JPH05224146A - 光偏向装置 - Google Patents

光偏向装置

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JPH05224146A
JPH05224146A JP4059074A JP5907492A JPH05224146A JP H05224146 A JPH05224146 A JP H05224146A JP 4059074 A JP4059074 A JP 4059074A JP 5907492 A JP5907492 A JP 5907492A JP H05224146 A JPH05224146 A JP H05224146A
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JP
Japan
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light
reflecting member
lens group
optical
lens
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JP4059074A
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English (en)
Inventor
Shintaro Nakagaki
新太郎 中垣
Ichiro Negishi
一郎 根岸
Tetsuji Suzuki
鉄二 鈴木
Fujiko Tatsumi
扶二子 辰巳
Riyuusaku Takahashi
竜作 高橋
Hiroyuki Bonide
博幸 盆出
Tsutomu Matsumura
努 松村
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Victor Company of Japan Ltd
Original Assignee
Victor Company of Japan Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 小型で光の利用効率の高い光偏向装置を得
る。 【構成】 光源から放射された予め定められた方向へ線
状に配列されている光情報を、前記の光情報の配列方向
と直交する方向に偏向させるための反射部材を、前記の
光情報を結像面に結像させるためのレンズ群の絞り位置
に配置する。また前記した反射部材の入射側と射出側と
にそれぞれ設けられるレンズ群を、前記した各レンズ群
における光軸が前記した反射部材上で最大90度の角度
で交わるような態様で配置したり、レンズ系をテレセン
トリックとする。それにより、面積の小さな反射部材に
よって効率良く光偏向を行なうことができ、テレセント
リックのレンズ系の使用により像面湾曲が無い状態の画
像を平面状の結像面に結像させることができ、また、物
体面側及び結像面側との双方についてテレセントリック
のレンズ系を使用すると、像面湾曲の無い状態の画像を
平面状の結像面に結像させた上で、実効的なFナンバー
の小さな明るい光学系を構成できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は光偏向装置に関する。
【0002】
【従来の技術】光偏向装置としては、従来から電気光学
的な光偏向装置、音響光学的な光偏向装置、機械的な光
偏向装置(揺動反射鏡や回転鏡車などの反射部材を機械
的に変位させて光を偏向させるように構成した光偏向装
置)等の各種の動作原理に従う構成形態のものが知られ
ており、撮像装置、表示装置などにおいても光偏向装置
は構成部材として利用されている。図4は表示の対象に
されている画像情報によって強度変調されている状態で
予め定められた方向に線状に並ぶ光情報からなる光を、
前記した光情報の配列方向と直交する方向に偏向させる
光偏向装置で偏向し、それを書込み光として光ー光変換
素子に入力させ、光ー光変換素子から読出された光情報
を投射レンズによってスクリーンSに映出させるように
した表示装置の概略構成を示す図である。
【0003】図4に示す表示装置において、REAはN
個(ただし、Nは2以上の自然数)の画素と対応するN個
(ただし、Nは2以上の自然数)の発光素子が直線的に配
列されている発光素子アレイであり、前記の発光素子ア
レイREAにおけるN個の発光素子から放射される書込
み光WLは、表示の対象にされている画像における1本
の直線上のN個の画素の情報に従った発光強度で予め定
められた期間にわたり同時に発光できるようになされて
いる。N個の画素情報によって強度変調されている状態
で、発光素子アレイREAにおけるN個の発光素子から
出射されたN本の光束は、光偏向装置の反射部材Mgの
回動軸2が、光偏向装置の駆動部1によって図中の矢印
R方向に所定の周期で揺動されることにより、光偏向装
置の反射部材Mgによる偏向動作によって光ー光変換素
子SLMの上から下に一定の移動速度で移動するという
動作態様での動作を繰返し、結像レンズLを介して光ー
光変換素子SLM上に書込み光WLとして投影され、光
ー光変換素子SLMの光導電層部材に結像されて前記の
光ー光変換素子SLMには表示の対象にされている画像
情報が書込まれるのである。
【0004】前記した光ー光変換素子SLMとしては、
例えば図6に例示されているように透明基板BP1と透
明電極Et1と光導電層部材PCLと誘電体ミラーDML
と光変調材層部材PMLと透明電極Et2と透明基板BP
2とを積層して構成されている、所謂、反射型の光ー光
変換素子が用いられてもよい。前記した光ー光変換素子
SLMの構成と動作とについて図6を参照して説明する
と次のとおりである。光ー光変換素子SLMにおいて前
記した透明電極Et1,Et2は透明導電物質の薄膜で構成
されており、また光導電層部材PCLは使用される光の
波長域において光導電性を示す物質を用いて構成され
る。また、誘電体ミラーDMLとしては所定の波長帯の
光を反射させうるように多層膜として構成された周知形
態のものが使用でき、さらにまた光変調材層部材PML
としては、印加されている電界強度に応じて光の状態を
変化させる光変調材、例えば、電気光学効果を有する結
晶、複屈折特性を示す液晶、その他の光変調材層部材が
用いられる。図6においてEは透明電極Et1,Et2間に
所定の駆動電圧を印加するための電源である。
【0005】図6中のWLは光ー光変換素子SLMにお
ける基板BP1側から入射されて光導電層部材PCLに
集光される書込み光であって、この書込み光WLは表示
の対象にされている情報によって強度変調されている。
それで図6に示されている表示装置において、透明電極
Et1,Et2間に電源Eから所定の電圧が供給されている
光ー光変換素子SLMにおける透明基板BP1側から、
前記した光偏向装置の反射部材Mgで反射した画像情報
によって強度変調されているN本の書込み光束が結像レ
ンズLにより光導電層部材PCLに集光すると、前記し
たN本の書込み光束が集光された部分の光導電層部材P
CLの電気抵抗値が、照射された光量に応じ変化して光
導電層部材PCLと誘電体ミラーDMLとの境界には前
記した表示の対象にされている画像情報で強度変調され
ているM本の書込み光による照射光量と対応している電
荷像が良好に形成され、それにより光ー光変換素子SL
Mの光変調材層部材PMLには、光導電層部材PCLと
誘電体ミラーDMLとの境界に形成されたN個の電荷像
による電界が印加される。
【0006】図6中のRLで示されている読出し光RL
が光ー光変換素子SLMの読出し側の透明基板BP2 か
ら入射すると、前記の読出し光RLは透明基板BP2 →
透明電極Et2→光変調材層部材PML→誘電体ミラーD
MLの経路により誘電体ミラーDMLに達して、そこで
反射した読出し光の反射光は、誘電体ミラーDML→光
変調材層部材PML→透明電極Et2→透明基板BP2 →
の経路で光ー光変換素子SLMから出射する。前記のよ
うにして光ー光変換素子SLMから同時に出射したN本
の読出し光の光束は、N個の順次の画素情報と対応して
いる電荷量の電荷が配列されている状態の電荷像による
電界が印加されている光変調材層部材PMLを往復した
光束であるから、その光束は直線的に配列されているN
個の順次の画素情報と対応して光の状態が変化している
ものになっている。前記の光ー光変換素子SLMから同
時に出射したN本の読出し光は投射レンズLpを介して
スクリーンS上に直線的に配列されているN個の光点と
して同時に映出される。なお、図4中には読出し光RL
の光源、及び読出し光RLを光ー光変換素子SLMの読
出し側から光ー光変換素子SLMに入射させるようにす
る手段等についての図示説明は省略されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図4を参照
して説明した従来の表示装置に使用されている光偏向装
置の光学系は、その概略的な構成を図5によって示すこ
とができるが、この図5に示されている光学系をみると
判かるように、従来の表示装置に使用されている光偏向
装置の光学系は、図5中のAーA’線の位置に示されて
いる反射部材Mgの設置が、図5中のBーB’線の位置
に示されている結像レンズLの絞りの位置とは異なって
いる。そのために、従来の光偏向装置においては、A−
A’線位置に反射部材Mgを設置した状態においても、
A−A’線位置に反射部材Mgが存在していない状態で
絞りの位置B−B’を通過する光束と同様に、周辺の光
束も通過している状態にするためには、反射部材Mgと
して大面積のものを使用することが必要とされるから、
反射部材Mgの駆動部としても大きな駆動力が発生でき
るものが必要とされるという問題点がある他、結像レン
ズLによって平面状の画像を得ようとしても、像面湾曲
によって画面の中央部と周辺部との何れかがぼけるとい
う問題が生じる。それで、前記した問題が生じない光偏
向装置の出現が望まれた。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は光源から放射さ
れた予め定められた方向へ線状に配列されている光情報
を、前記した光情報の配列方向と直交する方向に偏向す
るために駆動変位される反射部材と、前記の反射部材に
よって偏向されている光情報を結像面に結像させるレン
ズ群とを備えている光偏向装置において、前記の反射部
材を前記したレンズ群の絞り位置に配置してなる光偏向
装置、及び前記の光偏向装置において前記した反射部材
の入射側と射出側とにそれぞれ設けられるレンズ群は、
前記した各レンズ群における光軸が前記した反射部材上
で最大90度の角度で交わるような態様で配置されてな
る光偏向装置、ならびにテレセントリックのレンズ系を
使用した光偏向装置を提供する。
【0009】
【作用】レンズ群の絞り位置に設置された反射部材は、
小さな面積のものとされても光束の損失を少なくでき、
また、反射部材の入射側と射出側とにそれぞれ設けられ
るレンズ群における光軸が前記した反射部材上で最大9
0度の角度で交わるようにしてレンズ群の絞り位置に反
射部材を設置すると、小面積の反射部材によって一層効
率良く光偏向を行なうことができ、さらに、テレセント
リックのレンズ系を使用すると像面湾曲の問題は生じる
ことがない。
【0010】
【実施例】以下、添付図面を参照して本発明の光偏向装
置の具体的な内容を詳細に説明する。図1は本発明の光
偏向装置を用いた表示装置の概略構成の斜視図であり、
また、図2は本発明の光偏向装置を用いた表示装置の概
略構成の側面図、図3は本発明の光偏向装置の構成原理
及び動作原理を説明するための光学系の概略構成を示す
図である。本発明の光偏向装置を適用して構成した表示
装置の概略構成を示している図1において、既述した図
4について説明した従来の表示装置における各構成部分
と同一の構成部分には、図4中で使用している図面符号
と同一の図面符号を付してある。図1に示す表示装置に
おいて、REAはN個(ただし、Nは2以上の自然数)の
画素と対応するN個(ただし、Nは2以上の自然数)の発
光素子が直線的に配列されている発光素子アレイであ
り、前記の発光素子アレイREAにおけるN個の発光素
子から放射される書込み光WLは、表示の対象にされて
いる画像における1本の直線上のN個の画素の情報に従
った発光強度で予め定められた期間にわたり同時に発光
できるようにされていて、例えば、表示の対象にされて
いる画像情報が、時系列的な画像信号として画像情報の
信号源から表示装置に供給されるようになされている場
合には、画像情報の信号源から出力された時系列的な画
像信号におけるN個の画素情報が直並列変換回路(例え
ばシフトレジスタ)により同時信号に変換されて発光素
子アレイREAに供給される。
【0011】前記のようにN個の画素情報によって強度
変調されている状態で、発光素子REAにおけるN個の
発光素子から出射されたN本の光束は、レンズ群Lfと
光偏向装置の反射部材Mgとレンズ群Lbとからなる光
学系を介して、光偏向されている状態の書込み光WLと
して光ー光変換素子SLM上に投影される。すなわちレ
ンズ群Lfとレンズ群Lbとの共通の絞り位置に設置さ
れている前記した光偏向装置の反射部材Mgは、それの
回動軸2が光偏向装置の駆動部1によって図中の矢印R
方向に所定の周期で揺動されることにより、反射部材M
gで反射した光束をレンズ群Lf,Lbからなる結像レ
ンズで結像された状態で光ー光変換素子SLMの上から
下に一定の移動速度で移動するという動作態様での光偏
向動作を繰返す。それにより、光ー光変換素子SLM上
に投影された前記の書込み光WLは、光ー光変換素子S
LMの光導電層部材に結像されて前記の光ー光変換素子
SLMには表示の対象にされている画像情報が書込まれ
ることになる。
【0012】光ー光変換素子SLMとしては、図6を参
照して説明したような構成及び動作を行なう光ー光変換
素子SLMが使用されるのであり、透明電極Et1,Et2
は透明導電物質の薄膜で構成されており、光導電層部材
PCLは使用される光の波長域において光導電性を示す
物質を用いて構成される。誘電体ミラーDMLとしては
所定の波長帯の光を反射させうるように多層膜として構
成された周知形態のものが使用でき、また、光変調材層
部材PMLとしては、印加されている電界強度に応じて
光の状態を変化させる光変調材、例えば、電気光学効果
を有する結晶、複屈折特性を示す液晶、その他の光変調
材層部材が用いられる。図中でEは透明電極Et1,Et2
間に所定の駆動電圧を印加するための電源である。
【0013】図1中のWLは光ー光変換素子SLMにお
ける基板BP1側から入射されて光導電層部材PCLに
集光される書込み光であって、この書込み光WLは表示
の対象にされている情報によって強度変調されている。
透明電極Et1,Et2間に電源Eから所定の電圧が供給さ
れている光ー光変換素子SLMにおける透明基板BP1
側から、前記した光偏向装置の反射部材Mgで反射した
画像情報によって強度変調されているN本の書込み光束
がレンズLにより光導電層部材PCLに集光すると、前
記したN本の書込み光束が集光された部分の光導電層部
材PCLの電気抵抗値が、照射された光量に応じ変化し
て光導電層部材PCLと誘電体ミラーDMLとの境界に
は前記した表示の対象にされている画像情報で強度変調
されているN本の書込み光による照射光量と対応してい
る電荷像、すなわち、時系列信号におけるN個の順次の
画素情報と対応している電荷量の電荷が配列されている
状態の電荷像が良好に形成され、それにより光ー光変換
素子SLMの光変調材層部材PMLには、光導電層部材
PCLと誘電体ミラーDMLとの境界に形成されたN個
の電荷像による電界が印加される。
【0014】読出し光の光源LSから放射された読出し
光RLが、偏光ビームスプリッタPBSで反射して光ー
光変換素子SLMの読出し側の透明基板BP2 から入射
すると、前記の読出し光RLは図6を参照して既述した
ように、透明基板BP2 →透明電極Et2→光変調材層部
材PML→誘電体ミラーDMLの経路により誘電体ミラ
ーDMLに達して、そこで反射した読出し光の反射光
は、誘電体ミラーDML→光変調材層部材PML→透明
電極Et2→透明基板BP2 →の経路で光ー光変換素子S
LMから出射する。前記のようにして光ー光変換素子S
LMから同時に出射したN本の読出し光の光束は、N個
の順次の画素情報と対応している電荷量の電荷が配列さ
れている状態の電荷像による電界が印加されている光変
調材層部材PMLを往復した光束であるから、その光束
は直線的に配列されているN個の順次の画素情報と対応
して光の状態が変化しているものになっている。前記の
光ー光変換素子SLMから同時に出射したN本の読出し
光は偏光ビームスプリッタPBSを透過した後に投射レ
ンズLpを介してスクリーンS上に直線的に配列されて
いるN個の光点として同時に映出される。これまでの説
明においては、表示の対象にされている画像信号の光情
報をN個の発光素子が直線的に配列されている発光素子
アレイREAを使用して発生させるようにしていたが、
前記した発光素子アレイREAの代わりに表示の対象に
されている画像信号によって強度変調された光ビームを
出力する飛点走査機を使用して画像信号の光情報が発生
されるようにしてもよい。
【0015】図1を参照して既述した表示装置中に用い
られている本発明の光偏向装置は、レンズ群Lfとレン
ズ群Lbとにおける共通の絞り位置に設けられている反
射部材Mgの入射側に設けられているレンズ群Lfの光
軸と、射出側に設けられているレンズ群Lbの光軸と
が、前記した反射部材Mg上で90度の角度で交わるよ
うな態様となるように、前記したレンズ群Lfとレンズ
群Lbとが配設されている場合の構成例であったが、図
2はレンズ群Lfとレンズ群Lbとにおける共通の絞り
位置に設けられている反射部材Mgの入射側に設けられ
ているレンズ群Lfの光軸と、射出側に設けられている
レンズ群Lbの光軸とが、前記した反射部材Mg上で9
0度以下の角度αで交わるような態様となるように、前
記したレンズ群Lfとレンズ群Lbとを配設して本発明
の光偏向装置を構成した場合の構成例を示している図で
ある。
【0016】前記した図2に例示した本発明の光偏向装
置のように、レンズ群Lfとレンズ群Lbとにおける共
通の絞り位置に設けられている反射部材Mgの入射側に
設けられているレンズ群Lfの光軸と、射出側に設けら
れているレンズ群Lbの光軸とが、前記した反射部材M
g上で90度以下の角度αで交わるような態様となるよ
うに、前記したレンズ群Lfとレンズ群Lbとを配設し
た場合には、図1に例示されている光偏向装置に比べて
明るく、しかも小型化された光偏向装置を容易に提供で
きるという利点が得られる。すなわち、結像面における
照度は結像レンズの絞りで決められるが、結像レンズの
絞りは結像レンズの絞り位置に設けられている反射部材
Mgの光軸方向から見た見掛け上の面積によって決ま
る。そして、結像レンズの絞り位置に設けられている反
射部材Mgの光軸方向から見た見掛け上の面積は、反射
部材Mgの入射側に設けられているレンズ群Lfの光軸
と、射出側に設けられているレンズ群Lbの光軸とが前
記した反射部材Mg上でなす角度αの値が小さくなる
程、大きくなるからでである。例えば、前記した角度α
が120度の場合と、角度60度の場合とにおける光学
系の明るさを比較すると、前記した角度αが60度の場
合には角度が120度の場合に比べて光学系の明るさは
1.73倍となる。また、光学系の大きさは、前記した
角度αが小さい程小さくなることは容易に判かる。
【0017】本発明の光偏向装置の構成原理及び動作原
理を説明するための光学系の概略構成を示している図3
は、本来、反射部材Mgの使用によって折曲った状態に
なっている本発明の光偏向装置の光学系を、図示説明を
簡単にするために、レンズ群の絞りの位置Iに設けられ
るべき反射部材Mgの図示表示を省いて光学系を直線的
な状態のものとして図示しているものであり、図3の
(a)〜図3の(c)においてLf,Lb,Lgなど
は、それぞれレンズ群を示しており、また、Iは反射部
材Mgが設置されるべきレンズ群の絞りの位置Iを示し
ている。まず、図3の(a)に示す光学系では、反射部
材Mgが設置されるべきレンズ群の絞りの位置Iを、レ
ンズ群Lfの射出側とレンズ群Lbの入射側とにおいて
前記の両レンズ群Lf,Lbに共通な絞り位置としてい
る。この図3の(a)に例示されている光学系を採用し
て本発明の光偏光装置が構成された場合には、両レンズ
群Lf,Lbに共通な絞り位置Iに設置される反射部材
Mgは小さな面積のものにできるともに、像面湾曲が無
い状態の画像を平面状の結像面に結像させることができ
る。
【0018】次に、図3の(b)に示す光学系では、反
射部材Mgが設置されるべきレンズ群の絞りの位置I
を、レンズ群Lfの射出側におけるレンズ群Lfの後側
主点Hf2からレンズ群Lfの焦点距離ffの位置で、か
つ、レンズ群Lbの入射側におけるレンズ群Lbの前側
主点Hb1からレンズ群Lbの焦点距離fbの位置とした
位置にしており、また、物体面を前記したレンズ群Lf
の入射側におけるレンズ群Lfの前側主点Hf1からレン
ズ群Lfの焦点距離ffの位置になるようにするととも
に、結像面の位置をレンズ群Lbの射出側におけるレン
ズ群Lbの後側主点Hb2からレンズ群Lbの焦点距離f
bの位置となるようにしており、レンズ系がテレセント
リックとされている。それで、この図3の(b)に例示
されている光学系を採用して本発明の光偏光装置が構成
された場合には、両レンズ群Lf,Lbに共通な絞り位
置Iに設置される反射部材Mgは小さな面積のものにで
きるともに、像面湾曲が無い状態の画像を平面状の結像
面に結像させることができる上に、実効的なFナンバー
を小さくできるから明るい光学系が構成できる。
【0019】図3の(c)に示す光学系では、反射部材
Mgが設置されるべきレンズ群の絞りの位置Iを、レン
ズ群Lgの射出側におけるレンズ群Lgの後側主点Hb
からレンズ群Lgの焦点距離fgの位置にしている。そ
れでこの図3の(c)に例示されている光学系を採用し
て本発明の光偏光装置が構成された場合には、レンズ群
Lgの絞り位置Iに設置される反射部材Mgは小さな面
積のものにできる。
【0020】
【発明の効果】以上、詳細に説明したところから明らか
なように、本発明の光偏向装置では光源から放射された
予め定められた方向へ線状に配列されている光情報を、
結像レンズ群の絞りの位置に設置した反射部材によっ
て、前記した光情報の配列方向と直交する方向に偏向し
ていることにより、面積の小さな反射部材を使用するこ
とができ、また、前記した反射部材の入射側と射出側と
にそれぞれ設けるレンズ群を、前記した各レンズ群にお
ける光軸が前記した反射部材上で最大90度の角度まで
の角度で交わるような態様で配置することにより、レン
ズ群の絞り位置に設置される反射部材によって一層効率
良く光偏向を行なうことができ、さらに、テレセントリ
ックのレンズ系を使用すると像面湾曲が無い状態の画像
を平面状の結像面に結像させることができ、さらにま
た、物体面側及び結像面側との双方についてテレセント
リックのレンズ系を使用することにより、像面湾曲が無
い状態の画像を平面状の結像面に結像させることができ
る上に、実効的なFナンバーの小さな明るい光学系を構
成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光偏向装置を用いた表示装置の概略構
成の斜視図である。
【図2】本発明の光偏向装置を用いた表示装置の概略構
成の側面図である。
【図3】本発明の光偏向装置の構成原理及び動作原理を
説明するための光学系の概略構成を示す図である。
【図4】従来の光偏向装置を用いた表示装置の概略構成
の斜視図である。
【図5】従来の光偏向装置における光学系の側面図であ
る。
【図6】光ー光変換素子の構成例を示す側面図である。
【符号の説明】
1…光偏向装置の駆動部、2…光偏向装置の反射部材M
gの回動軸、REA…発光素子アレイ、Mg…反射部
材、SLM…光ー光変換素子、Lp…投影レンズ、S…
スクリーン、L…結像レンズ、Lg,Lf,Lb…レン
ズ群、I…レンズ群の絞りの位置、
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 鉄二 神奈川県横浜市神奈川区守屋町3丁目12番 地日本ビクター株式会社内 (72)発明者 辰巳 扶二子 神奈川県横浜市神奈川区守屋町3丁目12番 地日本ビクター株式会社内 (72)発明者 高橋 竜作 神奈川県横浜市神奈川区守屋町3丁目12番 地日本ビクター株式会社内 (72)発明者 盆出 博幸 神奈川県横浜市神奈川区守屋町3丁目12番 地日本ビクター株式会社内 (72)発明者 松村 努 神奈川県横浜市神奈川区守屋町3丁目12番 地日本ビクター株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源から放射された予め定められた方向
    へ線状に配列されている光情報を、前記した光情報の配
    列方向と直交する方向に偏向するために駆動変位される
    反射部材と、前記の反射部材によって偏向されている光
    情報を結像面に結像させるレンズ群とを備えている光偏
    向装置において、前記の反射部材を前記したレンズ群の
    絞り位置に配置してなる光偏向装置。
  2. 【請求項2】 光源から放射された予め定められた方向
    へ線状に配列されている光情報を、前記した光情報の配
    列方向と直交する方向に偏向するために駆動変位される
    反射部材と、前記の反射部材によって偏向されている光
    情報を結像面に結像させるレンズ群とを備えているとと
    もに、前記したレンズ群の絞り位置に前記した反射部材
    を配置してある光偏向装置において、前記した反射部材
    の入射側と射出側とにそれぞれ設けられるレンズ群は、
    前記した各レンズ群における光軸が前記した反射部材上
    で最大90度の角度で交わるような態様で配置されてな
    る光偏向装置。
  3. 【請求項3】 レンズ系をテレセントリックとした請求
    項1または請求項2の光偏向装置。
JP4059074A 1992-02-12 1992-02-12 光偏向装置 Pending JPH05224146A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012235538A (ja) 2007-07-13 2012-11-29 Mitsubishi Electric Corp 画像読取装置

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