JPH05222434A - ポーラスプラグの製造方法 - Google Patents
ポーラスプラグの製造方法Info
- Publication number
- JPH05222434A JPH05222434A JP2763892A JP2763892A JPH05222434A JP H05222434 A JPH05222434 A JP H05222434A JP 2763892 A JP2763892 A JP 2763892A JP 2763892 A JP2763892 A JP 2763892A JP H05222434 A JPH05222434 A JP H05222434A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- porous plug
- porous
- castable refractory
- manufacturing
- present
- Prior art date
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- Pending
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- Treatment Of Steel In Its Molten State (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 製鋼等の取鍋底吹きバブリング等に用いるポ
ーラスプラグの寿命、信頼性の改善をはかる製造法を提
供するものである。 【構成】 ポーラスれんががキャスタブル耐火物で鋳ぐ
るまれ、そのまわりを鉄皮で囲繞されたポーラスプラグ
を製造する際、キャスタブル耐火物の注入をポーラスプ
ラグ底部より行い、ガス吹込み管周りの充填度を向上さ
せる。
ーラスプラグの寿命、信頼性の改善をはかる製造法を提
供するものである。 【構成】 ポーラスれんががキャスタブル耐火物で鋳ぐ
るまれ、そのまわりを鉄皮で囲繞されたポーラスプラグ
を製造する際、キャスタブル耐火物の注入をポーラスプ
ラグ底部より行い、ガス吹込み管周りの充填度を向上さ
せる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、製鉄業、製鋼分野にお
ける取鍋底吹きバブリングやタンディッシュ内底吹きバ
ブリングに使用するポーラスプラグの製造方法に関する
ものである。
ける取鍋底吹きバブリングやタンディッシュ内底吹きバ
ブリングに使用するポーラスプラグの製造方法に関する
ものである。
【０００２】
【従来の技術】鋼の精錬において、例えば介在物浮上促
進あるいは脱Ｐ、脱Ｓ等のためにフラックスを取鍋に添
加し底部に設けたポーラスプラグからガスを吹込む取鍋
精錬が行われている。その際、使用されるポーラスプラ
グとしては、特開昭56-96035号公報に開示されている
が、図１に示す構造のポーラスプラグが多用されてい
る。
進あるいは脱Ｐ、脱Ｓ等のためにフラックスを取鍋に添
加し底部に設けたポーラスプラグからガスを吹込む取鍋
精錬が行われている。その際、使用されるポーラスプラ
グとしては、特開昭56-96035号公報に開示されている
が、図１に示す構造のポーラスプラグが多用されてい
る。
【０００３】ところで、図１(a) 、(b) に示すようなポ
ーラス質れんがをキャスタブル耐火物で鋳ぐるむポーラ
スプラグの製造方法は、図２に示すようにポーラスプラ
グの上方からキャスタブル耐火物を注入し、ポーラスプ
ラグに振動を与えて、キャスタブル耐火物の充填度の向
上をはかる方法がとられていた。
ーラス質れんがをキャスタブル耐火物で鋳ぐるむポーラ
スプラグの製造方法は、図２に示すようにポーラスプラ
グの上方からキャスタブル耐火物を注入し、ポーラスプ
ラグに振動を与えて、キャスタブル耐火物の充填度の向
上をはかる方法がとられていた。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この方
法では、図２、Ａ部のキャスタブル耐火物の充填度が不
十分で、すなわち、この部分に気泡が存在し、このポー
ラスプラグを取鍋の底に装着し溶鋼を攪拌するためにガ
スを流して使用する場合、ガスがリークしてバブリング
ができない問題や、ポーラスれんがが抜けおちたり、消
耗したときに溶鋼のもれる可能性が大きかった。
法では、図２、Ａ部のキャスタブル耐火物の充填度が不
十分で、すなわち、この部分に気泡が存在し、このポー
ラスプラグを取鍋の底に装着し溶鋼を攪拌するためにガ
スを流して使用する場合、ガスがリークしてバブリング
ができない問題や、ポーラスれんがが抜けおちたり、消
耗したときに溶鋼のもれる可能性が大きかった。
【０００５】本発明は、このような怖れの少ない、寿
命、信頼性に優れたポーラスプラグの製造方法を提供す
ることを目的とするものである。
命、信頼性に優れたポーラスプラグの製造方法を提供す
ることを目的とするものである。
【０００６】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、ポ
ーラス質れんがの底面にガス吹込み管を有し、該ポーラ
ス質れんがのガス吹出し口である頭部は露出した状態
で、その周囲をキャスタブル耐火物で鋳ぐまれ、さらに
その外側を鉄皮等の筒体で囲繞されたポーラスプラグの
製造方法において、該キャスタブル耐火物を該ポーラス
プラグの底部側から注入することを特徴とするポーラス
プラグの製造方法である。
ーラス質れんがの底面にガス吹込み管を有し、該ポーラ
ス質れんがのガス吹出し口である頭部は露出した状態
で、その周囲をキャスタブル耐火物で鋳ぐまれ、さらに
その外側を鉄皮等の筒体で囲繞されたポーラスプラグの
製造方法において、該キャスタブル耐火物を該ポーラス
プラグの底部側から注入することを特徴とするポーラス
プラグの製造方法である。
【０００７】本発明を図３(a) 、(b) に基づいてより具
体的に説明する。図３(a) に示すように、枠５ならびに
鉄皮４内にポーラス質れんが１及び吹込み管２を倒立設
置した状態でポーラスプラグ底部側より、キャスタブル
耐火物を注入する。注入が完了し、キャスタブル耐火物
が固った後、この注入開口部を鉄板で溶接封鎖する。
体的に説明する。図３(a) に示すように、枠５ならびに
鉄皮４内にポーラス質れんが１及び吹込み管２を倒立設
置した状態でポーラスプラグ底部側より、キャスタブル
耐火物を注入する。注入が完了し、キャスタブル耐火物
が固った後、この注入開口部を鉄板で溶接封鎖する。
【０００８】図３(b) は、本発明の変形例であり、ポー
ラスプラグの底部鉄皮に予じめキャスタブル耐火物注入
口及びガス抜き口を設けておき、注入口よりキャスタブ
ル耐火物を注入してもよい。
ラスプラグの底部鉄皮に予じめキャスタブル耐火物注入
口及びガス抜き口を設けておき、注入口よりキャスタブ
ル耐火物を注入してもよい。
【０００９】
【作 用】本発明では、ポーラスプラグの底部側よりキ
ャスタブル耐火物を注入するので、特に截頭錐体状のポ
ーラスれんがを用いる場合、複雑形状をなすガス吹込み
管２近傍すなわち、図２Ａ部へのキャスタブル耐火物の
流れ込みが容易になり、従ってこの部分の充填度が改善
され、より気密性が向上する。その結果、プラグの寿命
も向上し、操業の安定化もはかれる。
ャスタブル耐火物を注入するので、特に截頭錐体状のポ
ーラスれんがを用いる場合、複雑形状をなすガス吹込み
管２近傍すなわち、図２Ａ部へのキャスタブル耐火物の
流れ込みが容易になり、従ってこの部分の充填度が改善
され、より気密性が向上する。その結果、プラグの寿命
も向上し、操業の安定化もはかれる。
【００１０】
【実施例】図３(a) に示すように枠５及び鉄皮４内にポ
ーラス質れんが１及びガス吹込み管２を倒置しておき底
部開口部よりキャスタブル耐火物を注入した後、開口部
を鉄板で溶接閉鎖し、本発明法によりポーラスプラグを
製造した。また図２に示すように枠５及び鉄皮４内にポ
ーラス質れんが１及びガス吹込み管２を正置しておき頭
部より上記と同じキャスタブル耐火物を注入し、従来法
によるポーラスプラグを製造した。
ーラス質れんが１及びガス吹込み管２を倒置しておき底
部開口部よりキャスタブル耐火物を注入した後、開口部
を鉄板で溶接閉鎖し、本発明法によりポーラスプラグを
製造した。また図２に示すように枠５及び鉄皮４内にポ
ーラス質れんが１及びガス吹込み管２を正置しておき頭
部より上記と同じキャスタブル耐火物を注入し、従来法
によるポーラスプラグを製造した。
【００１１】次に、上記従来法で製造したポーラスプラ
グと本発明法で製造したポーラスプラグの通気比較を、
背圧３kg/cm2の条件で行ったところ、 本発明法：202 ±４ｌ/min（ｎ＝10） 従来法 ：287 ±９ｌ/min（ｎ＝10） の結果を得た。
グと本発明法で製造したポーラスプラグの通気比較を、
背圧３kg/cm2の条件で行ったところ、 本発明法：202 ±４ｌ/min（ｎ＝10） 従来法 ：287 ±９ｌ/min（ｎ＝10） の結果を得た。
【００１２】本発明法で製造したポーラスプラグの方が
同じ背圧でも流量は低くバラツキも小さい。これはキャ
スタブルの充填度があがり、気密性が増したためと考え
られる。すなわち、洩れが減少した。また因みに、これ
らのポーラスプラグを夫々図４に示すように、 270ｔの
溶鋼の入いる取鍋の底に取付けた場合の使用比較を行っ
た。
同じ背圧でも流量は低くバラツキも小さい。これはキャ
スタブルの充填度があがり、気密性が増したためと考え
られる。すなわち、洩れが減少した。また因みに、これ
らのポーラスプラグを夫々図４に示すように、 270ｔの
溶鋼の入いる取鍋の底に取付けた場合の使用比較を行っ
た。
【００１３】比較は使用したポーラスプラグの溶損量と
酸素洗浄率の２つの項目について行った。酸素洗浄と
は、溶鋼を受鋼する前に取鍋の底につけたポーラスプラ
グにガスを流しガスが流れるかどうか調査しガスが流れ
ない場合（背圧６kg/cm2で50ｌ/min以下）ポーラスプラ
グの先端に酸素を吹き付ける操作のことである。
酸素洗浄率の２つの項目について行った。酸素洗浄と
は、溶鋼を受鋼する前に取鍋の底につけたポーラスプラ
グにガスを流しガスが流れるかどうか調査しガスが流れ
ない場合（背圧６kg/cm2で50ｌ/min以下）ポーラスプラ
グの先端に酸素を吹き付ける操作のことである。
【００１４】溶損量を比較した結果を図５に酸素洗浄率
を図６に示す。図からわかるように、本発明法で製造し
たポーラスプラグのほうが酸素洗浄率は低下し溶損量も
低下している事がわかる。また本発明法で製造したポー
ラスプラグは従来のものより、以下に示すような有用な
効果が得られた。
を図６に示す。図からわかるように、本発明法で製造し
たポーラスプラグのほうが酸素洗浄率は低下し溶損量も
低下している事がわかる。また本発明法で製造したポー
ラスプラグは従来のものより、以下に示すような有用な
効果が得られた。
【００１５】 ここでバブリング成功率とは、取鍋に溶鋼を受鋼した
後、不活性ガスをポーラスプラグに流した場合ガスが流
れた割合をいう。
後、不活性ガスをポーラスプラグに流した場合ガスが流
れた割合をいう。
【００１６】
【発明の効果】本発明の製造方法に作られたポーラスプ
ラグはキャスタブル耐火物の充填性が向上し、その結
果、ポーラスプラグの寿命の向上及びより安定したバブ
リング操業が可能となった。
ラグはキャスタブル耐火物の充填性が向上し、その結
果、ポーラスプラグの寿命の向上及びより安定したバブ
リング操業が可能となった。
【図１】ポーラスプラグの断面図である。
【図２】従来のポーラスプラグの製造法を示す説明図で
ある。
ある。
【図３】本発明のポーラスプラグの製造法を示す説明図
である。
である。
【図４】取鍋にポーラスプラグを取付けた状態を示す説
明図である。
明図である。
【図５】従来法と本発明法によるポーラスプラグの溶損
量を示すグラフである。
量を示すグラフである。
【図６】従来法と本発明法によるポーラスプラグの洗浄
比率を示すグラフである。
比率を示すグラフである。
１ ポーラス質れんが ２ ガス吹込み管 ３ キャスタブル耐火物 ４ 鉄皮 ５ 枠 ６ 取鍋
Claims (1)
- 【請求項１】 ポーラス質れんがの底面にガス吹込み管
を有し、該ポーラス質れんがのガス吹出し口である頭部
は露出した状態で、その周囲をキャスタブル耐火物で鋳
ぐまれ、さらにその外側を鉄皮等の筒体で囲繞されたポ
ーラスプラグの製造方法において、該キャスタブル耐火
物を該ポーラスプラグの底部側から注入することを特徴
とするポーラスプラグの製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2763892A JPH05222434A (ja) | 1992-02-14 | 1992-02-14 | ポーラスプラグの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2763892A JPH05222434A (ja) | 1992-02-14 | 1992-02-14 | ポーラスプラグの製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05222434A true JPH05222434A (ja) | 1993-08-31 |
Family
ID=12226487
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2763892A Pending JPH05222434A (ja) | 1992-02-14 | 1992-02-14 | ポーラスプラグの製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH05222434A (ja) |
Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS60159435A (ja) * | 1984-01-30 | 1985-08-20 | Nissan Motor Co Ltd | 流体入りパワ−ユニツトマウント装置 |
-
1992
- 1992-02-14 JP JP2763892A patent/JPH05222434A/ja active Pending
Patent Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS60159435A (ja) * | 1984-01-30 | 1985-08-20 | Nissan Motor Co Ltd | 流体入りパワ−ユニツトマウント装置 |
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