JPH05226976A - 適応フィルタによる未知システム同定の方法及び装置 - Google Patents

適応フィルタによる未知システム同定の方法及び装置

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JPH05226976A
JPH05226976A JP6125792A JP6125792A JPH05226976A JP H05226976 A JPH05226976 A JP H05226976A JP 6125792 A JP6125792 A JP 6125792A JP 6125792 A JP6125792 A JP 6125792A JP H05226976 A JPH05226976 A JP H05226976A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 誤差信号に対する妨害に強く、非定常信号に
対しても短い収束時間と小さい収束後の最終誤差信号レ
ベルを達成することのできる適応フィルタによる未知シ
ステム同定の方法及び装置を提供する。 【構成】 アダプティブ・フィルタ3は参照入力端子2
に供給された参照信号を用いて主入力端子1にて受信信
号を妨害する未知システムの出力信号のレプリカを発生
し、これを減算器4で差引くことにより除去する。減算
器4の出力である差信号を用いて未知システム出力とそ
のレプリカの誤差のアダプティブ・フィルタ3の係数に
対する傾きをステップ・サイズ・コントローラ6で求
め、リミッタ9で過去の制限付ステップ・サイズを用い
て計算された最大値と最小値でステップ・サイズを制限
し、得られた制限付ステップ・サイズを相関計算回路7
で得られたフィルタ入力信号電力で正規化し、これを用
いてアダプティブ・フィルタの係数更新が行なわれる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、適応フィルタ(アダプ
ティブ・フィルタ)を用いて未知システムを同定する方
法及び装置に関する。このようなアダプティブ・フィル
タは、2線/4線変換部で生じるエコーを除去するため
のエコー・キャンセラ、伝送路上で受ける符号間干渉を
除去するための等化器、音響入力用のマイクロホンに漏
れ込むノイズを除去するためのノイズ・キャンセラ、ス
ピーカからマイクロホンに至る音響結合によって生じる
ハウリングを除去するためのハウリング・キャンセラ等
に応用されている。
【0002】
【従来の技術】通常アダプティブ・フィルタによる未知
システムの同定は、同定しようとする未知系とアダプテ
ィブ・フィルタに同一の信号を入力し、未知系出力から
アダプティブ・フィルタ出力を差引いて得られる同定誤
差(以下、これを誤差信号と呼ぶ)を用いてアダプティ
ブ・フィルタの係数を更新することによって行なわれ
る。このようなアダプティブ・フィルタによる未知シス
テムの同定の応用として、エコー・キャンセラ、等化
器、ノイズ・キャンセラ、ハウリング・キャンセラなど
が知られている。(アダプティブ・シグナル・プロセシ
ング(ADAPTIVE SIGNAL PROCES
SING)、プレンティス・ホール社(PRENTIC
E−HALL)、1985年;以下、「文献1」)これ
らの応用におけるアダプティブ・フィルタの基本動作は
ほとんど同じなので、ここではノイズ・キャンセラを例
に取って説明する。
【0003】ノイズ・キャンセラはノイズ源から主入力
端子までノイズが通る経路のインパルス応答を近似する
伝送関数を持つ適応(アダプティブ)・フィルタを用い
て、主入力端子に混入するノイズ成分に対応した擬似ノ
イズ(ノイズ・レプリカ)を生成することにより、主入
力端子に混入して信号に妨害を与えるノイズを抑圧する
ように動作する。この時、アダプティブ・フィルタの各
タップ係数は、ノイズと信号が混在した混在信号からノ
イズ・レプリカを差し引いた差信号と参照入力端子にて
得られる参照ノイズとの相関をとることにより逐次修正
される。このようなアダプティブ・フィルタの係数修正
すなわちノイズ・キャンセラの収束アルゴリズムの代表
的なものとしてLMSアゴリズム(LMS ALGOR
ITHM)(文献1)とラーニング・アイデンティフィ
ケーション・メソッド(LEARNING IDENT
IFICATION METHOD;LIM)(アイイ
ーイーイー・トランザクションズ・オン・オートマティ
ック・コントロール(IEEE TRANSACTIO
NS ON AUTOMATIC CONTROL)1
2巻3号、1967年、282−287ページ参照;以
下、「文献2」)が知られている。
【0004】図14は、従来のノイズ・キャンセラの一
構成例を示したブロック図である。主入力端子1におい
て検出された信号とノイズとの混在信号は、減算器4に
供給される。一方、参照入力端子2において検出された
参照ノイズはアダプティブ・フィルタ3に供給される。
アダプティブ・フィルタ3によって発生されたノイズ・
レプリカが、減算器4にて混在信号から減算されること
によってノイズ成分が消去され、信号が出力端子5へ供
給される。減算器4の出力は同時に乗算器13へ供給さ
れて2α倍され、アダプティブ・フィルタ3の係数更新
に使用される。ここにαは定数で、ステップ・サイズと
呼ばれる。いま、信号sk (但し、kは時刻を示す指
標)、参照ノイズをnk 、消去しようとするノイズをv
k ,sk が受ける付加ノイズをδk とすると、入力端子
1より減算器4に供給される信号Wk は次式で表され
る。 Wk =sk +vk +δk ……………………………………………………(1) ノイズ・キャンセラの目的は、式(1)におけるノイズ
成分vk のレプリカukを生成し、ノイズを消去するこ
とである。図14において、アダプティブ・フィルタ
3、減算器4、乗算器13からなる閉ループ回路を用い
て、適応的にノイズ・レプリカuk を生成することによ
り、減算器4の出力信号として次式に示す差信号dk
得ることができる。 dk =sk +vk −uk ……………………………………………………(2) 但し、一般にδk はsk に比較して十分小さいと考えら
れるから、これを無視している。式(2)において、
(vk −uk )は残留ノイズと呼ばれ、システム同定問
題として考えれば、誤差信号に等しい。LMSアルゴリ
ズムを仮定すれば、アダプティブ・フィルタ3のm番目
の係数cm,k は次式に従って更新される。 cm,k =cm,k-1 +2α・dk ・nm,k-1 ………………………………(3) N個の係数全てに関する式(3)を行列形式で表せば、 ck =ck-1 +2α・dk ・nk-1 ………………………………………(4) となる。ここに、ck とnk はそれぞれ次式で与えられ
る。 ck =[ck k-1 ……………ck-N+1 T ……………………………(5) nk =[nk k-1 ……………nk-N+1T ……………………………(6) 但し、[・」T は行列の転置を表す。一方、LIMでは
式(4)の代りに、式(7)に従って係数の更新が行な
われる。 ck =ck-1 +(2μ/N・σn 2 )・dk ・nk-1 …………………(7) μは、LIMに対するステップ・サイズ、σn 2はアダプ
ティブ・フィルタ3に入力される平均電力である。N・
σn 2はステップ・サイズμの値を前記平均電力に反比例
させ、安定な収束を行なわせるために用いられる。N・
σn 2を求めるためにはいくつかの方法があるが、例えば
式(8)によって求めることができる。
【数1】
【0005】式(4)と式(7)におけるステップ・サ
イズは、アダプティブ・フィルタの収束の速度と収束後
の残留ノイズ・レベルを規定する。LMSの場合には、
αが大きいほど収束は速くなるが、残留ノイズ・レベル
は大きくなる。反対に、十分小さい残留ノイズ・レベル
を達成するためには、それに見合った小さいαを採用す
る必要があり、収束速度の低下を招く。LIMのステッ
プ・サイズμについても、同様である。
【0006】収束速度と残留ノイズのステップ・サイズ
に対する相反する要求を満たすために、ステップ・サイ
ズを可変にするアルゴリズムが提案されている。(プロ
シーディングス・オブ・インターナショナル・カンファ
レンス・オン・アクースティクス・スピーチ・アンド・
シグナル・プロセシング(PROCEEDINGSOF
INTERNATIONAL CONFERENCE
ON ACOUSTICS,SPEECH AND
SIGNAL PROCESSING)1990年、1
385−1388ページ参照;以下、「文献3」)以
下、このアルゴリズムをSGA−GAS(Stochastic G
radient Adaptive Filters with Gradient Adaptive St
ep Size)と呼ぶことにする。
【0007】SGA−GASは、式(4)のLMSアル
ゴリズムのステップ・サイズαの代りに、αk を用い
る。αk は差信号dk の電力dk 2の負の傾きに比例した
値として、式(9)で定義される。
【数2】 ρは正の定数で通常は非常に小さな値が用いられる。式
(9)は、ノイズnk を用いると、 αk =αk-1 +ρdkk-1T k-1k …………………………………(10) と表すことができる。さらに、αk は以下の条件を満た
さなければならない。
【数3】 ここに、tr{・}は行列のトレース、 Rはnk の自
己相関行列を表す。
【0008】図15はSGA−GASのブロック図であ
る。図14との違いは、固定されていたステップ・サイ
ズ2αが相関計算回路16で計算されたファルタ入力信
号の相関を用いてステップ・サイズ・コントローラ15
で計算され、リミッタ17で制限された後に与えられる
ことである。
【0009】図16は図15における相関計算回路16
の構成例である。遅延素子1211,1212 ,……,
121N-1 ,121N からなるタップ付遅延線には、n
k が入力端子120を経て供給される。遅延素子121
1 ,1212 ,……,121N-1 ,121N の出力はそ
れぞれ乗算器1221 ,1222 ,……,122N-1
122N に、また入力nk と遅延素子1211 ,121
2 ,……,121N-1の出力は乗算器1221 ,122
2 ,1223 ,……,122N-1 ,122N に供給され
る。すなわち、乗算器1221 ,1222 ,……,12
N-1 ,122N にはそれぞれ(nk ,nk-1 ),(n
k-1 ,nk-2 ),(nk-2 ,nk-3 ),……,(n
k-N+2 ,nk-N+1 ),(nk-N+1 ,nk-N )が入力され
ており、これらの乗算器の出力はnkk-1 ,nk-1
k-2 ,nk-2k-3 ,……,nk-N+2k- N+1 ,nk-N+1
k-N となる。乗算器1221 ,1222 ,……,12
N-1,122N の出力は全ての多入力加算器123に
供給されており、多入力加算器123の出力
【数4】 が出力端子124へ伝達される。
【0010】相関計算回路16で得られた相関Ck はス
テップ・サイズ・コントローラ15へ伝達される。ステ
ップ・サイズ・コントローラ15は図17に示すブロッ
ク図で表すことができ、式(10)を計算する。入力端
子90には図15の差信号dk が、入力端子94には相
関計算回路16から供給されたnk の相関値Ck =n
k-1 Tk が供給されている。出力端子101にて得られ
る信号は図15のリミッタ17へ供給される。入力端子
90に供給されたdk は遅延素子91で1サンプル周期
遅延されてdk-1 となり、乗算器92に供給される。乗
算器92にはdkも供給されており、乗算器92の出力
であるdkk-1は乗算器93へ伝達される。一方、入力
端子94に供給されたCk =nk-1 Tk は乗算器93で
kk-1と乗算され、さらに乗算器94でρ倍された
後、ρdkk-1k-1 Tk として加算器98に伝達され
る。加算器98では乗算器95からの信号と入力端子9
9へ供給される帰還信号が加算されて、出力端子101
へ伝達される。入力端子99へは、図15で明らかなよ
うに、リミッタ17の出力が遅延素子10で1サンプル
周期遅延されて供給される。従って、出力端子101へ
伝達される信号αk は、αk-1 +ρdkk-1k-1 Tk
となり、式(10)に一致する。
【0011】図18は図15のリミッタの構成を表した
ものである。図18の最小値回路22には図15のステ
ップ・サイズ・コントローラ15から入力端子23を経
て、ステップ・サイズαk が供給される。最小値回路2
2の他方の入力端子には最大値のしきい値であるThH
が供給されており、これらのうちの小さい方が最小値と
して最大値回路21に供給される。最大値回路21の他
方の入力端子には最小値のしきい値であるThL が供給
されており、これらのうちの大きい方が最大値として出
力端子20に供給される。すなわち、入力端子23に供
給されたステップ・サイズαk は、最小値ThL 、最大
値ThH で最大値と最小値を制限されて、
【数5】 ThL =0,ThH =2/(3・tr{R})とすれ
ば、式(11)を実行したことに等しい。
【0012】図18の最大値回路及び最小値回路は、図
19に示す構成で実現できる。まず、最小値回路を例に
とって説明する。図18における最小値回路の2つの入
力端子は、図19の入力端子33及び34に相当する。
入力端子33及び34に供給された信号はセレクタ31
及び比較器32に同時に伝達されている。比較器32で
は両者の比較を行ない、小さい方の信号がセレクタ31
で選択されるような制御信号を発生する。この制御信号
はセレクタ31に伝達され、セレクタ31で選択された
入力端子33又は34からの信号は最小値として出力端
子30へ伝達される。反対に、最大値回路の場合は、比
較器32は供給された2入力のうち大きい方の値がセレ
クタ31で選択されるような制御信号を発生する。その
他の動作は最小値回路のときと全く等しい。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】dk =vk −uk が成
立する理想的な場合には、差信号dk の電力dk 2の負の
傾きはシステム同定の誤差を表し、ステップ・サイズ制
御に用いることができる。しかし、一般にはdk =sk
+vk −uk で表されるようにdk はsk の影響を受け
るので、もはや正しいdk 2の傾きを得ることはできず、
ステップ・サイズも正しく制御されない。またsk が零
の場合にも、式(1)におけるδk が無視できない場合
には、 dk =vk −uk +δk …………………………………………………(14) となり、δk がsk と同様に誤差信号vk −uk に対す
る妨害となる。これらは共に、収束時間の増加、或いは
収束後の最終誤差レベルの増大を引起こす。さらに、通
常、フィルタ入力信号は非定常信号であるが、フィルタ
入力信号電力が変動するために収束時間が長くなった
り、不安定になる場合がある。
【0014】本発明の目的は、誤差信号vk −uk に対
する妨害信号に強く、短い収束時間と小さい収束後の最
終誤差信号レベルを安定に達成することのできる適応フ
ィルタによる未知システム同定の方法及び装置を提供す
ることにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、1サンプ
ル周期ずつ遅延された複数の入力信号サンプルを、それ
ぞれに対応した複数の被乗数と乗算を行ない、該乗算結
果の総和をもって出力とするアダプティブ・フィルタの
出力を未知システムの出力信号から差引いた差信号を小
さくするように、該差信号と前記入力信号サンプルと変
数を乗算した値をフィルタ入力電力で正規化した後に1
回当りの更新量として前記被乗数に加算してその値を更
新することにより前記未知システムを近似する際に、フ
ィルタ入力電力で正規化した前記差信号の前記変数に対
する傾きに比例した値を前記変数に加算して和を得た
後、該和を用いて前記変数を変化させることを特徴とす
る。
【0016】第2の発明は、1サンプル周期ずつ遅延さ
れた複数の入力信号サンプルを、それぞれに対応した複
数の被乗数と乗算を行ない、該乗算結果の総和をもって
出力とするアダプティブ・フィルタの出力を未知システ
ムの出力信号から差引いた差信号を小さくするように、
該差信号と前記入力信号サンプルと変数を乗算した値を
フィルタ入力電力で正規化した後に1回当りの更新量と
して前記被乗数に加算してその値を更新することにより
前記未知システムを近似する際に、フィルタ入力電力で
正規化した前記差信号の前記変数に対する傾きに比例し
た値を前記変数に加算して和を得た後、該和に制限を加
えた制限付和を用いて前記変数を変化させ、前記制限を
加えるためのしきい値は過去の前記制限付和を用いて求
めることを特徴とする。
【0017】第3の発明は、第2の発明において、しき
い値は過去の前記制限付和の2乗値を用いて求めること
を特徴とする。
【0018】第4の発明は、第2又は第3の発明におい
て、差信号に変動があることを検出したときには前記制
限付和を予め定められた第1の定数で置換し、該置換さ
れた制限付和を用いて前記変数を変化させることを特徴
とする。
【0019】第5の発明は、第2又は第3の発明におい
て、差信号に変動があることを検出したときには予め定
められた第2の定数に等しいクロック数だけ前記和で前
記制限付和を置換し、該置換された制限付和を用いて前
記変数を変化させることを特徴とする。
【0020】第6の発明は、第4又は第5の発明におい
て、差信号の変動検出は、該差信号の2乗値を求め、シ
ステム同定開始後のクロック数が予め定められた第3の
定数に達するまでのすべての該2乗値から最大値を求
め、該最大値に予め定められた第4の定数を乗算した積
と前記2乗値を逐一比較して行なうことを特徴とする。
【0021】第7の発明は、第4又は第5の発明におい
て、差信号の変動検出は、該差信号の絶対値を求め、シ
ステム同定開始後のクロック数が予め定められた第3の
定数に達するまでのすべての該絶対値から最大値を求
め、該最大値に予め定められた第4の定数を乗算した積
と前記絶対値を逐一比較して行なうことを特徴とする。
【0022】第8の発明は、第2,3,4,5,6又は
第7の発明において、制限付和は、過去の前記制限付和
又はその2乗値に予め定められた第5の定数を乗算して
求めた値と予め定められた第6の定数と前記和を比較
し、最小値をもって前記制限付和とすることを特徴とす
る。
【0023】第9の発明は、第2,3,4,5,6又は
第7の発明において、制限付和は、過去の前記制限付和
又はその2乗値に予め定められた第7の定数を乗算して
求めた値と予め定められた第8の定数と前記和を比較
し、最大値をもって前記制限付和とすることを特徴とす
る。
【0024】第10の発明は、第2,3,4,5,6又
は第7の発明において、制限付和は、過去の前記制限付
和又はその2乗値に前記第5の定数を乗算して得られた
値と前記第6の定数と前記和を比較して得られた最小値
と過去の前記制限付和又は前記制限付和を2乗して得ら
れた値に前記第7の定数を乗算して得られた値と前記第
8の定数を比較し、最大値をもって前記制限付和とする
ことを特徴とする。
【0025】第11の発明は、第2,3,4,5,6又
は第7の発明において、制限付和は、過去の前記制限付
和又はその2乗値に前記第7の定数を乗算して得られた
値と前記第6の定数と前記和を比較して得られた最小値
と過去の前記制限付和又は前記制限付和を2乗して得ら
れた値に前記第7の定数を乗算して得られた値と前記第
8の定数を比較し、最大値をもって前記制限付和とする
ことを特徴とする。
【0026】第12の発明は、アダプティブ・フィルタ
を用いて未知システムの特性を同定する際に、アダプテ
ィブ・フィルタの出力を未知システムの出力信号から差
引いて差信号を得る減算器と、前記アダプティブ・フィ
ルタの入力信号を受けて該入力信号の電力と相関を計算
する相関計算回路と、前記電力を受けて1サンプル周期
遅延させる第1の遅延素子と、前記差信号と前記相関計
算回路から供給される相関値と前記第1の遅延素子の出
力である遅延電力と第2の遅延素子出力を受けて前記ア
ダプティブ・フィルタの係数更新に用いられるステップ
・サイズを逐次計算するステップ・サイズ・コントロー
ラと、該ステップ・サイズ・コントローラの出力を受け
て制限を加えるリミッタと、該リミッタの出力を1サン
プル周期遅延させて前記ステップ・サイズ・コントロー
ラに帰還する第2の遅延素子と、前記リミッタの出力と
前記差信号を乗算する第1の乗算器と、該第1の乗算器
出力を前記相関計算回路から供給される電力で正規化す
る第1の正規化回路を少なくとも具備し、該第1の正規
化回路の出力を前記アダプティブ・フィルタの係数更新
のステップ・サイズとして用いることを特徴とする。
【0027】第13の発明は、アダプティブ・フィルタ
を用いて未知システムの特性を同定する際に、アダプテ
ィブ・フィルタの出力を未知システムの出力信号から差
引いて差信号を得る減算器と、前記アダプティブ・フィ
ルタの入力信号を受けて該入力信号の電力と相関を計算
する相関計算回路と、前記電力を受けて1サンプル周期
遅延させる第1の遅延素子と、前記差信号と前記相関計
算回路から供給される相関値と前記第1の遅延素子の出
力である遅延電力と第2の遅延素子出力を受けて前記ア
ダプティブ・フィルタの係数更新に用いられるステップ
・サイズを逐次計算するステップ・サイズ・コントロー
ラと、該ステップ・サイズ・コントローラの出力を受け
て制限を加えるリミッタと、該リミッタの出力を1サン
プル周期遅延させて前記リミッタと前記ステップ・サイ
ズ・コントローラに帰還する第2の遅延素子と、前記リ
ミッタの出力と前記差信号を乗算する第1の乗算器と、
該第1の乗算器出力を前記相関計算回路から供給される
電力で正規化する第1の正規化回路を少なくとも具備
し、該第1の正規化回路の出力を前記アダプティブ・フ
ィルタの係数更新のステップ・サイズとして用いること
を特徴とする。
【0028】第14の発明は、アダプティブ・フィルタ
を用いて未知システムの特性を同定する際に、アダプテ
ィブ・フィルタの出力を未知システムの出力信号から差
引いて差信号を得る減算器と、前記差信号を受けて差信
号に含まれる前記アダプティブ・フィルタの同定誤差の
変動を検出する誤差変動検出回路と、前記アダプティブ
・フィルタの入力信号を受けて該入力信号の電力と相関
を計算する相関計算回路と、前記電力を受けて1サンプ
ル周期遅延させる第1の遅延素子と、前記差信号と前記
相関計算回路から供給される相関値と前記第1の遅延素
子の出力である遅延電力と第2の遅延素子出力を受けて
前記アダプティブ・フィルタの係数更新に用いられるス
テップ・サイズを逐次計算するステップ・サイズ・コン
トローラと、該ステップ・サイズ・コントローラの出力
を受けて制限を加えるリミッタと、該リミッタの出力を
1サンプル周期遅延させて前記リミッタと前記ステップ
・サイズ・コントローラに帰還する第2の遅延素子と、
前記リミッタの出力と前記第1の定数を前記誤差変動検
出回路の出力に応じて選択して出力するセレクタと、該
セレクタの出力信号と前記差信号を乗算する第1の乗算
器と、該第1の乗算器出力を前記相関計算回路から供給
される前記電力で正規化する第1の正規化回路を少なく
とも具備し、該第1の正規化回路の出力を前記アダプテ
ィブ・フィルタの係数更新のステップ・サイズとして用
いることを特徴とする。
【0029】第15の発明は、アダプティブ・フィルタ
を用いて未知システムの特性を同定する際に、アダプテ
ィブ・フィルタの出力を未知システムの出力信号から差
引いて差信号を得る減算器と、前記差信号を受けて差信
号に含まれる前記アダプティブ・フィルタの同定誤差の
変動を検出する誤差変動検出回路と、該誤差変動検出回
路の出力を一定時間保持する保持回路と、前記アダプテ
ィブ・フィルタの入力信号を受けて該入力信号の電力と
相関を計算する相関計算回路と、前記電力を受けて1サ
ンプル周期遅延させる第1の遅延素子と、前記差信号と
前記相関計算回路から供給される相関値と前記第1の遅
延素子の出力である遅延電力と第2の遅延素子出力を受
けて前記アダプティブ・フィルタの係数更新に用いられ
るステップ・サイズを逐次計算するステップ・サイズ・
コントローラと、該ステップ・サイズ・コントローラの
出力を受けて制限を加えるリミッタと、該リミッタの出
力を1サンプル周期遅延させて前記リミッタと前記ステ
ップ・サイズ・コントローラに帰還する第2の遅延素子
と、前記リミッタの出力と前記ステップ・サイズ・コン
トローラの出力を前記保持回路の出力に応じて選択して
出力するセレクタと、該セレクタの出力信号と前記差信
号を乗算する第1の乗算器と、該第1の乗算器出力を前
記相関計算回路から供給される前記電力で正規化する第
1の正規化回路を少なくとも具備し、該第1の正規化回
路の出力を前記アダプティブ・フィルタの係数更新のス
テップ・サイズとして用いることを特徴とする。
【0030】第16の発明は、第12,13,14又は
15の発明において、ステップ・サイズ・コントローラ
は、差信号を受けて1サンプル周期遅延させる第3の遅
延素子と、該第3の遅延素子出力と前記差信号を乗算す
る第2の乗算器と、相関計算回路の出力である相関値と
前記第2の乗算器出力を乗算する第3の乗算器と、該第
3の乗算器出力を定数倍する第4の乗算器と、該第4の
乗算器出力を前記相関計算回路の出力であるフィルタ入
力電力で正規化する第2の正規化回路と、該第2の正規
化回路出力と前記第2の遅延素子出力を加算する加算器
とから構成されることを特徴とする。
【0031】第17の発明は、第14又は15の発明に
おいて、誤差変動検出回路は、差信号を受けて2乗する
第5の乗算器と、該第5の乗算器の出力と0を受けてカ
ウンタ出力によっていずれかを選択する第1のセレクタ
と、該第1のセレクタ出力と第4の遅延素子出力を受け
て最大値を出力する第1の最大値回路と、該第1の最大
値回路の出力と前記第4の定数を乗算する第6の乗算器
と、該第6の乗算器の出力と前記第5の乗算器の出力を
比較してどちらが大きいかの情報を出力する比較回路か
ら構成され、前記第4の遅延素子は前記第1の最大値回
路の出力を受けて1サンプル周期遅延させた後前記第1
の最大値回路へ帰還することを特徴とする。
【0032】第18の発明は、第14又は15の発明に
おいて、誤差変動検出回路は、差信号の絶対値を求める
絶対値回路と、該絶対値回路の出力と0を受けてカウン
タ出力によっていずれかを選択する第3のセレクタと、
該第1のセレクタ出力と第4の遅延素子出力を受けて最
大値を出力する第1の最大値回路と、該第1の最大値回
路の出力と前記第4の定数を乗算する第6の乗算器と、
該第6の乗算器の出力と前記第5の乗算器の出力を比較
してどちらが大きいかの情報を出力する比較回路から構
成され、前記第4の遅延素子は前記第1の最大値回路の
出力を受けて1サンプル周期遅延させた後前記第1の最
大値回路へ帰還することを特徴とする。
【0033】第19の発明は、第12の発明において、
リミッタは、入力信号と前記第6の定数を受けて最小値
を検出する第1の最小値回路と、該第1の最小値回路の
出力と前記第8の定数を受けて最大値を出力する第2の
最大値回路から構成されることを特徴とする。
【0034】第20の発明は、第13,14又は15の
発明において、リミッタは、帰還信号と前記第5の定数
を乗算する第8の乗算器と、該第8の乗算器出力と入力
信号と前記第6の定数を受けて最小値を検出する第2の
最小値回路と、前記帰還信号に前記第7の定数を乗算す
る第9の乗算器と、該第9の乗算器出力と前記第2の最
小値回路出力と前記第8の定数を受けて最大値を出力す
る第3の最大値回路から構成されることを特徴とする。
【0035】第21の発明は、第13,14又は15の
発明において、リミッタは、帰還信号と前記第5の定数
を乗算する第7の乗算器と、該第7の乗算器出力と入力
信号と前記第6の定数を受けて最小値を検出する第2の
最小値回路と、前記第7の乗算器出力と前記第2の最小
値回路出力と前記第8の定数を受けて最大値を出力する
第3の最大値回路から構成されることを特徴とする。
【0036】第22の発明は、第13,14又は15の
発明において、リミッタは、帰還信号を受けて2乗する
第10の乗算器と、該第10の乗算器出力と前記第5の
定数を乗算する第8の乗算器と、該第8の乗算器出力と
入力信号と前記第6の定数を受けて最小値を出力する第
2の最小値回路から構成されることを特徴とする。
【0037】第23の発明は、第13,14又は15の
発明において、リミッタは、帰還信号を受けて2乗する
第10の乗算器と、該第10の乗算器出力と前記第7の
定数を乗算する第9の乗算器と、該第9の乗算器出力と
入力信号と前記第8の定数を受けて最大値を検出する第
3の最大値回路から構成されることを特徴とする。
【0038】第24の発明は、第13、14又は15の
発明において、リミッタは、帰還信号を受けて2乗する
第10の乗算器と、該第10の乗算器出力と前記第5の
定数を乗算する第8の乗算器と、該第8の乗算器出力と
入力信号と前記第6の定数を受けて最小値を検出する第
2の最小値回路と、前記第10の乗算器出力と前記第7
の定数を乗算する第9の乗算器と、該第9の乗算器出力
と入力信号と前記第8の定数を受けて最大値を出力する
第3の最大値回路から構成されることを特徴とする。
【0039】第25の発明は、第13,14又は15の
発明において、リミッタは、帰還信号を受けて前記第5
の定数を乗算する第11の乗算器と、該第11の乗算器
出力と前記帰還信号を乗算する第10の乗算器と、該第
10の乗算器出力と入力信号と前記第6の定数を受けて
最小値を検出する第3の最小値回路と、前記第10の乗
算器出力と入力信号と前記第8の定数を受けて最大値を
出力する第2の最大値回路から構成されることを特徴と
する。
【0040】
【作用】本発明の適応フィルタによる未知システム同定
の方法及び装置は、係数更新に用いるステップ・サイズ
を誤差信号電力の傾きを用いて計算する際に、フィルタ
入力電力でステップ・サイズを正規化することで、非定
常信号に対して安定で高速な収束を実現する。また、得
られたステップ・サイズの変化量に過去のステップ・サ
イズに依存する制限をもうけ、雑音等の妨害によってス
テップ・サイズが正しい値から著しく離れてしまうこと
を防止すると同時に、同定誤差信号のパワーを監視して
同定対象の未知システムの特性が急変動したことを検知
し、ステップ・サイズを再設定するか、一定時間だけス
テップ・サイズの制限を除外することによって、高速収
束と低同定誤差を両立させる。
【0041】
【実施例】次に図面を参照して本発明について詳細に説
明する。図1は、第1の発明の一実施例を示すブロック
図である。同図において、図15と同一の参照番号を付
与された機能ブロックは図15と同一の機能を有するも
のとする。図1と図15の相違点は、相関計算回路7の
出力として相関値及び遅延素子8を介して1サンプル周
期遅延されたフィルタ入力電力がステップ・サイズ・コ
ントローラ6に供給されていること、及び正規化回路1
4において乗算器13の出力がフィルタ入力電力で正規
化されていることである。
【0042】図2は図1の相関計算回路7の構成を表し
たものである。基本的に図16と等しい構成であるが、
遅延素子1211 ,1212 ,……,121N-1 ,12
Nの入力信号がそれぞれ乗算器1251 ,1252
……,125N-1 ,125Nで2乗され、多入力加算器
126において総和
【数6】 が計算される。従って、相関計算回路7は相関Ck =n
k-1 Tk 及びフィルタ入力電力Pk =nk Tk を計算す
ることになる。得られたCk はステップ・サイズ・コン
トローラ6に、Pk は遅延素子8及び正規化回路14に
供給される。
【0043】図3は図1におけるステップ・サイズ・コ
ントローラ6の詳細を示すブロック図である。基本構成
は図17に示した従来例と等しく、乗算器95から加算
器98に供給される信号が正規化回路97において入力
端子96に供給される信号を用いて正規化されている点
だけが異なる。入力端子96には相関計算回路7から遅
延素子8を介してフィルタ入力電力Pk-1 が供給され
る。従って、出力端子101には、 αk =αk-1 +ρdkk-1T k-1k /Pk-1 ………………………(16) が得られる。式(16)は式(10)の右辺第2項をP
k-1 で正規化した形になっている。正規化により、非定
常信号に対しても安定したステップ・サイズの制御を行
なうことができる。
【0044】リミッタ17の構成は、図18を用いて説
明した従来例と等しい。リミッタ17の出力は乗算器1
3に供給された後、dk と乗算されてαk ・dk とな
り、正規化回路14に伝達される。正規化回路14には
相関計算回路7からpk も供給されており、αk ・dk
のPk による正規化された値αk /Pk ・dk がアダプ
ティブ・フィルタ3へ伝達されて、係数更新に用いられ
る。従って、ファルタ3における係数更新式は、 Ck =Ck-1 +αk /Pk ・dk ・nk-1 ……………………………(17) となる。Pk が式(15)で定義されることを考慮すれ
ば、式(17)はステップ・サイズが適応制御される点
以外は式(7)のLIMに等しい。従って、図1に示し
た第1及び第12の発明は、LMSアルゴリズムに対す
るLIMにように、非定常な信号にに対してSGA−G
ASよりも高速で安定な収束を実現できることが容易に
理解される。
【0045】
【数7】
【数8】
【数9】
【数10】
【0046】
【数11】
【0047】
【数12】
【0048】
【数13】
【0049】
【数14】
【0050】図4を用いて説明したように、ステップ・
サイズの最大値と最小値を過去のステップ・サイズの値
を用いて制限すると、同定しようとする未知システムの
特性が急変して、誤差信号が急増した場合などに不都合
が生じる。このような場合にはステップ・サイズを急激
に大きくして未知システム特性の変化に適応フィルタを
追随させなければならない。しかし、ステップ・サイズ
の値がその過去の値で制限されていると緩やかにしか変
化することができず、システム変動への追随特性が劣化
する。そこで、第4,5,14及び15の発明では、同
定しようとする未知システムの特性急変を誤差変動検出
回路で検出し、ステップ・サイズの再設定を行なう、又
はステップ・サイズに対する制限を除去する。
【0051】図9は第4及び第14の発明の一実施例
で、図4に示した実施例とは、リミッタ9の出力である
制限付ステップ・サイズを、誤差変動検出回路11で誤
差信号の変動を検出したときだけ予め定められたステッ
プ・サイズα0 で置換してから乗算器13へ伝達する点
で異なる。ステップ・サイズの置換は誤差変動検出回路
の出力でセレクタ12を制御し、α0 を選択して乗算器
13へ伝達することが実現される。
【0052】図10は第6及び第17の発明の一実施例
で、誤差信号の変動を差信号dk の2乗値を監視するこ
とによって行なう。図10は誤差変動検出回路の一実施
例で、入力端子50には誤差信号が供給されており、こ
れは乗算器51で二乗された後、セレクタ52と比較回
路57に伝達される。セレクタ52の別の入力には0が
供給されており、カウンタ53の出力によっていずれか
が選択され、最大値回路54へ供給される。最大値回路
54の出力は遅延素子55を介して最大値回路54の別
の入力に帰還されている。カウンタ53は予め定められ
た整数Nc までカウントアップを続け、セレクタ52が
乗算器51から供給された信号を選択するような制御信
号をセレクタ52へ供給する。従って、乗算器51から
セレクタ52、最大値回路54を経て遅延素子55によ
って閉じる帰還回路は、一番目からNc 番目のサンプル
の最大値を検出して保存することになる。Nc 番目以降
のサンプルが入力されるとセレクタ52は0を選択して
最大値回路54へ伝達するので、最大値回路54の出力
は遅延素子55から供給される信号、すなわち一番目か
らNc 番目までのサンプルの最大値となり、この信号が
乗算器56へ伝達される。乗算器56では最大値回路5
4から供給された最大値に定数ethが乗算されて比較器
57へ伝達される。一方、比較器57の他の入力端子に
は乗算器51の出力である誤差信号の二乗値が供給され
ている。比較回路57は、誤差信号の二乗値が大きいと
きは1を、それ以外のときは0を出力し、出力端子58
へ伝達する。
【0053】出力端子58へ供給された信号は誤差変動
検出回路11の出力として、図9のセレクタ12に供給
される。セレクタ12にはリミッタ9からの制限付ステ
ップ・サイズも供給されている。セレクタ12は、制御
信号として0が供給されたときはリミッタ9からの信号
を、1が供給されたときはα0 を選択して出力する。従
って、誤差信号に変動が検出されたときは固定ステップ
・サイズα0 が、それ以外はリミッタ9で得られる
【数15】 が乗算器13に供給されることになる。
【0054】図11は第7及び第18の発明の一実施例
で、誤差信号の変動を差信号dk の絶対値を監視するこ
とによって行なう。入力端子50には誤差信号が供給さ
れており、これは絶対値回路59で絶対値を計算された
後、セレクタ52と比較回路57に伝達される。以降の
動作は図10に示した実施例と全く等しい。
【0055】図12は第5及び第15の発明の一実施例
で、図4に示した実施例とは、リミッタ9の出力である
制限付ステップ・サイズを、誤差変動検出回路11で誤
差信号の変動を検出した瞬間から一定時間だけ制限無し
のステップ・サイズαk で置換してから乗算器13へ伝
達する点で異なる。ステップ・サイズの置換は誤差変動
検出回路の出力でセレクタ12を制御し、
【数16】 を選択して乗算器13へ伝達することで実現される。制
限無しステップ・サイズで置換する時間は、誤差変動検
出回路11の出力を受ける保持回路103のパラメータ
によって決定される。誤差変動検出回路は、図10又は
図11に示した構成とすることができる。
【0056】図13は図12の保持回路103の一実施
例である。誤差変動検出回路11からの信号は入力端子
111に供給され、セレクタ112及びカウンタ113
に伝達される。セレクタ112の出力は、出力端子11
5へ供給されると同時に遅延素子114を介してセレク
タ112に帰還されている。カウンタ113は入力端子
111に1が供給されたときにカウントをリセットす
る。また、通常はセレクタ112が入力端子111から
供給される信号を選択するように、カウントが0からK
thの間の値をとるときはセレクタ112が遅延素子11
4からの帰還信号を選択して出力端子115へ伝達する
ように制御する。従って、1回誤差変動検出回路11で
誤差の変動が検出されてからKth+1サンプルの間は、
出力端子115には1が供給され、セレクタ12は制限
無しステップ・サイズを選択して乗算器13に供給す
る。
【0057】
【発明の効果】以上詳細に述べたように、本発明によれ
ば、係数更新に用いるステップ・サイズを誤差信号電力
の傾きを用いて計算する際に、フィルタ入力電力でステ
ップ・サイズを正視化することで、非定常信号に対して
安定で高速な収束を実現する。また、得られたステップ
・サイズの変化量に過去のステップ・サイズに依存する
制限をもうけ、雑音等の妨害によってステップ・サイズ
が正しい値から著しく離れてしまうことを防止すると同
時に、同定誤差信号のパワーを監視して同定対象の未知
システムの特性が急変動したことを検知し、ステップ・
サイズを再設定する、又は一定時間だけステップ・サイ
ズの制限を除外することによって、高速収束と低同定誤
差を両立させた適応フィルタによる未知システム同定の
方法及び装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1及び第12の発明の実施例を示すブロック
図である。
【図2】相関計算回路の実施例を示すブロック図であ
る。
【図3】ステップ・サイズ・コントローラの一実施例を
示すブロック図である。
【図4】第2及び第13の発明の実施例を示すブロック
図である。
【図5】第20の発明におけるリミッタの実施例を示す
ブロック図である。
【図6】第21の発明におけるリミッタの実施例を示す
ブロック図である。
【図7】第20の発明におけるリミッタの他の実施例を
示すブロック図である。
【図8】第21の発明におけるリミッタの他の実施例を
示すブロック図である。
【図9】第3及び第14の発明の実施例を示すブロック
図である。
【図10】第17の発明における誤差変動検出回路の実
施例を示すブロック図である。
【図11】第18の発明における誤差変動検出回路の実
施例を示すブロック図である。
【図12】第4及び第15の発明の実施例を示すブロッ
ク図である。
【図13】第4及び第15の発明における保持回路の実
施例を示すブロック図である。
【図14】従来例を表すブロック図である。
【図15】他の従来例を表すブロック図である。
【図16】従来例における相関計算回路の実施例を示す
ブロック図である。
【図17】従来例におけるステップ・サイズ・コントロ
ーラの実施例を示すブロック図である。
【図18】従来例におけるリミッタの実施例を示すブロ
ック図である。
【図19】最大値回路及び最小値回路の実施例を示すブ
ロック図である。
【符号の説明】
1 主入力端子 2 参照入力端子 3 アダプティブ・フィルタ 4 減算器 5 出力端子 6 ステップ・サイズ・コントローラ 7 相関計算回路 8 遅延素子 9 リミッタ 10 遅延素子 11 誤差変動検出回路 12 保持回路 13 乗算器 14 正規化回路 15 ステップ・サイズ・コントローラ 16 相関計算回路 17 リミッタ

Claims (25)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1サンプル周期ずつ遅延された複数の入
    力信号サンプルを、それぞれに対応した複数の被乗数と
    乗算を行ない、該乗算結果の総和をもって出力とするア
    ダプティブ・フィルタの出力を未知システムの出力信号
    から差引いた差信号を小さくするように、該差信号と前
    記入力信号サンプルと変数を乗算した値をフィルタ入力
    電力で正規化した後に1回当りの更新量として前記被乗
    数に加算してその値を更新することにより前記未知シス
    テムを近似する際に、フィルタ入力電力で正規化した前
    記差信号の前記変数に対する傾きに比例した値を前記変
    数に加算して和を得た後、該和を用いて前記変数を変化
    させることを特徴とする適応フィルタによる未知システ
    ム同定の方法。
  2. 【請求項2】 1サンプル周期ずつ遅延された複数の入
    力信号サンプルを、それぞれに対応した複数の被乗数と
    乗算を行ない、該乗算結果の総和をもって出力とするア
    ダプティブ・フィルタの出力を未知システムの出力信号
    から差引いた差信号を小さくするように、該差信号と前
    記入力信号サンプルと変数を乗算した値をフィルタ入力
    電力で正規化した後に1回当りの更新量として前記被乗
    数に加算してその値を更新することにより前記未知シス
    テムを近似する際に、フィルタ入力電力で正規化した前
    記差信号の前記変数に対する傾きに比例した値を前記変
    数に加算して和を得た後、該和に制限を加えた制限付和
    を用いて前記変数を変化させ、前記制限を加えるための
    しきい値は過去の前記制限付和を用いて求めることを特
    徴とする適応フィルタによる未知システム同定の方法。
  3. 【請求項3】 しきい値は過去の前記制限付和の2乗値
    を用いて求めることを特徴とする請求項2に記載の適応
    フィルタによる未知システム同定の方法。
  4. 【請求項4】 差信号に変動があることを検出したとき
    には前記制限付和を予め定められた第1の定数で置換
    し、該置換された制限付和を用いて前記変数を変化させ
    ることを特徴とする請求項2又は3に記載の適応フィル
    タによる未知システム同定の方法。
  5. 【請求項5】 差信号に変動があることを検出したとき
    には予め定められた第2の定数に等しいクロック数だけ
    前記和で前記制限付和を置換し、該置換された制限付和
    を用いて前記変数を変化させることを特徴とする請求項
    2又は3に記載の適応フィルタによる未知システム同定
    の方法。
  6. 【請求項6】 差信号の変動検出は、該差信号の2乗値
    を求め、システム同定開始後のクロック数が予め定めら
    れた第3の定数に達するまでのすべての該2乗値から最
    大値を求め、該最大値に予め定められた第4の定数を乗
    算した積と前記2乗値を逐一比較して行なうことを特徴
    とする請求項4又は5に記載の適応フィルタによる未知
    システム同定の方法。
  7. 【請求項7】 差信号の変動検出は、該差信号の絶対値
    を求め、システム同定開始後のクロック数が予め定めら
    れた第3の定数に達するまでのすべての該絶対値から最
    大値を求め、該最大値に予め定められた第4の定数を乗
    算した積と前記絶対値を逐一比較して行なうことを特徴
    とする請求項4又は5に記載の適応フィルタによる未知
    システム同定の方法。
  8. 【請求項8】 制限付和は、過去の前記制限付和又はそ
    の2乗値に予め定められた第5の定数を乗算して求めた
    値と予め定められた第6の定数と前記和を比較し、最小
    値をもって前記制限付和とすることを特徴とする請求項
    2,3,4,5,6又は7に記載の適応フィルタによる
    未知システム同定の方法。
  9. 【請求項9】 制限付和は、過去の前記制限付和又はそ
    の2乗値に予め定められた第7の定数を乗算して求めた
    値と予め定められた第8の定数と前記和を比較し、最大
    値をもって前記制限付和とすることを特徴とする請求項
    2,3,4,5,6又は7に記載の適応フィルタによる
    未知システム同定の方法。
  10. 【請求項10】 制限付和は、過去の前記制限付和又は
    その2乗値に前記第5の定数を乗算して得られた値と前
    記第6の定数と前記和を比較して得られた最小値と過去
    の前記制限付和又はその2乗値に前記第7の定数を乗算
    して得られた値と前記第8の定数を比較し、最大値をも
    って前記制限付和とすることを特徴とする請求項2,
    3,4,5,6又は7に記載の適応フィルタによる未知
    システム同定の方法。
  11. 【請求項11】 制限付和は、過去の前記制限付和又は
    その2乗値に前記第7の定数を乗算して得られた値と前
    記第6の定数と前記和を比較して得られた最小値と過去
    の前記制限付和又はその2乗値に前記第7の定数を乗算
    して得られた値と前記第8の定数を比較し、最大値をも
    って前記制限付和とすることを特徴とする請求項2,
    3,4,5,6及び7に記載の適応フィルタによる未知
    システム同定の方法。
  12. 【請求項12】 アダプティブ・フィルタを用いて未知
    システムの特性を同定する際に、アダプティブ・フィル
    タの出力を未知システムの出力信号から差引いて差信号
    を得る減算器と、前記アダプティブ・フィルタの入力信
    号を受けて該入力信号の電力と相関を計算する相関計算
    回路と、前記電力を受けて1サンプル周期遅延させる第
    1の遅延素子と、前記差信号と前記相関計算回路から供
    給される相関値と前記第1の遅延素子の出力である遅延
    電力と第2の遅延素子出力を受けて前記アダプティブ・
    フィルタの係数更新に用いられるステップ・サイズを逐
    次計算するステップ・サイズ・コントローラと、該ステ
    ップ・サイズ・コントローラの出力を受けて制限を加え
    るリミッタと、該リミッタの出力を1サンプル周期遅延
    させて前記ステップ・サイズ・コントローラに帰還する
    第2の遅延素子と、前記リミッタの出力と前記差信号を
    乗算する第1の乗算器と、該第1の乗算器出力を前記相
    関計算回路から供給される電力で正規化する第1の正規
    化回路を少なくとも具備し、該第1の正規化回路の出力
    を前記アダプティブ・フィルタの係数更新のステップ・
    サイズとして用いることを特徴とする適応フィルタによ
    る未知システム同定の装置。
  13. 【請求項13】 アダプティブ・フィルタを用いて未知
    システムの特性を同定する際に、アダプティブ・フィル
    タの出力を未知システムの出力信号から差引いて差信号
    を得る減算器と、前記アダプティブ・フィルタの入力信
    号を受けて該入力信号の電力と相関を計算する相関計算
    回路と、前記電力を受けて1サンプル周期遅延させる第
    1の遅延素子と、前記差信号と前記相関計算回路から供
    給される相関値と前記第1の遅延素子の出力である遅延
    電力と第2の遅延素子出力を受けて前記アダプティブ・
    フィルタの係数更新に用いられるステップ・サイズを逐
    次計算するステップ・サイズ・コントローラと、該ステ
    ップ・サイズ・コントローラの出力を受けて制限を加え
    るリミッタと、該リミッタの出力を1サンプル周期遅延
    させて前記リミッタと前記ステップ・サイズ・コントロ
    ーラに帰還する第2の遅延素子と、前記リミッタの出力
    と前記差信号を乗算する第1の乗算器と、該第1の乗算
    器出力を前記相関計算回路から供給される電力で正規化
    する第1の正規化回路を少なくとも具備し、該第1の正
    規化回路の出力を前記アダプティブ・フィルタの係数更
    新のステップ・サイズとして用いることを特徴とする適
    応フィルタによる未知システム同定の装置。
  14. 【請求項14】 アダプティブ・フィルタを用いて未知
    システムの特性を同定する際に、アダプティブ・フィル
    タの出力を未知システムの出力信号から差引いて差信号
    を得る減算器と、前記差信号を受けて差信号に含まれる
    前記アダプティブ・フィルタの同定誤差の変動を検出す
    る誤差変動検出回路と、前記アダプティブ・フィルタの
    入力信号を受けて該入力信号の電力と相関を計算する相
    関計算回路と、前記電力を受けて1サンプル周期遅延さ
    せる第1の遅延素子と、前記差信号と前記相関計算回路
    から供給される相関値と前記第1の遅延素子の出力であ
    る遅延電力と第2の遅延素子出力を受けて前記アダプテ
    ィブ・フィルタの係数更新に用いられるステップ・サイ
    ズを逐次計算するステップ・サイズ・コントローラと、
    該ステップ・サイズ・コントローラの出力を受けて制限
    を加えるリミッタと、該リミッタの出力を1サンプル周
    期遅延させて前記リミッタと前記ステップ・サイズ・コ
    ントローラに帰還する第2の遅延素子と、前記リミッタ
    の出力と前記第1の定数を前記誤差変動検出回路の出力
    に応じて選択して出力するセレクタと、該セレクタの出
    力信号と前記差信号を乗算する第1の乗算器と、該第1
    の乗算器出力を前記相関計算回路から供給される前記電
    力で正規化する第1の正規化回路を少なくとも具備し、
    該第1の正規化回路の出力を前記アダプティブ・フィル
    タの係数更新のステップ・サイズとして用いることを特
    徴とする適応フィルタによる未知システム同定の装置。
  15. 【請求項15】 アダプティブ・フィルタを用いて未知
    システムの特性を同定する際に、アダプティブ・フィル
    タの出力を未知システムの出力信号から差引いて差信号
    を得る減算器と、前記差信号を受けて差信号に含まれる
    前記アダプティブ・フィルタの同定誤差の変動を検出す
    る誤差変動検出回路と、該誤差変動検出回路の出力を一
    定時間保持する保持回路と、前記アダプティブ・フィル
    タの入力信号を受けて該入力信号の電力と相関を計算す
    る相関計算回路と、前記電力を受けて1サンプル周期遅
    延させる第1の遅延素子と、前記差信号と前記相関計算
    回路から供給される相関値と前記第1の遅延素子の出力
    である遅延電力と第2の遅延素子出力を受けて前記アダ
    プティブ・フィルタの係数更新に用いられるステップ・
    サイズを逐次計算するステップ・サイズ・コントローラ
    と、該ステップ・サイズ・コントローラの出力を受けて
    制限を加えるリミッタと、該リミッタの出力を1サンプ
    ル周期遅延させて前記リミッタと前記ステップ・サイズ
    ・コントローラに帰還する第2の遅延素子と、前記リミ
    ッタの出力と前記ステップ・サイズ・コントローラの出
    力を前記保持回路の出力に応じて選択して出力するセレ
    クタと、該セレクタの出力信号と前記差信号を乗算する
    第1の乗算器と、該第1の乗算器出力を前記相関計算回
    路から供給される前記電力で正規化する第1の正規化回
    路を少なくとも具備し、該第1の正規化回路の出力を前
    記アダプティブ・フィルタの係数更新のステップ・サイ
    ズとして用いることを特徴とする適応フィルタによる未
    知システム同定の装置。
  16. 【請求項16】 ステップ・サイズ・コントローラは、
    差信号を受けて1サンプル周期遅延させる第3の遅延素
    子と、該第3の遅延素子出力と前記差信号を乗算する第
    2の乗算器と、相関計算回路の出力である相関値と前記
    第2の乗算器出力を乗算する第3の乗算器と、該第3の
    乗算器出力を定数倍する第4の乗算器と、該第4の乗算
    器出力を前記相関計算回路の出力であるフィルタ入力電
    力で正規化する第2の正規化回路と、該第2の正規化回
    路出力と前記第2の遅延素子出力を加算する加算器とか
    ら構成されることを特徴とする請求項12,13,14
    又は15に記載の適応フィルタによる未知システム同定
    の装置。
  17. 【請求項17】 誤差変動検出回路は、差信号を受けて
    2乗する第5の乗算器と、該第5の乗算器の出力と0を
    受けてカウンタ出力によっていずれかを選択する第1の
    セレクタと、該第1のセレクタ出力と第4の遅延素子出
    力を受けて最大値を出力する第1の最大値回路と、該第
    1の最大値回路の出力と前記第4の定数を乗算する第6
    の乗算器と、該第6の乗算器の出力と前記第5の乗算器
    の出力を比較してどちらが大きいかの情報を出力する比
    較回路から構成され、前記第4の遅延素子は前記第1の
    最大値回路の出力を受けて1サンプル周期遅延させた後
    前記第1の最大値回路へ帰還することを特徴とする請求
    項14又は15に記載の適応フィルタによる未知システ
    ム同定の装置。
  18. 【請求項18】 誤差変動検出回路は、差信号の絶対値
    を求める絶対値回路と、該絶対値回路の出力と0を受け
    てカウンタ出力によっていずれかを選択する第3のセレ
    クタと、該第1のセレクタ出力と第4の遅延素子出力を
    受けて最大値を出力する第1の最大値回路と、該第1の
    最大値回路の出力と前記第4の定数を乗算する第6の乗
    算器と、該第6の乗算器の出力と前記第5の乗算器の出
    力を比較してどちらが大きいかの情報を出力する比較回
    路から構成され、前記第4の遅延素子は前記第1の最大
    値回路の出力を受けて1サンプル周期遅延させた後前記
    第1の最大値回路へ帰還することを特徴とする請求項1
    4又は15に記載の適応フィルタによる未知システム同
    定の装置。
  19. 【請求項19】 リミッタは、入力信号と前記第6の定
    数を受けて最小値を検出する第1の最小値回路と、該第
    1の最小値回路の出力と前記第8の定数を受けて最大値
    を出力する第2の最大値回路から構成されることを特徴
    とする請求項12に記載の適応フィルタによる未知シス
    テム同定の装置。
  20. 【請求項20】 リミッタは、帰還信号と前記第5の定
    数を乗算する第8の乗算器と、該第8の乗算器出力と入
    力信号と前記第6の定数を受けて最小値を検出する第2
    の最小値回路と、前記帰還信号に前記第7の定数を乗算
    する第9の乗算器と、該第9の乗算器出力と前記第2の
    最小値回路出力と前記第8の定数を受けて最大値を出力
    する第3の最大値回路から構成されることを特徴とする
    請求項13,14又は15に記載の適応フィルタによる
    未知システム同定の装置。
  21. 【請求項21】 リミッタは、帰還信号と前記第5の定
    数を乗算する第7の乗算器と、該第7の乗算器出力と入
    力信号と前記第6の定数を受けて最小値を検出する第2
    の最小値回路と、前記第7の乗算器出力と前記第2の最
    小値回路出力と前記第8の定数を受けて最大値を出力す
    る第3の最大値回路から構成されることを特徴とする請
    求項13,14又は15に記載の適応フィルタによる未
    知システム同定の装置。
  22. 【請求項22】 リミッタは、帰還信号を受けて2乗す
    る第10の乗算器と、該第10の乗算器出力と前記第5
    の定数を乗算する第8の乗算器と、該第8の乗算器出力
    と入力信号と前記第6の定数を受けて最小値を検出する
    第2の最小値回路から構成されることを特徴とする請求
    項13,14又は15に記載の適応フィルタによる未知
    システム同定の装置。
  23. 【請求項23】 リミッタは、帰還信号を受けて2乗す
    る第10の乗算器と、該第10の乗算器出力と前記第7
    の定数を乗算する第9の乗算器と、該第9の乗算器出力
    と入力信号と前記第8の定数を受けて最大値を出力する
    第3の最大値回路から構成されることを特徴とする請求
    項13,14又は15に記載の適応フィルタによる未知
    システム同定の装置。
  24. 【請求項24】 リミッタは、帰還信号を受けて2乗す
    る第10の乗算器と、該第10の乗算器出力と前記第5
    の定数を乗算する第8の乗算器と、該第8の乗算器出力
    と入力信号と前記第6の定数を受けて最小値を検出する
    第2の最小値回路と、前記第10の乗算器出力と前記第
    7の定数を乗算する第9の乗算器と、該第9の乗算器出
    力と入力信号と前記第8の定数を受けて最大値を出力す
    る第3の最大値回路から構成されることを特徴とする請
    求項13,14又は15に記載の適応フィルタによる未
    知システム同定の装置。
  25. 【請求項25】 リミッタは、帰還信号を受けて前記第
    5の定数を乗算する第11の乗算器と、該第11の乗算
    器出力と前記帰還信号を乗算する第10の乗算器と、該
    第10の乗算器出力と入力信号と前記第6の定数を受け
    て最小値を検出する第3の最小値回路と、前記第10の
    乗算器出力と入力信号と前記第8の定数を受けて最大値
    を出力する第2の最大値回路から構成されることを特徴
    とする請求項13,14又は15に記載の適応フィルタ
    による未知システム同定の装置。
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