JP2008159538A - 圧力検知センサ及び圧力検知センサを用いたパネルスイッチ - Google Patents

圧力検知センサ及び圧力検知センサを用いたパネルスイッチ Download PDF

Info

Publication number
JP2008159538A
JP2008159538A JP2006350078A JP2006350078A JP2008159538A JP 2008159538 A JP2008159538 A JP 2008159538A JP 2006350078 A JP2006350078 A JP 2006350078A JP 2006350078 A JP2006350078 A JP 2006350078A JP 2008159538 A JP2008159538 A JP 2008159538A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pressure detection
panel
electrode
detection sensor
comb
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2006350078A
Other languages
English (en)
Inventor
Tetsuo Yoshida
哲男 吉田
Kentaro Masuda
健太郎 増田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumida Corp
Original Assignee
Sumida Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumida Corp filed Critical Sumida Corp
Priority to JP2006350078A priority Critical patent/JP2008159538A/ja
Publication of JP2008159538A publication Critical patent/JP2008159538A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Induction Heating Cooking Devices (AREA)
  • Push-Button Switches (AREA)

Abstract

【課題】複数の操作スイッチを近くに配列した場合においても、個々の操作スイッチが検知した圧力の位置を特定する精度に優れていること。
【解決手段】圧力検知センサ10aは、板状の圧電体板8aと、圧電体板の一面に、導電性の第1の櫛状電極と第2の櫛状電極とで形成された交差指電極対を備える。そして、交差指電極対は、同心円状、または放射状に形成されていることを特徴とする。そして、パネルスイッチに、本発明に係る圧力検知センサを採用している。
【選択図】図3

Description

本発明は、例えば、圧電セラミックスで形成される圧電体を用いて、使用者の押圧操作に対応する電圧を取り出すことが可能な圧力検知センサ及び圧力検知センサを用いたパネルスイッチに関する。
従来、電子機器を制御する制御パネルとして、金属やセラミックス等の硬い材質で形成された平面パネルと一体化して構成されるパネルスイッチが広く用いられている。例えば、平面パネルのスイッチ部に対応する箇所には、孔が空けてあり、その孔に押ボタン式スイッチが設置される。そして、平面パネルの表面には、可撓性を有するシートが貼り付けてある。使用者は、平面パネル表面の押ボタン式スイッチ部に対応するシート部分を押すことでスイッチをオン・オフして、電子機器を制御できる。
また、別の例として、パネルスイッチは、平面パネルの裏面に面電極を形成したものがある。そして、面電極に対して、パネルの厚さ方向に対向するように対向電極が構成してある。このパネルスイッチは、人の指先がパネル表面に接触する際、面電極と対向電極との静電容量が変化する原理を利用している。そして、検出した静電容量の変化を、オン・オフのスイッチ信号として取り出している。静電容量の変化を利用するパネルスイッチは、一般家電の操作スイッチ、エレベータ用の行先階指定スイッチなどに用いられている。
ところで、電磁調理器等の操作スイッチにパネルスイッチを採用する場合、その使用環境は、水や油で汚れやすい環境である。そして、調理器具を滑らせて移動させることが多くなることが想定される。このような環境下で用いられるパネルスイッチは、金属などの硬い材質で形成され、平面パネル表面の凹凸がまったく無いことが望ましい。すると、上述したような、押ボタン式や静電容量の変化を利用するパネルスイッチを採用することは得策ではない。
このため、電磁調理器の操作スイッチ等に用いられるパネルスイッチには、圧電体で構成される圧力検知センサが採用される。圧力検知センサを用いたパネルスイッチでは、使用者の指が押圧した圧力によって、圧電体が電圧を生じる。そして、圧電体が生じた出力電圧は、スイッチ信号として取り出される。
特許文献1には、圧電体を用いた圧電歪センサ100の構成例について開示されている。ここでは、圧電歪センサ100の構成例について、図9を参照して説明する。圧電歪センサ100は、外部圧力によって電圧を生じる圧電セラミックス101と、圧電セラミックス101の表面に設けた第1の電極102aと、圧電セラミックス101の表面から裏面に至るように設けた第2の電極102bとを備える。第1の電極102aと第2の電極102bの間の圧電セラミックス101には、溝103が形成される。このように、圧電歪センサ100を構成することによって、分極方向を調整することができ、縦振動モードによる歪み検知を抑制した状態で被検知物の歪みを検知することができる。
次に、特許文献1に開示された圧電歪センサを、電磁調理器用パネル110に適用した場合の構成例について、図10を参照して説明する。
図10(a)は、各機能に対応した平面状のパネルスイッチ111a〜111cが印刷された電磁調理器用パネルの例を示す。電磁調理器用パネル110は、弾性を有する板状の部材である。
図10(b)は、図10(a)の電磁調理器用パネル110の裏面に配置された圧電歪センサ100a〜100cの例を示す。なお、圧電歪センサ100a〜100cの構成例は、前述の圧力歪センサ100と同様である。
圧電歪センサ100a〜100cは、使用者がパネルスイッチを押した際に、押圧の影響が無くなる距離だけ互いに隔てて、電磁調理器用パネル110の裏面に配置される。このような構成とすると、圧電歪センサ100a〜100cによって、押圧時に生じた電圧による圧力検知が可能となる。そして、第1と第2の電極を外部接続する際の配線処理を簡略化している。
特開2002−357490号公報
ところで、特許文献1に開示された圧電歪センサ100では、第2の電極102bの一部の面が、第1の電極102aの形成面側に引き回された多面電極形成構造となっている。このような構造としているため、第1と第2の電極形成に係る製造工程を自動化することが困難であった。
また、圧電歪センサ100の電極形成面は、圧電セラミックス101の表裏面に形成される。このため、十分な圧力検出を行うには、例えば、電磁調理器用パネル110の裏面と圧電歪センサ100aのいずれの接合面も十分に密着させる必要がある。このため、電磁調理器用パネル110の裏面−圧電歪センサ100aの取り付け条件が煩雑になっていた。
また、例えば、調理器具等を電磁調理器用パネル110上で滑らせた場合に生じる押圧歪によって、圧電歪センサが不要に反応してしまうことがある。また、使用者が目的のパネルスイッチを押圧した際、その押圧部を中心として周囲の圧電セラミックス101にまで歪みが及ぶことがある。つまり、目的のパネルスイッチに形成された圧電歪センサだけでなく、周囲に配置される圧電歪センサまでもが反応してしまうことがある。このため、複数のパネルスイッチの間隔は、ある程度の距離を必要としていた。このことは、昨今の電子機器の高機能化に伴い、スイッチを高密度に配列する要求に対応することが困難であることを示している。
本発明は、上述の問題に鑑み成されたものであって、複数のパネルスイッチを近接配置した場合でも、押圧された位置を特定する精度に優れた圧力検知センサ及び圧力検知センサを用いたパネルスイッチを提供することを目的とする。
上述した目的を達成するために、本発明に係る圧力検知センサは、板状の圧電体板と、圧電体板の一面に、導電性の第1の櫛状電極と第2の櫛状電極とで形成された交差指電極対を備える。そして、交差指電極対は、同心円状、または放射状に形成されていることを特徴とする。そして、パネルスイッチに、本発明に係る圧力検知センサを採用している。
本発明に係る圧力検知センサは、圧電体板の一面に、互いに接触しない導電性の第1の櫛状電極と第2の櫛状電極とで形成された交差指電極対を備えている。このため、交差指電極対の対向する第1の櫛状電極と第2の櫛状電極間において分極処理を行うことで、押圧時における歪検出、すなわち圧力検知が可能となる。そして、パネルスイッチを製造する場合に要する構成部品の数を減らすことができ、製造コストを低減することが可能となる。
そして、本発明に係る圧力検知センサをパネルスイッチとして用いることによって、近接配置されるスイッチ間の歪みによる影響を少なくできる。このため、狭い領域であっても多くのスイッチを配置できる。
以下、本発明の第1の実施の形態について、図1〜図5を参照して説明する。本実施の形態では、パネルスイッチを備える電磁調理器用パネル1に適用した例として説明する。電磁調理器用パネル1のパネルスイッチには、使用者の押圧操作を検知する圧力検知センサを適用している。
まず、電磁調理器用パネル1の構成例について、図1を参照して説明する。ただし、図1は、電磁調理器用パネル1の裏面に複数個接合したパネルスイッチのうち、スイッチが配置された部位の近傍のみを概略的に示している。平板状である電磁調理器用パネル1の表面には、図示しないパネル保護用のシートが貼り付けてあったり、保護膜が形成されたりしている。一方、電磁調理器用パネル1の裏面には、パネルスイッチに対応する箇所に、使用者が電磁調理器用パネル1の表面から押下する指の圧力を検出するパネルスイッチ2が形成される。各パネルスイッチ2には、使用者の押圧操作により電圧を生じる圧力検知センサ10a〜10cが設置される。そして、各圧力検知センサ10a〜10cには、互いに接触しない櫛状の第1の櫛状電極3a〜3cと、第2の櫛状電極4a〜4cが形成される。また、各第1の櫛状電極3a〜3cには、電圧を取り出すための第1の取り出し線5a〜5cが形成される。同様に、各第2の櫛状電極4a〜4cには、第2の取り出し線6a〜6cが形成される。
次に、圧力検知センサ10aに対するパネルスイッチ2の回路構成例について、図2を参照して説明する。パネルスイッチ2は、通常のスイッチを押圧する力で発生する電圧レベルに合わせて、適切なトリガーレベルが定めてある。パネルスイッチ2は、押圧力の大きさを電圧に変換する圧力検知センサ10aと、圧力検知センサ10aの出力電圧信号を効率よく増幅する電荷増幅器11aと、増幅された出力電圧を所定の基準電圧と比較して、オン・オフのスイッチ信号を出力するコンパレータ12aとで構成される。なお、圧力検知センサ10b,10cについても、圧力検知センサ10aの場合と同様の回路構成としているため、詳細な説明は省略する。
ここで、パネルスイッチ2の動作例について説明する。使用者が圧力検知センサ10aを押圧操作すると、圧力検知センサ10aは電圧を生じる。圧力検知センサ10aが生じた電圧は、電荷増幅器11aで増幅される。増幅された電圧は、コンパレータ12aで基準電圧と比較される。コンパレータ12aは、増幅された電圧が基準電圧より大きい場合、図示しない電子機器にオン信号を供給する。
次に、本発明の第1の実施形態に係る圧力検知センサ10aの構成例について、図3の斜視図を参照しながら説明する。圧力検知センサ10aは、圧電セラミックスで四角平板状に形成された圧電体板8aと、圧電体板8aの一面に形成された第1の櫛状電極3aと、第2の櫛状電極4aとから構成される。
第1の櫛状電極3aと第2の櫛状電極4aは、互いの櫛先部が交互に、かつ等間隔に、並列で対向するよう配置されている。そして、第1の櫛状電極3aは、第1の櫛状電極端末6aによってまとめられる。同様に、第2の櫛状電極4aは、第2の櫛状電極端末7aによってまとめられる。そして、第1の櫛状電極3aと第2の櫛状電極4aの櫛先部は、分極処理用と、圧力検出用の電極機能を兼ね備えている。また、圧力検知センサ10aには、第1の櫛状電極端末6aと第2の櫛状電極端末7aによって、図示しない外部機器が電気的に接続される。なお、圧力検知センサ10b,10cについても、圧力検知センサ10aと同様の構成としているため、詳細な説明は省略する。
次に、本発明に係る圧力検知センサの製造工程の例について、図4のフローチャートを参照して、概略的に説明する。図4では、圧力検知センサ10aの製造工程の例について説明するが、圧力検知センサ10b,10cについても同様の工程を経て製造される。
(圧電体の製造工程)
始めに、圧電体板8aを製造する(ステップS1)。このとき、Pb(Ti,Zr)Oを基本組成とした構成材料について、モル比率や添加物の量を原料の重量比に換算し秤量調合する。その後、一般的な粉末冶金技術による混合粉砕工程→仮焼工程→粉砕工程→造粒工程→成型工程→焼結工程を経た後、板状の圧電体板8aが得られる。
(第1及び第2の櫛状電極形成工程)
次に、圧電体板8aの一面上に、第1の櫛状電極3aと第2の櫛状電極4aを形成する(ステップS2)。第1の櫛状電極3aと第2の櫛状電極4aは、銀(Ag)やアルミニウム(Al)等に代表される導電性金属を用いたスクリーン印刷・焼成法やスパッタリング法、あるいは蒸着法等の薄膜形成技術によって、圧電体板8aの一面上に互いの櫛先が対向する一組の交差指電極対として形成される。
(圧電体の分極処理工程)
次に、圧電体板8aの分極処理を行う(ステップS3)。ここで、圧電体板8a(圧電セラミックス)の分極処理工程について簡単に説明する。ここで、高温で焼き固めた多結晶の強誘電体を「圧電セラミックス」と称している。圧電セラミックスの内部には、多結晶粒が存在している。焼結を終えた後の工程における圧電セラミックスの個々の結晶粒は、その分域ごとに分極方向が任意の方向を向いている。このため、全体としての双極子モーメントはゼロとなる。すなわち、分極方向が均一でない状態であるため、外力を受けても圧電性を示さない。
そこで、所望の方向に結晶粒を分極させるため、前工程で形成した第1の櫛状電極3aと第2の櫛状電極4aの間に直流高電圧を加えて、電極間の圧電体を分極する。この結果、電圧の印加が終わっても分極方向が再び最初の状態(分域ごとに任意の方向を向いている状態)に戻らなくなり、圧電現象を利用できるようになる。そして、圧力検知センサ10aは、使用者の押圧操作によって電圧を生じるようになる。
以上のプロセスによって製造される圧力検知センサ10aは、圧電体板8aの一方の面にのみ電極を形成すればよいことから、従来のセンサと比較して、特に電極形成工程を容易化できる。結果として、製造工程とコストを低減できるようになる。
次に、図1で説明した電磁調理器用パネル1のうち、圧力検知センサ10aの近傍部分をA−A’線において断面視し、パネルスイッチ2を押圧した状態の例について、図5を参照して説明する。図5では、説明の便宜上、電磁調理器用パネル1(図1参照)の上下を逆にし、かつ電極端末及び取出し線の接続は模式的に示している。
図5から分かるように、圧力検知センサ10aが配置された部分に相当する電磁調理器用パネル1の表面を押圧すると、電磁調理器用パネル1はわずかに屈曲する。その結果、圧力検知センサ10aの圧電体板8aも屈曲し、長さ方向に伸び歪が発生する。そして、伸び歪によって、第1の櫛状電極3aと第2の櫛状電極4aとの電極端子間に電圧が発生する。発生した電圧の大きさは、圧電体板8aの歪に比例しており、ほぼ電磁調理器用パネル1を押圧する圧力に比例する。
以上説明した第1の実施の形態に係る圧力検知センサ10a〜10cは、パネル裏面に接着剤等によって直接貼付け固定されて、パネルスイッチとして構成される。このような構成が実現可能な理由としては、対向する第1の櫛状電極と第2の櫛状電極間で分極処理を行うことで、歪の検出、すなわち圧力検知が可能となるからである。そして、パネルスイッチを製造する際に、製造部材のコストを低減できるという効果がある。
また、圧力検知センサ10a〜10cは、出力電圧(スイッチ信号)を増幅する電荷増幅器と電気的に接続される。第1及び第2の櫛状電極で形成される交差指電極対形成領域は、圧電体板の一面、すなわち電磁調理器用パネル1に接合される圧電体の面とは反対の面にのみ形成される。このため、圧力検知センサ10a〜10cに対する電極形成の工程が省けるのは勿論、外部機器等と容易に接続できるという効果がある。
さらに、個々の圧力検知センサ10a〜10cは、電極対形成領域のいずれかの部位に発生する局部的な歪を検出できる。このため、圧力検知センサと電磁調理器用パネル1とを必要以上に密着させる必要がない。結果として、製造条件を簡素化しながらも、圧力検出特性のばらつきを小さくすることが可能となるという効果がある。
次に、本発明の第2の実施の形態に係る圧力検知センサ20の構成例について、図6と図7を参照しながら説明する。なお、図6で示す2種類の圧力検知センサは、既に説明した圧力検知センサ10aと同様の工程を経て製造されるため、製造工程の詳細説明は省略する。
まず、2種類の圧力検知センサの例について、図6を参照して説明する。
図6(a)は、交差指電極対を同心円状に配列した例を示す。
図6(b)は、交差指電極対を放射状に配列した例を示す。
図6(a)より、圧電体板28の一面に、第1の櫛状電極23と第2の櫛状電極24とからなる交差指電極対が同心円状に形成されていることが示される。第1の櫛状電極23と第2の櫛状電極24は、互いの櫛先部が交互にかつ等間隔に並列し、対向するように配置される。それぞれの櫛先部は、第1の櫛状電極端末26、第2の櫛状電極端末27によってまとめられる。第1の櫛状電極23と第2の櫛状電極24は、分極処理用と圧力検出用の電極機能を兼ね備えている。このため、上述した第1の実施の形態に係る圧力検知センサ10a〜10cと同様、この交差指電極対の2端子間に直流高電圧を印加することで分極処理が行われ、押圧によって生じる出力電圧を検出可能となる。さらに、圧力検知センサ20と図示しない外部機器とは、第1の櫛状電極端末26、第2の櫛状電極端末27によって電気的に接続される。
また、図6(b)より、圧電体板38の一面に、第1の櫛状電極33と第2の櫛状電極34とからなる交差指電極対が放射状に形成されていることが示される。第1の櫛状電極33と第2の櫛状電極34は、互いの櫛先部が交互にかつ等間隔に並列し、対向するように配置される。それぞれの櫛先部は、第1の櫛状電極端末36、第2の櫛状電極端末37によってまとめられる。第1の櫛状電極33と第2の櫛状電極34は、分極処理用と圧力検出用の電極機能を兼ね備えている。このため、第1の実施の形態に係る圧力検知センサ10a〜10cと同様、この交差指電極対の2端子間に直流高電圧を印加することで分極処理が行われ、押圧によって生じる出力電圧を検出可能となる。そして、圧力検知センサ30と図示しない外部機器とは、第1の櫛状電極端末36、第2の櫛状電極端末37によって電気的に接続される。
次に、本例の圧力検知センサ20をパネルスイッチ42として構成した場合における検出動作の例について、図7を参照して説明する。なお、図7では、圧力検知センサ20を電磁調理器用パネル41のパネルスイッチ42に用いた例として説明するが、圧力検知センサ30を用いてもよいし、圧力検知センサ20,30を組み合わせて用いてもよい。
図7(a)は、電磁調理器パネル41上に近接配置された10個のパネルスイッチ42a〜42jを上面視した例を示している。本例では、パネルスイッチ42a〜42jをまとめて、操作スイッチ領域40と称する。
図7(b)は、図7(a)における操作スイッチ領域40のみを拡大視するとともに、パネルスイッチ42の裏面に接合された圧力検知センサ20の例を示している。なお、記載を簡略化するため、圧力検知センサ20は、第1の櫛状電極23と第2の櫛状電極24の電極外形43a〜43jを模式的に破線で表している。
図7(c)は、図7(b)において、使用者が、パネルスイッチ42cの中央部を押圧した際における、パネルスイッチの「すり鉢」状の歪み領域44と、使用者の押圧操作に伴って変形した電極外形の概略図を示している。
電磁調理器パネル41に形成されたパネルスイッチ42cが押圧されると、電磁調理器用パネル41は押圧した点である押圧中心点44を中心として「すり鉢」状の歪み領域44のように変形する。同様に、圧力検知センサ(圧電体)も変形(歪)する。したがって、同心円状に櫛状電極が形成された圧力検知センサは、交差指電極対の押圧中心点44を中心にしたほぼ円形の窪みを生じ、放射状に均等な伸び歪46が生ずることになる。結果、全ての櫛状電極が、発生した歪と効率よく結合し、大きな出力電圧が発生する。
一方、パネルスイッチ42cに近接配置された他のパネルスイッチ42b,42d,42g〜42iに配置された圧力検知センサ43b,43d,43g〜43iに対しては、板を押した場所からの距離が離れているため、発生する歪の量が少なくなる。さらには、発生する歪の方向が一方向となり、一方向の伸び歪み50b,50d,50g〜50iのように変形する。このため、歪と効率よく結合する交差指電極領域は、目的のパネルスイッチに配置された圧力検知センサの電極領域よりも当然小さくなり、発生する電圧も小さくなる。このとき、発生する電圧は、半分程度のレベルまで下がる。
そして、本例では、目的のスイッチを押圧する力で発生する電圧レベルに合わせて、適切なトリガーレベルを定めている。このことによって、従来の圧力検知センサのように、目的のパネルスイッチを押圧した際に、目的以外の圧力検知センサが反応してしまうといった、従来の圧電歪センサが有していた不具合を発生させることなく、圧力検知における位置特定精度に優れたパネルスイッチを構成することができる。
なお、圧力検知センサ20と同様、放射状に帯状電極が形成された圧力検知センサ30も交差指電極対のほぼ中央部を中心にしたほぼ円形の窪みを生じ、放射状の伸び歪を生じる。結果、全ての櫛状電極が、発生した歪と効率よく結合し、大きな出力電圧が発生する。一方、他の圧力検知センサ30は、発生する歪の量が少なくなり、発生する歪の方向が一方向となるため、発生する電圧も小さくなる。
以上説明した第2の実施の形態に係る圧力検知センサ20,30は、電磁調理器用パネルのパネルスイッチに対応する部位の裏面に接合することで、パネルスイッチとして機能する。そして、電磁調理器用パネル41と圧力検知センサ20,30とを接合する際に、製造工程の簡素化、それに伴う製造部材のコスト低減が実現できる。
また、交差指電極対の形状を、同心円状あるいは放射状としている。このような形状により、パネルを押圧したときの歪に対応した、すなわち選択したスイッチに対する位置特定精度を、一層高めることが可能となる。
また、交差指電極対が圧電体板の一面、すなわちパネルと接合される圧電体の面とは反対面にのみ形成されている。このため、電極形成の手間が省けるのは勿論、外部機器等との接続も容易になる。
さらに、個々の圧力検知センサにおける電極対形成領域のいずれかの部位に発生する局部的な歪を検出することが可能である。このため、圧力検知センサとパネルとを必要以上に密着させる必要がなく、製造条件を簡素化しながらにして、圧力検出特性のばらつきを小さくすることが可能となる。
以上説明した第1と第2の実施の形態に係る圧力検知センサ10a〜10c,20,30を用いてパネルスイッチを構成することで、近接配置されるスイッチ間の歪みによる影響を少なくできる。このため、狭い領域であっても多くのスイッチを配置できるという効果がある。
なお、第1と第2の実施の形態に係る圧力検知センサ10a〜10c,20,30は、単独で用いてもよいし、組み合わせて用いるようにしてもよい。
また、第1と第2の実施の形態では、電磁調理器用パネルスイッチとパネルスイッチに適用して好適な圧力検知センサについて説明したが、圧力検知センサを適用可能な電子機器はこれだけに限定されない。本発明の主旨を逸脱しない範囲(例えば、エレベータのパネルスイッチ)において、本発明に係る圧力検知センサの構造・用途等をさまざまに変形することが可能である。
また、本発明の圧力検知センサの変形例として、渦巻き状に電極を形成した圧力検知センサ60の構成例について、図8を参照して説明する。なお、圧力検知センサ60も、既に説明した圧力検知センサ10aと同様の工程を経て製造される。図8より、圧電体板68の一面に、第1の電極63と第2の電極64とからなる電極対が渦巻き状に形成されていることが示される。第1の電極63と第2の電極64は、分極処理用と圧力検出用の電極機能を兼ね備えている。このため、この電極対間に直流高電圧を印加することで分極処理が行われ、押圧によって生じる出力電圧を検出可能となる。さらに、圧力検知センサ60と図示しない外部機器とは、第1の電極端末66、第2の電極端末67によって電気的に接続される。このように、圧力検知センサ60の電極対の形状を渦巻き状としたことにより、パネルを押圧したときの歪に対応した、すなわち選択したスイッチに対する位置特定精度を、一層高めることができるという効果がある。また、この圧力検知センサ60をパネルスイッチに用いることもできることは言うまでもない。
本発明の第1の実施の形態における電磁調理器用パネルの例を示した構成図である。 本発明の第1の実施の形態における圧力検知センサのパネルスイッチの例を示した回路図である。 本発明の第1の実施の形態における圧力検知センサの例を示した構成図である。 本発明の第1の実施の形態における圧力検知センサの製造工程の例を示したフローチャートである。 本発明の第1の実施の形態における図1のA−A′線に沿った圧力検知センサの断面例を示した説明図である。 本発明の第2の実施の形態における圧力検知センサの例を示した構成図である。 本発明の第2の実施の形態における電磁調理器用パネルの例を示した構成図である。 本発明の他の実施の形態における圧力検知センサの例を示した構成図である。 従来の圧電歪センサの例を示した構成図である。 従来の電磁調理器用パネルに配置された圧電歪センサの例を示した構成図である。
符号の説明
1…電磁調理器用パネル、2…パネルスイッチ、3a〜3c…第1の櫛状電極、4a〜4c…第2の櫛状電極、5a〜5c…第1の取り出し線、6a〜6c…第2の取り出し線、10a〜10c…圧力検知センサ、11a…電荷増幅器、12a…コンパレータ、20,30…圧力検知センサ、40…操作スイッチ領域、41…電磁調理器用パネル、42a〜42j…パネルスイッチ、60…圧力検知センサ

Claims (3)

  1. 板状の圧電体板と、
    前記圧電体板の一面に、導電性の第1の櫛状電極と第2の櫛状電極とで形成された交差指電極対を備えることを特徴とする
    圧力検知センサ。
  2. 請求項1に記載の圧力検知センサにおいて、
    前記交差指電極対は、同心円状、または放射状に形成されていることを特徴とする
    圧力検知センサ。
  3. 請求項1又は2に記載の圧力検知センサを用いて構成されていることを特徴とする
    パネルスイッチ。
JP2006350078A 2006-12-26 2006-12-26 圧力検知センサ及び圧力検知センサを用いたパネルスイッチ Pending JP2008159538A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006350078A JP2008159538A (ja) 2006-12-26 2006-12-26 圧力検知センサ及び圧力検知センサを用いたパネルスイッチ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006350078A JP2008159538A (ja) 2006-12-26 2006-12-26 圧力検知センサ及び圧力検知センサを用いたパネルスイッチ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2008159538A true JP2008159538A (ja) 2008-07-10

Family

ID=39660199

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006350078A Pending JP2008159538A (ja) 2006-12-26 2006-12-26 圧力検知センサ及び圧力検知センサを用いたパネルスイッチ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2008159538A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011003412A (ja) * 2009-06-18 2011-01-06 Toshiba Home Technology Corp 加熱調理器
JP2011096488A (ja) * 2009-10-29 2011-05-12 Panasonic Corp 抵抗シート、感圧スイッチおよびそれを用いた入力装置
US20140251981A1 (en) * 2013-03-08 2014-09-11 Delta Electronics, Inc. Switch control module with piezoelectric element and electric device employing same
JP2019101958A (ja) * 2017-12-07 2019-06-24 Smk株式会社 タッチパネルスイッチおよびタッチパネル複合スイッチ
CN110806223A (zh) * 2020-01-08 2020-02-18 腾讯科技(深圳)有限公司 柔性传感系统、接近传感方法、装置、智能机器人及设备

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5094835A (ja) * 1973-12-14 1975-07-28
JPS57132333U (ja) * 1981-02-12 1982-08-18
JPH01125871A (ja) * 1979-09-24 1989-05-18 Franklin Neal Eventoff 多重タッチスイッチ装置
JPH0529675A (ja) * 1991-07-18 1993-02-05 Ngk Insulators Ltd 圧電/電歪膜型素子
JP2002100819A (ja) * 2000-09-20 2002-04-05 Ngk Insulators Ltd 圧電体素子、及びその製造方法

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5094835A (ja) * 1973-12-14 1975-07-28
JPH01125871A (ja) * 1979-09-24 1989-05-18 Franklin Neal Eventoff 多重タッチスイッチ装置
JPS57132333U (ja) * 1981-02-12 1982-08-18
JPH0529675A (ja) * 1991-07-18 1993-02-05 Ngk Insulators Ltd 圧電/電歪膜型素子
JP2002100819A (ja) * 2000-09-20 2002-04-05 Ngk Insulators Ltd 圧電体素子、及びその製造方法

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011003412A (ja) * 2009-06-18 2011-01-06 Toshiba Home Technology Corp 加熱調理器
JP2011096488A (ja) * 2009-10-29 2011-05-12 Panasonic Corp 抵抗シート、感圧スイッチおよびそれを用いた入力装置
US20140251981A1 (en) * 2013-03-08 2014-09-11 Delta Electronics, Inc. Switch control module with piezoelectric element and electric device employing same
JP2019101958A (ja) * 2017-12-07 2019-06-24 Smk株式会社 タッチパネルスイッチおよびタッチパネル複合スイッチ
CN110806223A (zh) * 2020-01-08 2020-02-18 腾讯科技(深圳)有限公司 柔性传感系统、接近传感方法、装置、智能机器人及设备
US12085597B2 (en) 2020-01-08 2024-09-10 Tencent Technology (Shenzhen) Company Limited Flexible sensing system, proximity sensing method and apparatus, intelligent robot, and device

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2020205056A (ja) 局所的触覚出力を提供するための触覚構造
US8773373B2 (en) Display apparatus with touch panel and piezoelectric actuator
JP2008159538A (ja) 圧力検知センサ及び圧力検知センサを用いたパネルスイッチ
US11487362B1 (en) Enclosure with locally-flexible regions
WO2009011148A1 (ja) 圧電薄膜共振素子及びこれを用いた回路部品
WO2008102577A1 (ja) 弾性表面波センサー装置
JP7268129B2 (ja) アセンブリ
KR101576444B1 (ko) 압전 소자를 이용한 버튼 장치
JP6617268B2 (ja) 圧電素子および圧電素子の製造方法
CN110162174B (zh) 触觉反馈与感知装置
EP1312424A3 (en) Piezoelectric transducer, manufacturing method of piezoelectric transducer and pulse wave detector
EP3692433A1 (en) Piezo haptic feedback device with integrated support
WO2006075121A3 (en) Position transducer
WO2017033493A1 (ja) 圧電素子
WO2002057731A1 (fr) Capteur de contrainte
JP2006058180A (ja) 高感度圧電素子
JP2005121498A (ja) 弾性表面波センシングシステム
JP6454439B1 (ja) 感圧センサ
WO2020152464A3 (en) Touch panel for combined capacitive touch and force sensing
JP2004226294A (ja) 静圧動圧検知センサ
JP2009031048A (ja) 圧電型加速度センサ
EP1300650A3 (en) Strain sensor of little residual strain and method for fabricating it
Maeng et al. Design and fabrication of multilayer actuator using floating electrode
JP2008008873A (ja) 圧力センサ
WO2003074986A1 (fr) Capteur de contrainte

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090717

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110121

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110215

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110401

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20110705