JPH05233681A - アダマール変換回路 - Google Patents

アダマール変換回路

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JPH05233681A
JPH05233681A JP7233892A JP7233892A JPH05233681A JP H05233681 A JPH05233681 A JP H05233681A JP 7233892 A JP7233892 A JP 7233892A JP 7233892 A JP7233892 A JP 7233892A JP H05233681 A JPH05233681 A JP H05233681A
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JP7233892A
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English (en)
Inventor
Takao Yamazaki
孝雄 山崎
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Publication of JPH05233681A publication Critical patent/JPH05233681A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、アダマール変換回路において、冗長
な加減算器を省略することにより、従来に比して一段と
回路規模及び消費電力を小さくする。 【構成】差分データ出力部から出力される現入力データ
に対して所定時間前に入力された遅延データと現入力デ
ータとの差分を求めることにより、前単位ブロツクと現
単位ブロツクとで重複しない入力データを差分データと
して入力し、前単位ブロツクの第1〜第m×n番目の各
変換データを当該差分データに加算又は減算することに
よつて前単位ブロツクの第1〜第m×n番目の各変換デ
ータから現単位ブロツクに含まれない入力データを削除
する一方、現単位ブロツクに含まれる入力データを加算
することにより、前単位ブロツクと現単位ブロツクに重
複する冗長な演算を省略することができ、従来に比して
一段と小型かつ低消費電力でm行n次のアダマール変換
を実行することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【目次】以下の順序で本発明を説明する。 産業上の利用分野 従来の技術(図11及び図12) 発明が解決しようとする課題(図13) 課題を解決するための手段(図1、図3、図7〜図9) 作用(図2、図4及び図5) 実施例(図1〜図10) (1)第1の実施例(図1及び図2) (2)第2の実施例(図3〜図5) (3)他の実施例(図6〜図10) 発明の効果
【0002】
【産業上の利用分野】本発明はアダマール変換回路に関
し、例えば時系列に入力される入力データを順次ブロツ
クデータの一部が重複する単位ブロツクごとにアダマー
ル変換するものに適用して好適なものである。
【0003】
【従来の技術】従来、例えばテレビ電話システム等のよ
うに画像情報を遠隔地に伝送する場合や画像情報をデー
タ圧縮して記録媒体に記録する場合においては、伝送路
を効率良く利用するため、また記録密度を上げるために
画像情報を直交変換して圧縮する方法が提案されてい
る。
【0004】このような圧縮方法としては、次式
【数1】 に示すように、行列の変換係数を「±1」のみで構成で
き、加減算だけで演算処理を実行することができるアダ
マール変換(Hadamard transform)が用いられている。
【0005】因に、以下説明の簡略化のため(1)式で
表される4行×4列のアダマール変換行列H4 を2倍し
た変換行列H40
【数2】 を4次のアダマール変換を表すアダマール変換行列とし
て説明する。
【0006】ここで時系列に入力される入力データx
(0) 、x(1) 、x(2) ……(図11)から連続する4つ
の入力データx(0) 、x(1) 、x(2) 、x(3) を単位ブ
ロツクB1とし、当該単位ブロツクB1に対して順次1
サンプルデータづつずらした4つの入力データx(1) 、
x(2) 、x(3) 、x(4) でなる単位ブロツクB2、B3
……について全てのアダマール変換結果F(t)(f
0(t)、f1(t)、f2(t)、f3(t))を順次演算する場合、
変換結果F(t)は4次のアダマール変換行列H40を用
いて、次式
【数3】 によつて求めることができる。
【0007】この変換結果F(t)は、4次のアダマー
ル変換回路1(図12)によつて3段縦列接続されるレ
ジスタR1、R2、R3でそれぞれ遅延された遅延デー
タx(t-1) 、x(t-2) 、x(t-3) と入力データx(t) と
をそれぞれ3個の加減算器A11、A12、A13で構成され
る加減算回路A1、A2、A3、A4に入力することに
より直接求めることができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところでこの4次のア
ダマール変換回路1の場合、変換結果F(t)を求める
には12(=3×4)個の加減算器が必要であつて、一
般にn次のアダマール変換回路を構成する場合にはn
(n−1)個の加減算器が必要となる。例えば8次のア
ダマール変換回路を構成する場合には、56(=8×
7)個の加減算器が必要となり回路規模が大きくなると
いう問題があつた。
【0009】そこでバタフライ演算を用いて加減算回数
を減らした4次のアダマール変換回路5(図13)が提
案されており、この場合には加減算器の数を8個とする
ことができる。また一般に当該バタフライ演算型のn次
のアダマール変換回路を構成する場合には、n・log2
個の加減算によつて変換結果F(t)を演算することが
できる。
【0010】ところがこのバタフライ演算型の8次のア
ダマール変換回路を構成する場合には、それでも24個
の加減算器が必要であり、当該アダマール変換回路から
冗長な加減算器を省略することができれば一段と回路規
模を小さく、消費電力を小さくできると考えられる。
【0011】本発明は以上の点を考慮してなされたもの
で、冗長な加減算器を省略することにより、従来に比し
て一段と回路規模が小さく、かつ消費電力の小さいアダ
マール変換回路を提案しようとするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め第1の発明においては、垂直方向にm個(m=1、
2、4、8……)及び水平方向にn個(1、4、8、1
6……)連続するm×n個の時系列入力データx(t) を
単位ブロツクBLKとし、前単位ブロツクに対してブロ
ツクデータが一部重複するように設定された現単位ブロ
ツクを順次アダマール変換することにより、ブロツクデ
ータを第1〜第m×n番目の変換データf0(t)〜fmn-1
(t) に変換するm行n次のアダマール変換回路におい
て、現入力データx(t) と当該現入力データx(t) に対
して所定時間前に入力された遅延データx(t-4) との差
分を求め、差分データx, (t) として出力する差分デー
タ出力部11と、差分データx, (t) に前単位ブロツク
の第1〜第m×n番目の各変換データf0(t-1)〜fmn-1
(t-1) を加算又は減算し、現単位ブロツクの第1〜第m
×n番目の変換データf0(t)〜fmn-1(t) として出力す
る加減算処理部12とを備えるようにする。
【0013】また第2の発明においては、単位ブロツク
BLKは、連続する8個の時系列入力データx(t) を単
位ブロツクとすると共に、差分データ出力部11は、入
力データx(t) と当該入力データx(t) を4サンプル時
間遅延した第1の遅延データx(t-4) との差分を求め、
差データx, (t) として出力する差データ生成手段11
と、差データx, (t) をさらに4サンプル時間遅延し、
第2の遅延データx,,(t) を生成する遅延手段21と、
差データx,,, (t) から第2の遅延データx,,(t) を減
算し、当該減算データM, (t) を差分データとして出力
する第1の加減算手段S21と、差データx,,, (t) に
第2の遅延データx,,(t) を加算し、当該加算データP
, (t) を差分データとして出力する第2の加減算手段A
21とを有し、加減算処理部12は、減算データM
, (t) に前単位ブロツクの第5〜第8の変換データf
4(t-1)〜f7(t-1)を加算又は減算し、現単位ブロツクの
第5〜第8の変換データf4(t)〜f7(t)として出力する
と共に、加算データP, (t) に前単位ブロツクの第1〜
第4の変換データf0(t-1)〜f3(t-1)を加算又は減算
し、現単位ブロツクの第1〜第4の変換データf0(t)〜
3(t)として出力するようにする。
【0014】さらに第3の発明においては、単位ブロツ
クBLKは、連続する4個の時系列入力データx(t) を
単位ブロツクとすると共に、差分データ出力部11は、
入力データx(t) と当該入力データx(t) を4サンプル
時間遅延した第1の遅延データx(t-4) との差分を求
め、差分データx, (t) を出力する差データ生成手段1
1を有し、加減算処理部12は、差分データx, (t) に
前単位ブロツクの第1の変換データf0(t-1)を加算し、
現単位ブロツクの第1の変換データf0(t)として出力す
る第1の加減算手段A10と、差分データx, (t) から
前単位ブロツクの第2の変換データf1(t-1)を減算し、
現単位ブロツクの第2の変換データf1(t)として出力す
る第2の加減算手段S11と、差分データx, (t) に前
単位ブロツクの第4の変換データf3(t-1)を加算し、現
単位ブロツクの第3の変換データf2(t)として出力する
第3の加減算手段A12と、差分データx, (t) から前
単位ブロツクの第3の変換データf2(t-1)を減算し、現
単位ブロツクの第4の変換データf3(t)として出力する
第4の加減算手段S13とを有するようにする。
【0015】さらに第4の発明においては、単位ブロツ
クBLKは、連続する4個の時系列入力データx(t) を
単位ブロツクとすると共に、差分データ出力部11は、
入力データx(t) と当該入力データx(t) を4サンプル
時間遅延した遅延データx(t-4) との差分を求め、差分
データx, (t) を出力する差分データ出力手段11を有
し、加減算処理部12は、指定アドレスに前単位ブロツ
クの第1〜第4の変換データf0(t-1)〜f3(t-1)を順次
格納するレジスタ51と、レジスタ51より読み出した
前単位ブロツクの第1〜第4の変換データf0(t-1)〜f
3(t-1)を差分データx, (t) に加算又は減算し、現単位
ブロツクの第1〜第4の変換データf0(t)〜f3(t)とし
て出力する加減算手段52とを有するようにする。
【0016】
【作用】第1の発明においては、差分データ出力部11
から出力される現入力データに対して所定時間前に入力
された遅延データx(t-4) と現入力データx(t) との差
分を求めることにより、前単位ブロツクと現単位ブロツ
クとで重複しない入力データでなる差分データx, (t)
を求め、当該差分データx, (t) に前単位ブロツクの第
1〜第m×n番目の各変換データf0(t-1)〜fmn-1(t-
1) を加算又は減算することによつて前単位ブロツクの
第1〜第m×n番目の各変換データf0(t-1)〜fmn-1(t
-1) から現単位ブロツクに含まれない入力データを削除
する一方、現単位ブロツクに含まれる入力データを加算
することにより、前単位ブロツクと現単位ブロツクに重
複する冗長な演算を省略することができ、従来に比して
一段と小型かつ低消費電力でm行n次のアダマール変換
を実行することができる。
【0017】また第2の発明においては、差分データ出
力部11から出力される現入力データに対して所定時間
前に入力された遅延データx(t-4) と現入力データx
(t) との差分を求めることにより、前単位ブロツクと現
単位ブロツクとで重複しない入力データでなる差分デー
タx, (t) を求め、当該差分データx, (t) に前単位ブ
ロツクの第1〜第8番目の変換データf0(t-1)〜f7(t-
1)を加算又は減算することにより、現単位ブロツクの第
1〜第8番目の変換データf0(t)〜f7(t)を求めるのに
要する加減算器の数を差分データ出力手段11における
1個と、第1の加減算手段S21における1個と、第2
の加減算手段A21における1個と、現単位ブロツクの
第5〜第8の変換データf4(t)〜f7(t)を出力するのに
要する4個と第1〜第4の変換データf0(t)〜f3(t)と
して出力するのに要する4個の計11個にすることがで
き、従来8次のアダマール変換に必要だつた24個の加
減算器を一段と減少することができる。
【0018】さらに第3の発明においては、差分データ
出力部11から出力される現入力データに対して所定時
間前に入力された遅延データx(t-4) と現入力データx
(t)との差分を求めることにより、前単位ブロツクと現
単位ブロツクとで重複しない入力データでなる差分デー
タx, (t) を求め、当該差分データx, (t) に前単位ブ
ロツクの第1〜第4番目の変換データf0(t-1)〜f3(t-
1)を加算又は減算することにより、現単位ブロツクの第
1〜第4番目の変換データf0(t)〜f3(t)を求めるのに
要する加減算器の数を差分データ出力手段11における
1個と、現単位ブロツクの第1〜第4の変換データf
0(t)〜f3(t)を出力するのに要する4個の計5個にする
ことができ、従来4次のアダマール変換に必要だつた8
個の加減算器を一段と減少することができる。
【0019】さらに第4の発明においては、加減算処理
部12を指定アドレスに前単位ブロツクの第1〜第4の
変換データf0(t-1)〜f3(t-1)を順次格納するレジスタ
51と、差分データx, (t) にレジスタ51より読み出
した前単位ブロツクの第1〜第4の変換データf0(t-1)
〜f3(t-1)を加算し、又は減算する加減算手段52とで
構成されるアキユームレータとすることにより、従来に
比して一段と簡易な構成により現単位ブロツクの第1〜
第4の変換データf0(t)〜f3(t)を求めることができ
る。
【0020】
【実施例】以下図面について、本発明の一実施例を詳述
する。
【0021】(1)第1の実施例 この実施例において、4次のアダマール変換回路は、時
点t及び時点t+1でアダマール変換される単位ブロツ
クのブロツクデータが相互に重複する関係を用いること
により、5回の加算又は減算によつて入力データx(t)
をアダマール変換する。
【0022】すなわち時点t+1でのアダマール変換結
果F(t+1) (f0(t+1)、f1(t+1)、f2(t+1)、f3(t+
1))は、(3)式を用いて、次式
【数4】 で与えられるが、この変換結果F(t+1) は、(3)式に
示す時点tでの変換結果F(t) (f0(t)、f1(t)、f
2(t)、f3(t))を用いて、次式
【数5】
【数6】
【数7】
【数8】 として表すことができる。
【0023】この関係を行列を用いて表すと、時点t+
1でのアダマール変換結果F(t+1)は、時点tでのアダ
マール変換結果F(t)(f0(t)〜f3(t))を用いて、
次式
【数9】 に示すようになる。
【0024】このとき4次のアダマール変換に要する加
算又は減算回数は、時点t+1の入力データx(t+1)に
対して4サンプル前の時点t−3の入力データx(t-3)
との差分データx, (t) (=x(t+1)−x(t-3))を求
めるのに要する1回と当該差分データx, (t) に時点t
での変換結果F(t)(f0(t)、f1(t)、f2(t)、f
3(t))をそれぞれ加算又は減算するのに要する4回の計
5回となる。
【0025】この(9)式の関係を満足する4次のアダ
マール変換は、図1におけるアダマール変換回路10に
よつて演算処理することができる。ここでアダマール変
換回路10は、遅延出力部11及び加減算処理部12で
構成され、遅延出力部11は、入力データx(t) を4サ
ンプル分遅延した遅延データx(t-4) を4サンプル遅延
回路13を介して減算器S10に供給するように構成さ
れている。
【0026】減算器S10は、入力データx(t) より当
該遅延データx(t-4) を減算することにより、(9)式
第2項に対応する演算処理を実行し、演算結果を差分デ
ータx, (t) として加減算処理部12に出力するように
なされている。ここで加減算処理部12は、(9)式第
1項の加算又は減算処理に対応する4つの加減算器A1
0、S11、A12、S13に差分データx, (t) をそ
れぞれ供給するようになされている。
【0027】このとき加減算器A10、S11、A1
2、S13は、前時点t−1での変換結果F(t-1) に差
分データx, (t) を加算又は減算すると、演算結果を現
時点tの変換データF(t) (f0(t)、f1(t)、f2(t)、
3(t))として出力する。またレジスタR10、R1
1、R12、R13は、加減算器A10、S11、A1
2、S13より新たな変換データf0(t)、f1(t)、f
2(t)、f3(t)を入力するごとに保持内容を書き換える。
【0028】ここでレジスタR10及びR11は、一時
記憶されている変換データf0(t-1)及びf1(t-1)をそれ
ぞれ対応する加算器A10及び減算器S11に供給する
ようになされており、またレジスタR12及びR13
は、一時記憶されている変換データf2(t-1)及びf3(t-
1)をそれぞれ互いの減算器S13及び加算器A12に供
給するようになされている。
【0029】以上の構成において、アダマール変換回路
10は、時点t0 より入力データx0 、x1 、x2 ……
が順次入力されるごとに当該入力データx0 、x1 、x
2 ……を減算器S10及び4サンプル遅延回路13に入
力する(図2(A))。因みにこの実施例の場合、レジ
スタR10、R11、R12、R13に記憶されるデー
タ値は時点t0 に先立つて負論理のクリア信号CLR2
(図2(D))によつてクリアされる。
【0030】また図2において〔1, 2〕は時点t1 及び
2 の入力データx1 及びx2 の和x1 +x2 を表すも
のとし、〔1,-2〕は入力データx1 及びx2 の差x1
2を表すものとする。アダマール変換回路10は、時
点t0 からt4 の間、4サンプル遅延回路13の遅延出
力が不定であるため、負論理のクリア信号CLR1(図
2(B))によつてクリアされたデータを遅延出力x(t
-4) として減算器S10に出力する。
【0031】減算器S10は、このとき入力データx
(t) と遅延出力x(t-4) との差分を求め、差分データx
, (t0)、x, (t1)、x, (t2)、x, (t3)として入力デー
タx0、x1 、x2 、x3 を加算器A10、A12及び
減算器S11、S13に出力する(図2(C))。
【0032】このとき加算器A10、A12及び減算器
S11、S13は、各レジスタR10〜R13から1サ
ンプル前の時刻における変換データf0(t-1)〜f3(t-1)
をそれぞれ入力し、演算結果を変換データf0(t)〜f
3(t)として出力する。例えば時点t3 の場合、加算器A
10は、レジスタR10から前時刻t2 の変換データf
0(t2) (=〔 0, 1, 2〕)を入力すると(図2
(H))、当該変換データf0(t2) に現時点t3 の減算
データx, (t3)(=x3 )を加算し(図2(C))、演
算結果を変換データf0(t3) (=〔 0, 1, 2, 3 〕)と
して出力する(図2(L))。
【0033】同様に減算器S11は、レジスタR11か
ら前時刻t2 の変換データf1(t2)(=〔 0,-1, 2〕)
を入力すると(図2(G))、現時点t3 の減算データ
,(t3)(=x3 )から当該変換データf1(t2) を減算
し、演算結果を変換データf1(t3) (=〔-0, 1,-2, 3
〕)として出力する(図2(K))。
【0034】一方加算器A12及び減算器S13は、互
いのレジスタR13及びR12より前時刻t2 の変換デ
ータf3(t2) (=〔-0,-1, 2〕)(図2(E))及びf
2(t2) (=〔-0, 1, 2〕)を入力し(図2(F))、現
時点t3 の減算データx, (t3)(=x3 )に加算及び減
算することにより、変換データf2(t3) (=〔-0,-1,2,
3 〕)(図2(J))及びf3(t3) (=〔 0,-1,-2, 3
〕)(図2(I))を出力する。
【0035】これにより時点t0 からt3 の間、(3)
式の関係を満たす変換データF(0)、F(1) 、F(2) 、
F(3) が出力される。またアダマール変換回路10は、
続く時点t4 以後、4サンプル遅延回路13より現時点
4 、t5 、t6 ……の入力データx4 、x5 、x6
…に対して4サンプル時刻前の入力データx0 、x1
2 ……を減算器S10に順次出力する。
【0036】これにより減算器S10は、現時点t4
5 、t6 ……と4サンプル時刻前t0 、t1 、t2
…の入力データの差分値を差分データx, (t4)(=x4
−x0 )、x, (t5)(=x5 −x1 )……として加算器
A10、A12及び減算器S11、S13に出力する
(図2(C))。
【0037】ここで各加算器A10、A12及び減算器
S11、S13は、当該差分データx, (t4)、x, (t5)
……を前時刻の変換データF(3) 、F(4) ……に加算す
ることにより、常に連続する4サンプリングの入力デー
タの和又は差でなる変換データF(4) 、F(5) ……を出
力する。
【0038】例えば時点t4 の場合、加算器A10は、
レジスタR10から前時刻t3 の変換データf0(t3)
(=〔 0, 1, 2, 3 〕)を入力すると(図2(H))、
当該変換データf0(t3) に差分データx, (t4)(=x4
−x0)を加算することにより時刻t1〜時刻t4 の連続4
サンプルの入力データx1 〜x4 をアダマール変換した
演算結果を変換データf0(t4) (=〔 1, 2, 3, 4 〕)
として出力する(図2(L))。
【0039】同様に減算器S11は、レジスタR11か
ら前時刻t3 の変換データf1(t3)(図2(G))の反
転データ「−f1(t3) 」(=〔 0,-1, 2,-3 〕)を入力
すると、当該反転変換データ「−f1(t3) 」に差分デー
タx, (t4)(=x4 −x0)を加算することにより時刻t
0 の入力データx0 を取り除き、変換データf1(t4)
(=〔-1, 2,-3, 4 〕)として出力する(図2
(K))。
【0040】一方、加算器A12及び減算器S13は、
互いのレジスタR13及びR12から前時刻t3 の変換
データf3(t3) (=〔 0,-1,-2, 3 〕)(図2(E))
及び変換データf2(t3) (図2(F))の反転信号「−
2(t3) 」(=〔 0, 1,-2,-3〕)を入力し、差分デー
タx, (t4)(=x4 −x0)を加算することにより、演算
結果を変換データf2(t4) (=〔-1,-2, 3, 4 〕)及び
3(t4) (=〔 1,-2,-3, 4 〕)として出力する。
【0041】以上の構成によれば、従来のアダマール変
換回路1及び5においては12個又は8個必要であつた
加減算器の数を5個に減らすことができ、アダマール変
換回路を従来に比して一段と小型かつ低消費電力で駆動
することができる。
【0042】(2)第2の実施例 図1との対応部分に同一符号を付して示す図3におい
て、20は全体として8次のアダマール変換回路を示
し、時系列に1サンプルづつずれて連続する8個の入力
データx0 〜x7 、x1 〜x8 ……について順次アダマ
ール変換するようになされている。
【0043】ここでアダマール変換回路20は、8次の
アダマール変換が4次のアダマール変換行列H4 を用い
て、次式
【数10】 と表せることに基づいて加算器又は減算器の数を削減す
る。
【0044】すなわち(10) 式は、次式
【数11】 に示すように、8次のアダマール変換は4次のアダマー
ル変換を2つ用いて表すことができる。
【0045】さらに(11)式において、現入力データx
(t) と4サンプル前の入力データx(t-4) との加算値
(x(t) +x(t-4) )を加算データP(t) とし、現入力
データx(t) と4サンプル前の入力データx(t-4) との
減算値(x(t) −x(t-4) )を減算データM(t) とする
と(11)式は、次式
【数12】 に示すように、(3)式と同じ構成が2段含まれている
ことが分かる。
【0046】すなわち8次のアダマール変換回路20
は、第1の実施例で示した4次のアダマール変換回路1
0を2つ用いて加算器及び減算器の数を減らすと共に、
2つのアダマール変換回路10に共通する遅延出力部1
1を共通に用いてさらに減算器の数を1個減らすことが
できる。
【0047】アダマール変換回路20は、入力データx
(t) を遅延出力部11に入力し、入力データx(t) を4
サンプル分遅延した遅延データx(t-4) と入力データx
(t)との差分でなる差分データx, (t) を4サンプル遅
延回路21及びセレクタ22にそれぞれ出力するように
なされている。
【0048】4サンプル遅延回路21は、差分データx
, (t) をさらに4サンプル分遅延し、遅延差分データx
,,(t) として加算器A21及び減算器S21に出力する
ようになされている。因みにセレクタ22は、セレクタ
信号SELにより初期設定のため時点t7 までは入力デ
ータx(t) を加算器A21及び減算器S21に出力する
ようになされている。
【0049】ここで加算器A21は、セレクタ22を介
して入力される差分データx,,, (t) (差分データx,
(t) 又は入力データx(t) )と4サンプル遅延回路21
を介して入力される遅延差分データx,,(t) とを加算し
て加減算処理部12Lに出力する。このとき差分データ
,,, (t) と遅延差分データx,,(t) との和の値は、次
【数13】 に示すように加算データP, (t) であり、加減算処理部
12Lは上述の第1の実施例の場合と同様の処理によつ
て8サンプルデータのうち下位4サンプルに対応する変
換データf0(t)、f1(t)、f2(t)、f3(t)を出力する。
【0050】一方、減算器S21はセレクタ22を介し
て入力される差分データx,,, (t)(差分データx, (t)
又は入力データx(t) )より4サンプル遅延回路21
を介して入力される遅延差分データx,,(t) を減算して
加減算処理部12Hに出力する。
【0051】このとき差分データx,,, (t) と遅延差分
データx,,(t) との差の値は、次式
【数14】 に示すように減算データM, (t) であり、加減算処理部
12Hは上述の第1の実施例と同様の処理によつて8サ
ンプルデータのうち上位4サンプルに対応する変換デー
タf4(t)、f5(t)、f6(t)、f7(t)を出力する。
【0052】これによりアダマール変換回路20は、遅
延出力部11に含まれる1個の減算器と、加算データP
, (t) 及び減算データM, (t) を出力する加算器A21
及び減算器S21と、各加減算処理部12H及び12L
に含まれる8個の加算器及び減算器の計11個の加減算
によつて8次のアダマール変換を実行するようになされ
ている。
【0053】以上の構成において、アダマール変換回路
20は、時点t0 より入力データx0 、x1 、x2 ……
が順次入力されるごとに当該入力データx0 、x1 、x
2 ……を遅延出力部11の減算器S10及び4サンプル
遅延回路13に入力する(図4及び図5)。
【0054】この実施例の場合、レジスタR10L(R
10H)、R11L(R11H)、R12L(R12
H)、R13L(R13H)に記憶されるデータ値は時
点t3のタイミングで負論理のクリア信号CLR2(図
4(I))によつてクリアされている。
【0055】またアダマール変換回路20は、時点t0
からt4 の間、4サンプル遅延回路13の遅延出力が不
定であるため、負論理のクリア信号CLR1(図4
(B))によつてクリアされたデータ「0」を遅延出力
として減算器S10に出力するものとする。
【0056】さらにアダマール変換回路20は、時点t
0 からt7 の間、セレクタ信号SELを立ち下げ、入力
データx(t) をセレクタ22より出力する(図4(D)
及び図5(D))。
【0057】例えば時点t8 の場合、アダマール変換回
路20は、4サンプル遅延回路13より現時点t8 の入
力データx8 (図5(A))に対して4サンプル時刻前
の入力データx4 を減算器S10に出力する。
【0058】このとき減算器S10は、現時点t8 と4
サンプル時刻前t4 の入力データx4 の差分値を差分デ
ータx, (t8)(=x8 −x4 )として4サンプル遅延回
路21に出力すると共に、セレクタ22を介して加算器
A21及び減算器S21に出力する(図5(C))。
【0059】ここで4サンプル遅延回路21は、差分デ
ータx, (t8)に対してさらに4サンプル時刻前の遅延差
分データx,,(t8)(=x4 −x0 )を加算器A21及び
減算器S21に出力する(図5(F))。
【0060】このとき加算器A21は、差分データx
,,, (t8)に遅延差分データx,,(t8)を加算し(図5
(E)及び図5(F))、加算データP, (t8)(=−x
0 +x8 )を下位の4サンプルに対応する加減算処理部
12Lに出力する(図5(G))。
【0061】またこのとき減算器S21は、差分データ
,,, (t8)から遅延差分データx,,(t8)を減算し(図5
(E)及び図5(F))、減算データM, (t8)(=x0
−x4 −x4 +x8 )を上位の4サンプルに対応する加
減算処理部12Hに出力する(図5(H))。
【0062】ここで加減算処理部12H及び12Lは、
上述の第1の実施例の加減算処理部12と同様に、各レ
ジスタR10L(R10H)、R11L(R11H)、
R12L(R12H)、R13L(R13H)に記憶さ
れている前時点t7 の変換データf0(t7)〜f3(t7)
(f4(t7)〜f6(t7))を加算データP, (t8)及び減算
データM, (t8)に加算又は減算する。
【0063】すなわち加算器A10Lは、レジスタR1
0Lから前時刻t7 の変換データf0(t7) (=〔 0, 1,
2, 3, 4, 5, 6, 7 〕)を入力すると(図5(Q))、
当該変換データf0(t7) に加算データP, (t8)(=x8
−x0)を加算することにより(図5(G))、時刻t1
時刻t8 の連続8サンプルの入力データx1 〜x8 を演
算した演算結果を変換データf0(t8) (=〔 1, 2, 3,
4, 5, 6, 7, 8 〕)として出力する。
【0064】同様に減算器S11Lは、レジスタR11
Lから前時刻t7 の変換データf1(t7) (=〔-0, 1,-
2, 3,-4, 5,-6, 7 〕)の反転データを入力すると(図
5(P))、反転データ「−f1(t7) 」(=〔 0,-1,
2,-3, 4,-5, 6,-7 〕)に加算データP, (t8)(=x8
−x0)を加算することにより(図5(G))、時刻t0
の入力データx0 を取り除き、変換データf1(t8) (=
〔-1, 2,-3, 4,-5, 6,-7,8 〕)として出力する。
【0065】一方、加算器A12L及び減算器S13L
は、互いのレジスタR13L及びR12Lより前時刻t
7 の変換データf3(t7) (=〔 0,-1,-2, 3, 4,-5,-6,
7 〕)(図5(N))及びf2(t7) (=〔-0,-1, 2, 3
,-4,-5, 6, 7〕)(図5(O)の反転データを入力す
ると、変換データf3(t7) 及び反転データ「−f
2(t7)」(=〔 0, 1,-2, -3, 4, 5,-6,-7〕)に加算デ
ータP, (t8)(=x8 −x0)を加算することにより(図
5(G))、時刻t0 の入力データx0 を取り除き、変
換データf2(t8) (=〔-1,-2, 3, 4,-5,-6, 7, 8 〕)
及び変換データf3(t8)(=〔 1,-2,-3, 4, 5,-6,-7, 8
〕)として出力する。
【0066】また加減算処理部12Hの加算器A10
H、A12H及び減算器S11H、S13Hも上述の場
合と同様、減算データM, (t8)に前時刻t7 の変換デー
タf4(t7) 、f7(t7) を加算すると共に、減算データM
, (t8)から変換データf5(t7)、f6(t7) を減算し、連
続8サンプルの入力データx1 〜x8 をアダマール変換
した変換データf4(t8) 〜f7(t8) を出力する。
【0067】以上の構成によれば、従来のアダマール変
換回路においては64個又は24個必要であつた加減算
器の数を11個に減らすことができ、アダマール変換回
路を従来に比して一段と小型かつ低消費電力で駆動する
ことができる。
【0068】(3)他の実施例 また上述の実施例においては、時系列に連続して入力さ
れる4個(図6(A))又は8個(図6(B))の入力
データx(t) について4次又は8次のアダマール変換を
実行する場合について述べたが、本発明はこれに代え、
2ラインにまたがつて入力される8個の入力データ(図
6(C))を単位ブロツクとする2行×4次のアダマー
ル変換の場合にも適用し得る。
【0069】この実施例の場合、アダマール変換回路3
0(図7)は、4サンプル遅延回路21に代えてライン
遅延回路31を有することを除いて同様の構成を有して
おり、上述のアダマール変換回路20と同様、11個の
加算器又は減算器によつて線順次に読み出される8個の
入力データを順次アダマール変換して出力するようにな
されている。
【0070】因み各走査線の各開始時に遅延出力部11
の各差分データx, (t) はセレクタ22がある場合と同
様に初期化されるためセレクタ22を省略することがで
きる。これによりアダマール変換回路30を一段と小型
に構成することができる。
【0071】また上述の実施例においては、1ライン上
に連続して存在する4個(図6(A))又は8個(図6
(B))の入力データx(t) について4次又は8次のア
ダマール変換を実行する場合について述べたが、本発明
はこれに代え、4ラインにまたがつて入力される16個
の入力データ(図6(D))を単位ブロツクとする4行
×4次のアダマール変換の場合にも適用し得る。
【0072】この実施例の場合、アダマール変換回路4
0(図8)は、バタフライ型のアダマール変換回路5の
3段のレジスタをライン遅延回路41、42、43に置
き換えてなる前処理部44及び4個の加減算処理部12
LL、12LH、12HL、12HHを有することを除
いてアダマール変換回路10と同様の構成を有してい
る。
【0073】ここでアダマール変換回路40は、バタフ
ライ型のアダマール変換回路5の構成を利用することに
より、垂直方向へのライン遅延回路の段数を節約するよ
うになされており、4ラインにまたがる16個のデータ
を線順次に入力データx(t)として読み出すと、当該入
力データx(t) から4サンプル前の遅延データx(t-4)
を減算した減算データx, (t) を前処理部44に供給す
るようになされている。
【0074】これによりアダマール変換回路40は、4
×4個の入力データx(t) に対する4行×4次のアダマ
ール変換を、遅延出力部11に含まれる1個の減算器
と、バタフライ演算に用いられる8個の加算器又は減算
器と、4個の加減算処理部12LL、12LH、12H
L、12HHに含まれる16個の計25個の加算器又は
減算器だけによつて実行することができる。
【0075】さらに上述の第1の実施例においては、加
減算処理部12を4個の加減算器及び4個のレジスタで
構成する場合について述べたが、本発明はこれに代え、
図9に示すように4ワードのレジスタ51及び算術論理
演算装置(ALU:arithmetric logic unit)52で構
成されるアキユームレータの構成のアダマール変換回路
に適用しても良い。
【0076】この実施例の場合、レジスタ51はアドレ
ス「0」〜「3」に現時点tに対して1サンプル前の4
個の変換データf0(t-1)〜f3(t-1)を格納するようにな
されており、算術論理演算装置52はアドレス信号AD
Rによつて指定されるアドレスから該当する変換データ
を順次読み出して時分割処理するようになされている。
【0077】ここでアドレス信号ADRは、図10に示
すように、2サンプルごと(すなわち1サンプル前と
後)にアドレス「2」と「3」の指定の順序が交互に入
れ代わるようになされている。これは加算器A12及び
減算器S13が、相互に他方のレジスタR13及びR1
2より1サンプル前の変換データf3(t-1)及びf2(t-1)
を読み出すことに対応するためである。
【0078】さらに上述の実施例においては、1ライン
上に4個又は8個連続する入力データx(t) を4次又は
8次のアダマール変換に本発明を適用する場合について
述べたが、本発明はこれに限らず、一般に時系列に4・
m(m=1、2、3……)個連続する入力データを一組
とし、1サンプル時間づつ遅延した4・m個の入力デー
タx(t) を順次アダマール変換する4・m次のアダマー
ル変換の場合にも広く適用し得る。
【0079】さらに上述の実施例においては、各ライン
上に4個連続すると共に2ライン又は4ラインに亘つて
入力される1ブロツクの入力データx(t) を一度にアダ
マール変換する2行×4次又は4行×4次のアダマール
変換に本発明を適用する場合について述べたが、本発明
はこれに限らず、一般に垂直方向に2・n(n=1、
2、3……)ライン連続し、水平方向に4個連続する入
力データを一ブロツクとして2・n×4個の入力データ
x(t) を順次アダマール変換する2・n行×4次のアダ
マール変換の場合に広く適用し得る。
【0080】さらに上述の実施例においては、各ライン
上に4個連続すると共に2ライン又は4ラインに亘つて
入力される1ブロツクの入力データx(t) を一度にアダ
マール変換する2行×4次又は4行×4次のアダマール
変換に本発明を適用する場合について述べたが、本発明
はこれに限らず、一般に水平方向に4・m(m=1、
2、3……)個連続する入力データを一ブロツクとして
2×4・m個又は4×4・m個の入力データx(t) を順
次アダマール変換する2行×4・m次又は4行×4・m
次のアダマール変換の場合に広く適用し得る。
【0081】さらに上述の実施例においては、加算デー
タP, (t) 及び減算データM, (t)をそれぞれ水平方向
への4次のアダマール変換回路10を構成する加減算処
理部12に供給する場合について述べたが(図3、図6
及び図7)、本発明はこれに限らず、8次以上のアダマ
ール変換回路に入力するようにしても良い。
【0082】さらに上述の実施例においては、前単位ブ
ロツクに対して1サンプル分又は1ラインずらした現ブ
ロツクについて連続する入力データを順次アダマール変
換する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、
前単位ブロツクと現単位ブロツクで重複が生じるように
複数サンプル又は複数ラインずれたブロツクについて順
次アダマール変換する場合にも広く適用し得る。
【0083】
【発明の効果】上述のように本発明によれば、差分デー
タ出力部から出力される現入力データに対して所定時間
前に入力された遅延データと現入力データとの差分を求
めることにより、前単位ブロツクと現単位ブロツクとで
重複しない入力データでなる差分データを求め、当該差
分データに前単位ブロツクの第1〜第m×n番目の各変
換データを加算又は減算することによつて前単位ブロツ
クの第1〜第m×n番目の各変換データから現単位ブロ
ツクに含まれない入力データを削除する一方、現単位ブ
ロツクに含まれる入力データを加算することにより、前
単位ブロツクと現単位ブロツクに重複する冗長な演算を
省略することができ、従来に比して一段と小型かつ低消
費電力でm行n次のアダマール変換を実行することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるアダマール変換回路の第1の実施
例を示すブロツク図である。
【図2】その動作の説明に供するタイミングチヤート図
である。
【図3】本発明によるアダマール変換回路の第2の実施
例を示すブロツク図である。
【図4】その動作の説明に供するタイミングチヤート図
である。
【図5】その動作の説明に供するタイミングチヤート図
である。
【図6】単位ブロツクの説明に供する略線図である。
【図7】他の実施例における2行4次のアダマール変換
回路を示すブロツク図である。
【図8】他の実施例における4行4次のアダマール変換
回路を示すブロツク図である。
【図9】他の実施例における4次のアグマール変換回路
を示すブロツク図である。
【図10】その動作の説明に供するタイミングチヤート
である。
【図11】単位ブロツク相互間のブロツクデータの重な
りを示す略線図である。
【図12】従来の4次のアダマール変換回路を示すブロ
ツク図である。
【図13】従来の4次のアダマール変換回路を示すブロ
ツク図である。
【符号の説明】
1、5、10、20、30、40、50……アダマール
変換回路、11……遅延出力部、12……加減算処理
部、13、21……4サンプル遅延回路、22……セレ
クタ、31、41、42、43……ライン遅延回路、R
……レジスタ、A……加算器、S……減算器。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】垂直方向にm個(m=1、2、4、8…
    …)及び水平方向にn個(1、4、8、16……)連続
    するm×n個の時系列入力データを単位ブロツクとし、
    前単位ブロツクに対してブロツクデータが一部重複する
    ように設定された現単位ブロツクを順次アダマール変換
    することにより、上記ブロツクデータを第1〜第m×n
    番目の変換データに変換するm行n次のアダマール変換
    回路において、 現入力データと当該現入力データに対して所定時間前に
    入力された遅延データとの差分を求め、差分データとし
    て出力する差分データ出力部と、 上記差分データに上記前単位ブロツクの第1〜第m×n
    番目の各変換データを加算又は減算し、上記現単位ブロ
    ツクの第1〜第m×n番目の変換データとして出力する
    加減算処理部とを具えることを特徴とするm行n次のア
    ダマール変換回路。
  2. 【請求項2】上記単位ブロツクは、連続する8個の時系
    列入力データを単位ブロツクとすると共に、 上記差分データ出力部は、 上記入力データと当該入力データを4サンプル時間遅延
    した第1の遅延データとの差分を求め、差データとして
    出力する差データ生成手段と、 上記差データをさらに4サンプル時間遅延し、第2の遅
    延データを生成する遅延手段と、 上記差データから上記第2の遅延データを減算し、当該
    減算データを上記差分データとして出力する第1の加減
    算手段と、 上記差データに上記第2の遅延データを加算し、当該加
    算データを上記差分データとして出力する第2の加減算
    手段とを有し、 上記加減算処理部は、 上記減算データに上記前単位ブロツクの第5〜第8の変
    換データを加算又は減算し、上記現単位ブロツクの第5
    〜第8の変換データとして出力すると共に、上記加算デ
    ータに上記前単位ブロツクの第1〜第4の変換データを
    加算又は減算し、上記現単位ブロツクの第1〜第4の変
    換データとして出力することを特徴とする請求項1に記
    載の8次のアダマール変換回路。
  3. 【請求項3】上記単位ブロツクは、連続する4個の時系
    列入力データを単位ブロツクとすると共に、 上記差分データ出力部は、 上記入力データと当該入力データを4サンプル時間遅延
    した遅延データとの差分を求め、上記差分データを出力
    する差データ生成手段を有し、 上記加減算処理部は、 上記差分データに上記前単位ブロツクの第1の変換デー
    タを加算し、現単位ブロツクの第1の変換データとして
    出力する第1の加減算手段と、 上記差分データから上記前単位ブロツクの第2の変換デ
    ータを減算し、現単位ブロツクの第2の変換データとし
    て出力する第2の加減算手段と、 上記差分データに上記前単位ブロツクの第4の変換デー
    タを加算し、現単位ブロツクの第3の変換データとして
    出力する第3の加減算手段と、 上記差分データから上記前単位ブロツクの第3の変換デ
    ータを減算し、現単位ブロツクの第4の変換データとし
    て出力する第4の加減算手段とを有することを特徴とす
    る請求項1に記載の4次のアダマール変換回路。
  4. 【請求項4】上記単位ブロツクは、連続する4個の時系
    列入力データを単位ブロツクとすると共に、 上記差分データ出力部は、 上記入力データと当該入力データを4サンプル時間遅延
    した遅延データとの差分を求め、上記差分データを出力
    する差データ生成手段を有し、 上記加減算処理部は、 指定アドレスに上記前単位ブロツクの第1〜第4の変換
    データを順次格納するレジスタと、 上記レジスタより読み出した上記前単位ブロツクの第1
    〜第4の変換データを上記差分データに加算又は減算
    し、現単位ブロツクの第1〜第4の変換データとして出
    力する加減算手段とを有することを特徴とする請求項1
    に記載の4次のアダマール変換回路。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6732130B2 (en) 1999-12-24 2004-05-04 Nec Corporation Fast hadamard transform device

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US6732130B2 (en) 1999-12-24 2004-05-04 Nec Corporation Fast hadamard transform device

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