JPH0523168B2 - - Google Patents

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JPH0523168B2
JPH0523168B2 JP60136317A JP13631785A JPH0523168B2 JP H0523168 B2 JPH0523168 B2 JP H0523168B2 JP 60136317 A JP60136317 A JP 60136317A JP 13631785 A JP13631785 A JP 13631785A JP H0523168 B2 JPH0523168 B2 JP H0523168B2
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JP
Japan
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skin
polyvinyl chloride
fabric
foam
vacuum
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP60136317A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS61293837A (ja
Inventor
Hidehito Sogi
Shigeyoshi Fukushima
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Toyo Tire Corp
Original Assignee
Toyo Tire and Rubber Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Toyo Tire and Rubber Co Ltd filed Critical Toyo Tire and Rubber Co Ltd
Priority to JP60136317A priority Critical patent/JPS61293837A/ja
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  • Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明はフアブリツク表皮を有する自動車用
インストルメントパツドの成形方法に関する。
(従来技術) フアブリツク表皮を有するインストルメントパ
ネルのセフテイパツドの製造法は特開昭59−
156748号により公知である。しかしながら、この
先行技術の方法で得られた真空成形表皮は保形性
に乏しく、液状のポリウレタン発泡性原液により
一体発泡成形した際、フアブリツク表皮組織内に
ポリウレタン発泡性原液が発泡圧でフアブリツク
組織内に浸透してフアブリツクを硬化させる欠点
があり、又保形性に乏しいために発泡型と表皮と
の僅かな間隙からポリウレタン発泡性原液が表皮
表面側に回り込んで汚染するという難点もあるの
で、インストルメントパツド基材として発泡ウレ
タンにて予め発泡成形された基材を成形してお
き、これを貼りつけてインストルメントパツドを
製造する方法以外に適用できないという問題があ
つた。
(発明が解決しようとする問題点) この発明は、フアブリツク表皮の裏面に真空成
形後優れた表皮の保形性と弾性を兼備するポリ塩
化ビニール発泡体を貼り合わせて所望形状に真空
成形するに当り、ポリ塩化ビニール発泡体のフア
ブリツク表皮と接する面とは反対側の面にのみ、
10%モジユラスが50Kg/cm2以下の低モジユラスポ
リ塩化ビニールの非発泡層を形成させておくこと
により、真空成形における成形自由度の高い複合
発泡シート積層フアブリツク表皮となすと共に、
真空成形後における表皮の優れた弾性及び保形性
が発泡成形型にセツトした時発泡成形型に密着し
てポリウレタン発泡性原液のフアブリツク表面側
への回り込みを阻害するだけでなく、非発泡ポリ
塩化ビニール層の存在がポリウレタン発泡性原液
のフアブリツク表皮組織内への浸透をも阻止して
美麗でソフト感に富むフアブリツク表皮のインス
トルメントパツドを成形する方法を提供しようと
するものである。
(問題点を解決するための手段) この発明で使用するフアブリツク表皮材として
は、低荷重で伸張可能で且つ比較的低い温度で軟
化する合成繊維からなる布帛例えば織物、編物或
は不織布等が用いられる。このような布帛の代表
的なものとしては例えば鐘ケ淵化学製繊維カネカ
ロン(アクリル系)や、セーレン(株)製のセリート
トリコツトKKT315(ポリエステル系)、或は市販
のポリウレタン系弾性繊維のスパンデツクスを交
織した織物等が挙げられる。
本願で使用するポリ塩化ビニール発泡体の片面
にポリ塩化ビニールの非発泡層を形成した複合発
泡体シートとしては、発泡層の発泡倍率が2〜6
倍で厚みが0.5〜2.0mmであり、非発泡層の厚みが
0.1〜1.5mmからなるものが望ましい。特に本願に
おいては上記の非発泡のポリ塩化ビニールシート
層の存在と、この層がフアブリツクとの接触面と
反対側の面に位置すること、及び非発泡層の10%
モジユラスが1〜50Kg/cm2であることが不可欠で
ある。勿論、複合発泡体シート全体の10%モジユ
ラスが1〜50Kg/cm2の範囲のものであつてもよ
い。この非発泡ポリ塩化ビニール層の10%モジユ
ラスが50Kg/cm2以上になると、成形されたインス
トルメントパツドのソフト感が損われる。又、10
%モジユラスは低い程好ましいが、実質的にはフ
アブリツク表皮やポリ塩化ビニール発泡体のモジ
ユラスによつて制約を受けるので、非発泡層のみ
を1Kg/cm2以下としても意味がなくなる。尚一般
にインストルメントパツド成形用に使用されてい
るポリ塩化ビシールは10%モジユラスが150Kg/
cm2前後のものであり、このような高モジユラスの
ものを用いると著しくソフト感を損うので不適当
である。上記したような複合発泡体シートを得る
手段としては、ポリ塩化ビニール発泡体の0.5〜
2.0mm厚みのシートの片面に、10%モジユラスが
1〜50Kg/cm2、厚さ0.1〜1.5mmの非発泡状ポリ塩
化ビニールシートを接着剤にて貼り合わせるか、
熱融着させて作ることができる。又、ポリ塩化ビ
ニール発泡体シートの片面にゲル化後10%モジユ
ラスが1〜50Kg/cm2の非発泡性の膜を形成する塩
ビゾルを塗布して作ることもできる。或は、市販
のポリ塩化ビニール発泡体シートを片面又は両面
に金属熱板を圧接して表面の気泡を潰して実質的
に非発泡状層を形成し、片面の場合はそのままで
両面の場合は厚み方向に1/2に漉き割して用いて
もよい。本願が発泡体シートの片面にのみ非発泡
ポリ塩化ビニール層を形成したものを用いるの
は、フアブリツク表皮と貼り合わせて真空成形す
る際に加熱によつて気泡中に残存する発泡剤や気
体の熱膨張によつて変形したり著しい時は破裂の
起ることがあるためである。
複合発泡体シートとフアブリツク表皮との貼り
合わせに用いる接着剤としては、真空成形時の加
熱によつて接着力が著しく低下するものでなけれ
ば公知の接着剤は何れも使用可能であるが、硬化
後の柔軟さと耐熱性の面からはポリウレタン系接
着剤が最も適当である。
フアブリツク表皮と複合発泡体シートとの貼り
合わせ表皮を真空成形型で所望の形状に真空成形
する方法は公知の方法を利用すればよいが、フア
ブリツク表皮層と積層されているので、公知のポ
リ塩化ビニール表皮層の場合に比し、高目の温度
で加熱して真空成形することが必要になる。この
場合ポリ塩化ビニール発泡体の加熱用熱が直接気
泡面に当たることがないように非発泡ポリ塩化ビ
ニール層を配置させてあるので、高目の温度によ
つて軟化が起つても気泡が潰れることが少ないが
故に、高目の温度の加熱によつても円滑な真空成
形を行うことができるのである。
尚、ポリ塩化ビニール発泡体は断熱性があるた
め、余り厚いものを用いると真空成形が困難とな
るので、厚さとしては2.0mm以上のものは避けた
方がよい。一旦真空成形された後は、2〜6倍発
泡程度の比較的低発泡倍率のものを用いるので、
形状保持性及び弾性に優れた成形体が得られるの
である。
このようにして得られた真空成形積層表皮及び
発泡性ウレタン原液と一体発泡成形するために使
用される芯材としては、公知の例えば金属又は
ABS(アクリロニトリル、ブタジエンスチレン)、
PPO(ポリフエニレンオキサイド)、AS−G(ガ
ラス繊維強化アクリロニトリルスチレン)、PP−
G(ガラス繊維強化ポリプロピレン)等の合成樹
脂を所望形状に成形し剛性材料が用いられる。
真空成形積層表皮及び発泡性ウレタン原液と芯
材とよりインストルメントパツドを一体発泡成形
する方法としては、例えば真空成形された積層表
皮をポリウレタン発泡成形型の下型にフアブリツ
ク面が型内面に接するようにして挿入し、上型内
面に剛性芯材を成形表皮の形状に一致するように
取り付けておいて、成形表皮の非発泡ポリ塩化ビ
ニール層面に発泡性ポリウレタン原液を注入し、
上型を閉じて一体発泡成形するようにすればよ
い。
(実施例) 実施例 1 複合発泡体シートとして厚さ1.1mmの4倍発泡
のポリ塩化ビニール発泡体シートの片面に厚さ
0.7mmのポリ塩化ビニール非発泡シートを(株)コニ
シ製の2液型ウレタン系接着剤KU10のA液及び
B液を用いて貼り合わせた。得られた複合発泡体
シートの10%モジユラスは、通常のシヨツパー型
引張り試験機を用いて測定した所15Kg/cm2であつ
た。この複合発泡体シートの軟質非発泡ポリ塩化
ビニールシートを貼り合わせていない側の面に、
上記と同じウレタン系接着剤を用いてセーレン(株)
製のセリートトリコツトKKT315(ポリエステル
系繊維)を積層接着させて積層表皮材を得た。次
いで得られた積層表皮材を真空成形機にセツト
し、遠赤外線ヒーターを320℃に設定して表皮材
の表裏面から25cm離れた位置で65秒間加熱してフ
アブリツク部の温度を150℃迄上昇させた後凸形
真空成形型に接触させ真空吸引して成形を行つ
た。
得られた真空成形表皮をポリウレタン発泡型の
下型に、上型にはAS−G樹脂で成形した剛性芯
材をセツトしておいて、発泡性ウレタン原液を下
型の真空成形表皮上に注入して一体発泡成形を行
つた所、フアブリツク表皮側に発泡性ウレタン原
液の回り込みも、フアブリツク組織内への浸透に
よる硬化もなく、ソフト感に富む良好なフアブリ
ツク表皮のインストルメントパツドが得られた。
(発明の効果) ポリ塩化ビニール発泡体の片面に形成したポ
リ塩化ビニール非発泡層の存在により、発泡性
ポリウレタン原液と一体発泡した際のフアブリ
ツク層への発泡液の浸透硬化を防止することが
できるので、フアブリツクの外観や風合を損う
ことがない。
前記のポリ塩化ビニール非発泡層の10%モジ
ユラスを1〜50Kg/cm2の範囲に特定したことに
よつて、フアブリツクと貼合せた積層表皮材を
真空成形する際の成形性に優れ、且つポリ塩化
ビニール発泡層の片面にのみ非発泡層を設ける
ことによつて加熱による変形や発泡層の破裂を
防止することが可能となつただけでなく、成形
後のインストルメントパツドのソフト感をより
一層向上させることができた。
この発泡層と非発泡層との複合化により、真
空成形後の形状保持性を高めることが可能とな
り、ポリウレタン発泡型にセツトした時、発泡
型に密着し易くなるので、フアブリツク表皮の
表面側へ液状発泡ウレタン原液の回り込みを防
止する効果を発揮する。
等の効果を有するので、実用上極めて有用な技術
ということができる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 ポリ塩化ビニール発泡体の片面に10%モジユ
    ラスが1〜50Kg/cm2の低モジユラスポリ塩化ビニ
    ール非発泡層を形成させた複合発泡体シートを、
    非発泡層を形成させない面がフアブリツクの裏面
    に当接するようにして貼り合わせて真空成形し所
    望形状を賦形した表皮を発泡成形型にセツトし、
    剛性材料からなる芯材と三者一体発泡成形するこ
    とを特徴とするインストルメントパツドの成形方
    法。
JP60136317A 1985-06-21 1985-06-21 インストルメントパツドの成形方法 Granted JPS61293837A (ja)

Priority Applications (1)

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JP60136317A JPS61293837A (ja) 1985-06-21 1985-06-21 インストルメントパツドの成形方法

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JPS61293837A JPS61293837A (ja) 1986-12-24
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JPH07121532B2 (ja) * 1988-03-10 1995-12-25 難波プレス工業株式会社 三層ラミネート表皮材を有する一体発泡製品
US11633937B2 (en) * 2016-02-17 2023-04-25 Inoac Corporation Skin foam-in-place foamed article and production method thereof

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