JPH05233531A - バス制御システム - Google Patents

バス制御システム

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JPH05233531A
JPH05233531A JP4030239A JP3023992A JPH05233531A JP H05233531 A JPH05233531 A JP H05233531A JP 4030239 A JP4030239 A JP 4030239A JP 3023992 A JP3023992 A JP 3023992A JP H05233531 A JPH05233531 A JP H05233531A
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JP4030239A
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English (en)
Inventor
Shigeki Yamada
茂樹 山田
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 排他制御用のロック情報を設定する場合に、
真に必要な時間のみバスを使用するようにして、バス使
用の無駄な時間をなくすとともに、バス待ち時間を短縮
することができ、それによりバススル−プットを向上さ
せる。 【構成】 従来のテスト&セット命令をそのまま使用
し、かつスプリットトランザクション方式を基にして、
共有メモリ側にロック中状態を管理するロック中管理バ
ッファと、テスト&セット命令読み出し実行要求を蓄積
するT&Sリ−ドペンディングバッファとを設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数のプロセッサと共
有メモリを備えたマルチプロセッサシステムにおいて、
プロセッサと共有メモリ間を接続するバスの転送能力を
向上させるためのスプリットトランザクション方式を基
本としたバス制御システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、複数のプロセッサをバスを介
して共有メモリに接続する構成のマルチプロセッサが多
く用いられている。図2は、従来のバス制御システムの
ブロック図である。図2において、1−1〜1−5はプ
ロセッサ、2はバス、3は共有メモリである。この共有
メモリ3は、バス2を介して5台のプロセッサからアク
セスされ、デ−タの読み書きが行われる。プロセッサ1
−1が共有メモリ3にデ−タの読み書きを行う場合に
は、先ずバス2の使用権を確保した後、共有メモリ3へ
の書き込みアドレスと書き込みデ−タをバス2上に送出
することにより、メモリアクセスが開始される。そし
て、メモリアクセスタイムに相当する遅延時間を経て後
に、書き込み処理が終了する。この間、バス2は継続的
にプロセッサ1−1に占有される。従って、もしメモリ
アクセスタイムが長い場合には、共有メモリ3からのア
ンサ(書き込み完了信号)が到達するまでバス2を長時
間無効保留するため、他のプロセッサ1−2〜1−5が
バス2を使用したい場合でも長時間待たされることにな
る。その結果、プロセッサの処理能力低下、あるいは単
位時間当りに実際に転送可能なデ−タ量(バススル−プ
ット)が大幅に低下してしまうという問題があった。こ
れを解決する方法の1つとして、スプリットトランザク
ション方式と呼ばれるバス制御方式が提案されている。
なお、スプリットトランザクション方式の従来文献とし
ては、例えば、『Performance Bus Interface D
esigner′sGuide』(1991年)National Semiconduct
or社発行、に記載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】スプリットトランザク
ション方式では、プロセッサからメモリに読み書きを行
う場合のバスアクセスサイクルを、プロセッサからメモ
リへの方向でアクセスするメモリアクセス要求サイクル
と、メモリからプロセッサへの方向でアンサを返送する
アンササイクル(読み出しでは、読み出しデ−タを返
送、書き込みでは、書き込み完了信号を返送)の2つの
サイクルに分割することバより、両者の間で一旦バスを
解放して、他のプロセッサ等がバスを使用できるように
する。これにより、スプリットトランザクション方式で
は、メモリからのアンサまでの待ち時間にバスを他の装
置に有効に利用させることにより、特にアクセスタイム
が長い場合には、スプリットしない方式に比べてバスス
ル−プットを大きく向上させることができる。次に、図
2における排他制御について述べる。複数のプロセッサ
1−1〜1−5をバス接続したマルチプロセッサシステ
ムにおいて、プロセッサ1−1が共有メモリ3のデ−タ
を読み出した後、そのデ−タを更新する前に、他のプロ
セッサ1−2が共有メモリ3上のデ−タを書き換えてし
まうと、両プロセッサ間で処理に矛盾が生じる。これを
防止するために、従来では、ソフトウェアレベルで『テ
スト&セット命令』を用い、またハ−ドウェアレベルで
は、『リ−ドモディファイライト方式』を用いていた。
これにより、最初のプロセッサ1−1が共有メモリ3を
アクセスした時点で排他制御を行っていた。具体的に
は、先ず共有メモリ3上のあるデ−タ(ロック状態デ−
タ)に、各プロセッサが使用中(ロック中)であるか否
かの情報を記憶させる。バス権を確保したプロセッサ
(例えば、プロセッサ1−1)はテスト&セット命令に
よりロック状態デ−タを読み出した後、バス2をそのま
ま占有してロック状態デ−タをロック中に書き換えてし
まう。このように、テスト&セット命令の前半の読み出
しサイクルと後半の書き込みサイクルの間で、バスを解
放せずに連続使用して、書き換えるバスアクセス方式が
リ−ドモディファイライト方式である。
【0004】次に、プロセッサ1−1は、ロック状態デ
−タを読み出し、そのデ−タをテスト命令によりテスト
する。もし、ロック中であることが表示されているとき
には、他のプロセッサ1−2〜1−5が先にロックを設
定していたことになる。その場合には、ロック中表示が
クリアされるまで、プロセッサ1−1はテスト&セット
命令によるデ−タ読み出しとテスト命令によるテストと
を繰り返し行う。このように、ロック中表示がクリアさ
れるまで、各プロセッサが同じ部分の命令実行を繰り返
し行うことを、スピンロックと呼ぶ。以上述べたよう
に、従来のリ−ドモディファイライトモ−ドの問題点
は、読み出しサイクルと書き込みサイクルの連続によ
りバスを長時間保留してしまい、他のプロセッサがバス
使用権を獲得しようとしても、非常に長い待ち時間が必
要となること、およびテスト&セット命令でテスト結
果がロック中を表示していた場合には、テスト&セット
命令を再実行する(つまり、スピンする)ので、スピン
による無駄なバス使用が増加し、さらにバストラヒック
を圧迫してしまうこと、である。本発明の目的は、これ
ら従来の課題を解決し、排他制御用のロック情報を設定
する場合にも、無駄なバス使用時間をなくし、バス使用
要求の待ち時間を短縮して、バススル−プットを向上さ
せることが可能なバス制御システムを提供することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明のバス制御システムは、ロック要求を送出す
る複数のモジュ−ルと、ロック要求を受け付け、ロック
中表示を行う記憶領域を有する共有モジュ−ルと、複数
のモジュ−ルおよび共有モジュ−ル間を相互接続するバ
スを有し、指定された記憶領域にロック中であることを
表示する情報を設定することにより排他制御を行う情報
処理システムにおいて、共有モジュ−ル内に、バスを経
由して送出されたロック要求を実現するバスアクセスシ
−ケンスを、ロック設定領域読み出し要求サイクルと
読み出しアンササイクルとロック設定領域書き込み
要求サイクルと書き込み完了アンササイクルの4つの
バスサイクルに分割したスプリットトランザクション方
式で実行するバス制御手段と、ロック要求を送出したモ
ジュ−ルおよびロック設定領域に関する識別情報を記憶
するロック管理記憶手段と、ロック設定領域読み出し要
求を記憶する要求ペンディング記憶手段と、共有モジュ
−ルがロック設定領域読み出し要求を受信した場合、ロ
ック管理記憶手段を参照してロック領域がロック中を表
示しているときには、ロック設定領域読み出し要求を要
求ペンディング記憶手段に記憶し、ロック領域がロック
中から解除されたときには、要求ペンディング記憶手段
からロック領域設定要求を読み出して、これをロック管
理記憶手段に登録することにより、待ち合わせていたロ
ック要求の処理を開始する実行制御手段とを有すること
に特徴がある。
【0006】
【作用】本発明においては、ソフトウェアレベルでは従
来のテスト&セット命令をそのまま使用するが、ハ−ド
ウェアレベルでは、スプリットトランザクション方式を
基本として、バッファで共有メモリ側にロック中の状態
の管理と、テスト&セット命令読み出し実行要求の蓄積
とを行い、それらを管理制御することにより、効率的な
排他制御を実現する。その場合に、リ−ドモディファイ
ライトのアクセスで読み出した結果は、必ずロック解除
となっているため、プロセッサ側ではスピン動作(テス
ト&セット命令の再実行動作)を行う必要がなく、無駄
なバス使用がなくなる。また、ロック中管理バッファと
テスト&セット・リ−ドペンディングバッファが連行メ
モリで構成されるので、バッファ内に登録されている情
報量に依存せず、一致アドレスの検出等を瞬時に行うこ
とができる。また、ロック中管理バッファのバッファ数
が複数個用意されるので、ロック中のアドレスが複数個
あってもそれぞれ異なるロック対象アドレスを有する複
数のロックを同時に管理することができ、非常に柔軟な
システムとなる。
【0007】
【実施例】以下、本発明の実施例を、図面により詳細に
説明する。図1は、本発明の一実施例を示すバス制御シ
ステムのブロック図である。図1において、10−1〜
10−5はプロセッサ、11はプロセッサバス、12は
共有メモリシステムである。共有メモリシステム12に
は、メモリアクセス要求を一時的に蓄積するメモリアク
セス要求バッファ13、ランダムアクセスメモリで構成
される共有メモリ本体15、共有メモリ本体15へのア
クセスを行うに必要なアドレス、デ−タを記憶するメモ
リアクセスレジスタ14、現在ロック中のメモリアリア
に関する情報の記憶と制御を行うロック状態記憶部1
6、記憶部16に内蔵され、ロック中のアドレスを管理
するためのロック中管理バッファ17、同じく、メモリ
アクセスレジスタ14のアドレスとロック中管理バッフ
ァ17内のアドレスとを比較する比較器18、テスト&
セット命令実行要求の記憶と制御を行うアクセス要求記
憶部19、記憶部19に内蔵され、ロック中に到着した
テスト&セット読み出し要求を一時的に待たせるための
テスト&セット・リ−ド要求ペンディングバッファ2
0、ならびに同じく、メモリアクセスレジスタ14のア
ドレスと、テスト&セット・リ−ドペンディングバッフ
ァ20内のアドレスとを比較する比較器21が設けられ
ている。ロック中管理バッファ17は複数のバッファか
ら構成され、比較器18も複数の比較器を内蔵してい
る。
【0008】ロック状態記憶部16は、連想メモリ(C
ontent Addressable Memory:CAM)で実現されて
いる。連想メモリの各セルは、ロック中管理バッファ1
7中の1個のバッファと比較器18の中の1個の比較器
のペアで物理的に構成されている。もし、ロック中管理
バッファ17内に複数のアドレスが記憶されていても、
連想メモリ機能により比較を同時並列に行うことができ
る。また、テスト&セット・リ−ドペンディングバッフ
ァ20は複数のバッファから構成され、比較器21も複
数の比較器を内蔵している。なお、アクセス要求記憶部
19も連想メモリ(CAM)で実現されている。連想メ
モリの各セルは、テスト&セット・ペンディングバッフ
ァ20の中の1個のバッファと比較器21の中の1個の
比較器のペアで物理的に構成されている。図1の下部に
示すように、ロック中管理バッファ17の内容は、現在
ロック中のアドレスを示すメモリアドレスフィ−ルド2
2、ロックをかけたプロセッサの番号を表示するプロセ
ッサIDフィ−ルド23、およびメモリタイプが読み出
しまたは書き込みのいずれであるかをセすリ−ド/ライ
ト情報フィ−ルド24から構成されている。また、要求
ペンディングバッファ20の内容は、実行待ちにあるテ
スト&セット・リ−ドのメモリアドレスを記憶するメモ
リアドレスフィ−ルド25、および実行要求を発行した
プロセッサの番号を表示するプロセッサIDフィ−ルド
26から構成されている。
【0009】図5および図6は、本発明の一実施例を示
すバスアクセスタイミングチャ−ト(ケ−ス1)および
バッファの内容を示す図であり、図7は、同じくタイミ
ングチャ−ト(ケ−ス2)およびバッファ内容を示す図
である。図5および図7に示すように、本発明のテスト
&セット命令は、T&S1のシ−ケンスに示すように、
スプリットトランザクション方式による4つのバスサイ
クルで実現される。すなわち、 Rr1・・・・プロセッサ10−1から共有メモリシ
ステム12に送出されるメモリ読み出し要求サイクルで
あって、プロセッサバス11上にはロック対象のメモリ
アドレスが格納されている。 Ra1・・・・Rr1に対するアンサのサイクルであ
って、共有メモリシステム12からプロセッサ10−1
へ読み出しデ−タが返送される。 Wr1・・・・ロック対象のメモリアドレスの内容を
『ロック中』に書き換えるように要求するサイクルであ
って、書き込みアドレスと『ロック中』を示す表示デ−
タがプロセッサ10−1から共有メモリシステム12へ
送出される。 Wa1・・・・Wr1に対するアンサのサイクルであ
って、書き込み完了を示す信号が共有メモリシステム1
2からプロセッサ10−1に返送される。 一方、共有メモリシステム12への単なる書き込み、読
み出しの場合には、両者ともに、それぞれ要求サイクル
とアンササイクルの2つの独立したバスサイクルにより
実現される。例えば、図5のクリアシ−ケンス(Clear
1)は、ロック中のメモリエリアをクリアするメモリ書き
込みアクセスを示したものであって、次の2つのサイク
ルから構成される。 Wrc1・・・・メモリへの書き込み要求サイクルであ
る。 Wac1・・・・メモリからのアンササイクル(書き込
み完了サイクル)である。
【0010】図3および図4は、本発明の一実施例を示
す共有メモリシステムの処理フロ−チャ−トである。以
下、図5のケ−ス1の場合と、図7のケ−ス2の場合
を、図3、図4のフロ−に従って説明する。図5のケ−
ス1では、共有メモリシステム12の同一アドレスに対
して5台のプロセッサ10−1〜10−5がそれぞれテ
スト&セット命令(T&S1〜5)の要求を順次発行
し、それらが共有メモリシステム12に連続して到着し
た例を示している。これらのテスト&セット命令発行時
の実行を発行順に述べる。 〔T&S1読み出し要求サイクルRr1の実行〕最初の
テスト&セット命令の読み出し要求Rr1が、図5
(1)のタイミングでメモリアクセス要求バッファ13
にセットされると、プロセッサバス11は一旦解放され
る。その後、図3に示すように、要求Rr1がメモリア
クセスレジスタ14にシフトされると(ステップS
1)、メモリアクセスタイプが判定された後(ステップ
S2)、Rr1が指定する読み出しアドレスとロック中
管理バッファ17に記憶されているアドレスとが比較器
18により比較される(ステップS3)。この時点で
は、ロック中管理バッファ17には何も記憶されていな
いため、一致アドレスがないという判定になる(ステッ
プS4)。これと並行して、Rr1によるメモリ読み出
しが行われ(ステップS6)、読み出しデ−タがロック
中を表示しているか否かをテストする(ステップS
7)。この時点では、ロックされているものはないた
め、NOに進む。次に、ロック中管理バッファ17のフ
ィ−ルド構成の内容をロック中管理バッファ17に登録
することにより、テスト&セットT&S1が以後ロック
中の状態に入ることを表示する(ステップS8)。その
結果、ロック中管理バッファ17は、図6に示すL
(1)の状態になる。
【0011】〔T&S1読み出しアンササイクルRa1
の実行〕共有メモリシステム12はバス権を確保し(ス
テップS9)、図5のRa1に示すように、読み出しデ
−タをプロセッサ10−1に返送する(ステップS1
0)。 〔T&S2読み出し要求サイクルRr2の実行〕一方、
2つ目のテスト&セット命令(T&S2)の読み出し要
求Rr2が、図5(2)のタイミングでプロセッサバス
11を経由してメモリアクセスレジスタ13にセットさ
れると(ステップS1)、T&Sリ−ドアドレスとロッ
ク中管理バッファ17内のアドレスとを比較する(ステ
ップS3)。ロック中管理バッファ17は図5の(1)
の状態になっているので、そこに登録されたアドレスと
Rr2で指定したアドレスとが一致する。従ってT&S
2読み出し要求Rr2をT&Sリ−ド要求ペンディング
バッファ20に登録し(ステップS5)、ロックが解除
されるまでRr2を待たせる。この時点におけるT&S
リ−ドペンディングバッファ20の状態は、図6に示す
P(2)のようになる。 〔T&S3読み出し要求サイクルRr3の実行〕引き続
き、次のテスト&セット読み出し要求(T&S3)が図
5に示すタイミング(3)で到着する。この場合にも、
T&S2の場合と同じように、T&Sリ−ドペンディン
グバッファ20に要求が蓄積され、図6のP(3)の状
態となる。〔T&S1書き込み要求サイクルWr1の実
行〕次に、T&S1の書き込み要求サイクルEr1が実
行されると(ステップS1,2,12)、メモリへの書
き込みを行い、ライト結果を指定されたプロセッサに返
送する(ステップS13)。これにより、プロセッサ1
0−1はロックをかけることに成功したので、必要な排
他処理を開始することができる。これと並行して、ロッ
ク対象のメモリエリアには、図5のM1に示すような
『ロック中(T&S1)』の状態が表示される。
【0012】〔T&S4読み出し要求サイクルRr4、
T&S5読み出し要求サイクルRr5の実行〕以後、2
つのテスト&セット読み出し要求(T&S4,T&S
5)が図5のタイミング(4)(5)で到着した場合に
も、T&S2の場合と同じように、T&Sリ−ドペンデ
ィングバッファ20に要求が蓄積されるので、最終的に
図6のP(5)の状態になる。 〔一般のメモリ書き込み要求サイクルWr6とアンササ
イクルWa6の実行〕T&S1からT&S5までの読み
書きアドレスと異なるアドレスのメモリエリアに対し
て、通常のメモリ書き込み命令の要求Wr6が図5の
(6)のタイミングで発生した場合には、メモリアクセ
スレジスタにその命令をロ−ドした後(ステップS1,
2)、Wr6の書き込みアドレスとT&Sリ−ドペンデ
ィングバッファ20に登録されているアドレス群とを比
較する(ステップS14)。しかし、一致するものがな
いため(ステップS16)、Wr6の書き込みサイクル
を実行し(ステップS15)、バス権を確保して(ステ
ップS17)、図5のWa6のタイミングで書き込み完
了アンサを返送する(ステップS19)。このように、
ロック中のアドレスと異なるアドレスのアクセスは、影
響を受けずに迅速に処理することができる点が特徴であ
る。
【0013】〔ロック解除書き込み要求サイクルWrc
1とアンササイクルWralの実行〕プロセッサ10−
1により必要な排他処理が終了すると、図5の(7)の
タイミングでロックを解除するためのメモリ書き込み命
令の要求Wrc1が共有メモリシステム12に到着す
る。これにより、この命令はメモリアクセスレジスタ1
4にロ−ドされ(ステップS1)、ライトアクセスアド
レスとT&Sリ−ドペンディングバッファ20内のアド
レスとが比較される(ステップS14)。同時に、ロッ
クを解除するメモリ書き込みが実行される(ステップS
15)。そして、ロック解除発行元であるプロセッサ1
0−1にそのアンサWac1を返送する(ステップS1
9)。これと並行して、T&Sリ−ドペンディングバッ
ファ20が図6のP(5)の状態になっている時点で、
ロック解除アドレスがT&S2,3,4,5の要求アド
レスと一致するので(ステップS16)、バッファの先
頭の要求T&S2が取り出され(ステップS18)、T
&Sリ−ドペンディングバッファ20は図6のP(7)
の状態となる。そして、T&S読み出し要求に対するア
ンサとして『ロック解除』を表示したアンサデ−タが準
備され(ステップS20,21)、T&S2発行元のプ
ロセッサ10−2にRa2サイクル(図5のRa2参
照)でアンサデ−タが返送される(ステップS22)。
【0014】すなわち、図5の(8)のタイミングま
で、T&S2の読み出しに対するアンサは待たされる
が、読み出しデ−タは図5のM2に示すように、必ず
『ロック解除』となっているため、プロセッサ10−2
側では、スピンつまりテスト&セット命令の再実行を行
う必要がなく、スピンによる無駄なバスアクセスがなく
なる。従って、その余裕分を他の装置に割り当てること
ができるので、システム全体の処理能力を向上させるこ
とが可能である。さらに、T&S2の読み出しRr2に
対するアンサRa2を待っている間は、バスを解放して
いるため、他のプロセッサがバスを有効に使用すること
ができ、システム全体の処理能力を高めることができ
る。次に、図4において、ロック中の管理バッファから
T&S1の情報を削除し、その代りに図6のL(8)に
示すように、新しくロックを開始したT&S2の情報を
登録する(ステップS23)。 〔T&S書き込み要求サイクルWr2とアンササイクル
Wa2の実行〕T&S読み出しアンササイクルRa2に
続いて、T&S2書き込み要求Wr2が到着すると、図
3,図4のステップS1,S2,S11を経由し、対応
するメモリエリアをロック中に書き換えて(図5のM3
のタイミング)(ステップS12)、書き込み完了信号
を図5のWa2としてプロセッサ10−2に返送する
(ステップS13)。プロセッサ10−2は、これによ
り必要な排他処理を開始することができる。ここで、T
&S2の書き込みWr2に対するアンサWa2を待って
いる間は、バスを解放しているため、他のプロセッサが
バス11を有効に使用することができ、システム全体の
処理能力を向上できる。
【0015】〔T&S2ロック解除書き込み要求サイク
ルWrc2以降の実行〕プロセッサ12−2による排他
処理が終了すると、T&S2のロック解除がT&S1ロ
ック解除の場合と同じように行われる。すなわち、ロッ
ク解除の書き込み要求Wrc2(図3のステップS2,
S15)により、メモリエリアを『ロック解除に書き換
えて、書き込み完了のアンサをWac2サイクルでプロ
セッサ10−2に返送すると同時に(ステップS1
9)、T&Sリ−ドペンディングバッファ20から次の
T&S処理要求(T&S3)の情報を取り出す(ステッ
プS18)。その結果、T&Sリ−ドペンディングバッ
ファ20の状態は、P(9)のようになる。その結果、
T&S3の読み出し要求Rr3を実行できる状態になっ
たので、そのアンササイクルRa3として、図5のタイ
ミング(10)で読み出しデ−タ(ロック解除を示すデ
−タ)を発行元のプロセッサ10−3に返送する。これ
に対するレスポンスとして、発行元プロセッサ10−3
から書き込み要求Wr3が送出されてくると、これを実
行して、メモリエリアがロック中(図5のM5)に書き
換えられる。そして、書き込み完了のアンサWa3を返
送するとともに、ロック中管理バッファ17にはロック
を設定したT&S3の情報が格納されて、図6のL(1
0)の状態になる。このように、スプリットトランザク
ション方式において、ロック中管理バッファ17とT&
Sリ−ドペンディングバッファ20を組み合わせること
により、簡単かつ高速に排他制御のバスアクセスシ−ケ
ンスが実現できる。
【0016】次に、図7のケ−ス2の場合を説明する。
ケ−ス2では、T&S10命令の実行によりロックがか
けられた状態で、次のテスト&セット要求T&S11が
発生した場合の例を示している。この場合にも、図3,
図4のフロ−によりケ−ス1と同じように処理されるこ
とが明らかである。なお、実施例ではロック中のアドレ
スが1個の場合のみを説明したが、ロック中のアドレス
が複数個ある場合でも、ロック中管理バッファ17の数
が複数個用意されているため、図3のステップS6,S
7,S8により、それぞれ異なったロック対象アドレス
を有する複数のロックを同時に管理することが可能であ
る。また、実施例では、プロセッサと共有メモリ間のテ
スト&セット命令を例にして述べたが、プロセッサやそ
の代りにスプリットトランザクション方式をサポ−トす
るものであれば、どのようなバスインタフェ−ス装置で
も差し支えない。例えば、共有メモリの代りにメモリマ
ップドI/Oのレジスタのようなものであってもよい。
要するに、本発明においては、バスを介して複数のモジ
ュ−ルと共有モジュ−ルとが相互接続されている場合
に、そのうちの1モジュ−ルが共有モジュ−ルをアクセ
スして、その中の1領域を排他制御するためにロックを
かける方式であれば、全てのものに適用できる。
【0017】このように、従来は、排他制御のためにリ
−ドモディファイライト方式、つまり読み出しと書き込
みの間でバスを解放しないバス連続占有方式を用いてい
たが、本発明では、これをスプリットトランザクション
方式で実現することにより、バスの無効保留時間がなく
なり、その分を他のプロセッサが有効利用できるように
なるので、システム全体の処理能力を向上させることが
できる。また、リ−ドモディファイライトのアクセスで
読み出した結果は必ず『ロック解除』となっているの
で、プロセッサ側ではスピン、つまりテスト&セット命
令の再実行を行う必要がない。すなわち、スピンによる
無駄なバスの使用がなくなるため、バスの空き時間が増
加して、システム全体の処理能力を一層向上させること
ができる。また、ロック中管理バッファとT&Sリ−ド
ペンディングバッファが連想メモリで構成されているた
め、バッファ内に登録されている情報の量に依存せず
に、一致アドレスの検出を瞬時に行うことができる。そ
の結果、本発明をメモリシステムに適用したときにも、
メモリシステムの性能低下を招くことがない。さらに、
ロック中のアドレスのエリアにアクセスしたプロセッサ
は、ロックが解除されるまで読み出しアンサの受信を待
たされることになるが、プロセッサから見ると、非常に
低速のメモリからのアンサを待っている場合と同じであ
り、ソフトウェアレベルから見たテスト&セット命令の
論理的意味は全く変わらない。従って、従来のスピンロ
ックを用いているソフトウェアをそのまま流用すること
ができるという利点がある。さらに、ロック中管理バッ
ファのバッファ数が複数個用意されているため、ロック
中のアドレスが複数個ある場合でも、複数のロックを同
時に管理することができ、柔軟なシステムを構築するこ
とができる。さらに、ロック中のアドレスと異なるアド
レスをアクセスする場合には、ロックの有無に関係な
く、通常のメモリシステムと同じく迅速に処理できるの
で、性能の低下を生じることはない。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
排他制御用のロック情報を設定する場合でも、真に必要
な時間だけバスを使用させるので、バス使用に無駄な時
間をなくし、バス使用要求の待ち時間を短縮して、バス
スル−プットを向上させ、システム全体の性能を高める
ことができる。
【0019】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すバス制御システムのブ
ロック図である。
【図2】従来のマルチプロセッサシステムのブロック図
である。
【図3】本発明における共有メモリシステムの処理フロ
−チャ−トである。
【図4】図3と同じく、共有メモリシステムの処理フロ
−チャ−トの他の一部である。
【図5】本発明におけるバスアクセス(ケ−ス1)のタ
イミングチャ−トである。
【図6】図5における各タイミング点でのバッファの内
容を示す図である。
【図7】本発明におけるバスアクセス(ケ−ス2)のタ
イミングチャ−トとバッファの内容を示す図である。
【符号の説明】
10−1〜10−5,1−1〜1−5 プロセッサ 11 プロセッサバス 12 共有メモリシステム 13 メモリアクセス要求バッファ 14 メモリアクセスレジスタ 15 共有メモリ本体 16 ロック状態記憶部 17 ロック中管理バッファ 18,21 比較器 19 アクセス要求記憶部 20 T&Sリ−ドペンディングバッファ 22,25 メモリアドレス 23,26 プロセッサID 24 リ−ド/ライト情報

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロック要求を送出する複数のモジュ−ル
    と、該ロック要求を受け付け、ロック中表示を行う記憶
    領域を有する共有モジュ−ルと、上記複数のモジュ−ル
    および上記共有モジュ−ル間を相互接続するバスを有
    し、指定された記憶領域にロック中であることを表示す
    る情報を設定することにより排他制御を行う情報処理シ
    ステムにおいて、上記共有モジュ−ル内に、上記バスを
    経由して送出されたロック要求を実現するバスアクセス
    シ−ケンスを、ロック設定領域読み出し要求サイクル
    と読み出しアンササイクルとロック設定領域書き込
    み要求サイクルと書き込み完了アンササイクルの4つ
    のバスサイクルに分割したスプリットトランザクション
    方式で実行するバス制御手段と、上記ロック要求を送出
    したモジュ−ルおよびロック設定領域に関する識別情報
    を記憶するロック管理記憶手段と、上記ロック設定領域
    読み出し要求を記憶する要求ペンディング記憶手段と、
    上記共有モジュ−ルが該ロック設定領域読み出し要求を
    受信した場合、上記ロック管理記憶手段を参照してロッ
    ク領域がロック中を表示しているときには、該ロック設
    定領域読み出し要求を上記要求ペンディング記憶手段に
    記憶し、該ロック領域がロック中から解除されたときに
    は、上記要求ペンディング記憶手段からロック領域設定
    要求を読み出して、これを上記ロック管理記憶手段に登
    録することにより、待ち合わせていたロック要求の処理
    を開始する実行制御手段とを有することを特徴とするバ
    ス制御システム。
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