JPH05223103A - 油圧回路の負荷圧導出装置 - Google Patents

油圧回路の負荷圧導出装置

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JPH05223103A
JPH05223103A JP2826392A JP2826392A JPH05223103A JP H05223103 A JPH05223103 A JP H05223103A JP 2826392 A JP2826392 A JP 2826392A JP 2826392 A JP2826392 A JP 2826392A JP H05223103 A JPH05223103 A JP H05223103A
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JP
Japan
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pressure
valve
load
pilot
hydraulic pump
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JP2826392A
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Inventor
Hideyo Kato
英世 加藤
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 方向切換弁がアクチュエータへの圧油の供給
を遮断する状態にあるとき、アクチュエータの負荷圧を
導出する管路内の圧力をほぼタンク圧と等しくすること
ができる油圧回路の負荷圧導出装置の提供。 【構成】 方向切換弁6を形成し、パイロット圧によっ
て作動する4個のポペット弁30a、30b、31a、
31bと、ポペット弁に供給されるパイロット圧と同一
のパイロット圧により作動し、パイロット圧が供給され
た状態ではアクチュエータに対し圧油が供給される管路
36、または、管路37と、一方、パイロット圧が遮断
された状態ではタンクにつながる管路71cと負荷圧を
外部に導出する管路10とを連通する連通弁70とを備
え、パイロット圧が遮断された状態ではほぼタンク圧に
等しい圧力を導出することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、油圧作業機の油圧回路
の負荷圧導出装置に係り、特に、油圧ポンプ吐出圧とア
クチュエータに加わる負荷圧との差圧に応じて油圧ポン
プからアクチュエータへ供給される圧油の流量を制御す
る際、作業機の動作状況に応じてアクチュエータの負荷
圧を導出することができる油圧回路の負荷圧導出装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来あるこの種の油圧回路の負荷圧導出
装置は、特願平1−308973号公報等に散見され
る。これらの従来技術の一例を図5、図6を用い説明す
る。図5はアクチュエータの負荷圧に応じ油圧ポンプか
らアクチュエータへ供給する圧油の流量を制御するため
の油圧制御回路の一例を示す図、図6は従来ある負荷圧
導出装置を有する方向切換弁の構成を示す図である。
【0003】図5に示すように、この油圧制御回路は、
タンク38から作動油を吸引、吐出する可変容量形油圧
ポンプ1と、この可変容量形油圧ポンプ1に管路5を介
し接続され、圧油の流れを制御するパイロット圧駆動式
の方向切換弁66、77と、この方向切換弁66、77
に管路20、21、および、管路23、24を介し接続
され動作するアクチュエータ、例えば、油圧シリンダ
8、9と、方向切換弁66、77へパイロット管路16
a、16b、および、パイロット管路17a、17bに
よりパイロット圧を供給し、方向切換弁66、77の動
作を指示する操作手段、即ち、操作レバーを含むパイロ
ット操作弁16、17と、図6に示す負荷圧導出装置を
形成するシャトル弁33に接続され油圧シリンダ8、9
の負荷圧を導出するための管路10、11と、この管路
10、11とともに油圧シリンダ8、9の負荷圧のうち
最も負荷圧の高い圧力を選択する圧力導出手段を形成す
るシャトル弁12と、このシャトル弁12により選択さ
れた負荷圧を導出する管路13と、この管路13の圧力
と可変容量形油圧ポンプ1に接続する管路5の圧力との
差圧に応じて管路5内の圧油をタンク38に戻す流量制
御手段としてのアンロード弁19と、管路5と管路13
の差圧に応じて可変容量形油圧ポンプ1の吐出流量を制
御する流量制御手段として、例えば、可変容量形油圧ポ
ンプ1の傾転角制御装置2とを備えている。なお、パイ
ロット圧用の作動油は補助ポンプ4により供給される。
また、補助ポンプ4と可変容量形油圧ポンプ1とは原動
機3により駆動される。
【0004】また、図6はこの油圧回路に用いられる負
荷圧導出装置を有する方向切換弁66、77のうち、方
向切換弁66を例にその構成を示す図である。この従来
技術による負荷圧導出装置を有する方向切換弁66は、
4個のポペット弁30a、30b、31a、31bとを
有し、これらのポペット弁30a、30b、31a、3
1bは管路34、35、36、37により互いに接続さ
れている。また、可変容量形油圧ポンプ1からの圧油
は、管路5を介しこの方向切換弁66に導かれる。さら
に、管路20、および、管路21によりアクチュエータ
8と接続され、管路22によりタンク38に接続されて
いる。また、ポペット弁30a、30b、31a、31
bは、パイロット管路16a、16bにより供給される
パイロット圧により動作し、ポペット弁30aと31
a、あるいは、ポペット弁30bと31bとがそれぞれ
対となってメータイン、および、メータアウト流量制御
弁を形成するようになっている。また、管路36、およ
び、管路37上には逆止弁32a、および、逆止弁32
bを設けることにより負荷圧によるアクチュエータ8か
らの圧油の逆流を防止するようになっている。また、管
路39a、および、管路39bにより管路36、およ
び、管路37内の圧力をシャトル弁33へと導出し、管
路36と管路37内の圧力のうちの高圧側の圧力が管路
10へ導出されるようになっている。したがって、この
図6の従来例では、シャトル弁33、および、このシャ
トル弁33に接続される管路39a、39b、および、
管路10により負荷圧導出装置を形成するようになって
いる。
【0005】以上のように構成された従来の負荷圧導出
装置を有する方向切換弁66、77を備える油圧制御回
路の動作について説明する。なお、説明を簡単にするた
めに油圧シリンダ8側を対象に説明を進める。図5に示
すパイロット操作弁16に備えられる操作レバーを操作
することにより、パイロット管路16a、または、パイ
ロット管路16bにパイロット圧P1、または、パイロ
ット圧P2が付与される。例えば、パイロット管路16
aにパイロット圧P1が付与されると、図6に示すよう
に、方向切換弁66を形成するポペット弁30a、30
b、31a、31bのうち、ポペット弁30a、およ
び、ポペット弁31aにパイロット圧P1が供給され、
ポペット弁30a、31aの流入ポートと流出ポートと
が連通状態となる。このため、管路5内の圧油は、管路
34、および、ポペット弁30a、逆止弁32a、ポペ
ット弁31bを介し、管路20へ導かれ、油圧シリンダ
8の油室8aに供給される。一方、油圧シリンダ8の油
室8bから排出される圧油は、管路21により方向切換
弁66に導かれ、ポペット弁31aおよび管路35を介
し、管路22へ導出され、タンク38に戻される。ま
た、ポペット弁30aの流入ポートと流出ポートとが連
通状態となっているため、管路36内の圧力は管路20
内の圧力、すなわち、油圧シリンダ8の油室8aの圧力
と等しくなる。一方、ポペット弁30bの流入ポートと
流出ポートとは、遮断状態となっており、管路37は逆
止弁32bとポペット弁30bとにより封鎖された状態
にあるため、この管路37内にはポペット弁30bの遮
断時の圧力が保持されている。負荷圧導出装置を形成す
るシャトル弁33には、管路36、および、管路37内
の圧力が導かれており、このうち高圧側の圧力が管路1
0に導出され、この管路10により図5に示すシャトル
弁12へ導き出される。一方、このシャトル弁12に
は、油圧シリンダ9の油室9a、9bのうちの高圧側の
圧力が管路11により導かれており、管路10により導
かれた油圧シリンダ8の負荷圧と比べ、高圧側の圧力が
管路13へ導出される。
【0006】前述したように、管路13の圧力と、管路
5の圧力、すなわち、可変容量形油圧ポンプ1の吐出圧
は、アンロード弁19に導かれており、このアンロード
弁19は両圧力の差圧による駆動力がばね19aのばね
力以上になったとき、管路5とタンク38とを接続し、
可変容量形油圧ポンプ1から吐出される圧油がタンク3
8へ戻される。
【0007】さらに、管路13の圧力と可変容量形油圧
ポンプ1の吐出圧とが傾転角制御装置2に導かれ、可変
容量形油圧ポンプ1の吐出圧が管路13の圧力よりも、
ばね15で設定したばね力相当の設定値だけ高くなるよ
うに、可変容量形油圧ポンプ1の吐出流量を制御する。
【0008】したがって、油圧シリンダ8、および、油
圧シリンダ9のうち高圧側の負荷圧に応じて、可変容量
形油圧ポンプ1から吐出される圧油の流量が制御される
とともに、可変容量形油圧ポンプ1から方向切換弁6
6、77へ供給される圧油の流量が制御される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の負荷圧
導出装置を形成するシャトル弁33、管路36、37、
39a、39bでは、例えば、パイロット操作弁16が
操作されず、すなわち、パイロット管路16a、16b
のいずれにもパイロット圧が付与されない状態では、方
向切換弁66を形成する全てのポペット弁30a、30
b、31a、31bの流入ポートと流出ポートとが遮断
される。このため、管路36、37には遮断時の圧力が
保持されることになる。これにより、方向切換弁66の
中立時は、シャトル弁33に管路36、37内の保持圧
が導かれることになり、その際の高圧側の圧力が管路1
0へ導出される。油圧シリンダ9側の回路でも同様なこ
とがいえ、パイロット圧が供給されていない状態でも方
向切換弁77内に保持される圧力が管路11へ導出され
る。
【0010】このため、各油圧シリンダ8、9への圧油
の供給が遮断された状態、すなわち、各油圧シリンダへ
圧油を供給する必要がない状態においても、管路13内
は高圧になり、傾転角制御装置2は可変容量形油圧ポン
プ1に対し多量の圧油を吐出するように制御し、アンロ
ード弁19は多量の圧油を方向切換弁66、77に供給
するように作動する。したがって、大きなエネルギ損失
を伴うという不具合が生ずる。
【0011】また、上述したように管路36、37内に
保持される圧力により、最大負荷圧の導出が遅れ、この
間必要以上の流量が供給されることになり、これによっ
ても大きなエネルギ損失を生ずる。
【0012】本発明の目的は、方向切換弁の中立時には
アクチュエータの負荷圧を導出する管路内の圧力をほぼ
タンク圧と等しくすることができる油圧回路の負荷圧導
出装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の請求項1に記載の発明は、油圧ポンプと、こ
の油圧ポンプから供給される圧油の流れを制御し少なく
とも1以上設けられ、複数のポペット弁の組み合わせに
より形成される方向切換弁と、これらの方向切換弁にそ
れぞれ対応し前記方向切換弁から供給される圧油により
動作する少なくとも1以上のアクチュエータと、前記方
向切換弁の動作を指示する操作手段と、前記アクチュエ
ータに加わる負荷圧のうち最大負荷圧を導出する圧力導
出手段と、この圧力導出手段により導出された圧力と前
記油圧ポンプの吐出圧とにより、前記油圧ポンプから前
記方向切換弁へ供給される圧油の流量を制御する制御手
段とを有する油圧回路に備えられ、前記個々のアクチュ
エータの負荷圧を前記圧力導出手段へ導く負荷圧導出装
置において、前記アクチュエータへ圧油を供給する管路
と前記圧力導出手段につながる管路とを接続する位置
と、タンクにつながる管路と前記圧力導出手段につなが
る管路とを接続する位置とを有し、前記操作手段の操作
に応じて位置が切換わる連通弁を設けたことを特徴とす
る。
【0014】また、本発明の請求項2に記載の発明は、
前記方向切換弁を形成する複数のポペット弁、および、
前記連通弁が、同一のパイロット油圧回路により動作す
ることを特徴とする。
【0015】また、本発明の請求項3に記載の発明は、
請求項1記載の連通弁が、前記方向切換弁を形成する複
数のポペット弁のうちメータイン要素、および、メータ
アウト要素に相当するそれぞれのポペット弁の有する背
圧室の圧力により作動することを特徴とする。
【0016】
【作用】本発明の請求項1に記載の発明は、上記のよう
に構成しているので、操作手段からアクチュエータへの
圧油の供給が指示されたとき、方向切換弁を形成する複
数のポペット弁のうち、操作手段の指示内容に対応する
ポペット弁の流入ポートと流出ポートとが連通し、これ
に対応するアクチュエータに圧油が供給される。この状
態では、負荷圧導出装置に設けられた連通弁が、アクチ
ュエータに圧油を供給する管路と圧力導出手段へ負荷圧
を導く管路とを連通する切換位置に切換わり、圧力導出
手段にはアクチュエータに供給される圧油の圧力が導出
される。
【0017】一方、操作手段によりアクチュエータへの
圧油の供給の遮断を指示されたとき、方向切換弁を形成
する複数のポペット弁は、全て流入ポートと流出ポート
とが遮断され、アクチュエータへの圧油の供給が遮断さ
れる。この状態では、連通弁がタンクへ接続される管路
と圧力導出手段へ負荷圧を導く管路とを連通する切換位
置に切換わるため、圧力導出手段にはほぼタンク圧に等
しい圧力が導出される。
【0018】したがって、操作手段からアクチュエータ
への圧油の供給が指示されたとき、制御手段はアクチュ
エータに供給される圧油の圧力に応じた流量が、油圧ポ
ンプから方向切換弁へと供給されるように流量制御を行
う。一方、操作手段によりアクチュエータへの圧油の供
給の遮断が指示されたときには、圧力導出手段へ導く管
路がタンクと接続されるため、この管路内の圧力はほぼ
タンク圧に等しくなり、制御手段は油圧ポンプ吐出圧と
タンク圧との差圧に応じた流量が、可変容量形油圧ポン
プから方向切換弁へと供給されるされるように流量制御
を行う。このため、負荷圧が高くなったときには多量の
圧油が供給され、負荷圧が低くなったとき、あるいは、
方向切換弁中立時には、少量の圧油が供給されることに
なる。
【0019】また、請求項2に記載の発明では、上記の
ように構成しているので、ポペット弁の動作と連通弁の
動作とが一体的に行われ、アクチュエータへの圧油の供
給時、および、遮断時に連通弁の確実な動作を行うこと
ができるとともに、圧力導出手段に対し瞬時に負荷圧を
導出することができる。
【0020】また、請求項3に記載の発明では、上記の
ように構成しているので、請求項2と同様に、ポペット
弁の動作と連通弁の動作とが一体的に行われ、アクチュ
エータへの圧油の供給時、および、遮断時に連通弁の確
実な動作を行うことができるとともに、圧力導出手段に
対し瞬時に負荷圧を導出することができる。
【0021】
【実施例】以下、本発明の実施例を図を用い説明する。
【0022】図1〜図4は本発明の負荷圧導出装置の実
施例の説明図で、図1は本発明の第1の実施例による負
荷圧導出装置を用い流量制御を行うための油圧制御回路
図、図2は図1に示す第1の実施例における負荷圧導出
装置を有する方向切換弁の構成図、図3は図2に示す方
向切換弁を形成するポペット弁の構造を示す図、図4は
第2の実施例による負荷圧導出装置を有する方向切換弁
の構成図である。なお、図5に示した従来技術の油圧制
御回路図、図6に示した方向切換弁の構成図と共通する
部分については同一符号を付している。
【0023】本発明の第1の実施例による負荷圧導出装
置を用い流量制御を行うための油圧制御回路は、図1に
示すように、可変容量形油圧ポンプ1と、この可変容量
形油圧ポンプ1に接続され油圧シリンダ8、9への圧油
の流れを制御する方向切換弁6、7と、この方向切換弁
6、7の動作を指示し、作動させる操作手段としてのパ
イロット操作弁16、17と、油圧シリンダ8、9に加
わる負荷圧のうち高圧側の圧力を選択し導出する圧力導
出手段を形成するシャトル弁12と、このシャトル弁1
2により導かれる最大負荷圧と可変容量形油圧ポンプ1
の吐出圧との差圧により、方向切換弁6、7への圧油の
流量を制御する流量制御手段としてのアンロード弁19
と、上記最大負荷圧と可変容量形油圧ポンプ1の吐出圧
との差圧により可変容量形油圧ポンプ1の吐出流量を制
御する流量制御手段としての傾転角制御装置2とを備え
ている。
【0024】この第1の実施例による負荷圧導出装置
は、方向切換弁6、7内に設けられており、図2を用い
説明する。この図2は、方向切換弁6を対象とするもの
で、他の方向切換弁7も同様の構成となっている。
【0025】同図2に示すように方向切換弁6は、4個
のポペット弁30a、30b、31a、31bを有し、
これらは管路34、35、36、37により互いに接続
されるようになっている。また、可変容量形油圧ポンプ
1からの圧油は管路5を介し方向切換弁6に導かれ、管
路20、21により油圧シリンダ8に接続され、管路2
2によりタンク38に接続されている。各ポペット弁3
0a、30b、31a、31bはパイロット管路16
a、16bより供給されるパイロット圧により、流入ポ
ートと流出ポートとが連通するようになっている。ま
た、管路36、37上には逆止弁32a、32bが設け
られており、油圧シリンダ8からの圧油の逆流を防止す
るようになっている。また、この第1の実施例による負
荷圧導出装置を形成する連通弁70は、管路36内の圧
力を導出する管路71aとシャトル弁12へつながる管
路10とを連通する切換位置70a、管路37内の圧力
を導出する管路71bと管路10とを連通する切換位置
70b、タンク38につながる管路71cと管路10と
を連通する切換位置70cを有し、パイロット管路16
a、16bから分岐した管路72a、72bから供給さ
れるパイロット圧P1、P2により70a、70b、7
0cの各切換位置に切換えられる。
【0026】以上のように構成した第1の実施例による
負荷圧導出装置を用いた油圧制御回路では、パイロット
操作弁16、17に備えられる操作レバーを操作するこ
とにより、パイロット管路内にパイロット圧が供給され
る。例えば、パイロット管路16aにパイロット圧P1
が供給された状態では、方向切換弁6を形成するポペッ
ト弁30a、30b、31a、31bのうち、ポペット
弁30a、31aにパイロット圧P1が供給される。ポ
ペット弁30a、30b、31a、31bは、図3に示
すような構造となっており、パイロットポート16aa
からパイロット圧P1が供給されると、ばね47のばね
力以上の押付力が生じパイロット弁46が上側に変位
し、背圧室45と流出ポート44とが補助通路49を介
し連通する。これにより、背圧室45内の圧力が低下す
る。一方、スリット42を介し管路5内の圧力による押
し付け力が主弁41に作用するようになっており、背圧
室45内の圧力低下に伴い、管路5内の圧力による押し
付け力が勝り、主弁41が上方に押し上げられ、流入ポ
ート43と流出ポート44とが連通する。さらに、パイ
ロット管路16aから分岐したパイロット管路72aに
より、連通弁70にもパイロット圧P1が供給される。
したがって、ポペット弁30a、31aの流入ポートと
流出ポートとが連通すると同時に、連通弁70は70a
の切換位置に切換わる。 この状態では、可変容量形油
圧ポンプ1からの圧油は、管路34、ポペット弁30
a、逆止弁32a、ポペット弁31bを介し、管路20
に導かれ、油圧シリンダ8の油室8aへと供給される。
また、油圧シリンダ8bから排出された作動油は、管路
21により方向切換弁6に流入し、ポペット弁31a、
管路35、22を介しタンク38に戻される。また、連
通弁70は70aの切換位置にあり、管路36内の圧
力、すなわち、油圧シリンダ8へ供給される圧油の圧力
が管路10へ導出される。管路10に導出された圧力
は、シャトル弁12へと導かれ、油圧シリンダ9の負荷
圧と比べ、高圧側の圧力が管路13に導出される。パイ
ロット操作弁が操作されているときには、管路13は油
圧シリンダ8、9の負荷圧に対応し高圧となっているた
め、可変容量形油圧ポンプ1の吐出圧と管路13内の圧
力との差圧が小さくなり、ばね力19a以上の押し付け
力を得ることができずアンロード弁19は遮断状態を維
持する。一方、可変容量形油圧ポンプ1の傾転角制御装
置2は、管路13に導かれる負荷圧と可変容量形油圧ポ
ンプ1の吐出圧との差圧を、ばね15により規定される
圧力に近づけるために、可変容量形油圧ポンプ1の傾転
角を大きくするように作用する。これにより、可変容量
形油圧ポンプ1の吐出流量は増加する。
【0027】また、パイロット操作弁16に備えられる
操作レバーが、油圧シリンダ8への圧油の供給を遮断す
るように、すなわち、方向切換弁6に対し中立を指示し
たときには、パイロット管路16a、16bともパイロ
ット圧の供給が遮断され、方向切換弁6を形成するポペ
ット弁30a、30b、31a、31bへのパイロット
圧の供給も遮断される。さらに、連通弁70も同様にパ
イロット圧の供給が遮断される。したがって、全てのポ
ペット弁30a、30b、31a、31bの流入ポート
と流出ポートとが遮断されるとともに、連通弁70は、
タンク38につながる管路71bと管路10とを連通す
る切換位置70cに切換わる。
【0028】この状態では、管路36、および、管路3
7内にはポペット弁遮断以前の圧力が保持される。しか
し、連通弁70は70cの切換位置に切換わるため、タ
ンク38につながる管路71c内の圧力、すなわち、タ
ンク圧にほぼ等しい圧力が管路10へと導出される。こ
の管路10に導出されたタンク圧にほぼ等しい圧力は、
シャトル弁12へと導かれ、油圧シリンダ9の負荷圧と
比べ、高圧側の圧力が管路13に導出される。このと
き、油圧シリンダ9についてもパイロット操作弁17
が、方向切換弁7の中立を指示した状態にあれば、管路
11内に導出される圧力もほぼタンク圧に等しいものと
なり、管路13内の圧力もほぼタンク圧に等しくなる。
このため、可変容量形油圧ポンプ1の吐出圧と管路13
内の圧力との差圧が大きくなり、ばね力19a以上の押
し付け力が生じアンロード弁19は、管路5とタンク3
8とを接続する位置に切換わる。これにより、可変容量
形油圧ポンプ1から吐出される圧油は、アンロード弁1
9によってタンク38へと戻される。一方、可変容量形
油圧ポンプ1の傾転角制御装置2は、管路13に導かれ
る負荷圧と可変容量形油圧ポンプ1の吐出圧との差圧
を、ばね15により規定される圧力に近づけるために、
可変容量形油圧ポンプ1の傾転角を小さくするように作
用する。これにより、可変容量形油圧ポンプ1の吐出流
量は減少する。
【0029】したがって、この第1の実施例によれば、
方向切換弁6、7が中立時には圧力導出手段としてのシ
ャトル弁12にほぼタンク圧に等しい圧力が導出され、
これにより、流量制御手段としてのアンロード弁19、
および、傾転角制御装置2に導かれる負荷圧もほぼタン
ク圧に等しい圧力となる。このため、可変容量形油圧ポ
ンプ1の吐出流量が抑えられるとともに、アンロード弁
19により可変容量形油圧ポンプ1から吐出される圧油
はタンク38に戻され、エネルギ損失を抑制することが
できる。さらに、パイロット操作弁16、17が操作さ
れたとき、方向切換弁6、7と負荷圧導出手段としての
連通弁70とがほぼ同期して作動するため、圧力導出手
段としてのシャトル弁12は、瞬時に高圧側の負荷圧を
導出することができ、この点からもエネルギ損失を少な
くすることができる。 次に、図4を用い本発明による
負荷圧導出装置の第2の実施例について説明する。同図
4は、本発明による負荷圧導出装置の第2の実施例を有
する方向制御弁の構成を示す。前述した第1の実施例と
共通する部分については同一符号を付しており、その説
明は省略する。
【0030】同図2に示すように、この第2の実施例に
よる方向切換弁6に備えられる負荷圧導出装置を形成す
る連通弁70は、第1の実施例と同様に管路36内の圧
力を導出する管路71aとシャトル弁12へつながる管
路10とを連通する切換位置70a、管路37内の圧力
を導出する管路71bと管路10とを連通する切換位置
70b、タンク38につながる管路71cと管路10と
を連通する切換位置70cを有している。また、管路7
3a、および、管路73bにより、ポペット弁30a、
および、ポペット弁30bの背圧室の圧力により、70
a、70b、70cの各切換位置に切換えられる。な
お、その他の構成については、図1に示す油圧制御回路
と例えば同等である。
【0031】以上のように構成した第2の実施例による
負荷圧導出装置では、例えば、パイロット管路16aに
パイロット圧P1が供給された状態では、方向切換弁6
を形成するポペット弁30a、30b、31a、31b
のうち、ポペット弁30a、31aにパイロット圧P1
が供給される。このポペット弁にパイロット圧が供給さ
れると、前述した理由から背圧室と流出ポートとが補助
通路により連通するために、背圧室の圧力が低下する。
したがって、ポペット弁30aにパイロット圧P1が供
給されると、ポペット弁30aの背圧室の圧力が低下す
る。このため、管路73a内の圧力が管路73b内の圧
力に比べ低下することになり、連通弁70は、70aの
切換位置に切換わる。これにより、管路36内の圧力、
すなわち、油圧シリンダ8に供給される圧油の圧力が、
管路10へ導かれる。逆に、パイロット管路16bにパ
イロット圧が供給されると、ポペット弁30bにパイロ
ット圧P2が供給され、これによりポペット弁30bの
背圧室の圧力が低下し、管路73b内の圧力が管路73
a内の圧力よりも低くなる。したがって、連通弁70は
70bの切換位置に切換わり管路37内の圧力が管路1
0に導出される。
【0032】一方、パイロット管路16a、16bのい
ずれにもパイロット圧が供給されていない状態、すなわ
ち、方向切換弁6の中立状態では、ポペット弁30aの
背圧室の圧力とポペット弁30bの背圧室の圧力とが等
しい状態となるため、連通弁70は70cの切換位置と
なる。したがって、タンク38につながる管路71cと
管路10とが連通し、管路10にはほぼタンク圧に等し
い圧力が導出される。
【0033】したがって、この第2の実施例によれば、
第1の実施例と同様に、方向切換弁6、7が中立時には
圧力導出手段としてのシャトル弁12にほぼタンク圧に
等しい圧力が導出され、これにより、流量制御手段とし
てのアンロード弁19、および、傾転角制御装置2に導
かれる負荷圧もほぼタンク圧に等しい圧力となる。この
ため、可変容量形油圧ポンプ1の吐出流量が抑えられる
とともに、アンロード弁19により可変容量形油圧ポン
プ1から吐出される圧油はタンク38に戻され、エネル
ギ損失を抑制することができる。さらに、パイロット操
作弁16、17が操作されたとき、方向切換弁6、7と
負荷圧導出手段としての連通弁70とがほぼ同期して作
動するため、圧力導出手段としてのシャトル弁12は、
瞬時に高圧側の負荷圧を導出することができ、この点か
らもエネルギ損失を少なくすることができる。
【0034】
【発明の効果】上述したように、本発明によれば、方向
切換弁が中立位置にあるときには、圧力導出手段にほぼ
タンク圧に等しい圧力が導出され、油圧ポンプから吐出
される圧油の流量が少なくなるように制御されるため、
エネルギ損失を従来技術に比べ大幅に低減することがで
きる。
【0035】また、特に、本発明の請求項2および3に
記載の発明によれば、方向切換弁と負荷圧導出手段とが
ほぼ同期して作動するため、操作手段により方向切換弁
の作動が指示されたとき、圧力導出手段は瞬時に最大負
荷圧を導出することができ、従来技術に比べ、最大負荷
圧の導出の遅れによるエネルギ損失を低減することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例による負荷圧導出装置を
用いた流量制御用油圧回路図である。
【図2】図1に示す第1の実施例の負荷圧導出装置を有
する方向切換弁の構成図である。
【図3】図2に示す第1の実施例の方向切換弁を形成す
るポペット弁の構造図である。
【図4】本発明の第2の実施例の負荷圧導出装置を有す
る方向切換弁の構成図である。
【図5】従来の負荷圧導出装置を用いた流量制御用油圧
回路図である。
【図6】従来ある負荷圧導出装置を有する方向切換弁の
構成図である。
【符号の説明】
1 可変容量形油圧ポンプ(油圧ポンプ) 2 傾転角制御装置(制御手段) 6、7 方向切換弁 8、9 油圧シリンダ(アクチュエータ) 12 シャトル弁(圧力導出手段) 16、17 パイロット操作弁(操作手段) 30a、30b、31a、31b ポペット弁 33 シャトル弁(負荷圧導出装置) 38 タンク 70 連通弁

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 油圧ポンプと、この油圧ポンプから供給
    される圧油の流れを制御し、複数のポペット弁の組み合
    わせにより形成される方向切換弁と、この方向切換弁に
    対応して設けられ前記方向切換弁から供給される圧油に
    より動作するアクチュエータと、前記方向切換弁の動作
    を指示する操作手段と、前記アクチュエータに加わる負
    荷圧のうち最大負荷圧を導出する圧力導出手段と、この
    圧力導出手段により導出された圧力と前記油圧ポンプの
    吐出圧とにより、前記油圧ポンプから前記方向切換弁へ
    供給される圧油の流量を制御する制御手段とを有する油
    圧回路に備えられ、前記アクチュエータの負荷圧を前記
    圧力導出手段へ導く負荷圧導出装置において、前記アク
    チュエータへ圧油を供給する管路と前記圧力導出手段に
    つながる管路とを接続する切換位置と、タンクにつなが
    る管路と前記圧力導出手段につながる管路とを接続する
    切換位置とを有し、前記操作手段の操作に応じて前記切
    換位置のいずれかに切換わる連通弁を設けたことを特徴
    とする油圧回路の負荷圧導出装置。
  2. 【請求項2】 前記方向切換弁を形成する複数のポペッ
    ト弁、および、前記連通弁は、同一のパイロット油圧回
    路によって供給されるパイロット圧により動作すること
    を特徴とする請求項1記載の油圧回路の負荷圧導出装
    置。
  3. 【請求項3】 前記連通弁は、前記方向切換弁を形成す
    る複数のポペット弁のうちメータイン要素、および、メ
    ータアウト要素に相当するそれぞれのポペット弁の有す
    る背圧室の圧力により作動することを特徴とする請求項
    1記載の油圧回路の負荷圧導出装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003534505A (ja) * 2000-05-25 2003-11-18 フィン コーポレーション 油圧システム
JP2012159130A (ja) * 2011-01-31 2012-08-23 Kcm:Kk 産業用車両の油圧ポンプ制御システムと産業用車両

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003534505A (ja) * 2000-05-25 2003-11-18 フィン コーポレーション 油圧システム
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