JPS636479Y2 - - Google Patents

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JPS636479Y2
JPS636479Y2 JP12829183U JP12829183U JPS636479Y2 JP S636479 Y2 JPS636479 Y2 JP S636479Y2 JP 12829183 U JP12829183 U JP 12829183U JP 12829183 U JP12829183 U JP 12829183U JP S636479 Y2 JPS636479 Y2 JP S636479Y2
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JP
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pressure
discharge
constant
pump
open impeller
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  • Control Of Non-Positive-Displacement Pumps (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、開放羽根車の羽根前方の隙間を変え
ることにより特性を変更するいわゆるクリアラン
ス制御方式を利用して、流量が最大から最少(零
付近)まで変化しても、はじめに設定した吐出圧
が一定に保たれるようにした遠心ポンプにおける
水力的釣合促進装置に関するものである。
(従来技術とその問題点) 定吐出圧ポンプの水力的釣合促進装置として
は、第7図に示すように、羽根車101を固定し
た主軸102を軸受103,104により軸方向
に摺動自在に支承し、該主軸102をサーボシリ
ンダー105のピストン106に接続し、ピスト
ン106で区切られたシリンダー105内の2室
の内、羽根車開放方向(前方)側の変動圧室10
7に直接吐出圧を導入し、その反対側の定圧室1
08に一定圧を導入し、遠心ポンプのもつ圧力上
昇特性(大流量から小流量へ次第に圧力が上昇す
る特性)を利用して、吐出圧が設定圧より上昇し
たとき釣合が破れて羽根109の前方隙間aが増
し、逆に吐出圧が設定圧より低下した時前記隙間
aが減少するようにすることが考えられる。な
お、110はケーシング、111は吐出口であ
る。
このような定吐出圧ポンプの水力的釣合促進装
置の作用について、第8図を用いて説明する。い
ま、最大性能Iで、水量はQイ、運転点はイ、吐
出圧の設定圧力はHとする。使用水量が減つてQ
ホとなると運転点はまず口に移り、吐出圧は
H′へ上ろうとする。そうすると変動圧室107
の圧力もH′となり、定圧室108内の圧力との
釣合いが破れ、主軸102は第7図の右へ動い
て、羽根車101の前方隙間aが拡大するから性
能はへと落ちる。すると運転点はハとなり、水
量はQハ、吐出圧はH″となつて、共に需要より
小であるため圧力は更に下り、ニへと移行する。
そうすると変動圧室107の圧力は下り、定圧室
108側が押圧力で勝るようになるため、主軸1
02は左へ動き、羽根109前方の隙間aを小さ
くしようとする。以上のような動作を繰り返し、
結局運転点はホに収斂し、吐出圧の設定圧H及び
水量Qホを満足する性能となる。
しかし実際には、吐出圧を一定に保つことを目
的としている関係上、吐出圧は本来設定圧より大
幅には変動せず、従つて上記差圧をサーボシリン
ダー105の動力源にすると、他に動力源を必要
としない利点はあるが、力不足となり、特に羽根
109前方の隙間aを減す方向に羽根車101を
シフトする際には、主軸102の左向きの軸推力
が小さくなるため、大きな力を要するので、羽根
車101が必要位置まで到達せず、性能が下回
り、吐出圧が必要値より低下する問題が生ずる。
また、吐出圧を直接変動圧室107に取込んで
いるので、定圧室108の一定圧もそれに応じて
大きくする必要があり、上記の如く両室の差圧は
少ないにもかかわらず、サーボシリンダー105
として大きな圧力に耐えうる構造のものが必要で
あつた。
また、変動圧室107と定圧室108との差圧
を大きくするため、ポンプの吐出圧を増幅して変
動圧室107に導入することも考えられるが、こ
の場合定圧室108の一定圧もそれに応じて大き
くする必要があり、増幅装置が必要になるばかり
でなく、サーボシリンダー105としてさらに大
きな圧力に耐えうる構造のものが必要になるとい
う問題が生じる。
本考案は上記従来の問題点を解消するもので、
主軸を移動させるシリンダ装置として大きな圧力
に耐え得る構造のものを必要とせず、しかもそれ
にもかかわらず主軸を移動させるのに力不足とな
ることがない定吐出圧ポンプの水力的釣合促進装
置を提供することを目的とする。
(問題点を解決するための手段) 開放羽根車6を固定した主軸1をポンプケーシ
ング4に軸受2,3を介して軸方向に摺動自在に
支承し;前記主軸1と同芯に倍力ピストン9の嵌
合した倍力シリンダー8を前記ポンプケーシング
4の軸端部に固設し;軸方向の力のみを伝達でき
る継手7を、前記倍力ピストン9と前記主軸1と
が同方向に動くように接続し;前記開放羽根車6
により生ずる軸推力を相殺するバランス機構を、
前記開放羽根車6の背後に隣接して設け;前記バ
ランス機構を、前記開放羽根車6の後面に設けら
れた環状部77と、該環状部77よりも内周側の
前記開放羽根車6に設けられた羽根12側と管状
部内周側とを連通する釣合孔78とで構成し;前
記倍力シリンダー8内の倍力ピストン9両側の圧
力室39,40のうち、増圧により前記開放羽根
車6前方の隙間aが減る方向に前記主軸1を移動
させる方に一定圧通路52を連結し、他方に絞り
弁48を介してポンプ吐出口19に連通してポン
プ吐出圧に比例する圧力を伝達する変動圧通路4
9を連結し;ポンプ吐出側に上限圧力スイツチ5
4と下限圧力スイツチ55とを連結し;前記上限
圧力スイツチ54に連動し且つ前記一定圧通路5
2内の圧力を減少させる第1の電磁弁又は電動弁
58を前記一定圧通路52に設け、前記下限圧力
スイツチ55に連動し且つ前記変動圧通路49内
の圧力を減少させる第2の電磁弁又は電動弁59
を変動圧通路49に設けて;前記上限圧力スイツ
チ54の作動により前記第1の電磁弁又は電動弁
58が動作して前記一定圧通路52に連結された
前記圧力室40の圧力を減らし、前記下限圧力ス
イツチ55の作動により前記第2の電磁弁又は電
動弁59が作動して前記変動圧通路49に連結さ
れた前記圧力室39の圧力を減らし、積極的にバ
ランスを崩して前記倍力ピストン9を移動させ、
前記主軸1を軸方向に移動させることにより、前
記開放羽根車6前方の隙間aを増して吐出圧を減
らし、あるいは前記開放羽根車6前方の隙間aを
減らして吐出圧を増し、定吐出圧を保持するよう
にしたものである。
上記構成において、ポンプの吐出圧が上限圧を
越えた場合、上限圧力スイツチ54がこれを検出
して第1の電磁弁または電動弁58を開く。これ
により圧力室40は充分に減圧され、圧力室3
9,40の差圧は速やかに大きくなり、主軸1は
右方に移動し、隙間aが大きくなつて吐出圧が下
がる。これにより上限圧力スイツチ54はオフ
し、第1の電磁弁または電動弁58が閉じて、圧
力室40の圧力が一定圧に上昇し、圧力室39,
40の圧力はバランスする。逆に、吐出圧が下限
圧を下回つた場合、下限圧力スイツチ55がこれ
を検出して第2の電磁弁または電動弁59を開
く。これにより圧力室39は充分に減圧され、圧
力室39,40の差圧は速やかに大きくなり、主
軸1は左方に移動し、隙間aが小さくなつて吐出
圧が上がる。これにより下限圧力スイツチ55は
オフし、第2の電磁弁または電動弁59が閉じ
て、圧力室39の圧力が上昇し、圧力室39,4
0はバランスする。このとき、圧力室39には絞
り弁48を介して吐出口19から流体が供給され
るので、従来のように絞り弁48が無い場合と比
較して圧力室39の圧力は小さい。したがつてこ
れとバランスすべき圧力室40の一定圧も従来と
比べて小さく、吐出圧が一定範囲内の場合は吐出
圧の変動に対する両圧力室39,40の圧力差も
小さいが、上記のように吐出圧が一定範囲を越え
て上昇あるいは下降したときには第1あるいは第
2の電磁弁または電動弁58あるいは59が動作
して圧力室40あるいは39の圧力を積極的に下
げるので、両圧力室39,40の差圧は充分に大
きくなる。このため、倍力ピストン9を介して主
軸1を充分大きな力で動かすことができ、特に隙
間aを小さくする方向に主軸1を動かす場合に
も、力不足になることはない。また、上記のよう
に両圧力室39,40の圧力は従来と比較して小
さいので、倍力シリンダー8として大きな圧力に
耐え得る構造のものを用いる必要がなく、倍力シ
リンダー8として小形で安価なものを用いれば足
りる。
(実施例) 第1図は本発明の一実施例における水力的釣合
促進装置を備えた定吐出圧ポンプの一部切欠き正
面図、第2図は同ブロツク図で、1は主軸であ
り、この主軸1はその前後(図の左右)端部が軸
受2,3によりポンプケーシング4に支持され、
その間に前方に向い開放した第1段の開放羽根車
5と、同方向へ開放した第2段(最終段)の開放
羽根車6が固定してあり、ポンプケーシング4か
ら前方(図の左方)へ突出した部分に同芯のモー
ター(図示せず)が接続する。主軸1の他端は軸
方向の力のみを伝達できる軸受3内の継手7を介
してサーボシリンダーである倍力シリンダー8内
の倍力ピストン9に接続している。倍力シリンダ
ー8はポンプケーシング4に固定してある。前記
主軸1は各開放羽根車5,6の羽根11,12の
前方隙間aが最少の図示の状態から、図の右方へ
摺動できるように支持されており、開放羽根車
5,6とその背後の嵌め込み式のボリユートケー
シング13,14の間には許容移動代に相当する
隙間bが設けてある。15,16は各開放羽根車
5,6の吸込口、17は仕切壁、18は戻し羽根
で、仕切壁17はポンプケーシング4の一部を構
成するボリユートケーシング式の中間ケーシング
20に設けてある。19は吐出口である。
開放羽根車5,6には低圧の吸込口15,16
側(図では左側)へ向う軸推力が作用している
が、開放羽根車5,6は、この軸推力を釣合わせ
ているか、若しくは軸推力を減じている。即ち、
開放羽根車5,6は後面に環状部77を又環状部
77よりも内周側に釣合孔78を有し、これによ
り前後のスラストを釣合わせているか、若しくは
スラストを減じている。
軸受2,3内において、内部軸受80,81は
開放羽根車5,6及び主軸1を軸方向に摺動でき
るように支持している。即ち軸受2,3では、内
部軸受80,81をスリーブメタル82を介して
外部軸受83で支承し、外部軸受83にスリーブ
メタル82と内部軸受80,81の回り止めピン
84を設け、給油口85から油潤滑する方式を採
用している。オイレスベアリングを採用して無給
油に支承することもできる。この構造によると内
部軸受80,81の内周部は主軸1と一体に回転
し、外周部は回り止めピン84により静止し、従
つて倍力ピストン9は回転することなく主軸1に
軸方向の力のみを加えることができる。又、右側
の内部軸受81が継手7を構成しており、内部軸
受81の蓋33の内周部には主軸1と同心の軸部
35の一端が螺着している。軸部35の他端部は
倍力シリンダー8内に突出して倍力ピストン9に
固定されている。
倍力シリンダー8内において、倍力ピストン9
の両側には圧力室39,40が形成されている。
37,38はシールである。圧力室39は絞り弁
48を有する変動圧通路49をへて吐出圧通路2
7に接続し、圧力室40は絞り弁50と定圧弁5
1を有する一定圧通路52をへて吐出圧通路27
に接続し、吐出圧通路27は通路53をへて吐出
圧の上限と下限を検出する上限圧力スイツチ54
及び下限圧力スイツチ55に接続している。一定
圧通路52、変動圧通路49からそれぞれ放流水
通路56,57が分岐しており、各放流水通路5
6,57は第1の電磁弁又は電動弁58あるいは
第2の電磁弁又は電動弁59と絞り60あるいは
61とを備え、吸込口通路29に接続する。吸込
口通路29には更に、絞り弁47,65を介して
圧力室39,40が連通している。
第1の電磁弁又は電動弁58は上限圧力スイツ
チ54が吐出圧力の上限を検出した時開き、従つ
て圧力室40を減圧して羽根12前方の隙間aを
増し、第2の電磁弁又は電動弁59は下限圧力ス
イツチ55が吐出圧力の下限を検出した時開き、
従つて圧力室39を減圧し、羽根12前方の隙間
aを減す役割を果す。なお第1図に於て圧力室4
0の一定圧を得る手段として吐出圧を使用しない
場合は、圧力室40を設定圧通路62と定圧設定
調整機構63とをへて外部圧力供給通路64(例
えば水道)へ接続する。その場合放流水通路56
は設定圧通路62から分岐する。
なお、定圧弁51では圧力室40の圧力を完壁
には一定にできないが、かなりの精度で一定圧を
保つことができ、実際上何等問題ない。
次に動作を説明する。第1図は最大水量点で定
圧設定が終了した状態を示している。すなわち、
モーターを所定回転数で駆動して主軸1を回転さ
せた状態で、絞り弁48,50の操作により、開
放羽根車6前方の隙間aが最少のクリアランスに
なり、且つ吐出圧が所望の設定値になるように調
整している。この状態から水量が小さくなると、
一般のポンプ特性により吐出圧が上がる。吐出圧
が上がると圧力室39と圧力室40との水力的釣
合いが破れ、主軸1が右に動いて、隙間aを大き
くしようとする。すなわち性能が低下し吐出圧が
下がる方へ(第3図の曲線からないしへ)
変化しようとする。また初めの釣合いより吐出圧
が下がると動きは逆転し、主軸1は左方へ動き、
隙間aが小となり、吐出圧を上げる方へ(曲線
からないしへ)変化しようとする。
しかし、水力的釣合促進装置がない場合、吐出
圧の変化が小さいとき、圧力室39と圧力室40
との圧力差が小さすぎて主軸1を移動させること
ができない。また、ポンプの圧力上昇特性がゆる
やかな場合、圧力室39と圧力室40との圧力差
の変化が緩慢であり、迅速な一定吐出圧制御が行
えない。
そこで本実施例の水力的釣合促進装置は、次の
ような動作をして迅速且つ正確に吐出圧を一定に
保つ。すなわち、吐出圧が上限圧力スイツチ54
により検出される上限圧と下限圧力スイツチ55
により検出される下限圧との間にあるときは、吐
出圧は設定範囲内であるとして動作しない。
そして吐出圧が例えば上限圧を越えた場合、上
限圧力スイツチ54がこれを検出して第1の電磁
弁又は電動弁58を開く。これにより圧力室40
は充分に減圧され、圧力室39,40の差圧は速
やかに大きくなり、主軸1は右方に移動し、隙間
aが大きくなつて吐出圧が下がる。これにより上
限圧力スイツチ54はオフし、第1の電磁弁又は
電動弁58が閉じて、圧力室40の圧力が一定圧
に上昇し、圧力室39,40の圧力はバランスす
る。
逆に、吐出圧が下限圧を下回つた場合、下限圧
力スイツチ55がこれを検出して第2の電磁弁又
は電動弁59を開く。これにより圧力室39は充
分に減圧され、圧力室39,40の差圧は速やか
に大きくなり、主軸1は左方に移動し、隙間aが
小さくなつて吐出圧が上がる。これにより下限圧
力スイツチ55はオフし、第2の電磁弁又は電動
弁59が閉じて、圧力室39の圧力が上昇し、圧
力室39,40の圧力はバランスする。
以上の動作を更に説明する。まず、吐出圧を上
げる場合について、第4図により説明する。第4
図は圧力室39の圧力変化の模様を示しており、
Pは所望の設定吐出圧に対応する圧力室39の圧
力である。はQ−H特性の傾き、即ち圧力上昇
特性がふつうの場合、′はQ−H特性の傾きの
ゆるやかな場合の夫々の圧力室39の内圧を示す
ものとする。今主軸1を左方へ押すのに差圧が−
△hでは不足するときは、圧力室39から水量△
Qを放出して差圧を必要な大きさ−△h″とすれば
よい。圧力上昇がゆるやかなときは−△h′から同
じく−△h″へ差圧を増せばよく、このときの放出
量は△Q′となる。このような差圧の修正が、下
限圧力スイツチ55により第2の電磁弁又は電動
弁59が開かれることによりなされるのである。
また、水量が大きい方から小さい方へ向う使用
状態の時、ポンプ圧力上昇特性がゆるやかな場合
(第3図の曲線′,′等)でも、水力的釣合促
進装置が働き修正動作をするので、定吐出圧は確
実に維持される。このことを第5図で説明する
と、第5図は於てPは所望の設定吐出圧に対応す
る圧力室39の圧力、P′は圧力室40の圧力とす
る。′は圧力上昇のゆるやかなポンプの特性と
する(第3図′と対応)。今主軸1を右方に押す
のに+△hの差圧では不足するときは、必要な差
圧−△h′まで圧力室40の圧力を下げればよい。
このような差圧の修正が、上限圧力スイツチ54
により第1の電磁弁又は電動弁58が開かれるこ
とによりなされるのである。
これらの動作により使用水量が零付近から最大
まで如何なる形で変動しても吐出圧は一定に保た
れる。
なお、所望の設定吐出圧を変更したい場合は、
圧力室40の一定圧を変更するとともに、上限圧
力スイツチ54及び下限圧力スイツチ55の設定
値を変更する。列えば圧力室40の圧力を増加す
ると、第6図の如く、新しい釣合点1′から水平
に7′に至る新しい吐出圧力(ロ)の一定制御が行わ
れる。第8図中H1,H2…は開放羽根車6前方
の隙間a(第1図)を次第に増加した場合のポン
プ特性(揚程)を示すグラフ、Rは管路抵抗であ
る。
(考案の効果) 以上説明したように本考案によれば、開放羽根
車6を有する1段又は多段の遠心ポンプにおい
て;前記開放羽根車6を固定した主軸1をポンプ
ケーシング4に軸受2,3を介して軸方向に摺動
自在に支承し;前記主軸1と同芯に倍力ピストン
9の嵌合した倍力シリンダー8を前記ポンプケー
シング4の軸端部に固設し;軸方向の力のみを伝
達できる継手7を、前記倍力ピストン9と前記主
軸1とが同方向に動くように接続し;前記開放羽
根車6により生ずる軸推力を相殺するバランス機
構を、前記開放羽根車6の背後に隣接して設け;
前記バランス機構を、前記開放羽根車6の後面に
設けられた環状部77と、該環状部77よりも内
周側の前記開放羽根車6に設けられた羽根12側
と管状部内周側とを連通する釣合孔78とで構成
し;前記倍力シリンダー8内の倍力ピストン9両
側の圧力室39,40のうち、増圧により前記開
放羽根車6前方の隙間aが減る方向に前記主軸1
を移動させる方に一定圧通路52を連結し、他方
に絞り弁48を介してポンプ吐出口19に連通し
てポンプ吐出圧に比例する圧力を伝達する変動圧
通路49を連結し;ポンプ吐出側に上限圧力スイ
ツチ54と下限圧力スイツチ55とを連結し;前
記上限圧力スイツチ54に連動し且つ前記一定圧
通路52内の圧力を減少させる第1の電磁弁又は
電動弁58を前記一定圧通路52に設け、前記下
限圧力スイツチ55に連動し且つ前記変動圧通路
49内の圧力を減少させる第2の電磁弁又は電動
弁59を変動圧通路49に設けて;前記上限圧力
スイツチ54の作動により前記第1の電磁弁又は
電動弁58が動作して前記一定圧通路52に連結
された前記圧力室40の圧力を減らし、前記下限
圧力スイツチ55の作動により前記第2の電磁弁
又は電動弁59が作動して前記変動圧通路49に
連結された前記圧力室39の圧力を減らし、積極
的にバランスを崩して前記倍力ピストン9を移動
させ、前記主軸1を軸方向に移動させることによ
り、前記開放羽根車6前方の隙間aを増して吐出
圧を減らし、あるいは前記開放羽根車6前方の隙
間aを減らして吐出圧を増し、定吐出圧を保持す
るようにしたことから、次の効果が期待できる。
(a) 通常の1段又は多段遠心ポンプの構造を若干
変え、上限圧力スイツチ54や下限圧力スイツ
チ55あるいは第1及び第2の電磁弁又は電動
弁58,59等を加えるだけで、精度の優れた
定吐出圧ポンプを得ることができる。
(b) 主軸1と同心に倍力ピストン9の嵌合した倍
力シリンダー8をポンプケーシング4の軸端部
に固設し、軸方向の力のみを伝達できる継手7
を、ピストン9と主軸1が同方向に動くように
接続し、ポンプ吐出側に上限圧力スイツチ54
と下限圧力スイツチ55とを連結し、上限圧力
スイツチ54に連動し且つ一定圧通路52内の
圧力を変更する第1の電磁弁又は電動弁58を
一定圧通路52に設け、また下限圧力スイツチ
55に連動し且つ変動圧通路49内の圧力を変
更する第2の電磁弁又は電動弁59を変動圧通
路49に設けて、圧力室39あるいは圧力室4
0の圧力を強制的に減らして積極的にバランス
をくずして倍力ピストン9を移動させるように
したことから;所望の設定吐出圧に対する実際
の吐出圧の変動幅が小さくても、主軸1を移動
させるに充分な力を得ることができ、したがつ
て開放羽根車6をシフトする際に力不足となる
ことはなく、迅速且つ確実に吐出圧を一定に保
持することができる。又、開放羽根車6により
生ずる軸推力を相殺するバランス機構を、開放
羽根車6の背後に隣接して設けたこととも相俟
つて、特に開放羽根車6前方の隙間aを減す方
向に開放羽根車6をシフトする際に、主軸1の
軸推力が小さくなるために、その分だけ大きな
力を要する結果、必要位置まで到達せず、性能
が下回り、吐出圧が必要値より低下してしまう
不具合は完全に解消される。
(c) 圧力室39あるいは圧力室40の圧力を減ら
し積極的にバランスをくずして倍力シリンダー
8のピストン9を移動させるようにしたことか
ら、上記のように第1あるいは第2の電磁弁又
は電動弁58,59動作前の圧力室39,40
の差圧は極めて小さいもので良いので、圧力室
39に直接ポンプの吐出圧を導入するのではな
く、絞り弁48を介して導入しており、しか
も、開放羽根車6により生ずる軸推力を相殺す
るバランス機構を、開放羽根車6の背後に隣接
して設けているので、圧力室39,40の圧力
は小さい。従つて、倍力シリンダー8に関連す
る構造に必要以上の強度が要求されないことか
ら、倍力シリンダー8として小形で安価なもの
を用いることができる。
(d) 上限圧力スイツチ54及び下限圧力スイツチ
55により吐出圧の上限及び下限を設定するこ
とにより、所望の設定吐出圧に対して許容でき
る変動幅を任意且つ容易に設定できる。
なおこの場合、設定吐出圧自体を変えるのでは
なく、その変動幅、すなわち吐出圧が所定の値か
ら上昇あるいは下降したときにおける水力的釣合
促進装置の動作点を変えるだけであるので、圧力
室40の一定圧を変更する必要はない。
(別の実施例) (a) 主軸1に対する入力をチエーン、ギヤー等を
介して行う場合は、倍力シリンダー8を入力側
に配置することもできる。
(b) 本考案は立型ポンプにも採用可能である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例における水力的釣合
促進装置を備えた定吐出圧ポンプの一部切欠き正
面図、第2図は同ブロツク図、第3図〜第6図は
同動作説明図、第7図は従来の水力的釣合促進装
置を備えた定吐出圧ポンプの一部切欠き正面図、
第8図は同動作説明図である。 1……主軸、2,3……軸受、4……ポンプケ
ーシング、6……開放羽根車、7……継手、8…
…倍力シリンダー、9……倍力ピストン、12…
…羽根、19……ポンプ吐出口、39,40……
圧力室、48……絞り弁、49……変動圧通路、
52……一定圧通路、54……上限圧力スイツ
チ、55……下限圧力スイツチ、58……第1の
電磁弁又は電動弁、59……第2の電磁弁又は電
動弁、77……環状部、a……隙間。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 開放羽根車6を有する1段又は多段の遠心ポン
    プにおいて;前記開放羽根車6を固定した主軸1
    をポンプケーシング4に軸受2,3を介して軸方
    向に摺動自在に支承し;前記主軸1と同芯に倍力
    ピストン9の嵌合した倍力シリンダー8を前記ポ
    ンプケーシング4の軸端部に固設し;軸方向の力
    のみを伝達できる継手7を、前記倍力ピストン9
    と前記主軸1とが同方向に動くように接続し;前
    記開放羽根車6により生ずる軸推力を相殺するバ
    ランス機構を、前記開放羽根車6の背後に隣接し
    て設け;前記バランス機構を、前記開放羽根車6
    の後面に設けられた環状部77と、該環状部77
    よりも内周側の前記開放羽根車6に設けられた羽
    根12側と管状部内周側とを連通する釣合孔78
    とで構成し;前記倍力シリンダー8内の倍力ピス
    トン9両側の圧力室39,40のうち、増圧によ
    り前記開放羽根車6前方の隙間aが減る方向に前
    記主軸1を移動させる方に一定圧通路52を連結
    し、他方に絞り弁48を介してポンプ吐出口19
    に連通してポンプ吐出圧に比例する圧力を伝達す
    る変動圧通路49を連結し;ポンプ吐出側に上限
    圧力スイツチ54と下限圧力スイツチ55とを連
    結し;前記上限圧力スイツチ54に連動し且つ前
    記一定圧通路52内の圧力を減少させる第1の電
    磁弁又は電動弁58を前記一定圧通路52に設
    け、前記下限圧力スイツチ55に連動し且つ前記
    変動圧通路49内の圧力を減少させる第2の電磁
    弁又は電動弁59を変動圧通路49に設けて;前
    記上限圧力スイツチ54の作動により前記第1の
    電磁弁又は電動弁58が動作して前記一定圧通路
    52に連結された前記圧力室40の圧力を減ら
    し、前記下限圧力スイツチ55の作動により前記
    第2の電磁弁又は電動弁59が動作して前記変動
    圧通路49に連結された前記圧力室39の圧力を
    減らし、積極的にバランスを崩して前記倍力ピス
    トン9を移動させ、前記主軸1を軸方向に移動さ
    せることにより、前記開放羽根車6前方の隙間a
    を増して吐出圧を減らし、あるいは前記開放羽根
    車6前方の隙間aを減らして吐出圧を増し、定吐
    出圧を保持するようにしたことを特徴とする定吐
    出圧ポンプの水力的釣合促進装置。
JP12829183U 1983-08-18 1983-08-18 定吐出圧ポンプの水力的釣合促進装置 Granted JPS5947387U (ja)

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JP12829183U JPS5947387U (ja) 1983-08-18 1983-08-18 定吐出圧ポンプの水力的釣合促進装置

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JP12829183U JPS5947387U (ja) 1983-08-18 1983-08-18 定吐出圧ポンプの水力的釣合促進装置

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JPS5947387U JPS5947387U (ja) 1984-03-29
JPS636479Y2 true JPS636479Y2 (ja) 1988-02-23

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ID=30291082

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JP12829183U Granted JPS5947387U (ja) 1983-08-18 1983-08-18 定吐出圧ポンプの水力的釣合促進装置

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