JPH05235741A - ゲート回路及びそれを含む半導体装置 - Google Patents

ゲート回路及びそれを含む半導体装置

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JPH05235741A
JPH05235741A JP4033526A JP3352692A JPH05235741A JP H05235741 A JPH05235741 A JP H05235741A JP 4033526 A JP4033526 A JP 4033526A JP 3352692 A JP3352692 A JP 3352692A JP H05235741 A JPH05235741 A JP H05235741A
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mosfet
voltage
gate
bipolar transistor
gate circuit
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JP4033526A
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Masataka Minami
正隆 南
Masaru Tachibana
大 橘
Hisayuki Higuchi
久幸 樋口
Makoto Suzuki
鈴木  誠
Tokuo Watanabe
篤雄 渡辺
Akira Fukami
彰 深見
Nozomi Matsuzaki
望 松崎
Kazue Sato
和重 佐藤
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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  • Metal-Oxide And Bipolar Metal-Oxide Semiconductor Integrated Circuits (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 耐圧の低いMOSFETを用い、高速度スイ
ッチング動作が可能であり、高い集積度を有するゲート
回路の提供。 【構成】 MOSFETとバイポーラトランジスタとか
らなり、相補型の第1及び第2バイポーラトランジスタ
1、2により負荷駆動するゲート回路において、第1バ
イポーラトランジスタ1を駆動する第1MOSFET3
と、第2バイポーラトランジスタ2を駆動する第2MO
SFET4と、第1の一定電圧降下素子7を介して第1
バイポーラトランジスタ1のベースに接続されたベース
電荷引抜用の第3MOSFET5と、第2の一定電圧降
下素子8を介して第2バイポーラトランジスタ2のベー
スに接続されたベース電荷引抜用の第4MOSFET6
とからなり、第1及び第4MOSFET3、6の導電型
と、第2及び第3MOSFET4、5の導電型とは互い
に相補のもので構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ゲート回路及びそのゲ
ート回路を含む半導体装置に係わり、特に、低い耐圧の
MOSFETを用いて高速スイッチング動作の実行が可
能なBiCMOSゲート回路及びそのゲート回路を含む
半導体装置に関する。
【0002】
【従来の技術】これまでに知られている論理回路として
は、nチャネルMOSFETとpチャネルMOSFET
を組み合わせて構成したCMOSFET回路を用いてな
るCMOSFET論理回路や、バイポーラトランジスタ
のみを組み合わせて構成したバイポーラトランジスタ回
路を用いてなるバイポーラトランジスタ論理回路、及
び、前記CMOSFET回路と前記バイポーラトランジ
スタ回路とを1つの回路内で融合させるようにして構成
したBiCMOS論理回路等がある。
【0003】この中で、CMOSFET論理回路は、高
集積回路化が可能で、しかも、低消費電力動作特性を有
しており、また、バイポーラトランジスタ論理回路は、
比較的消費電力は大きいものの、高速度スイッチング動
作が可能なものであり、さらに、BiCMOS論理回路
は、前記2つの論理回路の利点、即ち、高集積回路化が
可能で、低消費電力動作特性及び高速度のスイッチング
動作特性を併せ具えているものである。なお、このBi
CMOS論理回路に関しては、例えば、特開昭59−8
431号、特開昭59−11034号、特開昭60−1
3216号に開示されている。
【0004】ところで、近年は、大規模集積回路(LS
I)において、MOSFETやバイポーラトランジスタ
等の素子を構成する場合、これら素子に対する微細化技
術が進歩したことにより、これら素子の性能が著しく向
上し、LSIの高集積化とともに高速動作化が計られる
ようになっている。
【0005】しかしながら、MOSFET素子において
は、素子を微細化構成にすることにより、前記素子内部
の電界が上昇する現象、いわゆる、ホットキャリア効果
による前記素子の劣化現象が進み、長期的に見たときに
前記素子の信頼性が損なわれるという弊害を生じるよう
になる。
【0006】この弊害を除くには、低い電源電圧を用い
て、前記素子内に生じる電界の大きさを制限するように
構成すればよいが、BiCMOS回路においては、バイ
ポーラトランジスタのベース・エミッタ間順方向接合電
圧Vbeの存在のために、出力電圧及び入力電圧の振幅
が電源電圧より約2Vbeだけ小さくなってしまう。そ
して、比較的高い電源電圧を用いているときには、入出
力電圧の振幅が電源電圧より前記約2Vbe程度低下し
ても殆ど悪影響を及ぼすことはないが、低電源電圧を用
いたときには、前記約2Vbeによる影響が大きくなっ
て、論理回路の高速度動作が達成されないというな新た
な弊害を生じることになる。
【0007】これまでに、前記新たな弊害を解決する手
段としては、例えば、MOSFETに電源電圧よりも小
さな電圧だけが印加されるように構成し、電源電圧をM
OSFETの信頼性により決定される耐圧よりも大きく
するようにした手段が既に提案されている。
【0008】前記手段の1つとしては、1990 IE
EE InternationalSolid−Sta
te Circuits Conference ”D
IGEST OF TECHNICAL PAPER
S” PP236−237に示されているように、バイ
ポーラトランジスタ回路部分に接続される電源電圧供給
回路と、CMOSFET回路部分に接続される電源電圧
供給回路とが別個になるように構成した手段(以下、こ
れを電源電圧分割法という)であり、この手段は、例え
ば、特開平1−126824号、または、特開平3−1
85920号に開示されているように、出力バイポーラ
トランジスタのベースに、そのベース・エミッタ順方向
接合電圧Vbeに相当する電圧を予めバイアスするよう
に構成した手段、具体的には、通常、接地電位を与えて
いるベース電荷引抜用のMOSFETのソースに、前記
電圧Vbeまたはその2倍の2Vbe分だけ高い電圧を
与えるようにして、全MOSFETのドレイン・ソース
間に印加される電圧が電源電圧よりも前記電圧Vbeま
たはその2倍の2Vbe分だけ低くなるように構成する
もの(以下、これをベースバイアス法という)である。
このベースバイアス法を採用すれば、BiCMOS回路
の用いられているMOSFETの耐圧を、このBiCM
OS回路に供給される電源電圧よりVbeまたは2Vb
eだけ高くすることができ、前記回路における高速度動
作が維持できるようになる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
電源電圧分割法は、出力段を構成する一方のnpnバイ
ポーラトランジスタのコレクタ・ベース間に、pチャネ
ルMOSFETを並列接続し、出力電圧のハイレベルが
電源電圧Vccまで上昇するような構成が採用されてい
るもので、この構成においては、出力電圧を高速度で前
記電圧Vccまで上昇させるため、前記pチャネルMO
SFETには大電流の通流が可能な比較的大容積のもの
を用いている。このため、集積回路内におけるBiCM
OS回路が占める部分が大きくなり、高集積度の集積回
路を構成することができないという問題がある。
【0010】また、従来の回路は、npnバイポーラト
ランジスタのコレクタ・エミッタ間に、電源電圧Vcc
から前記電圧Vbeを引いた電圧(Vcc−Vbe)だ
けを印加するようにしていたのに対して、前述の電源電
圧分割法の場合は前記電源電圧Vccがそのまま印加さ
れることになり、npnバイポーラトランジスタとして
そのコレクタ・エミッタ間耐圧が前記電圧Vbe分だけ
大きいものを選択しなければならないことになる。とこ
ろで、バイポーラトランジスタにおいては、スイッチン
グ速度の指標である電流利得幅積fTとコレクタ・エミ
ッタ間耐圧とがトレードオフの関係を有しているので、
前述の電源電圧分割法では、バイポーラトランジスタを
高速スイッチング動作させることができず、BiCMO
S回路も高速度動作させることができないという問題も
ある。
【0011】一方、前述のベースバイアス法は、引抜用
MOSFETのソースに、前記電圧Vbeまたはその2
倍の2Vbeのバイアス電圧を印加しているため、基板
バイアス効果により前記引抜用MOSFETのしきい電
圧Vthが高くなり、前記引抜用MOSFETとして、
そのしきい電圧Vthが前記バイアス電圧分だけ駆動用
MOSFETのしきい電圧Vthよりも低いものを選ば
ねばならない。しかるに、ディープサブミクロンの素子
においてしきい電圧Vthの低いMOSFETを得るこ
とは難しく、前述のようなしきい電圧Vthの低いMO
SFETが得られなければ、BiCMOS回路を高速度
動作できないという問題がある。
【0012】また、通常、駆動用MOSFETは、ゲー
ト・ソース(基板)間に、電源電圧Vccから前記電圧
Vbeを差引いた電圧(Vcc−Vbe)が印加される
ように構成されているが、前述のベースバイアス法は、
MOSFETの信頼性から決まる耐圧よりも前記電圧V
beの2倍、即ち、2Vbe分だけ電源電圧を高くして
いるものであるから、前記駆動用MOSFETのゲート
・ソース(基板)間にはMOSFETの前記耐圧よりも
前記電圧Vbe分だけ高い電圧が印加されてしまうとい
う問題もある。
【0013】このように、前述の電源電圧分割法または
ベースバイアス法は、大規模集積回路(LSI)におけ
る集積度や半導体装置の耐圧について十分な考慮がなさ
れていないものであるため、実際の回路形成に際して
は、MOSFETの耐圧よりも電源電圧を上げることが
できず、高速度動作の実行可能な大規模集積回路(LS
I)を実現するのが困難である等の問題を有している。
【0014】本発明は、前述の問題点を除去するもので
あって、その主たる目的は、耐圧の低いMOSFETを
用い、高速度スイッチング動作が可能であり、高い集積
度を有するゲート回路を提供することにある。
【0015】また、本発明の副次的目的は、前記ゲート
回路を含んだ最適構造の半導体装置を提供することにあ
る。
【0016】
【課題を解決するための手段】前記主たる目的を達成す
るために、本発明は、MOSFETとバイポーラトラン
ジスタとからなり、互いに相補導電型の第1及び第2の
バイポーラトランジスタにより出力端子に接続の負荷を
駆動するゲート回路において、前記第1のバイポーラト
ランジスタを駆動する第1のMOSFETと、前記第2
のバイポーラトランジスタを駆動する第2のMOSFE
Tと、第1の一定電圧降下素子を介して前記第1のバイ
ポーラトランジスタのベースに接続されたベース電荷引
抜用の第3のMOSFETと、第2の一定電圧降下素子
を介して前記第2のバイポーラトランジスタのベースに
接続されたベース電荷引抜用の第4のMOSFETとか
らなり、前記第1及び第4のMOSFETの導電型と、
前記第2及び第3のMOSFETの導電型とは互いに相
補である第1の手段を備える。
【0017】前記主たる目的を達成するために、本発明
は、MOSFETとバイポーラトランジスタとからな
り、互いに相補導電型の第1及び第2のバイポーラトラ
ンジスタにより出力端子に接続の負荷を駆動するゲート
回路において、前記第1のバイポーラトランジスタを駆
動する第1のMOSFETと、前記第2のバイポーラト
ランジスタを駆動する第2のMOSFETと、前記第1
のバイポーラトランジスタのベースと前記出力端子間に
接続されたベース電荷引抜用の第3のMOSFETと、
前記第2のバイポーラトランジスタのベースと前記出力
端子間に接続されたベース電荷引抜用の第4のMOSF
ETとからなり、前記第1及び第4のMOSFETの導
電型と、前記第2及び第3のMOSFETの導電型とは
互いに相補である第2の手段を備える。
【0018】前記主たる目的を達成するために、本発明
は、MOSFETとバイポーラトランジスタとからな
り、互いに相補導電型の第1及び第2のバイポーラトラ
ンジスタにより出力端子に接続の負荷を駆動するゲート
回路において、前記第1のバイポーラトランジスタを駆
動する第1のMOSFETと、前記第2のバイポーラト
ランジスタを駆動する第2のMOSFETと、一端が前
記第1のバイポーラトランジスタのベースに接続された
ベース電荷引抜用の第3のMOSFETと、一端が前記
第2のバイポーラトランジスタのベースに接続されたベ
ース電荷引抜用の第4のMOSFETとからなり、前記
第3及び第4のMOSFETはいずれか一方のものの一
端が一定電圧降下素子を介して対応する前記ベースに接
続されるとともに、他方のものの他端が出力端子に接続
され、前記第1及び第4のMOSFETの導電型と、前
記第2及び第3のMOSFETの導電型とは互いに相補
である第3の手段を備える。
【0019】前記主たる目的を達成するために、本発明
は、MOSFETとバイポーラトランジスタとからな
り、同一導電型の第1及び第2のバイポーラトランジス
タにより出力端子に接続の負荷を駆動するゲート回路に
おいて、前記第1のバイポーラトランジスタを駆動する
第1のMOSFETと、前記第2のバイポーラトランジ
スタを駆動する第2のMOSFETと、一定電圧降下素
子を介して前記第1のバイポーラトランジスタのベース
に接続されたベース電荷引抜用の第3のMOSFET
と、ドレインが前記第2のバイポーラトランジスタのベ
ースに接続され、かつ、ゲートが前記出力端子に接続さ
れたベース電荷引抜用の第4のMOSFETとからな
り、前記第1のMOSFETの導電型と、前記第2乃至
第4のMOSFETの導電型とは互いに相補である第4
の手段を備える。
【0020】前記主たる目的を達成するために、本発明
は、MOSFETからなり、互いに相補導電型の第1及
び第2のMOSFETにより出力端子に接続の負荷を駆
動するゲート回路において、前記第1のMOSFETを
駆動する第3のMOSFETと、前記第2のMOSFE
Tを駆動する第4のMOSFETと、第1の一定電圧降
下素子を介して前記第1のMOSFETのゲートに接続
されたゲート電荷引抜用の第5のMOSFETと、第2
の一定電圧降下素子を介して前記第2のMOSFETの
ゲートに接続されたゲート電荷引抜用の第6のMOSF
ETとからなり、前記第3及び第6のMOSFETの導
電型と、前記第4及び第5のMOSFETの導電型とは
互いに相補である第5の手段を備える。
【0021】前記主たる目的を達成するために、本発明
は、MOSFETからなり、互いに相補導電型の第1及
び第2のMOSFETにより出力端子に接続の負荷を駆
動するゲート回路において、前記第1のMOSFETを
駆動する第3のMOSFETと、前記第2のMOSFE
Tを駆動する第4のMOSFETと、前記第1のMOS
FETのゲートと前記出力端子間に接続されたゲート電
荷引抜用の第5のMOSFETと、前記第2のMOSF
ETのゲートと前記出力端子間に接続されたゲート電荷
引抜用の第6のMOSFETとからなり、前記第3及び
第6のMOSFETの導電型と、前記第4及び第5のM
OSFETの導電型とは互いに相補である第6の手段を
備える。
【0022】また、前記副次的目的を達成するために、
本発明は、前記第1乃至第6の手段において、例えば、
少なくとも電荷引抜用MOSFETと一定電圧降下素子
としてのダイオードを直列接続した回路部分を有するゲ
ート回路を構成する場合に、第1導電型のウェル内に第
2導電型のソース拡散層及びドレイン拡散層を並設形成
するとともに、前記ソース拡散層及びドレイン拡散層の
間にゲート電極を配置して前記MOSFETを構成し、
前記ドレイン拡散層の上に第1導電型の多結晶シリコン
領域を形成し、前記ドレイン拡散層と前記第1導電型の
多結晶シリコン領域との間のpn接合により前記ダイオ
ードを構成する等の付加的な手段を備えている。
【0023】
【作用】前記第1乃至第6の手段によれば、入力信号と
して、正(高レベル)電圧が(Vcc−Vbe)または
(Vcc−Vth)であり、負(低レベル)電圧がVb
eまたはVthである信号が印加されると、その入力信
号に応答して駆動用の第1及び第2のMOSFETを介
して、出力段を構成する第1及び第2のバイポーラトラ
ンジスタまたは第1及び第2のMOSFETが交互にオ
ンオフ駆動されて、出力信号として、入力信号の正(高
レベル)期間に負(低レベル)電圧がVbeまたはVt
hであり、入力信号の負(低レベル)期間に正(高レベ
ル)電圧が(Vcc−Vbe)または(Vcc−Vt
h)である信号が得られる。
【0024】この場合、前記動作期間中において、前記
駆動用の第1及び第2のMOSFETの出力点の電圧
も、正(高レベル)電圧が(Vcc−Vbe)または
(Vcc−Vth)であり、負(低レベル)電圧がVb
eまたはVthであって、前記出力段を構成する第1及
び第2のバイポーラトランジスタまたは第1及び第2の
MOSFET、及び、前記駆動用の第1及び第2のMO
SFET、それに、電荷引抜用の第1及び第2のMOS
FET等の各素子の各電極間に印加される電圧は最大で
も(Vcc−Vbe)または(Vcc−Vth)であっ
て、電源電圧Vccを超えることがないので、電源電圧
Vccを各MOSFETの耐圧よりも前記電圧Vbeま
たはVthだけ高くすることができ、基板バイアス効果
によるしきい電圧Vthが上昇することもない。さら
に、電源電圧Vccを各MOSFETの耐圧よりも前記
電圧VbeまたはVthだけ高くすることができるた
め、各MOSFETのゲート回路部分の面積を大きくす
る必要がなく、その上に、各バイポーラトランジスタに
印加される電圧も電源電圧Vccより前記電圧Vbeだ
け低い電圧で済むので、前記バイポーラトランジスタと
して低耐圧のものを用いることができ、高速度動作させ
ることが可能になる。
【0025】また、前記第1乃至第6の手段によれば、
負荷容量が比較的小さい場合においても、電源電圧Vc
cが前記電圧Vbeだけ低いCMOSFET構成のゲー
ト回路よりも高速度の動作が可能になるため、本発明の
ゲート回路のみを用いて高速度動作の実行可能な大規模
集積回路(LSI)を構成できる。
【0026】さらに、前記第1乃至第6の手段によれ
ば、MOSFETのみで構成した外部メモリアレイとの
併用時に、前記メモリセルアレイの電源電圧を、本発明
のゲート回路を含む周辺回路の電源電圧Vccよりも前
記電圧Vbeだけ低くすれば、前記メモリセルアレイを
含む全てのMOSFETの印加電圧が同じになり、耐圧
の低いMOSFETを用いても、前記メモリセルアレイ
や前記周辺回路を高速度動作させることが可能になる。
【0027】一方、前記付加的な手段によれば、MOS
FETのドレイン上に、そのドレインと逆導電型の多結
晶シリコン領域を設け、前記ドレインと前記多結晶シリ
コン領域との間でpn接合ダイオードを構成させている
ので、前記ダイオードを付加しても、ゲート回路部分を
従来のものと同じ面積とすることが可能であり、前記ダ
イオードの製造に際しても、特に、余分な工程を必要と
しないで製造することができる。
【0028】また、前記付加的な手段によれば、MOS
FETを2つ並設したものを1つのMOSFETとして
用いているため、ゲート電極が短くなって、ゲート抵抗
が小さくなり、MOSFETの全体幅を拡げることがで
きるため、それに応じてバイポーラトランジスタのエミ
ッタ面積を大きくすることができるようになる。
【0029】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0030】図1は、本発明に係わるゲート回路の第1
の実施例を示す回路構成図であり、本実施例はBiCM
OS回路によって構成されたものである。
【0031】図1において、1は第1のバイポーラトラ
ンジスタ、2は第2のバイポーラトランジスタ、3は第
1のMOSFET、4は第2のMOSFET、5は第3
のMMOSFET、6は第4のMOSFET、7は第1
の一定電圧降下素子、8は第2の一定電圧降下素子、9
は入力端子、10は出力端子、11は電源端子、12は
接地端子であり、第1のバイポーラトランジスタ1はn
pn型、第2のバイポーラトランジスタ2はpnp型で
構成され、第1及び第4のMOSFET3、6はpチャ
ネルMOSFET(以下、これをpMOSFETとい
う)、第2及び第3のMOSFET4、5はnチャネル
MOSFET(以下、これをnMOSFETという)で
構成されている。
【0032】そして、第1及び第2のバイポーラトラン
ジスタ1、2は、ともに、エミッタが出力端子10に接
続されて、相補導電型の出力段を構成している。第1の
MOSFET3は、第1のバイポーラトランジスタ1の
駆動用で、ソースが電源端子11、ゲートが入力端子
9、ドレインが第1のバイポーラトランジスタ1のベー
スにそれぞれ接続され、第2のMOSFET4は、第2
のバイポーラトランジスタ2の駆動用で、ゲートが入力
端子9、ドレインが第2のバイポーラトランジスタ2の
ベース、ソースが接地端子12にそれぞれ接続されてい
る。第3のMOSFET5はベース電荷引抜用で、ドレ
インが第1の一定電圧降下素子7を介して第1のバイポ
ーラトランジスタ1のベース、ゲートが入力端子9、ソ
ースが接地端子12にそれぞれ接続され、第4のMOS
FET6もベース電荷引抜用で、ドレインが第2の一定
電圧降下素子8を介して第2のバイポーラトランジスタ
2のベース、ゲートが入力端子9、ソースが電源端子1
1にそれぞれ接続されている。第1及び第2の一定電圧
降下素子7、8は、導通時に両端に一定の電圧降下、以
下に述べるような接合電圧Vbeに等しい電圧降下を生
じる素子で、ダイオード等の素子によって構成されるも
のである。
【0033】なお、以下の図面においては、特に、明示
がない限り、pMOSFETのウェル(基板)は電源電
圧側に接続され、nMOSFETのウェル(基板)は接
地電位側に接続されているものである。
【0034】また、図2は、第1の実施例における各部
の信号波形を示す波形図である。
【0035】図2において、(a)は入力端子11、
(b)は第2のバイポーラトランジスタ2のベース、
(c)は第1のバイポーラトランジスタ1のベース、
(d)は出力端子10における信号波形であり、図2の
中のVccは電源電圧、Vbeは第1及び第2のバイポ
ーラトランジスタ1、2におけるベース・エミッタ間順
方向接合電圧、GNDは接地電圧を示すものである。
【0036】ここにおいて、第1の実施例の動作を図2
の波形図を併用して説明する。
【0037】いま、図2の(a)に示すように、正(高
レベル)としての電圧(Vcc−Vbe)と負(低レベ
ル)としての電圧Vbeとの間で変化する入力信号が入
力端子9に印加されると、その入力信号は第1及び第2
のMOSFET3、4を介して第1及び第2のバイポー
ラトランジスタ1、2のベースを駆動し、第1及び第2
のバイポーラトランジスタ1、2のエミッタから出力端
子10に出力信号が供給されるが、このときの出力信号
は、図2の(d)に示すように、入力信号の正の期間に
負(低レベル)としての電圧Vbeになり、入力信号の
負の期間に正(高レベル)としての電圧(Vcc−Vb
e)になる信号である。また、前述の動作において、入
力信号の正の期間に、A点の電圧は負GND、B点の電
圧も負Vbeになり、一方、入力信号の負の期間に、A
点の電圧は正(Vcc−Vbe)、B点の電圧も正Vc
cになる。
【0038】前述の動作をさらに詳しく述べると、入力
信号の正の期間には、第2のMOSFET4がオン状態
になって、そのソース・ドレイン間の電圧降下がほぼ0
になり、A点の電圧は接地電圧GNDに低下するので、
第2のバイポーラトランジスタ2はオン状態になり、出
力端子10には接地電圧GNDより第2のバイポーラト
ランジスタ2の順方向接合電圧Vbeだけ高い電圧、即
ち、電圧Vbeが供給されるようになる。また、前記期
間には、第1のMOSFET3がオフ状態になり、その
ソース・ドレイン間が開放状態になるので、第1のバイ
ポーラトランジスタ1もオフ状態になる。これと同時
に、前記期間には、第3のMOSFET5がオン状態に
なって、第1のバイポーラトランジスタ1のベース電荷
の引抜きを行なうとともに、第1の一定電圧降下素子7
を導通状態に駆動し、その両端に電圧Vbeが生じるよ
うになるので、B点の電圧は接地電圧GNDに対して電
圧Vbeだけ高い電圧、即ち、出力端子10の供給電圧
と同じ電圧Vbeになる。
【0039】続いて、入力信号の負の期間になると、今
度は、第1のMOSFET3がオン状態になって、その
ソース・ドレイン間の電圧降下がほぼ0になるので、B
点の電圧は電源電圧Vccまで上昇し、それによって第
1のバイポーラトランジスタ1はオン状態になり、出力
端子10には電源電圧Vccより第1のバイポーラトラ
ンジスタ1の順方向接合電圧Vbeだけ低い電圧、即
ち、電圧(Vcc−Vbe)が供給されるようになる。
また、前記期間には、第2のMOSFET4がオフ状態
になり、そのソース・ドレイン間が開放状態になるの
で、第2のバイポーラトランジスタ2もオフ状態にな
る。同時に、前記期間には、第4のMOSFET6がオ
ン状態になって、第2のバイポーラトランジスタ2のベ
ース電荷の引抜きを行なうとともに、第2の一定電圧降
下素子8を導通状態に駆動し、その両端に電圧Vbeが
生じるようになるので、A点の電圧は電源電圧Vccに
対して電圧Vbeだけ低い電圧、即ち、出力端子10の
供給電圧と同じ電圧(Vcc−Vbe)になる。
【0040】このように、本実施例においては、入力信
号及び出力信号は、ともに、正(高レベル)のときに電
圧(Vcc−Vbe)になり、負(低レベル)のときに
電圧Vbeになるもので、出力信号は、入力信号とレベ
ルが一致し、かつ、極性が反転したものになる。また、
A点においては、第2の一定電圧降下素子8の働きによ
り、負(低レベル)のときには接地電圧GNDまで低下
するのに対して、正(高レベル)のときには電圧(Vc
c−Vbe)まで上昇するだけであり、B点において
は、第1の一定電圧降下素子7の働きにより、正(高レ
ベル)のときには電源電圧Vccまで上昇するのに対し
て、負(低レベル)のときには電圧Vbeまで低下する
だけである。さらに、第1乃至第4のMOSFET3乃
至6のドレイン・ソース間には、前記電圧(Vcc−V
be)が印加されるだけで、それ以上の電圧が印加され
ることがなく、また、第1及び第4のMOSFET3、
6のソースはウェル(基板)と同様に電源電圧Vccが
供給されており、第2及び第3のMOSFET4、5の
ソースもウェル(基板)と同じく接地電圧GNDが供給
されているため、基板バイアス効果によるしきい電圧V
thの上昇もなく、ゲート・ソース間にも電圧(Vcc
−Vbe)が印加されるだけである。
【0041】したがって、本実施例によれば、第1乃至
第4のMOSFET3乃至6において、そのドレイン・
ソース間、ゲート・ソース間、及び、ゲート・ドレイン
間に印加される電圧は、最高でも電源電圧Vccより低
い電圧(Vcc−Vbe)に過ぎないことから、電源電
圧Vccを、第1乃至第4のMOSFET3乃至6の耐
圧で決まる値よりも前記電圧Vbe分だけ高く選ぶこと
が可能になる。また、第1のバイポーラトランジスタ1
及び第2のバイポーラトランジスタ2において、そのコ
レクタ・エミッタ間に印加される電圧は、最高でも電源
電圧Vccより低い電圧(Vcc−Vbe)であるの
で、第1及び第2のバイポーラトランジスタ1、2を高
速度動作させることが可能になる。
【0042】ここにおいて、図3は、MOSFETの印
加電圧に対する動作遅延時間との関係を示す特性図であ
って、aは第1の実施例によるゲート回路、bは第1及
び第2の一定電圧降下素子7、8を設けていない従来の
ゲート回路におけるものである。
【0043】図3の特性からも明らかなように、第1の
実施例のものは、MOSFETに印加される電圧は電源
電圧Vccよりも前記電圧Vbeだけ低くなるので、そ
の分電源電圧Vccを上昇させることが可能になり、低
い耐圧のMOSFETを用いたとしても、高速度で動作
させることが可能になる。また、第1の実施例のもの
は、低い耐圧のMOSFETを用いて駆動力を上昇させ
ることができるので、同じ電源電圧Vccを印加してい
る場合に、第1の実施例のものの方がより高速度動作が
可能なゲート回路になる。
【0044】次いで、図4は、第1及び第2の一定電圧
降下素子7、8の構成例を示す回路構成図であり、
(a)はダイオードによるもの、(b)はバイポーラト
ランジスタによるもの、(c)はMOSFETによるも
のである。
【0045】図4において、50はダイオード、51は
npn型バイポーラトランジスタ、52はpnp型バイ
ポーラトランジスタ、53はnMOSFET、54はM
OSFETである。
【0046】そして、バイポーラトランジスタ51、5
2は、ともに、ベースとコレクタが接続されたダイオー
ド構成のものであり、MOSFET53、54は、とも
に、ゲートとドレインが接続された構成のものである。
【0047】前記構成において、まず、pn接合を有す
るダイオード50においては、前記電圧Vbeと同じよ
うな値の順方向接合電圧Vfが存在するので、この電圧
Vfを一定電圧の降下に利用している。いま、ダイオー
ド50の両端に順方向の前記電圧Vf以上の電圧が印加
されると、ダイオード50は直ちにオン状態になり、そ
の両端の電圧は前記電圧Vbeにほぼ等しい一定電圧V
fになるので、この電圧Vfを用いて前記電圧Vbeの
設定を行なうことができる。
【0048】次に、バイポーラトランジスタ51、52
においては、前記電圧Vbeと同じ順方向接合電圧Vb
eが存在するので、この電圧Vbeを一定電圧の降下に
利用する。この場合も、バイポーラトランジスタ51、
52の両端に、順方向の前記電圧Vbe以上の電圧が印
加されると、バイポーラトランジスタ51、52がオン
状態になり、その両端の電圧は前記電圧Vbeに等しい
一定電圧Vbeになり、前と同様に、前記電圧Vbeの
設定を行なうことができる。
【0049】さらに、MOSFET53、54において
は、前記電圧Vbeと同じような値のしきい電圧Vth
が存在するので、このしきい電圧Vthを一定電圧の降
下に利用している。そして、この場合の機能や動作は、
前記ダイオード51やバイポーラトランジスタ51、5
2のものと同じであるので、これ以上の詳しい説明は省
略する。
【0050】ところで、前記第1の実施例においては、
第1及び第2の一定電圧降下素子7、8として、例え
ば、図3の(b)に示すように、npnバイポーラトラ
ンジスタ51のベース・コレクタ間を相互接続したもの
を用いるのが好適である。しかしながら、前述の第1及
び第2の一定電圧降下素子7、8を用いた際には、それ
を構成するためのバイポーラトランジスタ51を2個も
追加しなければならず、集積回路におけるゲート回路が
占める部分の面積が大きくなる。
【0051】図5は、ゲート回路が占める部分の面積を
大きくせずに、前述の第1及び第2の一定電圧降下素子
7、8を実装した半導体装置の第1の実施例の構成図で
あって、(a)はその断面図、(b)はその平面図であ
る。
【0052】図5において、31はp型基板、32はソ
ース拡散層、33はドレイン拡散層、34はゲート電
極、35は層間絶縁膜、36は多結晶シリコン、37は
ダイオード拡散層、38はフイールド酸化膜である。
【0053】そして、ソース拡散層32、ドレイン拡散
層33、ゲート電極34によって第3のMOSFET5
が構成され、p型不純物を高濃度でドープすることによ
り形成した多結晶シリコン36とドレイン拡散層33と
の間に第1の一定電圧降下素子7となるダイオード50
が構成される。一方、図5に示す装置において、各部の
p型のものをn型に、n型のものをp型にそれぞれ変更
すれば、同様にして、第4のMOSFET6と第2の一
定電圧降下素子8となるダイオード50が構成される。
【0054】この半導体装置の第1の実施例によれば、
ダイオード50は、第3のMOSFET5または第4の
MOSFET6のドレイン拡散層33上に形成されるの
で、半導体装置のゲート回路が占める部分の面積を大き
くすることなく、ゲート回路を実装することができる。
【0055】また、図5の半導体装置を製造するに際し
て、多結晶シリコン36の形成工程は、第1及び第2の
バイポーラトランジスタ1、2における多結晶シリコン
エミッタの形成工程と共通にすることができる。即ち、
第3のnMOSFET5のドレイン拡散層33上にp型
の多結晶シリコン36を設け、第1の一定電圧降下素子
7となるダイオード50を形成する場合には、第2のp
npバイポーラトランジスタのp型エミッタ多結晶シリ
コンの形成工程と同じ工程中に前記形成を行なう。一
方、第4のpMOSFET6のドレイン拡散層33上に
n型の多結晶シリコン36を設け、第2の一定電圧降下
素子8となるダイオード50を形成する場合には、第1
のnpnバイポーラトランジスタ1のn型エミッタ多結
晶シリコンの形成工程と同じ工程中に前記形成を行なう
ようにする。このような製造工程を経るようにすれば、
プロセス工程数を増やすことなく、図5に示すような半
導体装置を製造することができる。
【0056】次に、図6は、本発明に係わるゲート回路
の第2の実施例を示す回路構成図であり、図6におい
て、図1に示す構成要素と同じ構成要素には同じ符号を
付けている。
【0057】そして、ベース電荷引抜用の第3のMOS
FET5は、ドレインが直接第1のバイポーラトランジ
スタ1のベース、ゲートが入力端子9、ソースが出力端
子10にそれぞれ接続され、ベース電荷引抜用の第4の
MOSFET6は、ドレインが直接第2のバイポーラト
ランジスタ2のベース、ゲートが入力端子9、ソースが
出力端子10にそれぞれ接続されている。この第2の実
施例が前記第1の実施例と異なっている点は、第3のM
OSFET5のソースと基板(ウェル)及び第4のMO
SFET6のソースと基板(ウェル)を、接地端子12
及び電源端子11に接続する代わりに、ともに出力端子
10に接続している点だけである。
【0058】この第2の実施例は、次のような動作を行
なう。
【0059】図2の(a)に示すような入力信号の正の
期間に、第2のMOSFET4がオンになり、A点の電
圧は接地電圧GNDに低下するので、第2のバイポーラ
トランジスタ2はオンになり、出力端子10には接地電
圧GNDより第2のバイポーラトランジスタ2の順方向
接合電圧Vbeだけ高い電圧、即ち、電圧Vbeが供給
される。また、前記期間には、第1のMOSFET3が
オフになり、第1のバイポーラトランジスタ1もオフに
なる。これと同時に、第3のMOSFET3がオンにな
って、第1のバイポーラトランジスタ1のベース電荷の
引抜きを行なうが、このとき第3のMOSFET3のオ
ンにより、出力端子10の電圧VbeがB点に供給され
るので、B点の電圧はVbeになる。
【0060】続いて、前記入力信号の負の期間になる
と、第1のMOSFET3がオンになり、B点の電圧が
電源電圧Vccまで上昇し、第1のバイポーラトランジ
スタ1がオンになるので、出力端子10には電源電圧V
ccより第1のバイポーラトランジスタ1の順方向接合
電圧Vbeだけ低い電圧、即ち、電圧(Vcc−Vb
e)が供給される。また、前記期間には、第2のMOS
FET4がオフになり、第2のバイポーラトランジスタ
2もオフになる。これと同時に、第4のMOSFET6
がオンになり、第2のバイポーラトランジスタ2のベー
ス電荷の引抜きを行なうが、このとき第4のMOSFE
T6のオンにより、出力端子10の電圧(Vcc−Vb
e)がA点に供給されて、A点の電圧は(Vcc−Vb
e)になる。
【0061】本実施例においても、入力信号及び出力信
号は、正(高レベル)のときが電圧(Vcc−Vbe)
になり、負(低レベル)のときが電圧Vbeになる。ま
た、A点においては、第4のMOSFET6の働きによ
り、負(低レベル)のときに接地電圧GNDまで低下す
るのに対して、正(高レベル)のときに電圧(Vcc−
Vbe)まで上昇するだけであり、B点においては、第
3のMOSFET5の働きにより、正(高レベル)のと
きに電源電圧Vccまで上昇するのに対して、負(低レ
ベル)のときに電圧Vbeまで低下するだけである。さ
らに、第1乃至第4のMOSFET3乃至6のドレイン
・ソース間には、前記電圧(Vcc−Vbe)を超える
電圧が印加されることがない。
【0062】このように、本実施例によれば、第1及び
第2の一定電圧降下素子7、8を用いることなく、第1
乃至第4のMOSFET3乃至6のドレイン・ソース
間、ゲート・ソース間、及び、ゲート・ドレイン間に印
加される電圧を、最高(Vcc−Vbe)に抑えること
ができ、電源電圧Vccを、第1乃至第4のMOSFE
T3乃至6の耐圧で決まる値よりも前記電圧Vbe分だ
け高く選ぶことが可能になる。また、第1及び第2のバ
イポーラトランジスタ1、2のコレクタ・エミッタ間に
印加される電圧も、最高(Vcc−Vbe)に抑えられ
るので、第1及び第2のバイポーラトランジスタ1、2
を高速度動作させることが可能になる。
【0063】なお、本実施例においては、第3及び第4
のMOSFET5、6のソースと基板(ウェル)とを相
互接続させ、基板バイアス効果によりしきい電圧Vth
が高くなるのを防いでいるが、このしきい電圧Vthの
低い素子を構成できれば、前記接続を行なう必要はな
い。
【0064】続いて、図7は、本発明に係わるゲート回
路の第3の実施例を示す回路構成図であり、図7におい
て、図1及び図6に示す構成要素と同じ構成要素には同
じ符号を付けている。
【0065】そして、本実施例は、プルアップ側、即
ち、第1のバイポーラトランジスタ1を含む回路側に、
図1に示されるような第3のMOSFET5と第1の一
定電圧降下素子7とからなるベース電荷引込み回路を用
い、プルダウン側、即ち、第2のバイポーラトランジス
タ2を含む回路側に、図6に示されるような第4のMO
SFET6からなるベース電荷引込み回路を用いている
ものである。
【0066】本実施例の動作は、前述の第1または第2
の実施例における対応する部分の動作と同じであるの
で、これ以上の詳しい説明は省略するが、本実施例にお
いても、前述の第1または第2の実施例において得られ
る効果と同等の効果を得ることができる。
【0067】続く、図8は、本発明に係わるゲート回路
の第4の実施例を示す回路構成図であり、図8において
も、図1及び図6に示す構成要素と同じ構成要素には同
じ符号を付けている。
【0068】そして、本実施例は、プルアップ側に、図
6に示されるような第3のMOSFET5からなるベー
ス電荷引込み回路を用い、プルダウン側に、図1に示さ
れるような第4のMOSFET6と第2の一定電圧降下
素子8とからなるベース電荷引込み回路を用いているも
のである。
【0069】本実施例の動作も、前述の第1または第2
の実施例における対応する部分の動作と同じであるの
で、これ以上の詳しい説明は省略するが、本実施例も、
前述の第1または第2の実施例で得られる効果と同等の
効果を得ることができる。
【0070】さらに、図9は、本発明に係わるゲート回
路の第5の実施例を示す回路構成図であり、同じ導電型
のバイポーラトランジスタを用いているものである。
【0071】図9において、13は第1のバイポーラト
ランジスタ、14は第2のバイポーラトランジスタ、1
5は第1のMOSFET、16は第2のMOSFET、
17は第3のMOSFET、18は第4のMOSFE
T、19は第1の一定電圧降下素子であり、第1及び第
2のバイポーラトランジスタ13、14はともにnpn
バイポーラトランジスタで構成され、第1のMOSFE
T15はpMOSFET、第2乃至第4のMOSFET
16乃至18はともにnMOSFETで構成されてい
る。なお、その他に、図1に示す構成要素と同じ構成要
素には同じ符号を付けている。
【0072】そして、第1及び第2のバイポーラトラン
ジスタ13、14は、電源端子11と接地端子12間に
直列接続され、それらの接続点に出力端子10が接続て
出力段が構成される。第1のMOSFET15は、第1
のバイポーラトランジスタ13の駆動用で、ソースが電
源端子11、ゲートが入力端子9、ドレインが第1のバ
イポーラトランジスタ13のベースにそれぞれ接続さ
れ、第2のMOSFET16は、第2のバイポーラトラ
ンジスタ2の駆動用で、ゲートが入力端子9、ドレイン
が出力端子10、ソースが第2のバイポーラトランジス
タ2のベースにそれぞれ接続されている。第3のMOS
FET17はベース電荷引抜用で、ドレインが第1の一
定電圧降下素子19を介して第1のバイポーラトランジ
スタ1のベース、ゲートが入力端子9、ソースが接地端
子12にそれぞれ接続され、第4のMOSFET18も
ベース電荷引抜用で、ドレインが第2のバイポーラトラ
ンジスタ14のベース、ゲートが入力端子9、ソースが
接地端子12にそれぞれ接続されている。ここでも、第
1の一定電圧降下素子19は、導通時に両端に一定の電
圧降下、即ち、前記電圧Vbeに等しい電圧降下を生じ
る素子で、ダイオード等の素子によって構成されるもの
である。
【0073】本実施例の動作は、以下に述べるとおりで
ある。
【0074】入力端子9に図2の(a)に示すような入
力信号が印加された場合、プルアップ側、即ち、第1の
バイポーラトランジスタ13を含む回路側は、図1に示
す第1の実施例と同一の構成のものであって、第1の実
施例のところで既に説明したような動作と同じ動作を行
なうので、これ以上の説明は省略する。
【0075】次に、プルダウン側、即ち、第2のバイポ
ーラトランジスタ14を含む回路側においては、前記入
力信号が正の期間になると、第2のMOSFET16が
オン、第4のMOSFET18がオフになり、第2のバ
イポーラトランジスタ14がオンになるので、出力端子
10の電圧は接地電圧より第2のバイポーラトランジス
タ14のベース・エミッタ順方向接合電圧Vbeだけ高
い電圧、即ち、電圧Vbeになり、A点の電圧は前記入
力信号と同じ電圧(Vcc−Vbe)になる。次に、前
記入力信号が負の期間に入ると、前と反対に、第2のM
OSFET16がオフ、第4のMOSFET18がオン
になって、第2のバイポーラトランジスタ14のベース
電荷の引抜きを行ない、第2のバイポーラトランジスタ
14がオフになるので、出力端子10の電圧は前記プル
ダウン側からの供給電圧、即ち、電源電圧Vccから前
記第1のバイポーラトランジスタ13のベース・エミッ
タ順方向接合電圧Vbeを差引いた電圧(Vcc−Vb
e)になり、A点の電圧は接地電圧GNDになる。
【0076】このように、本実施例においても、第1及
び第2のバイポーラトランジスタ13、14、及び、第
1乃至第4のMOSFET15乃至18の各電極間に印
加される電圧は前記電圧(Vcc−Vbe)を超えるこ
とがないので、前記プルダウン側に第2の一定電圧降下
素子を接続することなしに、電源電圧Vccを第1乃至
第4のMOSFET15乃至18の耐圧電圧よりも前記
電圧Vbeだけ上昇させることができ、しかも、第1及
び第2のバイポーラトランジスタ13、14を高速度動
作させることができる等の効果が得られるものである。
【0077】続いて、図10は、本発明に係わるゲート
回路の第6の実施例を示す回路構成図であり、全てMO
SFETを用いているものである。
【0078】図10において、20は第1のMOSFE
T、21は第2のMOSFET、22は第3のMOSF
ET、23は第4のMOSFET、24は第5のMOS
FET、25は第6のMOSFET、26は第7のMO
SFET、27は第8のMOSFETであり、第1、第
4、第5、第7のMOSFET20、23、24、26
はnMOSFETで構成され、第2、第3、第6、第8
のMOSFET21、22、25、27はMOSFET
で構成されている。その他に、図1に示す構成要素と同
じ構成要素には同じ符号を付けている。
【0079】そして、第1及び第2のMOSFET2
0、21は、ともに、ソースが出力端子10に接続され
て、相補型の出力段を構成している。第3のMOSFE
T22は、第1のMOSFET20の駆動用で、ソース
が電源端子11、ゲートが入力端子9、ドレインが第1
のMOSFET20のゲートにそれぞれ接続され、第4
のMOSFET23は、第2のMOSFET21の駆動
用で、ドレインが第2のMOSFET21のゲート、ゲ
ートが入力端子9、ソースが第2のMOSFET21の
ゲートにそれぞれ接続されている。第5のMOSFET
24はゲート電荷引抜用で、ドレインが第7のMOSF
ET26を介して第1のMOSFET20のゲート、ゲ
ートが入力端子9、ソースが接地端子12にそれぞれ接
続され、第6のMOSFET25もゲート電荷引抜用
で、ドレインが第8のMOSFET27を介して第2の
MOSFET21のゲート、ゲートが入力端子9、ソー
スが電源端子11にそれぞれ接続されている。第7及び
第8のMOSFET26、27は、第1及び第2の一定
電圧効果素子で、いずれも、ゲート・ドレインが直接接
続され、両端にそのしきい電圧Vthにほぼ等しい電圧
降下を生じさせるように構成されているものである。
【0080】本実施例の動作は、次に述べるとおりであ
る。
【0081】入力端子9に図2の(a)に示すような入
力信号が印加されると、まず、前記入力信号の正の期間
において、第4のMOSFET23がオンになって、A
点の電圧が接地電圧GNDに低下するので、第2のMO
SFET21がオンになり、出力端子10の電圧は接地
電圧GNDより第2のMOSFET21のしきい電圧V
thだけ高い電圧、即ち、電圧Vthになる。なお、前
記期間には、第3のMOSFET22がオフで、第1の
MOSFET20もオフであるので、出力端子10の電
圧は前記電圧Vthに維持され、また、第5のMOSF
ET24のオンにより第1のMOSFET26のゲート
電荷の引抜きが行われるとともに、第1の電圧降下素子
(第7のMOSFET)26がオンになるので、第1の
電圧降下素子26の両端に前記電圧Vthが生じ、B点
の電圧も出力端子10の電圧と同じ電圧Vthになる。
【0082】次いで、前記入力信号の負の期間に入る
と、第3のMOSFET22がオンになって、B点の電
圧が電源電圧Vccまで上昇するので、第1のMOSF
ET20がオンになり、出力端子10の電圧は電源電圧
Vccより第1のMOSFET20のしきい電圧Vth
だけ低い電圧、即ち、電圧(Vcc−Vth)になる。
なお、この期間には、第4のMOSFET23がオフ
で、第2のMOSFET21もオフになるので、出力端
子10の電圧は前記電圧(Vcc−Vth)に維持さ
れ、また、第6のMOSFET25のオンにより第2の
MOSFET27のゲート電荷の引抜きが行われるとと
もに、第2の電圧降下素子(第8のMOSFET)27
がオンになるので、第2の電圧降下素子27の両端に前
記電圧Vthが生じ、A点の電圧も出力端子10の電圧
と同じ電圧(Vcc−Vth)になる。
【0083】前述の動作において、nMOSFETにお
ける前記しきい電圧VthとpMOSFETにおける前
記しきい電圧Vthとはやや異なる場合があるが、本実
施例においてはそれら電圧値Vthがほぼ等しくなるよ
うなものを選択して構成したものであり、しかも、前記
電圧値Vthには前記電圧Vbeに近い値を選ぶことが
好ましい。
【0084】このように、本実施例においても、入力信
号及び出力信号は、ともに、正(高レベル)のときの電
圧が(Vcc−Vth)、負(低レベル)のときの電圧
がVthの間で変化するものになる。そして、前記変化
に対応して、A点の電圧は、負(低レベル)時に接地電
圧GND、正(高レベル)時に前記電圧(Vcc−Vt
h)になり、B点の電圧は、正(高レベル)時に電源電
圧Vcc、負(低レベル)時に前記電圧Vthになる。
【0085】このため、本実施例においても、第1乃至
第8のMOSFET20乃至27の各電極間に印加され
る電圧は、前記電圧(Vcc−Vth)を超えることが
ないので、電源電圧Vccを前記各MOSFET20乃
至27の耐圧電圧よりも前記しきい電圧Vthだけ上昇
させることができ、それにより前記各MOSFET20
乃至27を高速動作させることができる等、前述の各実
施例で得られる効果と同様の効果を得ることができる。
【0086】なお、本実施例において、第1及び第2の
MOSFET20、21のウェル(基板)を直接ソース
に接続するようにしているが、この理由は、基板バイア
ス効果により、第1及び第2のMOSFET20、21
のしきい電圧Vthが高くなるのを防ぐためのものであ
る。同様に、第7及び第8のMOSFET26、27に
おいても、そのウェル(基板)をソースに接続するよう
にしている。
【0087】次に、図11は、本発明に係わるゲート回
路の第7の実施例を示す回路構成図であり、図11にお
いて、図10に示す構成要素と同じ構成要素には同じ符
号を付けている。
【0088】そして、ゲート電荷引抜用の第5のMOS
FET24のドレインは直接第1のMOSFET20の
ソース、ゲートは入力端子9、ソースは出力端子10に
それぞれ接続され、同じく、ゲート電荷引抜用の第6の
MOSFET25のドレインは直接第2のMOSFET
21のソース、ゲートは入力端子9、ソースは出力端子
10にそれぞれ接続されている。この第6の実施例が前
記第5の実施例と異なるところは、第1及び第2の一定
電圧降下素子26、27を除き、かつ、第5のMOSF
ET24のソースとウェル(基板)及び第6のMOSF
ET25のソースとウェル(基板)を接地端子12及び
電源端子11に接続する代わりに、ともに出力端子10
に接続している点だけである。
【0089】本実施例の動作は、前記第2の実施例及び
第5の実施例の動作に準じたものであって、それらの動
作から自ずと理解できる範囲内のものであるから、詳し
い説明は省略するが、本実施例においても、入力信号及
び出力信号は、正(高レベル)のときの電圧が(Vcc
−Vth)、負(低レベル)のときの電圧がVthの間
で変化し、しかも、前記変化に対応して、A点の電圧
は、負(低レベル)時に接地電圧GND、正(高レベ
ル)時に前記電圧(Vcc−Vth)になり、B点の電
圧は、正(高レベル)時に電源電圧Vcc、負(低レベ
ル)時に前記電圧Vthになるものである。
【0090】そして、本実施例は、第1及び第2の一定
電圧降下素子26、27を用いることなく、第1乃至第
6のMOSFET20乃至25の各電極間に印加される
電圧を、前記電圧(Vcc−Vth)以下に制限できる
ので、電源電圧Vccを前記各MOSFET20乃至2
5の耐圧よりも前記しきい電圧Vthだけ上昇させるこ
とができ、それにより前記各MOSFET20乃至23
の高速度動作が可能になる等の効果を得ることができ
る。
【0091】なお、前記第6及び第7の実施例は、将
来、MOSFETの微細化が進み、しかも、駆動力の点
においてバイポーラトランジスタとMOSFETとの差
がなくなり、高速度動作特性が維持されるようになった
場合においては、バイポーラトランジスタのプロセス工
程数より少ないプロセス工程数で製造できるために有利
なものになる。また、従来のCMOSFET回路と比べ
て見ても、前記実施例のものは、入力容量を小さくした
ままで、出力段の第1及び第2のMOSFET20、2
1を大きくできるため、負荷依存性が優れたものにな
る。
【0092】続く、図12は、本発明に係わるゲート回
路の第8の実施例を示すブロック構成図であり、出力信
号レベルにおけるオーバーシュート防止回路を付加した
ものである。
【0093】図12において、28は第1の付加MOS
FET、29は第2の付加MOSFET、30は前記第
1乃至第7の実施例として示したものの中のいずれかの
ゲート回路であり、第1の付加MOSFET28はnM
OSFET、第2の付加MOSFET29はpMOSF
ETで構成されている。その他に、図1に示す構成要素
と同じ構成要素には同じ符号を付けている。
【0094】そして、第1の付加MOSFET28のド
レインは出力端子10、ゲートは入力端子9、ソースは
前記電圧(Vcc−Vbe)または(Vcc−Vth)
の供給源にそれぞれ接続され、第2の付加MOSFET
29のドレインは出力端子10、ゲートは入力端子9、
ソースは前記電圧VbeまたはVthの供給源にそれぞ
れ接続されている。
【0095】ところで、前記第1乃至第7の実施例のゲ
ート回路においては、出力信号の正(高レベル)時の電
圧が(Vcc−Vbe)または(Vcc−Vth)にな
り、負(低レベル)時の電圧がVbeまたはVthにな
るが、実際にはオーバーシュート等の過渡現象により前
記各電圧(レベル)は必ずしも前述のような値に固定さ
れない。
【0096】本実施例は、前記各電圧(レベル)を前記
電圧に固定するため手段を付加したもので、いま、入力
信号が正(高レベル)の期間には、ゲート回路30の出
力電圧は負(低レベル)、即ち、電圧VbeまたはVt
hになるが、前記期間に、前記入力信号に応答して第2
の付加MOSFET29がオンになるので、出力端子1
0の電圧は前記電圧VbeまたはVthに固定され、出
力電圧の負(低レベル)中に含まれるオーバーシュート
等の過渡現象成分を除くことができる。一方、入力信号
が負(低レベル)の期間に入ると、ゲート回路30の出
力電圧は正(高レベル)、即ち、電圧(Vcc−Vb
e)または(Vcc−Vth)になるが、前記期間に、
前記入力信号に応答して今度は第1の付加MOSFET
28がオンになるので、出力端子10の電圧は前記電圧
(Vcc−Vbe)または(Vcc−Vth)に固定さ
れ、出力電圧の正(高レベル)中に含まれるオーバーシ
ュート等の過渡現象成分を除くことができる。
【0097】このように、本実施例によれば、出力信号
の正(高レベル)及び負(低レベル)をそれぞれ決めら
れた値に固定できるので、ゲート回路30の動作が安定
になり、設計も容易になるという効果がある。
【0098】以上の各実施例においては、ゲート回路が
インバータ回路を構成する場合について説明したが、本
発明はこのような例に限られるものではなく、例えば、
多入力NANDゲート回路やNORゲート回路にも同様
に適用できることは勿論である。
【0099】続いて、図13は、本発明に係わるゲート
回路を含む半導体装置の第2の実施例を示す断面構成図
である。
【0100】図13において、39はp+型拡散層、4
0、41は金属配線、42は絶縁層、43は隔離領域で
あり、その他、図5に示す構成要素と同じ構成要素には
同じ符号を付けている。
【0101】そして、本実施例は、同じ集積回路内に形
成されたnMOSFET間、または、nMOSFETと
pMOSFET間においてウェル(基板)の電位が異な
る場合に、前記各MOSFETのウェル(基板)を電気
的に分離するためのものであって、絶縁層42上に単結
晶シリコンのウェル領域31が形成された、いわゆる、
SOI基板を用いてウェル(基板)を他の領域と電気的
に分離した構造のnMOSFETを示すものである。
【0102】本実施例においては、ドレイン領域33、
ゲート電極34、ソース領域32、及び、ウェル領域3
1によってnMOSFETが形成されており、ウェル領
域31は、ウェル領域(基板)31にシリコン酸化膜を
設けることにより形成した絶縁層42と、表面から前記
シリコン酸化膜からなる絶縁層42にまで達する溝内に
酸化物を埋め込んで形成した隔離領域43によって、他
の領域と電気的に分離されている。また、ウェル領域3
1の電位は、それと接触しているp+型拡散層39の電
位により定められ、この場合に、p+型拡散層39は金
属配線41を介してソース領域32と接続され、ソース
と同電位になるように構成されている。
【0103】本実施例によれば、ウェル領域31が絶縁
層42と隔離領域43からなる酸化物によって囲まれて
いるため、ウェル領域31に付属する寄生容量が小さく
なり、ソース電位が変動するようなゲート回路におい
て、ウェル領域31の電位とソース電位とを同じにして
も、ゲート回路の高速度動作特性を損なうことがなく、
基板バイアス効果によるしきい電圧Vthの上昇を抑え
ることができる。
【0104】なお、前述の実施例において、シリコン酸
化膜からなる絶縁層42を設ける代わりに、n型基板を
設け、このn型基板に電源電圧Vccを印加させるよう
に構成しても、p型のウェル領域31と前記n型基板と
の間のpn接合によって、前述の実施例と同様のウェル
領域31の隔離効果を達成させることができる。ただ
し、この構成の場合は、前記にpn接合による寄生容量
が付属するようになるものの、高価なSOI基板を用い
なくても済むという効果がある。
【0105】また、同じく前述の実施例において、シリ
コン酸化膜からなる絶縁層42を設ける代わりに、ウェ
ル領域31の下部全体にn型埋込層を設け、さらに、こ
のn型埋込層の下部に別のp型基板を設け、かつ、前記
隔離領域43を前記n型埋込層の下の前記別のp型基板
内まで延在させ、前記n型埋込層に電源電圧Vccまた
はドレイン電位と同電位を印加させるように構成して
も、p型のウェル領域31と前記n型基板との間のpn
接合によって、前述の実施例と同様のウェル領域31の
隔離効果を達成させることができる。
【0106】さらに、同じく前述の実施例において、ソ
ース領域32とp+型拡散層39との間に設けられてい
るフィールド酸化膜38を除去することもできる。この
例の場合には、前記フィールド酸化膜38が存在しない
分だけ、nMOSFETの容積を小さく構成することが
できる。
【0107】次に、図14は、本発明に係わるゲート回
路を含む半導体装置の第3の実施例を示す断面構成図で
あり、SOI基板や隔離領域43を用いないでウェル領
域31の隔離を行なう例を示している。
【0108】図14において、44はn型埋込層、45
はp型基板であり、その他、図13に示す構成要素と同
じ構成要素には同じ符号を付けている。
【0109】そして、ウェル領域31は側面と底面がn
型埋込層44によって包囲されるとともに、前記n型埋
込層44も側面と底面がp型基板45によって包囲さ
れ、さらに、n型埋込層44の端部をドレイン領域33
と接触させることにより、n型埋込層44に電源電圧V
ccまたはドレイン電位と同じ電位を印加させる構成に
なっている。
【0110】この構成によれば、前記ウェル領域31と
n型埋込層44とで構成されるpn接合によって、前述
の実施例と同様に、ウェル領域31の隔離効果を達成す
ることができる。なお、本実施例は、ウェル領域31に
付属する寄生容量は大きくなるが、SOI基板や溝に酸
化物を埋込む等の分離手段を設けるための工程が不要に
なるので、プロセスコストが安くなるという効果を有
し、また、n型領域44をドレイン領域33に接続させ
ているので、n型領域44の電位供給領域が不要にな
り、その分だけMOSFETの容積を小さくできるとい
う効果もある。
【0111】以上、第2及び第3の実施例は、半導体装
置にnMOSFETを構成した例であるが、前記各実施
例における各部の導電特性をそれぞれ逆にすれば、pM
OSFETを構成する場合にも同様に適用できることは
勿論である。
【0112】続いて、本発明に係わるゲート回路が適用
可能な周辺技術について述べる。
【0113】図15は、ゲート回路における負荷容量を
変化させた場合における信号遅延時間の変化の状態を示
す特性図であり、aは本発明による回路、bは従来のC
MOSFET回路の特性である。
【0114】従来のBiCMOS回路(以下、これを前
者という)と従来のCMOSFET回路(以下、これを
後者という)とを比べた場合に、前者は負荷依存性が小
さく、また、後者は負荷依存性が大きいことから、負荷
が小さい領域では後者の方がより高速度の動作特性を示
すものであった。このため、従来のものは、大規模集積
回路(LSI)中において、負荷が軽いものは高速度動
作の実行可能なCMOSFETゲート回路を用い、負荷
が重くものは同じく高速度動作の実行可能なBiCMO
Sゲート回路を用いていた。
【0115】しかるに、本発明に係わるゲート回路は、
図15に示すように、負荷が軽いものであっても、従来
のCMOSFETゲート回路よりも高速度動作が実行可
能になるため、本発明に係わるゲート回路を用いれば、
超高速度動作が実行可能なLSIを得ることができるよ
うになる。
【0116】例えば、メモリLSIを構成する場合に、
高集積度が要求されるメモリセル部分はMOSFETの
みの構成にし、その入出力部分はバイポーラトランジス
タを用いたECL回路または本発明に係わるゲート回路
を用い、センスアンプ部分はバイポーラトランジスタで
構成し、デコーダ部分は本発明に係わるゲート回路で構
成すれば、超高速度動作が実行可能なメモリLSIを得
ることができる。
【0117】図16は、前述のようなメモリLSIの一
例を示す配置構成図である。
【0118】図16において、60は入力バッファ部
分、61はデコーダ部分、62はメモリセルアレイ部
分、63はセンスアンプ部分、64は出力バッファ部分
である。そして、入力バッファ部分60、デコーダ部分
61、センスアンプ部分63、出力バッファ部分64に
は、それぞれ、電源電圧Vccが印加され、メモリセル
アレイ部分63には、電源電圧(Vcc−Vbe)が印
加される。
【0119】前記構成において、メモリセルアレイ部分
63は、MOSFETのみの構成であるため、MOSF
ETの印加電圧を電源電圧Vccより低い電圧(Vcc
−Vbe)を供給しているもので、この場合、メモリセ
ルアレイ部分63の高レベルの電位は(Vcc−Vb
e)、低レベルの電位は接地電位GNDになる。
【0120】なお、前記メモリセルアレイ部分63の電
源電圧を前記電圧(Vcc−Vbe)に選ぶ代わりに、
高電位側電源電圧をVcc、低電位側電源電圧をVbc
にそれぞれ選び、MOSFETの印加電圧を前と同様の
電圧(Vcc−Vbe)にし、メモリセルアレイ部分6
3の高レベルの電位がVcc、低レベルの電位がVbe
になるようにしてもよい。
【0121】以上の説明は、メモリLSIの配置構成を
行なった場合であるが、プロセッサを構成する場合にお
いても、同様の構成を採用することができる。即ち、高
集積度が要求されるメモリセル部分はMOSFETのみ
の構成にし、高速度動作特性が要求されるプロセッシン
グユニットのクリティカルパス等は本発明に係わるゲー
ト回路のみの構成にすれば、超高速度動作が実行可能な
プロセッサを得ることができる。なお、この場合に、高
速度動作特性よりも高集積度や低電力消費が要求される
前記メモリセル部分以外の部分にもCMOSFET回路
を用いるようにしてもよい。
【0122】ところで、LSI内において、本発明に係
わるゲート回路を用いるためには、外側回路の出力信号
を本発明に係わるゲート回路に入力するのに適したレベ
ルの信号に変換しなければならず、その変換のためのレ
ベル変換回路が必要になる。
【0123】図17は、CMOSFET回路からの信号
をレベル変換し、本発明に係わるゲート回路に入力する
レベル変換回路の一例を示す回路構成図である。
【0124】図17において、65はCMOSFET回
路、66はnMOSFET、67はpMOSFET、6
8はダイオード、69は入力端子、70は出力端子、7
1は電源端子、72は接地端子、73はCMOSFET
回路65の出力端である。
【0125】そして、nMOSFET66、ダイオード
68、pMOSFET67が電源端子71と接地端子7
2間に直列接続されてレベル変換回路が構成されてお
り、nMOSFET66とダイオード68間に出力端子
70が接続される。前記MOSFET66、67のゲー
トはCMOSFET回路65の出力端73に接続され、
CMOSFET回路65の入力端は入力端子69に接続
されている。
【0126】前記構成において、いま、入力端子69に
高レベルがVcc、低レベルが接地電圧GNDの入力信
号が印加されると、CMOSFET回路65は電源電圧
(Vcc−Vbe)により駆動されているため、出力端
73に生じる信号は高レベルが(Vcc−Vbe)、低
レベルが接地電圧GNDの信号に変換されて出力され
る。次に、この信号が前記電圧変換回路に供給される
と、高レベルはnMOSFET66のオンにより定まる
電圧(Vcc−Vbe)で前記信号と変わりがないが、
低レベルはダイオード68の順方向接合電圧Vbeによ
り定まる接地電圧GNDよりも前記電圧Vbeだけ高い
電圧、即ち、電圧Vbeに変換されるので、この変換さ
れた信号は本発明に係わるゲート回路の入力信号に適合
した信号となり、出力端子70から次続の本発明に係わ
るゲート回路に供給される。
【0127】続いて、図18は、CMOSFET回路か
らの信号をレベル変換し、本発明に係わるゲート回路に
入力するレベル変換回路の他の例を示す回路構成図であ
る。
【0128】図18において、74は低電圧側電源端子
であり、その他、図17に示す構成要素と同じ構成要素
には同じ符号をつけている。
【0129】そして、本例が図17に示す前述の例と異
なる点は、CMOSFET回路65とレベル変換回路
が、ともに、高電圧側電源端子71と低電圧側電源端子
74からの電圧で駆動され、かつ、ダイオード68とp
MOSFET67間に出力端子70が接続されている点
だけで、その他は前述の例と同じである。
【0130】動作において、入力端子69に高レベルが
Vcc、低レベルが接地電圧GNDの入力信号が印加さ
れると、CMOSFET回路65は2つの電源電圧Vc
c、Vbeにより駆動されているため、出力端73に生
じる信号は高レベルが前記電圧Vcc、低レベルが前記
電圧Vbeの信号に変換される。次に、この信号が前記
電圧変換回路に供給されると、高レベルは前記電源電圧
Vccよりダイオード68の順方向接合電圧Vbeを差
引いた電圧(Vcc−Vbe)に変換される一方、低レ
ベルはpMOSFET67のオンにより接地電圧GND
で前記信号と変わりがないので、ここで変換された信号
は前述の例と同様に本発明に係わるゲート回路の入力信
号に適合した信号となって、出力端子70から次続の本
発明に係わるゲート回路に供給される。
【0131】続く、図19は、ECL回路と本発明に係
わるゲート回路との間に結合配置されたレベル変換回路
の一例を示す回路構成図である。
【0132】図19において、75はECL(エミッタ
結合論理)回路、76は本発明に係わるゲート回路、7
7、78、79、80は第1乃至第4のMOSFET、
81、82、83は第1乃至第3のダイオード、84は
出力端子、85は−Veeを供給する電源端子であり、
第1及び第3のMOSFET77、79はnMOSFE
T、第2及び第4のMOSFET78、80はnMOS
FETで構成されている。その他に、図1に示す構成要
素と同じ構成要素には同じ符号をつけている。
【0133】そして、第1のMOSFET77、第1及
び第2のダイオード81、82、第2のMOSFET7
8が電源端子85と接地端子間に直列接続されて第1回
路を構成し、前記第1及び第2のダイオード81、82
間に出力端子84が接続される。また、第3のMOSF
ET79、第3のダイオード83、第4のMOSFET
80が電源端子85と接地端子間に直列接続されて第2
回路を構成し、第2及び第4のMOSFET78、80
は電流ミラー型接続されて、これら第1及び第2回路に
よりレベル変換回路が構成される。さらに、第1及び第
3のMOSFET77、79のゲートはECL回路75
からの信号入力端を構成し、前記出力端子84は次続の
本発明に係わるゲート回路76の入力端子9に接続され
る。
【0134】前記構成において、ECL回路75は、高
レベルが接地電圧GND、低レベルが電圧(−Vee)
の信号を発生し、前記レベル変換回路に供給する。この
信号の高レベル期間に、第2乃至第4のMOSFET7
8、79、80がともにオンになり、前記出力端子84
に電源電圧(−Vee)から第2のダイオード82の順
方向接合電圧Vbeを差引いた電圧(−Vee+Vb
e)の低レベル出力が得られる。一方、前記信号が低レ
ベル期間に入ると、今度は第1のMOSFET77のみ
がオンになり、前記出力端子84に接地電圧GNDから
第1のダイオード81の順方向接合電圧Vbeを差引い
た電圧(−Vbe)の高レベル出力が得られ、その出力
が本発明に係わるゲート回路76の入力信号として供給
される。
【0135】なお、本例の回路において、電源端子84
の電圧Veeとして、−3V程度に低下したものを用い
る場合には、本発明に係わるゲート回路76の信号論理
レベルと、ECL回路75の信号論理レベルとがほぼ等
しくなるので、ECL回路75の出力を本発明に係わる
ゲート回路76の入力端子9に直接接続することが可能
になる。
【0136】次に、本発明に係わるゲート回路を半導体
装置(LSI)内に形成する場合に好適なレイアウトの
例について説明する。
【0137】図20は、本発明に係わるゲート回路の1
つのレイアウトの例を示す概略構成図である。
【0138】図20において、86、89はコレクタ拡
散層、87、88はベース拡散層、90、103はコレ
クタ接続孔、91、102はエミッタ接続孔、92、1
01はベース接続孔、93、94、97、98はゲート
電極、95、96、99、100はMOSFET拡散層
である。
【0139】そして、コレクタ拡散層86とベース拡散
層87の部分はnpnバイポーラトランジスタ構成部
分、コレクタ拡散層89とベース拡散層88の部分はp
npバイポーラトランジスタ構成部分であり、また、M
OSFET拡散層95、96とゲート電極93、94の
部分はpMOSFET構成部分、MOSFET拡散層9
9、100とゲート電極97、98の部分はnMOSF
ET構成部分である。さらに、前記pMOSFETとn
MOSFETは2入力のものであって、構造を判り易く
するために配線の図示は省いている。
【0140】前記レイアウトによる構造のものにおいて
は、適宜配線を行なうことにより、2入力NANDゲー
ト回路または2入力NORゲート回路を形成することが
できる。本例においては、前記pMOSFETのゲート
電極93と前記nMOSFETのゲート電極97を接続
して第1の入力とし、前記pMOSFETのゲート電極
94と前記nMOSFETのゲート電極98を接続して
第2の入力にして用いるか、または、前記ゲート電極9
3と前記ゲート電極98を接続して第1の入力とし、前
記ゲート電極94と前記ゲート電極97を接続して第2
の入力にして用いる。また、本例では、ゲート電極9
3、94、97、98を同心円状に形成し、MOSFE
Tを2組並列配置した構成を採用している。この構成の
採用により、MOSFET構成部分の横方向の長さは延
びるが、ゲート幅は従来のものの約半分にできるため、
ゲート抵抗を低くすることができる。さらに、MOSF
ETの長さが横に延びたため、バイポーラトランジスタ
も横に延ばしてエミッタサイズを大きくすれば、無駄な
スペースを生じることなしに、大電流を通流できる素子
が構成できる。この他に、本例のものは、前記ゲート電
極93、98により囲まれた領域をドレインとして用い
れば、その面積が従来のものの半分になるため、寄生容
量の小さい素子が得られ、高速度動作の実行可能な回路
を構成することができる。
【0141】なお、本例においてダイオードを形成する
場合には、図5に示すような構造のものを形成すれば、
本例のレイアウトをそのまま利用できるが、バイポーラ
トランジスタによってダイオードを形成する場合には、
図20に示すnpnバイポーラトランジスタまたはpn
pバイポーラトランジスタの外側部分に、新たにバイポ
ーラトランジスタを追加配置する必要がある。
【0142】ところで、本発明に係わるゲート回路に
は、LSI構成を行なうために、MOSFETの耐圧と
して、3V以下の耐圧のものが用いられる場合も多く、
この場合には、各MOSFETのゲート長は0.4μm
以下にまで微細化される。一般に、MOSFETはゲー
ト長を短くすれば、電流を大きくすることができるが、
ゲート長が短くなれば、ゲート抵抗が大きくなることは
避けられず、交流動作特性はあまり改良されない。一
方、バイポーラトランジスタにおいては、電流はエミッ
タ面積により決められてしまうため、素子を微細化した
としても、エミッタ領域の大きさはあまり小さくするこ
とができない。このため、素子の微細化が進んだ場合に
は、バイポーラトランジスタの大きさによって回路幅や
長さが決まってしまい、無駄なスペースが大きくなっ
て、回路の集積度を上昇させることができない場合もあ
る。
【0143】続く、図21は、本発明に係わるゲート回
路の他のレイアウトの例を示す概略構成図である。
【0144】図21において、104、105、112
乃至115、122、123はゲート電極、106、1
08乃至110、117、118、120、121はゲ
ート接続孔、107、111、116、118は金属配
線であり、その他、図20に示す構成要素と同じ構成要
素には同じ符号を付けている。
【0145】そして、本例(前者)と図20に示す例
(後者)と異なっている点は、前者のゲート電極93、
94、97、98が同心円状に形成されているのに対し
て、後者のゲート電極104、105、112乃至11
5、122、123は並行に形成され、それらが1つ置
きに金属配線107、111、116、118により相
互接続されている点である。例えば、ゲート電極10
4、115は金属配線116、ゲート電極105、11
4は金属配線107により相互接続され、それぞれ、2
入力ゲートを構成している。
【0146】本例によれば、回路の対称性を良好にする
ことができ、2入力ゲート間の遅延時間の差を小さくす
ることができる。また、本例は、3入力ゲート以上を有
する場合にも応用することができる。即ち、一般に、n
(nは2以上の整数)入力ゲートの場合は、ゲート電極
を2n本設け、1番目のゲート電極とn+1番目のゲー
ト電極を接続して第1入力、2番目のゲート電極とn+
2番目のゲート電極を接続して第2入力というように、
m番目のゲート電極とn+m番目のゲート電極を接続し
て第m入力になるように、各ゲート電極を接続すればよ
い。
【0147】なお、前記2つのレイアウト例は、2入力
NANDゲートまたは2入力NORゲートの例である
が、1入力インバータや多入力のNANDゲート、多入
力のNORゲートにも同様に適用できることは勿論であ
る。
【0148】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ゲート回路を構成している全てのMOSFET及び全て
のバイポーラトランジスタの各電極間に印加される電圧
を、それぞれ、電源電圧Vccよりも電圧Vbe(ただ
し、Vbeは前記バイポーラトランジスタのベース・エ
ミッタ間順方向接合電圧)または電圧Vth(ただし、
VthはMOSFETのしきい電圧)だけ低くすること
ができるので、低い耐圧の前記MOSFETまたはバイ
ポーラトランジスタを用いた場合においても、ゲート回
路に供給する電源電圧として、前記MOSFETの耐圧
または前記バイポーラトランジスタの耐圧よりも前記電
圧Vbeまたは前記電圧Vthだけ高い電圧を使用する
ことができる。このため、前記MOSFETの基板バイ
アス効果によるしきい電圧Vthを上昇させることがな
く、全体的に高速度動作が可能なゲート回路を実現でき
るという効果がある。
【0149】また、本発明によれば、メモリアレイ等の
外部装置との併用時に、それらに供給する電源電圧を適
宜選択することにより、高速度動作が可能な各種装置を
実現できるという効果もある。
【0150】さらに、本発明によれば、集積回路部分の
面積やプロセス工程数を増加させることなく、前記ゲー
ト回路を含む半導体装置を構成できるという効果もあ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わるゲート回路の第1の実施例を示
す回路構成図である。
【図2】図1の実施例における各部の信号波形を示す波
形図である。
【図3】MOSFETの印加電圧に対する動作遅延時間
との関係を示す特性図である。
【図4】図1の実施例における一定電圧降下素子の構成
例を示す回路構成図である。
【図5】一定電圧降下素子としてのダイオードを実装し
た半導体装置の第1の実施例の構成図である。
【図6】本発明に係わるゲート回路の第2の実施例を示
す回路構成図である。
【図7】本発明に係わるゲート回路の第3の実施例を示
す回路構成図である。
【図8】本発明に係わるゲート回路の第4の実施例を示
す回路構成図である。
【図9】本発明に係わるゲート回路の第5の実施例を示
す回路構成図である。
【図10】本発明に係わるゲート回路の第6の実施例を
示す回路構成図である。
【図11】本発明に係わるゲート回路の第7の実施例を
示す回路構成図である。
【図12】本発明に係わるゲート回路の第8の実施例を
示すブロック構成図である。
【図13】本発明に係わるゲート回路を含む半導体装置
の第2の実施例を示す断面構成図である。
【図14】本発明に係わるゲート回路を含む半導体装置
の第3の実施例を示す断面構成図である。
【図15】ゲート回路における負荷容量を変化させた場
合における信号遅延時間の変化の状態を示す特性図であ
る。
【図16】メモリLSIの一例を示す配置構成図であ
る。
【図17】CMOSFET回路からの信号をレベル変換
し、本発明に係わるゲート回路に入力するレベル変換回
路の一例を示す回路構成図である。
【図18】CMOSFET回路からの信号をレベル変換
し、本発明に係わるゲート回路に入力するレベル変換回
路の他の例を示す回路構成図である。
【図19】ECL回路と本発明に係わるゲート回路との
間に結合配置されたレベル変換回路の一例を示す回路構
成図である。
【図20】本発明に係わるゲート回路の1つのレイアウ
トの例を示す概略構成図である。
【図21】本発明に係わるゲート回路の他のレイアウト
の例を示す概略構成図である。
【符号の説明】
1、13 第1のバイポーラトランジスタ 2、14 第2のバイポーラトランジスタ 3、15、20、77 第1のMOSFET 4、16、21、78 第2のMOSFET 5、17、22、79 第3のMOSFET 6、18、23、80 第4のMOSFET 7、19、26 第1の一定電圧降下素子 8、27 第2の一定電圧降下素子 9、69 入力端子 10、70 出力端子 11、71 電源端子(高電圧側端子) 12、72 接地端子 24 第5のMOSFET 25 第6のMOSFET 28 nMOSFET 29 pMOSFET 30、76 ゲート回路 31 ウェル(基板) 32 ソース拡散層 33 ドレイン拡散層 34、93、94、97、98、104、105、11
2、113、114、115、122、123 ゲート
電極 35 層間絶縁膜 36 多結晶シリコン領域 37 ダイオード拡散層 38 フィールド酸化膜 39 p型拡散層 40、41 金属配線 42 絶縁層 43 溝型絶縁層 44 n型埋込層 45 p型基板 50 ダイオード 51 ダイオード接続npnトランジスタ 52 ダイオード接続pnpトランジスタ 53 nMOSFET型一定電圧降下素子 54 pMOSFET型一定電圧降下素子 60 入力バッファ部 61 デコーダ部 62 メモリセルアレイ部 63 センスアンプ部 64 出力バッファ部 65 CMOSFET回路 66 nMOSFET 67 pMOSFET 68、81 第1のダイオード 73、84 出力端 74、85 低電圧側電源端子 75 ECL回路 82 第2のダイオード 83 第3のダイオード 86、89 コレクタ拡散層 87、88 ベース拡散層 90、103 コレクタ接続孔 91、102 エミッタ接続孔 92、101 ベース接続孔 106、108、109、110、117、118、1
20、121 ゲート接続孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H03K 17/66 C 9184−5J 17/687 (72)発明者 鈴木 誠 東京都国分寺市東恋ケ窪1丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内 (72)発明者 渡辺 篤雄 茨城県日立市久慈町4026番地 株式会社日 立製作所日立研究所内 (72)発明者 深見 彰 茨城県日立市久慈町4026番地 株式会社日 立製作所日立研究所内 (72)発明者 松崎 望 茨城県日立市久慈町4026番地 株式会社日 立製作所日立研究所内 (72)発明者 佐藤 和重 茨城県日立市久慈町4026番地 株式会社日 立製作所日立研究所内

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 MOSFETとバイポーラトランジスタ
    とからなり、互いに相補導電型の第1及び第2のバイポ
    ーラトランジスタにより出力端子に接続の負荷を駆動す
    るゲート回路において、前記第1のバイポーラトランジ
    スタを駆動する第1のMOSFETと、前記第2のバイ
    ポーラトランジスタを駆動する第2のMOSFETと、
    第1の一定電圧降下素子を介して前記第1のバイポーラ
    トランジスタのベースに接続されたベース電荷引抜用の
    第3のMOSFETと、第2の一定電圧降下素子を介し
    て前記第2のバイポーラトランジスタのベースに接続さ
    れたベース電荷引抜用の第4のMOSFETとからな
    り、前記第1及び第4のMOSFETの導電型と、前記
    第2及び第3のMOSFETの導電型とは互いに相補で
    あることを特徴とするゲート回路。
  2. 【請求項2】 前記第1及び第2の一定電圧降下素子
    が、ダイオードのpn接合またはベースとコレクタを相
    互接続したトランジスタのpn接合からなることを特徴
    とする請求項1記載のゲート回路。
  3. 【請求項3】 前記第1及び第2の一定電圧降下素子
    が、ドレインとゲートが相互接続された第5及び第6の
    MOSFETからなり、前記第5のMOSFETの導電
    型は前記第3のMOSFETの導電型と同じであり、前
    記第6のMOSFETの導電型は前記第4のMOSFE
    Tの導電型と同じであることを特徴とする請求項1記載
    のゲート回路。
  4. 【請求項4】 MOSFETとバイポーラトランジスタ
    とからなり、互いに相補導電型の第1及び第2のバイポ
    ーラトランジスタにより出力端子に接続の負荷を駆動す
    るゲート回路において、前記第1のバイポーラトランジ
    スタを駆動する第1のMOSFETと、前記第2のバイ
    ポーラトランジスタを駆動する第2のMOSFETと、
    前記第1のバイポーラトランジスタのベースと前記出力
    端子間に接続されたベース電荷引抜用の第3のMOSF
    ETと、前記第2のバイポーラトランジスタのベースと
    前記出力端子間に接続されたベース電荷引抜用の第4の
    MOSFETとからなり、前記第1及び第4のMOSF
    ETの導電型と、前記第2及び第3のMOSFETの導
    電型とは互いに相補であることを特徴とするゲート回
    路。
  5. 【請求項5】 MOSFETとバイポーラトランジスタ
    とからなり、互いに相補導電型の第1及び第2のバイポ
    ーラトランジスタにより出力端子に接続の負荷を駆動す
    るゲート回路において、前記第1のバイポーラトランジ
    スタを駆動する第1のMOSFETと、前記第2のバイ
    ポーラトランジスタを駆動する第2のMOSFETと、
    一端が前記第1のバイポーラトランジスタのベースに接
    続されたベース電荷引抜用の第3のMOSFETと、一
    端が前記第2のバイポーラトランジスタのベースに接続
    されたベース電荷引抜用の第4のMOSFETとからな
    り、前記第3及び第4のMOSFETはいずれか一方の
    ものの一端が一定電圧降下素子を介して対応する前記ベ
    ースに接続されるとともに、他方のものの他端が出力端
    子に接続され、前記第1及び第4のMOSFETの導電
    型と、前記第2及び第3のMOSFETの導電型とは互
    いに相補であることを特徴とするゲート回路。
  6. 【請求項6】 前記一定電圧降下素子が、ダイオードの
    pn接合またはベースとコレクタを相互接続したトラン
    ジスタのpn接合からなることを特徴とする請求項5記
    載のゲート回路。
  7. 【請求項7】 前記一定電圧降下素子が、ドレインとゲ
    ートが相互接続された第5のMOSFETからなり、前
    記第5のMOSFETの導電型はそれに接続されている
    ベース電荷引抜用のMOSFETの導電型と同じである
    ことを特徴とする請求項5記載のゲート回路。
  8. 【請求項8】 MOSFETとバイポーラトランジスタ
    とからなり、同一導電型の第1及び第2のバイポーラト
    ランジスタにより出力端子に接続の負荷を駆動するゲー
    ト回路において、前記第1のバイポーラトランジスタを
    駆動する第1のMOSFETと、前記第2のバイポーラ
    トランジスタを駆動する第2のMOSFETと、一定電
    圧降下素子を介して前記第1のバイポーラトランジスタ
    のベースに接続されたベース電荷引抜用の第3のMOS
    FETと、ドレインが前記第2のバイポーラトランジス
    タのベースに接続され、かつ、ゲートが前記出力端子に
    接続されたベース電荷引抜用の第4のMOSFETとか
    らなり、前記第1のMOSFETの導電型と、前記第2
    乃至第4のMOSFETの導電型とは互いに相補である
    ことを特徴とするゲート回路。
  9. 【請求項9】 MOSFETからなり、互いに相補導電
    型の第1及び第2のMOSFETにより出力端子に接続
    の負荷を駆動するゲート回路において、前記第1のMO
    SFETを駆動する第3のMOSFETと、前記第2の
    MOSFETを駆動する第4のMOSFETと、第1の
    一定電圧降下素子を介して前記第1のMOSFETのゲ
    ートに接続されたゲート電荷引抜用の第5のMOSFE
    Tと、第2の一定電圧降下素子を介して前記第2のMO
    SFETのゲートに接続されたゲート電荷引抜用の第6
    のMOSFETとからなり、前記第3及び第6のMOS
    FETの導電型と、前記第4及び第5のMOSFETの
    導電型とは互いに相補であることを特徴とするゲート回
    路。
  10. 【請求項10】 前記第1及び第2の一定電圧降下素子
    が、ドレインとゲートが相互接続された第7及び第8の
    MOSFETからなり、前記第7のMOSFETの導電
    型は前記第5のMOSFETの導電型と同じであり、前
    記第8のMOSFETの導電型は前記第6のMOSFE
    Tの導電型と同じであることを特徴とする請求項9記載
    のゲート回路。
  11. 【請求項11】 MOSFETからなり、互いに相補導
    電型の第1及び第2のMOSFETにより出力端子に接
    続の負荷を駆動するゲート回路において、前記第1のM
    OSFETを駆動する第3のMOSFETと、前記第2
    のMOSFETを駆動する第4のMOSFETと、前記
    第1のMOSFETのゲートと前記出力端子間に接続さ
    れたゲート電荷引抜用の第5のMOSFETと、前記第
    2のMOSFETのゲートと前記出力端子間に接続され
    たゲート電荷引抜用の第6のMOSFETとからなり、
    前記第3及び第6のMOSFETの導電型と、前記第4
    及び第5のMOSFETの導電型とは互いに相補である
    ことを特徴とするゲート回路。
  12. 【請求項12】 第1導電型のMOSFETと、少なく
    とも1つのダイオードと、第2導電型のMOSFETと
    を電源端子間に直列接続してレベル変換回路を構成し、
    このレベル変換回路を介してCMOSFET回路または
    ECL回路からの入力信号を受けることを特徴とする請
    求項1乃至11のいずれかに記載のゲート回路。
  13. 【請求項13】 外部接続されたMOSFETからなる
    メモリの電源電圧よりも高い電源電圧で駆動されること
    を特徴とする請求項1乃至11のいずれかに記載のゲー
    ト回路。
  14. 【請求項14】 少なくとも電荷引抜用MOSFETと
    一定電圧降下素子としてのダイオードを直列接続した回
    路部分を有するゲート回路を構成する場合に、第1導電
    型のウェル内に第2導電型のソース拡散層及びドレイン
    拡散層を並設形成するとともに、前記ソース拡散層及び
    ドレイン拡散層の間にゲート電極を配置して前記MOS
    FETを構成し、前記ドレイン拡散層の上に第1導電型
    の多結晶シリコン領域を形成し、前記ドレイン拡散層と
    前記第1導電型の多結晶シリコン領域との間のpn接合
    により前記ダイオードを構成したことを特徴とする請求
    項2、6のいずれかに記載のゲート回路構成用の半導体
    装置。
  15. 【請求項15】 少なくとも電荷引抜用MOSFETと
    一定電圧降下素子としてのダイオードを直列接続した回
    路部分と、第1導電型の多結晶シリコンで形成されるエ
    ミッタを有するバイポーラトランジスタとを有するゲー
    ト回路であって、少なくとも前記MOSFETを製造す
    る場合における第1導電型のウェル内に第2導電型のソ
    ース拡散層及びドレイン拡散層を並設形成する工程、そ
    れに前記ソース拡散層及びドレイン拡散層の間にゲート
    電極を配置する工程と、前記ダイオードを製造する場合
    における前記ドレイン拡散層の上に第1導電型の多結晶
    シリコン領域を形成する工程と、前記バイポーラトラン
    ジスタを製造する場合における前記第1導電型の多結晶
    シリコンのエミッタを形成する工程とをそれぞれ具えた
    半導体装置の製造方法において、前記第1導電型の多結
    晶シリコン領域の形成工程と前記第1導電型の多結晶シ
    リコンのエミッタの形成工程とを同時に実行することを
    特徴とする請求項2、6のいずれかに記載のゲート回路
    構成用の半導体装置の製造方法。
  16. 【請求項16】 少なくとも2つ以上のMOSFETを
    具備するゲート回路を構成する場合に、第1導電型のウ
    ェル内に第2導電型のソース拡散層及びドレイン拡散
    層、それに第1導電型の拡散層を並設形成するととも
    に、前記ソース拡散層及びドレイン拡散層の間にゲート
    電極を配置して各別のMOSFETを構成し、さらに、
    前記ドレイン拡散層と前記第1導電型の拡散層とを導電
    接続する手段と、前記ウェルの周囲に絶縁物を配置して
    他のウェルと絶縁する手段を設けたことを特徴とする請
    求項1乃至11のいずれかに記載のゲート回路構成用の
    半導体装置。
  17. 【請求項17】 前記絶縁する手段は、酸化物等からな
    る絶縁物であることを特徴とする請求項16記載の半導
    体装置。
  18. 【請求項18】 前記絶縁する手段は、第1導電型のウ
    ェルとその外側に配置された第2導電型の層との間に形
    成されるpn接合領域であることを特徴とする請求項1
    6記載の半導体装置。
  19. 【請求項19】 少なくとも2つ以上のMOSFETに
    よってゲート回路を構成する場合に、前記各別のMOS
    FETは2つのMOSFETの並列接続により構成した
    ことを特徴とする請求項1乃至11のいずれかに記載の
    ゲート回路構成用の半導体装置。
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WO2004055987A1 (ja) * 2002-12-13 2004-07-01 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. 半導体装置およびこれを用いた表示装置

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