JPH0522996Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ＜産業上の利用分野＞ 本考案は、２つの周波数帯域を受信する２バン
ド低雑音コンバータ（LNB：Low Noise Block
Downccnverter）に関するものである。

＜従来の技術＞ ２バンドLNBでは、２つのバンドを受信する
ために、受信バンドを選択する信号を、２バンド
LNBに対して与える必要がある。従来は第５図
に示すように２バンドLNB１のIF出力端子２の
他に、バンド切替入力端子３を設けていた。な
お、４は入力導波管である。

＜考案が解決しようとする問題点＞ しかしながら、２バンドLNBは屋外で使用す
るために十分な気密性が必要であるが、IF出力
端子２の他にバンド切替入力端子３を設けること
は気密性を保つ上で障害となり、構造が複雑にな
るという問題点があつた。

本考案IF出力に電源電圧を重畳することによ
り、１バンドのLNBと同じ端子数でよい２バン
ドLNBを提供することを目的とする。

＜問題点を解決するための手段＞ 本考案は、IF信号端子を通じて供給される電
源電圧のレベルに応じて受信する周波数バンドを
切替える手段を設けた２バンドLNBである。

＜作用＞ 上記により、バンド切替入力端子が不要とな
り、気密性が向上するとともに、構造が簡単にな
る。

＜実施例＞ 以下、図面を用いて本考案の一実施例を詳細に
説明する。

第３図は本考案に係る２バンドLNB１の外観
図を示す。図において、外部端子はアンテナに接
続される入力導波管４（一般的に入力端子は導波
管で構成されるか同軸ケーブルでも可能である。）
と、IF出力端子２のみである。従つて、気密性
構造は２バンドになつたことによる変更はない。
また、前記IF出力端子２は、電源電圧を兼ねて
いる。

次に、バンド切替えについて第１図の回路図を
用いて説明する。図において、IF出力端子２を
通じて供給される電源電圧はコイルＬにて取り出
され、電源回路５へ供給する一方、抵抗R₁，R₂
にて分割し、コンパレータ６で基準電圧Vsと比
較し、その出力をリレーなどの切替回路７に入力
する。該切換回路７では第４図に示すように、例
えば15〜16Vをスレツシヨールド電圧（境界）と
し、12〜15Vであればバンド１が選択され、16〜
24Vであればバンド２が選択される。また、前記
電源回路５は、３端子レキユレータなどからな
り、その入力を12〜25Vとし、出力P₁〜P₃を−
3V，5V，12Vとして高周波信号増幅変換部８へ
供給している。なお、Ｃは直流カツト用コンデン
サ、R₃はスレツシヨールド電圧付近でコンパレ
ータ６の出力が不安定になることを防止するため
にヒステリシス特性をもたせている抵抗である。

また、第２図に示すように、基準電圧Vsのバ
ラツキによるスレツシヨールド電圧のバラツキを
防止するには可変抵抗VRを挿入し、調整するこ
とによつて行なう。

＜考案の効果＞ 以上のように本考案によれば、１つのLNBで
２つの周波数バンドを受信できるため構成が簡単
で低コストであり、またLNB自体の構造を複雑
化しない気密性の高い有用な２バンドLNBを提
供できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す回路図、第２
図は同応用例を示す部分回路図、第３図は同外観
図、第４図は同波形図、第５図は従来例を示す外
観図である。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 電源供給を兼ねるIF信号端子を有してなり、
   ２つの周波数バンドを受信する２バンド低雑音コ
   ンバータにおいて、 前記IF信号端子を通じて供給される電源電圧
   のレベルに応じて受信する周波数バンドを切替え
   る手段を設けてなることを特徴とする２バンド低
   雑音コンバータ。