JPH05231333A - 原動機によって駆動される被動機の制御装置 - Google Patents

原動機によって駆動される被動機の制御装置

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JPH05231333A
JPH05231333A JP92267898A JP26789892A JPH05231333A JP H05231333 A JPH05231333 A JP H05231333A JP 92267898 A JP92267898 A JP 92267898A JP 26789892 A JP26789892 A JP 26789892A JP H05231333 A JPH05231333 A JP H05231333A
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JP
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pump
pressure
prime mover
open loop
frequency
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Application number
JP92267898A
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English (en)
Inventor
Peter M Hamey
ミッシェル ハメイ ピーター
John Ineson
イネソン ジョン
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Aeroquip Vickers Ltd
Original Assignee
Vickers Systems Ltd
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Publication date
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04BPOSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS
    • F04B49/00Control, e.g. of pump delivery, or pump pressure of, or safety measures for, machines, pumps, or pumping installations, not otherwise provided for, or of interest apart from, groups F04B1/00 - F04B47/00
    • F04B49/10Other safety measures
    • F04B49/103Responsive to speed
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04BPOSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS
    • F04B49/00Control, e.g. of pump delivery, or pump pressure of, or safety measures for, machines, pumps, or pumping installations, not otherwise provided for, or of interest apart from, groups F04B1/00 - F04B47/00
    • F04B49/06Control using electricity
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04BPOSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS
    • F04B49/00Control, e.g. of pump delivery, or pump pressure of, or safety measures for, machines, pumps, or pumping installations, not otherwise provided for, or of interest apart from, groups F04B1/00 - F04B47/00
    • F04B49/08Regulating by delivery pressure

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  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Control Of Positive-Displacement Pumps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明の目的は被動機から要求される出力が
原動機に対し過大となって原動機を停止せしめることが
ないようにする被動機の制御装置を得るにある。 【構成】 交流(AC)電源によって駆動されるモータ
ー等の原動機により駆動される流体ポンプ等の被動機を
有し、上記被動機の操作が定電圧AC電源の周波数変化
によって影響される制御装置。上記制御装置は、更に上
記原動機と同一のAC電源によって駆動される、上記原
動機と同一の操作特性を有する調節機構を有し、この調
節機構は上記被動機に接続され、AC電源の周波数変化
に応じてその操作範囲を調節するよう操作される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は原動機によって駆動され
る被動機の操作を制御するための装置に関するものであ
る。本発明は、特に低機能の原動機、即ち、制御できな
い原動機の場合に適用されるものである。
【0002】
【従来の技術】補助翼を作動するため流体圧を用いる航
空機の多くには、主流体圧システムが故障したときに用
い得る緊急用流体圧源を設けることが要求されている。
補助翼制御等のための緊急流体圧を得るため、変位(ス
トローク)可変流体ポンプを駆動する原動機、例えばラ
ムエアタービン等を用いることが知られている。
【0003】然しながら、原動機の作動は航空機の速度
に依存するため緊急時に航空機の速度が低下したときは
原動機の出力が低下し、変位可変流体ポンプを用いてい
るため比較的に速い段階で流体圧源が失われるようにな
る。従ってシステムによって要求される流量及び所定圧
でポンプが流体圧を確実に供給できるよう圧力補償手段
が通常設けられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従って、若しポンプの
出口圧が航空機の速度低下によって消滅すれば、ポンプ
のピストンのストロークが増加して上記出口圧を自動的
に増大しようとし、その結果ポンプによって要求される
出力が増大して原動機を停止させる原因となる。このよ
うなことは、緊急流体圧源としては明らかに好ましくな
く、従って本発明の目的の一つはこのような欠点を除く
ようにした装置を得るにある。
【0005】このような航空機においては、電動ポンプ
の電源としてしばしば航空機エンジンによって駆動され
る低機能のAC発電機が用いられている。エンジン速度
変化によって、モーターを附勢するために用いられる定
電圧AC電源の周波数が変化し、その結果システムの最
大出力に影響を与えることは良く知られている。この問
題について以下説明する。
【0006】例えば可変出力斜板式ポンプのような流体
ポンプに対する共通の要望は、出力圧を負荷に応じて大
きく変化する流量にかかわらず一定に保持できることで
ある。斜板式ポンプは、これにフィードバック路を設け
て斜板またはヨーク角を出力圧によって変えるようにし
た定圧型ポンプに変えることができる。これは、スプリ
ングに抗してポンプ出力圧をバランスせしめる圧力補償
弁を設けることによって通常達成することがでる。この
弁からの出力はピストンに加え斜板またはヨークの角度
を制御せしめる。従って、例えば若し負荷によってポン
プ出力圧が上昇すれば、補償弁のスプールがスプリング
に抗して移動し、ポンプ出口からの高圧流体が弁出口に
達し、斜板角度制御ピストンが復帰スプリングに抗して
移動するようになる。これによって斜板またはヨークの
角度が減少すれば、流量が減少する。この結果、圧力が
新しい負荷条件に合致するように減少する。
【0007】これとは反対に、負荷の増加によってポン
プ圧が減少すれば、補償弁のスプールがスプリングによ
って移動されピストンに対する圧力が除去され、復帰ス
プリングによって斜板またはヨーク角が増大し、その結
果流量が増加し、新しい負荷に合致する大きさになる。
負荷変化によって要望されるようになる出力変化がポン
プの容量範囲内の場合には、負帰還操作による圧力低下
により流量が増加し、出力圧が安定に維持されるように
なる。
【0008】斜板角度が可能な最大値となり、最大流量
になれば、その後それ以上の流量増加要求には対応でき
ず、流量は一定に維持され、出力圧は一定に維持するこ
とはできず低下するようになる。
【0009】定圧領域内の操作においては、ポンプを駆
動するために要求されるトルク及び出力は共に流量に比
例する。入力はトルクと速度の積であり、出力は圧力と
流量の積であり、両者はポンプ効率が100%の場合に
は勿論互いに等しい。
【0010】以上はポンプの駆動速度が一定である限り
当然のことである。勿論、ポンプにはこれを駆動するた
めに好ましいモーターが要求される。このためAC誘導
モーターが多く用いられている。このようなモーターの
速度は一定ではない。事実上、定電圧源によって駆動さ
れる、かかるモーターのトルク/速度特性は、その速度
が負荷トルクが零の場合のAC駆動周波数に合致し、負
荷トルクが増加したとき低下するものである。然しなが
ら、速度変化は広範囲のトルク変化に対して比較的小さ
く、図1に示すように誤差なく一定速度とすることがで
きる。
【0011】モーターに要求されるトルクが、一定速度
において得られるモーターのトルク範囲内の場合にのみ
上記関係が良好に維持される。上記レベル以上のトルク
が要求される場合には、トルクの僅かな変化に対し速度
が大きく変わるモーター特性の範囲に入る。この範囲に
おいてはモーター操作は安定ではなく図1に示すように
停止しがちである。
【0012】モーター駆動ポンプの設計に際しては、ポ
ンプに要求される入力がACモーターに要求される出力
に合致することが望ましい。定速度操作のためには、モ
ーターのための臨界パラメータは出力トルク(出力はト
ルクと速度の積である)であり、ポンプのためには入力
トルクである。要求されるポンプトルクは、ポンプの変
位と圧力の積で与えられる。定圧でポンプを操作するた
めに要求される最大トルクは、ポンプの最大変位(スト
ローク)において生ずる。
【0013】ポンプ変位の範囲を越えるポンプの入力ト
ルク特性を図2に示す。トルクはポンプ変位とシステム
圧の関数であるため、定圧力システムのため全速度範囲
でこの特性はチャーニングロス(churning l
osses)を除いて良好に維持される。図1に示すよ
うなモータートルク出力特性は、ある余裕をもって図2
に示すように要求されるポンプ入力トルクに合致する必
要がある。従って、図3に示すようにポンプを駆動する
ために必要なサイズのモーターが定められる。然しなが
ら、供給流体圧と電気的負荷の両者を最良とするため図
5に示すような要求トルクが減少された図4に示された
特性を与える、ソフトカットオフ圧力補償制御を導入す
ることによって駆動モーターのサイズを減少せしめるこ
とが可能である。
【0014】以上の説明は、モーターに対するAC供給
電源が定電圧、定周波数のものであると仮定している。
然しながら、若しAC周波数が可変の場合にはモーター
速度とトルクがこれに応じて変化する。圧力帰還制御に
よりポンプ出口圧が速度変化に無関係に一定に維持され
る場合には、ポンプ出口流量が速度に応じて変化し、モ
ーターの駆動トルクは十分な大きさとなる。
【0015】以下、モーターの出力に対する影響及び定
電圧可変AC周波数電源のポンプに対する関係を考え
る。AC誘導モーターは、図6に示すように出力トルク
が周波数に反比例して変化し、全周波数範囲に亘り定出
力を与え、モーター速度が供給周波数に比例するという
特性を有する。
【0016】可変速度で駆動されるポンプによる効果
は、要求される入力が変わることにある。所定の変位及
びシステム圧に対して、ポンプを駆動するために要求さ
れるトルクは、図7に示すように全速度範囲に亘り同一
であり、従って速度が増加したとき、要求される入力が
速度に比例して増加する。
【0017】トルクT=変位×圧力+ロス
【0018】従って、最大変位で所定のポンプを駆動す
るために要求されるトルクは圧力に比例し、速度には無
関係であり、速度に依存するロスは小さく無視できる。
【0019】特定の流量及びシステム圧を作るため最低
AC電源周波数によって最大変位でポンプを駆動するた
めに適するトルクを有するモーターとポンプを組合せた
ものは、AC電源周波数が増加したとき図8に示すよう
にモーター特性の停止領域に急速に入り込む。
【0020】最大AC電源周波数においてはモーター出
力トルクが最低であるため、上記の問題解決のためには
モーターのサイズを最大AC電源周波数において好適な
トルクとなるように定める。このことは、流体源を高い
周波数において特定のシステムの要求を越える大きさと
し、モーターを低周波数において大型のものとすること
を意味する。また、例えば、航空機の流体源に対して
は、AC電源周波数がエンジン速度に関連し、高い周波
数は離陸している期間でのみ生じ、航空機の最大出力位
相と、高い周波数におけるモーターサイズによるペナル
テイ、即ち、サイズ、重量、コスト、電力消費及び発生
流体圧不足が航空機仕様の主部分のためには避けなけれ
ばならないものとなる。
【0021】
【課題を解決するための手段】これらペナルティの理想
的な解決手段は、AC電源周波数またはモーター速度の
関数として要求されるポンプ出力を、全周波数範囲にお
いてモーター出力がポンプ入力に合致するよう制限する
ことである。ポンプとモーターの速度は機械的に結合さ
れて等しく、出力はトルクと速度の積であるので、定圧
システムで操作する場合にはモーター出力トルクとポン
プ入力トルクを合致せしめる必要がある。これは、ポン
プの変位をAC電源周波数、または要求される周波数範
囲における単位速度の関数として制限することによって
達成することができる。
【0022】定圧を要求しないシステムの場合には、要
求される入力トルクをAC電源周波数に関連する圧力制
御と変位の組合せによって制限できる、例えば図3及び
図4に示されるソフトカットオフ制御特性等の他の制御
を採用することができる。
【0023】本発明においては、原動機のための定電
圧、可変周波数AC電源によって駆動される被動機のた
めの調節機構を用いる。
【0024】本発明の第1の実施例におけるオープンル
ープ制御装置は、原動機によって駆動される被動機の操
作範囲を調節するため操作されるAC電磁調節機構と、
原動機の速度に比例する周波数を有するAC信号によっ
て上記調節機構を駆動するため操作される駆動機構とよ
り成ることを特徴とする。
【0025】上記電磁調節機構は、例えば比例ソレノイ
ドまたはモーターであり、上記駆動機構はそのAC出力
信号の周波数が原動機の速度に応じて変化する永久磁石
発電機(PMG)である。この永久磁石発電機は原動
機、またはこの原動機の速度変化に対応する被動機に関
連する。原動機はACモーター以外に任意のもので良い
が、本発明の第2の実施例では同様にして調節機構を駆
動するためACモーターに対する電源を用いることがで
きる。上記原動機は例えばラムエアタービンであり、被
動機は例えば流体ポンプである。
【0026】本発明の第2の実施例におけるオープンル
ープ制御装置は、AC定電圧源によって作動される原動
機によって駆動される、その操作がAC定電圧源の周波
数変化によって影響される被動機と、上記原動機を作動
するAC電源と同一の電源によって駆動される調節機構
とを有し、この調節機構は上記原動機と同様な操作特性
を有し、上記被動機に接続され、その操作範囲をAC電
源の周波数変化に応じて調節するため操作される。この
結果、被動機の出力は原動機の最大出力に近いものとな
る。
【0027】本発明の第3の実施例におけるオープンル
ープ装置は、AC定電圧源によって作動される電気モー
ターによって駆動される、その操作がAC定電圧源の周
波数変化によって影響される変位可変流体ポンプと、上
記電気モーターを作動するAC電源と同一の電源によっ
て駆動される調節機構を有し、この調節機構は上記電気
モーターと同様な操作特性を有し、ポンプに接続されA
C電源の周波数変化に応じて操作範囲を調節するため操
作される。
【0028】この結果、ポンプの出力はモーターの最大
出力に近いものとなる。このようにして制御されたポン
プからの最大流量は周波数と速度に関係なく一定とな
る。
【0029】原動機と調節機構はトルク及び出力におい
て同様の特性を有し、AC電源周波数に比例する。従っ
て、調節機構を被動機に接続したとき、被動機出力は加
えられたAC電源周波数に応じて原動機の出力に合致す
るように調節され、被動機は原動機が供給できる以上の
出力を要求することはない。
【0030】調節機構は好ましくは電磁コイルであり、
斜板式ポンプ制御の一実施例における調節機構は、ポン
プの操作範囲を定める従来の斜板またはヨーク附勢子の
ピストンをポンプの操作範囲で定まる長さだけ摺動自在
に保持する第1のシリンダー機構と、その内部に上記第
1のシリンダー機構をピストンのように摺動せしめる第
2の固定シリンダーと、上記第1のシリンダー機構に接
続され、上記AC電源により附勢され、ポンプの操作範
囲を変えるためAC電源の周波数変化に応じて上記第2
のシリンダー機構内に上記第2のシリンダー機構を位置
せしめるようにした電磁駆動機構とより成る。
【0031】上記調節機構が有する電磁駆動機構は、直
線駆動のソレノイドまたはフォースモーター、または回
転速度を直線運動に変換するための電気モーターであ
る。
【0032】ピストンを第1のシリンダー機構に係合せ
しめない場合の附勢子の操作は、ピストンの位置が第1
のシリンダー機構の位置の影響を受けないので従来と同
様である。特に、ピストンが一方の極端な位置にある場
合には斜板またはヨークは軸に対し直角となり、流量は
零となる。然しながら、ピストンのこの極端な位置から
の移動は第1のシリンダー機構の位置に応じて制限され
がちであり、第1のシリンダー機構がピストンの流量零
位置に向かって更に移動されたとき、この流量零位置か
らのピストンの移動が更に少なくなり、その結果、最大
流量が少なくなる。従って、固定の操作範囲は制御され
た範囲、または可変操作範囲によって定められ、この範
囲は定電圧AC電源の周波数の増加に応じて減少する。
【0033】第1のシリンダー機構の位置は、ソレノイ
ドによって駆動される制限スプール弁アセンブリによっ
て作られた制限制御圧P1により制御される。このソレ
ノイドは、電動機、例えばモーターの附勢に用いるAC
駆動定電圧と同一の電圧によって附勢され、上記ソレノ
イドは、斜板またはコアに加えられる力が駆動電源周波
数に反比例するモーターのような操作特性を有する。従
って周波数が変化すれば第1のシリンダー機構の位置が
変化し、その結果斜板またはヨーク角を制御するピスト
ンの移動範囲が変化する。ポンプの最大流量は、かくし
て、モーター駆動電圧の周波数に応じて制限される。
【0034】斜板またはヨーク角の範囲は斜板またはヨ
ーク附勢機構とは異なる機構によって制御される。
【0035】ポンプに要求される入力トルクは、変位及
び操作圧に依存し、これらは電動機の出力トルクに合致
するよう調節可能である。本発明の第1の実施例におい
ては、流体装置は圧力を犠牲にして流体を維持すること
を要求し、ポンプに用いられる従来の圧力補償機構は、
原動機のAC電源周波数、または原動機の速度に比例す
る周波数を有するAC信号によって圧力設定するように
変形することができる。この変形された圧力補償機構は
調節機構の制御のもので流体的に操作される変調機構を
有する。
【0036】本発明によれば、被動機の操作範囲を変
え、原動機の速度変化にかかわらず原動機を最大出力で
操作でき、従ってより小さい容量の原動機を用いること
ができるようになる。以上説明したように、通常の操作
においては最大容量を要求されないとしても総ての起こ
り得る状態に対処するため大型の原動機を用いる必要が
ある。然しながら本発明によれば、より小さい容量のモ
ーターを使用できること以外の利益を得ることができ
る。従来のポンプ装置では、斜板またはヨーク角、また
はブロック内のピストンの変位は、ポンプのスタート時
最大値である。従ってスタート時には、原動機の速度が
低ければ要求されるトルクは高い。本発明装置では、ス
タートの時調節力は零であり、従って流量は極めて小さ
い値に制限される。スタート時は、原動機、例えばモー
ターに対するストレスは大きく減少する。この効果は被
動機が流体ポンプでない場合でも得られる。例えば被動
機は、調節機構によって調節可能な可変ピッチ翼を有す
るファン、またはスタート時に減速比が最大となる可変
比変速機でも良い。
【0037】
【実施例】以下図面によって本発明の実施例を説明す
る。
【0038】図9は従来の斜板式ポンプ10を示し、1
1は筒状のブロック、12はその回転軸、13,14は
夫々この回転軸12の軸受、19は回転軸12を回転す
るためのAC誘導モーターである。ブロック11はその
軸の周りにリング状に配設した複数のシリンダー15を
有し、このシリンダー15は図9においてその左側開口
が、図10に示すように面板16の2つの半円弧状のま
ゆ形開口17,18に対向している。各シリンダー15
にはピストン20が挿入されており、このピストンの右
端にはユニバーサル接手22を介して軸受板21が接続
されている。各軸受板21は斜板またはヨーク23に、
これに設けた保持リング24を介して保持されている。
【0039】斜板23はブロック11の回転軸12に対
して傾斜して取り付けられており、従ってブロック11
が回転したときピストン20がシリンダー15内を前後
に移動するようになる。ブロック11の回転によって各
シリンダー15の左端が開口18に達したときピストン
20は右方に動くようになり開口18より低圧の供給圧
Piの流体がシリンダー15内に吸引され、シリンダー
15の左端が開口17に達したときピストン20が左方
に動き、高圧の出力圧Psの流体が開口17内に排出さ
れるようになる。
【0040】斜板23は一対の枢支軸25によってその
傾斜角を変更自在に支持されている。従って流体流量は
斜板23の傾斜角に正比例し、回転軸12に対し直角の
場合には流量は零となる。斜板23の傾斜は、スプリン
グ32と、このスプリング32にその一端を対向した突
起31と、この突起31の他端に対向したピストン33
とを有する斜板附勢機構30によって制御される。上記
ピストン33はシリンダー34によって保持され、この
シリンダー34内には制御圧Pcの流体が供給される。
上記制御圧Pcが高くなればピストン33がスプリング
32の力に抗して右方に移動し、斜板23の角度が零に
近づき、即ち制御圧Pcの増加につれて流量が減少する
ようになる。
【0041】制御圧Pcは圧力補償弁40によって出力
圧Psから取り出される。この圧力補償弁40はシリン
ダー41と、スプール42と、スプール42の両側に位
置する入口43,44と、スプール42の延長部46に
対接されるスプリング45とを有し、上記入口43から
出力圧Psがシリンダー41内に導入され、上記入口4
4から供給圧Piがシリンダー41内に導入される。ス
プール42の位置は出力圧Psとスプリング45のバラ
ンスによって定められる。スプール42の位置でシリン
ダー41に形成した出口47にはスプール42の位置に
応じた供給圧Piまたは出力圧Psが供給され、この出
口47からの圧力は斜板附勢機構30に対する制御圧P
cを形成する。圧力補償弁40のバランス点は圧力調節
ねじ48によって定められる。
【0042】高圧である出力圧Psが例えば上昇すれ
ば、スプール42はスプリング45に抗して下降し、出
力圧Psは入口43から出口47に向かう。この結果、
斜板附勢機構30に対する制御圧Pcが増加し、斜板2
3の角度が減少し、流量が減少する。ポンプに加わる負
荷を無視できない場合には、上記流量の減少により出力
圧が低下するようになり、このフィードバックにより出
力圧が安定に維持されるようになる。
【0043】ポンプ10の流量(Q)と出力圧(Ps)
の特性は図11のグラフ50に示すようになる。斜板2
3が最大角、即ちピストン33がシリンダー34内にい
っぱいに挿入されているとき最大流量Qmaxが得ら
れ、この値は圧力変化にかかわらず直線51のようにな
る。然しながら、流量がQmax以下の場合には、圧力
は流量変化にかかわらず公称出力圧Pnomにおいて直
線52に示すように一定に維持される。実際には、ポン
プの内部リークにより直線51は水平線より僅か変化
し、また非直線制御ループ増幅器のため直線52は垂直
線より僅か変化する。このような僅かな変化は不安定さ
を少なくするためには好ましい。
【0044】直線52で示す操作の定圧領域内では、ポ
ンプを駆動するために要求されるトルクは流量に比例
し、入力はトルクと速度の積となり、出力は圧力と流量
の積となる。これらは理想的には互いに等しいが、ポン
プ内のロスにより実際には異なる。
【0045】定周波数でポンプを駆動する誘導モーター
の代表的なトルク−速度特性は、図12のカーブ60で
示される。速度(RPM)はトルク(T)の広い範囲に
おいて略一定であるが、この範囲の端部において比較的
に急激に曲がり、ここではトルクの僅かな増加に対し速
度が急激に減少する。この領域においてはモーター操作
は不安定となり、モーターが停止するおそれがある。従
ってモーターでは最大トルクが比較的に明確に定まる。
【0046】カーブ60は所定のAC周波数(f)に対
してモーター速度が適合している例である。異なる周波
数ではカーブは62,63のようになる。これらのカー
ブの湾曲部分は周波数の増加と共に低トルク部分で生ず
るようになる。モーター19の出力はトルクと速度の積
であり、所定の周波数における最大出力は対応するカー
ブ、例えばカーブ60では湾曲部分61で示される。
【0047】AC周波数が変わればモーター速度が変化
する。ポンプのフィードバックにより出力圧は一定に維
持され、速度変化の影響を受けない。然しながら流量は
速度と斜板角度の積に比例し、従って最大流量は速度変
化に応じて変化する。既に述べたように、所定の周波数
におけるポンプの最大出力は最大圧力と最大流量の積に
比例し、圧力は一定で最大流量は速度に比例するから、
結局最大出力は周波数に比例することになる。モーター
出力は速度とトルクの積であるから、モーター19に要
求される最大モータートルクはモーター速度とAC周波
数に無関係となる。然しながら、AC誘導モーターの最
大トルクはモーター速度またはAC周波数に反比例し、
即ち、最大周波数におけるモータートルクはポンプによ
って要求される最大トルクに等しくなる必要がある。こ
れはまた最大出力点である。
【0048】或る形の負荷の例においては、高い周波数
でのポンプの最大出力に幅をもたせることができる。然
しながら、例えば航空機の緊急流体圧源の場合のように
特別な場合にはモーター停止の危険を避けるためかかる
高い周波数においてモーターの最大出力を越えるポンプ
出力とすることは避けねばならない。中間の、または低
い周波数において所望の動作をなす装置によってモータ
ー出力を中間の、または低い周波数における所望の最大
出力に合致せしめることができる。
【0049】従ってポンプ10の最大出力はAC周波数
に応じて制限する必要がある。所定の周波数ではポンプ
出力は斜板角度に比例するから、最大斜板角度は周波数
に応じて減少せしめる必要がある。モーター出力が全流
量に適合する低い駆動周波数では、斜板角度をその全範
囲に亘って変えることができる。斜板角度範囲は常に零
流量から始まる。若し最大斜板角が速度に反比例して変
化するならばトルクも同様に変化する。この場合には、
最大ポンプ出力が周波数や速度に関係なくモーター出力
に近づくようなモーター特性となる。このようにして制
御されたポンプからの最大流量は周波数と速度に無関係
に一定となる。
【0050】図13は図9に示す装置を改良した本発明
の第1の実施例を示す。この実施例においては調節機構
90を設ける。この調節機構90においては、斜板附勢
機構30のピストン33が図9の装置のシリンダー34
の代わりに管70内に摺動自在に挿入されており、上記
管70はそれ自体が固定シリンダー71内のピストンを
形成している。以下説明するように管70の位置は駆動
周波数によって定められる。ピストン33は固定シリン
ダー71内の環状溝72と管70内の通路73を介して
加えられる制御圧Pcによって駆動される。
【0051】ピストン33の外端は管70の開口端から
突出しており、その操作は図1で説明したことと同一で
ある。ピストン33の位置は管70の位置によって左右
されることはない。特に、ピストン33が最も右方の位
置にある場合には、斜板23は回転軸12に対し直角と
なり、流量は零となる。然しながらピストン33の左方
への移動は管70の位置によって制限され、管70が更
に右方に移動すればそれだけピストン33の左方へ移動
できる距離は少くなり、最大流量は少なくなる。従っ
て、ポンプ10の操作範囲はより制限される。ピストン
33の外端には管70の開口端に係合可能なヘッド33
´が設けられており、このヘッド33´により管70内
のピストン33の摺動が制限され、このピストン33の
摺動範囲がポンプ10の操作範囲を定めるものとなる。
【0052】管70の位置はその左側端における空洞7
6に供給される制限制御圧P1によって制御される。こ
の制限制御圧P1は固定シリンダー71の左端に一体に
形成した制限スプール弁アセンブリイ75によって形成
される。以下説明するように制限スプール弁アセンブリ
イ75のスプール77の右端78は固定位置とする。従
って、管70の位置は制限制御圧P1とスプリング79
の結合効果によって定められ、P1が増加すれば管70
の左端への力が増加し、管70はこの増加したP1によ
る力とスプリング79からの力の減少分が釣り合う位置
迄右方に移動する。
【0053】管70を左方に復帰させる力は管70の左
端に作用する制御圧Pcによって与えられる。Pcは可
変であるから、管70の位置はモーター速度が一定でも
幾分変化する。然しながらピストン33の移動が管70
によって抑制されている位置では、Pcの値はモーター
速度自体に依存し、従って管70の移動は不適切とな
る。
【0054】制限スプール弁アセンブリイ75内では、
制限制御圧P1は供給圧Piと出力圧P3から得られ
る。スプール77のランド80の一方の側には出力圧P
sが加えられ、他方の側には供給圧Piが加えられる。
上記スプール77の位置は制限制御圧P1と、スプール
77の左端におけるコア82にソレノイド81を介して
加えられる力との間のバランスによって定められる。
【0055】ソレノイド81はモーター19に加えられ
るAC電源から得られるAC駆動電流によって附勢され
モーター19の特性と同様、コア82に加えられる力は
駆動電流の周波数に反比例するような特性となる。従っ
て、若し例えば周波数が増加すればコア82に加わる右
方向の力は低下し、スプール77は左方に移動するよう
になる。この結果、ランド80は左方に移動し、制限制
御圧P1となる高圧の出力圧Psが増加し低圧の供給圧
Piが減少する。従って、制限制御圧P1は上昇し、空
洞76内の圧力が増加する。
【0056】従って、管70が右方に移動し、ピストン
33の移動範囲、従ってポンプの最大流量が減少し、同
じ量だけスプール77の右端78に加わる左方向への力
が増加し、スプール77が左方へ移動する。従って、ス
プール77がバランスした位置に維持され、制限制御圧
P1の対応する変化によってソレノイド81の力がバラ
ンスするように変化する。上述のように制限制御圧P1
が管70の位置を定め、ポンプの最大流量を制限する。
従って、ポンプの操作範囲がAC電源周波数の変化に応
じて調節され、補償される。このようにポンプまたは被
動機の変位または操作範囲を電源周波数変化に応じて調
節すれば、原動機が常に最大トルクで操作されるように
なり、従来のようにこれを大型サイズとする必要がな
い。
【0057】図14は本発明の第2の実施例を示し、こ
の実施例は図9に示す従来装置における圧力補償弁40
を改良したものであり、流量は圧力を犠牲にして維持さ
れる。圧力補償弁40は、ケーシング100と、このケ
ーシング100内に摺動自在に配置した変調スリーブ1
01と、この変調スリーブ101にスプリング力を作用
せしめるためのばね力F2 のスプリング102とを有す
る。上記スプリング102は上記変調スリーブ101に
プレロードを与えるためケーシング100の調節端に設
けた調節機構103とスリーブ101の一端間に配置す
る。ケーシング100は出力圧Ps用の開口104と、
第1の制御圧Pc1 用の出力開口105と、第2の制御
圧Pc2 用の入力開口106と、復帰用またはタンク用
開口107とを有する。開口104,106及び107
は夫々対応するスリーブ101内の通路109,110
及び111を介してスリーブ101内の通孔108に連
通されている。ポンプ10の出力圧Psは更に上記通孔
108内に摺動自在に挿入されたスプール112の一端
に加えられる。上記スプール112はその一端のランド
113と、他端のランド114及び2個の中間ランド1
15及び116とを有する。
【0058】ランド114にはフランジ117が設けら
れており、このフランジ117は上記スプリング102
が作用するスリーブ101の端部に対接されている。上
記フランジ117と圧力補償のための調節機構119間
には押圧力F1 のスプリング118が介挿されている。
変調スリーブ101とこれに関連する部分を除く圧力補
償機構は既知のものである。
【0059】スリーブ101及びスプール112は2位
置比例ソレノイド弁120によって制御され、その第1
位置では出力圧Psから得られる制御信号Pc2 が開口
106に加えられる。弁120の他の位置では、開口1
06はタンクTに連通される。弁120を制御するソレ
ノイド121は、原動機駆動用のものと同一である、そ
の周波数が原動機の速度に直接関連するAC定電圧可変
周波数電源122によって附勢せしめ、第2の制御圧P
2 を原動機のトルク出力に比例せしめる。周波数が減
少すればソレノイド121の力が増加し、Pc2 が増加
する。一方周波数が増加すればソレノイド121の力が
減少し、Pc2 が減少する。
【0060】図14に示すスリーブ101とスプール1
12は最大圧設定位置、即ち、一方向に作用する流体圧
と、他方向に作用するスプリング102と118の力と
がバランスしている状態である。AC電源周波数が増加
することによって原動機の速度が増加すれば、ソレノイ
ド121に対する附勢信号の周波数が増加し、第2の制
御圧Pc2 が減少し、スリーブ101の面a2 全体に作
用する力が減少し、スリーブ101は左方に移動するよ
うになる。スプール112は時間遅れはあるが上記スリ
ーブ101の動きに追従し、システム圧が減少しスリー
ブ101とスプール112が上述したような同一相対位
置になる迄は開口105が圧力開口104に連通してい
るので第1の制御圧Pc1 は一時的に上昇する。スリー
ブ101とスプール112の移動が完了した時、対応す
るスプリング102と118は圧縮されない状態であ
り、原動機に対するAC電源周波数が減少してスリーブ
101が右方に移動したとき、装置の設定圧が変化する
ようになる。従って、原動機に対するAC電源周波数に
応じて圧力が変調され、ポンプのストローク、従ってポ
ンプ出口圧が増,減するようトルクが斜板附勢機構30
に加えられる。
【0061】図15は図14に示す装置の操作特性を示
すグラフである。
【0062】図16は図9に示す従来装置の圧力補償弁
40を改良した本発明の第3の実施例を示す。この実施
例においては図14に示す変調スリーブ101の代わり
に、最大圧ストップ位置125と最小圧ストップ位置1
26間でケーシング124内に摺動自在に配置した変調
ピストン123を用いる。この圧力補償機構は図14の
場合より小さいスプール112を有し、図14と同一部
分は同一符号を付して示す。このスプール112は、フ
ランジ117と変調ピストン123の一端間に配置した
スプリング118によって抑制され、変調ピストン12
3の他端面a1には図14の場合と同様の比例ソレノイ
ド弁120によって作られる第2の制御圧Pc2 が加え
られる。ソレノイド121はその周波数が原動機の速度
に比例する定電圧可変周波数AC駆動信号によって附勢
される。従って圧力補償機構からの第1の制御圧Pc1
は原動機に加えられるAC電源周波数に応じて変調さ
れ、適当なトルクによってポンプのストロークが増,減
せしめられる。この実施例においては流量が圧力を犠牲
として維持される。
【0063】図17は図16の装置の操作特性を示すグ
ラフである。
【0064】図14及び図16に示す実施例においては
ソレノイド121はスリーブ101、またはピストン1
23に直接作用するように設けることができる。
【0065】図18は本発明の第4の実施例を示し、こ
の実施例ではポンプ130は、AC電源によって附勢さ
れる原動機以外の原動機131、例えばラムエアタービ
ンによって駆動される。このポンプ130には定電圧可
変周波数AC出力信号を発生する永久磁石発電機(PM
G)132がライン133を介して接続され、上記信号
は、ポンプ130の速度、従って原動機131の速度に
よって変化する。PMG132からの出力信号は、図1
3,14,16及び19,20に示されたポンプ変位制
御機構のソレノイド81,121に加えられる。例え
ば、図14と図20ではスリーブ101は、原動機の最
大速度、または圧力制御が必要となる最大速度に等しい
最大圧設定位置にある。スプール112は零位置、即
ち、安定圧位置にある。出力低下またはポンプの負荷増
加によって原動機の速度が減少すれば、PMGの周波数
が減少し、ソレノイド121に対する信号がより高い力
を作り、スプリングに抗して弁120のスプールが右方
に移動することによって第2の制御圧Pc2 が減少す
る。面a2 に作用する圧力が低下すればスプリング10
2の作用でスリーブ101が左方に移動する。この結
果、スリーブ101とスプール112の相対位置が一時
的に変化し、開口105によって第1の制御圧Pc1
出力圧Psに増加し、ポンプ流量が零の位置(dest
roke)となる。出力圧Psが新しい低い値になった
ときは、スプール112はスリーブ101に相対的に零
位置に復帰する。若し、ポンプ負荷が減少し、または原
動機出力が増加すれば、ポンプの速度が増加し、逆の場
合にはポンプの斜板の変位が増加し、ポンプが要求する
出力が原動機出力と一致し、従って原動機の停止が避け
られる。
【0066】図19においては、周波数が低下すればコ
ア82が左方に移動し、周波数が増加すればコア82は
右方に移動する。従って原動機がAC電源によって駆動
されない場合でも、ポンプを原動機の速度に応じて制御
できる。PMG以外に電磁機構をも用い得る。
【0067】図13,14,16,18に示す実施例に
おいては、例えば可変翼ポンプやラヂアルピストンポン
プ等の可変変位ポンプを用いることができる。
【0068】本発明は種々用途に適用することができ
る。例えば、原動機と調節機構を同一の定電圧可変周波
数AC電源(CVVF)によって駆動するとき、被動機
のトルクを調節するために用いることができ、または同
一の状態、即ち調節機構と原動機が同一のCVVF電源
によって駆動されるとき、被動機であるポンプのストロ
ークまたは出力圧を調節するために用いることができ
る。原動機がCVVF電源によって駆動されない場合に
は、調節機構は原動機、例えばPMGからの出力によっ
て駆動され、この調節機構は被動機に対する出力を調節
するため用いることができ、または被動機がポンプの場
合にはストロークまたは圧力を調節するために用いるこ
とができる。
【0069】多極モーターを広く使用することができる
が、本発明においては電源周波数の変化は各部分に同様
に影響するから単相モーターをも使用することができ、
調節機構が多相電源の一つの相を使用する場合でも、同
様の周波数変化がある。
【0070】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、その
周波数が被動機を駆動する原動機の速度に比例するAC
信号によって駆動される電磁制御機構を用いて被動機か
ら要求される出力が原動機に対して過大となって原動機
を停止せしめる事故を未然に防ぐことができる大きな利
益がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】AC誘導モーターのトルク−速度特性線図であ
る。
【図2】圧力補償フラットカットオフ制御の説明図であ
る。
【図3】電気モーターの出力トルクと速度に対する流体
ポンプのトルクと変位の関係を示す線図である。
【図4】流体ポンプの流量と圧力と変位の関係を示す線
図である。
【図5】圧力補償ソフトカットオフ制御の説明図であ
る。
【図6】定電圧可変周波数AC電源を用いた場合のトル
ク−速度特性線図である。
【図7】速度毎の変位可変ポンプの流量−圧力特性線図
である。
【図8】定電圧AC電源の周波数範囲におけるポンプと
モーター特性の関係を示す線図である。
【図9】従来のポンプ装置の断面図である。
【図10】図9の2−2線断面図である。
【図11】図9に示すポンプ装置の流量−圧力特性線図
である。
【図12】異なる周波数毎のAC誘導モーターのトルク
−回転数特性線図である。
【図13】本発明の第1の実施例における調節機構の断
面図である。
【図14】本発明の第2の実施例における圧力補償弁の
断面図である。
【図15】図14の圧力補償弁の操作説明図である。
【図16】本発明の第3の実施例における圧力補償弁の
断面図である。
【図17】図16に示す圧力補償弁の操作説明図であ
る。
【図18】本発明の第4の実施例における制御装置の説
明図である。
【図19】図13に示す装置の説明図である。
【図20】図14及び図16に示す装置の説明図であ
る。
【符号の説明】
10 ポンプ 11 ブロック 12 回転軸 13 軸受 14 軸受 15 シリンダー 16 面板 17 半円弧状のまゆ形開口 18 半円弧状のまゆ形開口 19 モーター 20 ピストン 21 軸受板 22 ユニバーサル接手 23 斜板またはヨーク 24 保持リング 25 枢支軸 30 斜板附勢機構 31 突起 32 スプリング 33 ピストン 33´ ヘッド 34 シリンダー 40 圧力補償弁 41 シリンダー 42 スプール 43 入口 44 入口 45 スプリング 46 延長部 47 出口 48 圧力調節ねじ 50 グラフ 51 直線 52 直線 60 カーブ 61 湾曲部分 62 カーブ 63 カーブ 70 管 71 固定シリンダー 72 環状溝 73 通路 75 制限スプール弁アセンブリイ 76 空洞 77 スプール 78 右端 79 スプリング 80 ランド 81 ソレノイド 82 コア 90 AC電磁調節機構 100 ケーシング 101 変調スリーブ 102 スプリング 103 調節機構 104 開口 105 出力開口 106 入力開口 107 タンク用開口 108 通孔 109 通路 110 通路 111 通路 112 スプール 113 ランド 114 他端のランド 115 中間ランド 116 中間ランド 117 フランジ 118 スプリング 119 調節機構 120 ソレノイド弁 121 ソレノイド 122 AC定電圧可変周波数電源 123 ピストン 124 ケーシング 125 最大圧ストップ位置 126 最小圧ストップ位置 130 ポンプ 131 原動機 132 永久磁石発電機(PMG) 133 ライン

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原動機によって駆動される被動機の操作
    範囲を調節するため操作されるAC電磁調節機構と、原
    動機の速度に比例する周波数を有するAC信号によって
    上記調節機構を駆動するため操作される駆動機構とより
    成ることを特徴とするオープンループ制御装置。
  2. 【請求項2】 上記AC電磁調節機構が比例ソレノイド
    またはフォースモーターである請求項1記載のオープン
    ループ制御装置。
  3. 【請求項3】 上記駆動機構が永久磁石発電機である請
    求項1または2記載のオープンループ制御装置。
  4. 【請求項4】 上記原動機がラムエアタービンである請
    求項1,2または3記載のオープンループ制御装置。
  5. 【請求項5】 上記被動機が流体ポンプである請求項
    1,2,3または4記載のオープンループ制御装置。
  6. 【請求項6】 上記調節機構がポンプのストロークまた
    は圧力を調節するため操作される請求項5記載のオープ
    ンループ制御装置。
  7. 【請求項7】 AC定電圧源によって作動される原動機
    によって駆動される、その操作が上記AC定電圧源の周
    波数変化によって影響される被動機と、上記原動機を作
    動するAC電源と同一の電源によって駆動される調節機
    構とを有し、この調節機構は上記原動機と同様な操作特
    性を有し、上記被動機に接続され、上記被動機の操作範
    囲を上記AC電源の周波数変化に応じて調節するため操
    作されることを特徴とするオープンループ制御装置。
  8. 【請求項8】 AC電圧源によって作動される電気モー
    ターによって駆動される、その操作が上記AC定電圧源
    の周波数変化によって影響される変位可変流体ポンプ
    と、上記電気モーターを作動するAC電源と同一の電源
    によって駆動される調節機構を有し、この調節機構は上
    記電気モーターと同様な操作特性を有し、ポンプに接続
    され、上記ポンプの操作範囲を上記AC電源の周波数変
    化に応じて調節するため操作されることを特徴とするオ
    ープンループ制御装置。
  9. 【請求項9】 上記原動機と調節機構はトルク及び出力
    において同様の特性を有し、AC電源周波数に比例する
    請求項7または8記載のオープンループ制御装置。
  10. 【請求項10】 上記調節機構が上記AC電源によって
    附勢される電磁機構を有する請求項7または9記載のオ
    ープンループ制御装置。
  11. 【請求項11】 上記電磁機構がソレノイドより成る請
    求項10記載のオープンループ制御装置。
  12. 【請求項12】 上記電磁機構がフォースモーターより
    成る請求項10記載のオープンループ制御装置。
  13. 【請求項13】 上記電磁機構が電気モーターより成る
    請求項10記載のオープンループ制御装置。
  14. 【請求項14】 上記ポンプが斜板式ポンプであり、上
    記調節機構が、上記斜板式ポンプの斜板附勢子のピスト
    ンをポンプの操作範囲で定まる長さだけ摺動自在に保持
    する第1のシリンダー機構と、その内部に上記第1のシ
    リンダー機構をピストンのように摺動せしめる第2の固
    定シリンダーと、上記第1のシリンダー機構に接続さ
    れ、上記AC電源により附勢され、ポンプの操作範囲を
    変えるためAC電源の周波数変化に応じて上記第2のシ
    リンダー機構内に上記第2のシリンダー機構を位置せし
    めるようにした電磁駆動機構とより成る請求項8,9,
    10,11,12または13記載のオープンループ制御
    装置。
  15. 【請求項15】 上記ピストンにはヘッドが設けられて
    おり、このヘッドは上記摺動を制限するため上記第1の
    シリンダー機構の開口端に係合可能である請求項14記
    載のオープンループ制御装置。
  16. 【請求項16】 流量が一定に維持され、更に調節機構
    に応じて制御される流体操作変調機構が設けられている
    請求項8,9,10,11,12,13,14または1
    5記載のオープンループ制御装置。
  17. 【請求項17】 上記変調機構が、スリーブと、このス
    リーブ内に摺動自在に設けたスプールと、これらに作用
    するスプリング機構とより成る請求項16記載のオープ
    ンループ制御装置。
  18. 【請求項18】 上記変調機構が、ピストンと、このピ
    ストンと同軸のスプール弁と、上記ピストンとスプール
    弁間に作用するスプリング機構とより成る請求項16記
    載のオープンループ制御装置。
  19. 【請求項19】 上記調節機構が被動機のトルクを調節
    するため操作される請求項7記載のオープンループ制御
    装置。
  20. 【請求項20】 上記調節機構がポンプのストロークま
    たは圧力を調節するため操作される請求項8記載のオー
    プンループ制御装置。
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