JPH05223373A - ヘリウム冷凍システム - Google Patents

ヘリウム冷凍システム

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JPH05223373A
JPH05223373A JP2916092A JP2916092A JPH05223373A JP H05223373 A JPH05223373 A JP H05223373A JP 2916092 A JP2916092 A JP 2916092A JP 2916092 A JP2916092 A JP 2916092A JP H05223373 A JPH05223373 A JP H05223373A
Authority
JP
Japan
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helium
exhaust pump
temperature exhaust
low
low temperature
Prior art date
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Pending
Application number
JP2916092A
Other languages
English (en)
Inventor
Shigeto Kawamura
成人 河村
Kozo Matsumoto
孝三 松本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】超臨界ヘリウムを強制循環して冷却される被冷
却体の熱負荷が変動するヘリウム冷凍システムにおい
て、被冷却体の変動に追従して、安定に寒冷を供給する
ヘリウム冷凍システムを提供することを目的とする。 【構成】循環ポンプ9で循環供給される超臨界ヘリウム
と、ヘリウム冷凍機から供給される液体ヘリウムとを熱
交換するサブクーラ8において、被冷却体11の負荷変
動に応じて低温排気ポンプ12の回転数を制御し、サブ
クーラ8の蒸発ヘリウムガスの排気能力を調節するヘリ
ウム冷凍システム。 【効果】被冷却体の熱負荷変動に対応して超臨界ヘリウ
ムの供給能力を可変とし、安定したヘリウム冷凍システ
ムの運転が可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、超伝導機器の強制冷却
等に用いられる低温排気ポンプを有するヘリウム冷凍シ
ステムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の装置を図4を用いて説明する。
【0003】圧縮機1で圧縮されたヘリウムガスは、コ
ールドボックス2へ送られ、戻りヘリウムガスと熱交換
器3で熱交換して冷却される。一部のヘリウムガスは、
膨張タービン4で膨張し、寒冷を発生して低圧ラインに
戻り、圧縮機1の吸入側へ戻る。他のヘリウムガスは、
さらに戻りヘリウムガスで冷却され、JT弁5で膨張し
て気液分離器6に戻る。気液分離器6でガス化したヘリ
ウムガスは、低圧ラインより圧縮機1の吸入側へ戻る。
一方、気液分離器6で液化したヘリウムは、低温移送配
管7を経てサブクーラ8へ至る。
【0004】一方、超臨界ヘリウムは、循環ポンプ9で
加圧され、サブクーラ8内の熱交換器10−1で液体ヘ
リウムと熱交換し、被冷却体11ヘ送られて冷却に供さ
れる。被冷却体を冷却して温度上昇した超臨界ヘリウム
は、サブクーラ8に戻り、熱交換器10−2で液体ヘリ
ウムと熱交換して循環ポンプ9の吸入側に至り、再び、
加圧される。サブクーラ8内の液体ヘリウムは、熱交換
器10−1,10−2で加熱されて蒸発し、低温排気ポ
ンプ12で圧縮され、コールドボックス2の低圧ライン
に至る。
【0005】サブクーラ8内の液体ヘリウムの圧力は、
低温排気ポンプ12で圧縮される分だけコールドボック
ス2内の低圧ラインよりも低くなり、従って、その飽和
温度も低下する。これにより、被冷却体11に送られる
超臨界ヘリウムの温度を下げることが可能となる。
【0006】このようなヘリウム冷凍システムについて
は、たとえば、アドバンシーズ イン クライオジェニ
ック エンジニアリング 第27巻(1982)第50
1頁から第508頁(Advances in Cry
ogenic Engineering, Vol
,(1982)pp501〜508)において論じら
れている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術は、サブ
クーラ及び被冷却体の負荷変動を考慮していないため、
サブクーラの負荷が多くなり、蒸発ガスが増加した場
合、サブクーラ内の圧力が上昇してサブクーラ内液体ヘ
リウムの飽和温度の上昇、及び超臨界ヘリウムの温度上
昇を生じ、そのため被冷却体の温度上昇に至るという問
題点があった。
【0008】本発明は、被冷却体及びサブクーラの負荷
変動に対して、被冷却体をより安定に冷却することを目
的としており、さらに、負荷変動に対して応答性の良い
低温排気ポンプを有するヘリウム冷凍システムを供給す
ることを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、低温排気ポンプの回転数を負荷の変動に対応して制
御するものとし、さらに、上記の目的を達成するため
に、主たる低温排気ポンプの他に低温排気ポンプを並列
に設けたり、低温排気ポンプと並列にバッファータンク
を設けたり、低温排気ポンプの制御モードの切替を被冷
却体の負荷変動状態のトリガーとしたりしたものであ
る。
【0010】
【作用】低温排気ポンプの流量と吐出吸入圧力比の特性
は、回転数により異なる。回転数を上げることにより、
同じ吸入圧力,吐出圧力でも流量を多くとることが可能
となる。
【0011】また、主たる低温排気ポンプの他に並列に
低温排気ポンプを設置することにより、総合的な流量を
多くとることが可能となる。但し、他の低温排気ポンプ
を速やかに起動するために、他の低温排気ポンプが停止
中に主たる低温排気ポンプ等を利用して予冷しておく必
要がある。
【0012】さらに、低温排気ポンプに並列にバッファ
ータンクを設けることにより、低温排気ポンプの能力に
余力がある時は、バッファータンクを介して低温ヘリウ
ムガスを循環し、負荷が上昇して必要流量が増加し、低
温排気ポンプの能力に余力がなくなった時には、バッフ
ァータンクへの循環量を低減する。
【0013】さらに、上記の各制御を行なう際に、被冷
却体の負荷変動源の発生をトリガーとすることにより、
より速やかに、かつ、経済的に負荷変動に対応すること
が可能となる。
【0014】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1により説明す
る。
【0015】圧縮機1で圧縮されたヘリウムガスは、コ
ールドボックス2へ送られ、戻りヘリウムガスと熱交換
器3で熱交換して冷却される。一部のヘリウムガスは、
膨張タービン4で膨張し、寒冷を発生して低圧ラインに
戻り、圧縮機1の吸入側へ戻る。他のヘリウムガスは、
さらに、戻りヘリウムガスで冷却され、JT弁5で膨張
して気液分離器6に戻る。気液分離器6でガス化したヘ
リウムガスは、低圧ラインより圧縮機1の吸入側へ戻
る。一方、気液分離器6で液化したヘリウムは、低温移
送配管7を経てサブクーラ8へ至る。
【0016】一方、超臨界ヘリウムは、循環ポンプ9で
加圧され、サブクーラ8内の熱交換器10−1で液体ヘ
リウムと熱交換し、被冷却体11ヘ送られて冷却に供さ
れる。被冷却体を冷却して温度上昇した超臨界ヘリウム
は、サブクーラ8に戻り、熱交換器10−2で液体ヘリ
ウムと熱交換して循環ポンプ9の吸入側に至り、再び、
加圧される。サブクーラ8内の液体ヘリウムは、熱交換
器10−1,10−2で加熱されて蒸発し、低温排気ポ
ンプ12で圧縮され、コールドボックス2の低圧ライン
に至る。
【0017】被冷却体11の熱負荷が、たとえば、マグ
ネットにおける交流損失のように急激に増加し、その
後、通常時に戻るような場合には、一時的にサブクーラ
8の熱負荷が増加し、サブクーラ8内の液体ヘリウムが
急激に蒸発する。そこで、サブクーラ8内の圧力が上昇
しないように、被冷却体11の交流損失が発生するタイ
ミングに合わせて、制御装置20からの指示に従って低
温排気ポンプ12の回転数を上昇させておく。それによ
り、被冷却体11の負荷の増加がサブクーラ8側に伝わ
る際には、すでに低温排気ポンプ12の能力が増大して
おり、サブクーラ8の圧力を上げることなく運転するこ
とが可能となる。
【0018】図2により、本発明の他の実施例を説明す
る。
【0019】主たる低温排気ポンプ12と並列に他の低
温排気ポンプ21を設置する。主たる低温排気ポンプ1
2の能力に余力がある時は、他の低温排気ポンプ21は
停止しており、予冷のために主たる低温排気ポンプ12
の吐出側から、他の低温排気ポンプ21,及び主たる低
温排気ポンプ12の吸入側へ低温のヘリウムガスを流
す。制御装置20からの指示で、負荷が増大し始めた時
には、主たる低温排気ポンプ12の回転数を上昇させる
とともに、他の低温排気ポンプ21を起動することによ
り、低温排気ポンプとしての能力を上昇させる。
【0020】他の低温排気ポンプが複数であっても、そ
の機能は同様に有効であることはいうまでもない。ま
た、他の低温排気ポンプの予冷手段として、ヘリウム冷
凍機の寒冷を利用しても同様である。
【0021】図3により、本発明のさらに他の実施例を
説明する。
【0022】低温排気ポンプ12と並列に低温バッファ
ータンク22を設置する。低温排気ポンプ12の能力に
余力がある時は、低温排気ポンプ12の吐出側から低温
バッファータンク22及び低温排気ポンプ12の吸入側
へ低温のヘリウムガスを流す。制御装置20からの指示
で、負荷が増大し始めた時には、低温排気ポンプ12の
回転数を上昇させるとともに、低温バッファータンク2
2への循環ガス量を減少させる。
【0023】上記実施例によれば、被冷却体の負荷の増
大に対応して低温排気ポンプの能力を増量制御できるの
で、サブクーラの温度を上昇させることなく、また、被
冷却体の温度を上昇させることなく、安定したヘリウム
冷凍システムの運転が可能となり、さらに、負荷変動に
対して速やかに追従するので、応答性が良く、かつ経済
的なヘリウム冷凍システムの運転が可能となるという効
果がある。
【0024】
【発明の効果】本発明によれば、被冷却体の負荷の増大
に対応して低温排気ポンプの能力を増量制御できるの
で、サブクーラの温度を上昇させることなく、また、被
冷却体の温度を上昇させることなく、安定したヘリウム
冷凍システムの運転が可能となり、さらに、負荷変動に
対して速やかに追従するので、応答性が良く、かつ経済
的なヘリウム冷凍システムの運転が可能となるという効
果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のフロー図である。
【図2】本発明の他の実施例のフロー図である。
【図3】本発明のさらに他の実施例のフロー図である。
【図4】従来例のフロー図である。
【符号の説明】
1…圧縮機、2…コールドボックス、3,10…熱交換
器、4…膨張タービン、5…JT弁、6…気液分離器、
7…低温移送配管、8…サブクーラ、9…循環ポンプ、
11…被冷却体、12,21…低温排気ポンプ、13…
中圧タンク、20…制御装置、22…低温バッファータ
ンク。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】圧縮機,膨張機,コールドボックス等から
    なり、液体ヘリウムを生成するヘリウム冷凍機と、被冷
    却体に超臨界ヘリウムを送る循環ポンプと、ヘリウム冷
    凍機で生成した液体ヘリウムと循環ポンプで循環される
    ヘリウムとを熱交換させるためのサブクーラと、サブク
    ーラで蒸発したヘリウムを排気,圧縮し、ヘリウム冷凍
    機へ送る低温排気ポンプとからなる系において、被冷却
    体の負荷変動に応じて低温排気ポンプの回転数を変動さ
    せ、サブクーラの変動する蒸発流量に対応することを特
    徴とするヘリウム冷凍システム。
  2. 【請求項2】低温排気ポンプを並列に設け、流量が少な
    い時に主たる低温排気ポンプの吐出ヘリウムを他の低温
    排気ポンプに一部逆流させて予冷することにより、負荷
    変動に対応して他の低温排気ポンプが起動容易になるよ
    うにしたことを特徴とする請求項1記載のヘリウム冷凍
    システム。
  3. 【請求項3】低温排気ポンプと並列にバッファータンク
    を設け、低温排気ポンプの吐出圧力と吸入圧力に応じ
    て、負荷が少なく吐出圧が高く吸入圧が低い時には、バ
    ッファータンクを介して低温排気ポンプの吐出ヘリウム
    を吸入側へ戻すことを可能としたことを特徴とする請求
    項1記載のヘリムウ冷凍システム。
  4. 【請求項4】被冷却体の負荷変動に対して、クエンチ,
    圧力上昇等の変動源の発生をトリガーとして、回転数の
    設定変更,流路の変更などの制御を切替えることを特徴
    とする請求項1及至請求項3記載のヘリウム冷凍システ
    ム。
JP2916092A 1992-02-17 1992-02-17 ヘリウム冷凍システム Pending JPH05223373A (ja)

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JP (1) JPH05223373A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007205709A (ja) * 2005-12-22 2007-08-16 Siemens Magnet Technology Ltd 極低温に冷却される機器の閉ループ予冷方法及び装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007205709A (ja) * 2005-12-22 2007-08-16 Siemens Magnet Technology Ltd 極低温に冷却される機器の閉ループ予冷方法及び装置

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