JPH0522502U - パンツ型睡眠用下着 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本考案の目的は、睡眠時に身体を締付ける様
な部分がなく、しかも通常時は下着として支障なく使用
することのできるパンツ型睡眠用下着を提供することに
ある。 【構成】 周方向の一部には縦方向スリット３を介して
重なり部３Ｃを形成し、該重なり部を任意の重なり代で
固定できる取付手段（４，５ａ〜５ｃ）を設け、腰まわ
り締付用弾性部材を少なくとも上記縦方向スリット３の
位置で中断してなるものである。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は健康増進効果のあるパンツ型睡眠用下着やパジャマズボン等のパンツ 型睡眠用下着に関するものである。以下トランクスを代表例に取り上げて説明す るが、本考案はこれによって制限されるものではない。

【０００２】

【従来の技術及びその問題点】

トランクスは、ブリーフに比較して締付け部分が少なく通気性の良いことや圧 迫感の少ないこと等から、多くの人々に汎用されている。 ところで近年睡眠時の健康増進方法の１つとして、少なくとも寝ている間は身 体に対するあらゆる圧迫や締付けを緩和乃至排除することが提案されている。す なわち身体が部分的に締付けられることによって、血行が悪くなったり、或は東 洋医学で云われているツボが不要に刺激されることによって却って健康を損ねる という説があり、これらの不都合を解決する方法として睡眠時に下着等を着用し ないことが推奨されている。 しかしながら下着をまったく着用しないで、寝ることは、日本人にとって不慣 れであると共に日本人、特に年輩者の道徳間と相入れない部分もあり、更に日本 人の狭い住宅事情もあって仲々とり入れ難いところである。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

そこで本考案の目的は、トランクスやパジャマズボン等は睡眠時着用したまま にするという従来の生活様式を順守するという前提に立って、少なくとも睡眠時 にはトランクス等腰まわり締付用の弾性部材による身体の締付けを緩和でき、し かも起きている間は普通のトランクス等として支障なく使用できるトランクス等 を提供することにある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成した本考案は、トランクス等の周方向一部に縦方向スリットを 介して開閉自在に形成された重なり部を設け、該重なり部の任意位置には重なり 部を任意の重なり代で固定できる取付手段を設けると共に、腰まわり締付用弾性 部材を前記縦方向スリットを含む任意の位置で中断せしめたものであることを要 旨とするものである。

【０００５】

【作用及び実施例】

図１は本考案の代表的な実施例（起きている時の着用状態）を示す正面説明図 であり、図２は図１の変形使用状態（睡眠中の着用状態）を示す説明図である。 本考案トランクスの特徴的な構成は、まずトランクスの周方向一部に縦方向スリ ットを形成した点にある。図例において縦方向スリット３はトランクスの前部に 形成されて排尿用の開閉部としても利用できる様に構成され、該縦方向スリット ３を挟む布片３Ａ，３Ｂは互いに重ね合わされて（図では３Ｂが身体側、３Ａが 表側になる）重なり部３Ｃを形成する。

【０００６】 一方上記布片３Ｂの上部には取付部材として３つのボタン５ａ，５ｂ，５ｃが 縫付けられると共に、布片３Ａの上部には前記ボタン５ａ〜５ｃと嵌め合わすこ とのできるボタン孔４が形成される。またこのトランクスの腰まわり部には符号 ２に示す締付用弾性部材配設部が周方向に沿って設けられるが、該配設部２は周 方向に環状に連続されず、少なくとも上記縦方向スリット３の配設部位で中断さ れて周方向には非連続に構成される。好ましくは図例の様にボタン孔４を２つ以 上形成しておくことが望ましい。

【０００７】 図１は布片３Ａ，３Ｂにおける重なり部３Ｃの重なり代を大きくとって身体に 密着させた状態とするために、ボタン５ａとボタン孔４を嵌め合わせた状態を示 し、このとき腰まわり部の周囲長は小さくなり締付用弾性部材の伸縮力を働かせ てトランクスとして通常の着用が行なえ、従前のトランクスと同様に下着の役割 を果たすことができると共に、布片３Ａ，３Ｂは安定に保持できる。また図２は 前記重なり部３Ｃの重なり代が小さくなる様にボタン５ｃとボタン孔４を嵌め合 わせた状態を示し、腰まわり部は十分に大きくなって身体を締付けることがない 様な周囲長に形成されることとし、下着の様に陰部は覆われているが身体に対し て何らの締付け力をも作用しない状態とする。

【０００８】 すなわち図２の状態として就寝する様にすれば、シーツに陰部が直接接するこ とはなく、しかも身体への締付け部分がないので、前述の健康増進効果を発揮す ることができる。なおボタン５ｂとボタン孔４を嵌め合わせれば、腰まわり部は 緩い状態で腰骨に掛って保持されるので、着用者が立上がったときにトランクス １が簡単にずり落ちてしまうことはない。

【０００９】 上記の取付手段はボタン５ａ〜５ｃを用いるものに限定されず、ホックやベル クロテープ等公知の着脱手段を使用したものでもよく、また上記縦方向スリット ３の形成位置はトランクスの側部や後部のいずれであっても構わず、さらに弾性 部材配設部２の形成は周方向に間欠配設としたり、或は上記縦方向スリット３だ けを除いて全体的に配設したもの等であってもよい。

【００１０】

【考案の効果】

本考案は以上の様に構成されているので、通常の下着として使用できると共に 、身体への締付部分を緩和した状態で陰部を覆いつつ着用することもでき、睡眠 時の健康増進に役立てることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の代表的な実施例で通常の下着としての
使用状態を示す正面説明図である。

【図２】図１に示すトランクスの変形使用状態を示す説
明図である。

【符号の説明】

１ トランクス ２ 締付用弾性部材配設部 ３ 縦方向スリット ４ ボタン孔 ５ａ〜５ｃ ボタン

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 パンツ型睡眠用下着の周方向一部に縦方
   向スリットを介して開閉自在に形成された重なり部を設
   け、該重なり部の任意位置には重なり部を任意の重なり
   代で固定できる取付手段を設けると共に、腰まわり締付
   用弾性部材を前記縦方向スリットを含む任意の位置で中
   断せしめたものであることを特徴とするパンツ型睡眠用
   下着。