JPH05231468A - エンジンマウント装置 - Google Patents

エンジンマウント装置

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JPH05231468A
JPH05231468A JP3101292A JP3101292A JPH05231468A JP H05231468 A JPH05231468 A JP H05231468A JP 3101292 A JP3101292 A JP 3101292A JP 3101292 A JP3101292 A JP 3101292A JP H05231468 A JPH05231468 A JP H05231468A
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JP
Japan
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vibration
liquid
engine
actuator
liquid chamber
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JP3101292A
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English (en)
Inventor
Hidetoshi Shintani
英俊 新谷
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Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 液体封入式のマウント部材と磁歪素子等の磁
歪アクチュエータを組合せたエンジンマウント装置の個
々の手段のダンピング帯域の分担を図り、磁歪アクチュ
エータの有効能力の低減を実現する。 【構成】 主液室および副液室をオリフィスによって連
通せしめてなる液体封入式マウント部材と該液体封入式
マウント部材に組合わされ外部より印加される電気信号
に応じて伸縮ストロークおよび伸縮周期が変化するアク
チュエータ部材とからなり、エンジンと車体との間に介
設されるエンジンマウント装置において、上記液体封入
式マウント部材の液室中の液圧の変化を検出する液圧変
化検出手段と、該液圧変化検出手段によって検出された
液圧の変化に応じて上記アクチュエータ部材の伸縮スト
ロークおよび伸縮周期を制御するアクチュエータ制御手
段とを設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本願発明は、車両においてエンジ
ンと同エンジンが取付けられる車体との間に配設され、
エンジンから車体に伝達される振動を吸収抑制すべく作
用するエンジンマウント装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車等の車両においては、エンジンが
その作動時に発生する振動の車体への伝播を緩和するこ
とにより、アイドルおよび走行時における車体振動及び
それに伴う車室内騒音の抑制を図るべく、通常エンジン
の車体に対する取付けは、弾性減衰作用による防振機能
を備えた複数のエンジンマウント装置をエンジンと車体
との間に介在させて行なわれるようになっている。この
ようなエンジンマウント装置の一例として、例えば特開
昭59−23140号公報に示される如く、電歪素子を
利用してエンジンから伝達される振動の吸収を図る振動
吸収機構を備えたものが提案されている。このような電
歪素子を利用した振動吸収機構を備えるエンジンマウン
ト装置においては、エンジンと該エンジンが取付けられ
る車体との間に、所定の弾性係数を有した防振用弾性部
材と例えば電圧又は電流が印加されたときに厚みを増大
させる方向に歪みを生じて機械的に変位する複数の電歪
素子積層体よりなるアクチュエータ部材とが一体に配置
されて形成されているとともに、エンジンに取付けられ
た振動検出器と該振動検出器からの振動検出信号が供給
される正弦波電圧発生器とが設けられ、該正弦波電圧発
生器が、各振動検出器から得られる検出信号に基づい
て、複数の電歪素子の積層体よりなるアクチュエータ部
材に、エンジンから車体側に伝達される振動に対して1
80°の位相差をもった逆相の振動を生じさせるための
正弦波電圧を供給するようになっている。そして、エン
ジンから複数の電歪素子による積層体部に伝達される振
動と複数の電歪素子による積層体部が正弦波電圧発生器
から正弦波電圧を受けることにより生じる振動とが相殺
せしめられるようになっている。
【0003】このような防振弾性部材と複数の電歪素子
の積層体よりなるアクチュエータをもって構成される振
動吸収機構は、防振弾性部材によって形成される主防振
部のみによっては車体への伝播が充分に制御され得ない
エンジンからの振動に対して、アクチュエータ部がその
車体への伝播を効果的に抑制する役割を果たす。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
エンジンマウント装置では、エンジンの振動を検出して
電歪アクチュエータを制御しているが、上記電歪アクチ
ュエータから車体に伝達される振動は、既に上記防振弾
性部材側で或る帯域(10Hz程度)までの振動は本来ダ
ンピングされている。従って、これを考慮することな
く、エンジン側の振動をそのまま反転して電歪アクチュ
エータの駆動を行ったのでは却って過剰に逆相振動を引
き起こすことになる問題がある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本願の請求項1および2
記載の発明は、上記の問題を解決することを目的として
なされたものであって、各々次のように構成されてい
る。
【0006】(1) 請求項1記載の発明の構成 請求項1記載の発明のエンジンマウント装置は、主液室
および副液室をオリフィスによって連通せしめてなる液
体封入式マウント部材と該液体封入式マウント部材に組
合わされ外部より印加される電気信号に応じて伸縮スト
ロークおよび伸縮周期が変化するアクチュエータ部材と
からなり、エンジンと車体との間に介設されるエンジン
マウント装置において、上記液体封入式マウント部材の
液室中の液圧の変化を検出する液圧変化検出手段と、該
液圧変化検出手段によって検出された液圧の変化に応じ
て上記アクチュエータ部材の伸縮ストロークおよび伸縮
周期を制御するアクチュエータ制御手段とを設けて構成
されている。
【0007】(2) 請求項2記載の発明の構成 請求項2記載の発明のエンジンマウント装置は、上記請
求項1記載の発明の構成とし、同構成において液体封入
式マウント部材が10Hz前後までの振動を減衰すると
ともに、それ以上の周波数の振動はアクチュエータ部材
が減衰するようになっていることを特徴としている。
【0008】
【作用】本願の請求項1および2記載の発明のエンジン
マウント装置は、各々上述のように構成されているの
で、当該各構成に対応して次のような作用を奏する。
【0009】(1) 請求項1記載の発明の作用 請求項1記載の発明のエンジンマウント装置は、先ず主
液室および副液室を相互にオリフィスによって連通せし
めてなる液体封入式のマウント部材と該液体封入式マウ
ント部材に一体的に組合わされ外部より印加される電気
信号に応じて、その伸縮ストロークおよび伸縮周期が変
化するアクチュエータ部材とから、エンジンと車体との
間に位置して介設されるエンジンマウント装置が構成さ
れている。
【0010】上述の如くに基本構成される本願請求項1
記載の発明に係るエンジンマウント装置においては、エ
ンジンから車体に伝達される振動が、例えば、そのうち
の比較的低い周波数範囲のものが主振動抑制部である液
体封入マウント部材の作用によって抑制されるようにな
るとともに、さらに同周波数範囲よりも高い中程度の周
波数範囲のものが、副振動抑制部であるアクチュエータ
部材によって抑制されるようになる。そして、アクチュ
エータ部材によって車体への振動の伝達が抑制されるに
あたっては、エンジンから伝達される振動に対応して上
記アクチュエータ部材を制御する信号を液圧変化検出手
段により検出された液圧変化検出信号としている。
【0011】従って、副振動抑制部であるアクチュエー
タ部材による振動の減衰は、あくまでも上記主振動抑制
部である液体封入式マウント部材による減衰状態を考慮
した適切なダンピング特性となり、アクチュエータ部材
の有効ストローク長を小さなものにすることが可能とな
る。
【0012】(2) 請求項2記載の発明の作用 請求項2記載の発明のエンジンマウント装置では、上記
請求項1記載の発明の作用をより有効に実現するため
に、具体的に液体封入式マウント部材が10Hz前後ま
での振動を減衰するとともに、アクチュエータ部材がそ
れ以上の周波数域の振動成分を減衰するようになってい
る。
【0013】従って、振動の周波数帯域に応じて両ダン
ピング手段を有効に使い分けることが可能となり上述し
た振動減衰作用が更に正確かつ高精度なものとなる。
【0014】
【発明の効果】以上の結果、本願発明のエンジンマウン
ト装置によると、適切かつ効果的な振動低減効果を実現
し得て、しかもアクチュエータ側の能力を可及的に小さ
なもの(小型、かつ小ストロークのもの)で足りるように
することができる。
【0015】
【実施例】
(1) 第1実施例 図1および図2は、本願発明の第1実施例に係るエンジ
ンマウント装置を示している。
【0016】先ず図1に示されるエンジンマウント装置
1Aは、例えば車両に装備されるエンジンにおける左右
又は前後2個所の所定の箇所に設けられたエンジン側ブ
ラケット2と、当該車両の車体フレームにおける所定の
箇所に設けられた車体側ブラケット4との間に介在せし
められて、エンジンの車体に対する取付けに用いられる
ようになっている。そして、上記エンジンマウント装置
1Aは、ラバー等の弾性部材により形成された弾性緩衝
部材6、該弾性緩衝部材6の上端部に固着された金属製
の取付板部7、上記弾性緩衝部材6の下方半部にそれを
包囲して固着された金属製の環状部材8、該環状部材8
の下端部に形成された係合部8aに係合するフランジ部
9aが形成された金属製のカップ状部材9等から構成さ
れた主振動抑制部10と、上記カップ状部材9の下方に
配され、その上端部11aが上記環状部材8における係
合部8aの下端面に当接し得る金属製のカップ状部材1
1、該カップ状部材11の底部内面と当該カップ状部材
9の底部外面との間に配設された筒状体を成す超磁歪部
材(ピエゾ素子でもよい)12等から構成された副振動抑
制部13と、上記超磁歪部材12の内側に配された筒状
体を成すコイル部14とを備えて構成されている。
【0017】主振動抑制部10を構成する弾性緩衝部材
6の上方半部に凹部21が形成されており、その凹部2
1に開口端部側が取付板部7に固定された金属製のカッ
プ状部材22が固着されている。また、弾性緩衝部材6
における環状部材8によって包囲された下方半部にも凹
部23が形成されており、その凹部23とカップ状部材
9の内側空間とによって密閉空間が形成されている。そ
して、カップ状部材22の内側空間内に頭部が配され、
その頭部から伸びる螺子部が取付板部7の中央部分を貫
通して上方に突出するものとされたボルト24及びそれ
に螺合するナット25が用いられて、取付板部7に対す
るエンジン側ブラケット2の取付けがなされており、ま
た、カップ状部材9の内側空間内に頭部が配され、その
頭部から伸びる螺子部がカップ状部材9の底部の中央部
分及び副振動抑制部13を構成するカップ状部材11の
底部の中央部分を貫通して下方に突出するボルト26及
びそれに螺合するナット27が用いられて、上記カップ
状部材9及びカップ状部材11の車体側ブラケット4に
対する取付けがなされている。
【0018】弾性緩衝部材6の下方半部に設けられた凹
部23とカップ状部材9の内側空間とによって形成され
た密閉空間は、カップ状部材9のフランジ部分9aに固
着された周縁部28aを有したラバー製のダイアフラム
部材28、及び、ダイアフラム部材28の上方に配さ
れ、環状部材8における括部8bに挿入係合せしめられ
た金属製の隔壁部材29により、第1の空間部30、第
2の空間部31及び第3の空間部32に区画されてい
る。第1の空間部30は、隔壁部材29によって閉塞さ
れた弾性緩衝部材6の凹部23の内側空間に相当し、第
2の空間部31は、ダイアフラム部材28と隔壁部材2
9との間の空間に相当し、第3の空間部32は、ダイア
フラム部材28によって閉塞されたカップ状部材9の内
側空間に相当する。
【0019】隔壁部材29は、第1の空間部30側に配
置された第1の金属板材33と第2の空間部31側に配
置された第2の金属板部材34とによって形成されてい
る。第1及び第2の金属板部材33及び34は、夫々の
周縁部が相互に固着されて一体化されており、また、第
1の金属板部材33が、環状部材8における括部8bに
対する挿入係合部を形成している。
【0020】第1の金属板部材33と第2の金属板部材
34との間には、環状空間部35が形成されており、第
1の金属板部材33における環状空間部35を形成する
部分における所定箇所に、第1の空間部30と環状空間
部35とを連通させる透孔33aが設けられるととも
に、第2の金属板部材34における環状空間部35を形
成する部分における所定箇所に、環状空間部35と第2
の空間部31とを連通させる透孔34aが設けられてい
る。
【0021】そして、第1の空間部30、第2の空間部
31、及び、隔壁部材29を構成する第1の金属板部材
33と第2の金属板部材34との間に形成された環状空
間部35は、例えば、エチレングリコールよりなる液体
が充填せしめられている。即ち、第1の空間部30及び
第2の空間部31は、夫々第1の液室及び第2の液室を
形成しており(以下、第1の空間部30及び第2の空間
部31を第1の液室、第2の液室と表現する)、また、
環状空間部35は、第1の金属板部材33に設けられた
透孔33a及び第2の金属板部材34に設けられた透孔
34aを液体流入出口として第1の液室30と第2の液
室31とを連通させるオリフィス通路を形成している
(以下、オリフィス通路に符号35を付して述べる)。
【0022】また、副振動抑制部13を構成するカップ
状部材11には、その底部から上方に突出してボルト2
6を包囲する筒状支持部11bが設けられており、筒状
支持部11bの上端部分はカップ状部材9の底部外面に
当接し得るようになっている。超磁歪部材12は、筒状
支持部11bを包囲して配され、その下端面部がカップ
状部材11の底部内面に固着されるとともに、その上端
面部がカップ状部材9の底部外面に固着されている。そ
して、超磁歪部材12は、外力が作用してその外力によ
る歪みを生ぜしめられるとき、それに応じて外部に対す
る磁界変化を生じるとともに、外部から磁界変化が作用
するときそれに応じた歪みを生じるものとされており、
例えば、鉄と希土類元素との合金により形成されてい
る。このような超磁歪部材12は、通常の磁歪部材に比
して、外力に応じて生じる磁界変化の度合い、及び外部
からの磁界変化が著しく大であり、特に作用する外力が
筒状体の軸方向に沿う方向のものであるときには、生じ
る磁界変化が著しく、また、作用する外部からの磁界変
化により生じる歪が、筒状体の軸方向に沿う方向の伸縮
であるとき、その歪の程度は著しい。コイル部14は、
超磁歪部材12とカップ状部材11との間に位置せしめ
られ、超磁歪部材12に隣接せしめられている。
【0023】さらに、符号15は上記主液室である第1
の液室を形成する第1の空間部30内の液圧の変化を検
出する液圧センサであり、該液圧センサ15は上記弾性
緩衝部材6および第1、第2の液室30,31並びにオ
リフィス通路35の組合せによってダンピングされた周
波数(〜10Hz付近)域を除く振動によって生じる上記
第1の液室30内の液圧の変化を検出して、その検出信
号を制御回路部16に供給する。制御回路部16は、圧
力センサ15から供給される検出出力信号のうちの、例
えば、150〜500Hzの範囲の周波数域のものに応
じて制御信号を形成し、その制御信号に応じた電流がコ
イル部14に流れるようにコイル部14を制御する。こ
のような制御回路部16は、具体的には、例えば図2に
示される如く、液圧センサ15とコイル部14との間に
直列に接続された、帯域増幅部41,極性反転部42、
及び、電圧−電流変換部(V−I変換部)43等を含んで
構成されている。
【0024】このような構成を有するエンジンマウント
装置1Aに、今エンジン側ブラケット2を通じてエンジ
ンが発生する振動が伝達されるときには、エンジン側ブ
ラケット2からの所定加速度の振動が、上記取付板部7
を通じて弾性緩衝部材6に伝達され、弾性緩衝部材6内
に形成された第1の液室30における液圧が変化せしめ
られる。そして、エンジンマウント装置1Aにおいて
は、第1の金属板部材33及び第2の金属板部材34に
夫々設けられた透孔33a及び34aの各々の径、液体連
通路35の内径等が選定されて、弾性緩衝部材6に伝達
される振動のうち、例えば、10Hz及びその周辺とさ
れる比較的低い周波数範囲の振動に対しては、それによ
り生じる第1の液室30における液圧変動に応答して、
第1の液室30と第2の液室31との間における液体連
通路35を通じての液体流動が生じるようにされてい
る。従って、弾性緩衝部材6に伝達される振動のうち
の、例えば、10Hz及びその周辺とされる比較的低い
周波数範囲の振動に起因する第1の液室30における液
圧変動は、液体連通路35を通じた第1の液室30と第
2の液室31との間の液体流動による緩衝作用により吸
収されて、隔壁部材29を通じてのカップ状部材9への
伝達が抑制される。その結果、弾性緩衝部材6に伝達さ
れる振動のうち、例えば、10Hz及びその周辺とされ
る比較的低い周波数範囲の振動は、車体側ブラケット4
が設けられた車体フレームへの伝達が抑制されることに
なる。
【0025】また、取付板部7を通じて弾性緩衝部材6
に伝達されるエンジンからの振動のうち、10Hz及び
その周辺とされる比較的低い周波数範囲より高い中程度
の周波数帯域のもの、例えば、周波数を100〜500
Hzとする振動については、それに起因する第1の液室
30における液圧変化が、それに対応して第1の液室3
0と第2の液室31との間における液体連通路35を通
じての液体流動が生じる対象とはされず、したがって隔
壁部材29に伝達され、さらに、隔壁部材29を通じて
カップ状部材9へ伝達されることになる。このようにし
てカップ状部材9へ伝達された、例えば周波数を100
〜500Hzとする振動に起因して第1の液室30に生
じた液圧変動は、カップ状部材9とカップ状部材11と
の間に配置された超磁歪部材12に、筒状体の軸方向に
沿う方向で、かつ周波数を100〜500Hzとする強
弱変化を伴った外力をカップ状部材9を通じて作用させ
る。
【0026】該場合には、超磁歪部材12は、カップ状
部材9を通じて作用せしめられる外力に応じて、それが
成す筒状体の軸方向に沿う方向の周波数を100〜50
0Hzとする伸縮歪を生じ、それに伴って、外部に対し
て周波数を100〜500Hzとする磁界変化を発生さ
せる。
【0027】制御回路部16Aにおいては、例えば周波
数を100〜500Hzとする上記第1の液室30内の
液圧変化に対応した検出出力電圧Svが、周波数を10
0〜500Hzとする信号に対して増幅作用を及ぼす帯
域増幅部41によって増幅され、零レベルを中心として
周波数を100〜500Hzとするレベル変化を有した
信号Sv′とされた後、極姓反転部42に供給される。
極姓反転部42からは、信号Sv′が極性反転されて得
られる制御電圧信号Siが送出されて、V−I変換部4
3に供給される。そして、V−I変換部43からは、制
御電圧信号Siに対する周波数を100〜500Hzとす
るレベル変化を有した制御電流信号Iiが得られて、そ
れがコイル部14に供給される。
【0028】このようにして制御電流信号Iiが供給さ
れるコイル部14は、制御電流信号Iiに応じて外力を
受けた超磁歪部材12が逆位相の関係となる磁界変化を
生じ、それを超磁歪部材12に作用させる。コイル部1
4により生ぜしめられた磁界変化が作用するものとされ
た超磁歪部材12は、それにより、筒状体の軸方向に沿
う方向の、周波数を100〜500Hzとする伸縮歪を
生じるが、斯かる伸縮歪は、カップ状部材9を通じて作
用せしめられる外力に応じて生じる伸縮歪とは逆位相の
ものとなる。それにより、超磁歪部材12にあっては、
カップ状部材9を通じて作用せしめられる外力に応じて
生じる伸縮歪が、コイル部14により生ぜしめられた磁
界変化に応じて生じる伸縮歪により打ち消されることに
なる。
【0029】従って、周波数を100〜500Hzとす
る振動に起因して第1の液室30に生じ、超磁歪部材
に、周波数を100〜500Hzとする強弱変化を伴っ
た外力をカップ状部材9を通じて作用させる液圧変動
は、超磁歪部材12によって吸収されて、カップ状部材
11への伝達が抑制され、取付板部7を通じて弾性緩衝
部材6に伝達されるエンジンからの振動のうちの、例え
ば、周波数を100〜500Hzとする振動の如き高い
中程度の周波数範囲のものも、超磁歪部材12の作用に
よってカップ状部材11への伝達が抑制されることにな
り、その結果、車体側ブラケット4が設けられた車体フ
レームへの伝達が抑制されることになる。
【0030】なお、取付板部7を通じて弾性緩衝部材6
に伝達されるエンジンからの振動のうち、周波数が50
0Hzを越えるものは、カップ状部材9及び11を経て
車体フレーム側に伝達されても、実質的に不都合を生じ
ることにはならない。
【0031】(2) 第2実施例 なお、上記実施例におけるコイル部14に対する鉄心
は、上述のように別途筒状支持部11bを形成するまで
もなく、例えば図3に示すように直接ボルト26の軸体
部を利用するようにしても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本願発明の実施例に係るエンジンマウ
ント装置の要部の構造を示す断面図である。
【図2】図2は、同装置の要部のシステム構成を示す制
御ブロック図である。
【図3】図3は、本願発明の第2実施例に係るエンジン
マウント装置の構成を示す断面図である。
【符号の説明】
1Aはエンジンマウント装置、6は弾性緩衝部材、7は
取付板部、8は環状部材、9,11はカップ状部材、1
0は主振動抑制部、12は超磁歪部材、13は副振動抑
制部、14はコイル部、15は液圧センサ、16は制御
回路部、28はダイアフラム部材、29は隔壁部材、3
0は第1の空間部(第1の液室)、31は第2の空間部
(第2の液室)、32は第3の空間部、35は環状空間部
(液体連通路)、42,72は極性反転部、43は電圧−
電流変換部である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主液室および副液室をオリフィスによっ
    て連通せしめてなる液体封入式マウント部材と該液体封
    入式マウント部材に組合わされ外部より印加される電気
    信号に応じて伸縮ストロークおよび伸縮周期が変化する
    アクチュエータ部材とからなり、エンジンと車体との間
    に介設されるエンジンマウント装置において、上記液体
    封入式マウント部材の液室中の液圧の変化を検出する液
    圧変化検出手段と、該液圧変化検出手段によって検出さ
    れた液圧の変化に応じて上記アクチュエータ部材の伸縮
    ストロークおよび伸縮周期を制御するアクチュエータ制
    御手段とを設けたことを特徴とするエンジンマウント装
    置。
  2. 【請求項2】 液体封入式マウント部材が10Hz前後
    までの振動を減衰するとともに、それ以上の周波数の振
    動はアクチュエータ部材が減衰するようになっているこ
    とを特徴とする請求項1記載のエンジンマウント装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8091872B2 (en) 2007-05-31 2012-01-10 Tokai Rubber Industries, Ltd. Fluid-filled type vibration damping device

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US8091872B2 (en) 2007-05-31 2012-01-10 Tokai Rubber Industries, Ltd. Fluid-filled type vibration damping device

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