JPH05234315A

JPH05234315A - テ−プカセット

Info

Publication number: JPH05234315A
Application number: JP4069394A
Authority: JP
Inventors: Akihiro Uetake; 昭浩上竹
Original assignee: Sony Corp
Current assignee: Sony Corp
Priority date: 1992-02-20
Filing date: 1992-02-20
Publication date: 1993-09-10
Also published as: EP0557195A2; DE69313485D1; KR930018564A; EP0557195A3; US5386334A; DE69313485T2; EP0557195B1

Abstract

(57)【要約】（修正有）【目的】テーププレーヤ側にリールのロックを解除す
るためだけの部材を設けずにテープリールのロックを解
除し、テープの弛みを確実に防止する。【構成】カセットケース２の両側部に上記フロントリ
ッド１５の開閉動作に連動して移動するリールロック部
材２７を前後方向に移動自在に設け、リールロック部材
２７の後端部にテープリール３のフランジ３８の係合歯
３９に係脱自在に係合する係合爪３３を設け、該係合爪
とリールロック部材本体部２８との間に弾性変形可能な
弾性部３２を設けると共に、カセットケース２にリール
ロック部材２７の移動を案内する案内部１３、１４を設
け、上記フロントリッド１５の閉塞時にリールロック部
材２７の係合爪３３がテープリールの係合歯に係合し、
フロントリッドの開蓋時にリールロック部材の係合爪が
テープリールの係合歯から外れるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は新規なテープカセットに
関する。詳しくは、テーププレーヤ側にリールロック解
除ピンなどの専らテープリールのロックを解除するため
だけの部材を設けることなしにテープリールのロックを
解除することが出来、かつ、テープの弛みを確実に防止
することができる新規なテープカセットを提供しようと
するものである。

【０００２】

【従来の技術】テープカセットには保管や運搬中にテー
プに弛みが出ないようにするため、テープが巻装されて
いるテープリールが回転しないようにロックを掛けてお
くリールロック機構が設けられることが多い。

【０００３】そのようなテープカセットにおけるリール
ロック機構として、テープカセットをテーププレーヤに
装着したときにテーププレーヤのテープ装着部に設けら
れたリールロック解除ピンによりリールロックの解除が
為されるようにしたものがある。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
リールロック機構を備えたテープカセットを使用するテ
ーププレーヤにあってはリールロック解除ピンが必須の
構成要素となり、特に、サイズの異なったテープカセッ
トを使用することができる所謂コンパチブル型テーププ
レーヤを設計する際にリールロック解除ピンの位置、数
量等を考慮しなければならず、テーププレーヤの設計を
複雑にしていた。

【０００５】また、テープカセットのカセットケースに
上記リールロック解除ピンを挿通させるための挿通孔を
形成しなければならず、該挿通孔からカセットケース内
に塵埃が侵入したり、見栄え上好ましくない等という問
題もあった。

【０００６】更に、従来のテープカセットにおけるリー
ルロック機構にあっては、得てしてロック時においてテ
ープに弛みが生じやすかった。

【０００７】

【課題を解決するための手段】そこで、本発明テープカ
セットは、上記課題を解決するために、カセットケース
の両側部にカセットケースの前面を開閉するフロントリ
ッドの開閉動作に連動して移動するリールロック部材を
前後方向に移動自在に設け、リールロック部材の後端部
にテープリールのフランジの係合部に係脱自在に係合す
る係合爪を設け、該係合爪とリールロック部材本体部と
の間に弾性変形可能な弾性部を設けると共に、カセット
ケースにリールロック部材の移動を案内する案内部を設
け、上記フロントリッドの閉塞時にリールロック部材の
係合爪がテープリールの係合部に係合し、フロントリッ
ドの開蓋時にリールロック部材の係合爪がテープリール
の係合部から外れるようにしたものである。

【０００８】

【作用】従って、本発明テープカセットによれば、フロ
ントリッドの開閉動作に連動してリールロック部材を移
動させ、該リールロック部材の前方への移動に伴いリー
ルロックを解除するため、リールロックを解除するため
にテーププレーヤ側にリールロック解除ピンなどの部材
を設ける必要がなく、テーププレーヤの構造を簡素にす
ることができ、また、特に、コンパチブル型テーププレ
ーヤの設計を容易にすることができる。

【０００９】また、カセットケースに不要な孔（リール
ロック解除ピン用の挿通孔）が形成されることがないた
めカセットケース内に塵埃が侵入したり、見栄えを悪く
する等といったことがなくなる。

【００１０】更に、リールロック部材がカセットケース
の両側部に前後方向に移動するように配置され、しか
も、リールロック部材が後方へ移動したときにその係合
爪がテープリールの係合部に係合して、該テープリール
をロック状態にするため、各テープリールはその全体が
テープ出口から遠ざかる方向に移動されると共に、テー
プを緊張する方向へ回転するように付勢され、従って、
テープが弛むことはなく、テープに常時適切なテンショ
ンを与えることができ、テープの弛みに起因する所謂ジ
ャミング等を防止することができる。

【００１１】

【実施例】以下に本発明テープカセットの詳細を添付図
に示す実施例１に従って説明する。

【００１２】尚、図示したテープカセットは本発明をビ
デオテープレコーダ用のテープカセットに適用したもの
である。

【００１３】２はカセットケースであり、上方から見て
横長の長方形をした偏平な箱状に形成されていて、その
内部には２つのテープリール３、３が回転自在に収納さ
れており、これらテープリール３、３に磁気テープ４の
両端部が各別に止着されかつ巻装されている。

【００１４】カセットケース２の前面部の左右両端部に
はテープ出口５、５が形成され、該テープ出口５、５の
互いに近い方の端部にはカセット内ガイド６、６が一体
に形成されている。

【００１５】そして、該カセット内ガイド６、６の上端
部が細径にされ、該細径にされた部分６ａ、６ａがバネ
支持部とされている。

【００１６】７はカセットケース２の前面部のうちテー
プ出口５と５との間に形成されたマウス部であり、前面
と下方に開放されている。

【００１７】カセットケース２の側面壁８、８の前端部
は互いに近づくようにクランク状に屈曲されており、そ
の屈曲部８ａ、８ａから前側の部分が後述するフロント
リッドを支持する支持壁９、９となっていて、該支持壁
９、９の前後方向における略中央部でかつ上方寄りの位
置に支持孔１０、１０が形成されている。また、上記屈
曲部８ａ、８ａには縦長の挿通孔１１、１１が形成され
ている。尚、実際には、このようなカセットケース２は
上下２つのハーフが結合されて形成されるので、上記各
形状は、２つのハーフが結合された状態でのものであ
る。

【００１８】カセットケース２の上面壁１２の下面のう
ち上記テープ出口５、５から稍後方に寄った位置の略中
央部にガイドピン１３、１３が突設されている。更に、
上面壁１２の下面のうち該ガイドピン１３、１３よりマ
ウス部７側に寄った位置に前後方向に延びるガイド突条
１４、１４が突設されている。

【００１９】１５はフロントリッドであり、カセットケ
ース２の前面を覆う前面部１６と、該前面部１６の上縁
から僅かに後方へ傾斜してその上端がカセットケース２
の上面壁１２の前縁に当接する上端部１７と、前面部１
６の左右両側縁から後方へ突出した側面部１８、１８と
が一体に形成されて成る。

【００２０】側面部１８及び１８の内面にはそれぞれ支
点ピン１９、１９が突設されており、そして、これら支
点ピン１９、１９が上記カセットケース２の支持孔１
０、１０に回転可能に支持され、これによって、フロン
トリッド１５がカセットケース２の前端部に回動自在に
支持される。

【００２１】側面部１８、１８の後端縁のうち支点ピン
１９、１９の真後ろより稍下の位置から後方へ向けて押
圧片２０、２０が突設されており、そして、右側の押圧
片２０の内面にバネ掛け部２１が突設されている。

【００２２】２２はトーションバネ状のリッド戻しバネ
であり、そのコイル部がフロントリッド１５の右側の側
面部１８の支点ピン１９に該側面部１８とカセットケー
ス２の支持壁９との間で外嵌状に支持され、一方の腕片
が上記バネ掛け部２１に下方から弾接し、他方の腕片が
カセットケース２の上面壁１２の下面に支点ピン１９よ
り前の位置で弾接し、これによって、フロントリッド１
５にはその前面部１６がカセットケース２の前面を覆う
閉蓋位置（図１、図４参照）へ向けての回動力が付勢さ
れる。

【００２３】しかして、このテープカセット１がビデオ
テープレコーダの図示しないカセットホルダーに保持さ
れてカセット装着部へ向けて下降されて行く間に、ビデ
オテープレコーダに設けられた図示しないリッドオープ
ナーがフロントリッド１５の側面部１８の下縁に当接
し、該リッドオープナーが該側面部１８の下縁を相対的
に上方へ押圧すると、フロントリッド１５は上方へ向け
て回動され、その前面部１６が上面壁１２の前端部の上
側に位置した解放位置まで移動される。この位置がフロ
ントリッド１５の開蓋位置である（図２、図６参照）。

【００２４】２３、２３はカセットケース２の底面壁２
４に左右に離間して形成された挿通孔であり、該挿通孔
２３、２３を通して上記テープリール３、３のリールハ
ブに形成されたリール台係合穴３ａ、３ａがカセットケ
ース２外に臨ませられる。

【００２５】２５は、ＤＡＴテープカセットにもあるよ
うに、カセットケース２の底部に前後方向に摺動自在に
支持されたシャッターであり、図示しないバネ手段によ
って前方への移動力を付勢されている。

【００２６】上記シャッター２５には左右に離間して配
置された２つのリール台挿通孔２６、２６が形成されて
いる。

【００２７】そして、シャッター２５がその移動範囲の
前端、即ち、閉塞位置にある状態では、シャッター２５
に形成されたリール台挿通孔２６、２６はカセットケー
ス２の挿通孔２３、２３からずれた位置にあり、これに
よって、カセットケース２の挿通孔２３、２３はシャッ
ター２５によって閉塞された状態にある。また、カセッ
トケース２のマウス部７の下面側がシャッター２５の前
端部によって閉塞された状態となる（図４、図８参
照）。従って、マウス部７はフロントリッド１５によっ
てその前面側が、また、シャッター２５によってその下
面側がそれぞれ閉塞され、外部に対して完全に閉塞され
た状態となる。

【００２８】そして、このテープカセット１がビデオテ
ープレコーダに装着されると、ＤＡＴテープカセットが
そうであるように、シャッター２５が後退して開放位置
へと移動する。シャッター２５が開放位置に達すると、
シャッター２５のリール台挿通孔２６、２６がカセット
ケース２の挿通孔２３、２３と各別に一致し、テープリ
ール３、３のリール台係合穴３ａ、３ａがそれぞれ挿通
孔２３、２３及びリール台挿通孔２６、２６を通して外
部に臨ませられる（図６、図９参照）。

【００２９】２７、２７はカセットケース２の左右両側
部の前半部に前後方向に移動自在に支持されたリールロ
ック部材である。該リールロック部材２７と２７とは左
右対称であるので、その一方２７についてその形状及び
カセットケースへの取付について述べ、他方のリールロ
ック部材２７については一方のリールロック部材２７の
各部につけた符号と同じ符号を付することによって説明
を省略する。

【００３０】リールロック部材２７は主部と係合爪と弾
性部と被押圧部とが撓み弾性を有する合成樹脂材料で一
体に形成されて成る。

【００３１】主部２８は前後方向から見て２枚の板がＬ
字状に突き合わされたように形成され、上面部２９は縦
長のＬ字状を為し、その基部の側縁が側面部３０の上縁
に一体に連結され、基部から前方へ帯板状に延びた被案
内部２９ａに前後方向に長い被案内孔３１が形成されて
いる。そして、該被案内部２９ａの幅はカセットケース
２の上面壁１２に形成されたガイド突条１４と支持壁９
との間の間隔と同じか僅かに小さく形成されている。ま
た、被案内孔３１の幅はカセットケース２の上面壁１２
に形成されたガイドピン１３の外径より僅かに大きく形
成されている。

【００３２】主部２８の上面部２９の下面のうち被案内
孔３１の直ぐ前の位置には左右に延びるバネ掛け突部２
９ｂが突設されている。

【００３３】３２は主部の側面部３０の下半部から後方
へ突設された弾性部であり、薄い板状に形成されてい
る。

【００３４】該弾性部３２の後端縁から係合爪３３が突
設されている。係合爪３３は弾性部３２より厚手の板状
に形成され、先端が先細りになるように板厚が薄くなる
ようにされている。そして、該係合爪３３は弾性部３２
の後端縁から後方稍内側へ、即ち、右側のリールロック
部材２７にあっては後方へ行くに従って徐々に左方へ変
位していく向きで突設されている。

【００３５】被押圧部３４は略方形の板部の前端部から
外方へ、即ち、右側のリールロック部材２７にあって
は、右方へ突出した突部３４ａを有し、該突部３４ａの
後面３４ｂは外方へ行くに従って後方へ変位するように
傾斜されている。そして、該被押圧部３４はその下端部
後面と主部２８の側面部３０の前縁の下端部との間が連
結部３５によって一体に連結されている。

【００３６】このようなリールロック部材２７はその主
部２８の被案内部２９ａがカセットケース２の上面壁１
２の下面のうちガイド突条１４と支持壁９との間に前後
方向へ摺動自在に位置されその被案内孔３１に上記上面
壁１２に突設されたガイドピン１３が摺動自在に係合さ
れ、また、連結部３５がカセットケース２の側面壁８の
屈曲部８ａに形成された挿通孔１１を挿通されることに
よって被押圧部３４が上記支持壁９の外側に位置され
る。

【００３７】３６はトーションバネであり、そのコイル
部３６ａが上記カセット内ガイド６の上端部のバネ支持
部６ａに外嵌状に支持され、その一方の腕片３６ｂはカ
セットケース２の上面壁１２の下面に突設されたバネ掛
け部３７に反ガイド突条１４側から弾接され、他方の腕
片３６ｃはリールロック部材２７のバネ掛け突部２９ｂ
に前側から弾接されている。これによって、リールロッ
ク部材２７には後方へ向けての、即ち、ロック方向への
移動力が付勢されている。

【００３８】尚、トーションバネ３６の他方の腕片３６
ｃはリールロック部材２７の被案内部２９ａを上方へ押
圧するようにも作用するので、これによって、リールロ
ック部材２７の被案内部２９ａはカセットケース２の上
面壁１２の下面に押し付けられ、所定の位置から外れて
しまうのを防止される。

【００３９】３８、３８はテープリール３、３の下側リ
ールフランジであり、該下側リールフランジ３８、３８
の外周縁には等間隔に鋸歯状の係合歯３９、３９、・・
・が形成されており、該係合歯３９、３９、・・・は上
方から見てその各先端部がサプライリール３（左側のテ
ープリール）にあっては時計回り方向に、テークアップ
リール３（右側のテープリール）にあっては反時計回り
方向に傾斜するように傾いており、前記係合爪３３、３
３の先端部３３ａ、３３ａが係合し得る形状にされてい
る。

【００４０】しかして、フロントリッド１５が閉蓋位置
にあるときには、その押圧片２０、２０はリールロック
部材２７、２７の被押圧部３４、３４から後ろ上方に離
間して位置しているので、トーションバネ３６、３６に
よって与えられた後方への移動力によるリールロック部
材２７、２７の後方への移動を邪魔するものはない。

【００４１】これにより、リールロック部材２７、２７
はその移動範囲のうち最も後方の位置に位置され、係合
爪３３、３３の先端部３３ａ、３３ａがテープリール
３、３の下側リールフランジ３８、３８の係合歯３９、
３９、・・・にそれぞれ係合し、テープリール３、３を
ロック状態に保持することになる。

【００４２】このとき、各テープリール３、３は係合爪
３３、３３との係合により、磁気テープ４を巻き取る方
向への回動力が付与されると共に、後斜め内方への移動
力が付与されるため、テープリール３、３全体がテープ
出口５、５から遠ざかる方向へ移動され、従って、磁気
テープ４は緊張する方向に引っ張られ、弛むようなこと
はない。

【００４３】次に、フロントリッド１５がリッド戻しバ
ネ２２の弾発力に抗して開蓋位置に向かって回動される
と、その回動の途中でフロントリッド１５の押圧片２
０、２０がリールロック部材２７、２７の被押圧部３
４、３４の突部３４ａ、３４ａの後面３４ｂ、３４ｂに
当接する。そこから、更にフロントリッド１５が開蓋位
置へ向けて回動されると、その押圧片２０、２０が被押
圧部３４、３４を前方へ向けて押圧することになり、こ
れによって、リールロック部材２７、２７はトーション
バネ３６、３６によって付勢されている移動力に抗して
前方へ移動される。

【００４４】リールロック部材２７、２７が前方に移動
すると、係合爪３３、３３とテープリール３、３の係合
歯３９、３９との係合が解かれ、テープリール３、３は
回転自在なアンロック状態になる。

【００４５】そして、フロントリッド１５が閉蓋位置へ
移動するとリールロック部材２７、２７の被押圧部３
４、３４を前方へ押圧していたものがなくなるので、リ
ールロック部材２７、２７はトーションバネ３６、３６
による移動力によって後方へ移動され、テープリール
３、３をロックする。

【００４６】

【発明の効果】以上に記載したところから明らかなよう
に、本発明テープカセットは、カセットケース内にテー
プの両端部がそれぞれ止着された２つのテープリールが
回転自在に収納されカセットケースの前面に形成された
テープ出口から上記テープの一部がカセットケース外に
導出されカセットケース外に出されたテープの前面を開
閉するようにフロントリッドがカセットケースの前端部
に回動自在に支持されたテープカセットであって、カセ
ットケースの両側部に上記フロントリッドの開閉動作に
連動して移動するリールロック部材を前後方向に移動自
在に設け、リールロック部材の後端部にテープリールの
フランジの係合部に係脱自在に係合する係合爪を設け、
該係合爪とリールロック部材本体部との間に弾性変形可
能な弾性部を設けると共に、カセットケースにリールロ
ック部材の移動を案内する案内部を設け、上記フロント
リッドの閉塞時にリールロック部材の係合爪がテープリ
ールの係合部に係合し、フロントリッドの開蓋時にリー
ルロック部材の係合爪がテープリールの係合部から外れ
るようにしたことを特徴とする。

【００４７】従って、本発明テープカセットによれば、
フロントリッドの開閉動作に連動してリールロック部材
を移動させ、該リールロック部材の前方への移動に伴い
リールロックを解除するため、リールロックを解除する
ためにテーププレーヤ側にリールロック解除ピンなどの
部材を設ける必要がなく、テーププレーヤの構造を簡素
にすることができ、また、特に、コンパチブル型テープ
プレーヤの設計を容易にすることができる。

【００４８】また、カセットケースに不要な孔（リール
ロック解除ピン用の挿通孔）が形成されることがないた
めカセットケース内に塵埃が侵入したり、見栄えを悪く
する等といったことがなくなる。

【００４９】更に、リールロック部材がカセットケース
の両側部に前後方向に移動するように配置され、しか
も、リールロック部材が後方へ移動したときにその係合
爪がテープリールの係合部に係合して、該テープリール
をロック状態にするため、各テープリールはその全体が
テープ出口から遠ざかる方向に移動されると共に、テー
プを緊張する方向へ回転するように付勢され、従って、
テープが弛むことはなく、テープに常時適切なテンショ
ンを与えることができ、所謂、ジャミング等を防止する
ことができる。

【００５０】尚、上記実施例において、フロントリッド
と摺動部材をそれぞれ閉蓋位置又はロック状態に戻すた
めのバネとして、各別に専用のバネを設けたがこれに限
らず一方のバネを省略し、１つのバネを共用しても良
い。

【００５１】更に、上記実施例において示した具体的な
形状乃至構造は何れも本発明の具体化に当たってのほん
の一例を示したものにすぎず、これらによって本発明の
技術的範囲が限定的に解釈されるものではない。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明テープカセットの実施の一例をフロント
リッドが閉蓋位置にある状態で示す概略斜視図である。

【図２】フロントリッドが開蓋位置にある状態で示す概
略斜視図である。

【図３】水平断面図である。

【図４】閉蓋状態を図３のＩＶ−ＩＶ線に沿って切断し
て示す拡大断面図である。

【図５】図４のＶ−Ｖ線に沿う断面図である。

【図６】開蓋状態を図３のＶＩ−ＶＩ線に沿って切断し
て示す拡大断面図である。

【図７】図６のＶＩＩ−ＶＩＩ線に沿う断面図である。

【図８】シャッターが閉じた状態を示す底面図である。

【図９】シャッターが開いた状態を示す底面図である。

【図１０】リールロック部材とカセットケースの一部を
示す拡大斜視図である。

【符号の説明】

１テープカセット２カセットケース３テープリール４テープ５テープ出口１３、１４案内部１５フロントリッド２７リールロック部材２８本体部３２弾性部３３係合爪３６付勢手段３８テープリールのフランジ３９テープリールの係合部

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】カセットケース内にテープの両端部がそ
れぞれ止着された２つのテープリールが回転自在に収納
されカセットケースの前面に形成されたテープ出口から
上記テープの一部がカセットケース外に導出されカセッ
トケース外に出されたテープの前面を開閉するようにフ
ロントリッドがカセットケースの前端部に回動自在に支
持されたテープカセットであって、カセットケースの両
側部に上記フロントリッドの開閉動作に連動して移動す
るリールロック部材を前後方向に移動自在に設け、リー
ルロック部材の後端部にテープリールのフランジの係合
部に係脱自在に係合する係合爪を設け、該係合爪とリー
ルロック部材本体部との間に弾性変形可能な弾性部を設
けると共に、カセットケースにリールロック部材の移動
を案内する案内部を設け、上記フロントリッドの閉塞時
にリールロック部材の係合爪がテープリールの係合部に
係合し、フロントリッドの開蓋時にリールロック部材の
係合爪がテープリールの係合部から外れるようにしたこ
とを特徴とするテープカセット。
【請求項２】上記リールロック部材にその係合爪がテ
ープリールの係合部に係合する方向への移動力を付勢す
る付勢手段を有し、該付勢手段がリールロック部材をカ
セットケースの内面に押し付けていることを特徴とする
請求項１に記載のテープカセット。