JPH05225782A - 出力回路 - Google Patents

出力回路

Info

Publication number
JPH05225782A
JPH05225782A JP4028624A JP2862492A JPH05225782A JP H05225782 A JPH05225782 A JP H05225782A JP 4028624 A JP4028624 A JP 4028624A JP 2862492 A JP2862492 A JP 2862492A JP H05225782 A JPH05225782 A JP H05225782A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
output
potential
transistor
signal
node
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP4028624A
Other languages
English (en)
Inventor
Wataru Sakamoto
渉 坂本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP4028624A priority Critical patent/JPH05225782A/ja
Publication of JPH05225782A publication Critical patent/JPH05225782A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Static Random-Access Memory (AREA)
  • Semiconductor Memories (AREA)
  • Manipulation Of Pulses (AREA)
  • Logic Circuits (AREA)
  • Dram (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 出力負荷の大きさに関わりなく一定の立上が
りおよび立下がり時間を有する出力信号をリンギングを
伴なうことなく導出することのできる出力回路を提供す
ることを目的とする。 【構成】 出力回路100は、電源電位を出力ノードN
Sへ伝達するためのnチャネルMOSトランジスタ1
と、接地電位を出力ノードNSへ伝達するためのpチャ
ネルMOSトランジスタと、このトランジスタ1および
2のゲート電圧の遷移速度を調節するためのキャパシタ
3とHドライブ回路5およびキャパシタ4とLドライブ
回路6を含む。キャパシタ3はトランジスタ1のゲート
電位の上昇速度を緩やかにし、キャパシタ4はトランジ
スタ2のゲート電位の降下速度を緩やかにする。トラン
ジスタ1および2の駆動力は十分大きくされる。これに
より、出力ノードの電圧の変化は出力負荷によらずトラ
ンジスタ1および2のゲート電圧の遷移速度に応じた速
度で緩やかになる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、内部信号を外部信号
に変換して出力端子へ伝達するための出力回路に関し、
特に、絶縁ゲート型電界効果トランジスタ(MOSトラ
ンジスタ)を構成要素とするMOS型出力回路に関す
る。
【0002】
【従来の技術】情報処理システムにおいては、大量のデ
ータを格納するために外部記憶装置が用いられる。この
外部記憶装置としては、ビット単価が安いなどの理由か
らダイナミック・ランダム・アクセス・メモリ(以下、
DRAMと称す)が用いられることが多い。
【0003】図19は情報処理システムの構成を簡略化
して示す図である。図19において、情報処理システム
は、データの処理を行なうための中央処理装置550
と、中央処理装置550が必要とするデータを格納する
外部記憶装置としてのDRAM560を含む。中央処理
装置550は、必要に応じてDRAM560へアクセス
し、このDRAM560からデータの読出を行なうとと
もに処理データ等をこのDRAM560へ書込む。
【0004】図20は、DRAMのデータ出力回路の構
成を示す図である。図20においては、“H”(ハイレ
ベル)、“L”(ローレベル)および“Z”(ハイイン
ピーダンス)の3値のデータを出力することのできる出
力回路の構成が示される。図20において、出力回路5
00は、選択されたメモリセル(図示せず)から読出さ
れた内部読出データD,*Dを増幅するためのプリアン
プ回路570と、プリアンプ回路570からの出力信号
Φ1およびΦ2に応答して外部読出信号を生成して出力
端子Doへ伝達する出力ステージ580を含む。
【0005】プリアンプ回路570は、出力イネーブル
信号OEと内部読出データDを受けて第1の内部出力信
号Φ1を発生するAND回路571と、出力イネーブル
信号OEと相補内部読出データ*Dを受けて第2の内部
出力信号Φ2を生成するAND回路573を含む。出力
イネーブル信号OEは、データ出力時において活性状態
の“H”となる。内部読出データD、*Dの伝達線は、
通常、DRAMのスタンバイ状態においては所定のプリ
チャージ電位にプリチャージされており、データ読出時
においては読出されたデータに対応する論理レベルの電
位となる。この内部読出データD,*Dは通常互いに相
補なデータである。AND回路571および573は、
出力イネーブル信号OEが“H”にありデータ出力モー
ドを示しているときバッファ回路として機能しそれぞれ
与えられた内部読出データD,*Dに対応する内部出力
信号を生成する。出力イネーブル信号OEが不活性状態
の“L”の場合には“L”の内部出力信号Φ1,Φ2を
出力する。
【0006】出力ステージ580は、第1の内部出力信
号Φ1に応答して導通し、第1の電位Vccを出力端子
Doへ伝達するnチャネルMOS(絶縁ゲート型電界効
果)トランジスタ582と、第2の内部出力信号Φ2に
応答して導通状態となり、出力端子Doへ第2の電位V
ss(接地電位GNDレベル)の信号を伝達するnチャ
ネルMOSトランジスタ584を含む。
【0007】出力Doから外部読出データが出力され、
たとえば図19に示す中央処理装置のような外部装置へ
伝達される。次にこの図20に示す出力回路の動作をそ
の動作波形図である図21および図22を参照して説明
する。
【0008】まず、図21を参照して“H”の外部読出
データを出力する動作について説明する。この場合、内
部読出データDが“H”、内部読出データ*Dが“L”
である。出力イネーブル信号OEは“H”にある。この
場合、内部出力信号Φ1が“H”へと立上がり、第2の
内部出力信号Φ2は“L”のままである。これにより、
トランジスタ582がオン状態、トランジスタ584が
オフ状態となる。出力端子Doはトランジスタ582を
介して第1の電位Vccレベルにまで充電され、その電
位が“H”となる。内部出力信号Φ1,Φ2がともに
“L”の場合(この状態は通常は出力イネーブル信号O
Eの“L”により与えられる)には、トランジスタ58
2および584はともにオフ状態であり、出力端子Do
はハイインピーダンス状態となる。したがって、図21
においては、信号Φ1が“L”まで立下がった場合、そ
れまでトランジスタ582により与えられていた“H”
の状態で出力端子Doはハイインピーダンス状態とな
る。
【0009】次に図22を参照して、“L”の外部読出
データを出力する動作について説明する。この場合、内
部読出データDが“L”、内部読出データ*Dが“H”
となる。それにより、内部出力信号Φ1が“L”、第2
の内部出力信号Φ2が“H”となる。これに応答して、
トランジスタ582がオフ状態、トランジスタ584が
オン状態となる。出力端子Doがトランジスタ584を
介して接地電位Vssレベルにまで放電され、出力端子
Doの電位は“L”レベルとなる。信号Φ2が“L”に
立下がると、出力端子Doはトランジスタ584に与え
られていた“L”のレベルでハイインピーダンス状態と
なる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上述のような出力回路
を用いることにより、比較的大きな駆動力で出力端子D
oを駆動することができ、高速で安定に外部読出データ
を出力することができる。
【0011】出力端子Doの電位レベル“H”および
“L”への設定は、出力端子Doに付随する寄生容量C
を充電および放電することと等価である。この出力端子
Doの電位遷移速度は、出力端子Doの負荷により決定
される。この出力負荷としては、出力端子Doに接続さ
れる出力信号線の浮遊容量および相手側装置の入力イン
ピーダンスがある。この出力負荷が大きければ、図23
の波形Iに示すように、外部出力信号(外部読出デー
タ)の遷移速度が小さくなり、立上がり時間および立下
がり時間が長くなる。これは、外部読出データが確定状
態となるまでの時間が長くなることを意味し、DRAM
のアクセス時間が長くなる。
【0012】一方、出力負荷が小さい場合には、図23
の波形IIに示すように、この外部出力信号の遷移速度
が大きくなり、信号の立上がり時間および立下がり時間
が短くなる。
【0013】高速動作の観点からは、この外部出力信号
(外部読出データ)の遷移速度をできるだけ大きくし、
その信号の立上がり時間および立下がり時間をできるだ
け短くするのが望ましい。
【0014】しかしながら、出力トランジスタ582,
および584の駆動力を大きくし、、出力端子Doの信
号の遷移速度を速くすると、図24に示すように、オー
バシュートおよびアンダシュートが発生する。特に、こ
の出力回路500の出力端子Doの出力インピーダンス
と相手側装置の入力インピーダンスとのインピーダンス
マッチングがとれない場合には、信号の反射等が生じて
リンギングなどが発生する。このようなオーバシュー
ト、アンダシュートなどのリンギングはノイズ源とな
り、アクセス時間の遅延(アクセス時間に、このリンギ
ングが小さくなり信号が安定した状態となるまでの時間
を見込む必要がある)および誤動作(オーバシュートま
たはアンダシュートによる出力回路の駆動トランジスタ
の誤動作および相手側の入力トランジスタの誤動作)が
生じる原因となる。
【0015】上述のようなオーバシュートおよびアンダ
シュートは装置外部にダンピング抵抗を設けるなどを行
なうことにより低減することができる。しかしながら、
たとえばDRAMはパーソナルコンピュータなどの小型
システムおよびメインフレームなどの大型システムなど
様々な用途に用いられる。この場合各用途に応じてその
出力負荷が異なる。このため用途ごとにその出力負荷を
調整し、信号のリンギングの発生を防止するために煩瑣
な手続を必要とする。
【0016】それゆえ、この発明の目的は、出力負荷に
関わらず安定にリンギングなどを生じさせることなく出
力信号を導出することのできる出力回路を提供すること
である。
【0017】この発明の他の目的は、出力負荷の大小に
関わらずその出力信号の遷移速度が一定となる出力回路
を提供することである。
【0018】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係る出
力回路は、第1の電位に結合され、第1の出力信号に応
答して第1の電位レベルに対応する第1の論理レベルの
信号を出力ノードへ発生する第1のnチャネルMOSト
ランジスタと、上記第1の電位よりも低い第2の電位を
与える第2の電源に結合され、この第2の電位に対応す
る論理レベルの信号を第2の出力信号に応答して上記出
力ノードへ発生する第1のpチャネルMOSトランジス
タと、上記第1の出力信号の上記第1のnチャネルMO
Sトランジスタのゲート電極における遷移速度を調整す
るための第1の調整手段と、上記第2の出力信号の上記
第1のpチャネルMOSトランジスタのゲート電極にお
ける遷移速度を調整する第2の調整手段を備える。
【0019】請求項2記載の出力回路は、上記請求項1
の発明に係る出力回路に加えてさらに上記第1の出力信
号に応答して上記第1のnチャネルMOSトランジスタ
の導通の後導通状態となり、上記第1の電位を上記出力
ノードへ伝達する第2のpチャネルMOSトランジスタ
をさらに備える。
【0020】請求項3記載の出力回路は、上記第2の出
力信号に応答して上記第1のpチャネルMOSトランジ
スタの導通の後上記第2の電位を上記出力ノードへ伝達
する第2のnチャネルMOSトランジスタをさらに含
む。
【0021】請求項4記載の出力回路は、さらに、上記
第1の出力信号に応答して上記第1のnチャネルMOS
トランジスタのゲート電極の電位を昇圧する昇圧手段を
含む。
【0022】請求項5記載の出力回路は、上記第2の出
力信号に応答して上記第1のpチャネルMOSトランジ
スタのゲート電極の電位を低下させる降圧手段をさらに
備える。
【0023】請求項6記載の発明に係る回路は、請求項
1記載の出力回路にさらに、上記第1のpチャネルMO
Sトランジスタと上記出力ノードとの間に設けられ、上
記第2の出力信号に応答してオン状態となる第3のnチ
ャネルMOSトランジスタをさらに備える。この第3の
nチャネルMOSトランジスタは第1のpチャネルMO
Sトランジスタがオン状態となるときにオン状態とな
る。
【0024】
【作用】第1の電位に結合されるnチャネルMOSトラ
ンジスタの抵抗は、 (L/W)/(Vg−|Vthn|−Vout) で与えられる。ここで、Vgはゲート電極へ与えられる
電圧、VthnはnチャネルMOSトランジスタのしき
い値電圧、Voutは出力電圧、LはnチャネルMOS
トランジスタのゲート長、およびWはnチャネルMOS
トランジスタのゲート幅である。
【0025】この式において、ゲート幅Wを十分大きく
すると、分子の項の値が小さくなる。nチャネルMOS
トランジスタのオン抵抗値は有限値である。したがって
その分母の値も同様に小さくなり、出力電圧Voutは
ほぼ Vout〜(Vg−|Vthn|) となる。しきい値電圧Vthnはほぼ一定と考えること
ができる。したがって出力電圧Voutはほぼゲート電
圧Vgに比例して変化する。第1の調整手段はこのゲー
ト電圧Vgの遷移速度を調整する。したがって出力電圧
Voutはこのゲート電圧Vgに従って出力負荷にかか
わらずほぼ一定の速度で上昇し、出力電圧Voutの立
上がり時間はほぼ一定とすることができる。第1の調整
手段によりゆるやかに出力電圧Voutが立上がること
によりオーバシュートは生じず、安定な出力信号が得ら
れる。
【0026】同様にpチャネルMOSトランジスタはそ
の抵抗が (Lp/Wp)/(Vg+|Vthp|−Vout) で与えられる。ここで、VthpはpチャネルMOSト
ランジスタのしきい値電圧、LpおよびWpはゲート長
およびゲート幅である。したがって、上のnチャネルM
OSトランジスタと同様出力電圧Voutは、 Vout〜(Vg+|Vthp|) で与えられる。したがってこの場合においてpチャネル
MOSトランジスタのゲート電圧の遷移速度を調整する
ことにより出力電圧Voutの変化を出力負荷に依存せ
ずにこの立下がり速度を調整することができる。この立
下がり速度を緩やかにすることにより出力信号(出力電
圧)Voutにアンダシュートが生じず、出力負荷にか
かわらずほぼ立下がり時間が一定となる出力回路が得ら
れる。
【0027】請求項2記載の発明においては、第2のp
チャネルMOSトランジスタは、第1のMOSトランジ
スタが導通した後に導通し、この出力電圧Voutのし
きい値電圧|Vthn|の損失を補償し、出力電圧Vo
utをその第1の電位にまで上昇させる。
【0028】請求項3記載の出力回路においては、第2
のnチャネルMOSトランジスタが第1のpチャネルM
OSトランジスタが導通状態となった後に導通し、出力
ノードの電位を完全に第2の電位まで放電し十分な論理
振幅の信号を与える。
【0029】請求項4記載の出力回路においては、昇圧
手段が第1の制御信号に応答して第1のnチャネルMO
Sトランジスタのゲート電極電位を昇圧している。これ
により第1のnチャネルMOSトランジスタのオン状態
への移行を高速化するとともに、そのゲート電圧を十分
に昇圧して第1の電位レベルの信号を出力ノードへ伝達
する。
【0030】請求項5記載の発明による出力回路におい
ては、降圧手段が第2の出力信号に応答して第1のpチ
ャネルMOSトランジスタのゲート電極電位を低下させ
る。これによりpチャネルMOSトランジスタのオン状
態時への移行を速くし、かつそのオン状態を十分な飽和
領域に設定し、出力電圧における信号損失を低減する。
【0031】請求項6記載の発明による出力回路におい
ては、第3のnチャネルMOSトランジスタにより、出
力電圧Voutが異常高圧となった場合においても第1
のpチャネルMOSトランジスタに電流が流れるのを防
止する。
【0032】
【実施例】以下、図面を参照してこの発明に従う出力回
路の構成および動作について説明する。本発明に従う出
力回路は特にDRAMの出力部のみへの適用を意図する
ものではなく、一般の信号出力回路へも適用することが
できる。また、以下に説明する出力回路は3値データの
出力を行なうことができるが、本発明は、2値の信号を
出力する出力回路においても適用することができる。
【0033】図1はこの発明の第1の実施例である出力
回路の構成を示す図である。図1において、出力回路1
00は、出力ノードNSに電源電位Vccレベルの信号
を発生するためのnチャネルMOSトランジスタ1と、
出力ノードNSへ接地電位Vssレベルの信号を伝達す
るためのpチャネルMOSトランジスタ2と、nチャネ
ルMOSトランジスタ1のゲート電極ノードN3と接地
電位との間に設けられるキャパシタ3と、pチャネルM
OSトランジスタ2のゲート電極ノードN4と接地電位
との間に設けられるキャパシタ4と、内部出力信号ΦH
に応答してHドライブ信号を生成してノードN3(トラ
ンジスタ1のゲート電極)へ伝達するHドライブ回路5
と、内部出力信号/ΦLに応答してLドライブ信号を生
成してノードN4へ伝達するLドライブ回路6を含む。
Hドライブ回路5とキャパシタ3は第1の調整手段を構
成し、Lドライブ回路6とキャパシタ4は第2の調整手
段を構成する。Hドライブ回路5およびLドライブ回路
6は一般にインバータを用いて形成される。このHドラ
イブ回路5およびLドライブ回路6の充電能力と放電能
力を異ならせる。
【0034】この内部出力信号ΦHおよび/ΦLは図2
0に示す出力回路において内部読出データDおよび*D
に対応するものであっもよく、またプリアンプ回路57
0の出力信号に対応するものであってもよい。この内部
出力信号ΦHおよび/ΦLは、この両者の状態の組合せ
により外部出力信号Voutの状態が決定されるもので
あればよい。
【0035】nチャネルMOSトランジスタ1の抵抗R
nは、 Rn〜(Ln/Wn)/(Vg−|Vthn|−Vout) で与えられる。ここで、LnおよびWnはトランジスタ
1のゲート長およびゲート幅を示し、Vthnはトラン
ジスタ1のしきい値電圧を示し、VgはノードN3の電
圧を示す。ここで、(L/W)の値が十分小さい場合に
は、出力電圧Voutは、 Vout〜Vg−|Vthn| となる。この関係式には出力回路100の外部の出力負
荷を示すパラメータは含まれていない。したがって、出
力電圧VoutはノードN3すなわちトランジスタ1の
ゲート電極の電圧Vgによりその変化速度が規定され、
出力電圧VoutはノードN3の電位の立上がり速度と
ほぼ同じ速度で立上がる。このノードN3の電位の立上
がり速度はHドライブ回路5の電流駆動力とキャパシタ
3の容量とにより決定される。
【0036】一方、pチャネルMOSトランジスタの抵
抗Rpは、 Rp〜(Lp/Wp)/(Vg+|Vthp|−Vput) で与えられる。ここで、LpおよびWpはトランジスタ
2のゲート長およびゲート幅であり、Vthpはトラン
ジスタ2のしきい値電圧を示しVgはトランジスタ2の
ゲート電圧を示す。この場合においても、(Lp/W
p)が十分小さい場合には出力電圧Voutは、 Vout〜Vg+|Vthp| で与えられる。この場合においても、出力電圧Vout
はこのトランジスタ2のゲート電極N4の電位変化とほ
ぼ同じ出力で立下がる。
【0037】なお上述のトランジスタ1および2の抵抗
値は三極管領域におけるドレイン電流を与える式から導
出することができる。またこの出力電圧Voutとゲー
ト電極ノードN3およびN4の電位との関係は、トラン
ジスタ1およびトランジスタ2をソースフォロア対応で
動作させると考えることによっても導出することができ
る。トランジスタ1および2は十分大きな電流駆動力を
有する。
【0038】したがってこのLドライブ回路6の放電能
力とキャパシタ4の容量を調整することにより、出力電
圧Voutを出力負荷の大きさにかかわらず一定の速度
でリンギング(アンダシュート)を発生させることなく
立下げることができる。このHドライブ回路5およびL
ドライブ回路6はそれぞれトランジスタ1および2のオ
ン時への移行時を緩やかにし、オフ時の移行は高速に
し、これにより動作速度が遅くなることを防止する。
【0039】図2はHドライブ回路5およびLドライブ
回路6の具体的構成の一例を示す図である。図2におい
て、Hドライブ回路5は、縦続接続されたCMOSイン
バータ回路を備える。初段のインバータ回路は、電源電
位Vccと他方電源電位(以下、単に接地電位と称す)
Vssとの間に相補接続されるpチャネルMOSトラン
ジスタT2およびnチャネルMOSトランジスタT4を
含む。2段目(出力段)のインバータ回路は、電源電位
Vccと接地電位Vssとの間に相補接続されるpチャ
ネルMOSトランジスタT6とnチャネルMOSトラン
ジスタT8を含む。トランジスタT6の電流供給能力は
比較的小さくされ、トランジスタT8の電流駆動力は十
分大きくされる。初段のインバータ回路のトランジスタ
T2およびT4の電流駆動力は互いに等しくされてもよ
く、また2段目のトランジスタと同様の電流駆動能力を
持つようにされてもよい。
【0040】Lドライブ回路6は、2段の縦続接続され
たインバータ回路を含む。初段のインバータ回路は、電
源電位Vccと接地電位Vssとの間に相補接続される
pチャネルMOSトランジスタT12とnチャネルMO
SトランジスタT14を含む。2段目のインバータ回路
は電源電位Vccと接地電位との間に相補接続されるp
チャネルMOSトランジスタT16とnチャネルMOS
トランジスタT18とを含む。トランジスタT16の電
流供給能力は十分大きくされ、一方、トランジスタT1
8の電流駆動力(放電能力)は比較的小さくされる。
【0041】動作時において、信号ΦHが“H”に立上
がるとき、トランジスタT6がオン状態となり、トラン
ジスタT8がオフ状態となる。この場合、トランジスタ
T6の電流供給能力は比較的小さく、キャパシタ3は緩
やかに充電され、このためノードN3の電位はトランジ
スタT6の電流供給能力とキャパシタ3の容量とにより
決定される値で緩やかに立上がる。一方、信号ΦHが
“L”へ移行する場合、トランジスタT6がオフ状態、
トランジスタT8がオン状態となる。この場合、トラン
ジスタT8は十分な大きさの電流供給能力でキャパシタ
3の充電電荷を高速で接地電位Vssと放電する。これ
によりトランジスタ1は緩やかにオン状態となり、かつ
高速でオフ状態となる。
【0042】一方、信号/ΦLが“H”から“L”へ立
下がるとき、トランジスタT16がオン状態、トランジ
スタT18がオフ状態となる。トランジスタT16はそ
の大きな電流供給能力によりキャパシタ4を高速で充電
し、ノードM4の電位を“H”へ立上げ、トランジスタ
2を高速でオフ状態へと移行させる。一方、信号/ΦL
が“L”から“H”へ移行するとき、トランジスタT1
6がオフ状態、トランジスタT18がオン状態となる。
この場合、トランジスタT18の電流供給能力比較的小
さくされており、キャパシタ4の充電電荷は緩やかに放
電される。これによりノードN4の電位は緩やかに立下
がり、トランジスタ2は緩やかにオン状態へと移行す
る。この構成により、トランジスタ1がオン状態となる
ときに、出力信号Voutは緩やかに立上がり(ノード
N3の電位上昇速度により規定される速度で)、一方ト
ランジスタ2がオン状態となる場合には、出力電圧Vo
utはノードN4の電位の立下がりに速度に規定される
速度で緩やかに立下がる。トランジスタ1および2は高
速でオフ状態へ移行するため、貫通電流はほとんど生じ
ない。
【0043】図3は、図2に示す出力回路の動作を示す
信号波形図である。以下、図2および図3を参照してこ
の発明の第1の実施例である出力回路の動作について説
明する。
【0044】信号ΦHが“L”にあり、信号/ΦLが
“H”にあるとき、ノードN3の電位は“L”、ノード
N4の電位は“H”にある。したがって、トランジスタ
1および2はともにオフ状態にあり、出力ノードNSは
ハイインピーダンス(Z)状態にある。
【0045】信号ΦHが“H”へ立上がると、トランジ
スタT8がオフ状態、トランジスタT6がオン状態とな
る。ノードN3がトランジスタT6を介して電源Vcc
から充電され、その電位が緩やかに上昇する。これに応
じてトランジスタ1のオン抵抗もそのノードN3の電位
に応じて変化し、出力信号電圧Voutは緩やかに
“H”レベルへと上昇する。このとき、トランジスタ1
のゲート幅Wnは十分大きな値とされており、十分な電
流供給能力を有しており、この出力ノードNSの電位は
出力負荷の大小にかかわらずノードN3の電位上昇速度
に応じた速度で緩やかに“H”へと上昇する。緩やかに
出力電圧Voutが立上がることにより、オーバシュー
トは発生せず、出力信号は高速で安定状態となる。
【0046】次いで信号ΦHが“L”へと立下がると、
トランジスタT6がオフ状態、トランジスタT8がオン
状態となり、ノードN3の電位は高速で“L”へと立下
がり、トランジスタ1がオフ状態となる。このとき、ト
ランジスタT2はまだオフ状態にあり、出力ノードNS
は“H”でハイインピーダンス状態となる。
【0047】次いで信号/ΦLが“L”へ立下がると、
トランジスタT18がオン状態、トランジスタT16が
オフ状態となり、ノードN4の電位が緩やかに放電され
る。トランジスタT2のゲート幅Wpは十分大きな値を
有しており、出力負荷の大小に関わらず緩やかに出力電
圧VoutはノードN4の電位降下速度とほぼ同様の速
度で立下がる。このときにおいても、出力電圧Vout
は緩やかに立下がるため、アンダシュートが発生するこ
とはなく、高速で“L”レベルの信号へと安定化する。
【0048】次いで信号/ΦLが“H”へ立下がると、
トランジスタT16がオン状態、トランジスタT18が
オフ状態となり、ノードN4はトランジスタT16を介
して高速で充電され、トランジスタ2は高速でオフ状態
となる。
【0049】上述のように、オン状態へ移行するトラン
ジスタのゲート電圧の変化速度を緩やかにすることによ
り、出力負荷の大小にかかわらずその立上がりおよび立
下がり速度が一定の出力信号を容易かつ安定に発生させ
ることが可能となる。
【0050】図4は、この発明の第2の実施例である出
力回路の構成を示す図である。図4において、図1およ
び図2に示す出力回路と同一または相当部分には同一の
参照番号を付しその詳細な説明は省略する。図4におい
て出力回路は、Hドライブ回路5の初段のインバータ回
路(図2のトランジスタT2およびT4)の出力信号/
ΦHの立下がりのみを遅延させる立下がり遅延回路21
と、この立下がり遅延回路21の出力に応答して出力ノ
ードNSへ電源電位Vccを伝達するpチャネルMOS
トランジスタ11と、Lドライブ回路6の初段のインバ
ータ回路(図2のトランジスタT12およびT14によ
り形成される)の出力信号ΦLの立上がりを遅延させる
立上がり遅延回路22と、この立上がり遅延回路22の
出力に応答して出力ノードNSへ接地電位Vssを伝達
するnチャネルMOSトランジスタ12を備える。
【0051】図5は、図4に示す立上がり遅延回路22
の具体的構成の一例を示す図である。図5において、立
上がり遅延回路22は、ノードNAの信号を所定時間遅
延させためのインバータ回路G2およびG4と、ノード
NAの信号とインバータ回路G4の出力信号とを受ける
NAND回路G6と、NAND回路G6の出力を反転す
るインバータ回路G8を含む。NAND回路G6は、ノ
ードNAおよびNBの信号がともに“H”となったとき
のみ“L”の信号を出力する。
【0052】図6はこの図5に示す立上がり遅延回路2
2の動作を示す信号波形図である。図5および図6を参
照して立上がり遅延回路22の動作について簡単に説明
する。ノードNAの信号の電位が立上がると、インバー
タ回路G2およびG4からなる遅延回路により、所定時
間経過後にノードNBの信号電位が“H”へ立上がる。
このノードNBの信号電位の立上がりに応答してNAN
D回路G6の出力ノードNCの電位が“L”へと立下が
り、インバータ回路G8の出力ノードNCOの電位が
“H”へと立上がる。一方、ノードNAの信号電位が
“H”から“L”ヘ立下がると、これに応答してNAN
D回路G6の出力ノードNCの電位が“H”へと立上が
り、インバータ回路G8の出力ノードNCOの電位も
“L”へと立下がる。これよりノードNAの立上がりの
みを所定時間遅延させた立上がり遅延信号がノードNC
Oに発生される。
【0053】図7は、図4に示す立下がり遅延回路21
の具体的構成の一例を示す図である。図7において、立
下がり遅延回路21は、ノードNDの信号を所定時間遅
延させるための2段のインバータ回路G10およびG1
2と、ノードNDの信号とインバータ回路G12の出力
とを受けるOR回路G14とを含む。OR回路G14は
ノードNDおよびNEの信号電位がともに“L”のとき
のみ“L”の信号を出力する。
【0054】図8はこの図7に示す立下がり遅延回路の
動作を示す信号波形図である。以下、図7および図8を
参照して立下がり遅延回路の動作について説明する。ノ
ードNDの電位が“H”から“L”へ立下がると、所定
時間経過後ノードNEの電位が“H”から“L”へと立
下がる。このノードNEの電位の立下がりに応答してO
R回路G14の出力ノードNFの電位が“H”から
“L”へと立下がる。一方、ノードNDの電位が“L”
から“H”へと立上がると、これに応答してゲート回路
14の出力信号(ノードNFの電位)が“H”へと立上
がる。これにより、ノードNFの信号電位はノードND
の立下がりのみを遅延させた信号となる。
【0055】図9はこの図4に示す出力回路の動作を示
す信号波形図である。以下、図4および図9を参照して
この出力回路の動作について説明する。信号ΦHが
“L”から“H”へ立上がると、ノードN3の電位はH
ドライブ回路5の出力により緩やかに立上がる。これに
より、出力ノードNSの出力信号Voutの電位も緩や
かに上昇する。トランジスタ1はnチャネルMOSトラ
ンジスタであり、その出力ノードNSへはしきい値電圧
Vthnだけひいた電圧Vcc−Vthnを通過させ
る。この出力ノードNSの電位が電位Vcc−Vthn
まで上昇したとき、立下がり遅延回路21の出力が
“H”から“L”へと立下がり(ノードN5の電位)、
トランジスタ11がオン状態となる。これにより、トラ
ンジスタ11が電源電圧Vccレベルの信号を出力ノー
ドNSへ伝達する。これにより出力ノードNSの出力信
号Voutは電源電圧Vccレベルにまで上昇する。信
号ΦHが“H”から“L”へ立下がると、ノードN3お
よびN5の電位はそれぞれ高速で“L”および“H”へ
と移行する。
【0056】信号/ΦLが“H”から“L”へ立下がる
とノードN4の電位が緩やかに下降しトランジスタ2を
介して出力ノードNSの出力信号Voutが緩やかに下
降する。このとき、pチャネルMOSトランジスタ2
は、そのしきい値電圧により、ノードNSの電位をVg
+|Vthp|にまでしか放電しない。ノードN4の電
位が接地電位Vssレベルにまで放電されたとき、出力
ノードNSの出力信号Voutは|Vthp|レベルと
なる。一方、この信号/ΦLの立下がりに応答して、立
上がり遅延回路22の出力信号が所定時間経過した後に
“H”へ立上がり、ノードN6の電位が“H”となる。
これに応答してnチャネルMOSトランジスタ12が導
通状態となり、出力ノードNSを接地電位Vssにまで
放電する。信号/ΦLが“H”へと立下がると、ノード
N4およびN6がそれぞれ“H”および“L”へと移行
し、トランジスタ2および12はそれぞれ高速でオフ状
態となる。
【0057】上述のように充電用pチャネルMOSトラ
ンジスタ11および放電用nチャネルMOSトランジス
タ12を設けることにより、この出力ノードNSにおけ
る出力信号Voutの論理振幅をVccからVssとす
るフル電源電位レベルへと設定することができ、十分な
論理振幅を有する信号を安定に発生することができる。
【0058】なお図9においては、出力信号Voutは
段差をもってVccレベルおよびVssレベルへと変化
しているように示されている。立下がり遅延回路21お
よび立上がり遅延回路22の遅延時間を適当に調整する
ことにより図9において破線で示すように出力信号Vo
utが滑らかに変化するように設定することは可能であ
る。
【0059】図10はこの発明の第3の実施例である出
力回路の構成を示す図である。図10において、図1に
示す出力回路と同一または対応する部分には同一の参照
番号を付しその詳細説明は省略する。図10において、
出力回路は、図1に示す構成に加えて、さらにHドライ
ブ回路5とノードN3との間に設けられるnチャネルM
OSトランジスタ33と、Hドライブ回路5の出力信号
の立上がりを遅延させる立上がり遅延回路31と、立上
がり遅延回路31の出力に応答してノードN3をその容
量結合により昇圧するブートストラップキャパシタ32
を含む。nチャネルMOSトランジスタ33はそのゲー
トに電源電位Vccを受ける。トランジスタ33は、常
時オン状態であり、ノードN3の高圧がHドライブ回路
5の出力段へ悪影響を及ぼすのを防止する。
【0060】図10に示す出力回路はさらに、Lドライ
ブ回路6の出力信号の立下がりを遅延させる立下がり遅
延回路35と、立下がり遅延回路35の出力に応答して
ノードN4の電位を低下させるためのキャパシタ36
と、Lドライブ回路6の出力信号をノードN4へ伝達す
るpチャネルMOSトランジスタ37を含む。トランジ
スタ37はそのゲートが接地電位Vssに接続され、常
時オン状態となる。このトランジスタ37はノードN4
の負電位がLドライブ回路6の出力段に悪影響を及ぼす
のを防止する機能を備える。
【0061】図11は立上がり遅延回路31の構成を示
す図である。この図11に示す立上がり遅延回路は、H
ドライブ回路5の出力信号ΦHを所定時間遅延させる2
段の縦続接続されたインバータ回路G30およびG31
と、信号ΦHとインバータ回路G31の出力を受けるA
ND回路G32を含む。
【0062】図12はこの図11に示す立上がり遅延回
路31の動作を示す信号波形図である。AND回路G1
2はその両入力がともに“H”のときにその出力ノード
NQに“H”の信号を出力する。信号ΦHが“H”に立
上がってから所定時間経過した後ノードNPの電位が
“H”に立上がる。このノードNPの信号電位の立上が
りに応答してノードNQの電位が“H”へと立上がる。
信号ΦHが“L”へ立下がると、これに応答してノード
NQの信号電位が“L”へと立下がる。この図11に示
す立上がり遅延回路の構成は図5に示す立上がり遅延回
路と同様であり図5に示すNAND回路G6およびイン
バータ回路G8が1つのAND回路G32で実現されて
いる。
【0063】図10に示す立上がり遅延回路35の構成
は図7に示す立下がり遅延回路と同様の構成が利用され
る。次に、この図10に示す出力回路の動作をその動作
波形図である図13を参照して説明する。
【0064】信号ΦHが“H”へ立上がると、ノードN
3の電位は緩やかに上昇する。ノードN3の電位がある
レベルにまで上昇したときに、立上がり遅延回路31の
出力信号が“H”へ立上がる(ノードN10の電位)。
この立上がり遅延回路31の出力信号の立上がりに応答
してキャパシタ32の容量結合によりノードN3の電位
がさらに上昇し、電源電位Vccレベルよりもさらに昇
圧されたレベルとなる。このノードN3の電位レベルが
Vcc+Vthn以上となると、トランジスタ1はVc
cレベルの信号を出力ノードNSへ伝達することができ
る。このときトランジスタ33が設けられていることに
より、ノードN3が電源電位Vccレベル以上に昇圧さ
れたとしても、この昇圧レベルはトランジスタ33の機
能によりHドライブ回路5の出力段へ伝達されることは
なく、確実にノードN3が電源電位Vccレベルへ昇圧
される。
【0065】信号ΦHが“H”から“L”へ立下がる
と、ノードN10の電位が“L”のレベルへと立下が
り、かつ同時にノードN3の電位がHドライブ回路5を
介して接地電位Vssレベルにまで放電される。
【0066】次に信号/ΦLが“H”から“L”へ立下
がると、ノードN4の電位は緩やかに放電されていく。
ノードN4の電位があるレベルにまで低下すると、立下
がり遅延回路35の出力が“H”から“L”へと立下が
る。このノードN12の電位の立下がりに応答して、ノ
ードN4の電位はキャパシタ36による容量結合により
その電位が下降し、接地電位Vssレベルよりもさらに
低下する。これによりpチャネルMOSトランジスタ2
が出力ノードNSへ与える電圧Vg+|Vthp|のレ
ベルが接地電位Vssレベルにまで低下する。
【0067】次いで、信号/ノードN4の電位はLドラ
イブ回路6の出力により“H”レベルへと上昇する。
【0068】上述のように、容量結合を行なうキャパシ
タを設け、このキャパシタの容量結合(チャージポンプ
機能)によりトランジスタ1および2の電位を上昇およ
び降下させることにより図13に示すように電源電位V
ccと接地電位Vssとの間でフルスイングする出力信
号Voutを出力負荷に依存することなく安定にかつ確
実に発生させることができる。
【0069】なお、ノードN3およびN4における電位
上昇量および降下量は、キャパシタ3とキャパシタ32
との容量比およびキャパシタ4とキャパシタ36との容
量比によりそれぞれ決定される。したがってこの容量比
を適当な値に調整することにより所望の昇圧および降下
レベルを容易に得ることができる。
【0070】図14はこの発明の第4の実施例である出
力回路の構成を示す図である。図14において、図1に
示す出力回路と同一または対応する部分には同一の参照
番号を付しその詳細説明は省略する。また図14におい
てはHドライブ回路5およびLドライブ回路6は省略す
る。図14において、出力回路は、Hドライブ回路5か
らの信号ΦHの立上がりを所定時間遅延させる立上がり
遅延回路41と、信号ΦHに応答してノードN3の電位
を上昇させるカップリングキャパシタ42と、Lドライ
ブ回路6からの信号/ΦLの立下がりを遅延させる立下
り遅延回路43と、信号/ΦLに応答してノードN4の
電位を低下させるカップリングキャパシタ44を含む。
立上がり遅延回路41の出力はノードN3へ伝達され、
立下がり遅延回路43の出力はノードN4へ伝達され
る。この図14に示す出力回路は、トランジスタ1およ
び2のしきい値電圧分の電位変化をカップリングキャパ
シタ42および44により生じさせ、トランジスタ1お
よび2がオン状態となるタイミングを早める。以下、こ
の図14に示す出力回路の動作をその動作波形図である
図15を参照して説明する。信号ΦHが“H”に立上が
ると、キャパシタ42の容量結合により、ノードN3の
電位が上昇し、トランジスタ1のしきい値電圧Vthn
よりも高くなる。これにより、トランジスタ1がオン状
態となり、ノードNSを充電し始める。次いで立上がり
遅延回路41の出力が“H”へ立上がり、ノードN3を
充電し始める。これによりすでにキャパシタ42により
充電されていたノードN3の電位レベルが緩やかに上昇
し始める。このノードN3の緩やかな上昇に応じて出力
ノードNSの電位レベルが緩やかに上昇し始めるととも
に、最終的に“H”のレベルにまで上昇する。そのと
き、トランジスタ1のオン状態となるタイミングは従来
より速くなるため、高速で信号を確定状態とすることが
でき、信号の立上がり時間を短縮することができる。
【0071】信号ΦHが“L”に立下がるとノードN3
の電位は立上がり遅延回路41により接地電位Vssに
まで放電される。このとき、立上がり遅延回路41はそ
の充電能力よりも放電能力が十分大きくされており、ト
ランジスタ1のゲート電極ノードN3を高速で接地電位
Vssへ放電する。
【0072】次いで、信号/ΦLが“H”から“L”へ
と立下がると、ノードN4の電位がこのカップリングキ
ャパシタ44の容量結合により立下がり、トランジスタ
2がオン状態となり、出力ノードNSの電位を少し低下
させる。次いで立上がり遅延回路43の出力信号が
“L”へと立下がり、ノードN4の電位が緩やかに下降
し、出力ノードNSの信号Voutを緩やかに低下させ
る。次いで信号/ΦLが“H”へと立上がると、立上が
り遅延回路43によりノードN4は高速で充電され、ト
ランジスタ2はオフ状態へ移行する。
【0073】図16は、この出力回路の出力段のトラン
ジスタ1および2の断面構造を示す図である。図16に
おいて、トランジスタ1は、P−型半導体基板700の
表面に形成されたP型ウェル702内に形成される。ト
ランジスタ1は、このP型ウェル702の表面に形成さ
れる高不純物濃度のN+型不純物領域704と、N+不
純物領域706と、この不純物領域704および706
の間のチャネル領域上にゲート絶縁膜を介して形成され
るゲート電極708を含む。通常、P型ウェル702に
は、高不純物濃度のP+型不純物領域710を介してバ
イアス電圧VBPが与えられる。不純物領域704は電
源電位Vccに結合され、不純物領域706は出力ノー
ドNSに接続され、ゲート電極708はノードN3に接
続される。通常、このP型ウェル702と不純物領域7
04および706とが逆バイアス状態となるようにする
ために、バイアス電圧VBPは接地電位またはそれ以下
のレベルに設定される。
【0074】トランジスタ2は、この半導体基板700
の表面に形成されたN型ウェル720内に形成される。
トランジスタ1は、N型ウェル720の表面に形成され
る高不純物濃度のP+型不純物領域722および724
と、この不純物領域722と不純物領域724との間の
チャネル領域上にゲート絶縁膜を介して形成されるゲー
ト電極728を含む。不純物領域722は出力ノードN
Sに接続され、ゲート電極720はノードN4に結合さ
れ、不純物領域724は接地電位Vssに接続される。
N型ウェル720には通常、高不純物濃度のN+型不純
物領域726を介して所定のバイアス電圧VBNが与え
られる。このN型ウェルと不純物領域722および72
4とが逆バイアス状態となるようにバイアス電圧VBN
としては電源電位またはそれ以上の電圧が用いられる。
【0075】上述のような出力段の構成において出力ノ
ードNSに電源電位Vccよりもさらに高い高電圧が印
加された場合、バイアス電圧VBNは電源電位Vccレ
ベル程度であり、この不純物領域722とN型ウェル7
20とが順バイアス状態となり不純物領域722からウ
ェル領域720へと電流が流れ込み、このとき、N型ウ
ェル720は浅い領域であるため、この不純物領域72
2からの電流が基板700を介して接地電位へと流れ込
む。この不純物領域722から基板700へ流れ込んだ
電流が更にP型ウェル702および不純物領域710を
介して接地電位または負電位レベルのバイアス電位VB
Pへと流れ込み、大電流が流れ、出力段のトランジスタ
が破壊される可能性がある。このような高電圧が発生し
ても安定に動作するための構成を次に説明する。
【0076】図17はこの発明の第5の実施例である出
力回路の構成を示す図である。この図17において図1
および図4に示す出力回路と同一または対応する部分に
は同一の参照番号を付しその詳細説明を省略する。図1
7において、出力回路は、出力ノードNSとpチャネル
MOSトランジスタ2との間に設けられるnチャネルM
OSトランジスタ90を含む。このnチャネルMOSト
ランジスタ90のゲートへは、Lドライブ回路6に含ま
れる初段のインバータ回路61からの出力信号Φが与え
られる。このインバータ回路61は、その充電能力が比
較的小さく、一方放電能力が十分大きくされる。Lドラ
イブ回路6の2段目(出力段)のインバータ回路62
は、その充電能力が十分大きくされ、放電能力が比較的
小さくされる。立上がり遅延回路22は図4に示す構成
と同様、信号Φの立上がりのみを遅延させ、トランジス
タ12をpチャネルMOSトランジスタ2の導通状態と
なった後に導通状態とする。次にこの図17に示す出力
回路の動作をその動作波形図である図18を参照して説
明する。
【0077】信号ΦHが“H”に立上がるときの動作は
先に示したもの(図1および図3参照)と同様であり、
その説明は省略する。信号/ΦLが“H”から“L”へ
立下がると、信号ΦLが“H”となり、nチャネルMO
Sトランジスタ90がオン状態となる。
【0078】一方、インバータ回路62からの出力信号
*ΦLが“L”へ立下がり、キャパシタ4の充電電荷を
放電する。それにより、キャパシタ4が緩やかに放電さ
れ、トランジスタ2のゲート電極および出力ノードNS
の電位が緩やかに下降する。トランジスタ2がオン状態
となった後、立上がり遅延回路22の出力ΦLdeに応
答してnチャネルMOSトランジスタ12がオン状態と
なり、出力ノードNSの電位を確実に接地電位Vssレ
ベルにまで放電する。
【0079】信号/ΦLが“H”へ立上がると、トラン
ジスタ2、12および90はすべてオフ状態となる。
【0080】今出力ノードNSがトランジスタ1により
充電されVccレベルにあった状態を考える。このと
き、ノイズが発生し、出力ノードNSの電位レベルが高
電圧レベルとなったとしても、トランジスタ90がオフ
状態であり、この高圧はpチャネルMOSトランジスタ
2へは伝わらない。またこの高圧が発生しても、nチャ
ネルMOSトランジスタにおいては、その不純物領域
(出力ノードNSに接続される)と基板領域(またはウ
ェル領域)とは逆バイアス状態に維持されるため、何ら
基板への突入電流は生じない。これにより異常高電圧が
発生しても誤動作することのない安定な出力回路が得ら
れる。
【0081】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、たと
えば電源電位である第1の電位を出力ノードへ伝達する
トランジスタに、そのゲート電圧の遷移速度が調整され
たnチャネルMOSトランジスタを用い、たとえば接地
電位である第2の電位を出力ノード伝達するトランジス
タにそのゲート電圧の遷移速度が調整されたpチャネル
MOSトランジスタを用いたので、出力負荷に依存する
ことのない立上がり時間および立下がり時間を持つ出力
信号を導出することのできる出力回路を得ることができ
る。
【0082】すなわち、請求項1記載の発明によれば、
出力ノード充電用トランジスタにそのゲート電圧が調整
されたnチャネルMOSトランジスタを用い、かつ出力
ノード放電用トランジスタに、このゲート電圧の遷移速
度が調整されたpチャネルMOSトランジスタを用いた
ので、出力負荷に依存することなく安定にオーバシュー
トおよびアンダシュートが生じることなくかつ立上がり
時間および立下がり時間が一定となる出力信号を導出す
ることができる。
【0083】請求項2記載の発明によれば、このnチャ
ネルMOSトランジスタと並列に第2のpチャネルMO
Sトランジスタを設け、nチャネルMOSトランジスタ
の導通後この第2のpチャネルMOSトランジスタ導通
状態とするため、出力ノードに現われる電位を第1の電
位レベルにまで確実に昇圧することができる。
【0084】請求項3記載の発明によれば、pチャネル
MOSトランジスタと並列に第2のnチャネルMOSト
ランジスタを設け、このpチャネルMOSトランジスタ
の導通後第2のnチャネルMOSトランジスタを導通状
態とするようにしたので、出力ノードに現われる電位の
レベルを第2の電位レベルにまで確実に放電することが
できる。
【0085】請求項4記載の発明によれば、この第1の
nチャネルMOSトランジスタの動作制御信号に応答し
てこの第1のnチャネルMOSトランジスタのゲート電
極電位を昇圧するように構成したため第1のnチャネル
MOSトランジスタのオン状態への移行を速くすること
ができるとともに、確実に第1の電位レベルの信号を出
力ノードへ伝達することができる。
【0086】請求項5記載の発明によればこの第1のp
チャネルMOSトランジスタゲート電極の電位をそのゲ
ート電極へ与えられる信号に応答して降下させるように
したので、第1のpチャネルMOSトランジスタのオン
状態への移行を高速化することができるとともに、確実
に第2の電位レベルの信号を出力ノードへ伝達すること
ができる。
【0087】請求項6記載の発明に従えば、この第1の
pチャネルMOSトランジスタと出力ノードとの間に第
3のnチャネルMOSトランジスタを設け、この第3の
nチャネルMOSトランジスタと第1のpチャネルMO
Sトランジスタとを同一の制御信号によりオン状態とす
るように構成したため、出力ノードに高電圧が発生して
もpチャネルMOSトランジスタに大電流が流れるのが
防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施例である出力回路の構成
を示す図である。
【図2】図1に示す出力回路の具体的構成を示す図であ
る。
【図3】図1および図2に示す出力回路の動作を示す信
号波形図である。
【図4】この発明の第2の実施例である出力回路の構成
を示す図である。
【図5】図4に示す立上がり遅延回路の構成を示す図で
ある。
【図6】図5に示す立上がり遅延回路の動作を示す信号
波形図である。
【図7】図4に示す立下がり遅延回路の構成を示す図で
ある。
【図8】図7に示す立下がり遅延回路の動作を示す信号
波形図である。
【図9】図4に示す出力回路の動作を示す信号波形図で
ある。
【図10】この発明の第3の実施例である出力回路の構
成を示す図である。
【図11】図10に示す立上がり遅延回路の構成を示す
図である。
【図12】図11に示す立上がり遅延回路の動作を示す
信号波形図である。
【図13】図10に示す出力回路の動作を示す信号波形
図である。
【図14】この発明の第4の実施例である出力回路の構
成を示す図である。
【図15】図14に示す出力回路の動作を示す信号波形
図である。
【図16】この発明による出力回路の出力トランジスタ
の断面構造を示す図である。
【図17】この発明の第5の実施例である出力回路の構
成を示す図である。
【図18】この図17に示す出力回路の“L”出力時の
動作を示す信号波形図である。
【図19】情報処理システムの一般的構成を概略的に示
す図である。
【図20】従来の出力回路の構成を示す図である。
【図21】図20に示す出力回路の動作を示す信号波形
図である。
【図22】図20に示す出力回路の動作を示す信号波形
図である。
【図23】従来の出力回路の問題点を説明するための図
である。
【図24】従来の出力回路の問題点を説明するための図
である。
【符号の説明】
1:nチャネルMOSトランジスタ 2:pチャネルMOSトランジスタ 3:キャパシタ 4:キャパシタ 5:Hドライブ回路 6:Lドライブ回路 11:pチャネルMOSトランジスタ 12:nチャネルMOSトランジスタ 21:立下がり遅延回路 22:立上がり遅延回路 31:立上がり遅延回路 32:カップリングキャパシタ 35:立下がり遅延回路 36:カップリングキャパシタ 41:立上がり遅延回路 42:カップリングキャパシタ 43:立下がり遅延回路 44:カップリングキャパシタ 90:nチャネルMOSトランジスタ
【手続補正書】
【提出日】平成4年12月15日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0024
【補正方法】変更
【補正内容】
【0024】
【作用】第1の電位に結合されるnチャネルMOSトラ
ンジスタの抵抗は、 (L/W)/{(Vg−|Vthn|−Vout)Cox・μn} で与えられる。ここで、Vgはゲート電極へ与えられる
電圧、VthnはnチャネルMOSトランジスタのしき
い値電圧、Voutは出力電圧、LはnチャネルMOS
トランジスタのゲート長、WはnチャネルMOSトラン
ジスタのゲート幅、Coxは単位面積当りのゲート容
量、およびμnは電子の移動度である。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0026
【補正方法】変更
【補正内容】
【0026】同様に、pチャネルMOSトランジスタは
その抵抗が、 (Lp/Wp)/{(Vout−Vg−|Vthp|)Cox・μp} で与えられる。ここで、VthpはpチャネルMOSト
ランジスタのしきい値電圧、LpおよびWpはゲート長
およびゲート幅、Coxは単位面積当りのゲート容量、
およびμpは正孔の移動度である。したがって、上のn
チャネルMOSトランジスタと同様、出力電圧Vout
は、 Vout〜(Vg+|Vthp|) で与えられる。したがって、この場合において、pチャ
ネルMOSトランジスタのゲート電圧の遷移速度を調整
することにより出力電圧Voutの変化を出力負荷に依
存せずにこの立下がり速度を調整することができる。こ
の立下がり速度を緩やかにすることにより出力信号(出
力電圧)Voutにアンダーシュートが生じず、出力負
荷にかかわらずほぼ立下がり時間が一定となる出力回路
が得られる。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0036
【補正方法】変更
【補正内容】
【0036】一方、pチャネルMOSトランジスタの抵
抗Rpは、 Rp〜(Lp/Wp)/(Vout−Vg−|Vthp|) で与えられる。ここで、LpおよびWpはトランジスタ
2のゲート長およびゲート幅を示し、Vthpはトラン
ジスタ2のしきい値電圧を示し、Vgはトランジスタ2
のゲート電圧を示す。この場合においても、(Lp/W
p)が十分小さい場合には、出力電圧Voutは、 Vout〜Vg+|Vthp| で与えられる。この場合においても、出力電圧Vout
はこのトランジスタ2のゲート電極N4の電位変化とほ
ぼ同じ出力で立下がる。
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図17
【補正方法】変更
【補正内容】
【図17】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H03K 5/02 Z 7402−5J

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の電位を供給する第1の電源に結合
    され、第1の出力信号に応答して前記第1の電位に対応
    する第1の論理レベルの信号を出力ノードに発生する第
    1のnチャネル絶縁ゲート型電界効果トランジスタ、 前記第1の電位よりも低い第2の電位を与える第2の電
    源に結合され、第2の出力信号に応答して前記第2の電
    位に対応する第2の論理レベルの信号を前記出力ノード
    に発生する第1のpチャネル絶縁ゲート型電界効果トラ
    ンジスタ、 前記第1の出力信号の前記nチャネル絶縁ゲート型電界
    効果トランジスタのゲート電極における遷移速度を調整
    するための第1の調整手段、および前記第1のpチャネ
    ル絶縁ゲート型電界効果トランジスタのゲート電極にお
    ける前記第2の出力信号の遷移速度を調整するための第
    2の調整手段を備える、出力回路。
  2. 【請求項2】 前記第1の出力信号に応答して、前記第
    1のnチャネル絶縁ゲート型電界効果トランジスタの導
    通の後導通し、前記第1の電位レベルの信号を前記出力
    ノードへ伝達する第2のpチャネル絶縁ゲート型電界効
    果トランジスタをさらに備える、請求項1記載の出力回
    路。
  3. 【請求項3】 前記第2の出力信号に応答して、前記第
    1のpチャネル絶縁ゲート型電界効果トランジスタの導
    通の後導通し、前記第2の電位を前記出力ノードへ伝達
    する第2のnチャネル絶縁ゲート型電界効果トランジス
    タをさらに備える、請求項1または2記載の出力回路。
  4. 【請求項4】 前記第1の出力信号に応答して、前記第
    1のnチャネル絶縁ゲート型電界効果トランジスタの前
    記ゲート電極の電位を昇圧するブースト手段をさらに備
    える、請求項1ないし3のいずれかに記載の出力回路。
  5. 【請求項5】 前記第2の出力信号に応答して、前記第
    1のpチャネル絶縁ゲート型電界効果トランジスタの前
    記ゲート電極の電位を低下させる降圧手段をさらに備え
    る、請求項1ないし4のいずれかに記載の出力回路。
  6. 【請求項6】 前記第1のpチャネル絶縁ゲート型電界
    効果トランジスタと前記出力ノードとの間に設けられ、
    前記第2の出力信号に応答して導通する第3のnチャネ
    ル絶縁ゲート型電界効果トランジスタをさらに備え、前
    記第3のnチャネル絶縁ゲート型電界効果トランジスタ
    は前記第1のpチャネル絶縁ゲート型電界効果トランジ
    スタが導通状態となるときに導通状態となる、請求項1
    ないし5のいずれかに記載の出力回路。
JP4028624A 1992-02-15 1992-02-15 出力回路 Withdrawn JPH05225782A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4028624A JPH05225782A (ja) 1992-02-15 1992-02-15 出力回路

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4028624A JPH05225782A (ja) 1992-02-15 1992-02-15 出力回路

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05225782A true JPH05225782A (ja) 1993-09-03

Family

ID=12253710

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4028624A Withdrawn JPH05225782A (ja) 1992-02-15 1992-02-15 出力回路

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH05225782A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5886934A (en) * 1996-12-02 1999-03-23 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Semiconductor memory device capable of through rate control of external output signal waveform
JP2008271307A (ja) * 2007-04-23 2008-11-06 Nec Electronics Corp 半導体回路

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5886934A (en) * 1996-12-02 1999-03-23 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Semiconductor memory device capable of through rate control of external output signal waveform
JP2008271307A (ja) * 2007-04-23 2008-11-06 Nec Electronics Corp 半導体回路

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5541885A (en) High speed memory with low standby current
US5504452A (en) Semiconductor integrated circuit operating at dropped external power voltage
US5241502A (en) Data output buffer circuit with precharged bootstrap circuit
JP2624585B2 (ja) 低電流基板バイアス発生回路
US5644546A (en) MOS static RAM with improved soft error resistance; high-level supply voltage drop detection circuit and complementary signal transition detection circuit for the same; and semiconductor device with improved intersignal time margin
JPH0831171A (ja) 半導体記憶装置、内部電源電圧発生回路、内部高電圧発生回路、中間電圧発生回路、定電流源、および基準電圧発生回路
JPH06152334A (ja) リングオシレータおよび定電圧発生回路
JPH06236686A (ja) 半導体装置
CN113970951B (zh) 时钟分布网络、使用其的半导体装置以及半导体系统
EP0639000A2 (en) Flip-flop type amplifier circuit
JPH0810820B2 (ja) Cmos駆動回路
JPH0684373A (ja) 半導体メモリ装置のデータ出力回路
JPS6137709B2 (ja)
US6392472B1 (en) Constant internal voltage generation circuit
KR100416625B1 (ko) 기준전압 변동을 감소시키는 차동 타입의 입출력 버퍼
KR920010824B1 (ko) 반도체 메모리
US4963774A (en) Intermediate potential setting circuit
JP3315130B2 (ja) 半導体集積回路
US6177816B1 (en) Interface circuit and method of setting determination level therefor
JPH0644776A (ja) 電圧発生回路
KR950005171B1 (ko) 전류 미러 증폭회로 및 그의 구동 방법
KR0149224B1 (ko) 반도체 집적장치의 내부전압 승압회로
JPH05225782A (ja) 出力回路
US6586986B2 (en) Circuit for generating internal power voltage in a semiconductor device
JPH0245381B2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 19990518