JPH0523106A - 生鮮物の鮮度保持剤とその用法 - Google Patents

生鮮物の鮮度保持剤とその用法

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JPH0523106A
JPH0523106A JP3273026A JP27302691A JPH0523106A JP H0523106 A JPH0523106 A JP H0523106A JP 3273026 A JP3273026 A JP 3273026A JP 27302691 A JP27302691 A JP 27302691A JP H0523106 A JPH0523106 A JP H0523106A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明の生鮮物の鮮度保持剤は、粗塩の1乃
至5%水溶液を主体とする鮮度保持剤(平成1年特許願
第146614号参照)の中に、本保持剤を1乃至5%
添加して使用するものであるが、対象生鮮物をこの混合
液に浸漬することによって、通常の保存法より50%乃
至500%以上鮮度を長期間に亘り保持することを目的
とする。 【構成】 この鮮度保持剤の構成は、少なくとも、キト
サン0.5乃至6.0重量%、酢酸ナトリウム6乃至9
%、酢酸3乃至5%、アジピン酸3乃至5%、エタノー
ル1乃至4%を水に溶解または懸濁させてなるものであ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は生鮮物の鮮度保持剤並び
にその用法に関するものである。本発明者は生鮮物特に
野菜類の保存に、粗塩の水溶液が卓効を示すことを発見
し、平成元年6月12日に特許出願(平成1年特許願第
146614号)したが、本発明は、右特許出願になる
発明を更に改良し、野菜類のみならず、肉、魚介類を含
む多くの生鮮物の鮮度保持剤としたものである。
【0002】
【従来の技術】生鮮物を長期間鮮度を落さず保存するこ
とについては、古来、多数の試みがなされ、各種の保存
法が確立されているが、色、昧、食感も含めて、取り立
てのような鮮度を長く保持することは至難である。最近
考案された技術として、特殊な薬品に浸漬して被膜を作
るもの、包装内に特殊なガスを充添して酸化を防止する
もの、食品より発生するエチレンなどのガスを吸着除去
するものなど、種々のものがあるが、一長一短があって
実用向きではないものが多い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】生鮮物の鮮度を長く保
持させるためには2つの要請を充たさなければならな
い。その第1は、生鮮物の生命活動またはその残存機能
をできるだけ維持しながら、その代謝機能を制限すると
いう相矛盾した要請のバランスを保つことであり、第2
は、外界からの影響、特に腐敗菌などによる生鮮物の変
質を防ぐことである。発明者が先に出願した前記平1〜
146614の特許は、多くの点で上記従来法に勝るも
のであるが、対象を生鮮野菜に限って考案されたもので
ありまた殺菌に酸化剤を用いる場合、その残渣を除去す
るために酸化剤分解酵素を用いるなど、多少取扱いに不
便なところがあった。特に最近のように、外食産業が発
達し、カット処理をほどこし、そのまま食卓に供し得る
生鮮食品の大量の配送の需要が増大すると、経済的に安
価で、衛生上人体に無害で、取扱いの容易な鮮度保持方
法が強く要請されるのである。本願発明は、これら先行
技術の欠点を解消するために開発されたものである。
【0004】
【課題点を解決するための手段】本発明者は、上記の要
請を満たすため、先に特願平1−146614の発明を
行った。この発明の骨子となるところは、粗塩を主たる
成分とする水溶液に対象物を浸漬させることにより、そ
の生命力を保存し、且つ、酸化剤を用いて腐敗菌などの
侵蝕を防禦する、というものであったが、酸化剤の使用
は既述の如く、人体に無害化させるために、これを除去
する工程を要してやや不便であった。本願発明者は、こ
の不便を解消するため鋭意研究を行った結果、キトサン
を主成分とする特許請求の範囲請求項I記載の鮮度保持
剤を開発するに至ったのである。キトサンは、エビ、カ
ニ等の甲殻の構成成分で多糖類であるキチンを脱アセチ
ル化して生成させるグルコサミンの一種で、もともと動
植物の構成成分であるところから、対象生鮮物になじみ
易く、人体に無害である。そして、このキトサンは、大
腸菌など生鮮物を腐敗させる菌に対する殺菌力が強く、
且つ、長く変質することがないから、細菌の増殖を継続
的に抑制し、生鮮物を腐敗から守ることができるのであ
る。本願発明は、先述の特願平1−146614の発明
を発展させ、その酸化剤の使用に代えて、キトサンを主
成分とする、本願特許請求の範囲請求項1記載の鮮度保
持剤を使用することによって、問題点を解決したもので
ある。
【0005】
【発明の構成】本発明願の構成は次のとおりである。 I.先ず、鮮度保持剤として 少なくとも、キトサン0.5乃至6%、酢酸ナトリウム
6乃至8%、酢酸3乃至5%、アジピン酸3乃至5%、
エタノール1乃至4%を水に溶解または懸濁させて調整
する。 II.そして、次に上記の鮮度保持剤の用法として (1) 対象生鮮物を水洗、剥皮またはカットするな
ど、前処理を行い、 (2) 粗塩の1乃至5%の水溶液に必要に応じビタミ
ンC及びまたはビタミンE及びまたは有機酸類及びまた
はグリセリン及びまたはグリセリン脂肪酸エステルを
0.1乃至5%加え、この混合液に前記Iの鮮度保持剤
を1乃至5%添加する。 (3) 前記(1)の前処理した生鮮物を、前記(2)
の混合液に浸漬する。 (4) その後、充分水切りをして、包装する。
【0006】
【発明の各構成要素】(1) 粗塩としては、海水より
製造した海塩や、各地の岩塩を原料とすれば良く、タイ
国産、台湾産、エジプト産、トルコ産などの岩塩中に
は、塩化ナトリウム含有量が97%以下のものもあり、
そのまま使用しても良いが、海塩の場合98%以上のも
のも多いので、この場合塩化ナトリウム量を滅じなけれ
ばならない。好ましい実施例としては、塩化ナトリウム
量を10乃至70%の間に保つのが良い。天然の岩塩よ
り塩化ナトリウム量を減じて調整した粗塩の組成の実施
例を表1、表2に示す。
【表1】
【表2】 (2) キトサンの製法は問うところでないが、一例を
挙げれば、48%水酸化ナトリウム溶液300Kgに、
キチン13Kgを投入し、50℃で4時間撹拌し脱アセ
チル化し、固液分離後水洗を繰り返し、230lの水を
加えて加熱した後、35%過酸化水素水5lを添加して
95乃至100℃で約30分間反応させた後再び固液分
離し、この操作を再度繰り返し行って、液のPH が6
乃至8になった時点で脱水乾燥させて、キトサン10.
4Kgを得ることができる。 (3) ビタミンC及びE及び各種有機酸は、生鮮物の
色彩、味、香気を保存する効力を有するので、対象物に
合せて、適宜使用するのが良い。有機酸としては、リン
ゴ酸、乳酸などが適当である。 (4) グリセリン、グリセリン脂肪酸エステルは、水
不溶性のビタミンE等をエマルジョン化する作用を行
う。なお、エマルジョン化の作用と、対象生鮮物に適当
な味、フレーバーを付ける目的で天然物抽出オイルまた
はエキスを少量加えるのも効果的である。これらは例え
ば、竹オイル、ガーリックオイル、マスタードオイル、
ネギオイル、オニオンオイル、アロエエキス、ジンジャ
ーエキスなどがある。
【0007】
【発明の作用と実施例】(1) 鮮度保持剤の調整 表2に示した粗塩を水に溶解して5%の水溶液を作り、
これを第1液とした。
【表2】 次に、抽出ビタミンE20%、グリセリン52.6%、
グリセリン脂肪酸エステル5.2%、アスコルビン酸
1.5%、水20.7%の割合のエマルジョンを作り、
これを第2液とした。更に、キトサン5%、酢酸4%、
酢酸ナトリウム8%、アジピン酸4%、エタノール3
%、ビタミンB塩酸塩0.5%の割合で水に溶解また
は懸濁させたものを作り、第3液とした。野菜類の鮮度
保持剤としては、上記第1液、第2液及び第3液をそれ
ぞれ96.6%、0.4%及び3%の割合で混合して作
成し、魚介類や肉類の鮮度保持剤としては、第2液は使
用せず、第1液と第3液をそれぞれ97%及び3%の割
合で混合し調整した。 (2) 処理条件 処理対象生鮮物としては、できる限り鮮度の高いものを
使用した。処理工程としては をとり、比較対照として 処理条件として、液温20℃、浸漬時間、スライス野菜
類、葉菜類は約30秒、野菜の中厚みのあるもの及び魚
類、肉類は約1分間とした。また、冷蔵保存条件は10
℃、包装袋はポリエチレン50μ、300×400m/
m、酸素濃度6ないし8%、とした。細菌検査方法と
し、一般細菌数(生菌数)は標準寒天平板培養法を採
り、大腸菌群数はデリキシコレート寒天平板培養法を用
いた。 (3) 評価基準の表示として 褐変、ドリップなど外形変化につき、 − 発生なし + 僅かに変化(商品性の限界) ++ かなり変化 とし、 食味評価につき ◎ 良好な食味 ○ 食品として利用できる限界 △ 食べられるか商品価値はない。 × 食べられない とした。
【0008】
【実施例】 万能ネギ 万能ネギを2mm幅にカットし、前記の方法(但し処理
時間30秒)によって処理し、評価したのが表3であ
る。
【表3】 これによれば、保持剤処理区(以下単に「処理区」とい
う)と、対照区とでは、6日間経過の時点で大きな差異
が生じ、処理区では生鮮度、変色、食味など、処理当初
と大差なく、一般正菌、大腸菌共に若干の増加は見られ
るが、食品衛生上有害の状況ではないのに対し、対照区
では外観上も菌の繁殖上も、食用にたえるものではな
い。
【0009】
【実施例】玉ネギ 玉ネギを10mm幅にカットし、万能ネギと同一の方法
によって処理し、評価したのが表4である。
【表4】 これによれば、対照区が2日目に既に変化が始まり、4
日目には食用に耐えない状態となったのに比し、処理区
では6日経過後もなお、変色なく食感、味、など極めて
優良な状態を保持していた。
【0010】
【実施例】 カットレタス レタスを生食用に40mm幅にカットし、万能ネギと同
一の方法により処理し、評価したのが表5である。
【表5】 これによれば、対照区は3日経過後に劣化が激しくな
り、4日目で商品価値を失ったのに対し、処理区では6
日経過後も多少の褐変は認められたものの生鮮度、食味
共に良好な状態を保っていた。
【0011】
【実施例】 キャベツ キャベツを生食用に10mm幅にカットし、万能ネギと
同一の方法により処理した後、評価したのが表6であ
る。
【表6】 これによれば、処理区と対照区は明確な差が生じた。前
者は6日経過後も処理開始時とほとんど変化がなかった
のに対し、後者は4日目には商品価値を喪失した。
【0012】
【実施例】 白ねぎ 白ねぎを2mm幅にカットし、万能ネギと同一の方法に
より処理した後、評価したのが表7である。
【表7】 白ねぎは、玉ねぎ同様、通常の状態では劣化が早く、対
照区では2日目には変化が始り、4日目には食用不能と
なったが、処理区では6日を過ぎても変化はなく、食味
がやや落ちた程度であった。
【0013】
【実施例】 ミツバ ミツバを30mm幅にカットし、万能ネギと同一の方法
により処理した後、評価したのが表8である。
【表8】 これによれば、処理区は6日経過後も変化なく、1週間
以上の保存が可能であることが判明したのに対し、対照
区では4日目で劣化が始り、6日目には食品価値を喪失
した。
【0014】
【実施例】 ニンジン ニンジンを生食用に2mmの厚さにスライスして、万能
ネギと同一の方法により処理した後、評価したのが表9
である。
【表9】 これによれば、処理区は6日経過後も良好な状態を保
ち、10日間の保存が可能であることが判明した。これ
に対し対照区は6日目で変色・腐敗が生じ、食用不能の
状態となった。
【0015】
【実施例】 カボチャ カボチャを30mmの厚さにカットし、処理時間を1分
間として他は万能ネギと同一の方法により処理した後、
評価したのが表10である。
【表10】 これによると、処理区はニンジンと同様10日間の保存
が可能であったが、対照区は4日目にして変化が顕れ、
5日目で腐敗し、食用不能となった。
【0016】
【実施例】 ゴボウ ゴボウを3mm厚さにスライスして、万能ネギと同一の
方法により処理した後、評価したのが表11である。
【表11】 スライスされたゴボウは褐変が早く、対照区は2日目に
して褐変が目立つようになり、5日目には腐敗により食
用不能となった。これに対し、処理区は1週間良好な状
態を保った後、8日目から多少の褐変が生じた。
【0017】
【実施例】 ジャガイモ ジャガイモを10mm厚さにカットし、前記カボチャと
同様の処理を行った後に、評価したのが表12である。
【表12】 カットしたジャガイモは褐変が早く、対照区では2日目
に褐変が生じ、3日目には商品価値を失った。これに対
し、処理区では1週間良好な状態を保持し、その後は徐
々に褐変が生じた。
【0018】
【実施例】 シイタケ・マツタケ シイタケ及びマツタケをカットせず、前記カボチャと同
様の処理を行った後、評価したのが表13である。
【表13】 シイタケ及びマツタケは、通常放置すると乾燥して、し
なび(減量・縮小)易いものであるが、本実験では対照
区で6日経過時に腐敗したのに対し、処理区では10日
経過後も変化が生じなかった。
【0019】
【実施例】 キウイ キウイを5mm幅にカットし、万能ネギと同一の方法で
処理し、評価したのが表14である。
【表14】 これによれば、処理区、対照区共に6日経過時にやや変
化が生じる点で同一であり、褐変食昧などに大差はない
が、細菌類の検査を行ったところ大差があった。即ち、
一般生菌数に於いて対照区は処理区の12.5倍、大腸
菌数は35倍に増殖していた
【0020】
【実施例】 柿 柿を四ツ割にし、皮をむき、カボチャと同様の処理を行
った後、評価したのが表15である。
【表15】 これによれば、対照区は4日目にして変化が生じ、6日
目には食用不能となったが、処理区では何の変化も生ぜ
ず、その後約1ヶ月間、褐変なく食味も変わらず、良好
な状態を保持した。
【0021】
【実施例】 リンゴ リンゴを四ツ割にして皮をむき、カボチャと同様の方法
で処理した後、評価したのが表16である。
【表16】 これによれば、対照区は2日目に既に変化を生じ、4日
目で商品価値を喪失したのに対し処理区は、柿と同様、
1ケ月間保存しても変化が生じなかった。
【0022】
【実施例】 マグロ 魚市場で処理した鮮度の良好な、マグロの赤身を刺身用
に15mm厚さにカットし、前述のとおり第2液を用い
ず、第1液と第3液を用いて、他はカボチャと同様の方
法で処理した後、評価したのが表17である。
【表17】 これによれば、対照区は4日目で商品価値を失い、5日
目には腐敗が始ったが、処理区は6日目でも食味はやや
落ちたもの、充分食用可能であった。
【0023】
【実施例】 タイ 魚市場で処理した鮮度良好なタイの片身を刺身用に15
mm厚さにカットし、マグロと同様に処理した後、評価
したのが表18である。
【表18】 これによれば、マグロの場合と比較し、処理区は6日経
過後も良好な状態を保持したのに対し、対照区は4日目
には腐敗し、食品価値を喪失した。
【0024】
【実施例】 イカ 魚市場でもとめた鮮度良好な生イカを刺身用に5mm幅
にカットし、マグロと同様の処理を行った後、評価した
のが表19である。
【表19】 これによれば、対照区は2日目に変化が生じ、4日目に
は、商品価値を失ったが、処理区では6日目にも、な
お、食用に使用可能な状態を保持していた。
【0025】
【実施例】 鶏肉 市場販売の調理後2日経過の鮮度良好な鶏のささ身肉を
20mm厚さにカットし、マグロと同様の処理をした
後、評価したのが表20である。
【表20】 これによれば、対照区は4日経過すると肉汁のドリップ
がみられ、軽い異臭を生じ、6日目には食用不能となる
が、処理区は6日経過後も処理当初と変化がみられず、
生食も可能であった。
【0026】
【実施例】 赤貝 市場で求めた赤貝をむき身とし、刺身用に調理してマグ
ロと同様の処理を行った後、評価したのが表21であ
る。
【表21】 これによれば、対照区が2日目で早くも変化が生じ、4
日目には商品価値を喪失する程、劣化したのに対し、処
理区は1週間経過後も良好な状態を保持した。
【0027】
【実施例】 豚肉 市場販売品で、できるだけ新鮮な豚ロース肉を選び、4
0×150×25mmにカットし、マグロと同様に処理
した後、評価したのが表22である。
【表22】 これによれば、対照区は2日頃から変化が生じ、4日目
には肉汁がドリップし、表面が変色して異臭が生ずる。
これに対し、処理区は1週間経過後も、良好な状態を保
持し、当初と何らの変化もなかった。
【0028】
【実施例】 牛肉 豚肉同様新鮮な牛肉のロース肉を市場で選び、65×1
30×20mmにカットし、マグロと同様に処理した
後、評価したのが表23である。
【表23】 これによれば、その結果はほぼ豚ロースと同様である
が、処理区において6日経過後、やや褐変が生じた。対
照区は2日経過時に既に褐変が生じ、4日目にはかろう
じて食用にたえたが、5日目には腐敗して食べられなか
った。
【0029】
【発明の効果】本願発明者の先願即ち特願平1−146
61は野菜類の鮮度保持に優れた効果を示したが、本願
は更に一歩を進めて、野菜類は勿論、魚介類や肉類の鮮
度保持にも卓効を表す極めて有用な発明である。特にキ
トサンの持つ強い抗菌性とその増殖抑制効果は、多数の
実施例に見られるように顕著であり、また人体に無害で
あり、更に処理工程の簡単容易なこと、経済性に優れて
いることなどにより、外食産業、スーパーマーケット、
コンビニエンスストア等の便益に資するものと言える。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも、キトサン0.5乃至6.0重
    量%(以下重量%を単に「%」と記す)、酢酸ナトリウ
    ム6乃至9%、酢酸3乃至5%、アジピン酸3乃至5
    %、エタノール1乃至4%を水に溶解または懸濁させて
    なる生鮮物の鮮度保持剤
  2. 【請求項2】次の工程よりなる請求項1記載の生鮮物の
    鮮度保持剤の用法 (1) 対象生鮮物を保存の態様に応じて、水洗、剥皮
    またはカットするなど前処理を行う。 (2) 海塩、または岩塩の組成中の塩化ナトリウムの
    量を97%以下に調整し、他の含有成分を残存させてな
    る塩(以下「粗塩」という)の1乃至5%水溶液を作
    り、これに必要に応じビタミンC及びまたはビタミンE
    及びまたは有機酸類及びまたは、グリセリン及びまたは
    グリセリン脂肪酸エステルを0.1乃至5%の割合で混
    合する。 (3) 請求項1記載の鮮度保持剤を前記(2)の水溶
    液中に1乃至5%添加する。 (4) 請求項2の(1)の食品を、同(3)の溶液中
    に浸漬させる。 (5) その後、充分水切りをして、包装する。
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