JPH05222592A - バレル鍍金用ダミー - Google Patents

バレル鍍金用ダミー

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JPH05222592A
JPH05222592A JP2250292A JP2250292A JPH05222592A JP H05222592 A JPH05222592 A JP H05222592A JP 2250292 A JP2250292 A JP 2250292A JP 2250292 A JP2250292 A JP 2250292A JP H05222592 A JPH05222592 A JP H05222592A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
plated
barrel
product
plating
dummy
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2250292A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshiaki Taniguchi
敏昭 谷口
Tomoyoshi Oonishi
知芳 大西
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Murata Manufacturing Co Ltd filed Critical Murata Manufacturing Co Ltd
Priority to JP2250292A priority Critical patent/JPH05222592A/ja
Publication of JPH05222592A publication Critical patent/JPH05222592A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 鍍金厚のバラツキを小さくすることのできる
バレル鍍金用ダミーを提供する。 【構成】 バレルに混入されるダミー10は、少なくと
も被鍍金製品と基本的な形状を共通にし、該被鍍金製品
と略同一の表面積と重さとを備えている。これにより、
ダミー10及び被鍍金製品は、分離することなく同じ条
件で均一に混合され、個々の被鍍金製品に流れる電解電
流のバラツキは小さくなり、鍍金厚のバラツキも小さく
なる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、バレル鍍金において、
被鍍金製品とともにバレル内に混入されるダミーの構造
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、小物製品の好適な鍍金方法とし
て、無数の小孔が設けられたバレルに被鍍金製品を入
れ、このバレルを鍍金浴に浸漬した状態で回転させつつ
前記被鍍金製品の全面に鍍金を施すバレル鍍金法が知ら
れている。この鍍金法は、周知のように生産性が高い反
面、電解電流を被鍍金製品にとぎれることなく流さなけ
ればならないという条件があり、被鍍金製品の数量が非
常に少ない場合は、被鍍金製品が完全にカソードに接触
せず、電解電流が流れなかったり、十分な電解電流を流
すことができなくなるという不都合が発生する。
【0003】そこで、従来、上記被鍍金製品の数量を調
整し、完全な導通を得るために、図8に示すように、バ
レル3内に被鍍金製品9とともに、大きさ、形状ともに
不定金属体12がダミーとして混入されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来のバレ
ル鍍金用のダミー12は、不定形の金属体を用いている
ので、安価にできる利点がある反面、被鍍金製品9とは
重さ及び形状が異なるため、図7に示すように被鍍金製
品9とダミー12とが分離し、被鍍金製品9の混合状態
を十分に改善することはできず、鍍金厚のバラツキを安
定して制御することは困難となっている。
【0005】このため、鍍金厚は、上限値又は下限値を
設定して制御することはできても、両方の限界値を設定
し、ある範囲内に制御することは極めて困難となってい
る。
【0006】多数の実績データにより極め細かい鍍金条
件を設定し、鍍金厚をある範囲内に制御することも可能
であるが、常に同一条件で鍍金処理が行われるとは限ら
ないので、データ蓄積に多大の費用と時間を要する割に
は、蓄積データを十分に活用し得えない欠点がある。
【0007】本発明は、上記課題に鑑みてなされたもの
であり、鍍金厚のバラツキを小さくすることのできるバ
レル鍍金用ダミーを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、少なくとも被
鍍金製品と基本的な形状を共通にし、該被鍍金製品と略
同一の表面積と重さとを備えたバレル鍍金用ダミーであ
る。
【0009】
【作用】本発明に係るダミーは、少なくとも被鍍金製品
と基本的な形状を共通にし、該被鍍金製品と略同一の表
面積と重さとを備えているので、バレルの回転により被
鍍金製品と同じ条件で混合され、被鍍金製品と分離する
ことがない。これにより被鍍金製品は、バレル内を均一
に混合され、個々の被鍍金製品に流れる電解電流のバラ
ツキが小さくなり、鍍金厚のバラツキが小さくなる。
【0010】
【実施例】本発明に係るバレル鍍金用ダミーについて、
図を用いて説明する。まず、バレル鍍金法について簡単
に説明する。図4は、浸漬型水平回転式バレルの一例を
示す斜視図である。
【0011】浸漬型水平回転式バレル1は、支持枠体2
の両側板21,21の下部にバレル3が中空の回転軸4
を介して回動可能に軸支されている。また、前記支持枠
体2の上部には、前記バレル3を回転するための駆動モ
ータ5が設けられている。この駆動モータ5の回転軸5
1の一方端にはギヤ52が固着され、更に該ギヤ52
は、不図示のギアを介して前記回転軸4の一方端に固着
されたギア41に連結されている。
【0012】前記バレル3は、アクリル、ポリプロピレ
ン等の樹脂からなり、側壁31には、鍍金液をバレル3
内に浸透させるための無数の小孔32が形成されてい
る。また、バレル3内には、図5に示すように、両端面
33に回転可能に取り付けられたデングラー6を介して
カソード電極7が設けられている。このデングラー6は
可撓性を有し、バレル3の回転により前記カソード電極
7が被鍍金品(被鍍金製品9及びダミー10)とともに
遊動するようになされている。
【0013】また、前記テングラー6の基端部61は、
前記回転軸4の内部に配設された接続線8を介して不図
示の電源の負極側に接続されている。なお、アノード電
極は、不図示の鍍金浴側に設けられている。
【0014】そして、前記バレル3内に、後述するダミ
ー10とともに被鍍金製品9を入れた後、前記浸漬型水
平回転式バレル1の下部を所定の位置まで鍍金浴に浸漬
し、鍍金が行われる。鍍金中は、前記バレル3は、前記
駆動モータ5により所定の回転数で回転され、バレル3
内の被鍍金製品9及びダミー10が混合されるようにな
っている。
【0015】図1は、本発明に係るダミーの一実施例を
示す図である。(a)は正面図、(b)は、側面図であ
る。また、図2は、被鍍金製品の一例を示す図である。
(a)は正面図、(b)は側面図である。
【0016】図2に示す被鍍金製品9は、同軸コネクタ
の中心導体用のピンである。このピン9は、例えば比重
8.3のベリリウム銅からなり、棒状の支持部材91の
両端に筒状の嵌合部92,93が延設されたものであ
る。嵌合部92,93の先端側面部には、4個のスリッ
ト94が形成され、嵌合部92,93は、先窄まり形状
になっている。また、ピン9の長さは、約1cmで、表面
積は約31mm2である。
【0017】一方、図1に示すダミー10は、前記ピン
9の混合を均一にすべくピン9と略同一の条件で混合さ
れるように、ピン9と略同一の重さと表面積を有してい
る。また、その形状は、ピン9と同一でもよいが、好ま
しくはピン9の形状に類似したもので、具体的には、ピ
ン9の形状を簡略化した形状になっている。
【0018】ここで、前記ピン9の形状を簡略化した形
状とは、一般的に被鍍金製品9と基本的な形状を共通に
した形状をいい、例えば被鍍金製品9が球状体や棒状体
の外周面に凹凸を形成してなる形状の場合、当該形状の
基本的な形状である球や棒に置き換えたものである。ま
た、被鍍金製品9が複数の基本的な形状から構成されて
いる場合は、これらの基本的な形状により構成される簡
素化した形状に置き換えたものである。
【0019】従って、この例では、ダミー10の形状
は、基本的な形状の棒状体から構成されている。また、
ダミー10は、前記ベリリム銅と略同一の比重8.5を
有する黄銅からなり、その寸法は、表面積が約30mm2
となるように設定されている。
【0020】なお、この実施例では、ダミー10は、中
実になされているが、中空の円筒状であってもよい。ま
た、図3に示すように、途中で径を小さくした部分10
aを設け、ピン9により近い形状にしてもよい。
【0021】図6は、バレル3内に前記ピン9及びダミ
ー10を混入した状態を示す図である。バレル3がB方
向に回転されて鍍金されているとすると、前記ピン9及
びダミー10からなる被鍍金品の塊11の表層部11a
にあるものは、該バレル3の回転に応じてC方向に滑り
落ちる一方、下層部11bにあるものは、矢印Dで示す
ように前記ピン9及びダミー10がもみ合いながら上昇
し、前記表層部11aに表われる。従って、前記ピン9
及びダミー10は、前記バレル3の回転に応じて混合さ
れつつ被鍍金品の塊11の内部11cと表層部11a及
び下層部11b間を循環する。
【0022】周知のように、バレル鍍金においては、個
々の被鍍金品に流れる電解電流は、上記被鍍金品の混合
動作により常に変動し、鍍金液に直接接触する前記表層
部11aやバレル3の側壁31の小孔32を介して外部
の鍍金液に接触する下層部11bで大きく、被鍍金品の
塊11の内部11cでは小さくなる。
【0023】従って、鍍金厚のバラツキは、ピン(被鍍
金製品)9をバレル3内で万遍なく混合し、均一に被鍍
金品の塊11の内部11cと表層部11a及び下層部1
1b間を循環させるほど、小さくすることができる。
【0024】上記のように、ダミー10は、ピン9と略
同一の形状及び重さを有しているので、実質的にピン9
の数量を多くして鍍金しているのと変わるところがな
く、上記混合動作においても、ピン9とダミー10とは
分離することなく均一に混ざり合うことになる。
【0025】この結果、個々のピン9は均一に混合さ
れ、主として電流密度と鍍金時間を制御することにより
鍍金厚のバラツキをより小さくすることができる。
【0026】特に、ロットによりピン9の数量が異なる
場合は、ロットサイズが一定になるようにダミー9を混
入することにより、同一の鍍金条件で鍍金処理を行うこ
とが可能となり、ロット間のバラツキも小さくすること
ができる。
【0027】すなわち、鍍金すべきピン9の個数をN、
ロットサイズをM、ダミー10の数量をnとすると、ピ
ン9の個数Nに応じて、n(=M−N)個のダミー10
を混入し、常にM個の被鍍金品を鍍金するようにする
と、ロットサイズM個の鍍金条件を求めておけば、この
条件で任意の数量のピン9の鍍金を行うことができると
ともに、安定した鍍金を行うことができる。
【0028】また、鍍金厚のバラツキが小さくなること
から鍍金厚の上限値と下限値の両方の限界値を設定し
て、鍍金厚をある範囲内に制御することが可能となる。
また、同一の鍍金条件で任意のロットサイズの鍍金処理
を行うことができることから、鍍金条件設定のためのデ
ータの蓄積量を低減することもできる。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
バレル鍍金用ダミーを、少なくとも被鍍金製品と基本的
の形状を共通にし、該被鍍金製品と略同一の表面積と重
さとを備えたものにしたので、バレル内で被鍍金製品を
均一に混合させることができる。
【0030】これにより、個々の被鍍金品を流れる電解
電流が均一になり、鍍金厚のバラツキが小さくなる。ま
た、鍍金厚を一定の範囲内に制御することが可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るバレル鍍金用ダミーの一実施例を
示す図である。(a)は正面図、(b)は側面図であ
る。
【図2】被鍍金製品の一例を示す図である。(a)は正
面図、(b)は側面図である。
【図3】本発明に係るバレル鍍金用ダミーの他の実施例
を示す図である。(a)は正面図、(b)は側面図であ
る。
【図4】浸漬型水平回転式バレルの概略構成図である。
【図5】バレル内に被鍍金製品とダミーとを混入した状
態を示す図である。
【図6】被鍍金品の混合状態を説明するための図であ
る。
【図7】従来のダミーと被鍍金製品とをバレルに混入
し、混合した状態を示す図である。
【符号の説明】
1 浸漬型水平回転式バレル 2 支持枠体 3 バレル 4 回転軸 5 駆動モータ 6 デングラー 7 カソード電極 8 接続線 9 ピン(被鍍金製品) 10 ダミー 11 被鍍金品の塊 11a 塊の表層部 11b 塊の下層部 11c 塊の内部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも被鍍金製品と基本的な形状を
    共通にし、該被鍍金製品と略同一の表面積と重さとを備
    えたことを特徴とするバレル鍍金用ダミー。
JP2250292A 1992-02-07 1992-02-07 バレル鍍金用ダミー Pending JPH05222592A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2250292A JPH05222592A (ja) 1992-02-07 1992-02-07 バレル鍍金用ダミー

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2250292A JPH05222592A (ja) 1992-02-07 1992-02-07 バレル鍍金用ダミー

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05222592A true JPH05222592A (ja) 1993-08-31

Family

ID=12084524

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2250292A Pending JPH05222592A (ja) 1992-02-07 1992-02-07 バレル鍍金用ダミー

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JP (1) JPH05222592A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20020068915A (ko) * 2001-02-23 2002-08-28 주식회사 한국전자재료 배럴형 전기 도금장치 및 이를 이용한 도금방법

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR20020068915A (ko) * 2001-02-23 2002-08-28 주식회사 한국전자재료 배럴형 전기 도금장치 및 이를 이용한 도금방법

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