JP3560570B2 - 油圧アクチュエータ駆動装置 - Google Patents

油圧アクチュエータ駆動装置 Download PDF

Info

Publication number
JP3560570B2
JP3560570B2 JP2001190677A JP2001190677A JP3560570B2 JP 3560570 B2 JP3560570 B2 JP 3560570B2 JP 2001190677 A JP2001190677 A JP 2001190677A JP 2001190677 A JP2001190677 A JP 2001190677A JP 3560570 B2 JP3560570 B2 JP 3560570B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hydraulic
pressure
port
oil
line
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2001190677A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2003004002A (ja
Inventor
登 伊藤
誠司 青木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kawasaki Precision Machinery KK
Original Assignee
Kawasaki Precision Machinery KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kawasaki Precision Machinery KK filed Critical Kawasaki Precision Machinery KK
Priority to JP2001190677A priority Critical patent/JP3560570B2/ja
Publication of JP2003004002A publication Critical patent/JP2003004002A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3560570B2 publication Critical patent/JP3560570B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Fluid-Pressure Circuits (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術の分野】
この発明は、油圧アクチュエータの駆動を制御するための装置、たとえば、直列接続された複数の油圧アクチュエータの作動を同調させるための装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に産業用機械等では、その目的に応じた作業を行うために種々の油圧アクチュエータが用いられている。そして、多くの場合、単一の産業用機械には油圧アクチュエータが複数設けられており、場合によっては別々のアクチュエータの作動を互いに同調させる必要がある。具体的には、たとえば図4に示すような場合である。
【0003】
同図は、たとえばバケットが装着されたブームを作動させるための油圧駆動装置を油圧系統図として示したものである。ブームはたとえば起伏動作をするものであり、当該起伏動作は、油圧シリンダ1の伸縮により行われる。また、バケットはブームの先端に装着され、油圧シリンダ2の伸縮によって俯仰動作が行われる。これら油圧シリンダ1,2は、油圧回路を簡易かつ効率的なものとするために油圧的に直列に配置されている。すなわち、油圧シリンダ1からの戻り油が油圧シリンダ2を作動させるための作動油(圧油)として機能する。
【0004】
バケットにワークを積載した状態でブームの起伏動作をする場合には、ブームの起伏動作に合わせてバケットを水平に保つ必要があり、そのために油圧シリンダ1,2のストロークを同調させる必要がある。たとえば、ブームを倒伏させた場合には、切換弁3が切り換わって圧油が油圧ポンプPから油圧シリンダ1のロッド側ポート4に送給され、ヘッド側ポート5から戻り油が戻される。このとき、バケットはブームの起立に合わせて倒伏させる必要がある。このため、切換弁6が切り換えられ、上記戻り油が油圧シリンダ2のロッド側ポート7に送給され、る。なお、これにより、油圧シリンダ2のヘッド側ポート8から戻り油が戻される。
【0005】
かかる場合に、油圧シリンダ1からの戻り油は、ヘッド側ポート5から吐出されて油圧シリンダ2のロッド側ポート7に送給されるが、ヘッド側とロッド側とでは油圧が作用する面積が異なるために、油圧シリンダ2のストロークが油圧シリンダ1よりも大きくなり、両油圧シリンダ1,2のストロークを同調させることができない。
【0006】
このため、従来では同図に示すような定比分流弁9を設けて、油圧シリンダ1からの戻り油量を、油圧シリンダ1のヘッド側面積と油圧シリンダ2のロッド側面積との比と同じ比率で分流している(実開昭61−169166号公報、実開昭61−198347号公報参照)。これにより、油圧シリンダ1からの戻り油の一部のみが油圧シリンダ2のロッド側ポート7に送給され、両油圧シリンダ1,2のストロークを同調することができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような構造では、分流弁9という油圧機器を別途設ける必要がある。この分流弁9は、分流される側の負荷圧(油圧シリンダ2の負荷圧)の大小にかかわらず、常に一定の比率で分流するものである。なお、分流弁9にかかる機能が要求されるのは、仮に、分流される側の負荷圧が分流比率に影響するとすれば、負荷の低い側に多くの作動油が流れてしまい、所要の分流を達成することができないからである。
【0008】
そして、このような分流弁9を設けることにより、油圧駆動装置自体が複雑化するとともにコストも上昇する。しかも、分流弁9を配設するために、その他の油圧機器の配置や配管スペースに制約がかかるという不都合もある。
【0009】
そこで、本発明の目的は、供給される作動油を一定比率に分流し、その分流された作動油を油圧アクチュエータに送給することができる簡易で安価な油圧アクチュエータ駆動装置を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
(1) 油圧アクチュエータに作動油(圧油)を送給するためには、一般に油圧ポンプから供給される作動油を油圧アクチュエータに送給するための切換弁が採用されるが、本願発明者は、別途分流弁を配設する代わりに切換弁自体に作動油の分流機能を持たせることができれば、本願目的を達成できる点に着目した。
【0011】
(2) そこで、上記目的を達成するための本願に係る油圧アクチュエータ駆動装置は、オイルタンクから作動油を吸い上げて圧油を供給する油圧源によって油圧アクチュエータを駆動する油圧アクチュエータ駆動装置であって、供給された圧油をオイルタンク側へ戻す第1モードまたは供給された圧油を油圧アクチュエータに送給する第2モードに切換可能な切換弁と、外部パイロット圧が導かれるパイロットポートを有し、外部パイロット圧を利用して上記切換弁の下流側に所定の圧力を発生させる圧力制御弁とを備え、上記切換弁は、上記第2モードに切り換わった状態で上記圧油を上記油圧アクチュエータ側とオイルタンク側とにそれぞれ分流させる第1分流路および第2分流路が形成され、第1分流路および第2分流路は、それぞれ所定の絞り面積を有する絞りを有し、上記油圧アクチュエータの供給側ポートの圧力を上記圧力制御弁のパイロットポートに導くためのパイロットラインが備えられていることを特徴とするものである。
【0012】
この構成によれば、油圧源から供給された圧油は、切換弁が第1モードとなっているときにはオルタンクに戻されるが、切換弁が第2モードに切り換わると油圧アクチュエータに送給され、その戻り油がオイルタンクに戻される。このとき、圧力制御弁が設けられているから、外部パイロット圧を用いて切換弁の下流側に所定の圧力を発生させることができる。この外部パイロット圧は、油圧アクチュエータの供給側ポートの圧力、すなわち切換弁から油圧アクチュエータに送給される圧油の圧力を採用しており、これがパイロットラインによって圧力制御弁に導かれるものである。そして、上記油圧アクチュエータに送給される圧油の圧力とは、切換弁が第2モードに切り換わった状態での第1分流路の圧力に他ならない。
【0013】
したがって、切換弁が第2モードに切り換わった状態で、第1分流路に発生する圧力と第2分流路に発生する圧力とを同様のものとすることができる。さらに、第1および第2分流路には所定の絞り面積を有する絞りが形成されていることから、切換弁に供給される圧油は、上記両絞りの絞り面積の比率に対応した比率で第1分流路と第2分流路とに分流される。
【0014】
(3) また、上記目的を達成するための本願に係る油圧アクチュエータ駆動装置は、直列配置された第1油圧アクチュエータおよび2油圧アクチュエータを作動させるための油圧アクチュエータ駆動装置であって、オイルタンクから作動油を吸い上げて所定の油圧源圧力の作動油を供給する油圧ポンプおよび油圧ポンプとオイルタンクとを接続する主油圧ラインを有する油圧源と、主油圧ラインに直列に配設され、油圧源から供給される作動油を主油圧ラインへ送給する第1モードまたは油圧源から供給される作動油を第1油圧アクチュエータに送給する第2モードに切換可能であって、当該切り換えのために上記油圧源圧力を利用する第1電磁油圧切換弁と、第1電磁油圧切換弁と直列配置されると共に上記主油圧ラインに直列に配設され、第1油圧アクチュエータからの戻り油を主油圧ラインへ送給する第1モードまたは第1油圧アクチュエータからの戻り油を第2油圧アクチュエータに送給する第2モードに切換可能であって、当該切り換えのために上記油圧源圧力を利用する第2電磁油圧切換弁と、上記主油圧ラインに直列に配設され、外部パイロット圧を利用して上記主油圧ラインに所定の油圧源圧力を発生させるためのパイロットポートを有する圧力制御弁とを備え、上記第2電磁油圧切換弁は、上記第2モードに切り換わった状態で上記戻り油を第2油圧アクチュエータへの供給側ポートと主油圧ラインとにそれぞれ分流させる第1分流路および第2分流路が形成され、第1分流路および第2分流路は、それぞれ所定の絞り面積を有する絞りを有し、上記第2油圧アクチュエータの供給側ポートの圧力を上記圧力制御弁のパイロットポートに導くためのパイロットラインが備えられていることを特徴とするものである。
【0015】
この構成によれば、油圧ポンプが作動することにより、油圧源から所定の油圧源圧力の作動油(圧油)が供給される。この作動油は、第1および第2電磁油圧切換弁が第1モードとなっているときは、主油圧ラインを経て油圧源のオイルタンクに戻される。また、第1および第2電磁油圧切換弁が第2モードに切り換わると、作動油が第1油圧アクチュエータに送給され、その戻り油がそのまま第2油圧アクチュエータの供給側に送給される。
【0016】
なお、主油圧ラインに圧力制御弁が設けられているから、所定の油圧源圧力を主油圧ラインに常に発生させることができる。そして、第1および第2電磁油圧切換弁のモードの切り換えのために、この主油圧ラインに発生した油圧源圧力が利用される。この圧力制御弁は、外部パイロット圧を利用するタイプのもので、たとえば上記油圧源圧力を利用することができる。
【0017】
このとき、各油圧アクチュエータが油圧シリンダ等の場合は、供給される作動油量とシリンダストロークにより排出される戻り油量とは異なるため、第1油圧アクチュエータの戻り油をそのまま第2油圧アクチュエータの供給側へ送給すると、両油圧アクチュエータの作動(ストローク)を同調させることができないが、この場合、第1油圧アクチュエータからの戻り油は、第2油圧アクチュエータに供給される前に第2電磁油圧切換弁の第1分流路と第2分流路とに分流される。そして、第1分流路に流入した作動油は第2油圧アクチュエータの供給側ポートに送給され、第2分流路に流入した作動油はそのまま主油圧ラインを経てオイルタンクに戻される。
【0018】
ところで、パイロットラインによって第2油圧アクチュエータの供給側ポートの圧力が圧力制御弁のパイロットポートに導かれているから、当該圧力制御弁によって主油圧ラインには第2油圧アクチュエータの供給側ポートの圧力と同様の圧力が発生する。一方、第2分流路は主油圧ラインと接続されているから、第2分流路の出口圧力は、主油圧ラインの圧力、すなわち第2油圧アクチュエータの供給側ポートの圧力と同様の圧力となる。さらに、第1分流路の出口圧力は、第2油圧アクチュエータの供給側ポートの圧力と同様である。したがって、第1分流路の出口圧力と第2分流路の出口圧力とは同様の圧力となる。加えて、第1および第2分流路には所定の絞り面積を有する絞りが形成されているから、両絞りの絞り面積の比率に対応した比率で作動油(第1油圧アクチュエータからの戻り油)が第1分流路と第2分流路とに分流される。つまり、第2油圧アクチュエータの負荷の大小にかかわらず、常に一定比率で分流される。
【0019】
これにより、油圧アクチュエータとして油圧シリンダを採用した場合であって、上記絞り面積の比率を各油圧シリンダの作動油圧力が作用するヘッド側面積とロッド側面積との比率に合致させることによって、直列配置された油圧アクチュエータの作動(シリンダストローク)を同調させることができる。
【0020】
(4) また、上記目的を達成するための本願に係る油圧アクチュエータの駆動装置は、直列配置された第1油圧アクチュエータおよび2油圧アクチュエータを作動させるための油圧アクチュエータ駆動装置であって、オイルタンクから作動油を吸い上げて所定の油圧源圧力の作動油を供給する油圧ポンプおよび油圧ポンプとオイルタンクとを接続する主油圧ラインを有する油圧源と、主油圧ラインに直列に配設され、油圧源から供給される作動油を主油圧ラインへ送給する第1モードまたは油圧源から供給される作動油を第1油圧アクチュエータに送給する第2モードに切換可能であって、当該切り換えのために上記油圧源圧力を利用する第1電磁油圧切換弁と、第1電磁油圧切換弁と直列配置されると共に上記主油圧ラインに直列に配設され、第1油圧アクチュエータからの戻り油を主油圧ラインへ送給する第1モードまたは第1油圧アクチュエータからの戻り油を第2油圧アクチュエータに送給する第2モードに切換可能であって、当該切り換えのために上記油圧源圧力を利用する第2電磁油圧切換弁と、上記主油圧ラインに直列に配設され、外部パイロット圧を利用して上記主油圧ラインに所定の油圧源圧力を発生させるためのパイロットポートを有する圧力制御弁とを備え、上記第2電磁油圧切換弁は、上記第2モードに切り換わった状態で上記戻り油を第2油圧アクチュエータへの供給側ポートと主油圧ラインとにそれぞれ分流させる第1分流路および第2分流路が形成され、第1分流路および第2分流路は、それぞれ所定の絞り面積を有する絞りを有し、上記第2油圧アクチュエータの供給側ポートの圧力、上記圧力制御弁の1次側圧力または上記油圧源圧力のうちいずれか一の圧力を選択して上記圧力制御弁のパイロットポートに導くパイロット圧選択機構を備えていることを特徴とするものである。
【0021】
この構成によれば、油圧ポンプが作動することにより、油圧源から所定の油圧源圧力の作動油(圧油)が供給される。この作動油は、第1および第2電磁油圧切換弁が第1モードとなっているときは、主油圧ラインを経て油圧源のオイルタンクに戻される。また、第1および第2電磁油圧切換弁が第2モードに切り換わると、作動油が第1油圧アクチュエータに送給され、その戻り油がそのまま第2油圧アクチュエータの供給側に送給される。
【0022】
なお、主油圧ラインに圧力制御弁が設けられているから、所定の油圧源圧力を主油圧ラインに常に発生させることができる。そして、第1および第2電磁油圧切換弁のモードの切り換えのために、この主油圧ラインに発生した油圧源圧力が利用される。この圧力制御弁は、外部パイロット圧を利用するタイプのもので、たとえば上記油圧源圧力を利用することができる。
【0023】
このとき、各油圧アクチュエータが油圧シリンダ等の場合は、供給される作動油量とシリンダストロークにより排出される戻り油量とは異なるため、第1油圧アクチュエータの戻り油をそのまま第2油圧アクチュエータの供給側へ送給すると、両油圧アクチュエータの作動(ストローク)を同調させることができないが、この場合、第1油圧アクチュエータからの戻り油は、第2油圧アクチュエータに供給される前に第2電磁油圧切換弁の第1分流路と第2分流路とに分流される。そして、第1分流路に流入した作動油は第2油圧アクチュエータの供給側ポートに送給され、第2分流路に流入した作動油はそのまま主油圧ラインを経てオイルタンクに戻される。
【0024】
ところで、パイロット圧選択機構によって、第2油圧アクチュエータの供給側ポートの圧力、圧力制御弁の1次側圧力または油圧源圧力のいずれか一の圧力を選択して圧力制御弁のパイロットポートに導くことができる。
【0025】
まず、第2油圧アクチュエータの供給側ポートの圧力が圧力制御弁のパイロットポートに導かれる場合には、当該圧力制御弁によって主油圧ラインには第2油圧アクチュエータの供給側ポートの圧力と同様の圧力が発生する。一方、第2分流路は主油圧ラインと接続されているから、第2分流路の出口圧力は、主油圧ラインの圧力、すなわち第2油圧アクチュエータの供給側ポートの圧力と同様の圧力となる。さらに、第1分流路の出口圧力は、第2油圧アクチュエータの供給側ポートの圧力と同様である。したがって、第1分流路の出口圧力と第2分流路の出口圧力とは同様の圧力となる。加えて、第1および第2分流路には所定の絞り面積を有する絞りが形成されているから、両絞りの絞り面積の比率に対応した比率で作動油(第1油圧アクチュエータからの戻り油)が第1分流路と第2分流路とに分流される。つまり、第2油圧アクチュエータの負荷の大小にかかわらず、常に一定比率で分流される。これにより、油圧アクチュエータとして油圧シリンダを採用した場合であって、上記絞り面積の比率を各油圧シリンダの作動油圧力が作用するヘッド側面積とロッド側面積との比率に合致させることによって、直列配置された油圧アクチュエータの作動(シリンダストローク)を同調させることができる。
【0026】
次に、圧力制御弁の1次側圧力が圧力制御弁のパイロットポートに導かれる場合には、外部パイロット型圧力制御弁の構造上、当該圧力制御弁によって主油圧ラインが全閉される。このため、第1油圧アクチュエータからの戻り油は第2分流路に流れず、全量が第2油圧アクチュエータの供給側ポートに送給される。したがって、第2油圧アクチュエータの高速作動を行うことができる。
【0027】
次に、油圧源圧力が圧力制御弁のパイロットポートに導かれる場合には、当該油圧源圧力と同様の圧力が主油圧ラインに発生する。したがって、第1および第2電磁油圧切換弁が第1モード(中立状態)となっている場合であっても、この主油圧ラインに発生する圧力を第1および第2電磁油圧切換弁の切り換えに利用することができる。
【0028】
ここで、上記パイロット圧選択機構は、第1ないし第3入力ポートおよびこれらのうちいずれか一の入力ポートと接続される出力ポートを備えた切換弁手段と、上記第2油圧アクチュエータの供給側ポートの圧力を上記切換弁手段の第1入力ポートに導く第1パイロットラインと、上記圧力制御弁の1次側圧力を上記切換弁手段の第2入力ポートに導く第2パイロットラインと、上記主油圧ラインの油圧源圧力を上記切換弁手段の第3入力ポートに導く第3パイロットラインと、上記切換弁手段の出力ポートの圧力を上記圧力制御弁のパイロットポートに導く第4パイロットラインとを備えて構成することができる。
【0029】
このようにすれば、第1パイロットラインによって第2油圧アクチュエータの供給側ポートの圧力を切換弁手段の第1入力ポートに導き、第2パイロットラインによって圧力制御弁の1次側圧力を切換弁手段の第2入力ポートに導き、第3パイロットラインによって主油圧ラインの油圧源圧力を切換弁手段の第3入力ポートに導き、第4パイロットラインによって切換弁手段の出力ポートの圧力を圧力制御弁のパイロットポートに導く。そして、切換弁手段を切り換えることにより、各パイロットラインを通じて、第2油圧アクチュエータの供給側ポートの圧力、圧力制御弁の1次側圧力または油圧源圧力のいずれか一の圧力を選択して圧力制御弁のパイロットポートに導くことができる。
【0030】
(5) また、上記パイロット圧選択機構は、第1および第2入力ポートと、これらのうちいずれか一の入力ポートと接続される出力ポートを備えた切換弁と、上記2油圧アクチュエータの供給側ポートの圧力を上記切換弁の第1入力ポートに導く第1パイロットラインと、上記主油圧ラインの油圧源圧力を上記切換弁の第2入力ポートに導く第2パイロットラインと、上記切換弁の出力ポートの圧力を上記圧力制御弁のパイロットポートに導く第3パイロットラインとを備えて構成することもできる。
【0031】
この構成によれば、第1パイロットラインによって第2油圧アクチュエータの供給側ポートの圧力を切換弁の第1入力ポートに導き、第2パイロットラインによって主油圧ラインの油圧源圧力を切換弁の第2入力ポートに導き、第4パイロットラインによって切換弁の出力ポートの圧力を圧力制御弁のパイロットポートに導く。そして、切換弁を切り換えることにより、各パイロットラインを通じて、第2油圧アクチュエータの供給側ポートの圧力または油圧源圧力のいずれか一の圧力を選択して圧力制御弁のパイロットポートに導くことができる。
【0032】
したがって、第2油圧アクチュエータの供給側ポートの圧力または主油圧ラインの油圧源圧力のいずれか一方を圧力制御弁に導くことができ、第2油圧アクチュエータの供給側ポートの圧力を圧力制御弁に導く場合には、上述のように各油圧アクチュエータの作動を同調させることができ、また、油圧源圧力を圧力制御弁に導く場合には、上述のように各電磁油圧切換弁の切り換えのための圧力を確保することができる。
【0033】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について説明する。
<第1の実施形態>
図1は、本発明の第1の実施形態に係る油圧アクチュエータ駆動装置の構成を油圧系統図として示したものである。
【0034】
同図を参照して説明する。この油圧アクチュエータ駆動装置(以下、単に「駆動装置」という。)10は、直列配置された第1油圧シリンダ(以下、単に「第1シリンダ」という。)11および第2油圧シリンダ(以下、単に「第2シリンダ」という。)12を作動させるためのものである。
【0035】
駆動装置10の概略構成について説明すると、油圧源13から供給される作動油(圧油)が第1電磁油圧切換弁14によって第1シリンダ11へ送給され、その戻り油が第2電磁油圧切換弁15によって第2シリンダ12へ送給されるようになっている。なお、各電磁油圧切換弁14,15は方向切換弁であるが、方向を切り換えるための内部スプールは、油圧源13の圧力を利用して移動されるタイプのものである。そして、この内部スプールを切り換えるための圧力を確保するためにシーケンス弁20(圧力制御弁)が設けられている。
【0036】
各電磁油圧切換弁14,15から送給される作動油によって各シリンダ11,12がストロークして所要の作業を行うのであるが、後に詳述するパイロットライン45によって、第2シリンダ12へ送給する作動油の圧力がシーケンス弁20に導かれるようになっており、この作用によって各シリンダ11,12のストロークが同調されるようになっている。以下、さらに詳しく説明する。
【0037】
(1) 油圧源
油圧源13は、主として各シリンダ11,12を作動させるための動力源として機能するが、上述した各電磁切換弁14,15の内部スプールを切り換えるための圧力源としても機能する。
【0038】
油圧源13は、油圧ポンプ16と、オイルタンク17と、これらを接続する主油圧ライン18と、スプール切換圧供給部19とを有している。
【0039】
油圧ポンプ16はオイルタンク17から作動油を吸い上げて所定圧力の圧油を吐出する。この圧油は、主油圧ライン18に送給され、最終的にオイルタンク17へ戻されるようになっている。
【0040】
主油圧ライン18は、リリーフ弁43と、上記シーケンス弁20とを有している。リリーフ弁43は、主油圧ライン18の上流側と下流側とを接続するように並列に配設されており、駆動装置10の油圧系統に異常な高圧が発生することを避けるための安全弁である。
【0041】
また、シーケンス弁20は、主油圧ライン18に直列に配設されており、各シリンダ11,12が無負荷状態であっても主油圧ライン18に所定圧力を発生させるためのものである。この所定圧力は、上記スプール切換圧供給部19を介して各電磁油圧切換弁14,15の内部スプールを切り換えるための圧力として利用される。さらに、シーケンス弁20は、外部パイロット圧により上記所定圧力が決定されるようになっており、外部パイロット圧を導くためのパイロットポート21が設けられている。このパイロットポート21に導かれる圧力については後述する。
【0042】
スプール切換圧供給部19は、減圧弁44と、減圧弁44の一次側ポートと主油圧ライン18の上流側とを接続するパイロット圧導入ライン22と、減圧弁44の二次側ポートと電磁油圧切換弁14,15の各スプール切換用ポートとを接続するパイロット圧供給ライン23とを有している。減圧弁44を採用しているのは、スプール切換用のパイロット圧として油圧ポンプ16から供給される圧力をそのまま使用するには高圧となりすぎる場合を考慮したものであるが、問題がない場合は、減圧弁44を無くすことも可能である。
【0043】
(2) 電磁油圧切換弁
第1電磁油圧切換弁14は、作動油が流入する第1ないし第3ポート24〜26と、作動油が流出する第4ないし第6ポート27〜29とを備えており、流入する作動油を3方向に切り換えて送給することができる。
【0044】
すなわち、第1電磁油圧切換弁14は、Aモード(第1モード)とBまたはCモード(第2モード)に切り換えることができ、Aモードの状態(図1に示す状態)では、作動油は第1ポート24から第4ポート27に流れ、そのまま主油圧ライン18の下流側へ送給される。また、Bモードの状態に切り換わると、作動油は第2ポート25から第6ポート29に流れ、第1シリンダ11のヘッド側ポート30に送給される。このとき、第1シリンダ11からの戻り油は、ロッド側ポート31から第5ポート28および第4ポート27を経て主油圧ライン18に戻される。さらに、Cモードの状態に切り換わると、作動油は第2ポート25から第5ポート28に流れ、第1シリンダ11のロッド側ポート31に送給される。このとき、第1シリンダ11からの戻り油は、ヘッド側ポート30から第6ポート29および第4ポート27を経て主油圧ライン18に戻される。
【0045】
第2電磁油圧切換弁15は、作動油が流入する第1ないし第3ポート32〜34と、作動油が流出する第4ないし第6ポート35〜37を備えており、流入する作動油を3方向に切り換えて送給することができる。
【0046】
すなわち、第2電磁油圧切換弁15は、Aモード(第1モード)とBまたはCモード(第2モード)に切り換えることができ、Aモードの状態(図1に示す状態)では、作動油は第1ポート32から第4ポート35に流れ、そのまま主油圧ライン18の下流側へ送給される。
【0047】
また、Bモードの状態に切り換わると、作動油は第1および第2ポート32,33から流入し、第4および第5ポート35,36から流出する。すなわち、第2電磁油圧切換弁15がBモードに切り換わった状態で、その内部において第1分流路39および第2分流路40が形成されるようになっており、第2ポート33から流入した作動油は第1分流路39を通過して第2シリンダ12のロッド側ポート41に送給され、第1ポート32から流入した作動油は第2分流路40を通過して主油圧ライン18へ戻される。このとき、第2シリンダ12からの戻り油は、ヘッド側ポート42から第6ポート37および第3ポート34を経て主油圧オイルタンク17に戻される。
【0048】
上記第1分流路39と第2分流路40は、内部に絞り46,47を有している。そして、この絞り46の絞り面積と絞り47の絞り面積との比は、第2シリンダ12のロッド側有効面積と第1シリンダ11のヘッド側有効面積との比に等しくなるように設定されている。ここで、「有効面積」とは、一般にシリンダ内で作動油圧力が有効に作用する面積をいい、ヘッド側有効面積は、ロッド断面積の分だけロッド側有効面積よりも大きくなる。
【0049】
これら絞り46,47の作用効果については後述する。なお、上記第1分流路39および第2分流路40は、第2電磁油圧切換弁15の内部スプールの形状を変えることによって(たとえば内部スプールに所要の環状溝を形成する等)容易に形成することができる。
【0050】
さらに、第2電磁油圧切換弁15がCモードの状態に切り換わると、作動油は第2ポート33から第6ポート37に流れ、第2シリンダ11のヘッド側ポート42に送給される。このとき、第2シリンダ11からの戻り油は、ロッド側ポート41から第5ポート36および第3ポート34を経てオイルタンク17に戻される。
【0051】
(3) パイロットライン
パイロットライン45は、第2シリンダ12のロッド側ポート41の圧力をシーケンス弁20のパイロットポート21に導くものである。本実施形態では、パイロットライン45は、高圧優先型シャトル弁48と、これに接続された接続ライン49とを有する。
【0052】
高圧優先型シャトル弁48は、第2シリンダ12のロッド側ポート41の圧力と上記減圧弁44の二次側ポートの圧力とを比較し、高圧側を選択するものである。そして、選択された圧力が、接続ライン49によってシーケンス弁20のパイロットポート21に導かれる。
【0053】
(4) 駆動装置の動作
次に、本実施形態に係る駆動装置10の動作について、各部の作用効果と共に説明する。
【0054】
油圧ポンプ16が作動することにより、油圧源13から所定圧力(油圧源圧力)の作動油が供給される。この作動油は、第1および第2電磁油圧切換弁14,15がAモードとなっているときは、主油圧ライン18を経てオイルタンク17に戻される。このとき、スプール切換圧供給部19の減圧弁44の二次圧が高圧優先型シャトル弁48に導かれており、しかも、第2シリンダ12は作動していないから、減圧弁44の二次圧がシーケンス弁20に導かれる。したがって、主油圧ライン18には、常に減圧弁44の二次圧とほぼ同様の圧力が発生する。このことは同時に、当該主油圧ライン18に発生している圧力に基づいてパイロット圧供給ライン23に所定の圧力が発生することとなり、この圧力によって第1および第2電磁油圧切換弁14,15の内部スプールを移動させることができることを意味する。すなわち、第1および第2電磁油圧切換弁14,15が中立状態(Aモード)であっても、第1および第2電磁油圧切換弁14,15を操作して作動油の方向を切り換えることができる。
【0055】
次に、第1電磁油圧切換弁14がCモードに切り換わり、第2電磁油圧切換弁15がBモードに切り換わった場合は、第1シリンダ11の戻り油が第2シリンダ12のロッド側ポート41に送給されることになる。
【0056】
このとき、第1シリンダ11のヘッド側有効面積と第2シリンダ12のロッド側有効面積とは異なるから、仮に第1シリンダ11からの戻り油の全量が第2シリンダ12へ送給されると、第2シリンダ12のストロークが第1シリンダ11のストロークよりも速くなる。
【0057】
しかし、本実施形態では、第1シリンダ11からの戻り油は、第2シリンダ12に送給される前に第2電磁油圧切換弁15の第1分流路39および第2分流路40に分流される。そして、第1分流路39に流入した戻り油は第2シリンダ12のロッド側ポート41に送給され、第2分流路40に流入した戻り油はそのまま主油圧ライン18に送給される。
【0058】
さらにこのとき、第2シリンダ12のロッド側ポート41の圧力と減圧弁44の二次圧とが高圧優先型シャトル弁48に導かれている。両者を比較すると第2シリンダ12のロッド側ポート41の圧力の方が高圧であるから、当該圧力がパイロットライン45の接続ライン49によってシーケンス弁20のパイロットポートに導かれる。したがって、シーケンス弁20によって主油圧ライン18には第2シリンダ12のロッド側ポート41の圧力とほぼ同様の圧力が発生する。
【0059】
一方、第2分流路40は主油圧ライン18と接続されているから、第2分流路40の出口圧力は、主油圧ライン18の圧力と同様となる。すなわち第2分流路40の出口圧力は、第2シリンダ12のロッド側ポート41の圧力と同様の圧力となる。また、第1分流路39の出口圧力は、第2シリンダ12のロッド側ポート41の圧力に等しい。したがって、第1分流路39の出口圧力と第2分流路40の出口圧力とは同様の圧力となる。しかも、第1および第2分流路39,40にそれぞれ形成された絞り46,47は、それぞれ所定の絞り面積を有し、絞り46の絞り面積と絞り47の絞り面積との比が、第2シリンダ12のロッド側有効面積と第1シリンダ11のヘッド側有効面積との比に等しくなるように設定されている。
【0060】
もっとも、本実施形態では、第1シリンダ11および第2シリンダ12の構成が同様であり、且つ両シリンダ11,12の作動速度を一致させる場合であるので、上述のように、絞り46,47の絞り面積の比を第1シリンダ11のヘッド側有効面積と第2シリンダ12のロッド側有効面積との比に一致させているが、その他場合、たとえば第1シリンダ11と第2シリンダ12の構成が異なる場合には、それに応じて絞り46,47の絞り面積の比を設計変更することができるのは勿論である。
【0061】
よって、かかる各分流路39,40および絞り46,47によって、第1シリンダ11からの戻り油は、第2シリンダ12の負荷の大小にかかわらず、常に一定比率で分流され、第1分流路39には、戻り油の全量のうち、第2シリンダ12のロッド側有効面積に対する第1シリンダ11のヘッド側有効面積の割合を乗じた量だけが送給されることになる。つまり、第1シリンダ11のロッド側に送給される作動油量と同量の戻り油が第2シリンダ12のロッド側に送給される。
【0062】
これにより、直列配置された第1および第2シリンダ11,12の作動(ストローク)を同調させることができる。
【0063】
このように本実施形態によれば、直列に配置された第1および第2シリンダ11,12のストロークを同調させることができるが、第1シリンダ11からの戻り油を第2シリンダ12に送給するために、第2電磁油圧切換弁15の内部で定比分流させるから、従来のように別途分流弁を設けることなく、簡単な構造で安価な構造の駆動装置10を提供することができる。
<第2の実施形態>
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。
【0064】
図2は、本発明の第2の実施形態に係る油圧アクチュエータ駆動装置の構成を油圧系統図として示したものである。
【0065】
本実施形態が第1の実施形態と異なるところは、第1の実施形態では、第2シリンダ12の作動中は常時そのロッド側ポート41の圧力を導くことによって第1シリンダ11からの戻り油を分流するように構成し、そのために高圧優先型シャトル弁48を設けていたが(図1参照)、本実施形態に係る駆動装置50では、これに代えてパイロット圧選択機構51を設けることにより、所要時にのみ第1シリンダ11からの戻り油を分流することができるように構成している点である。なお、その他の構成については第1の実施形態と同様であるので、図2において図1で示した構成と同様のものについては同様の参照符号を付し、その説明を省略する。
【0066】
図2を参照して、パイロット圧選択機構51について説明する。
【0067】
パイロット圧選択機構51は、電磁弁52,53を備えた切換弁ユニット(切換弁手段)54と、これに接続された第1ないし第4パイロットライン55〜58とを有する。
【0068】
電磁弁52,53は、ともに同様の構成を有する電磁方向切換弁であり、導かれるべき圧力を後述する所要の方向に案内するものである。したがって、これら電磁弁52,53は大流量の作動油の方向を切り換えるものではなく、小型で安価なものを採用することができる。
【0069】
電磁弁52は、第1ポート59(第1入力ポート),第2ポート60(第2入力ポート),第3ポート61を有し、弁が切り換わることによって第1ポート59または第2ポート60に導入される圧力のいずれか一方を第3ポート61へ導く。電磁弁53は、第1ポート62(第3入力ポート),第2ポート63,第3ポート64(出力ポート)を有し、弁が切り換わることによって第1ポート62または第2ポート63に導入される圧力のいずれか一方を第3ポート64へ導く。本実施形態では、これら電磁弁52,53が一つの切換弁ユニット54として構成されており、第1ないし第3パイロットライン55〜57から導入される圧力のうちのいずれか一の圧力を選択し、第4パイロットライン58を介してシーケンス弁20のパイロットポート21に導くようになっている。
【0070】
ここで、第1パイロットライン55は、第2シリンダ12のロッド側ポート41の圧力を電磁弁52の第1ポート59に導く。第2パイロットライン56は、シーケンス弁20の一次側圧力を電磁弁52の第2ポート60に導く。また、第3パイロットライン57は、減圧弁44の二次側ポートの圧力を電磁弁53の第1ポート62に導く。なお、電磁弁52の第3ポート61と電磁弁53の第2ポート63とは、油圧的に接続されている。
【0071】
本実施形態によれば、駆動装置50は次のような動作を行う。
【0072】
油圧ポンプ16が作動することにより、油圧源13から所定圧力(油圧源圧力)の作動油が供給される。この作動油は、図2に示すように第1および第2電磁油圧切換弁14,15がAモードとなっているときは、主油圧ライン18を経てオイルタンク17に戻される。このとき、スプール切換圧供給部19の減圧弁44の二次圧が第3パイロットライン57および切換弁ユニット54を介してシーケンス弁20に導かれる。したがって、主油圧ライン18には、常に減圧弁44の二次圧とほぼ同様の圧力が発生するから、主油圧ライン18に発生している圧力に基づいてパイロット圧供給ライン23に所定の圧力が発生することとなり、この圧力によって第1および第2電磁油圧切換弁14,15の内部スプールを移動させることができる。すなわち、第1および第2電磁油圧切換弁14,15が中立状態(Aモード)であっても、第1および第2電磁油圧切換弁14,15を操作して作動油の方向を切り換えることができる。
【0073】
次に、第1電磁油圧切換弁14がCモードに切り換わり、第2電磁油圧切換弁15がBモードに切り換わった場合は、第1シリンダ11の戻り油が第2シリンダ12のロッド側ポート41に送給されることになる。
【0074】
(1) 電磁弁52,53が図2に示す状態のとき
この場合は、減圧弁44の二次圧が第3パイロットライン57および切換弁ユニット54並びに第4パイロットライン58を介してシーケンス弁20に導かれている状態である。
【0075】
この状態では、図2から明らかなように、第1分流路39と第2分流路40との圧力を等しくすることはできず、第2分流路40側が低圧となる。このため両分流路39,40によって第1シリンダ11からの戻り油を定比分流することができず、多くの戻り油が主油圧ライン18側へ送給される。これにより、特に第2シリンダ12を低速でストロークさせることができる。
【0076】
なお、この場合においても、上述したように主油圧ライン18には常に減圧弁44の二次圧とほぼ同様の圧力が発生しているから、当該圧力に基づいて第1および第2電磁油圧切換弁14,15を操作することができる。
【0077】
(2) 図2に示す状態から電磁弁53のみが切り換わったとき
この場合は、第1パイロットライン55を介して第2シリンダ12のロッド側ポート41の圧力が電磁弁52の第1ポート59に導かれ、その圧力は、電磁弁53の第2ポート63および第3ポート64を通り、第4パイロットライン58を介してシーケンス弁20に導かれている状態である。
【0078】
この状態では、上記第1の実施形態と同様に、各分流路39,40および絞り46,47によって、第1シリンダ11からの戻り油は、第2シリンダ12の負荷の大小にかかわらず、常に一定比率で分流され、第1分流路39には、戻り油の全量のうち、第2シリンダ12のロッド側有効面積に対する第1シリンダ11のヘッド側有効面積の割合を乗じた量だけが送給されることになる。つまり、第1シリンダ11のロッド側に送給される作動油量と同量の戻り油が第2シリンダのロッド側に送給される。これにより、直列配置された第1および第2シリンダ11,12の作動(ストローク)を同調させることができる。
【0079】
(3) 図2に示す状態から電磁弁52,53の双方が切り換わったとき
この場合は、第2パイロットライン56を介してシーケンス弁20の一次側圧力が電磁弁52の第2ポート60に導かれ、その圧力は、電磁弁53の第2ポート63および第3ポート64を通り、第4パイロットライン58を介してシーケンス弁20に導かれている状態である。
【0080】
この状態では、シーケンス弁20の一次側圧がそのままシーケンス弁20のパイロットポート21に導かれる。ここで、シーケンス弁20の構造上、導かれる圧力は、上記シーケンス弁20の一次側圧に当該シーケンス弁20に内蔵されている圧力調整用バネのバネ力が付加された値となるから、結局シーケンス弁20は全閉されることになる。
【0081】
したがって、第1シリンダ11からの戻り油は、全量が第1分流弁39を通過して第2シリンダ12のロッド側ポート41に送給され、その結果、第2シリンダ12のストロークを高速にすることができる。
【0082】
このように本実施形態では、パイロット圧選択機構51によって、減圧弁44の二次圧、第2シリンダ12のロッド側ポート41の圧力またはシーケンス弁20の一次側圧力のうちいずれかの圧力を任意に選択してシーケンス弁20に導くことができるから、直列接続された第1および第2シリンダ11,12のストロークを同調させたいときにはそのようにでき、第2シリンダ12のストロークを同調させずに高速または低速にしたいときはそのようにできる。
【0083】
しかも、本実施形態では、上述したように電磁弁52,53で切り換えられるのは作動油ではなくパイロット圧であるから、パイロット圧選択機構51の構造をコンパクトにすることができる。したがって、パイロット圧選択機構51を配設するためのスペースや配管スペースを広く確保する必要がない。
【0084】
加えて、本実施形態では、パイロット圧選択機構51を、電磁弁52,53を有する切換弁ユニット54およびこれに接続される各パイロットライン55〜58によって構成しているから、構造が簡単で且つ安価であるという利点がある。<変形例>
次に、上記第2の実施形態に関する変形例について説明する。
【0085】
図3は、本発明の第2の実施形態の変形例に係る油圧アクチュエータ駆動装置の構成を油圧系統図として示したものである。
【0086】
本変形例が第2の実施形態と異なるところは、第2の実施形態では(図2参照)、パイロット圧選択機構51が2つの電磁弁52,53を備え、減圧弁44の二次圧、第2シリンダ12のロッド側ポート41の圧力またはシーケンス弁20の一次側圧力のうちいずれかの圧力を選択してシーケンス弁20に導くように構成されていたのに対し、本変形例では、図3に示すように、パイロット圧選択機構65が単一の電磁弁66を備えており、減圧弁44の二次圧または第2シリンダ12のロッド側ポート41の圧力のいずれか一方を任意に選択してシーケンス弁20に導くことができるようになっている点である。
【0087】
この場合、第2シリンダ12のロッド側ポート41の圧力は、第1パイロットライン67により電磁弁66の第1ポート69に導かれ、減圧弁44の二次圧は、第2パイロットライン68により電磁弁66の第2ポート70に導かれる。そして、これらのうちいずれか一方が電磁弁66の第3ポート71に導かれ、その圧力が第3パイロットライン72によってシーケンス弁20に導かれる。この変形例では、電磁弁66を切り換えることによって駆動装置50は次のように動作する。
【0088】
まず、図3に示す状態のように減圧弁44の二次圧をシーケンス弁20に導いた場合には、図3から明らかなように、第1分流路39と第2分流路40との圧力を等しくすることはできず、第2分流路40側が低圧となる。このため両分流路39,40によって第1シリンダ11からの戻り油を定比分流することができず、多くの戻り油が主油圧ライン18側へ送給される。これにより、特に第2シリンダ12を低速でストロークさせることができる。
【0089】
しかも、この場合には、上述したように主油圧ライン18には常に減圧弁44の二次圧とほぼ同様の圧力が発生しているから、当該圧力に基づいて第1および第2電磁油圧切換弁14,15を操作することができる。
【0090】
次に、図3に示す状態から電磁弁66が切り換わって、第2シリンダ12のロッド側ポート41の圧力をシーケンス弁20に導いた場合には、上述のように第1シリンダ11からの戻り油を定比分流し、第1および第2シリンダ11,12のストロークを同調させることができる。
【0091】
このように本変形例においても、直列接続された第1および第2シリンダ11,12のストロークを同調させたいときには、所望のタイミングで電磁弁66を切り換えることにより同調させることができる。
【0092】
【発明の効果】
以上のように本願発明によれば、所定経路から供給される圧油を切換弁によって所定の分流比率に分流し、その分流された圧油を油圧アクチュエータに送給することができる。したがって、油圧アクチュエータの作動速度の調整等を行う場合に、従来のように別途分流弁を設ける必要がない。その結果、かかる作動速度調整が可能な油圧アクチュエータ駆動装置を、簡易で安価なものとすることができる。
【0093】
特に、直列に配置された第1および第2油圧アクチュエータを駆動する場合には次のような特有の効果を奏する。すなわち、かかる2つの油圧アクチュエータの作動に関し、第1油圧アクチュエータからの戻り油を第2油圧アクチュエータに送給するための第2電磁油圧切換弁の内部で定比分流させるから、従来のように別途分流弁を設けることなく、簡単な構造で安価な油圧アクチュエータ駆動装置を構成することができる。
【0094】
また、上記定比分流させるために当該駆動装置油圧系統から所定の圧力を圧力制御弁に導くという手法を採用しているから、パイロット圧選択機構を用いて当該圧力を導かない場合には、上記分流が行われず、第2油圧アクチュエータを特に高速または低速で作動させることも可能となる。
【0095】
しかも、パイロット圧選択機構は、パイロット圧のみを導くものであるから、それを制御する手段(たとえば切換弁等)は小型で安価なものを採用することができ、設置・配管スペースの問題やコストの上昇を避けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る油圧アクチュエータ駆動装置の構成を油圧系統図として示したものである。
【図2】本発明の第2の実施形態に係る油圧アクチュエータ駆動装置の構成を油圧系統図として示したものである。
【図3】本発明の第2の実施形態の変形例に係る油圧アクチュエータ駆動装置の構成を油圧系統図として示したものである。
【図4】従来の油圧アクチュエータ駆動装置の構成を油圧系統図として示したものである。
【符号の説明】
10 駆動装置
11 第1シリンダ
12 第2シリンダ
13 油圧源
14 第1電磁油圧切換弁
15 第2電磁油圧切換弁
16 油圧ポンプ
17 オイルタンク
18 主油圧ライン
20 シーケンス弁
21 パイロットポート
39 第1分流路
40 第2分流路
41 ロッド側ポート
45 パイロットライン
46 絞り
47 絞り
48 高圧優先型シャトル弁
49 接続ライン
50 駆動装置
51 パイロット圧選択機構
52 電磁弁
53 電磁弁
54 切換弁ユニット
55 第1パイロットライン
56 第2パイロットライン
57 第3パイロットライン
58 第4パイロットライン
59 第1ポート
60 第2ポート
62 第1ポート
65 パイロット圧選択機構
64 第3ポート
66 電磁弁
67 第1パイロットライン
68 第2パイロットライン
69 第1ポート
70 第2ポート
71 第3ポート
72 第3パイロットライン

Claims (5)

  1. オイルタンクから作動油を吸い上げて圧油を供給する油圧源によって油圧アクチュエータを駆動する油圧アクチュエータ駆動装置であって、供給された圧油をオイルタンク側へ戻す第1モードまたは供給された圧油を油圧アクチュエータに送給する第2モードに切換可能な切換弁と、
    外部パイロット圧が導かれるパイロットポートを有し、外部パイロット圧を利用して上記切換弁の下流側に所定の圧力を発生させる圧力制御弁とを備え、
    上記切換弁は、
    上記第2モードに切り換わった状態で上記圧油を上記油圧アクチュエータ側とオイルタンク側とにそれぞれ分流させる第1分流路および第2分流路が形成され、第1分流路および第2分流路は、それぞれ所定の絞り面積を有する絞りを有し、
    上記油圧アクチュエータの供給側ポートの圧力を上記圧力制御弁のパイロットポートに導くためのパイロットラインが備えられていることを特徴とする油圧アクチュエータ駆動装置。
  2. 直列配置された第1油圧アクチュエータおよび2油圧アクチュエータを作動させるための油圧アクチュエータ駆動装置であって、
    オイルタンクから作動油を吸い上げて所定の油圧源圧力の作動油を供給する油圧ポンプおよび油圧ポンプとオイルタンクとを接続する主油圧ラインを有する油圧源と、
    主油圧ラインに直列に配設され、油圧源から供給される作動油を主油圧ラインへ送給する第1モードまたは油圧源から供給される作動油を第1油圧アクチュエータに送給する第2モードに切換可能であって、当該切り換えのために上記油圧源圧力を利用する第1電磁油圧切換弁と、
    第1電磁油圧切換弁と直列配置されると共に上記主油圧ラインに直列に配設され、第1油圧アクチュエータからの戻り油を主油圧ラインへ送給する第1モードまたは第1油圧アクチュエータからの戻り油を第2油圧アクチュエータに送給する第2モードに切換可能であって、当該切り換えのために上記油圧源圧力を利用する第2電磁油圧切換弁と、
    上記主油圧ラインに直列に配設され、外部パイロット圧を利用して上記主油圧ラインに所定の油圧源圧力を発生させるためのパイロットポートを有する圧力制御弁とを備え、
    上記第2電磁油圧切換弁は、
    上記第2モードに切り換わった状態で上記戻り油を第2油圧アクチュエータへの供給側ポートと主油圧ラインとにそれぞれ分流させる第1分流路および第2分流路が形成され、第1分流路および第2分流路は、それぞれ所定の絞り面積を有する絞りを有し、
    上記第2油圧アクチュエータの供給側ポートの圧力を上記圧力制御弁のパイロットポートに導くためのパイロットラインが備えられていることを特徴とする油圧アクチュエータ駆動装置。
  3. 直列配置された第1油圧アクチュエータおよび2油圧アクチュエータを作動させるための油圧アクチュエータ駆動装置であって、
    オイルタンクから作動油を吸い上げて所定の油圧源圧力の作動油を供給する油圧ポンプおよび油圧ポンプとオイルタンクとを接続する主油圧ラインを有する油圧源と、
    主油圧ラインに直列に配設され、油圧源から供給される作動油を主油圧ラインへ送給する第1モードまたは油圧源から供給される作動油を第1油圧アクチュエータに送給する第2モードに切換可能であって、当該切り換えのために上記油圧源圧力を利用する第1電磁油圧切換弁と、
    第1電磁油圧切換弁と直列配置されると共に上記主油圧ラインに直列に配設され、第1油圧アクチュエータからの戻り油を主油圧ラインへ送給する第1モードまたは第1油圧アクチュエータからの戻り油を第2油圧アクチュエータに送給する第2モードに切換可能であって、当該切り換えのために上記油圧源圧力を利用する第2電磁油圧切換弁と、
    上記主油圧ラインに直列に配設され、外部パイロット圧を利用して上記主油圧ラインに所定の油圧源圧力を発生させるためのパイロットポートを有する圧力制御弁とを備え、
    上記第2電磁油圧切換弁は、
    上記第2モードに切り換わった状態で上記戻り油を第2油圧アクチュエータへの供給側ポートと主油圧ラインとにそれぞれ分流させる第1分流路および第2分流路が形成され、第1分流路および第2分流路は、それぞれ所定の絞り面積を有する絞りを有し、
    上記第2油圧アクチュエータの供給側ポートの圧力、上記圧力制御弁の1次側圧力または上記油圧源圧力のうちいずれか一の圧力を選択して上記圧力制御弁のパイロットポートに導くパイロット圧選択機構を備えていることを特徴とする油圧アクチュエータ駆動装置。
  4. 請求項3記載の油圧アクチュエータ駆動装置において、
    上記パイロット圧選択機構は、
    第1ないし第3入力ポートおよびこれらのうちいずれか一の入力ポートと接続される出力ポートを備えた切換弁手段と、
    上記第2油圧アクチュエータの供給側ポートの圧力を上記切換弁手段の第1入力ポートに導く第1パイロットラインと、
    上記圧力制御弁の1次側圧力を上記切換弁手段の第2入力ポートに導く第2パイロットラインと、
    上記主油圧ラインの油圧源圧力を上記切換弁手段の第3入力ポートに導く第3パイロットラインと、
    上記切換弁手段の出力ポートの圧力を上記圧力制御弁のパイロットポートに導く第4パイロットラインとを備えていることを特徴とする油圧アクチュエータ駆動装置。
  5. 請求項3記載の油圧アクチュエータ駆動装置において、
    上記パイロット圧選択機構は、
    第1および第2入力ポートと、これらのうちいずれか一の入力ポートと接続される出力ポートを備えた切換弁と、
    上記2油圧アクチュエータの供給側ポートの圧力を上記切換弁の第1入力ポートに導く第1パイロットラインと、
    上記主油圧ラインの油圧源圧力を上記切換弁の第2入力ポートに導く第2パイロットラインと、
    上記切換弁の出力ポートの圧力を上記圧力制御弁のパイロットポートに導く第3パイロットラインとを備えていることを特徴とする油圧アクチュエータ駆動装置。
JP2001190677A 2001-06-25 2001-06-25 油圧アクチュエータ駆動装置 Expired - Fee Related JP3560570B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001190677A JP3560570B2 (ja) 2001-06-25 2001-06-25 油圧アクチュエータ駆動装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001190677A JP3560570B2 (ja) 2001-06-25 2001-06-25 油圧アクチュエータ駆動装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003004002A JP2003004002A (ja) 2003-01-08
JP3560570B2 true JP3560570B2 (ja) 2004-09-02

Family

ID=19029413

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001190677A Expired - Fee Related JP3560570B2 (ja) 2001-06-25 2001-06-25 油圧アクチュエータ駆動装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3560570B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113565814B (zh) * 2021-07-27 2024-03-26 山东施卫普环保科技有限公司 一种单支液压换向阀自动控制两路油缸先后动作的液压系统

Also Published As

Publication number Publication date
JP2003004002A (ja) 2003-01-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100225391B1 (ko) 유압셔블의 유압회로
KR101155717B1 (ko) 굴삭기의 붐-선회 복합동작 유압제어장치
EP2107170B1 (en) Hydraulic drive system for a civil engineering or construction machine.
KR100289769B1 (ko) 건설기계의 유압제어장치
US7305821B2 (en) Hydraulic control apparatus
KR960016821B1 (ko) 유압구동장치
WO2014110901A1 (zh) 基于合流控制方式的液压装置
US3478647A (en) Circuit for hydraulically operable devices,especially hydraulic dredges
JP2006200179A (ja) 油圧回路
KR100797315B1 (ko) 굴삭기의 주행 및 프론트작업의 복합작업용 유압제어장치
JP2012141037A (ja) 建設機械の油圧アクチュエータ駆動回路
JP3560570B2 (ja) 油圧アクチュエータ駆動装置
CN116771741A (zh) 液压系统
KR100988429B1 (ko) 굴삭기의 주행복합작업용 유압제어장치
CN105121752A (zh) 用于作业机器的压力损失减少回路
US10871176B2 (en) Fluid pressure control device
JP2012086919A (ja) クレーンの油圧回路
JP2000266009A (ja) アクチュエータ制御装置
CN110486341B (zh) 液压控制系统以及移动式工作设备
JP2000266002A (ja) 油圧制御装置
US20030121258A1 (en) Hydraulic control system for reducing motor cavitation
JP2716607B2 (ja) 建設機械の油圧回路
JPH0732603Y2 (ja) 油圧ショベルの油圧回路
JP2005068845A (ja) 建設機械の油圧回路
JP2001280302A (ja) 油圧制御回路

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040406

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040422

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040525

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040525

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090604

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100604

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees