JPH05235520A - 回路用基板のプラズマ処理方法 - Google Patents

回路用基板のプラズマ処理方法

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JPH05235520A
JPH05235520A JP4032489A JP3248992A JPH05235520A JP H05235520 A JPH05235520 A JP H05235520A JP 4032489 A JP4032489 A JP 4032489A JP 3248992 A JP3248992 A JP 3248992A JP H05235520 A JPH05235520 A JP H05235520A
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JP
Japan
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circuit board
plasma
gas
processing
hole
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JP4032489A
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English (en)
Inventor
Koji Sawada
康志 澤田
Sachiko Okazaki
幸子 岡崎
Masuhiro Kokoma
益弘 小駒
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 回路用基板を、生産性よく処理でき、しか
も、大量の廃液発生を伴わず実施容易な方法を提供す
る。 【構成】 大気圧付近の圧力下で生起したプラズマで回
路用基板4を処理するようにする回路用基板のプラズマ
処理方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、回路用基板のプラズ
マ処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】電子機器の高性能化の進展とともに、回
路自体やIC搭載において高集積化・高密度化の要求の
程度が益々高くなってきている。高集積化・高密度化を
高める上において、回路用基板の金属膜の密着性や搭載
するICチップと回路用基板の接続パッドのボンディン
グ性が非常に重要である。回路用基板の表面や接続パッ
ドの表面には、金属膜の密着性やICチップの接合性を
弱める有害物が存在している。特に、高密度化・高集積
化の場合、金属膜をパターン化して作る回路幅や接合パ
ッドの面積が小さいため、僅かな有害物の存在が密着不
良や接合不良を誘発し、不良発生や信頼性低下につなが
る。例えば、回路用基板に残存するソルダレジストなど
の有機系残留物で導通不良が起こるのである。
【0003】そのため、従来、回路用基板の表面の有害
物を、湿式(ウエット)法で洗浄処理し除去することが
行われている。例えば、ソルダレジストなどの有機系残
留物に対しては、酸・アルカリ・溶剤・純水などの液体
を使った洗浄処理が行われている。また、回路用基板に
おける金属膜形成を行う面に対しては、例えば、テフロ
ン基板などの場合は金属ナトリウム含有浴を用いたテト
ラエッチ処理が行われている。
【0004】しかしながら、液中に被処理物を浸漬する
という湿式法の場合、汚れを液中に溶出させて除去する
方法であるため、洗浄度に限界がある。また、処理し難
い廃液が多量に発生するため、環境保全の認識の高まり
とともに非常に問題視されるようになってきている。上
の湿式法に対し、溶液を使わない乾式法は、高い表面処
理効果が期待できるし、廃液が多量に発生するというこ
とが無いため、最近、非常に注目されている。具体的に
は、下記の紫外線照射法とプラズマ処理法がある。
【0005】前者の紫外線照射法は、紫外線エネルギー
により酸素を活性度の高いオゾンにし、これにより表面
を洗浄ないしエッチングするという方法である。この方
法は常圧下で処理が可能であるため連続処理に向くなど
処理能力が高いのであるが、回路用基板の形態や材料に
よっては損傷が起こるため、適用可能な範囲が狭く実用
性が薄い。具体的に言うと、ガラスエポキシ基板の処理
や金属膜のある回路用基板には適用することが難しく、
回路用基板の処理方法としては有用性が低いのである。
【0006】後者のプラズマ処理法は、高真空雰囲気
(1mmHg程度)で反応ガスをプラズマ化させ、その
高いエネルギーを利用して表面を洗浄するという方法で
あり、実用化もされている。しかしながら、処理空間を
高真空雰囲気とする必要があることから、連続処理や大
面積処理が困難で生産性が低くて処理コストが高く、や
はり今ひとつ実用性が薄い。
【0007】また、上記の高集積化・高密度化に対して
はスルホール配線板が有用である。コンピュータは言う
に及ばず、ビデオカメラ等の民生用機器においても、4
層以上の多層のスルーホール配線板が使われるようにな
ってきている。当然、配線板1枚当たりのスルーホール
(スルーホール導電路)の個数も非常に多い。スルーホ
ールを形成する場合、内層回路基板に外層回路基板やプ
リプレグ・銅箔を積層接着した後、積層体に貫通孔をド
リル加工する等して形成してからスルーホールメッキ
〔普通は無電解メッキ(化学メッキ)とその後の電気メ
ッキ〕により貫通孔の内面に金属膜を形成する(この発
明の場合、スルーホールなる語句は貫通孔に金属膜が形
成されたものを指す)。しかし、貫通孔形成の際、ドリ
ル先端が回転で高熱状態となり、基板材料(樹脂など)
が溶融し貫通孔内に残留物(スミア)として残る。この
スミアが貫通孔にあると導通不良が発生し易いため、ス
ルーホールメッキ前に除去する必要がある。
【0008】従来、スミア除去は前述の湿式法が用いら
れている。エポキシ基板の場合は硫酸溶液が使われ、ポ
リイミド基板の場合はクロム酸溶液や過マンガン酸化合
物を含む溶液が使われ、テフロン基板の場合は前述と同
様の金属ナトリウム含有溶液が使われる。これらの湿式
法の場合には、前述と同様の問題点がある。そのため、
プラズマ処理法の適用が考えられるわけであるが、スミ
ア処理の場合、特に処理空間を高真空雰囲気としなけれ
ばならず、連続処理や大面積処理が困難で生産性が低く
て処理コストは高くなり、大ががりなチャンバーや高価
な高性能真空ポンプが必要となり、実施は簡単に行え
ず、実用性は極めて薄い。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、上記事情
に鑑み、回路用基板を、生産性よく処理することができ
るだけでなく大量の廃液発生を伴わず実施容易な方法を
提供することを課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、この発明の回路用基板のプラズマ処理方法では、大
気圧付近の圧力下で生起したプラズマで回路用基板を処
理するようにしている。また、洗浄の場合、回路用基板
の洗浄部位としては、回路用基板の金属膜形成を行う面
や回路用基板のスルーホール用貫通孔が挙げられる。1
枚の回路基板の金属膜形成を行う面とスルーホール用貫
通孔の両方を同時に処理する場合もあることは言うまで
もない。しかしながら、この発明の場合、回路用基板の
接続パッド表面やスルーホールの内面(金属膜面)など
も処理対象に挙げられる。つまり、この発明の回路用基
板は、パターン化された金属膜が形成されたものや金属
膜が全く形成されていないものなど様々な形態のものが
挙げられる。処理対象が回路用基板の上の金属表面であ
ったり、回路用基板自体の表面であったりするのであ
る。
【0011】回路用基板に対して行う処理としては、洗
浄処理やエッチング処理などが挙げられる。プラズマの
種類としては、大気圧付近の圧力下、プラズマ生起用ガ
ス中でのグロー放電の発生に伴って生起するグロー放電
プラズマが挙げられる。このような大気圧下でのグロー
放電プラズマに関しては、例えば、特公平2−4862
6号公報に、プラズマ内に反応性モノマーを導入し、各
種基材の表面に重合膜や改質膜を形成するという例が記
載されている。大気圧付近の圧力としては、普通は、2
00〜1500mmHgの範囲の圧力であり、好ましくは
500〜1000mmHg、より好ましくは700〜85
0mmHgの範囲の圧力である。200mmHgを下回った
り、1500mmHgを越えると、大気との圧力差が増す
ため、大気圧付近の圧力であることに起因する利点が薄
れてくる。具体的には、200mmHgを下回わると反応
槽を気密なものにしないと空気が流入し処理できないと
いう不都合が生じるし、1500mmHgを越えるとプラ
ズマが不安定になり易いという不都合が生じる。
【0012】プラズマ生起用ガスは処理物たる回路用基
板に吹きつけるようにするのがよい。スルーホール用の
貫通孔を処理する場合には、貫通孔の開口のある面に対
し略直角となるように吹き付けるのがよい。この場合、
貫通孔内におけるガスの流れのレイノルズ数(Re)が
10以上となるようにするのがよい。1〜5程度のレイ
ノルズ数ではスルーホール用の貫通孔内のスミアを十分
に除去できない傾向がみられる。このレイノルズ数は下
記式であらわされる無次元数である。
【0013】Re=ρud/η 〔ρ:ガスの密度、u:ガスの貫通孔内の平均流速、
d:貫通孔の直径、η:ガスの粘度〕ρとηはガスの種
類と温度、圧力で決まる定数であり、結局、レイノルズ
数のコントロールは、貫通孔内を流れるガスの流速を制
御することである。
【0014】この発明におけるプラズマ生起用ガス(反
応ガス)としては、酸素ガス、4フッ化炭素(CF4
ガス、水素ガス、アルゴンガス(Ar)、窒素ガス(N
2 )などエッチング性のあるものが適しており、必要に
応じてヘリウムガスに混合するようにする。ヘリウムガ
スに混合する場合は、ヘリウムガスのペニング効果で混
合するガスのプラズマ化が促され、ヘリウムガスの準安
定状態のエネルギーが他のガスに比べて非常に高く(約
20ev)てライフタイムが非常に長いため、大気圧下
でもプラズマが安定し、処理を円滑に進められる。
【0015】ヘリウムガスと他のガスを混合する場合、
混合ガスにおけるヘリウムと他のガスの混合割合は、普
通、体積比で99.8:0.2〜75:25程度の範囲
とするが、これに限らない。ワイヤボンディング性改善
には、酸素ガスまたは酸素ガスと4フッ化炭素の混合ガ
スが有効である。金属膜の密着性改善には、アルゴンガ
スや窒素ガスが単独でも高分子材料のクロスリンキング
作用があって有効である。
【0016】続いて、この発明の実施に用いられる装置
(反応装置)を図面を参照しながら説明する。図1に示
す装置は、反応槽1を備え、この槽壁にはガス導入口1
1およびガス排出口12が設けられており、槽内には上
部電極2と下部電極3の二つの平板状電極が所定距離を
隔てて対面するようにして平行に設置されている。下部
電極3の表面には固体誘電体6が置かれている。上部電
極2は交流電源5の出力に接続され、下部電極3は接地
されている。また、反応槽1の内部にファン8を設け強
制対流が起こせるようにしておいてもよい。なお、9は
絶縁物である。
【0017】固体誘電体6は、上部電極2の表面に設け
られていてもよいし、上部電極2と下部電極3の両電極
の表面に設けられていてもよい。この固体誘電体6はア
ーク放電の発生を阻止しグロー放電を継続して発生させ
る働きをする。もちろん、回路用基板4は上部電極2と
下部電極3の間に配置(例えば、固体誘電体6の上に載
置する)される。処理の際には、プラズマ生起用をガス
導入口11から導入するとともに交流電源5を稼働して
交流電力の供給を開始する。そうすると、電極2,3の
間にグロー放電が発生してプラズマが生起し回路用基板
4が処理されることになる。
【0018】また、図2にみるように、上部電極2の内
部に流路15を設けるとともに下部電極3との対向面に
多数の開口16を設けておき、プラズマ生起用ガスを固
体誘電体5の上に載置された回路用基板4の表面に吹き
付けるように導入することができる装置も有用である。
さらに、図3に示すような装置を用いてもよい。パイレ
ックス製のガラス管(フロー管)20の略中心に交流電
源5の出力に接続されている電極21を配置し、ガラス
管20の外周に接地されている電極22を配置し、ガラ
ス管20の上端開口20aをガス導入口11に接続す
る。そして、ガラス管20の下端開口20bは試料台2
7に載置した回路用基板4の表面に向けられている。
【0019】特に、ガラス管20の内部の上端開口20
aに近い位置に、図4および図5にみるように、多数の
孔29を開けた平板状整流板28を設けておけば、図4
に矢印で示すように、プラズマ生起用ガスの流れがガラ
ス管20のガラス管軸方向に揃い、ガラス管20内でプ
ラズマ化されたガスが回路用基板4の表面にまともに吹
き付けられる(プラズマジェットが吹きつけられる)よ
うになるのである。スルーホール用の貫通孔の開口のあ
る面を上に向けておけば、貫通孔に十分なガスが流れる
ようになる。
【0020】また、連続処理の場合には、例えば、図6
に示す装置が使われる。図6において、他の図と同じ番
号を付けたものは他の図の装置と同じものである。連続
処理用の装置は、反応槽1内を通るベルトコンベア50
を備えており、回路用基板4はコンベア50に乗せられ
て上部電極2と下部電極3の間に搬入され、処理の後、
やはり、コンベア50に乗せられて搬出されると同時に
次の回路用基板4が上部電極2と下部電極3の間に搬入
されるようになっている。ボンベ51やボンベ52のガ
スが必要に応じて混合器53で混合され配管54で送り
込まれる。この場合、図2のように、上部電極2に表面
に多数の噴出口のあるガス流路が設けられ、配管54の
ガスが上部電極2内に導入され表面に噴出口から出る構
成をとるようにすることも有用である。
【0021】なお、使用される交流電源の周波数は、特
に限定されるものではないが、通常、100Hz〜20M
Hz程度である。周波数が高いほど処理時間が短くてすむ
けれども、回路用基板4の加熱作用が強まるため、冷却
の必要性が出てきたりもする。
【0022】
【作用】この発明の回路用基板のプラズマ処理方法の場
合、プラズマ生起用ガスが交流電力の供給を受けてプラ
ズマ化し、化学的に活性なプラズマの作用で回路用基板
が処理されることになる。この発明の場合、プラズマが
存在する処理空間の圧力は、高真空ではなく大気圧付近
の圧力である。この結果、処理空間を広くし易くなり、
一度に広い面積を処理するのに適するだけでなく、回路
用基板の処理空間への搬入および処理空間からの搬出が
簡単かつ迅速に行えるようになり、連続処理に適した処
理方法となる。
【0023】高真空の場合、処理空間が広くなると簡単
に高真空にすることは難しいし、回路用基板の搬入・搬
出が高真空と大気雰囲気の間で回路用基板を出し入れす
ることになるために簡単ではなく時間もかかるため、大
面積処理や連続処理は困難である。この発明の還元処理
方法の場合、加えて、乾式法であって大量の廃液が発生
することはないし、複雑で大がかりな設備を必要ともし
ないため、容易に実施できる。
【0024】スルーホール用の貫通孔の場合のように回
路用基板の表面から凹んだ部分を処理する場合、プラズ
マが貫通孔内に入り難い傾向があるため、プラズマ生起
用ガスを、例えばシャワー状に回路用基板に吹きつけて
貫通孔内にガスが入り易いようにするのが望ましい。特
に、貫通孔内におけるガスの流れのレイノルズ数が10
以上であるように制御することが十分な処理効果を得る
上で望ましい。
【0025】
【実施例】以下、この発明の実施例を説明する。この発
明は、下記の実施例に限らない。 −実施例1− 回路用基板として、金属膜を全く形成していないテフロ
ン(ポリテトラフルオロエチレン系樹脂)基板を用い、
表面(金属形成を行う面)を洗浄処理した。処理に用い
た装置は図1に示す構成のものである(ファン8な
し)。
【0026】なお、使用ガスの種類と流量は表1の通り
である。交流電源の周波数は60kHzであり、供給電力
は50Wである。処理時間は2分とした。処理の後、厚
み35μmで銅メッキを施して銅膜を形成した。 −実施例2− 使用ガスの種類と流量が表1の通りである他は、実施例
1と同じである。
【0027】−比較例1− プラズマ処理の代わりに、金属ナトリウム含有浴を用い
て湿式法で洗浄するようにした他は、実施例1と同様で
ある。 −比較例2− 洗浄処理を全く行わずに厚み35μmで銅メッキを施し
て銅膜を形成した他は、実施例1と同様である。
【0028】実施例1、2および比較例1、2の銅膜の
密着性を評価した。銅膜に10mm幅に切れ目を入れて
引き剥がし強さを測定した。結果は以下の通りである。 実施例1・・・1.5kgf/cm(平均値) 実施例2・・・1.7kgf/cm(平均値) 比較例1・・・0.8kgf/cm(平均値) 比較例2・・・0.4kgf/cm(平均値) −実施例3− 回路用基板として、接続パッド用金メッキ膜を表面に設
けたエポキシ基板を用い、前記金属メッキ膜の表面を洗
浄処理した。処理に用いた装置は図1に示す構成のもの
である(ファン8なし)。
【0029】なお、使用ガスの種類と流量は表1の通り
である。交流電源の周波数は60kHzであり、供給電力
は50Wである。処理時間は2分とした。 −実施例4− 使用ガスの種類と流量が表1の通りである他は、実施例
1と同じである。 −比較例3− プラズマ処理を全く行わなかった他は、実施例1と同様
である。
【0030】実施例3、4および比較例3の金メッキ膜
のワイヤボンディング性を調べた。ワイヤをボンディン
グして引っ張り試験し、引張強度(平均)を測定すると
ともにボンディング不良率を求めた。 実施例3・・・引張強度 49kg 不良率 5p
pm 実施例4・・・引張強度 51kg 不良率 3p
pm 比較例3・・・引張強度 38kg 不良率 40p
pm
【0031】
【表1】
【0032】−実施例5− 回路用基板として、スルーホール用の貫通孔(径0.5
mm)を開けたガラスエボキシ基板(厚み1mm)を用
い、貫通孔内のスミア除去処理(洗浄処理)を行った。
処理に用いた装置は図2に示す構成のものである。な
お、使用ガスの種類と流量は表2の通りである。交流電
源の周波数は60kHzであり、供給電力は50Wであ
る。処理時間は2分とした。貫通孔内のレイノルズ数は
10であった。
【0033】処理の後、厚み35μmで銅メッキを施し
てスルーホールを完成させた。 −実施例6− 使用ガスの種類と流量が表2の通りであり、貫通孔内の
レイノルズ数が100である他は、実施例5と同じであ
る。 −実施例7− 使用ガスの種類と流量が表2の通りであり、貫通孔内の
レイノルズ数が1000である他は、実施例5と同じで
ある。
【0034】−実施例8− 使用ガスの種類と流量が表2の通りであり、貫通孔内の
レイノルズ数が100である他は、実施例5と同じであ
る。 −実施例9− 使用ガスの種類と流量が表2の通りであり、貫通孔内の
レイノルズ数が100である他は、実施例5と同じであ
る。
【0035】−実施例10− 使用ガスの種類と流量が表2の通りであり、貫通孔内の
レイノルズ数が100であって図3に示す装置を用いる
ようにした他は、実施例5と同じである。 −実施例11− 使用ガスの種類と流量が表2の通りであり、貫通孔内の
レイノルズ数が100であって図1に示す装置(ファン
8有り)を用いるようにした他は、実施例5と同じであ
る。
【0036】
【表2】
【0037】−実施例12− 使用ガスの種類と流量およびレイノルズ数が表3の通り
であり、ガラスエポキシ基板に代え、テフロン基板を用
いた他は実施例5と同じである。 −実施例13− 使用ガスの種類と流量およびレイノルズ数が表3の通り
であり、ガラスエポキシ基板に代え、テフロン基板を用
いた他は実施例6と同じである。
【0038】−実施例14− 使用ガスの種類と流量およびレイノルズ数が表3の通り
であり、ガラスエポキシ基板に代え、テフロン基板を用
いた他は実施例7と同じである。 −実施例15− 使用ガスの種類と流量およびレイノルズ数が表3の通り
であり、ガラスエポキシ基板に代え、ポリイミド基板を
用いた他は実施例5と同じである。
【0039】−実施例16− 使用ガスの種類と流量およびレイノルズ数が表3の通り
であり、ガラスエポキシ基板に代え、ポリイミド基板を
用いた他は実施例6と同じである。 −実施例17− 使用ガスの種類と流量およびレイノルズ数が表3の通り
であり、ガラスエポキシ基板に代え、ポリイミド基板を
用いた他は実施例7と同じである。
【0040】−比較例4− スミア除去処理が、プラズマ処理でなく、90%濃硫酸
浴(温度50℃)を用いた湿式処理(処理時間5分)で
ある他は実施例5と同じである。 −比較例5− スミア除去処理を全く行わなかった他は実施例5と同じ
である。
【0041】−比較例6− スミア除去処理が、プラズマ処理でなく、金属ナトリウ
ム含有浴を用いた湿式処理である他は実施例12と同じ
である。 −比較例7− スミア除去処理を全く行わなかった他は実施例12と同
じである。
【0042】−比較例8− スミア除去処理が、プラズマ処理でなく、酸化クロム含
有浴(温度50℃)を用いた湿式処理(処理時間5分)
である他は実施例15と同じである。 −比較例9− スミア除去処理を全く行わなかった他は実施例15と同
じである。
【0043】実施例と比較例における導通性を測定し、
導通不良発生率を調べた。測定結果は、表1に示す通り
である。なお、各実施例および比較例における基板数は
100枚であり、各基板におけるスルーホール数は20
00である。
【0044】
【表3】
【0045】以上にみたように、この発明の実施例の場
合、比較例の場合よりも洗浄効果が高く、銅膜の密着
性、ワイヤボンディング強度、導通不良発生率を低く抑
えることができる。
【0046】
【発明の効果】この発明にかかる回路用基板のプラズマ
処理方法は、前述した通り、酸化銅の還元処理を大気圧
付近の圧力で生起したプラズマで行っており、その結
果、処理空間の拡大および処理空間に対する回路用基板
の出し入れが容易であるため、大面積処理適性および連
続処理適性があって生産性に富み、しかも、大量の廃液
発生を伴なったりせず、複雑かつ大がかりな設備も不要
であるため、実施が容易であり、したがって、この発明
は非常に有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施に用いる装置の第1構成例をあ
らわす説明図である。
【図2】この発明の実施に用いる装置の第2構成例をあ
らわす説明図である。
【図3】この発明の実施に用いる装置の第3構成例をあ
らわす説明図である。
【図4】図3の装置のプラズマ発生部まわりの構成をあ
らわす断面図である。
【図5】図3の装置のプラズマ発生部まわりの構成をあ
らわす平面図である。
【図6】この発明の実施に用いる装置の第4構成例をあ
らわす平面図である。
【符号の説明】
1 反応槽 2 上部電極 3 下部電極 4 回路用基板 5 交流電源
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年6月3日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0023
【補正方法】変更
【補正内容】
【0023】高真空の場合、処理空間が広くなると簡単
に高真空にすることは難しいし、回路用基板の搬入・搬
出が高真空と大気雰囲気の間で回路用基板を出し入れす
ることになるために簡単ではなく時間もかか、大面積
処理や連続処理は困難である。この発明の表面処理方法
の場合、加えて、乾式法であって大量の廃液が発生する
ことはないし、複雑で大がかりな設備を必要ともしない
ため、容易に実施できる。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0046
【補正方法】変更
【補正内容】
【0046】
【発明の効果】この発明にかかる回路用基板のプラズマ
処理方法は、前述した通り、回路用基板の表面処理を大
気圧付近の圧力で生起したプラズマで行っており、その
結果、処理空間の拡大および処理空間に対する回路用基
板の出し入れが容易であるため、大面積処理適正および
連続処理適正があって生産性に富み、しかも、大量の廃
液発生を伴なったりせず、複雑かつ大がかりな設備も不
要であるため、実施が容易であり、したがって、この発
明は非常に有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岡崎 幸子 東京都杉並区高井戸東2−20−11 (72)発明者 小駒 益弘 埼玉県和光市下新倉843−15

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 大気圧付近の圧力下で生起したプラズマ
    で回路用基板を処理するようにする回路用基板のプラズ
    マ処理方法。
  2. 【請求項2】 プラズマで回路用基板の金属膜形成を行
    う面を処理する請求項1記載の回路用基板のプラズマ処
    理方法。
  3. 【請求項3】 プラズマで回路用基板のスルーホール用
    貫通孔を処理する請求項1記載の回路用基板のプラズマ
    処理方法。
  4. 【請求項4】 大気圧付近の圧力が、200〜1500
    mmHgの範囲の圧力である請求項1から3までのいずれ
    かに記載の回路用基板のプラズマ処理方法。
  5. 【請求項5】 プラズマが、プラズマ生起用ガス中での
    グロー放電プラズマである請求項1から4までのいずれ
    かに記載の回路用基板のプラズマ処理方法。
  6. 【請求項6】 プラズマ生起用ガスを回路用基板に吹き
    つけるようにする請求項5記載の回路用基板のプラズマ
    処理方法。
  7. 【請求項7】 貫通孔内におけるガスの流れのレイノル
    ズ数が10以上である請求項6または7記載の回路用基
    板のプラズマ処理方法。
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