JPH05230272A - 表面処理された澱粉系発泡体 - Google Patents

表面処理された澱粉系発泡体

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JPH05230272A
JPH05230272A JP4030288A JP3028892A JPH05230272A JP H05230272 A JPH05230272 A JP H05230272A JP 4030288 A JP4030288 A JP 4030288A JP 3028892 A JP3028892 A JP 3028892A JP H05230272 A JPH05230272 A JP H05230272A
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JP
Japan
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foam
starch
wax
coating
water absorption
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP4030288A
Other languages
English (en)
Inventor
Taku Nakao
卓 中尾
Takeshi Yasui
武 安井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Asahi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Asahi Chemical Industry Co Ltd filed Critical Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Publication of JPH05230272A publication Critical patent/JPH05230272A/ja
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W90/00Enabling technologies or technologies with a potential or indirect contribution to greenhouse gas [GHG] emissions mitigation
    • Y02W90/10Bio-packaging, e.g. packing containers made from renewable resources or bio-plastics

Abstract

(57)【要約】 【目的】 実用上問題とされている耐水・耐湿性を著し
く改良した、澱粉を主体とした発泡体。 【構成】 表面に、ポリカプロラクトン等からなるコー
ト層を10μmの厚みで形成した、澱粉を主体とした発
泡体。 【効果】 高湿条件下でも使用可能になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、包装材用途、緩衝材用
途に使用される発泡体に関するものであり、さらに詳し
くは、耐水性、耐湿性を改良した、生分解性を有する澱
粉系の発泡体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、環境問題としてのプラスチックの
廃棄物処理問題が大きく注目を集めている。それらを解
決するための一つの有効な手段として、土中や水中の微
生物により分解されうる生分解性プラスチックの開発が
進められている。生分解性プラスチックを大きく分類す
ると、微生物により生産されるもの、澱粉系やセルロー
ス系の天然高分子系のもの、さらには特殊な構造を持つ
合成高分子系のもの等があげられる。
【0003】それらの中でも、特に天然高分子系、さら
には、澱分系のプラスチックは、天然物由来であるが故
に、環境への適合性が良く、低コストという点から、特
に広く実用に向けての開発がなされている。これらは、
その生分解性能、実用物性および生産性等に関して種々
検討が続けられており、その用途としては、フィルム、
シート、発泡体等のプラスチック加工品への応用が展開
されている。
【0004】中でも特に、発泡体は単位重量当たりの体
積が大きくなるため、生分解性プラスチックの発泡体の
開発が、廃棄物問題解決のための有効な手段となり得る
分野として注目されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、澱分系
のプラスチック加工品は、それ自体が親水性であるた
め、実用時における耐水・耐湿性が悪く、高温高湿下で
は水分の可塑化効果により、収縮変形するという本質的
な問題点を有していた。特に発泡体では、他のプラスチ
ック成形品に比べ、表面層となるセル膜が薄くならざる
をえないため、その耐水・耐湿性が著しく悪くなること
は避けられず、その使用にあたっては、使用時の環境条
件が著しく制限されていた。
【0006】加えて、水との接触は、発泡体の収縮変形
にとどまらず、接触期間が長くなればかびが発生すると
いう大きな問題が発生することになる。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、鋭意研究を重ねた結果、生分解性を大きく阻害しな
い程度に耐水・耐湿性のコート層を表面に形成した澱分
系の発泡体を開発するに至った。すなわち、本発明は、
吸水率が10%以下である物質からなる、厚み0.5〜
30μmのコート層を少なくとも片面に形成した、密度
0.03〜0.45g/cm3 の澱粉系の発泡体であ
る。
【0008】以下に本発明を詳細に述べる。まず、吸水
率(ASTM−D570法準拠)が、10%を越えるも
のは本発明で目的とする耐水・耐湿性改良の効果が低下
する傾向にある。また、コート層の厚みが0.5μm未
満のものは、コート層が薄いため、また、コート層内に
ピンホールの生成が避けられず、その改良効果が低下す
る傾向にある。コート層の厚みが30μmを越えるもの
は、耐水・耐湿効果はあるが、基材発泡体の生分解性を
著しく妨げるため制限される。
【0009】コート層をなす物質としては、前記の吸水
率を満足すれば、有機物、無機物いずれでも使用可能で
あり、その用途に応じて適宜選択されうる。好ましく
は、コート層が薄くてもより効果のある、天然高分子、
合成高分子やワックス類である。それらのうち、本発明
の目的に最も好ましいのは、コート層自体も生分解性を
有する物質である。
【0010】天然高分子で好ましいものは、セルロース
系の高分子であり、具体的には、エチルセルロース、硝
酸セルロース、酢酸セルロース、3酢酸セルロース、2
酢酸セルロース、プロピオン化酢酸セルロース、ブチル
化酢酸セルロース等である。セルロース系のコート層
は、基材となる澱分系の発泡体との密着性が良く、好適
に用いられる。
【0011】また、合成高分子で好ましいものは、重縮
合系、ビニル系、オレフィン系の各高分子であり、より
具体的には、ポリエステル系、ポリスチレン系、ポリア
ミド系、ポリエチレン系、ポリプロピレン系高分子であ
る。また、ワックス類としては、天然ワックス、石油ワ
ックス、合成ワックス等が適宜用いられ、融点の高いワ
ックスほど実使用時の温度が広がり好適である。天然ワ
ックスとしては、植物系のキャンデリラワックス、カル
ナバロウワックス、ライスワックス、木ろう等であり、
また、動物系のみつろう、ラノリン、鯨ろう等であり、
さらには、鉱物系のモンタンワックス、オゾケライト、
セレシン等である。また、石油ワックスとしては、パラ
フィンワックス、マイクロワックス、ペトロラタム等で
ある。また、合成ワックスとしては、モンタンワック
ス、ポリエチレンワックス、フィッシャートロプシュワ
ックス、油脂系合成ワックス等である。
【0012】さらに、生分解性を考慮した場合、合成高
分子系のポリカプロラクトン、エチレンビニルアルコー
ル共重合体、微生物が生産するポリヒドロキシアルカノ
エート、及びそれらの共重合体である。これらのコート
層は、一般に公知のコーティング方法で、澱粉系の発泡
体にコーティングすることにより形成される。コーティ
ング方法は、溶液状コーティング、エマルジョン型コー
ティング、ホットメルト型コーティング等、用いるコー
ト層材料により適宜選択して良い。なお、溶剤を用いる
場合、基材の澱粉系発泡体を実質的に侵さない溶剤を適
宜選択する必要がある。
【0013】本発明でいう、澱粉系プラスチックの発泡
体とは、澱粉を主体とした発泡体であり、その密度が
0.03〜0.45g/cm3 のものをいう。密度が
0.03g/cm3 未満のものは、発泡体の強度が低下
し実用上問題が発生しやすい傾向にあり、密度が0.4
5g/cm3 を越えるものは、発泡倍率が低く本発明の
目的とする発泡体としての用途には使用出来ない。ここ
でいう澱粉とは、とうもろこしやじゃがいも等に含まれ
るものであり、これらが熱及び圧力等により、一部ある
いは全て変性されていても良い。さらにこれらの澱粉
に、澱粉本来の生分解性を阻害しない範囲で、かつ、澱
粉の加工性、物性を向上させる目的で、その他の天然高
分子、合成高分子や各種添加剤を混合させても良い。ま
た、発泡体の製法としては、化学発泡剤、物理発泡剤を
用いた公知の発泡方法が適宜選択されうる。特に、澱粉
に含まれる水分を発泡剤とした押し出し発泡法が好まし
い。
【0014】
【実施例】以下、実施例にて本発明を詳細に説明する。
【0015】
【実施例1】澱分を主体とした発泡体である、バラ状緩
衝材用のサンプル(“RENATUR”STOROPA
CK社製)を、ポリカプロラクトン(以下PCLと略
す。“プラクセルH”ダイセル化学工業(株)製、吸水
率:3%)をテトラヒドロフラン(以下THF)に溶解
させた溶液に1分間浸漬した。その後発泡体を引き上
げ、溶剤であるTHFを気散させ、発泡体表面にPCL
のコーティング層を形成した。 コーティング層の厚み
(重量変化と表面積から算出)は、THF溶液のPCL
固形分濃度を変えることにより制御し、0.3、2、
5、10μmのコート層を形成したサンプルを得た。
【0016】該サンプルを、下記の条件に設定した恒温
恒湿槽に30分間放置し、サンプルの形状変化を測定し
た。形状変化率(%)は、サンプルの高さと幅の各々の
収縮寸法変化率を掛け合わした値を採用し、100%は
寸法変化無しで、100%に近い値ほど形状変化が少な
くて耐湿良好と判断した。表1に示した如く、コート層
が0.3μmのもの以外、耐湿性の改良効果がみられ
た。
【0017】
【実施例2】実施例1と同様な方法にて、ポリスチレン
(゛スタイロン680゛旭化成工業(株)製:吸水率
0.05%)、ブチル化酢酸セルロース(関東化学
(株)製:吸水率0.1%)、カルナウバワックス
((株)野田ワックス製:吸水率0.05%)、ポリア
ミド(ナイロン6、旭化成工業(株)製:吸水率9.2
%)、ポリビニルアルコール(関東化学(株)製:吸水
率83%)をコート層として、適宜溶剤を選択し、各々
10μmコート厚みのサンプルを作成した。このサンプ
ルを用いて、実施例1と同様な方法にて、形状変化率を
求めた。表2に示した如く、ポリビニルアルコールは、
吸水率が大きいためコート層としての効果がなかった
が、これ以外のコート層を形成したサンプルは、いずれ
も形状変化率は小さかった。
【0018】
【表1】
【0019】
【表2】
【0020】
【発明の効果】本発明の澱粉系発泡体は、表面を耐水性
の物質にてコートされているため、耐水性、耐湿性が改
良され、高温高湿下での実使用に耐え得るものである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吸水率が10%以下である物質からな
    る、厚み0.5〜30μmのコート層を少なくとも片面
    に形成した、密度0.03〜0.45g/cm 3 の澱粉
    系の発泡体。
JP4030288A 1992-02-18 1992-02-18 表面処理された澱粉系発泡体 Withdrawn JPH05230272A (ja)

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JP4030288A JPH05230272A (ja) 1992-02-18 1992-02-18 表面処理された澱粉系発泡体

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JP4030288A JPH05230272A (ja) 1992-02-18 1992-02-18 表面処理された澱粉系発泡体

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003070592A1 (fr) * 2002-02-21 2003-08-28 Nissei Kabushiki Kaisha Contenant a couvercle ajuste
ITRM20090073A1 (it) * 2009-02-18 2010-08-19 Univ Palermo Procedimento di preparazione di scaffold polimerici preangiogenizzati.

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003070592A1 (fr) * 2002-02-21 2003-08-28 Nissei Kabushiki Kaisha Contenant a couvercle ajuste
ITRM20090073A1 (it) * 2009-02-18 2010-08-19 Univ Palermo Procedimento di preparazione di scaffold polimerici preangiogenizzati.

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Effective date: 19990518