JPH05228907A - ベニヤレース - Google Patents

ベニヤレース

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JPH05228907A
JPH05228907A JP7536292A JP7536292A JPH05228907A JP H05228907 A JPH05228907 A JP H05228907A JP 7536292 A JP7536292 A JP 7536292A JP 7536292 A JP7536292 A JP 7536292A JP H05228907 A JPH05228907 A JP H05228907A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】切削ナイフを、その刃先を中心に回動可能に支
持して刃先の逃げ面およびすくい面に作用する押圧力を
ほぼ等しくする。切削ナイフが通常の切削状態の位置状
態に戻る際に切削ナイフの振動を防止する。表面の平面
性が優れ、かつ厚さが均一な単板を削成する。 【構成】スピンドルにチャッキングされた原木の外周面
に、スピンドルに向かって移動する刃物台に取り付けら
れた切削ナイフを当接して単板を削成する。刃物台に対
して切削ナイフを、前記刃先線を回動中心として前記原
木に接近する第1方向と原木から遠ざかる第2方向との
間にて回動自在に支持する。第1方向側および第2方向
側における前記刃物台と切削ナイフとの間に、ばねを内
蔵した油圧緩衝装置を夫々設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、原木からベニヤ単板
(以下、単板という)を削成するベニヤレースに関する
【0002】
【従来技術】上記したベニヤレースにあっては、原木切
削時に切削ナイフの逃げ面(スピンドル側の面)とすく
い面(スピンドルと反対側の面)に作用する押圧力がほ
ぼ一致するように設定して切削ナイフを刃物台に固定的
に取り付けている。
【0003】しかしながら、原木自体、例えば辺材と芯
材とでは繊維密度が異なってその硬さが違っていたり、
辺材と芯材においても節などの有無により硬さが部分的
に違っている。このため、上記したベニヤレースのよう
に刃物台に切削ナイフを固定的に取り付けたのでは、切
削ナイフの逃げ面およびすくい面に作用する押圧力を常
に均一にすることが不可能で、裏割れが局所的に多くな
ったり、表面の平面性が局所的に荒くなって単板品質を
悪くする原因になっていた。
【0004】この欠点を解決するため、例えば特公昭4
3−10354号公報に示すベニヤレースにあっては、
刃物台両側のアームに固定された軸に切削ナイフを取り
付ける保持器を回動可能に支持するとともに前記軸に固
定された共通板の下部に、前記保持器の前面および後面
に当接して挟むように圧縮ばねを取り付け、原木切削時
に前記切削ナイフの逃げ面およびすくい面に作用する押
圧力によるモーメントが変化したとき、前記保持器を何
れか一方の圧縮ばねの弾性力に抗して軸を中心に回動さ
せて切削ナイフに作用する押圧力をバランス状態にさせ
ることにより平面性に優れた単板を切削するベニヤレー
スが提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来のベニヤレースは保持器の下端部両面を圧縮ばね
により挟持しているため、原木の材質が部分的に異なる
箇所を切削した際、保持器が軸を中心に回動して一方の
圧縮ばねを圧縮したときには、該圧縮ばねの弾性力が大
きくなり、前記箇所が通過して通常の切削状態に戻って
前記保持器が原位置に戻るとき、弾性力が大きくなった
圧縮ばねにより該保持器を反対の圧縮ばね側へ必要以上
に回動させることになり、さらにこの回動による反対の
圧縮ばねの圧縮により最初の方向への回動が生じ、これ
らを繰り返して刃先が振動することになる。
【0006】このため、保持器自体、前記一対の圧縮ば
ね間において往復回動して切削ナイフの刃先が振動状態
になって切削角が変化するため、削成される単板の表面
および厚さが不均一になり、単板品質を低下させてい
る。
【0007】本発明は、上記した従来の欠点を解決する
ために発明されたものであり、その目的とするところ
は、切削ナイフ刃先の逃げ面およびすくい面に作用する
押圧力によるモーメントをほぼ均一にするとともに回動
可能に支持された切削ナイフの振動を防止して表面の平
面性に優れ、かつ厚さが均一な単板を削成することが可
能なベニヤレースを提供することにある。
【0008】
【問題点を解決するための手段】このため本発明は、ス
ピンドルにチャッキングされ、所定の方向へ回転する原
木の外周面に対し、スピンドルに向かって移動する刃物
台に前記スピンドルの軸線とほぼ平行で、かつ前記軸線
とほぼ同一水平面上に刃先線を有するように取り付けら
れた切削ナイフを当接して単板を削成するベニヤレース
において、切削ナイフを、前記刃物台に対して、前記刃
先線を回動中心として前記原木に接近する第1方向と原
木から遠ざかる第2方向との間にて回動自在に支持し、
前記第1方向側および第2方向側における前記刃物台と
切削ナイフとの間に、ばねを内蔵した油圧緩衝装置を夫
々設けたことを特徴としている。
【0009】
【発明の作用】本発明は上記のように構成されるため、
回転する原木に対して刃物台を移動していくと、原木か
ら単板が削成される。
【0010】このとき、回動中心に対する切削ナイフの
逃げ面およびすくい面に作用する押圧力によるモーメン
トと切削ナイフの重量によるモーメントとの関係で、第
1方向のモーメントが大きい場合には切削ナイフが原木
に接近し、第2方向のモーメントが大きい場合には切削
ナイフが原木から遠ざかるように回動し、この回動でモ
ーメントのバランスが保たれた位置で切削が行われる。
【0011】この状態から原木の節などの硬質箇所を切
削することで、回動中心に対する前述のモーメントがア
ンバランス状態になったとき、例えばすくい面に比べて
逃げ面に大きな押圧力が作用すると、切削ナイフは原木
から遠ざかる方向へ急激に回動して第2方向に備えた油
圧緩衝装置のロッドに当接する。そこで油圧緩衝装置は
ロッドの後退に伴う圧油により切削ナイフの回動に伴う
運動エネルギーを放出させる。一方、切削ナイフの回動
により切削ナイフの重心の位置が、回動中心に対する水
平方向の距離が長くなって切削ナイフの重量によるモー
メントが増大して上記アンバランス状態が解消される。
【0012】また、上記したように切削ナイフが回動し
た際、第2方向に備えた油圧緩衝装置のロッドは内蔵さ
れた弾性部材の弾性力により伸長し、切削ナイフの回動
に追従して当接状態が保たれる。
【0013】そして硬質箇所の切削を終了して通常の切
削になると、切削ナイフは回動した分だけ、原木側へ回
動させるモーメントが大きくなって原木側へ回動する
が、この回動時には第2方向に備えた油圧緩衝装置のロ
ッドが後退して上記した作用と同様にして回動に伴う運
動エネルギーを放出し、また回動中心に対する切削ナイ
フの重量によるモーメントが減少して硬質箇所を切削す
る前の状態で切削ナイフの回動を停止させる。
【0014】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に従って説明
する。
【0015】図1はベニヤレースの概略を示す斜視図で
ある。
【0016】図2は刃物取り付け板の支持状態を示す略
体斜視図である。
【0017】図3は図1の矢示A方向の略体断面図であ
る。
【0018】ベニヤレース1のフレーム3両側には左右
一対のスピンドル5が回転可能で、かつ軸線方向へ移動
可能に支持され、電動モータ(図示せず)により回転駆
動されるとともに油圧シリンダー(図示せず)により軸
線方向へ移動される。
【0019】前記フレーム3上には刃物台7が前記スピ
ンドル5の軸線と直交する方向へ移動可能に支持され、
該刃物台7に噛み合い、電動モータに連結された送りね
じ(いずれも図示せず)の回転にともなって刃物台7が
スピンドル5側に向って定量送りされる。
【0020】スピンドル5側の刃物台7両側には左右一
対の軸支フレーム9が設けられ、各軸支フレーム9には
軸支孔11が、その中心と前記スピンドル5の軸線とが
ほぼ一致して形成されている。
【0021】前記スピンドル5に対向する刃物台7には
多数のノーズバー13が、スピンドル5の軸線方向へ所
定の間隔をおいて取り付けられている。各ノーズバー1
3はその下端部が前記スピンドル5の軸線より若干上方
で切削時に原木を加圧する位置に設定されている。さら
に、前記刃物台7の上部には電動モータ(図示せず)に
連結された駆動軸15が、前記スピンドル5の軸線と平
行で、回転可能に支持され、各ノーズバー13間に位置
する駆動軸15には外周に多数の突刺体を有する駆動体
17が取り付けられている。そして各駆動体17の突刺
体は前記ノーズバー13からスピンドル5側へ突出して
原木19外周に突刺することにより原木19を回転させ
る。なお、前記ノーズバー13および駆動体17は図1
のみに示し、図2以降においては図示を省略する。
【0022】前記軸支孔11にはナイフホルダー21
が、該軸支孔11を中心に回動可能に支持されている。
すなわち、前記ナイフホルダー21の上部両側には多数
の軸支ローラー23が前記軸支孔11の内周面に当接す
る円弧状に取り付けられている。そして該ナイフホルダ
ー21には切削ナイフ25が、その刃先が前記軸支孔1
1の中心よりスピンドル5側へ若干偏位し、かつ前記ス
ピンドル5の軸線と平行に取り付けられている。
【0023】図3に示すように、前記ナイフホルダー2
1の逃げ面に対向する刃物台7の両側には第1の油圧緩
衝装置27が、そのロッド27aが前記ナイフホルダー
21の逃げ面に当接するように取り付けられている。ま
た、前記ナイフホルダー21のすくい面の両側には第2
の油圧緩衝装置29が、そのロッド29aが刃物台7に
対して間隔を設けて取り付けられている。
【0024】これら第1の油圧緩衝装置27および第2
の油圧緩衝装置29はロッド27a・29aに圧力が作
用して押し込まれたとき、チューブの一方側に内蔵され
てロッド27a・29aにより圧縮される圧油を、オリ
フィスを介してチューブの他方側へ徐々に放出すること
によりロッド27a・29aに作用する運動エネルギー
を吸収し、内部に設けたストッパーによりストローク限
度が決定されるとともにロッド27a・29aに対する
圧力の作用が解除されたとき、内蔵された弾性部材とし
ての圧縮ばね(いずれも図示せず)の弾性力によりロッ
ド27a・29aを元の伸長状態に戻すエネルギー吸収
形式からなる。
【0025】そしてナイフホルダー21の逃げ面にロッ
ド27a先端が当接する第1の油圧緩衝装置27は、図
3に示すようにナイフホルダー21を切削ナイフ25が
通常の逃げ角となるように設定した状態において、ロッ
ド27aが油圧緩衝装置27内のストッパーに当接する
ように取り付けられている。そのため、ナイフホルダー
21全体の重心は図3においてナイフホルダー21の回
動中心を通る仮想垂線より右側にあるため、ナイフホル
ダー21には時計回りのモーメントが生じ、このモーメ
ントに見合った力がロッド27aよりナイフホルダー2
1に作用しているため、ナイフホルダー21は静止して
いる。
【0026】また、第2の油圧緩衝装置29は内蔵され
た圧縮ばねの弾性力により伸長したロッド29aの先端
と刃物台7とに間隔を設けた状態に取り付けられてい
る。
【0027】次に、上記のように構成されたベニヤレー
ス1の作用を説明する。
【0028】図4は通常切削時のナイフホルダーの回動
状態を示す略体断面図である。
【0029】図5は硬質箇所を切削する際のナイフホル
ダーの回動状態を示す略体断面図である。
【0030】一対のスピンドル5にチャッキングされた
原木19の外周に対し、送りねじの回転にともなって刃
物台7を移動してノーズバー13、駆動体17の突刺体
および切削ナイフ25を当接させると、回転する駆動体
17により原木19が図1に示す実線矢印方向へ回転さ
れるとともに切削ナイフ25により刃物台7の移動量に
応じた厚さの単板31が削成される。
【0031】このとき、切削ナイフ25の逃げ面および
すくい面に作用する押圧力によるモーメントと前記ナイ
フホルダー21全体の重心に作用する重量による時計回
りのモーメントとの関係でナイフホルダー21の回動が
決定される。
【0032】すなわち、前記モーメントの結果、時計回
りのモーメントが生じた場合、ナイフホルダー21がス
トッパーにより位置規制されたロッド27aに当ってい
るため、ナイフホルダー21は回動しない。
【0033】また、前記モーメントの結果、反時計回り
のモーメントが生じた場合、図4に示すようにナイフホ
ルダー21は反時計回りに回動するが、この回動により
ナイフホルダー21全体の重心は前述の仮想垂線よりさ
らに右側に移動するため、この重心に作用する重量によ
る時計回りのモーメントが増大し、これによりバランス
がとれた位置まで回動した後、ナイフホルダー21は回
動を停止する。
【0034】この状態にて図5に示すように、原木19
の節19aが切削ナイフ25に位置して切削される際、
切削ナイフ25刃先の逃げ面に作用する押圧力によるモ
ーメントが刃先すくい面に作用する押圧力およびナイフ
ホルダー21の重心に作用する重量によるモーメントよ
り大きくなってアンバランス状態になると、ナイフホル
ダー21はこれらモーメントの差に応じた力で図示する
実線矢印方向へ回動される。
【0035】この回動においてナイフホルダー21全体
の重心が図4よりさらに右方向に移動するため、時計回
りのモーメントが増大し、前記アンバランス状態が若干
解消されつつ回動する。
【0036】さらにナイフホルダー21が回動される
と、ナイフホルダー21のすくい面両側に間隔をあけて
取り付けられた第2の油圧緩衝装置29のロッド29a
が刃物台7に当接してロッド29aがチューブ内に押し
込められると、チューブの一方に内蔵されてロッド29
aの後退に伴って圧縮される圧油をオリフィスを介して
チューブの他方へ徐々に放出されることによりナイフホ
ルダー21の回動による運動エネルギーを吸収させる。
また、これらナイフホルダー21の回動中においてナイ
フホルダー21の逃げ面両側に配置された第1の油圧緩
衝装置27のロッド27aは内蔵された圧縮ばねの弾性
力により伸長してその先端とナイフホルダー21逃げ面
との当接状態が保たれる。
【0037】そして節19aを切削したのちにおいて
は、切削ナイフ25の刃先逃げ面に作用する押圧力が刃
先すくい面に作用する押圧力より小さくなってナイフホ
ルダー21を図4に示す破線矢印方向へ回動させる。
【0038】そこでナイフホルダー21の逃げ面側に取
り付けられた第1の油圧緩衝装置27はロッド27aの
後退にともなって圧縮された圧油をオリフィスを介して
チューブの他方へ徐々に放出されることにより破線矢印
方向に対するナイフホルダー21の回動による運動エネ
ルギーを吸収し、該ナイフホルダー21の過度な回動を
妨げる。
【0039】すなわち、第2の油圧緩衝装置29の圧縮
ばねの弾性力およびナイフホルダー21全体の重心に作
用する重量によるモーメントと逃げ面およびすくい面へ
の押圧力によって生じるモーメントの差によりナイフホ
ルダー21が時計方向へ回動する際の運動エネルギーが
第1の油圧緩衝装置27の圧油により吸収されるため、
ナイフホルダー21は切削初期にバランスがとれた位置
より大きく回動し過ぎることなく停止される。
【0040】このため、厚さがほぼ均一で、表面の平面
性に優れた単板31を削成することができる。
【0041】上記説明は、図3に示すようにナイフホル
ダー21の逃げ面側に位置する第1の油圧緩衝装置27
を、そのロッド27aが最大限に押し込まれてストッパ
ーで位置規制された状態でナイフホルダー21の逃げ面
に、またナイフホルダー21のすくい面側に位置する第
2の油圧緩衝装置29を、最大限に伸長した状態のロッ
ド29aが刃物台7に間隔を設けた状態で取り付けるも
のとしたが、図6および図7に示すように切削ナイフ5
1のすくい面側のナイフホルダー53に備えた第2の油
圧緩衝装置55のロッド55aの先端を、切削開始前か
ら刃物台57に当接するように設けてもよい。なお、ナ
イフホルダー53の逃げ面側に設けられた第1の油圧緩
衝装置59はそのロッド59aが後退して内蔵されたス
トッパーにより位置規制された状態でナイフホルダー5
3に当接している。
【0042】この構造のベニヤレースにあっては、節な
どの硬質箇所を切削する際にナイフホルダー53が原木
から遠ざかる方向へ回動する際、ナイフホルダー53全
体の重心に作用する重量によるモーメントに加えて前述
と同様に第2の油圧緩衝装置55による抵抗も加わる。
【0043】上記説明は、刃物台7に対してナイフホル
ダー21の両端部を切削ナイフ25の刃先線とほぼ一致
する箇所を中心に回動自在に支持する構成としたが、長
い原木を切削する場合の押圧力による切削ナイフの撓み
を少なくするため、図8および図9に示すように構成し
てもよい。
【0044】すなわち、ナイフホルダー87の底面87
aを切削ナイフ85の刃先線とほぼ一致する箇所を中心
とする円と一致する曲率で形成し、刃物台81の上面8
1a両側および中間部に形成された複数の軸支孔81b
に軸受83を、ナイフホルダー87の底面を夫々支持す
るように取り付け、夫々の軸受83上にナイフホルダー
87を載せる。
【0045】そしてナイフホルダー87の逃げ面側に位
置する刃物台81に圧縮ばねを内蔵した第1の油圧緩衝
装置89を、またナイフホルダー87のすくい面側に位
置する刃物台81に圧縮ばねを内蔵した第2の油圧緩衝
装置91を取り付ける。原木の非切削時において前記第
1の油圧緩衝装置89はナイフホルダー87の重量によ
りピストンロッド89aが押し込まれて内蔵されたスト
ッパーにより位置規制された状態で取り付けられてい
る。また、上記状態において第2の油圧緩衝装置91は
そのピストンロッド91aが伸びきった状態でナイフホ
ルダー87との間に間隔を設けた状態に取り付けられて
いる。
【0046】この実施例にあっては、軸受83上にてナ
イフホルダー87を、切削ナイフ85の刃先を中心に回
動自在に支持するため、長い原木を切削する場合でもナ
イフホルダー87、したがって切削ナイフ85が撓むこ
とが少なく、高品質な単板を削成することができる。
【0047】上記説明は、ナイフホルダー21に切削ナ
イフ25を取り付け、該ナイフホルダー21を介して切
削ナイフ25を、その刃先を中心に回動可能に支持する
構成としたが、ナイフホルダー21により本発明の要旨
が限定されるものではなく、ナイフホルダーをも含めて
切削ナイフを回動可能に支持する構成であれば、本発明
の技術的範囲に包含されるものである。
【0048】
【発明の効果】このため本発明は、切削ナイフ刃先の逃
げ面およびすくい面に作用する押圧力によるモーメント
をほぼ均一にするとともに回動可能に支持された切削ナ
イフの振動を防止して表面の平面性に優れ、かつ厚さが
均一な単板を削成することが可能なベニヤレースを提供
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ベニヤレースの概略を示す斜視図である。
【図2】刃物取り付け板の支持状態を示す略体斜視図で
ある。
【図3】図1の矢示A方向の略体断面図である。
【図4】通常切削時の切削ナイフの回動状態を示す略体
断面図である。
【図5】硬質箇所を切削する際の切削ナイフの回動状態
を示す略体断面図である。
【図6】本発明の変更実施例を示す略体断面図である。
【図7】変更実施例の作用を示す略体断面図である。
【図8】本発明の変更実施例を示す一部破談斜視図であ
る。
【図9】図8の縦断面図である。
【符号の説明】
1 ベニヤレース 5 スピンドル 7 刃物台 19 原木 25 切削ナイフ 27 第1の油圧緩衝装置 29 第2の油圧緩衝装置 31 単板
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年2月27日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図2
【補正方法】変更
【補正内容】
【図2】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】スピンドルにチャッキングされ、所定の方
    向へ回転する原木の外周面に対し、スピンドルに向かっ
    て移動する刃物台に前記スピンドルの軸線とほぼ平行
    で、かつ前記軸線とほぼ同一水平面上に刃先線を有する
    ように取り付けられた切削ナイフを当接してベニヤ単板
    を削成するベニヤレースにおいて、切削ナイフを、前記
    刃物台に対して、前記刃先線を回動中心として前記原木
    に接近する第1方向と原木から遠ざかる第2方向との間
    にて回動自在に支持し、前記第1方向側および第2方向
    側における前記刃物台と切削ナイフとの間に、ばねを内
    蔵した油圧緩衝装置を夫々設けたことを特徴とするベニ
    ヤレース。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103737690A (zh) * 2014-01-22 2014-04-23 许思光 薄皮单板自动铡皮分级一体机

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CN103737690A (zh) * 2014-01-22 2014-04-23 许思光 薄皮单板自动铡皮分级一体机

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