JPH05226914A - 誘電体共振器の周波数調整方法及びこの方法を実施した誘電体共振器装置 - Google Patents

誘電体共振器の周波数調整方法及びこの方法を実施した誘電体共振器装置

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JPH05226914A
JPH05226914A JP2863192A JP2863192A JPH05226914A JP H05226914 A JPH05226914 A JP H05226914A JP 2863192 A JP2863192 A JP 2863192A JP 2863192 A JP2863192 A JP 2863192A JP H05226914 A JPH05226914 A JP H05226914A
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JP
Japan
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frequency
resonator
frequency adjusting
dielectric
adjustment
Prior art date
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Pending
Application number
JP2863192A
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English (en)
Inventor
Masakatsu Kuriki
正克 栗木
Takeaki Kinoshita
丈朗 木下
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Niterra Co Ltd
Original Assignee
NGK Spark Plug Co Ltd
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Publication date
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01PWAVEGUIDES; RESONATORS, LINES, OR OTHER DEVICES OF THE WAVEGUIDE TYPE
    • H01P7/00Resonators of the waveguide type
    • H01P7/10Dielectric resonators

Landscapes

  • Control Of Motors That Do Not Use Commutators (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】初期の共振周波数の調整を正確にしかも簡単に
実施できるようにする。 【構成】共振器部1に複数の周波数調整用有底孔4を設
け、各周波数調整用有底孔4に、誘電体共振器の共振周
波数を測定しながら、共振器部1と同じまたは同等の誘
電体材料から成る周波数調整用部材5を順次挿入して設
定共振周波数からのずれを調整する。また、微調整に用
いる周波数調整用部材の材料はアルミナでもよい。微調
整に用いる部材は粗調整に用いる部材より寸法が小さく
てもよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高周波帯域で濾波器、
発振器等に使用される誘電体共振器の周波数調整方法及
びこの方法を実施した誘電体共振器装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来技術】この種の誘電体共振器としては通常誘電体
材料から成る共振器部を、それと一体的に形成された支
持台を介して密閉ケーシングすなわちキャビティ底壁上
に固着した構造ものが知られている(特開昭59−21101
号公報、特開昭59−97201 号公報、特開昭62−97405 号
公報参照)。このような誘電体共振器の共振周波数の初
期調整は、従来円筒研削盤等の加工機を使用して共振器
部の外径や厚さを研削することにより行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、初期の調整
手段として従来用いられていた円筒研削盤等の加工機に
よる共振器部の外径や厚さの研削法では、800MHz帯で±
0.3MHzの公差が限度である。加工数を増せばその分公差
を小さくできるが、反面製造コストが高くなるという問
題がある。また、研削する際の加工機への共振器部の脱
着や特性測定の際のキャビティ内への共振器本体の挿置
には位置ずれ誤差が伴い易く、そのため共振周波数の微
調整は困難となっている。
【0004】そこで、本発明は、従来の誘電体共振器の
初期周波数調整に伴う問題点を解決して、製造コストの
実質的な増加を伴うことなしに簡単かつ容易に誘電体共
振器の共振周波数を微調整することができる誘電体共振
器の周波数調整方法及びこの方法を実施した誘電体共振
器装置を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の第1の発明によれば、共振器部と支持台
部とより成る誘電体共振器の周波数調整方法は、共振器
部に複数の周波数調整用有底孔を設け、各周波数調整用
有底孔に、誘電体共振器の共振周波数を測定しながら、
共振器部と同じまたは同等の誘電体材料から成る周波数
調整用部材を順次挿入して設定共振周波数からのずれを
調整することを特徴としている。好ましくは、最初に共
振器部と同じ誘電体材料から成る周波数調整用部材を用
いて粗調整が行なわれ、続いてそれより誘電率の小さい
周波数調整用部材を用いて微調整が行なわれ得る。
【0006】また本発明の第2の発明による誘電体共振
器装置は、共振器部に複数の周波数調整用有底孔を設
け、各周波数調整用有底孔に、設定共振周波数からのず
れに応じて挿入、固着される共振器部と同じまたは同等
の誘電体材料から成る周波数調整用部材を有することを
特徴としている。周波数調整用有底孔は好ましくは、共
振器部の上端面に設けられ得る。
【0007】
【作用】本発明による周波数調整方法においては、共振
器部に設けた各周波数調整用有底孔に、誘電体共振器の
共振周波数を測定しながら、周波数調整用部材を順次挿
入するようにしているので、位置ずれによる誤差を伴う
ことなしに誘電体共振器の共振周波数を正確に調整する
ことができる。また周波数調整用部材を周波数調整用有
底孔に順次挿入しいていくことにより設定共振周波数に
対する微調整を容易に行なうことができるようになる。
【0008】また、本発明による誘電体共振器装置にお
いては、共振器部に設けられる複数の周波数調整用有底
孔の寸法とそれらの有底孔内に挿入される周波数調整用
部材の寸法を適当に選択して構成することにより粗調整
から微調整まで容易に行なうことができる。
【0009】
【実施例】以下添付図面を参照して本発明の実施例につ
いて説明する。図1及び図2には本発明の一実施例を示
し、1はBaO-4TiO2 系等の高誘電率、低損失の誘電体セ
ラミック材料から成るリング型の共振器部、2は共振器
部1と同一材料より成る支持台部であるが、アルミナ、
フォルステライト等の他の絶縁材料により構成すること
もできる。これら共振器部1及び支持台部2は一体的に
形成されている。共振器部1及び支持台部2には軸線に
沿って内孔3が形成されている。こうして得られた誘電
体共振器は、四方を密閉した金属製のケーシング(図示
してない)内の底壁上に適当な固着手段により固着して
収容される。
【0010】共振器部1の上面部には図示したように同
心円状に多数の周波数調整用有底孔4が設けられる。こ
の場合、有底孔4を設けることにより共振周波数は高い
方へシフトされることになるので、生の誘電体セラミッ
ク材料で誘電体共振部1を構成する際には設けようとす
る有底孔4による周波数シフトを考慮して設計すべきで
ある。また、5は周波数を調整する際に有底孔4に挿
入、固着される周波数調整用ピン状体で、これは共振器
部1と同じまたは同等の誘電体セラミック材料で構成さ
れる。周波数調整用ピン状体5は、粗調整から細調整ま
でをカバーできるようにその寸法すなわち太さ及び長さ
を適当に選択して構成されている。また有底孔4内に挿
入した周波数調整用ピン状体5の固着は、適当な接着剤
を用いて特性に実質的に影響を及ぼさないようにして行
われ得る。
【0011】このように構成された図示実施例における
誘電体共振器の周波数を調整する際には、まず誘電体共
振器を金属製のケーシング(図示してない)内に入れ、
共振周波数を測定しながら、周波数調整用ピン状体5を
共振器部1に設けた有底孔4に一本づづ挿入する。その
際周波数調整用ピン状体5の挿入順序は好ましくは直径
上に対向した孔でしかも全周に沿って等間隔に挿入され
るようにされ得る。こうして測定している値が設定周波
数になるまで周波数調整用ピン状体5を順次有底孔4に
挿入していけばよい。
【0012】共振器部1と同じ材質、例えば、BaO-4TiO
2 (BaTi4 9 )系から成るピン状体と、PZT(ジル
コンチタン酸鉛)から成るピン状体と、アルミナからピ
ン状体とをそれぞれ24本づづ用意し、それぞれのピン状
体を一本づづに共振器部1に設けた有底孔4に入れてゆ
き、それにより誘電体共振器の共振周波数及びQの値が
どのように変化するか実際に測定した例を図3及び図4
にそれぞれ示す。図3及び図4においてグラフaはBaO-
4TiO2 (BaTi4 9 )系製のピン状体を用いた場合、グ
ラフbはPZT製のピン状体を用いた場合、そしてグラ
フcはアルミナ製のピン状体を用いた場合を示してい
る。これらのグラフから認めにれるように、共振器部1
と同じ材質のピン状体を用いると、Qは一定に保って共
振周波数を調整することができた。またグラフbに示す
ようにPZT製のピン状体を用いると高周波領域での損
失が大きいためQ特性の極端な低下が認められた。さら
にアルミナ製のピン状体の場合には誘電率が小さいの
で、共振器部と同じ材質のピン状体を用いた場合より一
層微調整が可能であることが認められた。従って、本発
明の調整方法では、最初に共振器部1と同じ材質のピン
状体を用いて粗調整を行ない、設定値に近付いた段階で
それより誘電率の小さい材質から成るピン状体を用いて
調整を行なうことにより微調整が容易となる。代わりに
本発明の調整方法では、最初に共振器部1と同じ材質の
ピン状体を用いて粗調整を行なった後、粗調整で使用し
たピン状体より寸法の小さい同じ材質のピン状体を用い
て微調整を行なうこともできる。
【0013】ところで、図示実施例では周波数調整用有
底孔は共振器部の上面に同心的に設けているが、当然調
整操作の観点から共振器部の上面の一部に集中させて設
けることもでき、また孔の径や深さについてもそれぞれ
異なるようにすることもできる。さらに、有底孔は必ず
しも共振器部の上面に設ける必要はなく、必要に応じて
例えば共振器部の側面すなわち周面に設けることもでき
る。また、有底孔に挿入されることになるピン状体に関
して、図示実施例では同一寸法に設計されているが、代
わりに、種々の寸法のものを用意してもよい。さらに、
有底孔に挿入される周波数調整用部材として図示実施例
ではピン状体を用いているが、代わりに共振器部と同じ
または同等の材質から成る粉末を有底孔に充填した後、
プレスにより押固めて固着したり、或いは共振器部と同
じまたは同等の材質の誘電体粉末を粘着剤中に分散した
ペースト状物質を有底孔に装填し固化するようにするこ
とも可能である。
【0014】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明による
周波数調整方法においては、誘電体共振器の共振器部に
設けた各周波数調整用有底孔に、誘電体共振器の共振周
波数を測定しながら、周波数調整用部材を順次挿入する
ようにしているので、位置ずれ等による誤差は避けら
れ、容易にしかも正確に誘電体共振器の共振周波数の調
整を行なうことができる。また、使用する周波数調整用
部材の材質または寸法を変えることにより粗調整から微
調整まで任意に容易に行なうことができるようになる。
また、本発明による誘電体共振器装置においては、共振
器部に複数の周波数調整用有底孔を設け、これらの有底
孔に挿入される周波数調整用部材を用意するだけでよい
ので、従来のように精密研削加工が必要でなくなり、誘
電体共振器の製造コストを大幅に低減させることが可能
となると共に、より正確にチューニングされた安価な誘
電体共振器を提供することができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例を示す要部の概略断面図。
【図2】 図1の装置の概略平面図。
【図3】 材質の異なる周波数調整用ピン状体を用いて
本発明の方法を実施した場合の周波数特性の変化の比較
例を示したグラフ。
【図4】 材質の異なる周波数調整用ピン状体を用いて
本発明の方法を実施した場合のQ特性の変化の比較例を
示したグラフ。
【符号の説明】 1:共振器部 2:支持台部 3:ケーシング 4:周波数調整用有底孔 5:周波数調整用部材

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】共振器部と支持台部とより成る誘電体共振
    器の周波数調整方法において、前記共振器部に複数の周
    波数調整用有底孔を設け、各周波数調整用有底孔に、誘
    電体共振器の共振周波数を測定しながら、前記共振器部
    と同じまたは同等の誘電体材料から成る周波数調整用部
    材を順次挿入して設定共振周波数からのずれを調整する
    ことを特徴とする誘電体共振器の周波数調整方法。
  2. 【請求項2】最初に共振器部と同じ誘電体材料から成る
    周波数調整用部材を用いて粗調整を行ない、続いてそれ
    より誘電率の小さい周波数調整用部材を用いて微調整を
    行なう請求項1に記載の誘電体共振器の周波数調整方
    法。
  3. 【請求項3】微調整に用いる周波数調整用部材がアルミ
    ナから成る請求項2に記載の誘電体共振器の周波数調整
    方法。
  4. 【請求項4】微調整に用いる周波数調整用部材が粗調整
    に用いる周波数調整用部材より寸法の小さい請求項2に
    記載の誘電体共振器の周波数調整方法。
  5. 【請求項5】共振器部と支持台部とより成る誘電体共振
    器装置において、前記共振器部に複数の周波数調整用有
    底孔を設け、各周波数調整用有底孔に、設定共振周波数
    からのずれに応じて挿入、固着される共振器部と同じま
    たは同等の誘電体材料から成る周波数調整用部材を有す
    ることを特徴とする誘電体共振器装置。
  6. 【請求項6】周波数調整用有底孔が共振器部の上端面に
    設けられる請求項5に記載の誘電体共振器装置。
JP2863192A 1992-02-15 1992-02-15 誘電体共振器の周波数調整方法及びこの方法を実施した誘電体共振器装置 Pending JPH05226914A (ja)

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JP2863192A JPH05226914A (ja) 1992-02-15 1992-02-15 誘電体共振器の周波数調整方法及びこの方法を実施した誘電体共振器装置
PCT/JP1992/000174 WO1993016500A1 (en) 1992-02-15 1992-02-19 Method for adjusting frequency of dielectric resonator, and resonator embodying this adjusting method

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS52157734U (ja) * 1976-05-24 1977-11-30
JPS5414655A (en) * 1977-07-05 1979-02-03 Murata Manufacturing Co Coaxial resonator
JPS62271503A (ja) * 1986-01-18 1987-11-25 Murata Mfg Co Ltd 誘電体共振器

Also Published As

Publication number Publication date
WO1993016500A1 (en) 1993-08-19

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