JPH05229579A - ピストン内蔵の圧力容器 - Google Patents

ピストン内蔵の圧力容器

Info

Publication number
JPH05229579A
JPH05229579A JP4239934A JP23993492A JPH05229579A JP H05229579 A JPH05229579 A JP H05229579A JP 4239934 A JP4239934 A JP 4239934A JP 23993492 A JP23993492 A JP 23993492A JP H05229579 A JPH05229579 A JP H05229579A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
piston
stock solution
content
propellant
pressure vessel
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP4239934A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2826691B2 (ja
Inventor
Fumei Fumei
タカハシ・プラスチック工業 株式会社
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TAKAHASHI PLAST KOGYO KK
Original Assignee
TAKAHASHI PLAST KOGYO KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by TAKAHASHI PLAST KOGYO KK filed Critical TAKAHASHI PLAST KOGYO KK
Priority to JP4239934A priority Critical patent/JP2826691B2/ja
Publication of JPH05229579A publication Critical patent/JPH05229579A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2826691B2 publication Critical patent/JP2826691B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Containers And Packaging Bodies Having A Special Means To Remove Contents (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 圧力容器内の内容原液を噴射剤の圧力によ
り、外部に吐出又は噴出させる形式の圧力容器を提供す
る。 【構成】 ノズルを具備する圧力容器6が弾性材料から
なり、内容原液に浮かぶ性質を有する中央穴開き皿状の
ピストン1、又は穴の上部が漏斗状構造である中央穴開
き皿状のピストン1で上室3と下室4とに仕切られ、ピ
ストン1は中央穴部9にノズルに連結するバルブのディ
ップチューブ11が挿入された状態で圧力容器6内を摺
動可能に収容され、下室4には内容原液2が充填され、
上室3には噴射剤8が加圧充填され、ピストン1には内
容原液2と噴射剤8が混合された状態で充填された時で
も比重が内容原液2よりもはるかに軽く、かつ内容原液
2に溶解しない液化ガス及び圧縮ガスは上室3に、内容
原液2は下室4に移行できる移動隙5を設けた圧力容器
6。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は圧力容器内に内容原液に
浮かぶ性質を有するピストンを内蔵させ、ピストンより
下側の内容原液をピストンより上側に充填した噴射剤の
圧力により、ノズルに連結するバルブのディップチュー
ブを介して外部に吐出又は噴出させる形式の圧力容器に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】ピストンより下部の内容原液をピストン
より上部に充填した噴射剤の圧力により、ノズルに連結
するバルブのディップチューブを介して外部に吐出又は
噴出させる形式の圧力容器としては特公昭37−439
2及び特開昭59−1380などに掲げられるように古
くから考えられていたにもかかわらず、この種のピスト
ン内蔵圧力容器としてはピストン上部に内容原液を封入
し、ピストン下部に容器底の弁を通して噴射剤を圧力充
填し、ピストンが該噴射剤の圧力によって押し上げられ
るに従って内容原液が開口されたノズルより外部に吐出
又は噴出される、いわゆるピストン上部内容原液、下部
噴射剤充填方式の構造のものしか製品化されていない。
【0003】
【発明が解決しようとする問題点】これは製造工程上に
大きな問題が存在するからである。即ち、ピストン下部
に内容原液を封入すること自体が難しいのに加え内容原
液充填後ピストンと内容原液との間に残留する空気など
の不要気体を取り除くことが出来ないからである。さら
に製造時の連続工程作業に於いて、ピストン中央部の穴
にバルブのディップチューブを挿入することは不可能に
近い困難な作業であったからである。
【0004】ピストンの下室に充填された内容原液を、
ピストン上室に充填した噴射剤の圧力により、ノズルに
連結するバルブのディップチューブを介して外部に吐出
または噴出させる形式の圧力容器が理論上は存在して
も、どうして現在まで製品化される事が無かったかをさ
らに詳述する。
【0005】一般の内容原液充填設備を使用し、ピスト
ンを容器内に装着したままではピストン下部に内容原液
を充填することが不可能である。そこで、まずピストン
をはずした状態で内容原液を容器内に充填し、次に容器
内にピストンを封入する方法があれば良いが、この方法
では容器上部にあるバルブを取り付けるための容器口部
を通して容器口部より大きな容器胴部に添う大きさのピ
ストンを封入することは不可能である。しかるにこの方
法での製造は、先ず不可能である。
【0006】次に考えられるのは、ピストンが組付けら
れたままのピストン内蔵圧力容器を用い、特別な内容原
液充填設備を用い内容原液はピストン内蔵圧力容器底部
の弁を通して充填した後、噴射剤は容器口部よりピスト
ン上部に入れる方法である。この方法は一見問題なく製
造できるようであるが、実際にはピストン下部にある内
容原液を容器上部のノズルに導くための連通パイプ、即
ち、ディップチューブを容器下部に位置するピストンの
ピストン中央穴部に取り付ける方法が複雑であり、製造
設備も該ピストン内蔵圧力容器も複雑な上、製造コスト
も高くつくため製品化は全くなされていないのが現状で
ある。
【0007】さらに考えられるのは、ピストンが組付け
られたままのピストン内蔵圧力容器に容器上部より内容
原液を入れバルブを装着後、噴射剤を充填する方法があ
るが、これも実際上製品化は全く不可能であった。
【0008】このことについて詳解する。内容原液をピ
ストンの下室に充填するには、内容原液を充填すると共
にピストンが内容原液の上に位置するように移動させな
ければならない事と並行して、内容原液とピストンとの
間に存在する空気などの不要気体を排除し、内容原液と
ピストンの間を密にしなくてはならない。一見、製品に
何の影響も与えそうにないこの空気などの不要気体の排
除が、もし完全に行われていない状態で製品を仕上げた
場合には消費者が製品を使用する際、内容物の取り出し
中にパチンパチンと音を伴って内容物が飛散し、使用者
(消費者)の服を汚したり、内容原液が目に入ったり、
使用上の不快感を引き起こすようになるし、この様な事
が起こらないにしても内容原液が異状な発泡をするなど
経時的問題を引き起こす可能性が生じる。
【0009】さて、この問題は別としても内容原液を充
填すると共にピストンが内容原液の上に位置するように
移動させるよう内容原液を充填する方法であるが、これ
を行うにはピストンの中央穴部に密に接する内容原液充
填用ノズルを挿入し、ピストンが上がる速度に無理の無
い速さでピストン下部に内容原液を充填していかなけれ
ばならないし、充填される内容原液も適当な粘度を持っ
ていないと充填用ノズルを抜き去ると、ピストンに浮か
ぶ性質がないとピストン自体が降下を始め、悪くすれば
内容原液の底に沈んでしまう。一見、充填用ノズルを抜
き去るとその穴、即ち、ピストンの中央穴部を通して、
充填された内容原液とピストンの間に存在する空気など
の不要気体は上室に抜けるように考えられ、前述のよう
な問題は起こらないと思えるが、実際には空気などの不
要気体はいつも容器中央部に集まるとは限らないため簡
単に取り去ることは出来ない。
【0010】次に、この内容原液充填機の充填口を抜き
去った後の穴にバルブのディップチューブを挿入しなけ
ればならないが、この穴はバルブのディップチューブの
挿し込み時にはバルブ本体が邪魔をし容器上部より穴の
位置を目で確認しながらの挿入は不可能である上に、内
容原液に対して沈みがちな不安定な状態にあるピストン
でしかもチューブガイドも無く、ディップチューブ外径
よりわずかしか大きな穴しか開いていないピストンの中
央穴部にディップチューブ下端を挿入することは困難至
極である。
【0011】即ち、要点等を列記すると(ア)内容原液
の充填作業中にピストンがいつも内容原液の最上部に位
置するようピストンを持ち上げつゝ内容原液を充填する
必要がある為に、ピストンの中央穴部と充填中いつも密
に接する内容原液充填用ノズルを特別に製作しなければ
ならない事、又、その充填は容器の大きさ、形態及び内
容原液粘度等に合わせた微妙な調整等の検討が必要な事
など技術的にもコスト面からも難しい所が多い、(イ)
ピストンと内容原液との間の空気などの不要気体を取り
除くことが難しい事、(ウ)ピストンの中央穴部にディ
ップチューブを挿入するのが連続作業上困難である事が
製品化出来ない大きな要因となっていた。
【0012】そこで本発明者等は、上記問題点に鑑み通
常の内容原液充填設備を用い安価で安定性のあるピスト
ン内蔵圧力容器を発明した。
【0013】
【問題点を解決するための手段】即ち、本発明は(1)
ノズルを具備する圧力容器が適当な硬度を持つ弾性材料
からなり、内容原液に浮かぶ性質を有する中央穴開き皿
状のピストンで上室と下室とに仕切られ、前記ピストン
は該中央穴部にノズルに連結するバルブのディップチュ
ーブが挿入された状態で圧力容器内を摺動可能に収容さ
れ、下室には内容原液が充填され、上室には噴射剤が加
圧充填され、前記ピストンには内容原液と噴射剤が混合
された状態で充填された時でも長時間の放置によって比
重が内容原液よりもはるかに軽く、かつ内容原液に溶解
しない液化ガス及び圧縮ガスは上室に、内容原液は下室
に自然移行できる適当な大きさの移動隙を設けたピスト
ン内蔵の圧力容器。
【0014】(2)内容原液と噴射剤が混合された状態
で充填された時でも長時間の放置によって比重が内容原
液よりもはるかに軽く、かつ内容原液に溶解しない液化
ガス及び圧縮ガスは上室に、内容原液は下室に自然移行
できる適当な大きさの移動隙を中央穴開き皿状のピスト
ンの天井壁に微孔を設けることによって構成されてなる
請求項1に記載のピストン内蔵の圧力容器。
【0015】(3)内容原液と噴射剤が混合された状態
で充填された時でも長時間の放置によって比重が内容原
液よりもはるかに軽く、かつ内容原液に溶解しない液化
ガス及び圧縮ガスは上室に、内容原液は下室に自然移行
できる適当な大きさの移動隙を中央穴開き皿状のピスト
ンと圧力容器の内周壁との間に構成されてなる請求項1
に記載のピストン内蔵の圧力容器。
【0016】(4)内容原液と噴射剤が混合された状態
で充填された時でも長時間の放置によって比重が内容原
液よりもはるかに軽く、かつ内容原液に溶解しない液化
ガス及び圧縮ガスは上室に、内容原液は下室に自然移行
できる適当な大きさの移動隙を中央穴開き皿状のピスト
ンとディップチューブの間に構成されてなる請求項1に
記載のピストン内蔵の圧力容器。
【0017】(5)ノズルを具備する圧力容器が、適当
な硬度を持つ弾性材料からなり、内容原液に浮かぶ性質
を有し、穴の上部が漏斗状構造である中央穴開き皿状の
ピストンで上室と下室とに仕切られ、前記ピストンは該
中央穴部にノズルに連結するバルブのディップチューブ
が挿入された状態で圧力容器内を摺動可能に収容され、
下室には内容原液が充填され、上室には噴射剤が加圧充
填され、前記ピストンには内容原液と噴射剤が混合され
た状態で充填された時でも長時間の放置によって比重が
内容原液よりもはるかに軽く、かつ内容原液に溶解しな
い液化ガス及び圧縮ガスは上室に、内容原液は下室に自
然移行できる適当な大きさの移動隙を設けたピストン内
蔵の圧力容器。
【0018】(6)内容原液と噴射剤が混合された状態
で充填された時でも長時間の放置によって比重が内容原
液よりもはるかに軽く、かつ内容原液に溶解しない液化
ガス及び圧縮ガスは上室に、内容原液は下室に自然移行
できる適当な大きさの移動隙を穴の部分が漏斗状構造で
ある中央穴開き皿状のピストンの天井壁に孔を設けるこ
とによって構成されてなる請求項5に記載のピストン内
蔵の圧力容器。
【0019】(7)内容原液と噴射剤が混合された状態
で充填された時でも長時間の放置によって比重が内容原
液よりもはるかに軽く、かつ内容原液に溶解しない液化
ガス及び圧縮ガスは上室に、内容原液は下室に自然移行
できる適当な大きさの移動隙を穴の部分が漏斗状構造で
ある中央穴開き皿状のピストンと圧力容器の内周壁との
間に構成されてなる請求項5に記載のピストン内蔵の圧
力容器。
【0020】(8)内容原液と噴射剤が混合された状態
で充填された時でも長時間の放置によって比重が内容原
液よりもはるかに軽く、かつ内容原液に溶解しない液化
ガス及び圧縮ガスは上室に、内容原液は下室に自然移行
できる適当な大きさの移動隙を穴の部分が漏斗状構造で
ある中央穴開き皿状のピストンとディップチューブの間
に構成されてなる請求項5に記載のピストン内蔵の圧力
容器。
【0021】(9)中央穴開き皿状のピストンが中空容
器からなる請求項1から請求項8までのいずれかに記載
のピストン内蔵の圧力容器。
【0022】(10)中空容器の上部に中空容器内が上
室内の圧力と釣り合うようにするための連通孔となる小
孔を設けるよう構成されてなる請求項9のピストン内蔵
の圧力容器。
【0023】(11)中空容器の内部に噴射剤の吸着
剤、又は噴射剤の発生剤となる物質を収納するよう構成
されてなる請求項10に記載のピストン内蔵の圧力容
器。
【0024】(12)内容原液と噴射剤が混合された状
態で充填された時でも長時間の放置によって比重が内容
原液よりもはるかに軽く、かつ内容原液に溶解しない液
化ガス及び圧縮ガスは上室に、内容原液は下室に自然移
行できる適当な大きさの移動隙にバルブ機構を設けた事
を特徴とする請求項1から請求項11までのいずれかに
記載のピストン内蔵の圧力容器。
【0025】この発明の構成を図を参照しながら説明す
る。図1は、この発明に係るピストンを内蔵させた圧力
容器の一部分を断面した縦断面図である。本発明は、図
3に示す如く適当な硬度を持ち内容原液2に浮かぶ硬質
樹脂製のピストン1の一部に上室3と下室4に通じる一
つ又は複数個の移動隙5を設け、中央穴部9にディップ
チューブ11を通した状態で該ピストン1を摺動可能に
内蔵させた圧力容器である。
【0026】
【作用】本発明のピストン内蔵の圧力容器は、内容原
液、噴射剤などを充填する以前は図1の形で存在する。
内容原液2を充填するために内容原液充填機の充填口を
ピストン1の中央穴部9にできるだけ近づけるなどし
て、中央穴部9を通してピストン1の下に内容原液2を
充填するようにすると、本発明のピストン1は内容原液
2に浮かぶように作られているため、充填された内容原
液2の少しはピストン1の上にはみ出るが、おおまか図
2に示す如き状態で充填されることとなる。
【0027】ピストンは内容原液に浮かぶ性質を有して
いるため、当然内容原液を本発明の圧力容器内に充填す
るだけでも、ピストンは浮遊し始め内容原液の上部に浮
かび上がろうとするが、次の理由によって、より確実性
をもって動作する。
【0028】ピストンには内容原液に溶解しない液化ガ
ス及び圧縮ガスは上室3に、内容原液は下室4に自然移
行出来る適当な大きさの移動隙5が設けられている。そ
こで中央穴部9にディップチューブが挿入されるまで
は、中央穴部9と合わせると実質上はピストン1には複
数個の穴が存在している事となり、ピストン1は上室3
と下室4の間に、いわゆる入口穴と出口穴の別々の役目
を果たす穴を持つ形となるので、両室に於ける内容物の
置換(移動)はほとんど抵抗なく行うことが出来る。結
果、浮かぶ性質を有するピストン1は内容原液2の上部
の定位置へより迅速、かつ確実に納まるよう移動するこ
とが出来、図2に示されたような状態に落ち着く。さら
に内容原液2とピストン1の間にある空気などの不要気
体の置換は移動隙5を通り完全に内容原液2の部分から
抜き取られる状態となる。これが容易に図2に示す如き
状態に落ち着く事になる所以である。
【0029】次にバルブのディップチューブ11をピス
トン1の中央穴部9に挿入し容器口部12にバルブを装
着する。即ち、ピストン1の中央穴部9にディップチュ
ーブ11を挿入することになるが、ピストン1は内容原
液2に浮かぶ性質があるために、ディップチューブ11
を挿し込むために押し下げるのとは反対にピストン1が
上側に押し上げるように働くのでディップチューブ11
が挿入しやすくなる。ピストン1については浮力が大き
い程、作業性は良くなる。加えて、バルブのディップチ
ューブ11の下端は中央穴部9の上部が漏斗状となって
いるため、該漏斗部分のガイド効果によって容易に漏斗
状の中央穴部9の下部穴に導くことが出来る。中央穴部
9の漏斗状部分9−aについては、漏斗部分の上部の径
が大きい程、又、漏斗の傾斜がきつい程、さらに作業性
は良くなる。
【0030】中央穴部9の漏斗状部分9−aにバルブの
ディップチューブ11を通した後、噴射剤8を充填する
こととなる。噴射剤8はこのバルブ装着時、バルブをク
リンプする寸前に容器口部12を通して噴射剤8を気密
下で充填する、いわゆるアンダーカップ充填法という充
填方法を用いれば、噴射剤8はそのままピストン1より
上部の上室3側に直接充填することが出来る。又、バル
ブのコア及びハウジング下部の穴を通す事なく噴射剤を
充填出来る構造の、いわゆる高速充填用圧充バルブを用
い該バルブを圧力容器6にクリンプ後、ノンメカニカル
方式によって噴射剤を圧力充填することも出来る。この
二つの充填方法の何れかを用いるのが最も好ましいが、
その他の充填方法、例えば圧力充填方法によって該バル
ブを圧力容器6にクリンプ後ノズルからディップチュー
ブ11を通して噴射剤8を充填した場合でも、噴射剤8
は内容原液2との比重差によってピストン1の移動隙5
を通って上室3に移行し、充填直後はおおまか図3の如
き状態に落ち着くので問題はない。
【0031】充填製造後長時間、即ち製造して後、消費
者の手に渡るまで数日経つと内容原液2と噴射剤8はピ
ストン1を境にして圧力容器6の中で上室3には噴射剤
8が、下室4には内容原液2が確実に分離して存在する
図4の状態を保つようになる。
【0032】消費者が該製品を使用する際、製品を正立
のままノズルを作動使用すれば、当然下室4にある内容
原液2はピストン1を介して噴射剤8により加圧されて
いるため、ディップチューブ11を通ってノズルより噴
出する事となる。
【0033】次に消費者が該製品を倒立にして使用した
場合には、使用中の短時間においてはピストン1は内容
原液2に密着したままの状態で作動するため、下室4に
ある内容原液2が上側に、上室3にある噴射剤8は下側
にと、実際は上下逆の形となるが圧力容器6の中では図
4のままでノズルより内容原液2を外部に噴出する事と
なる。
【0034】即ち、消費者が該製品を使用する際正立で
も倒立でも、又、横にしたまま使用しても全く同様にし
て問題なく内容原液2を噴出させる事ができる。ここ
で、本発明を実施する上で、より効果的に、より簡便
に、かつ性能を向上させる方法について図を用い説明す
る。
【0035】図5はピストンを中空容器構造とした場合
の一例を示す。中空容器構造としたピストン1−aを内
蔵させた圧力容器6の未充填時を示す一部分を断面した
縦断面図である。
【0036】本発明に用いるピストンは内容原液2に浮
かぶ性質が無くてはならないが、これには適当な比重を
持つ樹脂を用いても良いし、適当な比重を持つように発
泡させた樹脂を使用するとか、比重の軽い増量剤を混合
し、適当な比重に調整した樹脂を用いて成型しても良
い。しかしながら最も簡単で有効な方法はピストンを中
空容器とすることである。これによってピストンの比重
は空洞の大きさ、樹脂の厚さ(樹脂の使用量)等によっ
て自由自在に設定出来るようになる。即ち、使用樹脂は
内容原液や噴射剤に係わる耐薬剤性、耐溶剤性、膨潤
度、強度及び成型時特性などに加えて内容原液2に浮か
ぶよう特別に比重の軽いものを検討することもなく、上
室内容原液、下室噴射剤型のピストン内蔵圧力容器に用
いられている従来から既に使用され経験のある樹脂を用
いて、本発明の条件を満足するピストン1−aを成型す
ることが可能となるので、製品設計上安心の出来る製品
を作ることが可能となる。又、比重の軽い樹脂のみで作
った場合より動きの良いピストンを作りやすい。
【0037】図6は図5の中空容器構造としたピストン
1−aの上部に、中空容器内の圧力が上室3内の圧力と
釣り合うようにするための連通孔となる小孔13を設け
たピストン1−bの斜視図である。
【0038】該小孔13を設ける事によって上室3内の
圧力とピストン1−b内の圧力が平衡状態となる為、上
室3内の圧力によってピストン1−bが太鼓状となるな
ど異状に加圧変形されるような事が起こることは無く、
圧力容器内でのピストンの動きを阻害するような事は無
い。従って該ピストン1−bを設計製作するに当たり、
特別に耐圧強度を考慮する必要もなく、従来のピストン
内蔵圧力容器に用いられていたピストンと材質的にも強
度的にも寸法的にも同じ考え方で考察する事が出来る。
【0039】図7は中空容器からなり、連通孔となる小
孔13を有するピストン1−bの中空内部の一部に噴射
剤8の一部を吸着保持させるための吸着剤14を収納し
たピストン1−bの一例を示す縦断面図である。
【0040】吸着剤14を入れることによって、内容原
液2に対して溶解度の少ない噴射剤8を吸着剤14に保
持させることにより、使用初めから使用終わりまで安定
な噴射状態の得られる製品を作ることが出来る。内容原
液2が噴出後、霧状に噴射させるような製品に対しては
特に有効である。
【0041】吸着剤14の代わりにガスの発生剤を収納
させておけば、本発明のピストン内蔵の圧力容器にバル
ブをクリンプ装着後、容器内で徐々にガスを発生するこ
とにより該ガスは連通孔となる小孔13を通り上室3に
充満するので、噴射剤8として働き製品使用時には内容
原液2を噴出させるようになる。従って態々噴射剤8を
加圧充填する必要が無くなる。
【0042】図8は、内容原液と噴射剤が混合された状
態で充填された時でも長時間の放置によって比重が内容
原液よりもはるかに軽く、かつ内容原液に溶解しない液
化ガス及び圧縮ガスは上室に、内容原液は下室に自然移
行出来る適当な大きさの移動隙5にバルブ機構15を設
けた場合の一例を示す。ピストン1−cを内蔵させた本
発明に係る圧力容器6に容器口部12から内容原液2を
充填した直後を示す一部分を断面した縦断面図である。
【0043】本発明に係る移動隙5の大きさを決めるに
当たり上室3に充填された噴射剤8によってピストンの
移動がスムーズに行えることは重要な条件の一つであ
る。よってこの適当な大きさとは、ピストンの移動に支
障を与えるほど大きな穴面積を持つものであってはなら
ない。しかしながら、製品及び製造工程によっては内容
原液2の充填方法及び内容原液品質を保つ上で、内容原
液2の充填後すぐにピストンが上昇し早急に内容原液2
の上部に位置するのが好ましい場合がある。そこでこの
移動隙5にバルブ機構15を設けることによって、ピス
トンが内容原液2の上部の定位置に移動するまでの間だ
け大きな穴を開けるようなバルブ機構を設けることによ
って、ピストンの上昇移動を助けることが可能である。
このバルブ機構は図8の如きボール弁を有する物であっ
ても良いし、効果的に同じであるならバルブ機構の形式
は何ら限定するものではない。又、図示はしないが弁機
構に形状記憶樹脂(又は合金)を用いることによって、
エアゾール製造上、法規によって定められている温湯に
よる漏洩テストの際に内容原液の温度が上昇することを
利用し、ピストンが定位置についた後の、この時点で温
度に反応し以後は完全に弁機構を閉じる働きを持たせる
事も可能である。
【0044】
【発明の効果】本発明の実施によって(1)通常のエア
ゾール製品原液充填設備で内容原液2の充填ができる。
【0045】(2)内容原液2の充填後、内容原液2と
ピストン1との間に存在する空気などの不要気体を排除
し、内容原液2とピストン1の間を完全に密に保つこと
が出来るので経時的にも、又、使用面からも安定性の高
い製品を作ることが出来る。
【0046】(3)特別なバルブ、特別なディップチュ
ーブを要しない。
【0047】(4)容器底部に噴射剤注入のための穴及
び弁を設けることがないので安価な製品ができる。
【0048】(5)従来のピストン内蔵圧力容器のよう
な内容原液上室、噴射剤下室方式の圧力容器を使用した
場合と比較すると、従来のものは使用時、上室3にある
内容原液2が減るに従って内容原液2の重心が益々上に
上がるので、製品を持つ手に不安定感を感じたり、保管
中にも倒れやすいという欠点があった。本発明の実施を
したピストン内蔵圧力容器では内容原液2は下室4に、
噴射剤8が上室3に位置しているので、内容量が少なく
なるにつれて製品の重心が下に下がってくるため製品を
持った感じも異様感がなく、又、非使用時製品を棚など
に置いている場合にも安定した状態で保管できる。
【0049】(6)製造工程上どうしても一番最後に充
填されることになる噴射剤8は容器にバルブを装着した
後であっても、ノズルからディップチューブ11を経て
下室4内を通り、無理なく移動隙5を通って上室3に移
行させられるので、従来のピストン内蔵圧力容器にある
ような容器底に噴射剤8注入用の弁をつける必要はな
い。又、噴射剤8を充填した後の製品保管による経時に
際しても、該注入用弁がないため噴射剤8の漏れを心配
する事もなく、従来のピストン内蔵圧力容器よりずっと
機密性の良い製品とできるため、特に従来は絶対使用量
が少ないために該注入用弁からの漏洩を懸念し、使用さ
れにくかった圧縮ガスも安心して使用できるため、環境
汚染などの問題が多い液化ガス類を使用せず、窒素、空
気など圧縮ガスのみを使った製品を作ることが容易とな
る。
【0050】(7)ピストン内蔵圧力容器に於いて使途
は勿論、体積的にも内容物の大部分を占める内容原液2
が下室4に入る構造であるのに加え、噴射剤8は上から
内容原液2を下へ押し下げる方向であり、内容原液2が
上室3にくる従来のピストン内蔵圧力容器のように製品
非使用時などの棚置き中ずっと重力に逆らったまま長時
間放置するような事がなく、自然の法則に従うため内容
原液2の液粘度を特に限定するような必要もなく、水や
アルコールのような超低粘度物からゲル状の高粘度物ま
でいかなる製品にでも使用可能である。
【0051】(8)従来より製品化されているタイプ、
即ち、ピストン上部内容原液、下部噴射剤充填方式のピ
ストン内蔵の圧力容器の技術や製造設備をそのまゝ利用
出来る部分が多いので、内容原液の異なる種々の商品に
ついても、特別な性能テストや長期間の経時テストを行
う必要が無く、商品化するに当たり商品の検討時間を短
縮出来る。
【0052】
【実施例】ここで本発明のピストン内蔵の圧力容器を構
成するピストン1について述べる。ピストン1は内容原
液2に浮かぶ性質が無くてはならない。これは使用樹脂
を適当な比重になるよう発泡させた発泡樹脂を用いピス
トン成型したような、いわゆる材料自体のかさ比重を軽
くした物を用いた物であっても良いし、又図にも示した
ようにピストン1自体に中空部16を設けた構造の、い
わゆる空洞化した形にピストン1自体を成型しても良
く、ピストン1の形は例図にこだわり限定するものでは
ない。加えて、皿状の形状は図1の如く、浅底皿状であ
っても、図5の如く深底皿状であっても、又、浅底で分
厚い形状のものであっても本発明に係る皿状として限定
するものではない。 (a)内容原液2に浮かぶ事、(b)ディップチューブ
11を通す穴を中央に有すること、(c)移動隙5を有
すること、(d)圧力容器6内を容器壁に沿ってスムー
ズに移動出来る形状と硬度があることを満足するもので
あれば良く、ディップチューブ11を通す穴に漏斗状部
分を設けることによって、さらに作業性を向上させる。
【0053】使用樹脂としてはポリエチレン、ポリプロ
ピレン、ポリスチレン、ポリアミド、ポリカーボネー
ト、ポリアセタール、フッソ樹脂、シリコーン樹脂、A
S、ABS、ポリウレタン、ユリア樹脂、フェノール樹
脂、TPXなどを単体、混合もしくは他のフィラー材等
と混合するなどして、充填する内容原液2と噴射剤8に
対して安定な耐薬品性を持つ材質のものを選べば良い。
又ピストン1の出来上がり比重は0.85以下、好まし
くは0.8以下にするのがよい。水を主体にした内容原
液2を用いた製品については表のごとくであった。
【0054】(表)移動隙5の大きさが直径3mmのも
の6個を持つピストン1を使用し、水を主体として調整
された内容原液2を使用した製品の製造(充填)後10
日目の内容
【0055】内容原液2の主溶剤を水、噴射剤8として
LPGを用いるなど内容原液2よりはるかに軽く、かつ
該内容原液2に溶解しない液化ガスを使用する際には、
該ピストン1の比重は該噴射剤8の比重より重くなくて
はならず、0.85〜0.6に仕上げるのが好ましい。
LPGなどの液化ガスでなく窒素などの圧縮ガスを用い
る場合には、該ピストン1の比重はこの範囲にあらず軽
いほど好ましい。
【0056】移動隙5は大きい隙間ほど、言うまでもな
く内容物の移動を速くするが、製品となった後は圧力容
器6を倒立に持って使用する際にも、ピストン1が内容
原液2から離脱しないよう有る程度以下の大きさにする
必要があるが、それは内容原液2の粘度や液性により適
時定めれば良い。
【0057】移動隙5はピストン1の中央穴下部の内径
を使用するディップチューブ11の外径より大きめに作
ることによって、適当な大きさの移動隙5とすることも
可能であるし、ピストン1を圧力容器6の内径より小さ
めに作り、圧力容器6の内壁7との間に適当な大きさの
移動隙5を作ることも可能である。移動隙5をピストン
1の天井壁に孔を設けた場合を例にとって述べる。
【0058】例えば1万センチポイズの粘稠性の内容原
液2を直径約40mmの本発明のピストン内臓の圧力容
器6に約100ml充填した時は、直径約2mmの移動
隙5を4個設けた場合のピストン1及び6個設けた場合
のピストン1のいずれもが正常に作動した。
【0059】次に1千センチポイズの粘稠性の内容原液
2を直径約45mmの本発明の中空容器からなる中央穴
開き皿状のピストン1−aを用いたピストン内臓の圧力
容器6に約130ml充填したところ、直径約1.5m
mの移動隙5を1個設けた場合のピストン1−a及び4
個設けた場合のピストン1−aのいずれもが正常に作動
した。又、4個設けた方の中空容器からなる中央穴開き
皿状のピストン1−aについては、上部に連通孔となる
直径約1.5mmの小孔13を2個設けたピストン1−
bとしたものに変え、同上の内容原液2を用い実施した
が、ピストン1−bの中空部16には小孔13から問題
となる量の内容原液2が入ることもなく正常に作動し、
経時的にも安定な製品が得られた。尚、1千センチポイ
ズの粘稠性液体を5万センチポイズの粘稠性液体に変え
た内容原液2を、容器口部12より垂らし込むような形
で充填した時は、ピストン1−bが内容原液2の上部の
定位置に上がるまでかなりの時間を要したので、移動隙
にバルブ機構を設けたピストン1−cに変更したとこ
ろ、短時間でピストン1−cは内容原液2の上部の定位
置に移動し、その後も正常に作動した。
【0060】吸着剤としては活性炭、モレキュラーシー
ブス、シリカゲル、酸処理白土、酸化アルミなどの他、
吸着させたい噴射剤によって適当なものを使用する。
【0061】ガスの発生剤としては、例えばクエン酸と
重曹を吸湿剤と粘着剤を混合するなどして、塊状に固め
た物等を使用することが出来る。この場合には主溶剤と
して水を用いた内容原液を下室4に充填することによっ
て該内容原液の蒸発水分が上室3に入り、通気孔となる
小孔13を通りピストン内の発生剤に接触することによ
って、水分が加わることによってクエン酸と重曹は反応
し炭酸ガスを生じる。これを噴射剤として働かせること
が出来る。本発明に係るガスの発生剤は、特にクエン酸
と重曹を主体とするものに限らず、酸化還元その他の化
学的、物理的反応によっても使用に於いて安全なもの
は、何れのものでもガスの発生剤として使用でき、本例
に掲げたもののみを本発明に係るガス発生剤として限定
するものではない。
【0062】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るピストン1を内蔵させた圧力容器
6の未充填時を示す一部分を断面した縦断面図。
【図2】中央穴部9を通してピストン1の下に内容原液
2を充填した直後を示す本発明に係るピストン1を内蔵
させた圧力容器6の一部分を断面した縦断面図。
【図3】圧力容器6にバルブをクリンプ後、ノズルから
ディップチューブ11を通して噴射剤8を充填した直後
を示す本発明に係るピストン1を内蔵させた圧力容器6
の一部分を断面した縦断面図。
【図4】製造後、長時間経過したのちの様子を示す本発
明に係るピストン1を内蔵させた圧力容器6の一部分を
断面した縦断面図。
【図5】ピストンを中空容器構造とした本発明に係るピ
ストン1−aを内蔵させた圧力容器6の未充填時を示す
一部分を断面した縦断面図。
【図6】図5の中空容器構造としたピストン1−aの上
部に連通孔となる小孔13を設けた本発明に係るピスト
ン1−bの斜視図。
【図7】図6の本発明に係るピストン1−bの中空内部
の一部に吸着剤14を収納したピストン1−bの縦断面
図。
【図8】移動隙をバルブ機構15の構造とした1−cを
内蔵させた本発明に係る圧力容器6に容器口部12から
内容原液2を充填した直後を示す一部分を断面した縦断
面図。
【符号の説明】
1 ピストン 1−a ピストン 1−b ピストン 1−c ピストン 2 内容原液 3 上室 4 下室 5 移動隙 6 圧力容器 7 圧力容器の内壁 8 噴射剤 9 中央穴部 9−a 中空穴部の漏斗状部分 10 空気 11 ディップチューブ 12 容器口部 13 小孔 14 吸着剤 15 バルブ機構 16 中空部

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ノズルを具備する圧力容器が適当な硬度
    を持つ弾性材料からなり、内容原液に浮かぶ性質を有す
    る中央穴開き皿状のピストンで上室と下室とに仕切ら
    れ、前記ピストンは該中央穴部にノズルに連結するバル
    ブのディップチューブが挿入された状態で圧力容器内を
    摺動可能に収容され、下室には内容原液が充填され、上
    室には噴射剤が加圧充填され、前記ピストンには内容原
    液と噴射剤が混合された状態で充填された時でも長時間
    の放置によって比重が内容原液よりもはるかに軽く、か
    つ内容原液に溶解しない液化ガス及び圧縮ガスは上室
    に、内容原液は下室に自然移行できる適当な大きさの移
    動隙を設けたピストン内蔵の圧力容器。
  2. 【請求項2】 内容原液と噴射剤が混合された状態で充
    填された時でも長時間の放置によって比重が内容原液よ
    りもはるかに軽く、かつ内容原液に溶解しない液化ガス
    及び圧縮ガスは上室に、内容原液は下室に自然移行でき
    る適当な大きさの移動隙を中央穴開き皿状のピストンの
    天井壁に微孔を設けることによって構成されてなる請求
    項1に記載のピストン内蔵の圧力容器。
  3. 【請求項3】 内容原液と噴射剤が混合された状態で充
    填された時でも長時間の放置によって比重が内容原液よ
    りもはるかに軽く、かつ内容原液に溶解しない液化ガス
    及び圧縮ガスは上室に、内容原液は下室に自然移行でき
    る適当な大きさの移動隙を中央穴開き皿状のピストンと
    圧力容器の内周壁との間に構成されてなる請求項1に記
    載のピストン内蔵の圧力容器。
  4. 【請求項4】 内容原液と噴射剤が混合された状態で充
    填された時でも長時間の放置によって比重が内容原液よ
    りもはるかに軽く、かつ内容原液に溶解しない液化ガス
    及び圧縮ガスは上室に、内容原液は下室に自然移行でき
    る適当な大きさの移動隙を中央穴開き皿状のピストンと
    ディップチューブの間に構成されてなる請求項1に記載
    のピストン内蔵の圧力容器。
  5. 【請求項5】 ノズルを具備する圧力容器が、適当な硬
    度を持つ弾性材料からなり、内容原液に浮かぶ性質を有
    し、穴の上部が漏斗状構造である中央穴開き皿状のピス
    トンで上室と下室とに仕切られ、前記ピストンは該中央
    穴部にノズルに連結するバルブのディップチューブが挿
    入された状態で圧力容器内を摺動可能に収容され、下室
    には内容原液が充填され、上室には噴射剤が加圧充填さ
    れ、前記ピストンには内容原液と噴射剤が混合された状
    態で充填された時でも長時間の放置によって比重が内容
    原液よりもはるかに軽く、かつ内容原液に溶解しない液
    化ガス及び圧縮ガスは上室に、内容原液は下室に自然移
    行できる適当な大きさの移動隙を設けたピストン内蔵の
    圧力容器。
  6. 【請求項6】 内容原液と噴射剤が混合された状態で充
    填された時でも長時間の放置によって比重が内容原液よ
    りもはるかに軽く、かつ内容原液に溶解しない液化ガス
    及び圧縮ガスは上室に、内容原液は下室に自然移行でき
    る適当な大きさの移動隙を穴の部分が漏斗状構造である
    中央穴開き皿状のピストンの天井壁に孔を設けることに
    よって構成されてなる請求項5に記載のピストン内蔵の
    圧力容器。
  7. 【請求項7】 内容原液と噴射剤が混合された状態で充
    填された時でも長時間の放置によって比重が内容原液よ
    りもはるかに軽く、かつ内容原液に溶解しない液化ガス
    及び圧縮ガスは上室に、内容原液は下室に自然移行でき
    る適当な大きさの移動隙を穴の部分が漏斗状構造である
    中央穴開き皿状のピストンと圧力容器の内周壁との間に
    構成されてなる請求項5に記載のピストン内蔵の圧力容
    器。
  8. 【請求項8】 内容原液と噴射剤が混合された状態で充
    填された時でも長時間の放置によって比重が内容原液よ
    りもはるかに軽く、かつ内容原液に溶解しない液化ガス
    及び圧縮ガスは上室に、内容原液は下室に自然移行でき
    る適当な大きさの移動隙を穴の部分が漏斗状構造である
    中央穴開き皿状のピストンとディップチューブの間に構
    成されてなる請求項5に記載のピストン内蔵の圧力容
    器。
  9. 【請求項9】 中央穴開き皿状のピストンが中空容器か
    らなる請求項1から請求項8までのいずれかに記載のピ
    ストン内蔵の圧力容器。
  10. 【請求項10】 中空容器の上部に中空容器内が上室内
    の圧力と釣り合うようにするための連通孔となる小孔を
    設けるよう構成されてなる請求項9のピストン内蔵の圧
    力容器。
  11. 【請求項11】 中空容器の内部に噴射剤の吸着剤、又
    は噴射剤の発生剤となる物質を収納するよう構成されて
    なる請求項10に記載のピストン内蔵の圧力容器。
  12. 【請求項12】 内容原液と噴射剤が混合された状態で
    充填された時でも長時間の放置によって比重が内容原液
    よりもはるかに軽く、かつ内容原液に溶解しない液化ガ
    ス及び圧縮ガスは上室に、内容原液は下室に自然移行で
    きる適当な大きさの移動隙にバルブ機構を設けた事を特
    徴とする請求項1から請求項11までのいずれかに記載
    のピストン内蔵の圧力容器。
JP4239934A 1991-12-25 1992-07-23 ピストン内蔵の圧力容器 Expired - Fee Related JP2826691B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4239934A JP2826691B2 (ja) 1991-12-25 1992-07-23 ピストン内蔵の圧力容器

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP36136791 1991-12-25
JP3-361367 1991-12-25
JP4239934A JP2826691B2 (ja) 1991-12-25 1992-07-23 ピストン内蔵の圧力容器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH05229579A true JPH05229579A (ja) 1993-09-07
JP2826691B2 JP2826691B2 (ja) 1998-11-18

Family

ID=26534498

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4239934A Expired - Fee Related JP2826691B2 (ja) 1991-12-25 1992-07-23 ピストン内蔵の圧力容器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2826691B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1997028068A1 (fr) * 1995-03-09 1997-08-07 Osaka Shipbuilding Co., Ltd. Procede de production d'un double dispositif pour aerosol et recipient correspondant
CN1079774C (zh) * 1996-02-02 2002-02-27 株式会社大阪造船所 双室喷射装置的制造方法及双室喷射容器
JP2019156415A (ja) * 2018-03-08 2019-09-19 株式会社ダイゾー 吐出容器及び吐出製品
CN115504103A (zh) * 2022-10-19 2022-12-23 广州市展惟工业科技有限公司 一种高安全性的自增压喷雾存储装置

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02227157A (ja) * 1989-02-27 1990-09-10 Kyowa Sangyo Kk ピストン内蔵の圧力容器

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02227157A (ja) * 1989-02-27 1990-09-10 Kyowa Sangyo Kk ピストン内蔵の圧力容器

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1997028068A1 (fr) * 1995-03-09 1997-08-07 Osaka Shipbuilding Co., Ltd. Procede de production d'un double dispositif pour aerosol et recipient correspondant
CN1079774C (zh) * 1996-02-02 2002-02-27 株式会社大阪造船所 双室喷射装置的制造方法及双室喷射容器
JP2019156415A (ja) * 2018-03-08 2019-09-19 株式会社ダイゾー 吐出容器及び吐出製品
CN115504103A (zh) * 2022-10-19 2022-12-23 广州市展惟工业科技有限公司 一种高安全性的自增压喷雾存储装置
CN115504103B (zh) * 2022-10-19 2024-05-14 广州市展惟工业科技有限公司 一种高安全性的自增压喷雾存储装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2826691B2 (ja) 1998-11-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
FI73644C (fi) Anordning foer distribution av en produkt.
EP0520695B1 (en) Polyurethane foam-filled containers and methods of making them
US5009340A (en) Packaging container using a system of fermentation to produce a propulsive gas
US5035351A (en) Method and apparatus for maintaining a pressure within a product dispenser
JP7212725B2 (ja) エアゾール製品
US5439137A (en) Method for forming an extemporaneous mixture of at least two liquid or pasty components, and pressurized can for implementing such a method
RU2016103893A (ru) Дозатор с резервуаром, содержащим разделитель или пористый материал
JPH05229579A (ja) ピストン内蔵の圧力容器
AU2010225255A1 (en) Container having a shock-absorbing element
JP3898291B2 (ja) エアゾール製品
JP2916852B2 (ja) ピストン内蔵の圧力容器
US5137186A (en) Method and apparatus for dispensing product from a product bag
CA2714753A1 (en) Cartridge with integrated closure cap
CA2380030C (en) Insert for pressurized liquid containers, in particular, beverage containers
KR20170027528A (ko) 용기 및 이에 사용되는 이동 장치
JPH09142510A (ja) 泡吐出容器
FR2767123B1 (fr) Nouvelle structure de recipient et procede de conditionnement d'un produit au moyen de ce recipient
JPH0551076A (ja) 圧力容器
PL70295B1 (ja)
JPH03162273A (ja) 流動性物質の加圧吐出容器
US2701079A (en) Volumetric dispenser
JP2009220843A (ja) 液体用容器
US3364617A (en) Combination dispenser and bath toy
KR101552133B1 (ko) 포장 용기 및 이에 사용되는 내용물 이동 장치
JPH02227157A (ja) ピストン内蔵の圧力容器

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees