムの通信設計が独立にできないため、オプ
ション品の追加や削除といったバリエーションへの対応
が困難となる。
【0006】そこで、本発明は、以上のようなことに対
処すべく、車両内に光ファイバを導入し、複数の通信系
がそれぞれ異なる波長や周波数の光を用いて独立に通信
できる多重通信方式を用いることにより、上述のように
混在する性質の異なった電気装置や電子装置間の通信に
適した多重通信システムを提供しようとするものであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題の解決にあた
り、本発明の構成上の特徴は、車両に搭載の各電気的装
置にそれぞれ対応して設けられてこれら各電気的装置の
電気的出力を互いに異なる各所定波長の光信号として送
信する送信手段を有する各通信ノードと、これら各通信
ノード間に順次光学的に結合されて各先行通信ノードの
送信手段から送信光信号を入射される各光ファイバとを
備え、前記各通信ノードの少なくとも一通信ノードが、
その先行光ファイバからの送信光信号から当該一通信ノ
ードに対応する所定波長の光信号を分離する光学的分離
手段と、この光学的分離手段からの分離光信号を電気信
号として受信し対応電気的装置に付与する受信手段と、
前記光学的分離手段からの残余の光信号を前記一通信ノ
ードの送信手段からの光信号に合波してその後続光ファ
イバ内に入射させる光学的合波手段とを具備するように
したことにある。
【0008】
【作用・効果】以上のように本発明を構成することによ
り、前記各通信ノードの少なくとも一通信ノードにおけ
る通信にあたっては、前記光学的分離手段が、その先行
光ファイバからの送信光信号から当該一通信ノードに対
応する所定波長の光信号を分離し、前記受信手段が、同
光学的分離手段からの分離光信号を電気信号として受信
し対応電気的装置に付与し、前記光学的合波手段が、同
光学的分離手段からの残余の光信号を前記一通信ノード
の送信手段からの光信号に合波してその後続光ファイバ
内に入射させる。以上のようなことは、他の通信ノード
のいずれかに着目して通信する場合も実質的に同様であ
る。
【0009】このように、複数の光ファイバで構成した
単一の光ファイバループ内を通し波長多重送信される各
所定波長の光信号の中から、各電気的装置のいずれかに
必要な所定波長の光信号を、同各電気的装置のいずれか
に対応する通信ノードにより選択して電気信号に変換し
て当該各電気的装置のいずれかに付与し、一方、各電気
的装置のいずれかに対し要求される所定波長の光信号を
残余の各所定波長の光信号とともに同各電気的装置のい
ずれかにより光ファイバループ内に波長多重送信するの
で、この種の多重通信システムにおいて従来から使用さ
れていたワイヤハーネスの量が著しく削減され得る。ま
た、上述のような波長多重通信によれば、画像のような
大容量の通信中に全く別の通信が可能になるので、複数
の独立したリアルタイムの通信系に必要とされる車両内
の各電気的装置間の通信に極めて有効である。
【0010】また、本発明において、前記各通信ノード
の一つの送信手段が、前記各電気的装置のうちの二つの
電気的装置に共通して必要とされるデータを、これら二
つの電気的装置に対応する各所定波長の各光信号として
時分割送信するようにした場合には、前記二つの電気的
装置に本来必要とされる通信ノードを単一にすることが
でき、その結果、この種通信システムの構成の簡単化を
確保しつつ前記二つの電気的装置の作動制御に必要な各
通信を独立して並行になし得る。
【0011】
【課題を解決するための手段】また、上記課題の解決に
あたり、他の発明の構成上の特徴は、車両に搭載の互い
に近接する各複数の電気的装置毎にグループ化した各電
気的装置グループにそれぞれ対応して設けられてこれら
各電気的装置グループ毎にその複数の電気的装置の電気
的出力を互いに異なる各所定波長の光信号として送信す
る送信手段を有する各通信ノードと、これら各通信ノー
ド間に順次光学的に結合されて各先行通信ノードの送信
手段から送信光信号を入射される各光ファイバとを備
え、前記各通信ノードの少なくとも一通信ノードが、そ
の先行光ファイバからの送信光信号から当該一通信ノー
ドに対応する所定波長の光信号を分離する光学的分離手
段と、この光学的分離手段からの分離光信号を電気信号
として受信し対応電気的装置に付与する受信手段と、前
記光学的分離手段からの残余の光信号を前記一通信ノー
ドの送信手段からの光信号に合波してその後続光ファイ
バ内に入射させる光学的合波手段とを具備するようにし
たことにある。
【0012】
【作用・効果】上述のように他の発明を構成したことに
より、前記各通信ノードの少なくとも一通信ノードが通
信するにあたり、前記光学的分離手段が、その先行光フ
ァイバからの送信光信号から当該一通信ノードに対応す
る所定波長の光信号を分離し、前記受信手段が、同分離
光信号を電気信号として受信し対応電気的装置に付与
し、前記光学的合波手段が、前記光学的分離手段からの
残余の光信号を前記一通信ノードの送信手段からの光信
号に合波してその後続光ファイバ内に入射させる。以上
のようなことは、他の通信ノードのいずれかに着目して
通信する場合も実質的に同様である。このように、車両
に搭載の互いに近接する各複数の電気的装置毎にグルー
プ化した各電気的装置グループ間での多重通信を実現す
ることにより、この種の多重通信システムにおいて従来
から使用されていたワイヤハーネスの量がより一層著し
く削減され得る。
【0013】
【実施例】以下、本発明の第1実施例を図面により説明
すると、図1は、車両に搭載の各種電子制御装置U1〜
Unに本発明に係る多重通信システムが適用された例を
示している。この多重通信システムは、各電子制御装置
U1〜Unにそれぞれ対応する各通信ノードN1〜Nnと、
これら各通信ノードN1〜Nnのうちの隣合う各一対の通
信ノード間にそれぞれ接続された各光ファイバF1〜Fn
とにより構成されており、当該多重通信システムは、各
光ファイバF1〜Fnで形成される単一の光ファイバルー
プのもとに、各通信ノードN1〜Nnにより、図示矢印方
向への複数の光信号の波長多重通信を行うようになって
いる。但し、本実施例では、予め定められた光の各所定
波長λ1、λ2、λ3、λ4、・・・、λi、・・・、λn
が、各電子制御装置U1、U2、U3、U4、・・・Ui、
・・・、Unに対してそれぞれ割り当てられている。ま
た、各電子制御装置U1〜Unは、当該車両のブレーキシ
ステム、エンジン、空調装置、ドアや操舵システム等を
電子的に制御する装置の各々により構成されており、こ
れら各電子制御装置U1〜Un には、各通信ノードN1〜
Nn との間においてそれぞれ信号の送受信をするに必要
な送受信機能を付加的に有する。
【0014】通信ノードN1 は、図2にて示すごとく、
一対の光コネクタ10a、10bを有しており、光コネ
クタ10aには、光ファイバFnの先端部が接続され、
一方、光コネクタ10bには、光ファイバF1 の基端部
が接続されている。通信ノードN1 は、光処理装置20
を内蔵しており、この光処理装置20は、各光コネクタ
10a、10bを介し各光ファイバFn及びF1とそれぞ
れ光学的に結合されている。光処理装置20は、基板2
0a上に形成した波長選択フィルタ21、各光導波路2
2、23及び合波器24を有しており、波長選択フィル
タ21は、光導波路22及び光コネクタ10aを介して
光ファイバFn の先端部に光学的に結合されている。こ
の波長選択フィルタ21は、図3(A)にて示すごと
く、二重リング型共振器からなるもので、この波長選択
フィルタ21は、各光方向性結合器21a、21b及び
21cと、一対のリング型光導波路21d、21eと、
一対の熱電極21f、21gとによって構成されてい
る。
【0015】光方向性結合器21aは、光導波路22を
合波器24の光導波路24aとリング型導波路21dと
の双方に分枝させる。光方向性結合器21bは、リング
型光導波路21dをその後流導波路部分とリング型導波
路21eとの双方に分枝させる。また、光方向性結合器
21cは、リング型光導波路21eをその後流導波路部
分と光導波路23との双方に分枝させる。両リング型光
導波路21d、21eは、各光方向性結合器21a、2
1b、21cとの協働により、光ファイバFnから光コ
ネクタ10aを介し光導波路22を通り入射する複数の
光信号を受け、これら各光信号のうち、波長がリング型
光導波路の光学的光路長の整数倍となる光信号のみをそ
の共振現象により分波し、共振した波長の光信号を光導
波路23を通して光電変換装置25へ出力し、一方、分
波しない残余の各光信号を合波器24の光導波路24a
内に出力する。かかる場合、波長選択フィルタ21を、
上述のように二重リング型共振器の構成として、両光導
波路21d、21eの各直径を互いに異ならしめること
によって、各共振周波数を各光導波路21d、21eの
共振周波数間隔の最小公倍数に設定し、比較的直径の大
きなリング型光導波路でも、十分な周波数間隔が得られ
るため、光導波路の曲げ部からの放射損失を低減するよ
うにしてある。
【0016】各熱電極21f、21gは、図3(A)に
て示すごとく、各リング型光導波路21d、21gの一
部にそれぞれ付設されており、これら各熱電極21f、
21eは、選択波長可変装置26から各一対のリード線
21h、21h及び21i、21iを介しそれぞれ電流
を供給されて、各リング型光導波路21d、21eに対
する各熱電極21f、21gの付設部分に熱光学効果或
いは電気光学効果を生じさせる。これにより、各熱電極
21f、21gは、その各付設位置に対応する各光導波
路21d、21eの部分の光学的屈折率をそれぞれ変化
させる。このことは、各リング型光導波路21d、21
eが、その各光学的屈折率の変化によって、その光学的
光路長即ち共振する光の波長を変化させて共振周波数及
び共振周波数間隔を変化させることを意味する。
【0017】但し、電子制御装置U1に対しては上述の
ごとく所定波長λ1 が割り当てられているので、各リン
グ型光導波路21d、21eの各光学的屈折率の変化は
残余の各所定波長λ2〜λnのうち電子制御装置U1 で必
要とするものに選択的に対応する。合波器24は、一対
の光導波路24a、24bからなるもので、この合波器
24は、波長選択フィルタ21から光導波路24a内に
導びかれる各光信号と、後述する電光変換・波長可変装
置27の分布反射型レーザダイオードLD(以下、DB
RレーザダイオードLDという)から光導波路24b内
に導かれる光信号とを合波して、光コネクタ10bを介
し光ファイバF1内に導出する。
【0018】光電変換装置25は、図4にて示すごと
く、逆バイアスされたフォトダイオード25aと、この
フォトダイオード25aに直列接続した抵抗25bと、
これらフォトダイオード25a及び抵抗25bの共通端
子に接続したバッファ増幅器25cとによって構成され
ている。フォトダイオード25aは、光導波路23を通
し波長選択フィルタ21から光信号を受けて同光信号を
その強度に比例する電流値の光電流に変換する。抵抗2
5bは、フォトダイオード25aから光電流を流入され
てこれに比例する光電圧を、フォトダイオード25aと
の共通端子から出力する。バッファ増幅器25cは、そ
の高入力抵抗のもとに、抵抗25bからの光電圧を増幅
し電気変換信号として信号受信装置30に出力する。
【0019】選択波長可変装置26は、図4にて示すご
とく、温度センサ26aと、バッファ増幅器26bとに
よって構成されており、温度センサ26aは、波長選択
フィルタ21内にてその各熱電極21f、21gの近傍
に配設されて、同熱電極21fの温度を検出する。バッ
ファ増幅器26bは、後述する信号受信装置30による
指示制御のもとに、波長選択フィルタ21の各熱電極2
1f、21gの温度を温度センサ26aの検出温度に応
じ指示温度にするように制御する。なお、この指示温度
は、選択波長フィルタ21の選択波長を電子制御装置U
1 で必要とされる波長に合わせるに要する温度に相当す
る。
【0020】電光変換・波長可変装置27は、図5にて
示すごとく、受信バッファ27aと、この受信バッファ
27aに接続した駆動増幅器27bと、選択波長基準電
圧発生器27cと、この選択波長基準電圧発生器27c
に接続した駆動増幅器27dと、両駆動増幅器27b、
27dにより駆動されるレーザダイオードLDとによっ
て構成されており、受信バッファ27aは後述する信号
送信装置40からの出力データをシリアルデータに変換
して出力する。駆動増幅器27bは、受信バッファ27
aからのシリアルデータを所定の駆動電圧に変換増幅し
てレーザダイオードLDの活性領域27eに出力する。
選択波長基準電圧発生器27cは、送信信号装置40か
らの出力データを受けてレーザダイオードLDの波長可
変機構を担う位相調整領域27f及びDBR領域27g
に付与すべき基準電圧を発生する。但し、この基準電圧
は、電子制御装置U1に割り当てた所定波長λ1に対応す
るようにしてある。駆動増幅器27dは選択波長基準電
圧発生器27cからの基準電圧を所定の駆動電圧に増幅
しレーザダイオードLDの位相調整領域27f及びDB
R領域27gに印加する。
【0021】レーザダイオードLDは、図3(B)及び
図5にて示すごとく、活性領域27e、位相調整領域2
7f及びDBR領域27gを有しており、これらの各領
域は光導波路27hによって光結合されている。活性領
域27eは、その内部に、レーザ発振をする活性層27
iを形成してなり、また、光導波路27hのDBR領域
27gに対応する光導波路部分には、回折格子27jが
形成されている。しかして、レーザダイオードLDはそ
の活性領域27eにて得られる直接変調光の波長を、位
相調整領域27f及びDBR領域27gへの駆動増幅器
27dからの増幅電力に応じて、所定波長λ1 に制御し
て合波器24の光導波路24b内に送出する。
【0022】このことは、電光変換・波長可変装置27
は、後述する信号送信装置40による制御のもとに、通
信ノードN1から次の各通信ノードN2〜Nn の少なくと
も一つに送信すべき所定波長λ1 の光信号を形成し合波
器24の光導波路24b内に出力することを意味する。
かかる場合、光導波路24b内に出力すべき光信号は、
駆動増幅器27bからの駆動電圧による電光変換波長可
変装置27の活性領域27eに対するバイアス電圧制御
いわゆる直接変調によって形成される。また、同光導波
路24b内に出力すべき光信号の発振波長は、駆動増幅
器27dからの駆動電圧によるレーザダイオードLDの
位相調整領域27f及びDBR領域27gに対してのバ
イアス電圧制御によって、所定波長λ1 とするようにな
っている。
【0023】信号受信装置30は通信ノードN1 に内蔵
されているもので、この信号受信装置30は、バッファ
増幅器25cに接続した直流カットコンデンサ31と、
この直流カットコンデンサ31に接続した電気的バンド
パスフィルタ32と、このバンドパスフィルタ32に接
続した受信バッファ33を備えている。直流カットコン
デンサ31はバッファ増幅器25cからの電気変換信号
中の直流成分を除去し残余の周波数成分をフィルタ信号
として出力する。バンドパスフィルタ32は直流カット
コンデンサ31からのフィルタ信号中の低周波数成分及
び高周波数成分を除去し残余の周波数成分をフィルタ信
号として出力する。受信バッファ33は、例えば、パラ
レルシフトレジスタ等からなるもので、この受信バッフ
ァ33は、バンドパスフィルタ32からのフィルタ信号
の値をパラレルデータに変換して出力する。
【0024】データ転送装置34は受信バッファ33か
らのパラレルデータをバス35を通して電子制御装置U
1 の所定のメモリアドレス領域に転送する。このことは
電子制御装置U1 はそのメモリアドレス領域への転送デ
ータに基づき必要な制御処理をする。受信信号決定装置
36は、電子制御装置U1 内のROMからこれに予め記
憶した受信信号名及びタイミング情報をバス35を通し
入力されて、受信すべき信号を決定しデータ転送装置3
4に出力する。このことは、データ転送装置34から電
子制御装置U1 へデータを転送すべきアドレスが、受信
信号決定装置36からの決定データ出力に基づき電子制
御装置U1 のメモリアドレス領域が決定されることを意
味する。選択波長駆動信号発生回路37は受信信号決定
装置36によりその決定受信信号に基づき指示されて、
波長選択フィルタ21の各熱電極21f、21gが所定
の熱光学効果や電気光学効果を発揮するのに必要な基準
電圧を発生する。かかる場合、この基準電圧は、各所定
波長λ2〜λnのうち電子制御装置U1で必要とするもの
に選択的に対応する。
【0025】信号送信装置40は、信号受信装置30と
同様に通信ノードN1 に内蔵されているもので、この信
号送信装置40は、CPU(図示せず)、RAM、RO
M及び送信信号発生器41等によって構成されている。
信号出力装置40のROMは送信すべきデータをその送
信タイミングを予め記憶してなる。信号送信装置40の
CPUはそのROMやRAMから送信信号発生器41へ
のデータ出力処理をする。送信信号発生器41はRAM
やROMからの出力データを、外部への送信に必要なI
D符号を付加してバス42を通して電光変換・波長可変
装置27の受信バッファ27a及び選択波長基準電圧発
生器27cに出力する。
【0026】かかる場合、選択波長基準電圧発生器27
cは、送信信号装置40のROMからの出力データを受
けてレーザダイオードLDの波長可変機構を担う位相調
整領域27f及びDBR領域27gに付与すべき基準電
圧を発生する。なお、残余の通信ノード N2〜Nnは、
通信ノードN1と実質的に同様の構成及び機能を有する
が、これら各通信ノードN2〜Nnが、その各対応電子制
御装置U2〜Unにそれぞれ割り当てた各所定波長を除く
残余の各所定波長の光信号のうち必要なものを受信し、
かつ、各電子制御装置U2〜Unからの送信データを各所
定波長λ2〜λnの光信号としてそれぞれ送信するように
なっている点において異なる。
【0027】このように構成した本実施例において、各
通信ノードの一つである通信ノードN1 に着目して車両
内での波長多重通信を行う場合について説明する。今、
通信ノードN1に光ファイバFnから複数の光信号が入射
するものとすると、これら各光信号が光コネクタ10a
及び光導波路22を通り波長選択フィルタ21に入射す
る。このような状態で、電子制御装置U1 が受信したい
データに基づきこの受信データの特定に必要な光の所定
波長λ2〜λnのいずれかを決定する。すると、信号受信
装置30がその決定所定波長に応じ選択波長可変装置2
6を駆動制御する。このため、波長選択フィルタ21
が、その選択波長を、電子制御装置U1 の決定波長に合
わせ、この波長の光信号を光導波路22からの各光信号
から分波して、この分波光信号を光導波路23を通し光
電変換装置25に入力するとともに、光導波路22から
の残余の光信号を合波器24の光導波路24a内に出力
する。
【0028】しかして、光電変換装置25が光導波路2
3からの分波光信号を電気変換信号に変換し信号受信装
置30に出力する。ついで、この信号受信装置30が光
電変換装置25からの電気変換信号をパラレルデータに
変換して電子制御装置U1 に出力すると、この電子制御
装置U1 が、前記決定所定波長で特定されるデータに基
づき必要な電子制御を行う。また、電子制御装置U1 に
対し送信要求が生じると、信号送信装置40が、電子制
御装置U1 からの送信データを、電光変換・波長可変装
置27に付与する。すると、電光変換・波長可変装置2
7が、信号送信装置40 からの送信データを所定波長
λ1の光信号としてレーザダイオードLDから合波器2
4の光導波路24b内に出力する。
【0029】このため、合波器24が、光導波路24a
内の各光信号と光導波路24b内の光信号とを合波し、
この合波光信号を、各通信ノードN2〜Nnのいずれかに
受信させるべく光ファイバF1 内に出射する。かかる場
合、電子制御装置U1 に対し次の送信要求が生じるまで
は、電光変換・波長可変装置27からの光信号は、電子
制御装置U1 からの最新の送信データを表す信号でもっ
て、繰り返し、合波器24の光導波路24b内に出力さ
れる。このことは、各通信ノードN2〜Nnのいずれか
が、任意のタイミングで最新の光信号を通信ノードN1
から受信できることを意味する。
【0030】以上説明したように、本実施例において
は、通信ノードN1 に着目して波長多重通信を行う場
合、各通信ノードN2〜Nnのいずれかから必要なデータ
を表す光信号を受信するにあたっては、信号受信装置3
0 が、電子制御装置U1で必要なデータに対応する光の
波長を各所定波長λ2〜λnのいずれかから決定し、波長
選択フィルタ21が、選択波長可変装置26との協働に
より、光ファイバFn からの各光信号の中から、信号受
信装置30の決定波長と同一波長をもつ光信号を分波
し、光電変換装置25が同分波光信号を電気変換信号に
変換し、かつ信号受信装置30が同電気変換信号を電子
制御装置U1 に出力する。一方、各通信ノードN2〜Nn
のいずれかに必要なデータを表す光信号を送信するにあ
たっては、電光変換・波長可変装置27が、信号送信装
置40との協働により、電子制御装置U1からの最新の
データを、所定波長λ1の光信号として出力し、合波器
24がこの所定波長λ1 の光信号を波長選択フィルタ2
1からの非分波光信号と合波して各通信ノードN2〜Nn
のいずれかに送信すべく光ファイバF1に出射する。
【0031】例えば、電子制御装置U1 をブレーキシス
テムの電子制御装置とし、かつ各電子制御装置Ui、U
n、U3、U4をそれぞれ当該車両の左右前後輪の各回転
センサとし、図示しない電子制御装置U5 をブレーキ制
御アクチュエータとすれば、各通信ノードNi、Nn、N
3、N4がそれぞれ各所定波長λi、λn、λ3、λ4にて左
右前後輪の回転速度データを表す各光信号を前記光ファ
イバループ内に送信する。また、通信ノードN1 が光フ
ァイバループから所定波長λi、λn、λ3、λ4の各光信
号を、波長選択フィルタ21、選択波長可変装置26、
光電変換装置25及び信号受信装置30との協働によ
り、順次時を異にして各電気変換信号として取り込み電
子制御装置U1に出力する。これにより、電子制御装置
U1は、ブレーキシステムを所望のブレーキ作動をさせ
るように演算することができる。さらに、通信ノードN
1は、電子制御装置U1からの出力データを、送信信号装
置40、光電変換・波長可変装置27との協働により、
所定波長λ1 の光信号として、波長選択フィルタ21か
ら順次分波される各光信号と共に、合波器24から光フ
ァイバF1内に送信する。
【0032】通信ノードN2では光ファイバループから
所定波長λ1の光信号を、波長選択フィルタ21、選択
波長可変装置26、光電変換装置25及び信号受信装置
30との協働により電気変換信号として取り込み電子制
御装置U5 に出力する。これによって、前記ブレーキ制
御アクチュエータが駆動され、所望のブレーキ制御動作
が実現される。かかる場合、残余の各電子制御装置には
各所定波長λ1、λi、λn、λ3、λ4 とは異なる所定波
長が割り当てられているので、ブレーキ制御データの通
信は、何等影響を受けることなく、円滑になされ得る。
以上のようなことは、他の通信ノードN2〜Nnのいずれ
かに着目して波長多重通信する場合も実質的に同様であ
る。
【0033】このように、複数の光ファイバF1〜Fnで
構成した単一の光ファイバループ内を通し波長多重送信
される各所定波長λ1〜λnの光信号の中から、各電子制
御装置U1〜Unのいずれかに必要なデータを特定する波
長の光信号を、同各電子制御装置U1〜Unのいずれかに
対応する通信ノードにより選択して電気変換信号に変換
して当該各電子制御装置U1〜Unのいずれかに付与し、
一方、各電子制御装置U1〜Un のいずれかに対し要求
されるデータを、これに対応する各所定波長λ1〜λn
のいずれかの光信号として残余の各所定波長の光信号と
ともに同各電子制御装置U1〜Unのいずれかにより光フ
ァイバループ内に波長多重送信するので、この種の多重
通信システムにおいて従来から使用されていたワイヤハ
ーネスの量が著しく削減され得る。また、上述のような
波長多重通信によれば、画像のような大容量の通信中に
全く別の通信が可能になるので、複数の独立したリアル
タイムの通信系が必要とされる車両内の各電子制御装置
間の通信に極めて有効である。但し、各通信ノードは、
その各対応電子制御装置への各割当て所定波長以外の所
定波長の光信号を受信し、また、その各対応電子制御装
置への各割当て所定波長の光信号を送信する。
【0034】なお、前記第1実施例においては、各電子
制御装置U1〜Unのいずれかが必要とする残余の各電子
制御装置からのデータを、当該各電子制御装置U1〜Un
のいずれかにのみ受信させる例について説明したが、電
光変換・波長可変装置27における波長可変機能を活用
して、予め定めた複数の切り換え波長を時分割で順次切
り換えるようにし、それぞれの切り換え波長でもって時
分割にて各電子制御装置U1〜Unのいずれかからのデー
タを送信するようにすれば、複雑なタイミング制御をす
ることなく、同データを複数の通信ノードに時を異にし
て高速で受信させ得る。
【0035】また、前記第1実施例においては、各通信
ノードN1〜Nnが、それぞれ、送信機能と受信機能との
双方を有する例について説明したが、例えば、各電子制
御装置U1として、スイッチ装置のように送信のみが必
要で受信が不必要な装置が採用される場合には、通信ノ
ードN1 において、波長選択フィルタ21、光導波路2
3、光電変換装置25、選択波長可変装置26及び信号
受信装置30を省略するとともに、両光導波路22、2
4aを相互に接続して実施するようにしてもよい。一
方、例えば、電子制御装置U1として、リレー装置のよ
うに受信のみが必要で送信が不必要な装置が採用される
場合には、通信ノードN1 において、合波器24の光導
波路24b、電光変換・波長可変装置27及び信号送信
装置40を省略して実施してもよい。
【0036】また、前記第1実施例においては、各電子
制御装置U1〜Unを、当該車両のブレーキシステム、エ
ンジン、空調装置、ドア、操舵システム等を電子的に制
御する装置の各々により構成し、かつ光の各所定波長λ
1〜λnを、各電子制御装置U1〜Unに対してそれぞれ割
り当てるようにして波長多重通信を行う例について説明
したが、これに代えて、次のように変形して実施しても
よい。即ち、電子制御装置U1 を、例えば、エンジン制
御装置及びCRT制御装置でもって構成するとともに、
残余の各電子制御装置U2〜Unも、同様にして複数の制
御装置でもって構成し、電子制御装置U1 のエンジン制
御装置及びCRT制御装置に対し光の各所定波長λe及
びλcをそれぞれ割当てるとともに、各電子制御装置U2
〜Unの各制御装置に対しても同様に各所定波長をそれ
ぞれ割当てる。また、通信ノードN1 を、エンジン制御
装置及びCRT制御装置にそれぞれ対応する第1及び第
2の通信ノード(通信ノードN1 と実質的に同様の構成
及び機能を有する)でもって構成するとともに、残余の
各通信ノードN2〜Nnも、同様にして、各電子制御装置
U2〜Unの各制御装置にそれぞれ対応する各通信ノード
(各通信ノード N2〜Nnと同様の構成及び機能を有す
る)でもって構成する。
【0037】このような構成において、例えば、電子制
御装置U1 のエンジン制御装置からのデータを送信する
場合には、同データを、前記第1通信ノードでもって所
定波長λe の光信号として前記単一の光ファイバループ
内に送信し、また、電子制御装置U1 のCRT制御装置
からのデータを送信する場合には、同データを、前記第
2通信ノードでもって所定波長λc の光信号として前記
単一の光ファイバループ内に送信する。他の電子制御装
置U2〜Unの各制御装置からの各データを送信する場合
も実質的に同様である。このように、各電子制御装置を
複数の制御装置で構成しても、それぞれに対し光の波長
を割り当てて上述のように通信するようにすれば、各電
子制御装置内の個々の制御装置間の通信を前記単一の光
ファイバループを活用して相互に分離して行い得る。か
かる場合、例えば、所定波長λeの光信号によって通信
を行う制御装置間においては、マスタスレーブ方式の
他、トークンパッシング方式やCSMA/CDにより代
表される衝突方式等のマルチマスタ方式といった公知の
調停機能をもつ時分割多重通信方式を採用してもよい。
【0038】また、電子制御装置U1 のエンジン制御装
置が、例えば、燃料噴射制御装置及び点火時期制御装置
を備え、前記第1通信ノードが、燃料噴射制御装置及び
点火時期制御装置にそれぞれ対応する燃料噴射制御通信
ノード及び点火時期制御通信ノード(同第1通信ノード
と同様の構成と機能を有する)からなるようにして、こ
れら燃料噴射制御通信ノード及び点火時期制御通信ノー
ドが、エンジン制御装置に割り当てられた所定波長λe
のもとに、燃料噴射制御装置及び点火時期制御装置から
の互いに異なる各データの光信号を同時に送信するにあ
たっては、次のような周波数分割多重方式を採用して実
施してもよい。
【0039】例えば、図6の波形図にて示すごとく、燃
料噴射制御通信ノードが、燃料噴射制御装置からのデー
タを電気信号A1として形成し、同電気信号A1により強
度変調光A2を強度変調し、同強度変調結果を光信号A3
として出力し、一方、点火時期制御通信ノードが、点火
時期制御装置からのデータを電気信号B1 として形成
し、同電気信号B1により強度変調光B2を強度変調し、
同強度変調結果を光信号B3として出力するようにし、
かつ、両光信号A3、B3を所定波長λeとの関連で合成
光信号Cとして強度合成して、前記第1通信ノードが同
合成光信号Cを前記単一の光ファイバループ内に送信す
るようにすれば、エンジン制御装置に割り当てられた単
一の所定波長λe でもって、同エンジン制御装置を構成
する燃料噴射制御装置及び点火時期制御装置からの各デ
ータを同時に送信できる。
【0040】かかる場合、燃料噴射制御通信ノードを、
電気信号A1、強度変調信号A2及び光信号A3 を得るよ
うに、次のように構成すればよい。即ち、シフトレジス
タ28bが、図7(A)にて示すごとく、制御マイクロ
コンピュータやスイッチ情報を集約して通信情報に変換
する装置等の通信信号源装置28aからの送信信号をク
ロック信号と共に付与されて、通信信号源装置28aか
らの送信信号をシリアルデータに変換し電気信号A1 と
して形成出力する。また、非反転バッファ28cがシフ
トレジスタ28bからの電気信号A1 に応答して常開型
アナログスイッチ28eを駆動し、一方、反転バッファ
28dがシフトレジスタ28bからの電気信号A1 に応
答して常閉型アナログスイッチ28fを駆動する。かか
る場合、電気信号A1 が「1」のときアナログスイッチ
28eが閉じるとともにアナログスイッチ28fが開
く。一方、電気信号A1 が「0」のときアナログスイッ
チ28eが開くとともにアナログスイッチ28fが閉じ
る。
【0041】正弦波発振器28gは直流電源28hから
の直流電圧を基準に正弦波信号を強度変調信号A2 とし
てアナログスイッチ28eを通して出力する。また、直
流電源28iは直流電圧をアナログスイッチ28fを通
して出力する。増幅器28jはアナログスイッチ28e
からの強度変調信号A2 及びアナログスイッチ28fか
らの直流電圧のワイヤードオアをとり光信号A3 を特定
する増幅電圧をレーザダイオードLD1に印加する。こ
のため、レーザダイオードLD1は増幅器28jからの
増幅電圧を受けて光信号A3 を出力する。なお、直流電
源28iは電気信号A1が「0」のときレーザダイオー
ドLD1が発振するしきい値のすぐ下のレベルに保持す
るためのもので、切り換え応答性を向上させるために用
いているが、クロック信号が遅く応答性を重視しなくて
もよい場合には、単に、アース電位に接続するのみでよ
い。
【0042】かかる場合、レーザダイオードLD1の直
接変調により光信号A3を得るようにしてあるが、これ
に代えて、図7(B)にて示すように、正弦波発振器2
8gと直流電源28hとを増幅器28jに直接接続して
レーザダイオードLD1 を駆動し、その出力光を、非反
転バッファ28cの出力により駆動する液晶シャッター
28kを通して出射するようにしてもよい。なお、合成
光信号Cを受信する通信ノードでは、その信号受信装置
内にバンドパスフィルタ等の回路を設けて、合成光信号
Cの電気変換信号を、各光信号A3、B3に対応する各電
気信号に分離すればよい。
【0043】また、前記第1実施例においては、各電子
制御装置U1〜Unに各通信ノードN1〜Nnをそれぞれ対
応させた例について説明したが、これに代えて、各電子
制御装置U1〜Unのうちの複数の電子制御装置を、例え
ば、通信ノードN1 に対応させるようにする場合には、
同通信ノードN1 に波長可変機構を設け、この波長可変
機構を活用して、前記複数の電子制御装置からの各デー
タを、それぞれの所定波長に合わせた光信号を順次時分
割で送信するようにすればよい。
【0044】また、前記第1実施例においては、電光変
換・波長可変装置27の駆動において、活性層27iへ
の流入電流値を変化させて光のディジタル信号を得るよ
うにした直接変調を利用するようにしたが、同活性層2
7iへの流入電流値を一定のままとし、図示しない液晶
シャッター等で構成される外部変調器によって、光のデ
ィジタル信号を形成するようにしてもよい。
【0045】また、前記第1実施例において、複数の電
子制御装置U1〜Unのうちの各一部の電子制御装置を当
該車両のブレーキシステム及び4輪操舵システムにそれ
ぞれ対応させ、これら両システムに共通な当該車両の左
右前輪の各回転センサを、例えば各電子制御装置Ui、
Unに対応させ、ブレーキシステム及び4輪操舵システ
ムの各アクチュエータを駆動するための各演算装置とし
て各電子制御装置 U1、U2を対応させ、同各アクチュ
エータに各電子制御装置U3、U4 をそれぞれ対応さ
せ、かつ、ブレーキシステムに所定波長λB を割り当て
るとともに4輪操作システムに所定波長λsを割り当て
るようにして実施してもよい。
【0046】かかる場合、通信ノードNi が、左側回転
センサからの回転速度データを、各所定波長λB及びλS
の各光信号として、光電変換・波長可変装置27と同様
の構成により時分割で順次形成して光ファイバループ内
に送信し、一方、通信ノードNnが、右側回転センサか
らの回転速度データを、各所定波長λB及びλS の各光
信号として、光電変換・波長可変装置27と同様の構成
により時分割で順次形成し光ファイバループ内に送信す
るようにする。また、通信ノードN1 は各所定波長λB
の光信号を時分割にて順次受信して取り込みブレーキシ
ステムの作動制御に必要な左右前輪の回転速度データと
して電子制御装置U1 に出力するようにする。
【0047】また、通信ノードN2は各所定波長λSの光
信号を時分割にて順次受信して取り込み4輪操舵システ
ムの作動制御に必要な左右前輪の回転速度データとして
電子制御装置U2 に出力するようにする。このように、
ブレーキシステム及び4輪操舵システムのごとく当該車
両の各所にその構成要素が必然的に散在し、かつ左右前
輪の回転角センサのように互いに共通の要素を有する場
合には、この共通の要素に対応する通信ノードを単一に
してもブレーキ制御及び操舵制御の双方の実現に必要な
データ通信を上述のように相互に独立にかつ並行して行
い得るので、通信ノード数の削減即ちワイヤーハーネス
量の削減や通信効率の改善をより一層促進し得る。
【0048】次に、本発明の第2実施例について説明す
ると、この第2実施例においては、前記第1実施例にて
述べた各通信ノードN1〜Nn及び各光ファイバF1〜Fn
からなる多重通信システムに代えて、図8にて示すごと
く、当該車両内の各主要な場所P1〜Pmにそれぞれ配設
した各通信ノードM1〜Mmと、これら各通信ノードM1
〜Mmのうちの隣合う各一対の通信ノード間にそれぞれ
接続した各光ファイバG1〜Gmとにより構成される多重
通信システムが採用されている。そして、各場所P1〜
Pm即ち各通信ノードM1〜Mmに対しては、光の各所定
波長ν1〜νmがそれぞれ割り当てられている。また、各
通信ノードM1には、場所P1に配置した電子制御装置、
送受信機能をもちインテリジェント化されたセンサやア
クチュエータのような入出力装置が対応し、また、残余
の各通信ノードM2〜Mmには、各場所P2〜Pmにそれぞ
れ配置した各複数の装置がそれぞれ同様に対応してい
る。
【0049】通信ノードM1は、図9にて示すごとく、
両光ファイバGm、G1 間に光学的に結合した光合分波
器50と、この光合分波器50に各一対の光ファイバ6
0a及び70a、60b及び70b、60c及び70
c、並びに60d及び70dを介しそれぞれ光学的に結
合した各サブノード80a、80b、80c及び80d
とによって構成されている。光合分波器50は、図10
(A)にて示すごとく、基板50a上にそれぞれ形成し
た各波長選択フィルタ51、52、各光合波器53、5
4及び光分波器55によって構成されている。波長選択
フィルタ51は、図10(B)にて示すごとく、屈折型
ホログラムフィルタからなるもので、この波長選択フィ
ルタ51は、その干渉パターン51aによる干渉作用に
より、光ファイバGm からの光信号を、所定波長ν1に
相当する光成分と、所定波長ν1以外の所定波長に相当
する光成分とに分離して、所定波長ν1 に相当する光成
分を、光合波器53の光導波路53e内に光信号として
導出し、一方、所定波長ν1 以外の波長に相当する光成
分を、光合波器54の光導波路54a内に光信号として
導出する。
【0050】光合波器53はスターカプラ型のもので、
この光合波器53は、その各光導波路53a〜53dに
て各光ファイバ60a〜60dにそれぞれ光学的に結合
され、その基部にて、波長選択フィルタ52に光学的に
結合されている。しかして、この光合波器53は、波長
選択フィルタ51及び各光ファイバ60a〜60dから
の所定波長ν1 の各光信号を合波して合波光信号として
波長選択フィルタ52に出力する。また、波長選択フィ
ルタ52は、波長選択フィルタ51と同様に屈折型ホロ
グラムフィルタからなるもので、この波長選択フィルタ
52は、光合波器53からの合波光信号を所定波長ν1
に相当する光成分と、同所定波長ν1以外の波長成分に
相当する光成分とに分離して、所定波長ν1 に相当する
光成分を光分波器55の基部内に光信号として導出し、
一方、所定波長ν1 以外の波長成分に相当する光成分
を、光合波器54の光導波路54b内に光信号として導
出する。
【0051】光合波器54は、その各光導波路54a、
54b内の光信号を合波して光ファイバG1 内に導出す
る。光分波器55はスターカプラ型のもので、この光分
波器55は、その基部内の光信号を分波して各光導波路
55a〜55dを通し各光ファイバ70a〜70d内に
それぞれ分配する。このことは、各フォトダイオード8
2、84、86、88が各光ファイバ70a、70b、
70c、70dからの光信号を光電変換信号にそれぞれ
変換することを意味する。サブノード80aは、図9に
て示すごとく、波長可変レーザ81及びフォトダイオー
ド82を内蔵しており、波長可変レーザ81は、前記第
1実施例で述べたレーザダイオード(図3(B)参照)
と同様の構成と機能を有する。かかる場合、波長可変レ
ーザ81及びフォトダイオード82は各光ファイバ60
a及び70aとそれぞれ光学的に結合されている。
【0052】残余のサブノード80b〜80dも、サブ
ノード80aと同様の構成及び機能を有するもので、各
サブノード80b、80c及び80dは、波長可変レー
ザ83及びフォトダイオード84、波長可変レーザ85
及びフォトダイオード86、並びに波長可変レーザ87
及びフォトダイオード88をそれぞれ内蔵している。か
かる場合、波長可変レーザ83及びフォトダイオード8
4は各光ファイバ60b及び70bとそれぞれ光学的に
結合され、波長可変レーザ85及びフォトダイオード8
6は各光ファイバ60c及び70cとそれぞれ光学的に
結合され、また、波長可変レーザ87及びフォトダイオ
ード88は各光ファイバ60d及び70dとそれぞれ光
学的に結合されている。残余の各通信ノードM2〜Mmも
通信ノードM1 と実質的に同様の構成及び機能を有して
いる。なお、本第2実施例における各通信ノード及び各
サブノードのその他の構成機能は前記第1実施例におけ
る各通信ノードの構成機能と実質的に同様である。
【0053】このように構成した本第2実施例におい
て、例えば、図11(A)にて示すごとく、通信ノード
M1 の両サブノード80a、80d間で通信を行う場合
について説明する。前記第1実施例における通信ノード
N1 の電光変換・波長可変装置27の場合と実質的に同
様に、サブノード80aが、波長可変レーザ81からの
光の波長を所定波長ν1 に合わせて光信号として光ファ
イバ60a内に出力すると、この光信号が合波器53を
通り他の光信号と合波されて波長選択フィルタ52に入
射する。すると、この波長選択フィルタ52が同合波光
信号から所定波長ν1 の光成分を分離して光分波器55
内に光信号として出力し、残余の光成分を光合波器54
の光導波路54b内に出力する。ついで、光分波器55
内の光信号が光ファイバ70dを通りサブノード80d
のフォトダイオード88に入力すると、このフォトダイ
オード88が同入力光信号を変換電気信号に変換する。
すると、サブノード80dが同変換電気信号をその信号
受信装置により受信して対応の電子制御装置等に付与す
る。その他の作動は前記第1実施例と実質的に同様であ
る。
【0054】次に、例えば、図11(B)にて示すよう
に、両通信ノードM1、Mj間で通信を行う場合について
説明する。例えば、通信ノードM1 のサブノード80b
が波長可変レーザ83からの光の波長を所定波長νj
(通信ノードMjに対応)に合わせて光信号として光フ
ァイバ60b内に導出すると、この光信号が光合波器5
3内で他の光信号と合波されて波長選択フィルタ52に
入力する。すると、この波長選択フィルタ52が、その
入力合波光信号から所定波長νj の光信号を分離し光合
波器54の光導波路54b内に導出する。このため、光
合波器54が同光導波路54b内の光信号を光導波路5
4a内の光信号と合波して光ファイバG1 内に導出す
る。かかる場合、通信ノードM1と通信ノードMjとの間
の各通信ノードにおいては、それぞれ自己のノードの割
当所定波長の光信号以外の光信号が、波長選択フィルタ
51に相当する自己の波長選択フィルタによって素通り
させられるので、通信ノードM1からの波長νjの光信号
も同様に素通りさせられて光ファイバGj-1を通り通信
ノードMjに入射する。
【0055】このように所定波長νjの光信号が入射し
た通信ノードMjにおいては、同入射光信号が、波長選
択フィルタ51に相当する同ノードの波長選択フィルタ
により光合波器53の光導波路53e内に分離され、波
長選択フィルタ52及び光分波器55にそれぞれ相当す
る同ノードの波長選択フィルタ及び光分波器を通り、同
ノードのサブノードに送信される。このことは、通信相
手先の所定波長を利用して送信することにより、両通信
ノード間の通信が可能となることを意味する。その他の
作動は前記第1実施例と実質的に同様である。
【0056】以上説明したように、本第2実施例では、
各通信ノードM1〜Mm に複数のサブノードをもつ光合
分波器を設けて、各通信ノードM1〜Mm 内での各サブ
ノード間の通信と、各通信ノードM1〜Mm の各々の間
の通信との双方を行うようにしたので、当該車両が多数
の電子制御装置等を搭載する高級車であっても、同電子
制御装置等を上述のようにグループ化した上で多重通信
することによってワイヤーハーネスの使用量をより一層
大幅に削減できる。
【0057】なお、前記第2実施例においては、箇々の
通信ノード内における通信は、前記第1実施例の変形例
で述べたマスタスレーブ方式やマルチマスタ方式等の通
信方式を活用することにより可能である。また、各通信
ノード間の通信は、マスタスレーブ方式の制御信号や、
トークンパッシング方式のトークン信号を無効にするよ
うな妨害信号(例えば、定常的な光)を送出してそれま
での通信状態に一旦割り込みをかけた後、必要な送信信
号を送るようにすればよい。
【0058】また、前記第2実施例では、例えば、通信
ノードM1が通信ノードM7に送信しているときに通信ノ
ードM3 が通信ノードM7に送信すると、両通信ノード
M1、M3からの所定波長ν7の各光信号が互いに混ざり
合って衝突する。これに対処するには、図6及び図7に
て示した場合と同様に、各通信ノードが、予め定められ
た周波数で強度変調した光信号を各通信ノード間での通
信で使用すれば、その変調周波数でもって両通信ノード
M1、M3を区別し得る。これによって、当該車両内で互
いに関係のある電子制御装置等が相互に近接して配置さ
れているという現象を有効に生かした図8の本構成を取
り得る。さらに、本構成によれば、オプション製品の追
加やエンジンの変更等に対しては、対応する通信ノード
のみを変更することで容易に対処し得る。その結果、従
来のワイヤーハーネスに相当する部分の大幅な共通化を
確保してより一層のコストダウンを実現できる。
【0059】また、前記第2実施例の動作をブレーキシ
ステムを例に説明する。当該車両のブレーキシステムの
電子制御装置を通信ノードM1 に対応させ、当該車両の
左右前後輪の各回転センサに各通信ノードM14、Mm、
M8、M6 をそれぞれ対応させ、ブレーキシステムのア
クチュエータに通信ノードM5 を対応させる。各通信ノ
ードM14、Mm、M8、M6は、各回転センサからの回転
速度データを、それぞれ、通信ノードM1に割り当てら
れた所定波長ν1の光信号として形成し、同各光信号
を、各所定周波数f14、fm、f8、f6 に基づき図6及
び図7にて示したような強度変調過程を経て変調して光
ファイバループ内に送信し、通信ノードM1では、選択
波長フィルタの受信波長が所定波長ν1 に合わせてある
ので、光ファイバループから所定波長ν1 の光信号を受
信し電気変換信号に変換し、この電気変換信号を、バン
ドパスフィルタにより、その透過周波数をf14、fm、
f8、f6に順次切り換えつつ、時分割にて分離して、各
車輪の回転速度データとして得るようにしてブレーキシ
ステムの作動制御に要する演算を電子制御装置にさせる
ようにする。
【0060】また、通信ノードM1は、電子制御装置の
演算データを、通信ノードM5に割り当てられた所定波
長λ5の光信号として形成し、これを所定周波数f1に基
づき強度変調し強度変調光として光ファイバループ内に
送信するようにする。また、通信ノードM5は、その選
択波長フィルタの受信波長が所定波長ν5に合わせてあ
るので、光ファイバループから所定波長ν5 の光信号を
受信し電気変換信号に変換し、この電気変換信号を、バ
ンドパスフィルタにより、その透過周波数をf1 に切り
換えて分離し、アクチュエータの駆動データとして得る
ようにして同アクチュエータの駆動制御に要する演算を
電子制御装置にさせるようにする。かかる場合、残余の
各電子制御装置等から他の通信ノードに向けて行う通信
は波長が異なるため、ブレーキシステムの作動制御通信
には何等影響することはない。また、例えば、異なる通
信ノードから同一の通信ノードへの送信がなされても、
強度変調の周波数が異なるため、必要なデータの分離を
確保し得る。
【0061】また、本発明の実施にあたり、前記第1実
施例では、電光変換・波長可変装置27として波長可変
レーザを採用したが、これに代えて、例えば、半導体レ
ーザをその発振しきい値電流の付近の電流値で駆動する
と多モードの発振出力(図11(C)参照)が得られる
ことを活用した当該半導体レーザを、電光変換装置27
として採用し、同半導体レーザの各発振モードを、各通
信先のノードに割り当てて実施してもよい。かかる場
合、光のディジタル信号の生成は、レーザ出力光を、液
晶シャッター等で構成される外部変調器によって遮断、
通過させることで実現でき、しかも、複数の通信先に異
なる波長で同時に通信し得る。また、前記半導体レーザ
の各発振モード間隔は比較的狭いので、異なる光信号に
割り当てる波長は、各発振モード間隔よりも十分に離れ
た波長とするのが望ましい。
【0062】また、本発明の実施にあたっては、電光変
換・波長可変装置27においては、単に公知のレーザダ
イオードや発光ダイオードのような固定波長の光源を採
用し、波長選択フィルタ21としては、例えば、図10
(B)のホログラムフィルタの他、回折格子やプリズム
等を採用して実施してもよい。特に、図10(B)のホ
ログラムフィルタは、その干渉パターンによって、自己
のノードに対応する所定波長以外の波長の光をまとめて
異方向へ屈折又は反射させ得るので、不要光のバイパス
には好適である。また、これらの波長選択素子の波長分
解能は数十nm程度であるため、電光変換・波長可変装
置27の波長変動は吸収し得る。さらに、この構成にお
いて、複数のサブシステムに光信号を送信する場合に
は、相手先のサブシステムの波長に合わせた個別の電光
変換装置を持つことによって通信を行う。
【0063】また、本発明の実施にあたっては、図6及
び図7に示すような強度変調方式において、図12の波
形図にて示すごとく、電気信号B1 により発振器からの
発振周波数fo の発振信号(図12(A)参照)をAM
変調し、同AM変調結果B31(12(C)参照)を光信
号として出力するようにし、かつ、両光信号A3、B31
を所定波長λe 及び所定のオフセットレベルLとの関連
で合成光信号C1(図12(D)参照)として強度合成
してするようにしてもよい。これにより、その後の復調
が簡単になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示すブロック図である。
【図2】図1の通信ノードN1の詳細構成図である。
【図3】図2の波長選択フィルタ21の詳細構成図及び
選択波長可変装置27の具体的構成図である。
【図4】図2の光電変換装置25、選択波長可変装置2
6及び信号受信装置30の具体的回路構成図である。
【図5】図2の電光変換・波長可変装置27及び信号送
信装置40の具体的回路構成図である。
【図6】前記第1実施例の変形例を示す波形図である。
【図7】図6の変形例の具体的回路構成図及びその変形
回路図である。
【図8】当該車両に適用した本発明の第2実施例を示す
ブロック図である。
【図9】図8の通信ノードM1の詳細構成図である。
【図10】図9の光合分波器50の詳細構成図及び波長
選択フィルタ51の光ファイバGmと各光導波路53
a、54aとの関係を示す概略図である。
【図11】通信ノードM1 内での両サブノード間の通信
及び両通信ノードM1 、Mj 間の通信のための説明図並
びに電光変換装置の変形例として、多モードレーザとし
て使用する半導体レーザを採用した場合の発振波長と光
強度との間の多モード関係を示すグラフである。
【図12】図6及び図7の変形例の部分的変形例を示す
波形図である。
【符号の説明】
F1〜Fn、G1〜Gm、60a〜60d、70a〜70d
…光ファイバ、M1 〜Mm、N1〜Nn…通信ノード、U1
〜Un …電子制御装置、20…光処理装置、21…波長
選択フィルタ、22、23…光導波路、24…光合波
器、25…光電変換装置、26…選択波長可変装置、2
7…電光変換・波長可変装置、30…信号受信装置、4
0…信号出力装置、50…光合分波器、80a〜80d
…サブノード。
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04J 14/02 H04L 12/42 H04Q 9/00 311 U 7170−5K 321 F 7170−5K 9299−5K H04L 11/00 330

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車両に搭載の各電気的装置にそれぞれ対応
    して設けられてこれら各電気的装置の電気的出力を互い
    に異なる各所定波長の光信号として送信する送信手段を
    有する各通信ノードと、 これら各通信ノード間に順次光学的に結合されて各先行
    通信ノードの送信手段から送信光信号を入射される各光
    ファイバとを備え、 前記各通信ノードの少なくとも一通信ノードが、 その先行光ファイバからの送信光信号から必要としてい
    る電気的装置に対応する所定波長の光信号を分離する光
    学的分離手段と、 この光学的分離手段からの分離光信号を電気信号として
    受信し対応電気的装置に付与する受信手段と、 前記光学的分離手段からの残余の光信号を前記一通信ノ
    ードの送信手段からの光信号に合波してその後続光ファ
    イバ内に入射させる光学的合波手段とを具備するように
    した車両用多重通信システム。
  2. 【請求項2】前記各通信ノードの一つの送信手段が、前
    記各電気的装置のうちの二つの電気的装置に共通して必
    要とされるデータを、これら二つの電気的装置に対応す
    る各所定波長の各光信号として時分割送信するようにし
    たことを特徴とする車両用多重通信システム。
  3. 【請求項3】車両に搭載の互いに近接する各複数の電気
    的装置毎にグループ化した各電気的装置グループにそれ
    ぞれ対応して設けられてこれら各電気的装置グループ毎
    にその複数の電気的装置の電気的出力を互いに異なる各
    所定波長の光信号として送信する送信手段を有する各通
    信ノードと、 これら各通信ノード間に順次光学的に結合されて各先行
    通信ノードの送信手段から送信光信号を入射される各光
    ファイバとを備え、 前記各通信ノードの少なくとも一通信ノードが、 その先行光ファイバからの送信光信号から当該一通信ノ
    ードに対応する所定波長の光信号を分離する光学的分離
    手段と、 この光学的分離手段からの分離光信号を電気信号として
    受信し対応電気的装置に付与する受信手段と、 前記光学的分離手段からの残余の光信号を前記一通信ノ
    ードの送信手段からの光信号に合波してその後続光ファ
    イバ内に入射させる光学的合波手段とを具備するように
    した車両用多重通信システム。
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