JPH052262Y2 - - Google Patents

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JPH052262Y2
JPH052262Y2 JP12241388U JP12241388U JPH052262Y2 JP H052262 Y2 JPH052262 Y2 JP H052262Y2 JP 12241388 U JP12241388 U JP 12241388U JP 12241388 U JP12241388 U JP 12241388U JP H052262 Y2 JPH052262 Y2 JP H052262Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は浮動型位置調整用治具に関し、一層詳
細には、流体供給路を有するロアボデイと、前記
ロアボデイとの間で所定の空間を画成するアツパ
ーボデイと、前記ロアボデイとアツパーボデイと
の間の空間に収容配置されて水平方向に変位自在
な摺動部材とからなり、しかもロアボデイと摺動
部材との間に流体用空間を画成し、前記流体用空
間にグリース等の流体を充填密封して当該摺動部
材を実質的にロアボデイ上から浮上させた状態で
この摺動部材に載置される重量物を所望の位置に
位置決めさせ、且つ当該摺動部材を常時中心位置
に指向させることを可能にした浮動型位置調整用
治具に関する。
[考案の背景] 工作機械、建設機械等の重量物は一般的には以
下の手順により所定位置に配置される。すなわ
ち、前記重量物をクレーン等を介して吊持し、こ
の重量物に設けられたレベリングボルトを床面に
配置されたレベリングブロツク上に載置する。そ
の後、作業者が水平方向に重量物の位置調整を行
うと共に、レベリングボルトを回動させて高さ調
整を行い、これによつて前記重量物の据付作業を
達成している。
然しながら、前記据付作業では、特に、重量物
を水平方向に移動させる際に相当に大きな力が必
要となり、このため、多くの作業者を配置しなけ
ればならない。従つて、前記重量物の据付作業を
効率的に遂行することが出来ず、しかも作業者が
不慮の事故に遭遇する懸念も否定出来ない。
そこで、多くの作業者を必要とせず且つ作業者
の安全性を考慮した重量物に対する位置調整用治
具に係る技術的思想が、例えば、特公昭第52−
7615号に開示されている。この従来技術では、昇
降盤に設けられた通路内に流体供給手段を介して
圧力流体を導入することにより荷重支持部材を前
記昇降盤から実質的に上昇させるものである。す
なわち、この状態で荷重支持部材上に重量物のレ
ベリングボルトを載置し、前記荷重支持部材に係
合するボルト等の押動手段を回動させることで前
記重量物の水平方向への位置調整を行つている。
この場合、前記従来技術では、治具を使用する
際には昇降盤に流体供給手段を接続してこの流体
供給手段を常時駆動しておかなければならず、前
記治具の取扱性に劣るという不都合が指摘されて
いる。しかも、荷重支持部材を移動させるために
は押動手段を回動させる必要があり、これによつ
て重量物の位置調整作業が煩雑なものとなり、前
記位置調整作業の効率化が達成されないという欠
点がそのまま残存している。
[考案の目的] 本考案は前記の不都合を克服するためになされ
たものであつて、ロアボデイ上に変位自在に摺動
部材を配置し、このロアボデイと摺動部材との間
で密封空間を画成し、前記密封空間にグリース等
の流体を充填密封して前記摺動部材を実質的にロ
アボデイから浮上させ、他の位置決め部材と摺動
部材との間で重量物を載置支承し、重量物が所望
の位置からずれている時には浮上した摺動部材を
変位させることにより容易に重量物の位置調整が
可能となり、しかも当該摺動部材を常時その中心
位置に指向させて位置させることを可能とした、
取扱性が一挙に向上すると共に操作性に優れ、且
つ治具自体の構造が簡素化して安価に製造可能な
浮動型位置調整用治具を提供することを目的とす
る。
[目的を達成するための手段] 前記の目的を達成するために、本考案は一端が
上部に開放した流体供給路を有するロアボデイ
と、前記ロアボデイとの間で流体密閉空間を画成
しこの空間に前記流体供給路を介して圧力流体を
供給することにより浮上して水平方向に変位自在
な摺動部材と、前記摺動部材の変位を規制するア
ツパーボテイとからなり、前記アツパーボデイと
摺動部材との間に複数個の弾性部材を介装して前
記摺動部材を常時摺動中心位置へと変位規制する
よう構成することを特徴とする。
[実施態様] 次に、本考案に係る浮動型位置調整用治具につ
いて好適な実施態様を挙げ、添付の図面を参照し
ながら以下詳細に説明する。
第1図は本考案に係る位置調整用治具10上に
重量物12、例えば、工作機械を載置した状態を
示す。前記重量物12の下部から外方へと突出す
るプレート13a乃至13fに穿設された螺溝に
はレベリングボルト14a乃至14fが螺合す
る。この場合、特に、重量物12のプレート13
aと13fとの間にプレート13gを一体的に突
出形成し、このプレート13gにレベリングボル
ト14gを螺合させておく。このレベリングボル
ト14a乃至14fは予め床面上に位置決め固定
されているレベリングボルト16a乃至16f上
に載置される。なお、前記レベリングブロツク1
6a乃至16fにはレベリングボルト14a乃至
14fの先端部が係合して重量物12の位置決め
調整作用を行うための円錐溝17a乃至17fが
形成されている。
そこで、レベリングボルト14gが係合する本
実施態様に係る位置調整用治具10について説明
する。第2図および第3図において、前記治具1
0は略円盤状のロアボデイ18と、実質的に中空
であり、すなわち、リング状のアツパーボデイ2
0と、略円盤状の摺動部材22とを含む。前記ロ
アボデイ18には流体を注入するための流体供給
路24が形成され、この流体供給路24はロアボ
デイ18の側面から中央部に指向して延在した
後、鉛直上方向に略90°屈曲して当該ロアボデイ
18の上面中央部に開口している。前記流体供給
路24の一端部にニツプル26が取着される。こ
のニツプル26は、実際、グリース供給用のニツ
プルとチエツクニツプルとからなり、流体、例え
ば、グリースを供給した後はこのチエツクニツプ
ルによりグリースが外部に流出することを阻止出
来る。また、ロアボデイ18の下部には、第2図
に示すように、ボルト28a乃至28cが互いに
120°ずつ偏位して螺合するよう構成され、このボ
ルト28a乃至28cにより前記ロアボデイ18
が安定状態で支持される。
一方、アツパーボデイ20には内方へと突出す
るフランジ部29が設けられ、このフランジ部2
9の中央に摺動部材22の移動量を規制するため
の開口部30が穿設される。この場合、前記アツ
パーボデイ20の外周部には運搬用のハンドル3
4aおよび34bが固着され、さらに、このアツ
パーボデイ20は60°ずつ偏位するソケツトボル
ト32a乃至32fを介してロアボデイ18にし
つかりと取着される。
次いで、第3図から容易に諒解されるように、
ロアボデイ18とアツパーボデイ20により空間
部36が画成され、この空間部36内にあつて摺
動部材22がロアボデイ18上に載置される。摺
動部材22はそれが最上昇した状態の時に前記フ
ランジ29の下面に突設する上面部37とこの上
面部37の中央から上方に膨出して前記開口部3
0から外方へと突出露呈する円柱状の突部38と
を有し、この突部38の中央部位に円錐溝40が
設けられる。一方、前記摺動部材不の下部側周端
縁近傍に周回するようにシール部材、例えば、O
リング42を装着し、ロアボデイ18の上面と摺
動部材22の下面とOリング42とで実質的に密
封空間44を画成する。さらに、摺動部材22に
は放射状に段付孔部45a乃至45fを画成し、
これらの段付孔部45a乃至45fには弾性対、
例えば、コイルスプリング46a乃至46fを介
してガイドピン48a乃至48fが前記摺動部材
22の半径方向に進退自在に配設される。この場
合、前記ガイドピン48a乃至48fは段付孔部
45a乃至45fの小径部に嵌合すると共に、
夫々のガイドピン48a乃至48fの大径な頭部
50a乃至50fは略球面状を呈している。従つ
て、コイルスプリング46a乃至46fの弾発力
によりガイドピン48a乃至48fの頭部50a
乃至50fがアツパーボデイ20の内周面に摺接
し、摺動部材22は、常時、ロアボデイ18の中
心位置を指向するように押圧保持される。
突部38にはデイスク状のカバー52がスナツ
プリング54を介して取着される。このカバー5
2は塵埃等が空間部36内に侵入することを阻止
する機能を営む。なお、図中、参照符号56を流
体供給路24の開口部に臨み、これから導入され
る圧力流体、例えば、グリースを受けるための凹
部を示す。
本実施態様に係る位置調整用治具は基本的には
以上のように構成されるものであり、次にその作
用並びに効果について説明する。
先ず、図示しない流体供給手段をニツプル26
に接続して所定の圧力でグリースを流体供給路2
4に注入する。この結果、前記グリースは一旦凹
部56に受領された後、密封空間44に充満する
ため摺動部材22がロアボデイ18から浮上した
状態となる。すなわち、グリースはOリング42
によりシールされ、さらに流体供給路24ではニ
ツプル26を構成するチエツクニツプルにより外
部に流出することを阻止されている。従つて、流
体供給手段に対する接続を解除しても、グリース
は密封された状態にあるので、摺動部材22に作
用する摩擦抵抗が最小限に抑制されてロアボデイ
18上を水平方向へ容易に摺動させることが可能
となる。
そこで、作業者がハンドル34aあるいは34
bを把持し、前記摺動部材22が浮上した状態と
なつた位置調整用治具10を床面の所定の位置に
配置する。次に、図示しないクレーン等を介して
重量物12を吊持しレベリングボルト14c,1
4dを予め配置されたレベリングブロツク16
c,16dの円錐溝17c,17dに夫々載置す
ると共に、レベリングボルト14gを位置調整用
治具10の円錐溝40に係合する。この時、他の
レベリングボルト14a,14bおよび14e,
14fはレベリングブロツク16a,16bおよ
び16e,16fに当接しないように上方に変位
させておく。
そこで、例えば、レベリングボルト14cが正
確に円錐溝17cに載置されたとし、レベリング
ボルト14dが円錐溝17cに正しく載置されな
い場合には重量物12が水平方向に移動させる必
要がある。前記の通り、レベリングボルト14g
を載置した位置調整用治具10の摺動部材22は
密封空間44に充填されているグリースを介して
水平方向へ容易に変位可能である。従つて、作業
者が重量物12を矢印方向に移動させて、すなわ
ち、レベリングボルト14cを中心に矢印方向に
回動させてレベリングボルト14dを円錐溝17
dに正しく係合させることが出来る。その後、予
め上方に位置しているレベリングボルト14a,
14bおよび14e,14fを螺回して下降変位
させ、夫々の端部をレベリングブロツク16a,
16bおよび16e,16fに当接させて鉛直方
向の高さ調整を行う。さらに、レベリングボルト
14gを上昇変位させることにより、重量物12
の位置調整によつて変位した摺動部材22はコイ
ルスプリング46a乃至46fを係合し、前記コ
イルスプリング46a乃至46fの弾発力によつ
てロアボデイ18の中心方向へと移動する。次い
で、ハンドル34aあるいは34bを把持して位
置調整用治具10を取り出すことにより重量物1
2の据付が終了する。
なお、摺動部材22の段付孔部45a乃至45
fに配設されアツパーボデイ20の内周面に摺接
するガイドピン48a乃至48fにコイルスプリ
ング46a乃至46fを係合し、前記コイルスプ
リング46a乃至46fの弾発力によりこの摺動
部材22を、常時、摺動中心位置へ変位させるよ
う構成している。従つて、位置調整用治具10を
使用する際に摺動部材22の側周縁がアツパーボ
デイ20に当接してこの摺動部材22の所望の移
動動作が阻止されることもない。しかも、摺動部
材22が回動する時にはガイドピン48a乃至4
8fの略球面状の頭部50a乃至50fがアツパ
ーボデイ20の内周面を摺動し、これによつて前
記摺動部材22が円滑に回動し得るという利点が
挙げられる。また、中心位置がいずれにあるかも
容易に視認可能であり、次なる重量物の位置決め
の目安ともなり得る。
[考案の効果] 以上のように、本考案によれば、流体供給路を
画成したロアボデイと、前記ロアボデイ上を水平
方向に変位自在で且つシール部材を装着した摺動
部材とで密封空間を画成している。このため、流
体供給源を含む流体供給手段から流体供給路およ
び密封空間に流体を充填すると、摺動部材を実質
的にロアボデイから浮上させることが可能とな
り、摩擦抵抗を最小限に抑制して他の位置決め手
段に位置ずれがあつたとしてもその位置調整を容
易に行うことが出来る。しかも、治具自体の構造
が簡単なものとなり当該治具を経済的に製造可能
となる利点が得られる。
さらに、摺動部材は弾性体の作用下に摺動中心
位置へと強制的に変位するよう構成されているた
めに偏りなく、常時、摺動部材の所定の変位量を
保持することが出来る。
以上、本考案について好適な実施態様を挙げて
説明したが、本考案はこの実施態様に限定される
ものではなく、本考案の要旨を逸脱しない範囲に
おいて種々の改良並びに設計の変更が可能なこと
は勿論である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る浮動型位置調整用治具上
に重量物を配置した状態を示す斜視図、第2図は
本考案に係る浮動型位置調整用治具の平面図、第
3図は第2図における−線断面説明図であ
る。 10……位置調整用治具、12……重量物、1
8……ロアボデイ、20……アツパーボデイ、2
2……摺動部材、24……流体供給路、26……
ニツプル、42……Oリング、44……密封空
間、46a〜46f……コイルスプリング。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 一端が上部に開放した流体供給路を有するロア
    ボデイと、前記ロアボデイとの間で流体密閉空間
    を画成しこの空間に前記流体供給路を介して圧力
    流体を供給することにより浮上して水平方向に変
    位自在な摺動部材と、前記摺動部材の変位を規制
    するアツパーボデイとからなり、前記アツパーボ
    デイと摺動部材との間に複数個の弾性部材を介装
    して前記摺動部材を常時摺動中心位置へと変位規
    制するよう構成することを特徴とする浮動型位置
    調整用治具。
JP12241388U 1988-09-19 1988-09-19 Expired - Lifetime JPH052262Y2 (ja)

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