JPH05222703A - 地盤構造体及びその製造方法 - Google Patents

地盤構造体及びその製造方法

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JPH05222703A
JPH05222703A JP2770592A JP2770592A JPH05222703A JP H05222703 A JPH05222703 A JP H05222703A JP 2770592 A JP2770592 A JP 2770592A JP 2770592 A JP2770592 A JP 2770592A JP H05222703 A JPH05222703 A JP H05222703A
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JP
Japan
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sand
core material
ground structure
porous core
polymer
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JP2770592A
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English (en)
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Keiji Sekiguchi
啓司 関口
Hiroshi Usuda
博司 臼田
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Diatex Co Ltd
Original Assignee
Diatex Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、地盤構造体、特に、ゴルフ場や運
動場などの歩行路、公園や遊園地などの散歩道に敷設す
るのに適したブロック状の地盤構造体を提供することを
目的とする。 【構成】 本発明は、ヘチマの芯状の空隙構造を有する
芯材、太デニールのポリエステル繊維をステープルファ
イバー状にした芯材等の多孔性芯材の空隙に砂が充填さ
れ、この砂がゴム状弾性を有するポリマーで、多孔性芯
材に固定されていることを特徴とする地盤構造体であ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、地盤構造体に関する発
明であって、特に、ゴルフ場や運動場などの歩行路、公
園や遊園地などの散歩道に敷設するのに適したブロック
状の地盤構造体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、ゴルフ場などの歩行路及び公
園などの散歩道に用いられている構造材には、砂を充填
した人工芝、ゴム粒子を用いた地盤構造体及びゴム板状
の地盤構造体がある。この砂を充填した人工芝とは、特
開昭60-48489号公報に開示されているような編組基布の
一方の側に先端が開口自由端となっている複数のパイル
糸を突出させた人工芝基材を含み、砂等の充填材を接着
剤を介してパイル糸に固定したものであるが、充填材を
安定して保持することが難しく、耐久性が低いという欠
点がある。また、ゴム粒子を用いた地盤構造体とは、特
開平2-289702号に開示されているように、ゴム粒子と砂
等の充填材を接着剤で固定したものであり、前記の人工
芝と比べ耐久性は高いというものの決して満足するもの
ではなかった。なおウレタンとゴムチップを混成して加
熱加工した歩経路用の土盤又はブロック状のものもある
が、これもかなり耐久性は高いが、耐用期間経過後の処
理に人手がかかるという欠点があった。また、ゴム板状
の地盤構造体は耐久性に問題はないが、自然感がないの
でゴルフ場、公園等の景観に適応し難く、さらに歩行感
が悪いという欠点があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】したがって、本発明
は、従来から用いられてきた地盤構造体のような欠点が
なく、ゴルフ場や運動場などの歩行路、公園や遊園地な
どの散歩道に敷設するのに適したブロック状の地盤構造
体を提供することをを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を解
決するため、多孔性芯材の空隙に砂が充填され、この砂
がゴム状弾性を有するポリマーで、多孔性芯材に固定さ
れていることを特徴とする地盤構造体、及び多孔性芯材
の空隙に砂を均一に充填し、次いでゴム状弾性を有する
ポリマーのラテックスを散布した後、乾燥することによ
り該ポリマーを硬化させることを特徴とする前記地盤構
造体の製造方法を提供するものである。本発明で用いる
多孔性芯材とは、太デニールの合成繊維にけん縮を施
し、ステープルファイバー状にしたもの、又は太デニー
ルの合成繊維にけん縮を施したモノフィラメントのまま
のものを積層し接着した芯材である。この多孔性芯材は
絡めてカールさせた合成繊維を使用したものであるか
ら、ヘチマの芯状の非常に空隙の多い構造を有するもの
である。なお、本発明の多孔性芯材として、東亜紡織株
式会社のカールロック(商品名)、東洋紡績株式会社の
ヘチマロン(商品名)及び旭化成株式会社のサランロッ
ク(商品名)を使用することができる。また、ステープ
ルファイバー状とは、化学繊維をその用途に応じて適当
な長さに切断した紡績用の単繊維の状態をいい、このス
テープルファイバー状にした化学繊維にけん縮を施すこ
とにより、可紡性などを良くすることができる。
【0005】多孔性芯材の空隙率は、その用途に応じて
決めることができるが、一般には80〜95%であり、特に
88〜92%とするのが好ましい。また、合成繊維の太さ、
接着剤の種類、繊維の密度などを調整し、さらに必要に
応じて特定の成形を施すことにより、この多孔性芯材
に、硬さ、空隙率、弾力性など用途に応じた性質を付与
することができる。また、本発明で用いる合成繊維の原
料として挙げることができるものには、例えば、ポリア
ミド、ナイロン、ビニロン、ビニリデン、ポリ塩化ビニ
ル、ポリエステル、アクリル、ポリエチレン、ポリプロ
ピレン、ポリウレタン等があり、特にナイロンとポリエ
チレンが好ましい。本発明の多孔性芯材の厚さは、用途
に応じて決めることができるが、一般にステープルファ
イバー状の合成繊維を使用した多孔性芯材の厚さは 10
〜50mm、モノフィラメントのまま合成繊維を使用した多
孔性芯材の厚さは 20 〜70mmとする。また、本発明では
シート状に形成した多孔性芯材を、用途に応じた大きさ
及び形状に切断して使用することができる。
【0006】本発明で用いるゴム状弾性を有するポリマ
ーは、水性分散媒に分散して安定なコロイド溶液とな
り、硬化した後、固定した砂の層に弾力性を与えるもの
であり、一般に、天然ゴム、合成ゴム又はその誘導体を
挙げることができる。具体的に例を挙げると、天然ゴム
系ポリマーとしては前加硫又は後加硫天然ゴム(硫黄
系、有機過酸化物系等)、メタクリル酸メチルをグラフ
ト重合した天然ゴム、解重合天然ゴムがあり、合成ゴム
系としては、スチレンブタジエンゴム(SBR)、カル
ボキシル化スチレン−ブタジエンゴム(X−SBR)、
クロロプレン(CR)、アクリロニトリル−ブタジエン
ゴム(NBS)がある。さらに弾性を有するアクリル系
ポリマーや、ポリウレタンゴム等も使用することがで
き、また、これらのポリマーを組み合わせて使用するこ
ともできる。
【0007】本発明で用いるゴム状弾性を有するポリマ
ーのラテックスの該ポリマー濃度は、一般に、5〜70重
量%、好ましくは35〜55重量%とする。このように濃度
を制限するのは5重量%よりも濃度が小さい場合には、
取り扱いが容易であるが、地盤構造体の強度が低くなる
ので好ましくなく、一方、70重量%よりも濃度が大きい
場合、ポリマーが地盤構造体表面に被膜を形成するの
で、取り扱い難くくなるからである。また、このゴム状
弾性を有するポリマーは、多孔性芯材に充填された砂1
kgに対して、乾燥重量で 0.05 〜0.13 g、好ましくは
0.08 〜 0.10 g 使用する。本発明で多孔性芯材に充填
する砂としては、例えば、海砂、山砂、川砂、砕石など
を挙げることができ、用途に応じて、砂の色彩や粒子の
大きさを適宜選択することができる。なお、砂の粒径
は、一般に、0.05〜3.5 mm、好ましくは、0.1〜2.5 mm
とする。一般に、無機粒子の粒径が小さいほど、粒子間
隙が狭くなり、それだけポリマーの入り込む量が少なく
なり、地盤構造体の硬度は大きくなり、一方、粒径が大
きくなると、粒子間に入り込むポリマーの量が多くなり
弾性の大きい地盤構造体が得られる。この砂は、地盤構
造体の用途に応じて多孔性芯材の上部 0.5〜1.0 mmを残
して、均一に充填する。但し、必要に応じて多孔性芯材
の上部を残さずに砂を充填してもよい。
【0008】また、本発明の地盤構造体は、一般に正方
形又は長方形のブロック状に形成するが、必要に応じて
六角形、三角形等様々な形状にすることができる。さら
に、その大きさは特に制限する必要はなく、用途に応じ
て適宜選択することができるが、一般的な規格は、いわ
ゆる合板サイズの縦×横×厚さが914mm × 1828mm ×15
mm あるいは500mm × 500 mm × 15mm 又は300mm × 30
0 mm × 15mm である。本発明の地盤構造体は次のよう
に製造する。多孔性芯材を、製造に用いる型枠(金枠)
のサイズに裁断する。必要に応じて型枠の底部に、クロ
スシート等の裏張りシートを敷き、裁断した多孔性芯材
を置き、型枠ごと振動させながら砂を均一に充填する。
次いでゴム状弾性を有するポリマーを所定の割合で水性
溶媒に加えてラテックスを調製し、これを前記の砂を充
填した多孔性芯材の表面から散布する。このラテックス
を十分に浸透させた後、型枠ごと乾燥炉に入れ、熱風を
送って3〜4時間乾燥し、ゴム状弾性を有するポリマー
を硬化させる。気温が高い場合、8〜10時間かけて自然
乾燥してもよい。得られた地盤構造体を、必要に応じて
着色する。なお、裏張りシートを型枠の底に敷くのは砂
とラテックスの流出を防止するためである。この裏張り
シートとして使用できるものは、例えば、ポリプロピレ
ン(PP)又はポリエチレン(PE)製で 400〜600 デニールの
フラットヤーンを、6本/吋×6本/吋程度の密度で織
ったフラットヤーンクロスシート、不織布、ワリフ等で
ある。
【0009】
【発明の効果】本発明により、ゴルフ場や運動場などの
歩行路、公園や遊園地などの散歩道に敷設するのに適し
たブロック状の地盤構造体が得られた。この地盤構造体
は、排水性が良いので表面に水が溜まらず、砂ぼこりが
起きない、滑りにくい、適当な弾力性を有する、摩擦に
対して強い等の地盤構造体として優れた特性を有するも
のである。また、その用途は歩行路や散歩道の敷設に限
らず、家庭の庭などで人工芝の代わりに使用してもよ
く、さらに防音性及び防火性に優れているので、壁材と
して使用しても優れた効果を発揮する。
【0010】
【実施例】下記の実施例により本発明を詳細に説明す
る。 〔実施例1〜4〕多孔性芯材として、東亜紡織株式会社
のカールロックを使用した。このカールロックは厚さ10
mmと20mmのものであって、914 mm× 1828 mm及び500 mm
× 500 mm の大きさに裁断して使用した。ついで、型枠
の底部に透水性の裏張りクロスシートを敷き、裁断した
カールロックを置いて、振動させながら上部 mmを残
してカールロック内に砂を、均一に充填した。次いで、
ゴム状弾性を有するポリマーとして天然ゴムを用い、こ
の天然ゴムと水を重量比で1:1の割合で混合してポリ
マーラテックスを調製した。このポリマーラテックスを
前記の砂を充填したカールロックの上から散布し、砂に
十分に浸透させた。次いで、地盤構造体を型枠ごと熱風
乾燥炉に入れ、4時間かけて強制的に乾燥した。得られ
た地盤構造体の性能及び使用した砂、ポリマー等の重さ
を表1に示す。 〔比較例1〜2〕多孔性芯材、カールロックの代わり
に、ポリプロピレン製のパイル糸を基布に裏打ちした人
工芝(PP人工芝、サンドテックス (登録商標) 、ダイ
ヤテックス株式会社製)を使用した他は、実施例と同じ
方法により、人工芝を製造した。得られた人工芝の性能
及び使用した砂、ポリマー等の重さを表1に示す。
【0011】
【表1】 表 1 ─────────────────────────────────── 実施例1 実施例2 実施例3 実施例4 比較例1 比較例2 ─────────────────────────────────── 芯 材 カールロック PP人工芝 寸法(mm) 500×500 914×1828 500×500 914×1828 厚さ(mm) 10 20 10 20 19 19 芯材重量 0.21 0.44 1.37 2.87 0.41 2.88 (kg) 砂の重量 3.51 7.30 23.6 49.5 5.75 40.5 (kg) ラテックス 1.5 3.0 9.0 18.0 3.0 18.0 (L) 総重量(kg) 4.1 8.4 27.2 56.8 6.9 47.8 評 価 自然感 △ △ △ △ ○ ○ 走行感 ○ ○ ○ ○ ○ ○ 耐圧性 ◎ ◎ ◎ ◎ ○ ○ 耐磨耗性 ◎ ◎ ◎ ◎ △ △ 耐久性 ◎ ◎ ◎ ◎ △ △ 可撓性 ◎ ◎ ◎ ◎ × × 優れている ◎ 良好 ○ 若干劣る △ 不良 × ※本発明の地盤構造体は可撓性が良く、両面自由に曲が
るのに対し、比較例の人工芝は、割れやすかった。
【0012】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の地盤構造体を示す斜視図である。
【図2】本発明の多孔性芯材であるカールロックの斜視
図である。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多孔性芯材の空隙に砂が充填され、この
    砂がゴム状弾性を有するポリマーで、多孔性芯材に固定
    されていることを特徴とする地盤構造体。
  2. 【請求項2】 多孔性芯材がヘチマの芯状の空隙構造を
    有する芯材である、請求項1記載の地盤構造体。
  3. 【請求項3】 多孔性芯材が太デニールのポリエステル
    繊維をステープルファイバー状にした芯材である請求項
    1記載の地盤構造体。
  4. 【請求項4】 ゴム状弾性を有するポリマーが、天然ゴ
    ム、合成ゴム又はその誘導体からなる群より選択された
    ポリマーである請求項1、2又は3項記載の地盤構造
    体。
  5. 【請求項5】 表面を塗装した請求項1〜5の何れか1
    項記載の地盤構造体。
  6. 【請求項6】 多孔性芯材の空隙に砂を均一に充填し、
    次いでゴム状弾性を有するポリマーのラテックスを散布
    した後、乾燥することにより該ポリマーを硬化させるこ
    とを特徴とする請求項1〜5の何れか1項記載の地盤構
    造体の製造方法。
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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH03140505A (ja) * 1989-10-27 1991-06-14 Diatex Co Ltd 人工芝構造体ブロック
JP3086106B2 (ja) * 1993-06-29 2000-09-11 クレノートン株式会社 ビトリファイド立方晶窒化ホウ素砥粒研削砥石とその製造方法

Patent Citations (2)

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