JPH0522398B2 - - Google Patents

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JPH0522398B2
JPH0522398B2 JP63225513A JP22551388A JPH0522398B2 JP H0522398 B2 JPH0522398 B2 JP H0522398B2 JP 63225513 A JP63225513 A JP 63225513A JP 22551388 A JP22551388 A JP 22551388A JP H0522398 B2 JPH0522398 B2 JP H0522398B2
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conductor layer
pressure
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Niiru Ebentofu Furankurin
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Priority claimed from US06/140,937 external-priority patent/US4314228A/en
Priority claimed from US06/140,921 external-priority patent/US4315238A/en
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  • Measuring Fluid Pressure (AREA)
  • Adjustable Resistors (AREA)
  • Push-Button Switches (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は感圧変換装置に関する。特に少くと
も2個の電気的接点間に位置する多数の表面接触
突起を有する微粒子からなる半導体物質の薄い層
が設けられた装置に関する。
電気的装置によつて楽音を発生させることは公
知である。しかしながら、大部分の電気装置は音
量が音質の一方しか連続的に変化させることがで
きないという問題を有している。このことは演奏
者が音楽的表現を自由に行うことの制限となつて
いる。この発明はアナログ変換器に加えられる圧
力に逆比例して変化する接触抵抗を備えた新規で
しかも簡易な感圧変換を利用する装置を提供する
ものである。電子楽器に用いられた場合、複数の
その様な可変抵抗器あるいはスイツチが鍵盤を構
成するために並行して設置される。又あるスイツ
チは楽器の1以上の楽器発生回路の特性を変化さ
せることによつて、楽音変化させるために使用さ
れる。
感圧アナログスイツチは公知である。たとえば
ルーベン(Ruben)の米国特許第2375178号とコ
スタンゾ(Costanzo)の米国特許第3386067号に
は2個の導体板の間に導電物質を含んだ繊維状が
海線状の層を挟持したアナログスイツチが開示さ
れている。2個の導体板が一緒に圧縮されるので
挟持された層を通る電電導通路の数が増し、その
ためその層の電気抵抗が減少する。しかしながら
これらの装置において中間層は圧縮力を解除した
場合に、導体板を離隔し、大部分の導電路を断つ
ために弾力性を備えている必要がある。更に半導
体の層は、上下の導体板間の導電路数を増すため
には巨視的な圧密の状態に依存する。従つて挟持
された層は比較的厚くなければならない。結局そ
のような装置では、繊維状が海線状の層の弾力性
が使用につれ減退することがあり得、このためス
イツチの動作特性を低下させてしまう。
ミツチエル(Mitchell)の米国特許第3806471
号においては、硫化モリブデンのような感圧半導
体物質が開示されていて、それは可変抵抗器か変
換器を構成するため導体板の間に挿入されてい
る。しかしながら、ミツチエルは体積抵抗、即ち
硫化モリブデン層の比較的厚い体積抵抗を利用し
ている。一方本発明は、例えば硫化モリブデン
(詳しくは二硫化モリブデン)の非常に薄い層の
接触抵抗あるいは表面抵抗を利用している。特に
ミツチエルは抵抗層を通して3次元的に広がつた
多数の有限な電流回路を形成するため50から600
メツシユの範囲の硫化モリブデンの粒子を用いて
0.00254から2.54センチの厚さの硫化モリブデン
を開示している。圧縮されるとその容積中の粒子
間の電流回路が増して抵抗値が低下する。半導体
層は永久に2個の電極間に置かれている。
上述の機能的相違に加えて、ミツチエルの構造
では半導体層は2個の導体板の間あるいは導体板
と非導体板との間に半導体表面が露出されず絶縁
板か導体板のどちらかと密接して配置されていな
ければならない。そのような形状は感圧層が必要
上導体かあるいは他の感圧層のどちらかと密接な
接触にはないが、ある接触を少くともしていなけ
ればならない出願人の発明とは基本的に異なる。
そのような配置は、ミツチエルが最初に利用した
個々の物質粒子の表面抵抗の利用よりむしろ構成
物の表面の物理的な接触抵抗の利用を容易にす
る。
本発明の半導体層はまた1ミクロンオーダーの
粒子を用い層の厚さとしては好ましくは0.00254
センチ以下にすることを例示する。更に、種々の
抵抗値が周囲の表面接触の大小により生じるの
で、半導体層の表面は最初に導体電極から空間的
に離れているか接触の関係にあつてもよいが、対
向する表面と密接に接触しないようにしなければ
ならない。薄い半導体層の表面に導体電極が押下
げられると、表面に沿つて多数の接触点が形成さ
れる。この接触点は圧力が加えられるに従い増加
し、導体板間あるいは半導体層の接点間の抵抗を
減じる。表面接触半導体層はバインダーで表面に
保持された適当な微粒子からなる半導体層物質よ
りなる。
本発明の薄い半導体層の重要な利点は半導体層
を形成するのに用いられる半導体物質とバインダ
ーとバインダーシンナーを混ぜ、ミクロン以下の
厚みの層を形成するために所望の層に吹きつけた
り、シルクスクリーン等してもよいことである。
従つて生産に要する労力及び材料が格段に少な
くなる。
上記の利点に加えて、効果的に導体層を被覆す
るために硫化モリブデン(詳しくは二硫化モリブ
デン)を使用すると導体層が空気と接触するのを
防止することができる。このことは、空気に触れ
た時、徐々に腐食する導体板を用いた時に起る問
題を少なくすることが可能である。たとえば、銅
の導体板は大気に触れた場合腐食する。これを防
止するためには、高価な銀か、あるいはそれに変
わる類似の高価な物質を用いなければならない。
しかしながら、硫化モリブデンを吹きつけて導体
板を被覆処理すると腐食の程度が大きく減退し、
銅のような低廉な導体材料を使用可能にできる。
なお、導体板と半導体層の表面かあるいは2個
の半導体層の表面のどちらか一方が密接ではない
が、離隔しているというよりはむしろ接触の関係
にあるという本発明の実施例の他の重要な利点は
大部分のスウイツチに固有のチヤタリングを完全
にではないまでも相当低下することができること
である。しかし、たとえチヤタリングがあつて
も、それはスイツチ装置の接点を横切る抵抗が非
常に大きい時にのみ生じるので、チヤタリングを
生じる抵抗の変化による電圧の変化は非常に少な
くなる。従つて本発明の実施例によるスイツチ構
造はバウンスを生じない。そのようなバウンスの
生じないスイツチはここで開示された改良形のバ
ウンスのないスイツチに対し、常に要求のあるコ
ンピユータ業界に重要な価値のある商業上の応用
範囲を有している。更にスイツチがバウンスを生
じないのみならず、従来のバウンスの生じないス
イツチよりも低廉である。
パールマンの米国特許第4004642号にはタツチ
抵抗装置の楽器への使用が開示されている。しか
し、その装置では、ルーベンとコスタンゾに類似
した方法で半導体物質が2枚の間に挟持される。
特にパールマンは分散された黒鉛のような特別の
物質を含んだ泡ゴムかあるいは泡状の合成重合物
質のような弾力性のある物質を用いている。その
スイツチの構造は、2枚の導体板の間には挟まれ
た泡状の半導体層とオリフイスを有する絶縁層を
有している。こうして圧縮力がくわえられると、
黒鉛で満たされた弾力性のある泡状の層は、楽器
を動作させるための電気的接触が生じるように絶
縁物質中のオリフイスに形を変えて入り込む。そ
の後、加えられた圧縮力は2枚の導体板間の抵抗
を前述した方法で低下させ、音量と音質を変化さ
せる。
パールマンは多孔性の泡状の物質を用いている
ため、大気が容易に排出され、多孔性の抵抗物質
を通して復帰するので、スイツチが加圧された
時、空洞に大気の圧縮が生ずる問題はない。更に
パールマンは黒鉛の含浸された泡状の物質の物理
的弾性を利用しているので、その半導体層は本発
明のものより本質的に厚い。更に半導体層の機械
的弾性の低下は又、スイツチ特性の退化を起す。
従つて、オン状態では感圧可変抵抗を有すが圧
力が除去された場合に、スイツチをオフ状態にす
るため半導体層の弾力性を用いないアナログ変換
装置が望ましい。更に、常に、2枚の導体板ある
いは2個の電極間に接触した比較的厚い半導体層
を通した体積抵抗を用いないアナログ変換装置が
望ましい。
本発明の実施例は、楽器に適したコード(和
音)キーボードに関する。そのようなコードキー
ボードでは、あるコードスイツチが押さえられた
場合、1つ以上の楽音が作り出せるように多数の
コードスイツチがキーボード状に使用される。
各々のコードスイツチは、数個の個々には電気的
に独立したタツチスイツチを設けることにより組
み立てられる。そして前記タツチスイツチは、あ
る接触力が加えられた場合に数個のタツチスイツ
チを閉じるようにきわめて接近して配置される。
本発明の1つの特徴は、コードスイツチの少くと
も数個が(個々に電気的に分離した数個のスイツ
チが各コードスイツチを形成する)共通のスイツ
チ接触をするということである。この共通のスイ
ツチ接触により、個々のスイツチが閉じた場合、
2個以上の異なつた信号が混合される出力バスが
提供される。この2種の機能は2個の接点(その
うちの1個は他のスイツチと共通になつている)
間の半導体層と、他のスイツチのその対応接点か
ら電気的に離れているある接点を合体させること
により可能となる。
本発明の他の重要な利点は、コードが唯一の接
触力を加えることにより作り出せることである。
そして、単に指を回転させることにより、接触力
の加えられる位置を変化させて1以上のノートを
加減することによりコードが変化させられる。こ
れによりコードスイツチの1以上の電気的に独立
なスイツチが開閉動作をする。この機能を達成さ
せるため、個々のスイツチの別別の接点を形成す
る個々のセグメントが各コードスイツチに設けら
れる。単一の接触力を加えることにより、上部の
単一の導体層を個々の導体のセグメントと電気的
に接触させることによつて全てのスイツチが閉じ
られるように、これ等セグメントは比較的接近し
ているが、非接触関係に配置されている。異なつ
た信号が各々のセグメントに結合されている。こ
れ等の信号は抵抗層を通じて結合し、単一り導体
層のスイツチの第2の接点上で混合される。
コードは演奏者が単に圧力を加える指を回転さ
せて簡単に変えることができる。この指を回転さ
せることにより、単一の導体層を他のセグメント
と電気的に接触させたり、あるいは従来接触して
いた1個以上のセグメントと単一の導体層間の接
触を断てる。
本発明の他の実施例では、単一の接触力を加え
ることにより、同時に種々の独立なスイツチング
機能を達成できる。その装置は電池駆動の楽器に
特に適用できる。前記楽器では、キーボードは通
常の楽器に用いられている弦や鍵に置換えるため
に抵抗網として相互接続されたタツチスイツチか
らなる。前記楽器では、単一の圧力を加えること
により2音コードを形成するため、2つの楽音を
発生できることが望まれている。また1つの楽音
の周波数を少しだけ変えることができ、他の楽音
の周波数は一定に保つことができるスイツチ装置
が望まれている。2音コードにおける、ある音を
上記のように変化させることができると新規な音
楽効果が作り出せる。
本発明により、2重のスイツチが同時に単一の
接触力に応答して動作する2重のスイツチ構造を
もつた構成が可能となる。更に、本発明は印加さ
れる圧力に逆比例してスイツチの接触抵抗が変化
するように少くとも1個のスイツチの接点を覆う
半導体層を提供する。急速に圧力を増減させてあ
る楽音のビイブラートやトレモロの効果を、他の
楽音の周波数を変えないで作り出せる。
次に本発明を実施するため原理につき第1図か
ら第8図を参照して説明する。第1図に示すよう
に、アナログスイツチは第1と第2の導体板5
0,52を有し、これ等はその間にギヤツプかチ
ヤンバー60を形成するためのスペーサー54に
よつて互いに隔てられている。少くとも導体板5
0と52の一方はスイツチを閉じるためもう一方
の導体板に向つて押圧されるように弾力性を有し
ている。
第1の導体板50は、第2の導体板52に対向
する面に銀あるいは他の導電物質の薄い導体層6
6が形成されたマイラーのような弾力性のある支
持板64によつて形成することができる。第2の
導体板52はその上に薄い銅面70が配置された
堅いプラスチツクの基体部材68から成る。もち
ろん基体部材68は弾力があつてもよく、薄い面
70は銀かあるいは他の適当な導電物質からなつ
ていてもよい。アナログスイツチを電気的に適当
な利用回路に接続するために導線56と58が
各々銀層66と銅面70に接続される。
最後に半導体物質を含む薄い層62が銅面70
上に吹き付けられるか被覆されるかあるいはその
他の方法で平坦に塗布される。もしくは半導体層
62を導体層66あるいは銅面70と導体層66
の両方に、設けるようにしてもよい。半導体物質
は、スプレー法、スクリーン法あるいは平滑な表
面を形成するために平坦に塗布される他の方法が
可能な適当な組成をしていてもよい。たとえば半
導体物質は液状にするため樹脂のようなバインダ
ーと混合された1から10ミクロンの大きさの粒子
を有する微粒子からなる硫化モリブデン(詳しく
は二流化モリブデン)であつてもよい。吹きつけ
に適当な濃度にするため、樹脂シンナーが加えら
れてもよい。その場合、バインダーと硫化モリブ
デンの微粒子の量は結果的に得られる乾いた半導
体層において、硫化モリブデンに対するバインダ
ーの重量比を約1:1になるように選び、かつバ
インダー溶媒の量は少くともバインダーと硫化モ
リブデンの微粒子とバインダーの溶媒が、スプレ
ー法あるいはスクリーン法あるいはその他の方法
が可能な濃度になるように選ぶ。そして準備され
た溶液を支持板64の導体層66かあるいは基体
部材68上の銅の表面70上にスプレー法、スク
リーン法あるいはその他の方法で被覆し、湿つた
半導体層を形成し、次にその層を乾かして半導体
層を作る。もちろん半導体層は露出した平滑な半
導体層表面を有していれば任意の厚みを備えてい
てもよい。しかしながら半導体物質を保護し、厚
い半導体層が用いられる時に生じる表面の不均一
性を最小にするためには約0.00254センチ以下の
厚さが好ましい。
非常に薄い半導体層を用いることにより、半導
体物質を導体板50の押し下げによつて弾力的に
動かせることができる。更に、圧力が加えられた
場合、減少するのは表面接触抵抗であつて体積抵
抗ではないので、従来の装置よりも半導体物質の
使用量は減少しスイツチの製造はより迅速で容易
になり、費用が少なくてすむ。半導体層を通した
最小抵抗値は、半導体物質とバインダーの比を調
節することにより選択できる。
もちろん半導体物質を、均一で平滑な露出面が
得られるように任意の方法により、選ばれた表面
上でみがいたり、被覆したりあるいは配置しても
よいことは明らかである。半導体表面に対し第2
の導体を押しつけるために加えられる圧力の変化
によつて、接触点の数が変化し、それに伴なつて
半導体部材を横切る抵抗値に変化が起るように半
導体表面上に多数の接触点が得られる限り、任意
の半導体物質が用いられてもよい。半導体層の抵
抗値は半導体物質と樹脂の比を変更することによ
り変化させることが可能である。抵抗変化は、表
面抵抗に基づいているのであつて、体積抵抗には
依存しないので、バインダーと半導体物質との重
量比は好ましくは約1:1である。
第2図に堅いプラスチツクが弾力性のあるマイ
ラー(ポリエチレンテレフタレート)かあるいは
任意の他の適当な物質からなる基体部材12を有
する感圧可変接触抵抗アナログスイツチ10が示
されている。空間的に隔てられた第1と第2の接
触導体14と15からなる導体部13が基体部材
12の一方の表面に配置されている。絶縁スペー
サー18が導体部13の周囲の基体部材12に取
り付けられている。覆い19が、導体部13とそ
の間に空間24を形成するための絶縁スペーサー
18の上部に配置されている。
覆い19はたとえば薄いマイラーのシートから
なる柔軟性のある支持部材20からなる。導体部
13に面した支持部材20の側面には適当な樹
脂、たとえば米国のスペシヤリテイコーテイング
ス アンド ケミカルズ株式会社(Specialty
Coatings & Chemicals,Inc.)で発売してい
るR−20のようなアクリル樹脂と硫化モリブデン
の混合物からなる感圧半導体層22を吹きつけ
る。一例では吹きつけられる液状の組成は5から
10ccの樹脂と、40ccの樹脂シンナーと8.5グラム
の硫化モリブデンを混合することにより製造され
る。もちろん本発明の精神から逸脱しないかぎり
多数の他の樹脂と半導体物質との組成を使用して
もよい。硫化モリブデンはその低雑音潤滑性のた
めに好んで用いられるが、特に海綿状の鉄粉と、
鉄の酸化物あるいは炭化タングステン粉、酸化ス
ズ粉、硼素粉あるいは任意の他の半導体物質が用
いられてもよい。
覆い19は、導体部13に対して感圧抵抗層2
2が常に空間的に隔つた関係にある(即ちスイツ
チが常開している)ように少くとも絶縁スペーサ
ー18の上部に接着されているかあるいは機械的
に固着される。覆いの接着あるいは固着は空気の
もれが生じるようになされる。さもなければ後で
他の実施例において言及するように、空気の流通
路を設けなければならない。
第3図では感圧抵抗層42が導体部13の上部
に配置され、更に、たとえば銀の極めて薄い層か
らなる導体層36が導体部13上の抵抗層42に
面している支持部材の表面上に配置されている。
覆い19が導体部13と接触するように押し下
げられた場合は、感圧抵抗層22,42あるいは
62(それぞれ第2図、第3図および第1図に対
応する)が第1の接触導体と第2の接触導体の間
で直列になるように感圧半導体層が導体部13と
覆い19との間に位置する限り他の構成も可能で
ある。抵抗層に多かれ少なかれ圧力が加えられる
と、それに伴ない表面接触が起り、隣接した導体
間の抵抗が変化する。
再び第2図と第3図に関して、支持部材20が
押圧されると囲い部24に蓄えられた空気24が
圧縮されてたとえば覆い19と絶縁スペーサー1
8との間、あるいは絶縁スペーサー18と基体部
材12との間の接合点を通つて排出される。圧力
が覆い19から取り去られると支持部材20の弾
性力は囲い部24に生じる部分的真空状態を克服
するには不充分で、覆い19は押圧された状態の
ままに保たれる。このため、スイツチ10は常開
状態に復帰するのを妨げられる。この問題をさけ
るため覆いが圧縮されたり、圧力が除去された場
合基体部材12を貫通するオリフイス26を設け
て覆いを押したりあるいは離したりするときに空
気が囲い部24に流入したり囲い部24から流出
したりするようにする。もちろん他の適当な圧力
解放機構が可能で、たとえばオリフイス26を覆
い19あるいは絶縁スペーサー18に設けるよう
にしてもよい。しかしながら図示したように基体
部材12にオリフイス26を設けることが望まし
い。
次に第4図には使用可能な導体パターンが概略
的に示されている。特に感圧可変抵抗アナログス
イツチが接触導体14,16のパターンと利用回
路28に対する接続関係を示すため、覆いを取り
除いた形で示されている。特に第1の導線32は
利用回路28の一方の入力端子と、異なる径を有
しかつ端部が開いた複数の円形状の第1の導体1
6との間に接続されている。第2の導線34は利
用回路28の他の端子と、異なる径を有しかつ端
部が開いた複数の第2の導体14との間に接続さ
れている。第1と第2の導体16と14の円状部
は各々空間に離隔した状態で互いに挟み合うよう
にされ、導体部13を囲む絶縁リング18のよう
な絶縁スペーサーと共に基体部材12上に配置さ
れる。このように覆い19を押圧することによ
り、第1の導体16と第2の導体14との間の半
導体層によつて形成される抵抗31を通して電気
的通路が形成される。
圧力を印加して導線32と34間に生じる抵抗
値の範囲は導体14と16間の間隔を増加するこ
とにより増加させられる。
第5図には加えられる圧力に逆比例して変化す
る表面接触抵抗を有するバウンスの生じないスイ
ツチ装置を提供する本発明の原理を示す他の例が
示されいる。特に、バウンスを生じないスイツチ
装置100はマイラーや堅い可塑性の物質あるい
は、任意の他の非導電性材料からなる第1の支持
部材102を有している。第1の導体104は支
持部材102上に配置され、第1の感圧抵抗層1
06が導体104上にこれと電気的に接触するよ
うに配置される。
第1の感圧層106と対向するようにマイラー
や堅いプラスチツクあるいは他の適当な非導電性
の物質である支持部材110、支持部材110の
一方の表面に配置された導体112と、導体11
2を覆いそれと電気的導通関係にあるように配置
された第2の感圧層114を含む構造体が設けら
れる。第2の支持部材110、第2の導体112
と第2の感圧層114からなる構造体は第1の支
持部材102と、第1の導体104、第1の感圧
層106からなる構造体に対向するように位置付
けされる。第1の感圧層106の露出面108は
第2の感圧層114の露出表面116と密接では
ない接触関係にあり、これにより密接でない接触
接合部118を形成する。
前に示したように、第1と第2の感圧層はもつ
と大きな形状も可能であるが、好ましくは数ミク
ロンの大きさの粒子からなる特別な粒子状の半導
体物質から形成される。微粒子からなる半導体物
質はバインダー物質、必要ならばバインダーシン
ナーと混合されて導体104と112に各々スプ
レー法、シルクスクリーン法あるいは他の方法で
配置される。このようにして形成された感圧層1
06と114はその平均表面から外に突出した多
くの粒子を有していて微粒子からなる半導体物質
の微小な突起を形成する。この微小な突起のた
め、第1と第2の感圧層は密接でない電気的接触
をする。しかしながら、圧力が加えられて2表面
が合い、圧縮されると感圧層上の微小な突起は互
いに押し合つて、更に電気的接点の数を増して接
合部118の抵抗を減じる。しかしながら、既に
少数の電気的接点は存在しているので(各々の感
圧層が互いに圧縮されていない場合、接触点は非
常に少なく、このため接合部は非常に高い抵抗に
なつているが)従来のスイツチにおいて機械的接
点がお互いに接触した場合に生じるチヤタリング
はほとんど除去される。更にチヤタリングは接合
部118の抵抗が非常に高くて、接合部118の
電圧降下が非常に高いときのみ起る。
動作時圧力が加えられて感圧層が相互に圧縮し
合うと、半導体部材の微小な突起間の接触点の数
が増し、このため接合部118の抵抗が減少し、
接合部の電圧降下を減少させる。したがつてしき
い値回路あるいは利用回路122に導体104を
接続している導線128上の出力電圧が第6図に
示すように増加する。そしてこの出力電圧をしき
い値回路122に印加することによつてしき値回
路122の出力部130でバウンスがなく、チヤ
タリングもないオフ状態からオン状態への切り替
えを第7図に示すように達成することができる。
次に第8図には唯一の導体が感圧層を有してい
る本発明の原理を示す他の例が示されている。こ
の例では密接な電気的接触関係にあるように配置
された感圧層134を有する導体132が絶縁支
持部材130の上部に配置されている。第2の導
体138は同様に第2の支持部材140上に配置
されている。第2の導体138は感圧層134の
表面136と密接でないが接触関係にあるように
配置されている。前に説明したと同じように、微
細な突起により、導体138は半導体層132と
ほとんど非導通関係にありこのため導体138と
感圧層表面136との間に非常に高い接触抵抗が
生じる。
この例によれば種々の粒子の大きさや層の厚み
を選ぶのは可能ではあるが、スイツチの接点を開
閉することにより生じる電気的なチヤタリングの
量と硫化モリブデンの粒子の大きさとの間には明
らかに逆比例の関係が存在することが見出され
た。すなわち硫化モリブデンの粒子を細かくすれ
ばする程、スイツチを開から閉状態へ、あるいは
逆の状態への切り替えはより滑らかになる。特に
粒子径が1ミクロン以下あるいは好ましくは約
0.7ミクロンの場合に、ほとんどチヤタリングの
ないスイツチの切り替えができる。
第9図と第10図は本発明による圧力で作動す
る2重のスイツチ装置を示している。このスイツ
チ装置はマイラーの薄いシートのような柔軟な弾
力性のある物質からなる支持部材212を有して
いる。支持部材212は、更に第1の部分あるい
は底部214と第2の部分あるいは上部216を
有している。支持部材の第1の部分214と第2
の部分216は、第2の部分216が第1の部分
214に対して、離れたまま被さるように折り曲
げられる折り曲げ線218によつて区分される。
複数の導体が支持部材212上に配置される。
第1の端子222に電気的に接続される第1の導
体220が第9図ではU字形で示されているが任
意のパターンでもよい第1のパターン224で支
持部材212の表面上に配置される。電気的に第
2の端子232に接続される第2の導体230
は、第9図においては第1の導体220のU字形
のパターン224の足間に位置した直線の導体パ
ターンである第2のパターン234で支持部材2
12上に配置される。第1の導体220の第1の
パターン224と第2の導体230の第2のパタ
ーン234は支持部材212の第1の部分214
上に配置されている。
第3の導体240は電気的に第3の端子242
に接続されており、第1の導体パターン224と
鏡像的関係にある導体パターン244で支持部材
212の第2の部分216上に配置される。第4
の導体250が電気的に第4の端子252と接続
されている。第4の導体250は第1の部分21
4を横切つて支持部材212の第2の部分216
まで配置されている。第4の導体250は第2の
パターン234と鏡像的関係にあるパターン25
4で支持部材212の第2の部分216上に配置
される。
半導体層260が第1、第2、第3、第4の導
体の少くとも1個の導体上に配置される。もちろ
ん半導体層260は第9図のように複数の導体上
に配置されていてもよい。第9図では半導体層は
第1及び第3の導体220と240上に配置され
ている。このため半導体層260が配置されてい
る導体への直接的な電気的接触は生じない。むし
ろ電気的接触は半導体層を通して生じねばならな
い。このため導体220と240によつて形成さ
れるスイツチと直列に電気的な抵抗があるように
導体220と240間に接触抵抗が効果的に形成
される。
本発明による2重の圧力動作形スイツチの構造
は、折り返し線218に沿つて支持部材212を
折り返すことにより形成することができる。その
場合第1の導体220と第3の導体240のパタ
ーン及び第2の導体230と第4の導体250の
パターンは縦方向に整列する。従つて、第1と第
3の導体は2重スイツチ装置の1個のスイツチ接
点を形成し、第2と第4の導体は第2のスイツチ
接点を形成する。
スペイサー262が第1の導体220と第3の
導体240を、又、第2の導体230と第4の導
体250を空間的に離れた関係に維持するため、
第1の部分と第2の部分との間の導体の周囲に配
置される。更に縦方向に印加される力により、第
1と第3の導体220と240及び第3と第4の
導体230と250が同時に電気的導通関係にな
るように、第1の部分214上の第1の導体22
0と第2の導体230及び第2の部分216上の
第3の導体240と第4の導体250は横方向に
近接していなければならない。
上に説明したスイツチ装置は楽器に使用されて
もよい。特に第1と第2の利用回路264と22
6を有する楽器に使用されてもよい。第1の利用
回路264は第1の周波数を有する第1の楽音を
発生し、第2の利用回路266は第2の周波数を
有する第2の楽音を発生するかあるいはたとえば
第1の楽音の音量を調整するために設けられる。
利用回路264と266はたとえば楽音を回路中
の選択された抵抗器の値を変化させることによ
り、変化させることができる米国特許第3609203
号あるいは第3796759号において開示されている
ごとき任意の適当な回路構成をしていてよい。本
発明のある重要な利点は、半導体組成層260に
より、ある利用回路の抵抗を、圧力の作用で変化
できることである。
指で前記した2重スイツチ装置に、第10図に
示すように力を加えることにより、2個の楽音あ
るいは1個の楽音のパラメータを同時に制御でき
る。この力により、第1と第3の導体230,2
40からなる第1のスイツチと、第2と第4の導
体230と250からなる第2のスイツチが閉じ
る。第9図と第10図に示されている第1の導体
220と第3の導体240の上に配置された半導
体層260のため第1と第3の導体220と24
0が直接接触することを防止され、この結果第1
と第3の導体220と240が閉じると、電流は
半導体層260を介して流れる。半導体層が接触
する力の量を変化させると接触抵抗量を変化させ
ることが可能である。こうして、本発明の好まし
い実施例では、スイツチ装置に加えられる指の圧
力の変化により、第1の利用回路264によつて
作り出せる楽音の周波数を、半導体層に接続して
いない他の利用回路266からの周波数は一定に
保ちながら変化させることができる。前記スイツ
チ装置により楽器のための音響効果を提供でき
る。
本発明により構造上の様々な変更が可能である
ことはもちろん言うまでもない。たとえば支持部
材の導体により形成されるパターンは、2個のス
イツチの導体が互いに十分接近していて、操作者
の指で同時に作動できれば任意の構造を有してい
てよい。更に第1と第3の端子が第1の支持部材
に、第2と第4の端子が第2の支部部材に取り付
けられていてもよい。
この実施例では唯一個の支持部だけが柔軟であ
ればよくしたがつて他の支持部は堅くてもよい。
本発明の2重構造のスイツチは他の多くの応用
が可能である。たとえば一方のスイツチは回路と
電源との間に接続されて回路の開閉を行い、他方
のスイツチは、たとえば音量を変化させるために
使用することができる。
前述した半導体層の重要な利点は、半導体層を
含んだスイツチをほとんどバウンスの生じないも
のにすることである。このため半導体層はスイツ
チ接点が最初に接触した時に生じる信号のスパイ
クを生じさせない接触抵抗を与える。
第11図には本発明の他の実施例が示されてい
る。これは、第1の支持部材270と第2の支持
部材272からなる。第1の支持部材270は柔
軟なマイラー、堅い可塑性の物質、あるいは他の
適7当な非導電支持部材である。また第2の支持
部材272は第1の支持部材270と向き合い、
ある一定の間隔を保つて位置している。第1の導
体274は第1の支持部材270の表面上に配置
されている。導体274は複数のインターデジタ
ル電極指278を有する第1の接点部材276を
含んでいる。第2の接点部材280もまた複数の
インターデジタル電極指282を有している。第
1の接点部材276は電気的に第1の端子284
に接続されていて、第2の接点部材280は電気
的に第2の端子286に接続されている。第1の
利用回路288が第9図の実施例で既に説明した
ように第1の端子284と第2の端子286間に
電気的に接続される。
第2の導体290が同様に第1の支持部材27
0の表面に配置されている。第2の導体290は
第1の導体274の囲りに配置されたU字形のパ
ターンをしている。前述の実施例のように第1の
導体274と第2の導体290は、単一の縦方向
に印加される圧力が第1の導体274と第2の導
体290をそれぞれ有するスイツチを同時に作動
させるように、第1の支持部材上に横方向に十分
近接して配置されている。
第11図に示される本発明の実施例はまた第2
の支持部材272の一方の表面上に第1の導体2
74と対向するように配置された第3の導体29
2と、第2の支持部材272の同一の表面上に第
2の導体290と対向するように配置された第4
の導体294を具備している。そのため第1の導
体274と第3の導体292が第1のスイツチの
接点を形成し、第2の導体290と第4の導体2
94が第2のスイツチの接点を形成する。
この実施例においては、第3の導体292は第
1の導体274を全て十分に覆う形状を有する第
2の支持部材272上の導電部である。第4の導
体294は第2の導体290に対応した大きさと
形状を有している。第1、第2、第3と第4の導
体274,290,292と294は任意の適当
な物質からなつていてよく、たとえば吹き付けら
れた銀の薄い層、銅の薄い層あるいは他の適当な
導電物質であつてもよい。
可変接触抵抗を得るために、半導体層296が
第1の導体274を覆うように配置されていてよ
い。又半導体層296は第3の導体292を覆う
ように配置されていてよい。あるいは2個のスイ
ツチが可変接触抵抗を有するようにするためには
半導体層は第2と第4の導体290,294の一
方かあるいは両方上に配置されていてもよい。
更に他の実施例では半導体層296はなくても
よく、第3の導体292は単に半導体組成で形成
されていてもよい。この場合前に説明した銀層や
銅層の分離した導電層を第3の導体292に設け
る必要はない。もちろん、これはインターデジタ
ル電極指278と280の各々が十分に接近し
て、半導体層の横方向の抵抗が、最大の圧力が加
えられた時比較的低いために可能となる。
第2の利用回路298は第2の導体290と第
4の導体294との間に接続される。
複数の同様な2重スイツチを鍵盤構造に配列す
ることができ、この場合各スイツチの第4の接点
を共通に接続すると、複数の2重スイツチを鍵盤
構造に相互に接続する接点の個数を最小にするこ
とができる。
本発明によれば、特に電子楽器のタツチボード
を構成するのに適した多重タツチスイツチ装置が
提供される。本発明による多重タツチスイツチ装
置では、スイツチ装置の1個の導体が異なつた周
波数を有する2個以上の信号を混合する働きを果
し、これにより和音(コード)を発生させること
ができる。
第12図には単一の接触圧力が加えられた時、
和音を発生する多重タツチスイツチ装置310の
部分断面図が示されている。多重タツチスイツチ
は機能的に2個以上の組に分けられた複数の個々
に電気的に分離したスイツチを有している。個々
の組は和音スイツチを具備している。複数のコー
ドスイツチはキーボードを形成するため並んで配
列されている。特に、多重タツチスイツチ装置3
10は、堅い可塑性の絶縁物質か、弾性的に変形
可能なマイラーのような物質から作られている第
1の支持層320を有する。複数の多重セグメン
トを有する導電層322は、第1の支持層320
の上面332に取り付けられる。導電層322の
各々は、個々に電気的に絶縁されたスイツチ32
5,327,329,331の一方の接点に対応
する導体324,326,328,330を有す
る1個の和音スイツチを示す。単一の接触力が加
えられると、和音が発生される本発明の実施例に
おいて、数個の電気的に絶縁された導体324,
326,328,330は、操作者の指が多重タ
ツチスイツチ装置310を押した時、導体32
4,326,328,330の上面が接触でき、
これによりスイツチ325,327,329,3
31の全てを閉成するように互いに十分接近して
配置される。
導体324,326,328と330は導電物
質からなる単一層であつてもよいが、好ましくは
これ等導体の各々は第1の支持層320の上部に
取り付けられた導体層と、その導体層を全面を覆
う半導体の非常に薄い沿うを形成するため、吹き
つけ、被覆遮断、静電的メツキ、真空蒸着あるい
は他の方法で配置された半導体層から形成され
る。
例えば導体324は半導体層326が上部に形
成された導体層334を有する。
導体324,326,328,330は必要な
電気的絶縁を得るため、横方向に互いに分離して
いる。絶縁スペーサーが和音スイツチを形成する
導体間には使用されていないので、演奏者の指を
タツチスイツチの表面上に滑らせるだけで和音の
滑らかな切り替えを達成することができる。一方
多重セグメント導体層322すなわち和音スイツ
チを囲むために絶縁スペーサーは必要である。た
とえば第13図の実施例において、上面372上
に配置された複数の個々に電気的に絶縁されたス
イツチの組はスペーサー338によつて囲まれて
いる。
更に多重タツチスイツチ装置310は、全ての
コードスイツチに共通な単一の導体層342が取
り付けられた底面340を有する第2の支持層3
44を具備している。導体層342は第2の支持
層344の底面340にメツキ、吹きつけ、静電
メツキあるいは他の適当な方法により形成され
る。
必ずしも必要ではないが好ましくは第2の半導
体層346が導体層342の他方の表面に形成さ
れる。第2の支持層344、導体層342と半導
体層346からなる構造は、横のスペーサー33
8に、半導体層346がコードスイツチの半導体
層に対して配置されるように取り付けられる。第
2の支持層344、導体層342と半導体層組成
層346は弾性的に変形可能であり、このため多
重タツチスイツチ装置310を指で押すと、半導
体層346が導体324,326,328,33
0の組の1つの半導体層の1個以上と電気的に接
触する。
したがつて、1個のコードスイツチに対応する
スイツチ325,327,329,331の各々
は独立のスイツチ動作し、これ等のスイツチの全
部あるいは幾つかが同時に閉成する。
第12図に示すように単一の高周波信号を発生
する電圧制御発振器(VCO)350が公知の最
高オクターブ発生器352に接続される。この発
生器はたとえば異なつた周波数を有する複数の信
号を発生させる分周器から成る。前述した多重タ
ツチスイツチ装置310を利用して和音を発生さ
せるためには、4個のノート(note)を選びこれ
等ノートの個々の周波数を確認するだけでよい。
和音を構成する周波数の1つを出力するオクター
ブ発振器出力線は導体324,326,328,
330の1つに接続され、同様に残りの導体は他
の選ばれた周波数の出力信号を出力するオクター
ブ発生器352の適当な出力に接続される。した
がつて接触力が多重タツチスイツチ装置310に
加えられた場合、半導体層346は押し下げられ
て導体324,326,328,330の1個以
上の半導体層と接触するようになる。このため異
なつた周波数を有する1つ以上の信号が単一の導
体層342に結合されて、ここで混合されて増巾
器354に入力され、その後スピーカ356によ
り音声に変換される。
図示した例では導体324の導体層334がコ
ードの根音の周波数を出力するオクターブ発生器
352の出力端子に接続されている。更にコード
の根音をより簡単に演奏するようにするために、
導体324は他の326,328,330より巾
広く形成されている。
もしも演奏者が異なつた周波数の4種のノート
を有する和音を演奏しようとする場合には、半導
体層346を導体324,326,328,33
0の各々に接触せしめる位置に接触力を加えさえ
すればよい。コードからある和音を削除しようと
する場合には、演奏者は指をわずかに動かして接
触圧を除去し、1個以上のスイツチを解放すれば
よい。即ち、半導体層346と導体324,32
6,328,330上の1個以上の半導体層との
間の接触は第2の支持層344が弾力性を有する
ため、接触力が取り除かれた場合に開放する。
上記の記載は4個の導体324,326,32
8と330に関してなされているが、明らかに本
発明の趣旨から逸脱しないならば任意の個数のス
イツチが各コードスイツチに利用されてもよい。
更に演奏者が種々の異なつた和音を単独にあるい
は組み合せて演奏できるようにするため、数個の
コードスイツチを一列にキーボード状に配列する
ことができる。数個のコードスイツチが一列にキ
ーボード状に配列された場合、第2の支持層34
4、導体層342と半導体層346はキーボード
を形成するコードスイツチ全てに対し同じもので
もよい。
多重タツチスイツチ装置310はキーボードス
イツチ配列に積み重ねられる単一の開閉スイツチ
を備えていてもよい。たとえば、第12図におい
て第1の開閉スイツチ導体360は第2の支持層
344の上面に配置され、第2の開閉スイツチ導
体362は第1の開閉スイツチ導体360に面す
るよう第3の支持層364の底面上に配置されて
いる。第1の開閉スイツチ導体360と第2の開
閉スイツチ導体362は、たとえば第2の支持層
344と第3の支持層364との間に固着された
長方形断面を有するストリツプからなるスペーサ
ー366によりお互いに隔てられ常開スイツチ形
態にある。
1つの使用例では、開閉スイツチは、電圧源3
61と電圧制御発振器(VCO)とオクターブ発
生器との間に接続される。このためキーボードが
操作されない間は電力はVCOやオクターブ発生
器に供給されない。
第13図にはそれぞれが4個の導体370の組
322を有する複数のコードスイツチ372の上
部断面図が示されている。前に説明したように電
気的に絶縁された導体370の各々は第12図に
示したオクターブ発生器352のある出力に結合
された個々のスイツチを示している。スイツチが
第12図の半導体層346と導体370を接触さ
せることにより閉じられると、オクターブ発生器
からある信号は異なつた周波数を有する他の信号
と半導体層を通じて結合され、第1の導体層34
2上で混合する。
第14図には、第12図の多重セグメントの導
体層322が4個の電気的に絶縁された導体より
はむしろ単一の連続した導体からなる本発明の他
の実施例が示されている。この例ではキーボード
は各導体を第12図に示すオクターブ発生器35
2からの出力に接続することにより形成される。
特に第14図には多数の電気的に連続した導体3
80,382,384が示されており、個々のス
イツチを常開状態に保つため各導体はスペーサー
390によつて囲まれている。
第15図には、第14図で示された多重スイツ
チ装置の断面が示されている。導体380,38
2と384は第1の支持層379上に配置され、
スペーサー390が導体380,382,384
間に配置されている。
導体380は、第1の支持層379の上面上に
位置した導体層387と導体層387の上面を覆
う半導体層388を有している。
導体層393と半導体層394とを重ねて固定
された低面を有する第2の支持層392は前述の
方法と同様に、導体380,382,384と対
向するようにスペーサー390の上部に取り付け
られている。
第15図の多重スイツチ装置は、付加的な開閉
スイツチを積み重ねることができる。この開閉ス
イツチは、導体層397を第2の支持層392の
上面に形成し、更に導体層397と対向する第3
の支持層395の下面に導体層396を形成する
ことにより作ることができる。支持層395はス
ペーサー398により隔てられている。
次に第16図の圧力変換器は堅い基体部材41
2、下部416と上部418を有する折り曲げら
れた柔軟な基体部材414、ダイヤフラムスペー
サー422、弾力性のある変形可能なダイヤフラ
ム424と保持リング426を有している。
第17図には、柔軟な基体部材414が折り曲
げられていない状態で示されている。基体部材4
14には、下部円形部416から延びた接続部4
28が設けられている。下部円形部はヒンジ部4
34によつて上部円形部418に取り付けられて
いる。第1の導体436が基体部材414上の下
部416の中心部に接点パド440を設けるため
接続部428から長するようにして配置される。
第2の導体438が接続部428から始まり、下
部416の周囲の半円状の通路を通つてヒンジ部
434を横切り上部418の中心部に終つて、接
点パド442を形成するように基体部材414上
に配置される。第1の導体436と第2の導体4
38は基体部材414の表面に沿つて、お互いに
電気的に絶縁されている。
第1の導体436と第2の導体438は前述し
た実施例と同様に形成される基体表面上の選択さ
れた領域に配置された銀の非常に薄い層である。
接点パド440,442、上部と下部418,4
16は任意の望ましい形状に形成することができ
る。しかしながら接点パド440と442は両方
共同じ形状を有していなければならず、また上部
418が折り曲げ線444に沿つて折り曲げられ
たとき、接点パド442と接点パド440とが縦
方向に整列し、上部418が下部416の方へ押
されると、接点パド440と442との間に電気
的導通が生じるように、それぞれ下部416と上
部418上に位置付けられていなければならな
い。
上部418を下部416に接触せしめる圧力の
変化に応答して、第1と第2の導体436,43
8間の電圧降下を変化させるために、半導体層4
46を円形接点パド440を含む第1の導体43
6を被覆するように形成する。同様に、必ずしも
必要でないが、半導体層448を、接点パド44
2を特に含む第2の導体438を被覆するように
形成する。半導体層は前述した実施例の場合と同
じように作ることができる。
再び第16図を参照する。好ましくは1.27×
10-3から1.27×10-2センチの範囲の薄いマイラー
からなる柔軟な基体部材は、ドーナツ形のスペー
サー420をサンドイツチする形に折り曲げられ
る。接点パド440と442とが間隔を置いて対
向するように下部416と上部418を保持しつ
つ、粘着性物質をスペーサー420の上面及び下
面に付着する。柔軟な基体の下部416の下面4
28は基体部材412の上面450に接着され
る。こうして、柔軟な基体414の下部416は
堅い基体412により強固に保持され、一方基体
414の上部418は下部416と接触するよう
に縦方向に動かせる。
第16図と第17図においてスペーサー420
は、柔軟な基体414の下部416と上部418
を周囲全体に亘り、あるいは少くともその大部分
に接着させるように配置されている。ある場合に
はスペーサーは適当な形状の両面貼着テープであ
つてもよい。
もしもスペーサー420が柔軟な基体414の
上部418と下部416をその周囲全体亘につて
接着する場合には、スペーサー420に形成され
る空間と変換器410の外側との間に呼吸孔42
9を形成する必要がある。スペーサー420によ
つて形成される空間に入り込まないことが望まし
い湿気は、圧力の変化が加えられるダイヤフラム
424の側に存在することは明らかである。孔4
29は反対側にあるので、好ましくない湿気がス
ペーサー420によつて形成される空間に入り込
むことを防止できる。
弾性的に変形可能なダイヤフラム424が次に
柔軟な基材部材の上部418に接着されたダイヤ
フラムスペーサー422の上面に接着される。ス
ペーサー422は正方形か長方形の断面をした環
状かドーナツ形の部材であつてもいいし、又両面
接着テープで形成してもよい。この結果ダイヤフ
ラム424の周辺縁は、基体部材414の上部4
18に対して空間的に隔つた関係にある。しかし
ながら、柔軟な基体部材414の上部418を増
減する圧力に対し連続的に応答させるために、ダ
イヤフラムスペーサー422の端から横方向に隔
つたダイヤフラム424の中央部が基体部材41
4の上部418の上面に接着される。したがつ
て、ダイヤフラム424に対して加えられている
圧力が増加すると、上部418は半導体組成で被
覆されたパド442が半導体組成で被覆されたパ
ドと電気的に導通状態になるまで下に押し下げら
れる。上部418に対して加えられる圧力が大き
くなればなる程、上下の接点パド442と440
間の接触抵抗は小さくなり、第1と第2の導体4
36と438間の電圧降下は小さくなる。圧力が
減じると、たとえばダムラバーのような伸縮性の
あるゴムから形成されたダイヤフラム424の固
有の弾性のため、上部418が下部416から離
れるように引張られ、上下接触パド440,44
2間の接触抵抗が増加する。ダイヤフラム424
に対して加えられる力が十分小さくなると、上下
の接点パド440,442間の接触が切れて、抵
抗が無限大になる。
好ましくはダイヤフラム424は保持リング4
26によりダイヤフラムスペーサー422の上部
に接着される。保持リング426は、ダイヤフラ
ム424がその保持リング426とダイヤフラム
スペーサー422との間に確実に平坦に保持され
るようにダイヤフラム424の周囲に接着され
る。第18図と第19図には本発明の別の実施例
が示されていて堅い基体412、柔軟な基体46
0、ダイヤフラムスペーサー422、ダイヤフラ
ム424と堅い保持部材426からなる。前述の
実施例のように柔軟な基体部材460の下部46
2の下面は堅い基体412に接着されている。更
に、スペーサー422はダイヤフラム424を柔
軟な基体部材460に接着している。ダイヤフラ
ム424の中央部は、柔軟な基体部材460のフ
ラツプ(flap)部464に接着される。
第19図に示すように、柔軟な基体部材460
は円形のフラツプ部464にヒンジ部468によ
つて結合された円形の下部462を有している。
前記フラツプ部は下部462より小径である。ス
ペーサー466は下部462の周囲に接着されて
いる。スペーサー466はフラツプ部464の表
面積より大きな面積を有する中央部をもつた一般
には正方形か長方形の断面の環状のスペーサーで
ある。フラツプ部464が下部462に被さるよ
うに折り曲げられた場合、ヒンジ部468を除き
両者はその周囲で付着することはない。このため
フラツプ部464をスペーサー466によつて囲
まれた領域でヒンジ部468を中心として垂直方
向に自由に動かせることができる。
第17図に関連して前に説明したと同じよう
に、第1の導体470は接続部472から延びて
柔軟な基体460の第1の部分462に中心に位
置した接点パド474を形成している。基体46
0に配置された第2の導体476は、接続部47
2から第1の部分462の周囲、ヒンジ部468
を通つてフラツプ部464の中心に位置した接点
パド478を形成している。適当な半導体層48
0が少なくとも接点パド474を、必要に応じて
接点パド478を覆うように形成されている。接
点パド474と478は折り曲げ線486の反対
側で対称に位置付けられており、このためフラツ
プ部464が折り曲げ線486に沿つて折り曲げ
られた場合、接点パド478は接点パド474と
向き合うようになる。
フラツプ部464が加えられた空気圧の増減に
応答して柔軟な基体の下部462の方向へ、ある
いはそこから離れる方向へ適切に動くようにする
ために、接点パド478が配置されているフラツ
プ部464の面と反対側がダイヤフラムスペーサ
ー422の内端部から横方向に隔たつたダイヤフ
ラムの中央部でダイヤフラムの下面に接着され
る。こうして折り返し部464は弾力性のある変
形可能なダイヤフラム424が動くにつれて動
き、ダイヤフラム424に対し加えられる圧力の
変化に応答して接点パド474と接点パド478
間の接触抵抗が変化する。
上述した圧力変換装置は多くの装置に使用する
ことができる。しかしながら特に第20図に示さ
れているような電気サキソフオンのような装置5
00に使用すると有利である。この装置はマウス
ピース502、エアーチヤンバ504、ダイヤフ
ラムがチヤンバ504に向つて内側に向くように
チヤンバ504の端に配置した圧力変換器506
からなる。プラグ501が圧力変換器506を固
定するためサキソフオン装置のオリフイスの端部
508に挿入されている。付加的な圧力変換装置
512をくちびるで加圧されるようマウスピース
に設けるようにしてもよい。コネクタ514は第
17図と第19図のコネクタ428,472に、
あるいは、後に説明する第21図のコネクタ53
2に接続される。適当な電子楽音発生回路のよう
な電気回路516が電気回路516により作り出
される楽音の例えば音量をチヤンバ504中の空
気圧の変化に基づき変化させるようにコネクタ5
14に接続される。こうして使用者がマウスピー
ス502中に強く息を吹きこめば吹きこむ程チヤ
ンバ504中の圧力が高くなり、増々音量は大き
くなる。
第21図には別の圧力変換器が示されている。
この例では圧力変換器はたとえば柔軟か堅いたと
えばPC板のような第1の支持部材530と支持
部材534と第1の支持部材530から延びたコ
ネクタ部532から構成されている。図示されて
いないがスペーサーが第19図に関連して説明し
たものと同じように第1の支持部材の周囲に接着
される。
第1の支持部材530と第2の支持部材534
は分離したものとして示されているが、第17図
と第19図に示したようにヒンジ部によつて結合
された一体の部材であつてもよい。しかし、第2
の支持部材はただ単にシヤントサポート(shunt
support)を形成するだけであるので、後述する
ようにヒンジ部に導電リンクを設ける必要はな
い。このため第2の支持部材534を第1の支持
部材530から分離し、第2の支持部材534が
ダイヤフラムと共に動くようにダイヤフラムに単
に接着するだけでよい。このための特に都合のよ
い方法は、3Mコーポレーシヨンで製造されてい
る印刷可能なパツクロンテープ(Packlon
Tape)の表面に半導体物質を吹きつけるか被覆
することである。半導体で被覆されたテープの円
形ドツトが第1の支持部材530に面したダイヤ
フラム上にはり付けられる。
この実施例による変換装置では第1の導体54
0は第1の支持部材530の表面上に配置されて
いる。第1の導体540は複数のインターデジタ
ル電極指544を有する第1の接点部材542と
複数のインターデジタル電極指548を有する第
2の接点部材546を備えている。電極指54
4,548は電気的に絶縁した関係でお互いには
さみ込まれている。
第2の導体550は、第2の支持部材534が
ダイヤフラムに接着される場合、第2の導体55
0が第1の導体540と上下方向に向き合つて配
置されるように第2の支持部材534の表面に配
置される。
ダイヤフラムに第2の支持部材を固定する前
に、半導体層552が第2の導体552に被覆さ
れ、このためダイヤフラムが動くことにより第1
と第2の導体540,550が押されてお互いに
電気的に導通関係になる時、第1と第2の導体5
40,550間に接触抵抗が形成される。もちろ
ん、半導体層は、第1と第2の導体540,55
0のいずれか一方に配置されればよく、あるいは
別に第2の導体550は半導体物質だけで形成す
るようにしてもよい。もし、半導体層が第1と第
2の接点部材上に配置されている場合には、2個
の接点部材上の半導体物質間に横方向に配置され
る絶縁空間があることが望ましい。又、インター
デジタル電極指は任意の形をしていてもよいが、
たとえば円形で配列の表面上に配置されていても
よい。この実施例においては、第2導体部材は第
1と第2のの接点部材間の分路として働らく。
スペーサーは好ましくは商業上利用できる粘着
テープの厚さであればよく、好ましい実施例では
マイラーは7.62×10-3センチの厚さである。接点
パドは任意の適当な大きさと形をしていればよ
く、たとえば約0.635〜1.27センチの径の円であ
つてよい。半導体テープがダイヤフラムの表面に
はり付けられる場合にはスペーサー420と42
2(第16図,第18図)は唯1個だけあればよ
い。
今までの実施例においてチヤンバーを形成する
ため支持部材あるいは基体部材上にスペーサーを
接着させていたが、その支持部材あるいは基体部
材とスペーサーの一体物−ハウジング−によりチ
ヤンバーを形成してもよい。
ところでMOSサーキツトリーのような電気回
路素子には、たとえばスイツチによつて入力が切
られた場合でも電力を供給し続ける必要がある。
電池駆動装置においては、この電力流出は大きな
問題である。本発明は、MOS回路からの入力信
号を供給あるいは遮断するのみならず、同時に電
力がムダに流出しないように回路素子への電力を
入力あるいは遮断する新規な2重機能を有するタ
ツチスイツチ装置を提供する。
第22図に、上述した本発明により解決される
機能が示されている。電源610は回路612に
接続され、それに電力を供給し、回路612は入
力信号を出力信号に変換する。スイツチ614は
電源610と回路612との間に設けられ、回路
612への電力を供給あるいは遮断するため開閉
できる。同様に他のスイツチ616は回路612
の入力線に接続され、入力信号を供給あるいは遮
断する。本発明の目的を達成するためスイツチ6
14と616は単一の印加圧力に応答して同時に
開閉するように相互に連結されている。スイツチ
616に直列に感圧可変抵抗を設けるため、スイ
ツチ616の接点は感圧半導体物質を有してい
る。
第23図には、柔軟なあるいは堅い絶縁物から
なる第1の支持部材620を有する2重機能をも
つタツチスイツチ装置が示されている。第1の支
持部材620は上面622を有し、その上には第
1の導体層624が設けられている。第1の導体
層624は前述した同様の方法により形成される
銅や銀等の層である。
第2の支持部材626もまた、絶縁物からな
り、第1の支持部材620上に離隔して配置され
ている。第2の導体層630は第2の支持部材6
26の底面に位置づけあるいは固定され、第1の
導体層624に離隔対向して配置されている。第
2の支持部材626は弾性変形可能な物質から作
られているので第2の導体層630は単一の縦方
向の圧力Fにより第1の導体層624と接触する
よう押し下げられる。したがつて第1のタツチス
イツチ632が形成される。
第2のタツチスイツチ642もまた同一の圧力
Fに応答して動作可能である。第3の導体層63
4は第2の支持部材626の上面に設けられてい
る。第3の支持部材もまた弾性変形可能な物質か
ら作られていて、第2のスペーサー640により
第3の導体層634上に離隔して配置されてい
る。第4の導体層638は第3の導体層634に
対向しかつそれと常開状態で、第3の支持部材6
36の底面に固定されている。第3の支持部材6
36と第4の導体層638は、第2のスペーサー
640により第2の支持部材626と第3の導体
層634から離隔されている。第2のスペーサー
640は第3と第4の導体層634,638の
各々を囲んで配置されている。
動作の際、第3の支持部材636の上面に縦方
向の圧力Fが印加されると、第3の支持部材63
6と第4の導体層638は弾性変形して第3の導
体層634と導通接触をして第2のスイツチ64
2を閉じ、電源643と利用回路644の電力供
給端子間を接続する。更に圧力が印加されると、
第2の支持部材626、第3の導体層634と第
2の導体層630は弾性変形し、第2の導体層6
30は第1の導体層624と導通接触をして第1
のスイツチ632が閉じ、利用回路644に入力
信号を供給する。
本発明の基本的な実施例では、第1、第2、第
3、第4の導体層624,630,634,63
8は各々適当な第1、第2、第3の支持部材62
0,626,636上に配置された導体層あるい
は導体板からなる。前記導体層は、今までに既に
説明したと同様な物質および方法とから形成され
る。
実施例においては好ましくは、第1と第2の導
体層624,630の少なくとも1つの上面には
スイツチと直列に抵抗を設けるための半導体層が
配置されている。特に第23図によると、第1の
半導体層648が前述した方法で第1の導体層6
46の露出面に配置されている。同様に第2の導
体層630は第2の半導体層652で被覆された
第2の導体層650を有する。半導体層はシルク
スクリーン法、スプレー法やその他の方法で配置
される。
実施例において好ましくは半導体層は硫化モリ
ブデンと、適当な樹脂からなるバインダーの混合
物から作られる。もちろん適当な弾性物質を使用
することも可能である。半導体層の厚みは
0.00254cm以下である方が好ましい。前述したよ
うに圧力が加えられると半導体層652と648
間に多数の接触点が形成されるので、表面接触抵
抗が減じる。したがつてスイツチと直列に感圧可
変抵抗が形成される。
もちろん第3と第4の導体層634,638の
上面に半導体層を設け別の可変抵抗を形成するこ
とができる。
本発明により開示された2重機能を有するタツ
チスイツチ装置のスイツチ632,642はほと
んど同時に閉じるか、実際には第4の導体層63
8と第3の導体層634が接触する時間と第2の
導体層630と第1の導体層624が接触する時
間との間には時間的ずれがある。このため利用回
路644へ入力信号が与えられる前に、利用回路
644に電力が供給される。したがつて種々の回
路素子は入力信号が与えられる前に十分ウオーム
アツプされ、動作可能な状態にされる。
もちろん本発明の範囲、精神から逸脱しないか
ぎりこの2重機能を有するタツチスイツチ装置は
任意の異なる方法で作られる。実施例では2重機
能を有するタツチスイツチについて説明したが、
多重機能のタツチスイツチ装置を形成するため2
個以上のスイツチを重ね合せて、単一のタツチス
イツチ装置としてもよい。そのスイツチ装置は本
発明の実施例において説明した同様の方法で作ら
れる。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第8図は本発明の原理を説明する
ための図で、第1図は隔てられた2個の導体間に
位置した感圧被覆層を有した感圧アナログスイツ
チの平断面図、第2図は感圧アナログスイツチの
好ましい平断面図、第3図は薄い抵抗被覆を導体
上に有した感圧アナログスイツチの平断面図、第
4図は利用回路に接続された覆いをとつた感圧ア
ナログスイツチの略図、第5図はバウンスの生じ
ないスイツチ装置の側断面図、第6図は2個の半
導体層に印加される圧力が増加する場合の半導体
層間の電圧変化を示す圧力と電圧のグラフ、第7
図は第5図に示されるバウンスの生じないスイツ
チの出力を示す図、第8図は唯一の半導体層を有
するバウンスの生じないスイツチの側断面図であ
る。第9図は本発明による折り曲げられていない
2個の横に並んだ変換スイツチの分解部分絵画略
図である。第10図は第9図に示されるスイツチ
装置の10−10線の断面図である。第11図は
本発明の2個の横に並んだスイツチの他の実施例
の分解部分絵画略図である。第12図は本発明基
づく1つのコードスイツチ構造を示す部分略図と
部分破断面斜視図である。第13図は多数のコー
ドスイツチの個々のセグメントを示す上の覆いを
取り去つたコードキーボードの簡略な平面図であ
る。第14図は、この発明の基づく単一のキーボ
ード構成に利用される電気的に接続された導体配
列を示す平面図である。第15図は第14図の唯
一のキーボードの電気的に接続された導体の断面
図である。第16図は圧力変換器の一実施例の分
解断面図である。第17図は導体パターンを示す
ため折り曲げられていない第16図の柔軟な基体
部材の平面図である。第18図は柔軟な基体の上
部がヒンジ部の回りに上下方向に動くように配置
された折り返し部を構成する圧力変換器の第2の
実施例の分解断面図である。第19図は配置され
た導体パターンを示すため折り曲げられていない
第18図に用いられている柔軟な基体の平面図で
ある。第20図は第16図および第18図に示さ
れた圧力変換器を含む楽器の簡単な部分断面図と
部分略図である。第21図は他の導体の構成を示
すために折り曲げられていない第18図に用いら
れている柔軟な基体の平面図である。第22図は
本発明の一実施例に基づく2重積重スイツチの動
作を示す概略図である。第23図は本発明の2重
機能タツチスイツチ装置の断面図である。 50……第1の導体板、52……第2の導体
板、54……スペーサー、56,58……導線、
60……チヤンバー、62……半導体層、64…
…支持板、66……導体層、68……基体部材、
70……銅面。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 上面を有する第1の支持部材と、第1の支持
    部材の上面に配置されお互いに隣接しているが離
    隔する複数の電気的に絶縁した導体セグメントを
    有する少くとも1つの多重セグメント導体層と、
    上面および底面を有する第2の支持部材と、多重
    セグメント導体層に対向しかつ離隔して第2の支
    持部材の底面に配置された単一の導体層と、多重
    セグメント導体層から単一の導体層を離隔するた
    め多重セグメント導体層間および第1と第2の支
    持部材間に配置されたスペーサとからなり、前記
    第2の支持部材と単一の導体層は圧力の印加に応
    答して弾性変形可能であり、単一の導体層は圧力
    の印加に応答して少くとも1つの多重セグメント
    と電気的接触をし、前記単一の導体層は第2の支
    持部材の底面に配置された導体層と、多重セグメ
    ント導体層に面するように導体層上に配置された
    半導体層とからなることを特徴とる多重タツチス
    イツチ装置。 2 上面を有する第1の支持部材と、第1の支持
    部材の上面に配置されお互いに隣接しているが離
    隔している複数の電気的に絶縁された導体セグメ
    ントを有する少くとも1つの多重セグメント導体
    層と、上面および底面を有する第2の支持部材
    と、第2の支持部材の底面に配置されかつ複数の
    導電領域を有する導体層と、抵抗網と、多重セグ
    メント導体層から導体層を離隔するため多重セグ
    メント導体層間および第1と第2の支持部材間に
    配置されたスペーサとからなり、前記導電領域は
    導体セグメントの1つと対向して配置され、前記
    第2の支持部材と導体層は圧力の印加に応答して
    弾性変形可能であり、抵抗網は圧力が印加された
    場合電気的に絶縁された導体セグメントと導電領
    域間を電気的に接続することを特徴とする多重タ
    ツチスイツチ装置。 3 上面を有する第1の支持部材と、それぞれ圧
    力の印加に応答する互いに横方向に離隔して配置
    された複数の導体セグメントと、上面及び底面を
    有する第2の支持部材と、導体セグメントに離隔
    して対向する第2の支持部材の底面に配置された
    単一の導体層と、導体セグメントから単一の導体
    層を離隔するため導体セグメント間の第1と第2
    の支持部材間に配置されたスペーサとからなり、
    前記第2の支持部材と単一の導体層は単一の導体
    層が圧力の印加に応答して導体セグメントの少く
    とも1つと電気的接触関係になるように弾性変形
    可能であり、前記単一の導体層は第2の支持部材
    の底面に配置された導体層と、導体セグメントに
    面するように導体層上に配置された半導体層とか
    らなることを特徴とする多重タツチスイツチ装
    置。 4 上面を有する第1の支持部材と、圧力の印加
    に応答する互いに横方向に離隔して配置された複
    数の導体セグメントと、上面および底面を有する
    第2の支持部材と、導体セグメントに離隔して対
    向する第2の支持部材の底面に配置された単一の
    導体層と、導体セグメントから単一の導体層を離
    隔するため導体セグメント間の第1と第2の支持
    部材間に配置されたスペーサとからなり、前記導
    体セグメントは第1の支持部材の上面に配置され
    た導体層に配置された半導体層とからなり、前記
    第2の支持部材と単一の導体層は圧力の印加に応
    答して弾性変形可能であり、単一の導体層は圧力
    の印加に応答して少くとも1つの導体セグメント
    と電気的接触することを特徴とする多重タツチス
    イツチ装置。 5 上面を有する第1の支持部材と、第1の支持
    部材の上面に配置された第1の導体層と、上面と
    第1の支持部材の上面に面する底面とを有しかつ
    第1の支持部材から離隔した第2の支持部材と、
    第1の導体層に離隔して対向しかつ第2の支持部
    材の底面に固定された第2の導体層と、第2の支
    持部材上の上面に配置された第3の導体層と、上
    面と第2の支持部材の上面に離隔して対向する底
    面とを有する第3の支持部材と、第3の支持部材
    の底面に配置されかつ第3の導体層に離隔して対
    向する第4の導体層とからなり、第1と第2の導
    体層は第1のスイツチを形成し、第3と第4の導
    体層は第2のスイツチを形成し、第1と第2の導
    体層の少くとも1つは第1と第2の支持部材の一
    方に取り付けられた導体層と導体層上に固定され
    かつ第1と第2の支持部材に離隔対向して配置さ
    れた半導体層とからなり、第2と第3の支持部材
    は少くとも弾性変形可能であり、縦方向の力の印
    加に応答して第1と第2の導体層間及び第3と第
    4の導体層間を電気的に接触させるように第1と
    第2のスイツチが積重して配置されたことを特徴
    とする2重機能のタツチスイツチ装置。 6 単一の縦方向の接触力に応答して閉じるため
    積重された複数のタツチスイツチからなり、各々
    のタツチスイツチは第1の導体層と第1の導体層
    に離隔対向して配置された第2の導体層とからな
    り、第1と第2の導体層の少くとも1つは弾性変
    形可能で接触力の印加により第1と第2の導体層
    の他の一方と電気的に接触し、積重配置されたタ
    ツチスイツチは電気的に独立していることを特徴
    とする多重機能タツチスイツチ。
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