JPH05229319A - 空気入り安全ラジアルタイヤ - Google Patents
空気入り安全ラジアルタイヤInfo
- Publication number
- JPH05229319A JPH05229319A JP4035036A JP3503692A JPH05229319A JP H05229319 A JPH05229319 A JP H05229319A JP 4035036 A JP4035036 A JP 4035036A JP 3503692 A JP3503692 A JP 3503692A JP H05229319 A JPH05229319 A JP H05229319A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- tire
- sealant
- tread crown
- less
- internal pressure
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60C—VEHICLE TYRES; TYRE INFLATION; TYRE CHANGING; CONNECTING VALVES TO INFLATABLE ELASTIC BODIES IN GENERAL; DEVICES OR ARRANGEMENTS RELATED TO TYRES
- B60C17/00—Tyres characterised by means enabling restricted operation in damaged or deflated condition; Accessories therefor
- B60C17/0009—Tyres characterised by means enabling restricted operation in damaged or deflated condition; Accessories therefor comprising sidewall rubber inserts, e.g. crescent shaped inserts
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Tires In General (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 超偏平タイヤのパンク状態での内圧喪失の適
切な防止とその後の持続的ランフラット走行時間の延長
とによって高速下の安全走行を確保すること、 【構成】 サイドウォール部の実質上の全区域のタイヤ
内面に実質的に三日月形状のゴム補強層を備えている超
偏平空気入りラジアルタイヤのトレッドクラウン部のク
ラウン半径を 800mm以上に大きくし、トレッドクラウン
部の径方向内側に設置したシーラントの機能を高める。
切な防止とその後の持続的ランフラット走行時間の延長
とによって高速下の安全走行を確保すること、 【構成】 サイドウォール部の実質上の全区域のタイヤ
内面に実質的に三日月形状のゴム補強層を備えている超
偏平空気入りラジアルタイヤのトレッドクラウン部のク
ラウン半径を 800mm以上に大きくし、トレッドクラウン
部の径方向内側に設置したシーラントの機能を高める。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は偏平率55％以下の空気
入り安全ラジアルタイヤに関し、とくにそのくぎ踏みな
どによる、パンク走行状態における走行可能距離を従来
のものより向上させようとするものである。
入り安全ラジアルタイヤに関し、とくにそのくぎ踏みな
どによる、パンク走行状態における走行可能距離を従来
のものより向上させようとするものである。
【０００２】
【従来の技術】従来の空気入りラジアルタイヤは、トレ
ッドクラウン部と、一対のサイドウォール部及びビード
部を備え、タイヤ周方向に対し実質上90゜で配列された
コードよりなる少なくとも１プライのカーカスと該カー
カスの半径方向外方のクラウン区域にタイヤ周方向に対
して比較的小さな角度で互いに交差するコードの少なく
とも２層よりなるベルトと、該ベルトの軸方向外方区域
の半径方向外方でタイヤ周方向に実質上平行な配置にな
る有機繊維コードよりなるベルト補強層とを有しサイド
ウォール部の実質上の全区域のタイヤ内面には実質的に
三日月形状を呈するゴム補強層を備えて成り、サイドウ
ォールの上記ゴム補強層によりくぎ踏みなどによるパン
ク状態での輪重を肩代わり支持し得るが、著しい発熱の
ためパンク走行可能距離についての制限を受ける。
ッドクラウン部と、一対のサイドウォール部及びビード
部を備え、タイヤ周方向に対し実質上90゜で配列された
コードよりなる少なくとも１プライのカーカスと該カー
カスの半径方向外方のクラウン区域にタイヤ周方向に対
して比較的小さな角度で互いに交差するコードの少なく
とも２層よりなるベルトと、該ベルトの軸方向外方区域
の半径方向外方でタイヤ周方向に実質上平行な配置にな
る有機繊維コードよりなるベルト補強層とを有しサイド
ウォール部の実質上の全区域のタイヤ内面には実質的に
三日月形状を呈するゴム補強層を備えて成り、サイドウ
ォールの上記ゴム補強層によりくぎ踏みなどによるパン
ク状態での輪重を肩代わり支持し得るが、著しい発熱の
ためパンク走行可能距離についての制限を受ける。
【０００３】一方従来のシーラントタイヤはくぎ踏みな
どによるパンクを生じてもエア漏れを伴わずに継続走行
が可能なように通常の空気入りタイヤにシーラントを施
したものであり、このシーラントにより、くぎ踏みなど
によるパンク状態での走行に伴う内圧低下の進行を遅ら
せるだけなので走行可能距離を若干延ばし得るが、内圧
が抜け切ってからは即座に走行不能に陥る。さらに従来
入手し得たシーラントタイヤでは一般にトレッドクラウ
ン部クラウン半径が小さいので走行中に遠心力により流
動性のあるシーラントがクラウン部の裏面側中心に集ま
り、くぎ踏み等の故障発生箇所の如何によっては十分に
シールできないという問題点があった。
どによるパンクを生じてもエア漏れを伴わずに継続走行
が可能なように通常の空気入りタイヤにシーラントを施
したものであり、このシーラントにより、くぎ踏みなど
によるパンク状態での走行に伴う内圧低下の進行を遅ら
せるだけなので走行可能距離を若干延ばし得るが、内圧
が抜け切ってからは即座に走行不能に陥る。さらに従来
入手し得たシーラントタイヤでは一般にトレッドクラウ
ン部クラウン半径が小さいので走行中に遠心力により流
動性のあるシーラントがクラウン部の裏面側中心に集ま
り、くぎ踏み等の故障発生箇所の如何によっては十分に
シールできないという問題点があった。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】空気入りラジアルタイ
ヤ、それもとくにタイヤ断面高さのタイヤ最大幅に対す
る百分率であらわされる偏平率が55（％）以下の超偏平
タイヤについて、パンク状態での空気漏出の有効な防止
に役立つシーラントの適切な配置による可及的長時間に
わたる内圧維持によるパンク走行距離の延長を、その後
の内圧低下の下でのサイドウォール部のゴム補強層によ
るランフラット走行距離に加えて、走行可能距離の向上
を実現しようとするものである。
ヤ、それもとくにタイヤ断面高さのタイヤ最大幅に対す
る百分率であらわされる偏平率が55（％）以下の超偏平
タイヤについて、パンク状態での空気漏出の有効な防止
に役立つシーラントの適切な配置による可及的長時間に
わたる内圧維持によるパンク走行距離の延長を、その後
の内圧低下の下でのサイドウォール部のゴム補強層によ
るランフラット走行距離に加えて、走行可能距離の向上
を実現しようとするものである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】この発明はトレッドクラ
ウン部と、一対のサイドウォール部及びビード部を備
え、タイヤ周方向に対し実質上90゜で配列されたコード
よりなる少なくとも１プライのカーカスと該カーカスの
半径方向外方のクラウン区域にタイヤ周方向に対して比
較的小さな角度で互いに交差するコードの少なくとも２
層よりなるベルトとを有しサイドウォール部の実質上の
全区域のタイヤ内面には実質的に三日月形状を呈するゴ
ム補強層を備えて成る偏平率55（％）以下の空気入り安
全ラジアルタイヤにおいて、トレッドクラウン部のクラ
ウン半径を 800mm以上とし、かつトレッドクラウン部の
径方向内側にシーラントを設置したことを特徴とする空
気入り安全ラジアルタイヤである。
ウン部と、一対のサイドウォール部及びビード部を備
え、タイヤ周方向に対し実質上90゜で配列されたコード
よりなる少なくとも１プライのカーカスと該カーカスの
半径方向外方のクラウン区域にタイヤ周方向に対して比
較的小さな角度で互いに交差するコードの少なくとも２
層よりなるベルトとを有しサイドウォール部の実質上の
全区域のタイヤ内面には実質的に三日月形状を呈するゴ
ム補強層を備えて成る偏平率55（％）以下の空気入り安
全ラジアルタイヤにおいて、トレッドクラウン部のクラ
ウン半径を 800mm以上とし、かつトレッドクラウン部の
径方向内側にシーラントを設置したことを特徴とする空
気入り安全ラジアルタイヤである。
【０００６】
【作用】トレッドクラウン部の径方向内側に設置したシ
ーラントによりくぎ踏み等の際の内圧低下を遅らせる働
きの強化を図りかつこれをサイドウォール部のゴム補強
と組み合わせたことによって内圧低下時におけるサイド
ウォール剛性を確保して、内圧低下走行時の操縦安定性
悪化を防止し、更に内圧が０となるに至ったもなおサイ
ドウォール部のゴム補強によって継続して走行し、安全
に停止し得る。この発明の適用において偏平率が55
（％）をこえる60シリーズ以上ではクラウン半径Ｒが概
ね 800mmよりも小さくなって、タイヤの回転遠心力によ
るシーラントのかたよりで内圧低下速度の遅延効果が薄
れるため偏平率は55（％）以下、またクラウン半径が 8
00mm以上の空気入りラジアルタイヤに限定される。
ーラントによりくぎ踏み等の際の内圧低下を遅らせる働
きの強化を図りかつこれをサイドウォール部のゴム補強
と組み合わせたことによって内圧低下時におけるサイド
ウォール剛性を確保して、内圧低下走行時の操縦安定性
悪化を防止し、更に内圧が０となるに至ったもなおサイ
ドウォール部のゴム補強によって継続して走行し、安全
に停止し得る。この発明の適用において偏平率が55
（％）をこえる60シリーズ以上ではクラウン半径Ｒが概
ね 800mmよりも小さくなって、タイヤの回転遠心力によ
るシーラントのかたよりで内圧低下速度の遅延効果が薄
れるため偏平率は55（％）以下、またクラウン半径が 8
00mm以上の空気入りラジアルタイヤに限定される。
【０００７】
【実施例】図１はこの発明に従う実施例を示す、タイヤ
幅方向左半の部分断面図であり、偏平率55％以下のこの
空気入りラジアルタイヤは２プライのカーカス１、この
例で４層よりなるベルト２、ベルト補強層３、そして三
日月形状のゴム補強層４、さらにシーラント５を備えて
いる。
幅方向左半の部分断面図であり、偏平率55％以下のこの
空気入りラジアルタイヤは２プライのカーカス１、この
例で４層よりなるベルト２、ベルト補強層３、そして三
日月形状のゴム補強層４、さらにシーラント５を備えて
いる。
【０００８】図中６はトレッドクラウン部、７はサイド
ウォール部、８はビード部であり、２プライのカーカス
１はレーヨンからなるコードをタイヤ周方向に対し90゜
配列、またベルト２はスチールからなるコードをタイヤ
周方向に対し27°で第１層と第２層との交差配列をな
し、ベルト補強層３は、ナイロンのような有機繊維コー
ドをタイヤ周方向に実質上平行な配置でベルト２のまわ
りを取囲む配列とし、さらにゴム補強層４は、サイドウ
ォール部７の実質上の全区域のタイヤ内面でカーカス１
とインナライナ９との間に配置し、慣例に従ってサイド
ウォール部７のフレックスゾーン付近での最大肉厚から
上，下に厚みを減少させた概括的に三日月状の断面形状
を有する。
ウォール部、８はビード部であり、２プライのカーカス
１はレーヨンからなるコードをタイヤ周方向に対し90゜
配列、またベルト２はスチールからなるコードをタイヤ
周方向に対し27°で第１層と第２層との交差配列をな
し、ベルト補強層３は、ナイロンのような有機繊維コー
ドをタイヤ周方向に実質上平行な配置でベルト２のまわ
りを取囲む配列とし、さらにゴム補強層４は、サイドウ
ォール部７の実質上の全区域のタイヤ内面でカーカス１
とインナライナ９との間に配置し、慣例に従ってサイド
ウォール部７のフレックスゾーン付近での最大肉厚から
上，下に厚みを減少させた概括的に三日月状の断面形状
を有する。
【０００９】シーラント５はインナーライナー９の内側
にて、ゲージ３mm程度で配置するか又はこのシーラント
５をウレタン樹脂（図示せず）でカバーし、総ゲージを
ほぼ４mmとするようにしてもよいが図の例ではインナー
ライナー９とプライ１との間でゲージ3.5mm のシーラン
トを挟み込む配置とした場合を示す。シーラント５は、
例えばスチレン−イソプレン系熱可塑性樹脂に液状イソ
プレンゴムを配合したものが好適である。図１に従うタ
イヤサイズ 275／40ZR17の試作タイヤをつくり、従来通
りのタイヤサイズ 195／65R15 のシーラントタイヤと対
比した内圧減少速度（充てん圧力2.0kgf／cm2 ）の試験
成績は表１のとおりである。
にて、ゲージ３mm程度で配置するか又はこのシーラント
５をウレタン樹脂（図示せず）でカバーし、総ゲージを
ほぼ４mmとするようにしてもよいが図の例ではインナー
ライナー９とプライ１との間でゲージ3.5mm のシーラン
トを挟み込む配置とした場合を示す。シーラント５は、
例えばスチレン−イソプレン系熱可塑性樹脂に液状イソ
プレンゴムを配合したものが好適である。図１に従うタ
イヤサイズ 275／40ZR17の試作タイヤをつくり、従来通
りのタイヤサイズ 195／65R15 のシーラントタイヤと対
比した内圧減少速度（充てん圧力2.0kgf／cm2 ）の試験
成績は表１のとおりである。
【００１０】
【表１】 また残存内圧による走行可能距離は時速80km／h の試験
速度で表２の成績が得られた。
速度で表２の成績が得られた。
【００１１】
【表２】 この成績からみて充てん圧力2.0kgf／cm2 からくぎ踏み
等で内圧が抜けていくとき、両者の間では最終的に走行
不能に陥るまで20倍以上時間的ちがいが出る。
等で内圧が抜けていくとき、両者の間では最終的に走行
不能に陥るまで20倍以上時間的ちがいが出る。
【００１２】
【発明の効果】この発明は偏平率55％以下の空気入りラ
ジアルタイヤの型態的特長を有利に活用してシーラント
によるくぎ踏みなどに伴う内圧喪失の回避効果を最大限
度に発揮することに加えて長時間にわたる適切なランフ
ラット走行が持続され得るので高速下の安全走行を確保
できる。
ジアルタイヤの型態的特長を有利に活用してシーラント
によるくぎ踏みなどに伴う内圧喪失の回避効果を最大限
度に発揮することに加えて長時間にわたる適切なランフ
ラット走行が持続され得るので高速下の安全走行を確保
できる。
【図面の簡単な説明】
【図１】この発明のタイヤの実施例を示す断面図であ
る。
る。
１ カーカス ２ ベルト ３ ベルト補強層 ４ ゴム補強層 ５ シーラント ６ トレッドクラウン部 ７ サイドウォール部 ８ ビード部
Claims (1)
- 【請求項１】 トレッドクラウン部と、一対のサイドウ
ォール部及びビード部を備え、 タイヤ周方向に対し実質上90゜で配列されたコードより
なる少なくとも１プライのカーカスと該カーカスの半径
方向外方のクラウン区域にタイヤ周方向に対して比較的
小さな角度で互いに交差するコードの少なくとも２層よ
りなるベルトとを有しサイドウォール部の実質上の全区
域のタイヤ内面には実質的に三日月形状を呈するゴム補
強層を備えて成る偏平率55（％）以下の空気入り安全ラ
ジアルタイヤにおいて、 トレッドクラウン部のクラウン半径を 800mm以上とし、
かつトレッドクラウン部の径方向内側にシーラントを設
置したことを特徴とする空気入り安全ラジアルタイヤ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4035036A JPH05229319A (ja) | 1992-02-21 | 1992-02-21 | 空気入り安全ラジアルタイヤ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4035036A JPH05229319A (ja) | 1992-02-21 | 1992-02-21 | 空気入り安全ラジアルタイヤ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05229319A true JPH05229319A (ja) | 1993-09-07 |
Family
ID=12430832
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4035036A Pending JPH05229319A (ja) | 1992-02-21 | 1992-02-21 | 空気入り安全ラジアルタイヤ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH05229319A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2001080320A (ja) * | 1999-08-31 | 2001-03-27 | Sumitomo Rubber Ind Ltd | 車両用タイヤ |
-
1992
- 1992-02-21 JP JP4035036A patent/JPH05229319A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2001080320A (ja) * | 1999-08-31 | 2001-03-27 | Sumitomo Rubber Ind Ltd | 車両用タイヤ |
| JP4620845B2 (ja) * | 1999-08-31 | 2011-01-26 | 住友ゴム工業株式会社 | 車両用タイヤ |
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