JPH05229020A - Frp製手積み成形品の製造方法 - Google Patents

Frp製手積み成形品の製造方法

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JPH05229020A
JPH05229020A JP4037767A JP3776792A JPH05229020A JP H05229020 A JPH05229020 A JP H05229020A JP 4037767 A JP4037767 A JP 4037767A JP 3776792 A JP3776792 A JP 3776792A JP H05229020 A JPH05229020 A JP H05229020A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
frp
mold
cutting
clay
resin
Prior art date
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Pending
Application number
JP4037767A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Kashiwabara
博 柏原
Takashi Taguchi
隆 田口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Showa Denko Materials Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Chemical Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Chemical Co Ltd filed Critical Hitachi Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】FRP3を切断し成形する時に、粉塵の出ない
ようにする。 【構成】FRP3を切断する位置に対応する部分に設け
られた溝5に粘土6を埋め込み、粘土6の表面を型1に
沿うように成形し、その後FRP用樹脂と繊維を塗布、
成形し、FRP3の硬化途中のゲル状態にある時点でF
RP3を溝5に沿って切断し、その後FRP3を引き続
き硬化させ、硬化した後FRP3を脱型する。。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、FRP製手積み成形品
の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】FRPの手積み成形品の代表的なものの
一例として、浄化槽のカプセルがあげられる。浄化槽の
小型なものは、実開昭58ー95288号公報に示す如
く、外枠は一般的に上カプセルと下カプセルとで構成さ
れ、上下カプセルはボルトおよび接着剤を用いて水密状
に接続されている。この上下カプセルは、多量に生産さ
れる形状についてはプレス成形法を用いて自動生産され
る場合が多いが、少量生産される形状については手積み
成形法にて製造されるのが一般的である。手積み成形法
においてカプセルを製造するときには、一般的には型を
用い、該型の表面に離型剤を薄く塗布し、その上からF
RP用樹脂と繊維を塗布し、浄化槽の機種に応じて3m
m〜10mmの厚みで成形する。そして、その後FRP
用樹脂を型上で硬化させ、硬化後型から脱型して製造す
る。尚、繊維としては一般的にガラス繊維もしくはカー
ボン繊維を短く切断したものが用いられる。
【0003】図3に下カプセルの型の一例を示し、図4
に型上にFRPを成形した状態の断面の一例を示す。1
は型、2は離型剤、3はFRPの端部を示す。
【0004】ところで、FRP用樹脂と繊維を型上で成
形した場合は、端部4の厚みが本体部分よりも薄くなる
ので、端部4はFRP3を型1から脱型後切断し、下カ
プセルの形を整える。上カプセルも形状的に僅かの違い
はあるが、下カプセルと同様の手順で製造される。上カ
プセルについては、端部切断の他、マンホール穴、流出
入口部も切断する。
【0005】尚、FRPとは繊維と一緒に成形されたF
RP用樹脂が硬化した状態のものを指すが、以下の説明
ではFRP用樹脂と繊維を塗布、成形した後の硬化途中
のものもFRPと呼称する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
如き従来の製造方法にあっては、硬化したFRPを切断
作業をするが、この場合の作業環境はFRPの樹脂とガ
ラス繊維もしくはカーボン繊維の粉塵が舞い上がり劣悪
である。また、カプセル状のFRP成形品は、硬化した
後は硬いといっても構造物としては軟らかく、また脱型
後も硬化状態はしばらく続いているので、カプセルには
歪が発生しやすい。また、その変形後の形状は一体毎に
僅かずつ違っており、切断を自動化しずらいのが現状で
ある。尚、FRP製手積み成形品の製造は、浄化槽のカ
プセルの製造に限らず、上記と同様の作業が行なわれて
いる。そして、その切断作業は多くは人手に頼ってお
り、粉塵が舞う劣悪な作業環境下で行なわれている。
【0007】本発明は、上記の如く従来の課題に鑑みて
なされたものであり、その目的とするところは、FRP
を切断する時に粉塵のでない、かつ自動化の容易なFR
P製手積み成形品の製造方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、型上にFRP用樹脂と繊維を塗布、成形
し、その後脱型して成形品を作るFRP製手積み成形品
の製造方法において、FRPを切断する型の位置の対応
する部分に設けられた溝に粘土を埋め込み、その後FR
P用樹脂と繊維を塗布、成形した後、FRPが硬化途中
のゲル状態にある時点でFRPを溝に沿って切断し、そ
の後FRPを引き続き硬化させ、硬化後脱型して成形品
を作ることを特徴とする。
【0009】以下、図面を用いて本発明を詳細に説明す
る。なお、以下の説明でも、上記従来例の説明の場合と
同様、浄化槽のカプセルを製造する場合について説明す
る。
【0010】図1は、カプセル製造時のFRP用樹脂と
繊維の塗布、成形後の断面図である。5は溝であり、溝
5は、FRPを切断する位置に対応して型上に設けられ
ている。6は溝5に埋め込まれた粘土である。粘土6は
溝5に埋め込まれ、粘土6の表面と型1の表面とが同じ
高さになるように形が整えられることにより、FRPの
切断位置に不要な段差をつけることなく型の連続性を保
っている。この場合、粘土であるために形を整えること
は容易である。その上から、離型剤2を薄く塗布し、F
RP(FRP用樹脂と繊維を含む)3を塗布して成形す
る。
【0011】その後、FRP用樹脂の凝固が進み、FR
P3がゲル状態になった時点でFRP3を溝5に沿って
切断する。図2に切断時の状態を示す。7は切断刃、8
は型の端面である。切断時、FRP3はゲル状態であ
り、切断刃7を上から押しつけることにより容易にFR
P3を切断することができる。また、FRP3はゲル状
態なので粉塵を発生することはない。さらに、切断刃7
の下は粘土6になっているので、FRP3を切断すると
きに切断刃7を痛めることはない。また、切断刃7と型
1が直接に接することがないので型を痛めることもな
い。
【0012】溝5の形状としては、深さ方向は切断刃7
が型1と直接当たらないようにするため、5mm以上あ
ることが望ましい。5mm未満の場合は切断刃が直接型
と接触し、切断刃7もしくは型1を傷める危険性が高
い。又、幅方向は3mm以下であると切断刃7が溝内に
入りずらくなり、また20mmを越えると粘土を成形す
るときに成形面積が広くなって作業時間が多くなるの
で、3〜20mmであることが望ましい。
【0013】本発明では、切断時型上で切断するために
FRPの変形がなく、切断位置は型1が同一である限り
一定であり自動化しやすい。特に、型端面8から溝5ま
での距離Aを型の種類に限らず一定にしておけば、型を
変更しても距離Aを一定に保ように切断すればよく、自
動化は容易である。また、型に埋め込む粘土は、乾いて
硬化しない限り何度でも再生利用することができる。従
って、粘土としては乾きにくく、硬化しにくい油性粘土
を使用することが望ましい。なお、粘土とは長時間硬化
しずらく、かつ適度な硬さと可塑性を有する粘土状物質
の総称であり、シリコン系および酢酸ビニール系のパテ
も含まれる。
【0014】一方、上カプセルを製造する場合、FRP
端部切断の他マンホール穴および流出入口の切断を行な
わなければならないが、端部切断と同様にFRPの切断
位置と対応する型の部分に溝を設けておき、粘土を埋め
ることによりFRPの端部切断の場合と同様の切断を行
なうことができる。また、切断は端部切断と同様に型上
で行ない、位置が一定であるので自動切断を行なうこと
も容易である。
【0015】上記説明した内容は浄化槽のカプセル製造
に関するものであるが、製造方法としてはFRPの手積
み成形品の全てに適用できるものであり、本発明は浄化
槽のカプセルに限定されるものではない。
【0016】
【作用】FRP切断時、FRPはゲル状態であり、切断
刃を上から押しつけることにより容易にFRPを切断す
ることができ、粉塵を発生することもない。また、切断
刃の下は粘土になっており、FRPを切断するときに切
断刃を痛めることはない。さらに、切断刃と型が直接に
接することがないので切断刃や型を痛めることもない。
【0017】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づいてさらに具体
的に説明する。図1に示す断面を有する型1を用い、溝
5に粘土6を埋め、型1の表面と連続表面になるように
粘土の表面形状を整えた後、型上に薄く離型剤2を塗布
し、その上からFRP用樹脂とガラス繊維を塗布し、ロ
ーラにて厚み6mmになるように成形した後、FRP用
樹脂を凝固させた。そして、ゲル状態になった時点で、
図2に示す如く、切断刃7を図示しない自動機で端面8
から距離Aを一定に保つように保持させ、切断刃7を上
下動かせながらFRP3を切断した。この場合、粉塵の
発生もなく、自動的に精度よくFRP3が切断でき、F
RP製カプセルの形状を整えることができた。
【0018】また、引き続き硬化させ、硬化した後脱型
を行ったが、形状の寸法精度は型上で切断されているた
めに、従来品より高い精度であった。
【0019】なお、本発明の実施例においては、FRP
用樹脂と一緒に塗布する繊維としてガラス繊維を使用し
たが、カーボン繊維を使用した場合においても、本発明
の実施例と同様な作業を行なうことができる。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によればF
RP製の手積み成形品を製造するにあたり、形を整える
ための切断時の粉塵発生を防止できるので、作業環境を
大いに改善できる。また、切断の自動化を容易に実現で
きるので、低コストに成形品を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に用いる浄化槽の下カプセルの型を示す
断面図である。
【図2】本発明を適用してFRPを切断する場合の断面
図である。
【図3】従来例において、浄化槽の下カプセルを製造す
る場合に用いる型の斜視図である。
【図4】従来例において、浄化槽の下カプセル製造時、
型に離型剤およびFRPを塗布し、成形した状態を示す
断面図である。
【符号の説明】
1.型 2.離型剤 3.FRP 4.FRPの端部 5.溝 6.粘土 7.切断刃 8.型の端面

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 型上にFRP用樹脂と繊維を塗布、成形
    し、その後脱型して成形品を作るFRP製手積み成形品
    の製造方法において、FRPを切断する型の位置の対応
    する部分に設けられた溝に粘土を埋め込み、その後FR
    P用樹脂と繊維を塗布、成形した後、FRPが硬化途中
    のゲル状態にある時点でFRPを溝に沿って切断し、そ
    の後FRPを引き続き硬化させ、硬化後脱型して成形品
    を作ることを特徴とするFRP製手積み成形品の製造方
    法。
JP4037767A 1992-02-25 1992-02-25 Frp製手積み成形品の製造方法 Pending JPH05229020A (ja)

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JPH05229020A true JPH05229020A (ja) 1993-09-07

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