JPH0522445U - 排紙装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 排紙カセット（又は排紙トレイ）を装置本体
から引き出すことなく、その中の転写紙の有無を知るこ
とができること。また、複合デジタル複写機６において
は、排紙カセット内の排出紙の有無だけでなく、どの装
置からの排出紙であるのかを排紙カセットを引き出さず
に知ることができること。 【構成】 転写紙の有無を検出する紙検出手段５と、こ
の紙検出手段５からの出力信号に応じて表示を行なう表
示手段４を設けた。また、複合デジタル複写機６におい
ては、上記紙検出手段５と表示手段４に加えて、どの装
置の排出紙かを検出する装置検出手段を設けた。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、複写機若しくは複合デジタル複写機の前側に少なくとも一つの引 き出し可能な排紙カセット又は排紙トレイを有する複写機の排紙装置に関するも のである。

【０００２】

【従来の技術】

従来より、装置本体の前側に、本体から引き出しおよび脱着可能な少なくとも 一つの排紙カセット又は排紙トレイを有する排紙装置を備えた複写機や、同じく ファクシミリ装置やプリンタ装置等を備えた複合デジタル複写機が利用されてい る。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、上記複写機の排紙装置においては、排紙カセット又は排紙トレ イ内の紙の有無は、排紙カセットを実際に引き出してみないと分からなかった。 また、上記複合デジタル複写機の排紙装置においては、排紙カセット内に転写紙 がファクシミリ装置による受信紙のどちらが排紙されているのかわからないとい う問題点もあった。

【０００４】 そこで、この考案は上述した従来の問題点を解消して、排紙カセット（又は排 紙トレイ）を引き出さなくても、排紙カセット内の紙（転写紙等）の有無及び（ 複合デジタル複写機においては）どの装置の排出紙であるのかを使用者が知るこ とのできる複写機の排紙装置を提供することを課題としている。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

この考案の要旨とするところは、装置本体の前側に、本体から引き出し及び脱 着可能な排紙カセット又は排紙トレイを有する複写機の排紙装置において、前記 排紙カセット又は排紙トレイ内の転写紙の有無を検出する紙検出手段と、この紙 検出手段からの出力信号に基づいて、前記排紙カセット又は排紙トレイ内の転写 紙の有無を表示する表示手段を有することにある。

【０００６】

【作用】

したがって、請求項１では、紙検出手段からの出力信号に基づいて表示手段が 表示を行なうので、使用者は排紙カセット（又は排紙トレイ）を装置本体から引 き出すことなく、排紙カセット内の転写紙の有無を知ることができる。

【０００７】 また、請求項２では、紙検出手段と装置検出手段からの出力信号に基づいて、 表示手段がどの装置の紙が排紙カセット（又は排紙トレイ）に有るのか（無いの か）を表示するので、使用者は排紙カセット（又は排紙トレイ）を装置本体から 引き出すことなく、排紙された装置と、その排出紙の有無を知ることができる。 又、請求項３では、排紙カセット内の排出紙が装置毎に別々に重ねて排紙される ので取り出す時に、区別が容易になる。

【０００８】

【実施例】

以下、この考案の実施例を図面を参照して説明する。図１において、複写機本 体１の前面側に操作パネル１ａ、及び複写機本体１と一体に納められ、着脱自在 （引き出し可能）な給紙トレイ２と排紙トレイ３が設けられている。この排紙ト レイ３の前面には表示手段であるＬＥＤ（発光ダイオード）４が設けられ、又複 写機本体１内部の排紙トレイ３側面近傍には紙検知手段である紙センサ５が設け られている（図２参照）。

【０００９】 この構成において、給紙トレイ２から給紙された転写紙は複写機１内部でコピ ーされ、排紙トレイ３に排紙されるが、図２に示すように、転写紙が排紙トレイ ３に排出されている間は紙検出手段としての紙センサ５がそれを検知してＬＥＤ ４を点滅させ、コピー中であることを使用者に知らせる。又、コピー中は排紙ト レイ３を引き出せない構造になっている。

【００１０】 コピー動作が終了すると、ＬＥＤ４の点灯状態が維持されることにより、排紙 トレイ３内に転写紙が有ることを使用者に知らせる。そして、図３に示すように 、排紙トレイ３を引き出して、中の転写紙を全部取り出し、再びセットすると、 紙センサ５が転写紙が無いことを検知してＬＥＤ４を消灯させ、転写紙が無いこ とを使用者に知らせる。

【００１１】 このように、使用者はＬＥＤ４が点滅している時はコピー中であり、点灯して いる時は排紙トレイ３に転写紙が有り、消灯している時は転写紙が無いことを知 ることができる。

【００１２】 次に、ファクシミリ装置及びプリンタ装置等を備えた複合デジタル複写機にお ける実施例を図４を参照して説明する。同図において、同複写機の前面構成は図 １の実施例と同様であるが、排紙トレイ３の前面のＬＥＤは複数個設けてあり、 例えば、プリンタ装置用のＬＥＤ４ａ、ファクシミリ装置用のＬＥＤ４ｂ、複写 装置用のＬＥＤ４ｃの３つが設けられている。また、どの装置から排紙トレイ３ 内に排紙されているかを検出する装置検出手段（図示しない）が設けられている 。この構成において、動作は図１の実施例と同様であって、それぞれの装置にお いて、各ＬＥＤ４ａ，４ｂ，４ｃは、動作中は点滅し、排紙が終了すると点灯継 続し、用紙を取り出して再びセットすると消灯する。例えば、ファクシミリ装置 （図示しない）においては、受信中は装置検出手段、紙センサ５（図２参照）が 作動してＬＥＤ４ｂが点滅し、受信紙が排紙トレイ３内に排紙し終るとＬＥＤ４ ｂは点灯継続するので、使用者はどの装置から排紙されているか一目で知ること ができる。

【００１３】 また、排紙トレイ３内に排出された２種類の紙、例えば図５に示すように、Ｆ ＡＸ受信紙７とコピー済紙（転写紙）８を区別するために、各紙の長手方向が直 交するように、即ち、一方が縦長方向、他方が横長方向となるように排出するこ とにより、取り出す時の区別が容易になる。

【００１４】

【考案の効果】

以上説明したように、排紙トレイ（又は排紙カセツト）の前面に、紙検出手段 の出力信号に応じて転写紙の有無を表示する表示手段を設け、また、ファクシミ リ装置やプリンタ装置等を備えている複合デジタル複写機の場合は、前記紙検出 手段、表示手段に加えてどの装置から排紙されているかを検出する装置検出手段 を設けたので、使用者は排紙トレイを引き出さなくても転写紙の有無を知ること ができ、転写紙（コピー済紙）の取り出し忘れを防止できるため、使用者の負担 を軽減できる。又、複合デシタル複写機の場合、使用者はどの装置から排出され た用紙が排紙トレイの中に有るのかを容易に判断できるという効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案の実施例の複写機の排紙装置の前面形
状を示す斜視図である。

【図２】コピー済紙の排紙中の状態を示す斜視図であ
る。

【図３】排紙トレイを引き出した状態を示す斜視図であ
る。

【図４】複合デジタル複写機の排紙装置の前面形状を示
す斜視図である。

【図５】複合デジタル複写機における２種類の排出紙の
排出状態を示す説明図である。

【符号の説明】

１ 複写機 ３ 排紙トレイ ４，４ａ，４ｂ，４ｃ 表示手段 ５ 紙検出手段 ６ 複合デジタル複写機

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】装置本体の前側に、本体から引き出し及び
   脱着可能な排紙カセット又は排紙トレイを有する複写機
   の排紙装置において、 前記排紙カセット又は排紙トレイ内の転写紙の有無を検
   出する紙検出手段と、 この紙検出手段からの出力信号に基づいて、前記排紙カ
   セット又は排紙トレイ内の転写紙の有無を表示する表示
   手段を有することを特徴とする排紙装置。
2. 【請求項２】装置本体の前側に、本体から引き出し及び
   脱着可能な排紙カセット又は排紙トレイを有し、且つ少
   なくともファクシミリ装置及び複写装置を備えた複合デ
   ジタル複写機の排紙装置において、 前記どの装置から前記排紙カセット又は排紙トレイ内に
   排紙されたのかを検出する装置検出手段と、 前記排紙カセット又は排紙トレイ内の転写紙の有無を検
   出する紙検出手段と、 前記装置検出手段と前記紙検出手段からの信号に基づい
   て、前記排紙カセット又は排紙トレイ内の紙の有無及び
   排出した装置を表示する表示手段を有することを特徴と
   する複合デジタル複写機の排紙装置。
3. 【請求項３】前記排紙カセット又は排紙トレイ内に、前
   記各装置から排出される紙は、各装置毎に紙の長手方向
   が直交するように排紙されることを特徴とする請求項２
   記載の複合デジタル複写機の排紙装置。