JPH05228742A - 放電加工方法 - Google Patents

放電加工方法

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JPH05228742A
JPH05228742A JP3067492A JP3067492A JPH05228742A JP H05228742 A JPH05228742 A JP H05228742A JP 3067492 A JP3067492 A JP 3067492A JP 3067492 A JP3067492 A JP 3067492A JP H05228742 A JPH05228742 A JP H05228742A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electric discharge
electrodes
discharge machining
electrode
work
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP3067492A
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English (en)
Inventor
Yutaka Nishihara
豊 西原
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Alps Alpine Co Ltd
Original Assignee
Alps Electric Co Ltd
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Publication date
Application filed by Alps Electric Co Ltd filed Critical Alps Electric Co Ltd
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  • Electrical Discharge Machining, Electrochemical Machining, And Combined Machining (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 被加工物の分割を要さずに放電加工を施す。 【構成】 分割した複数の電極5b〜5e、5i〜5k
を電極保持体5の所定位置にそれぞれ設けるとともに、
この電極保持体5と入子1とを水平面内で相対的に移動
させることによって該入子1に対して前記電極5b〜5
e、5i〜5kのうちの一部の電極を対向させる移動工
程と、該一部の電極と前記入子1との間にスパーク放電
を発生させる放電工程とを繰り返すことにより該入子1
の構成部分を所定の形状に順次加工することを特徴とし
ている。 【効果】 コストの削減および加工精度の向上を図るこ
とができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、スパーク放電により電
極の形状を被加工物に転写する放電加工方法に係り、特
に、射出成形金型の入子などの複雑な形状を有する被加
工物を加工するのに好適な放電加工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図4は射出成形金型の入子の一例を示す
平面図、図5は図4の入子の各構成部分を説明する図で
ある。
【0003】図4に示す入子1は、図示しないプッシュ
ロックスイツチに備えられるいわゆるハート形カムを成
型する際に用いられるもので、それぞれ異なる形状に加
工された構成部分1a〜1mからなっている。これらの
構成部分1a〜1mは、図5で説明するように、表面か
らの深さ寸法も異なっている。すなわち、構成部分1
a、1fは表面に位置し、構成部分1c、1d、1e、
1hのそれぞれの加工深さは、例えば0.6mm、0.
4mm、0.2mm、0.3mmに設定され、構成部分
1i〜1kおよび1mの加工深さは、例えば1.02m
mに設定されている。また、構成部分1bは構成部分1
aより構成部分1cに向かって次第に下降する傾斜面を
有し、構成部分1gも構成部分1fから構成部分1hに
向かって次第に下降する傾斜面を有している。
【0004】このような入子1を用いて成型したハート
形カムでは、図示を省略したが、係合ピンが各構成部分
1a〜1hに対応して形成されたカム溝に係合し、スラ
イダの移動に伴って該係合ピンが導かれて、その1サイ
クル中に構成部分1eに対応する移動位置でロックされ
た後、構成部分1aに対応する初期位置まで復帰するよ
うになっている。
【0005】従来、前記入子1を放電加工方法を用いて
製作する場合、まず分割した複数のブロックを形成し、
各ブロックに対応する電極をそれぞれ設けて、該電極に
より放電加工をブロックごとに施した後、これらの放電
加工されたブロックを一体化して入子を得るようになっ
ていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで上述した従来
の放電加工方法では、複数のブロックをそれぞれ製作す
るのに多くの製作工数が要し、加工後のブロックを一体
化する際、位置ずれを生じやすいために高精度の入子を
得るのが困難であるとともに、各ブロック間の間隙でバ
リが成型されるという問題があった。
【0007】また、複数の電極をそれぞれ製作する必要
があるので、製作時に多くの手間を要するとともに、各
ブロックを高精度で製作するのが困難であった。さら
に、放電加工時に複数の電極を順次交換する必要もある
ので、多くの段取り工数を要するとともに、各電極の位
置合わせをその都度行なうことから、各ブロックを高精
度で放電加工するのが困難であるという問題もあった。
【0008】本発明はこのような従来技術における実情
に鑑みてなされたもので、その目的は、被加工物を分割
して設けることを要せずに放電加工を施すことのできる
放電加工方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明は、所定の形状に形成した電極と被加工物との
間にスパーク放電を発生させることにより該被加工物に
前記電極の形状を転写するようにした放電加工方法にお
いて、分割した複数の電極を電極保持体の所定位置にそ
れぞれ設けるとともに、この電極保持体と前記被加工物
とを相対的に移動させることによって該被加工物に対し
て前記分割した電極のうちの一部の電極を対向させる移
動工程と、該一部の電極と前記被加工物との間にスパー
ク放電を発生させる放電工程とを備え、これら移動工程
と放電工程とを繰り返すことにより該被加工物の各構成
部分を所定の形状に順次加工する構成にしてある。
【0010】
【作用】本発明は上記のように構成したので、移動工程
として、電極保持体と被加工物とを相対的に移動させる
ことによって該被加工物に対して、分割した複数の電極
のうちの一部の電極を対向させた後、放電工程として、
該一部の電極と前記被加工物との間にスパーク放電を発
生させて被加工物の一部に放電加工を施す。次いで、前
記被加工物に対して他の一部の電極を対向させて、該被
加工物の他の一部に放電加工を施す。このように移動工
程および放電工程とを繰り返すことにより該被加工物の
各構成部分を所定の形状に順次加工する。これによっ
て、被加工物を分割して設けることを要せずに放電加工
を施すことができる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の放電加工方法の実施例を図に
基づいて説明する。図1は本発明の放電加工方法の一実
施例に用いられる放電加工機のブロック図、図2は図1
の放電加工機に備えられる電極保持体および電極を底面
側から見た図、図3は図1の放電加工方法の工程図であ
る。なお、図1、図3において前述した図4および図5
に示すものと同等のものには同一符号を付してある。す
なわち、1は入子(被加工物)、1a〜1kおよび1m
はそれぞれ入子1の構成部分である。
【0012】本実施例の放電加工方法に用いられる放電
加工機は、図1に示すように、入子1を水平面内で移動
可能に保持する保持台2と、この保持台2を水平面内で
例えば図1の左右方向に移動させるモータ3と、前記保
持台2を水平面内で該モータ3による移動方向と直交す
る方向に移動させるモータ4と、電極保持体5を支持す
る支持部6と、電極保持体5を上下動させるモータ7
と、制御装置8とを有している。この制御装置8は、入
子1および電極保持体5に所定の電圧を印加する放電加
工電源9と、モータ3、4、7の動作を制御する動作コ
ントローラ10とを備えている。
【0013】前記電極保持体5の底面側には、図2に示
すように、入子1の構成部分1b〜1e、1g〜1kに
それぞれ対応して形成された複数の電極5b〜5e、5
g〜5kが一体的に設けられている。該電極5b〜5
e、5g〜5kは、図2の左側の第1列から右側の第
4列までに分割された状態に配置され、各列〜の
中心位置の間隔は、例えば5mmの所定寸法にそれぞれ
設定されている。また、図2の上段(A)に荒取り用、
中段(B)に仕上げ用、下段(C)に最終仕上げ用の電
極5b〜5e、5g〜5kがそれぞれ配置され、各段
(A)〜(C)の中心位置の間隔は、例えば4mmの所
定寸法にそれぞれ設定されている。なお、入子1の構成
部分1a、1fは放電加工を要さないので、該構成部分
1a、1fと対応する電極が設けられていない。また、
構成部分1mは研削盤等によって研削可能であるので、
該構成部分1mに対応する電極が設けられていない。
【0014】この実施例にあっては、第1の移動工程と
して、動作コントローラ10の制御によりモータ3、4
の少なくとも一方を動作させて、保持台2を水平面内で
相対的に移動させ、実線で示す位置にセットすることに
よって入子1に対して上段(A)の第1列の電極5i
〜5kを対向させる。次いで、第1の放電工程として、
モータ7の動作により電極保持体5を所定の高さ位置に
配置した状態で放電加工電源9により入子1および電極
保持体5に所定の電圧を印加し、図示しない絶縁性の液
体中で前記電極5i〜5kと入子1間でスパーク放電さ
せ、入子1の一部を溶融あるいは蒸発させる。これによ
り、図3の(a)に示すように構成部分1i〜1kが形
成される。
【0015】同様に、第2の移動工程として、モータ3
の駆動により保持台2を図1の右方向へ相対的に5mm
だけ移動させることによって入子1に対して上段(A)
の第2列の電極5b、5cを対向させた後、第2の放
電工程として該電極5b、5cと入子1間でのスパーク
放電により入子1の他の一部を溶融あるいは蒸発させ、
図3の(b)に示すように構成部分1b、1cを形成さ
せる。
【0016】次いで、第3の移動工程として、さらにモ
ータ3の駆動により保持台2を図1の右方向へ5mmだ
け移動させることによって入子1に対して上段(A)の
第3列の電極5d、5g、5hを対向させた後、第3
の放電工程として該電極5d、5g、5hと入子1間で
のスパーク放電により入子1のさらに他の一部を溶融あ
るいは蒸発させ、図3の(c)に示すように構成部分1
d、1g、1hを形成させる。
【0017】次いで、第4の移動工程として、さらにモ
ータ3の駆動により保持台2を図1の右方向へ5mmだ
け移動させ、すなわち2点鎖線で示す位置まで移動させ
ることによって入子1に対して上段(A)の第4列の
電極5eを対向させた後、第4の放電工程として該電極
5eと入子1間でのスパーク放電により入子1のさらに
他の一部を溶融あるいは蒸発させ、図3の(d)に示す
ように構成部分1eを形成させる。
【0018】このようにして図3の上段(A)の電極5
b〜5e、5g〜5kで荒取り加工を施した後、動作コ
ントローラ10の制御によりモータ4を動作させて、保
持台2を水平面内で相対的に移動させることによって入
子1に対して中段(B)の第1列の電極5i〜5kを
対向させた後、中段(B)での仕上げ加工を同様の手順
で繰り返し、さらに、下段(C)の最終仕上げ加工を同
様に繰り返すようになっている。
【0019】このように構成した実施例では、入子1を
分割して設けることを要せずに済み、入子1を製作する
際に工数の削減、バリの発生および位置ずれの防止を図
ることができる。また、電極5b〜5e、5g〜5kは
それぞれ電極保持体5の所定位置に設けられ、すなわち
電極5b〜5e、5g〜5kが電極保持体5を介して一
体的に設けられているので、NCフライス盤等を用いて
該電極5b〜5e、5g〜5kなどに高精度な切削加工
を施すことができるともに、この製作加工の効率向上を
図ることもできる。さらに、電極保持体5を水平面内で
相対的に所定寸法だけ移動させることより一連の放電加
工を施すことができるので、段取り工程の削減や放電加
工の精度向上を図ることができ、例えば自動電極交換装
置を用いることなく、NC放電加工が可能である。ま
た、電極5b〜5e、5g〜5kは上段(A)の荒取り
用、中段(B)の仕上げ用、下段(C)の最終仕上げ用
の3種類が順次用いられるので、入子1の仕上げ精度を
高いものにすることができる。
【0020】なお、本実施例では図3の上段(A)の電
極5b〜5e、5g〜5kで荒取り加工を順次施し、中
段(B)の電極5b〜5e、5g〜5kで仕上げ加工を
施した後、下段(C)の電極極5b〜5e、5g〜5k
で最終仕上げ加工を施すようにしたが、まず図2の左側
の第1列の電極5i〜5kで荒取り加工、仕上げ加工
および最終仕上げ加工まで施して構成部分1i〜1kを
形成し、次いで、第2列で荒取りから最終仕上げまで
施して構成部分1b、1cを形成し、次いで、第3列
で荒取りから最終仕上げまで施して構成部分1d、1
g、1hを形成し、最後に、第4列で荒取りから最終
仕上げまで施して構成部分1eを形成することもでき
る。さらに、入子1が高い仕上げ精度を必要としない場
合、上段(A)、中段(B)および下段(C)のうち、
いずれか1つか2つの段のみで放電加工を施すようにし
てよい。
【0021】
【発明の効果】本発明は以上のように構成したので、被
加工物を分割して設けることを要さないで済み、被加工
物を製作する際に、工数の削減、バリ発生の防止および
位置ずれの防止を図ることができる。また、複数の電極
がそれぞれ電極保持体の所定位置に設けられることか
ら、これらの電極の製作加工を効率よく高精度で行なう
ことができるとともに、放電加工時に段取り工程の削減
や加工精度の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の放電加工方法の一実施例に用いられる
放電加工機のブロック図である。
【図2】図1の放電加工機に備えられる電極保持体およ
び電極を底面側から見た図である。
【図3】図1で説明される放電加工方法の工程図であ
る。
【図4】射出成形金型の入子の一例を示す平面図であ
る。
【図5】図4の入子の形状を説明する図である。
【符号の説明】
1 入子(被加工物) 2 保持台 3、4 モータ 5 電極保持体 6 支持部 7 モータ 9 放電加工電源 10 動作コントローラ 1a〜1k、1m 構成部分 5b〜5e、5i〜5k 電極

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の形状に形成した電極と被加工物と
    の間にスパーク放電を発生させることにより該被加工物
    に前記電極の形状を転写するようにした放電加工方法に
    おいて、分割した複数の電極を電極保持体の所定位置に
    それぞれ設けるとともに、この電極保持体と前記被加工
    物とを相対的に移動させることによって該被加工物に対
    して前記分割した電極のうちの一部の電極を対向させる
    移動工程と、該一部の電極と前記被加工物との間にスパ
    ーク放電を発生させる放電工程とを備え、これら移動工
    程と放電工程とを繰り返すことにより該被加工物の各構
    成部分を所定の形状に順次加工することを特徴とする放
    電加工方法。
JP3067492A 1992-02-18 1992-02-18 放電加工方法 Withdrawn JPH05228742A (ja)

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JP3067492A JPH05228742A (ja) 1992-02-18 1992-02-18 放電加工方法

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JP3067492A JPH05228742A (ja) 1992-02-18 1992-02-18 放電加工方法

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JP3067492A Withdrawn JPH05228742A (ja) 1992-02-18 1992-02-18 放電加工方法

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007139222A1 (ja) * 2006-05-26 2007-12-06 Sodick Co., Ltd. Ncデータ作成装置およびそのプログラム
KR102606566B1 (ko) * 2023-04-24 2023-11-29 이세영 방전가공 장치를 포함하는 시스템

Cited By (2)

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WO2007139222A1 (ja) * 2006-05-26 2007-12-06 Sodick Co., Ltd. Ncデータ作成装置およびそのプログラム
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Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 19990518