JPH052312U - 照明装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】照明効果を向上させる。 【構成】天井板１に設けられた開口部２に灯具３を内蔵
した照明器具本体４を挿着する。照明器具本体４の下方
に照明器具本体４と所定間隔を隔てて二色性のフィルタ
ー１０を設ける。一つの照明器具によって室内空間及び
照明器具本体４の取付部分近傍の照明を同時に行うこと
ができる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、展示物等の照明を行うための照明器具に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、照明器具からの照明に変化を持たせるために照明器具の下方にフィルタ ー３０を取付けることが行われている。そして、これらのものにおいては、図３ 乃至図５に示されるように天井板１に設けられた開口部２に挿着された照明器具 本体４のフランジ５より下方に向けて連結片２０が突設されており、フィルター ３０の取付けはフィルター枠２１の外面より連結片２０に取付ビス２２を打入す ることで取付けが行われていた。７は放熱を行うためにフィルター枠に設けられ た放熱孔である。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかし、上述のような従来例にあっては、被照射面である室内空間はフィルタ ー３０を介しての照明によってカラーコーディネイトされた空間となるが、天井 面はフィルター枠２１の出っ張りや放熱孔７からの光漏れ等があり、照明器具本 体４の設置部分近傍の照明を美しく行うことができず、総合的に美しい空間を演 出できないという問題があった。

【０００４】 本考案は上記問題点の解決を目的とするものであり、室内空間及び照明器具本 体の取付部分近傍の照明を一つの照明器具によって効率よく行うことができる照 明装置を提供しようとするものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案では、上記目的を達成するために、天井板１に設けられた開口部２に灯 具３を内蔵した照明器具本体４を挿着し、照明器具本体４の下方に照明器具本体 ４と所定間隔を隔てて二色性のフィルター１０を設けたものである。

【０００６】

【作用】

しかして、二色性のフィルター１０を照明器具本体４の下方に配置することで 照明器具本体４から照射される光のうち所定の光をフィルター１０を通して室内 空間に向けて照射することができ、また、照明器具本体４から照射される光のう ち所定の光をフィルター１０で反射して照明器具本体４の取付部分や天井面に照 射することができ、一つの照明器具によって室内空間及び照明器具本体４の取付 部分近傍の照明を行うことができる。

【０００７】

【実施例】

以下、本考案を図示された実施例に基づいて詳述する。本考案における照明装 置は図１に示されるように灯具３が内蔵された照明器具本体４と、照明器具本体 ４の下方に一定間隔を隔てて取付けられる二色性のフィルター１０とによって主 体が構成されている。照明器具本体４は下面が開口する箱体１２の下面開口に灯 具３が取付けられた灯具保持枠１１を取付けて構成されており、灯具保持枠１１ は立ち上げ片１１ａを箱体１２の下端に連結することで箱体１２に取付けられて いる。天井板１に設けられた開口部２に取付けられる照明器具本体４は箱体１２ を開口部２内に挿入すると共に灯具保持枠１１より突設された弾性を有する板バ ネ１４を開口部２の開口縁に係止することで開口部２に取付けられており、開口 部２の開口縁と照明器具本体４との間には通気用隙間６が形成されている。灯具 保持枠１１の下端周部には側方に向けてフランジ５が突設されており、このフラ ンジ５を天井板１の開口縁下面に当接するようにしている。フランジ５には所定 間隔毎に放熱孔７が設けられており、各放熱孔７は通気用隙間６と連通した状態 となっており、放熱孔７と通気用隙間６とで通気が行われて照明器具本体４及び 造営材の温度上昇を防止するようになっている。複数の放熱孔７のうち、一つの 放熱孔７の奥部にはブリッジ１５が設けられており、ブリッジ１５にはタップ加 工によってネジ孔１６が設けられており、このネジ孔１６によってロッド棒連結 部８が形成されている。ロッド棒９は両端にボルト部９ａが形成されており、図 １に示されるように一方のボルト部９ａをロッド棒連結部８に螺合することによ って灯具保持枠１１より下方に垂設されている。フィルター１０は照明器具本体 ４の下面開口とほぼ平行となるように照明器具本体４の下方に配置され、端部に 設けられた通孔１０ａにロッド棒９のボルト部９ａを挿通し、ボルト部９ａにロ ーレットナット１７を螺合することでロッド棒９に連結固定されている。このフ ィルター１０としてはダイクロイック（二色性）フィルターであり、灯具３から 照射される照明のうち、所定の光のみを透過して下方に照射し、他の光は透過せ ずに反射されるようになっている。つまり、灯具３から照射される照明のうち、 青色系統の光はフィルター１０を介して図１中イにて示されるように下方に照射 され、黄色系統の光はフィルター１０に反射されて図１中ロにて示されるように 天井板１または照明器具本体４の取付部分近傍に照射されるようになっている。 ここで、ロッド棒９によって照明器具本体４の下方に設置されるフィルター１０ は図２に示されるように照明器具本体４との間の間隔Ｌを調整することによって フィルター１０を介して室内に照射される照射範囲及びフィルター１０に反射さ れて取付部分近傍に照射される照射範囲を調整することができるようになってい る。つまり、間隔Ｌを調整することでフィルター１０により反射される反射角θ を設定して天井面に照射される光を照明器具本体４を構成する灯具保持枠１１の みに照射されるようにすることもできるものである。

【０００８】 しかして、照明器具本体４の灯具３から照射される光をフィルター１０を介し て展示物や壁面または天井面等に照射して雰囲気向上を図るものであり、一つの 照明器具によって室内空間及び照明器具本体４の設置部分近傍の天井面の照明を 行うことができ、照明効果を向上できるものである。

【０００９】

【考案の効果】

本考案は上述のように、天井板に設けられた開口部に灯具を内蔵した照明器具 本体を挿着し、照明器具本体の下方に照明器具本体と所定間隔を隔てて二色性の フィルターを設けているので、照明器具本体から照射される光のうち所定の光を フィルターを通して室内空間に向けて照射することができ、また、照明器具本体 から照射される光のうち所定の光をフィルターで反射して照明器具本体の取付部 分や天井面に照射することができるものであり、一つの照明器具によって室内空 間及び照明器具本体の取付部分近傍の照明を同時に行うことができ、照明範囲を 広くすることができて照明効果を向上させることができるものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例を示す断面図である。

【図２】同上のフィルターの取付位置による照明範囲を
説明する説明図である。

【図３】従来例の断面図である。

【図４】同上の部分拡大断面図である。

【図５】同上のフィルターの取付状態を示す斜視図であ
る。

【符号の説明】

１ 天井板 ２ 開口部 ３ 灯具 ４ 照明器具本体 １０ フィルター

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 【請求項１】 天井板に設けられた開口部に灯具を内蔵
   した照明器具本体を挿着し、照明器具本体の下方に照明
   器具本体と所定間隔を隔てて二色性のフィルターを設け
   て成る照明装置。