JPH05228315A - プラスチックフィルター - Google Patents
プラスチックフィルターInfo
- Publication number
- JPH05228315A JPH05228315A JP2931492A JP2931492A JPH05228315A JP H05228315 A JPH05228315 A JP H05228315A JP 2931492 A JP2931492 A JP 2931492A JP 2931492 A JP2931492 A JP 2931492A JP H05228315 A JPH05228315 A JP H05228315A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- filter
- dust particles
- porous substrate
- sintering
- vinyl acetate
- Prior art date
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 ガス状又は液状の媒体から微細な塵粒子を捕
集分離するためのフィルターを提供する。 【構成】 エチレン−酢酸ビニル共重合体粉末を焼結成
形して得られた透過性の多孔質基体の表面側の気孔に、
ポリテトラフルオロエチレン、テトラフルオロエチレン
−ヘキサフルオロプロピレン共重合体、ポリフッ化ビニ
リデンから選ばれた1種、またはこれら2種以上を混合
した微粒子を被着してなるプラスチックフィルター。 【効果】 フィルター表面に捕集した塵粒子の逆洗払い
落しが容易であると共に、柔軟性を有するのでフィルタ
ー自体の耐衝撃性が向上した。
集分離するためのフィルターを提供する。 【構成】 エチレン−酢酸ビニル共重合体粉末を焼結成
形して得られた透過性の多孔質基体の表面側の気孔に、
ポリテトラフルオロエチレン、テトラフルオロエチレン
−ヘキサフルオロプロピレン共重合体、ポリフッ化ビニ
リデンから選ばれた1種、またはこれら2種以上を混合
した微粒子を被着してなるプラスチックフィルター。 【効果】 フィルター表面に捕集した塵粒子の逆洗払い
落しが容易であると共に、柔軟性を有するのでフィルタ
ー自体の耐衝撃性が向上した。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はプラスチックフィルター
に係り、詳しくはガス状または液状の媒体から微細な塵
粒子を分離するためのフィルターに関する。
に係り、詳しくはガス状または液状の媒体から微細な塵
粒子を分離するためのフィルターに関する。
【0002】
【従来技術とその課題】従来、各種の媒体、特に空気中
から微細な塵粒子を分離するフィルターとして、プラス
チック製の多孔質基体の表面の気孔に、微粒子状の非粘
着性に優れた充填材料を被着したものが知られている。
から微細な塵粒子を分離するフィルターとして、プラス
チック製の多孔質基体の表面の気孔に、微粒子状の非粘
着性に優れた充填材料を被着したものが知られている。
【0003】上記フィルターは、80〜50wt%の超
高分子量ポリエチレンを主体とし、これに20〜50w
t%の高密度ポリエチレン粉末を混合し焼結成形して得
られた多孔質基体に、ポリテトラフルオロエチレンの粒
状充填材を被着してなり、これにより塵粒子をフィルタ
ー表面で捕集するものであるが、上記配合組成の多孔質
基体は材質が堅く脆いので逆洗時の変形が少なく、捕集
塵粒子が払い落され難いと共に、耐衝撃性も低く破損し
易いと云う問題がある。
高分子量ポリエチレンを主体とし、これに20〜50w
t%の高密度ポリエチレン粉末を混合し焼結成形して得
られた多孔質基体に、ポリテトラフルオロエチレンの粒
状充填材を被着してなり、これにより塵粒子をフィルタ
ー表面で捕集するものであるが、上記配合組成の多孔質
基体は材質が堅く脆いので逆洗時の変形が少なく、捕集
塵粒子が払い落され難いと共に、耐衝撃性も低く破損し
易いと云う問題がある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するものであって、その要旨はガス状または液状の媒体
から塵粒子を分離するフィルターであって、エチレン−
酢酸ビニル共重合体粉末を焼結成形して得られた透過性
の多孔質基体の表面側の気孔に、ポリテトラフルオロエ
チレン、テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロ
ピレン共重合体、ポリフッ化ビニリデンから選ばれた1
種、またはこれら2種以上を混合した微粒子を被着して
なるプラスチックフィルターである。
するものであって、その要旨はガス状または液状の媒体
から塵粒子を分離するフィルターであって、エチレン−
酢酸ビニル共重合体粉末を焼結成形して得られた透過性
の多孔質基体の表面側の気孔に、ポリテトラフルオロエ
チレン、テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロ
ピレン共重合体、ポリフッ化ビニリデンから選ばれた1
種、またはこれら2種以上を混合した微粒子を被着して
なるプラスチックフィルターである。
【0005】上記多孔質基体の気孔に被着する微粒子
は、各々単独で使用するほか、2種類、3種類を適宜比
率で混合使用することができる。
は、各々単独で使用するほか、2種類、3種類を適宜比
率で混合使用することができる。
【0006】
【実施例】以下、本発明の実施例を比較例と対比し具体
的に説明する。実施例としてエチレン−酢酸ビニル共重
合体粉末(酢酸ビニル含有量:25%、平均粒径:35
0ミクロン、融点:81℃)を型に充填し、95〜10
5℃の温度で30分間加熱し、焼結成形して得られた多
孔質基体の表面の気孔に、ポリテトラフルオロエチレン
の微粒子をバインダーと共にスプレー吹付けして充填被
着し、本発明のフィルターを作製した。
的に説明する。実施例としてエチレン−酢酸ビニル共重
合体粉末(酢酸ビニル含有量:25%、平均粒径:35
0ミクロン、融点:81℃)を型に充填し、95〜10
5℃の温度で30分間加熱し、焼結成形して得られた多
孔質基体の表面の気孔に、ポリテトラフルオロエチレン
の微粒子をバインダーと共にスプレー吹付けして充填被
着し、本発明のフィルターを作製した。
【0007】一方比較例として、超高分子量ポリエチレ
ン(平均粒径:160ミクロン、平均分子量:330
万、融点:136℃)と、高密度ポリエチレン(平均粒
径:80ミクロン、平均分子量:1万、融点:127
℃)とを75:25の重量比率で混合した原料を、温度
160℃で60分間焼結成形して得られた多孔質基体の
表面の気孔に、ポリテトラフルオロエチレン微粒子をバ
インターと共にスプレー吹付けして充填被着し、従来の
フィルターを作製した。上記実施例と比較例の物性比較
値を下記表1に示す。
ン(平均粒径:160ミクロン、平均分子量:330
万、融点:136℃)と、高密度ポリエチレン(平均粒
径:80ミクロン、平均分子量:1万、融点:127
℃)とを75:25の重量比率で混合した原料を、温度
160℃で60分間焼結成形して得られた多孔質基体の
表面の気孔に、ポリテトラフルオロエチレン微粒子をバ
インターと共にスプレー吹付けして充填被着し、従来の
フィルターを作製した。上記実施例と比較例の物性比較
値を下記表1に示す。
【0008】
【表1】 ※ 粉塵を含まない空気を1m/minで吸引したとき
の値。
の値。
【0009】上記表1の如く、実施例のものは比較例に
比して引張破断点伸び、アイゾット衝撃強度において格
段に優れ、また柔軟性に富むと共に圧力損失が少なく通
気性が良好である。
比して引張破断点伸び、アイゾット衝撃強度において格
段に優れ、また柔軟性に富むと共に圧力損失が少なく通
気性が良好である。
【0010】
【発明の効果】本発明は上記構成よりなるので下記効果
を奏する。即ち、本発明品は柔軟で引張破断点伸びや耐
衝撃性に優れているので、逆洗時に大きく変形して捕集
した塵粒子を払い落し易くし、また原料のエチレン−酢
酸ビニル共重合体粉末の粒径が大きくかつ融点が低いの
で、焼結成形によって得られる多孔質体の気孔が大きく
通気性に優れていると共に、低温、短時間で焼結成形で
きるので、低コストで製造することができる等の効果を
奏する。
を奏する。即ち、本発明品は柔軟で引張破断点伸びや耐
衝撃性に優れているので、逆洗時に大きく変形して捕集
した塵粒子を払い落し易くし、また原料のエチレン−酢
酸ビニル共重合体粉末の粒径が大きくかつ融点が低いの
で、焼結成形によって得られる多孔質体の気孔が大きく
通気性に優れていると共に、低温、短時間で焼結成形で
きるので、低コストで製造することができる等の効果を
奏する。
Claims (1)
- 【請求項1】 ガス状または液状の媒体から塵粒子を分
離するフィルターであって、エチレン−酢酸ビニル共重
合体粉末を焼結成形して得られた透過性の多孔質基体の
表面側の気孔に、ポリテトラフルオロエチレン、テトラ
フルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン共重合
体、ポリフッ化ビニリデンから選ばれた1種、またはこ
れら2種以上を混合した微粒子を被着してなるプラスチ
ックフィルター。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2931492A JP3216900B2 (ja) | 1992-02-17 | 1992-02-17 | プラスチックフィルター |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2931492A JP3216900B2 (ja) | 1992-02-17 | 1992-02-17 | プラスチックフィルター |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05228315A true JPH05228315A (ja) | 1993-09-07 |
JP3216900B2 JP3216900B2 (ja) | 2001-10-09 |
Family
ID=12272762
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2931492A Expired - Fee Related JP3216900B2 (ja) | 1992-02-17 | 1992-02-17 | プラスチックフィルター |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3216900B2 (ja) |
-
1992
- 1992-02-17 JP JP2931492A patent/JP3216900B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3216900B2 (ja) | 2001-10-09 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |