JPH05222059A - β−シアノアルキルシラン類の製造方法 - Google Patents

β−シアノアルキルシラン類の製造方法

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JPH05222059A
JPH05222059A JP4189627A JP18962792A JPH05222059A JP H05222059 A JPH05222059 A JP H05222059A JP 4189627 A JP4189627 A JP 4189627A JP 18962792 A JP18962792 A JP 18962792A JP H05222059 A JPH05222059 A JP H05222059A
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JP
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copper
group
formula
groups
lower alkyl
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Application number
JP4189627A
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English (en)
Inventor
Howard M Bank
マービン バンク ハワード
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Dow Silicones Corp
Original Assignee
Dow Corning Corp
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Publication date
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07FACYCLIC, CARBOCYCLIC OR HETEROCYCLIC COMPOUNDS CONTAINING ELEMENTS OTHER THAN CARBON, HYDROGEN, HALOGEN, OXYGEN, NITROGEN, SULFUR, SELENIUM OR TELLURIUM
    • C07F7/00Compounds containing elements of Groups 4 or 14 of the Periodic Table
    • C07F7/02Silicon compounds
    • C07F7/08Compounds having one or more C—Si linkages
    • C07F7/12Organo silicon halides
    • C07F7/14Preparation thereof from optionally substituted halogenated silanes and hydrocarbons hydrosilylation reactions

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Catalysts (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 新しい触媒を用いてβ−シアノアルキルシラ
ンを製造する方法を提供する。 【構成】 ジアミンと銅金属、塩化銅(II)、酸化銅
(II)、硫酸銅、シアン化銅化合物、チオシアン化銅
(I)又は銅クロム化合物とを含む触媒を用いて、ケイ
素水素化物とα,β−不飽和オレフィン性ニトリルとを
反応させて次式で示されるβ−シアノアルキルシラン類
を製造する。 Rは独立に1価の炭化水素基、1価の置換炭化水素基、
アルコキシ基又はアリロキシ基;Xはハロゲン原子;各
Yは独立に水素又は炭素原子数1〜8の低級アルキル
基;n=1,2又は3;a=0,1又は2;b=1,2
又は3;a+b=1,2又は3である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は加水分解性のβ−シアノ
アルキルシランの調製方法に関する。より詳しくは、本
発明は、α,β−不飽和オレフィン性ニトリルにケイ素
水素化物を接触付加してβ−シアノアルキルシランを形
成する方法に関する。本発明方法はジアミン及び非活性
化銅又は銅含有化合物を含む新しい触媒を用いる。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】加水分
解性β−シアノアルキルシランは、β−シアノアルキル
置換基を含むポリオルガノシロキサンの製造に有用であ
る。ケイ素に結合したβ−シアノアルキル基熱い湿度の
高い条件下で加水分解及び開裂に対して非常に抵抗性が
ある。従ってβ−シアノアルキルシラン類には、熱い湿
度の高い条件にさらさねばならないポリオルガノシロキ
サンに特別な用途が開けている。ポリオルガノシロキサ
ン上に置換されてケイ素に結合したβ−シアノアルキル
基が存在すると、液体炭化水素により引起こされる膨潤
に対してポリオルガノシロキサン類を安定化させる傾向
もある。
【0003】本発明方法はジアミン及び非活性化銅又は
ある種の選択された銅化合物を含む新しい触媒を用い、
これは不飽和オレフィン性ニトリルのケイ素水素化物に
よるβ−ヒドロシリル化(β−hydrosilylation )を促
進する。
【0004】本発明は、次式で示されるβ−シアノアル
キルシラン類の製造方法である。
【0005】
【化3】
【0006】本発明方法は式R1 2 NR3 NR
2 2(4)で示されるジアミン及び不活性化銅、ある種の
選択された無機銅化合物、又は2配位の(di−coordina
te)有機銅化合物を含む触媒の存在下に、式RaHbS
iX4-a-b (2)で示されるケイ素水素化物を式YCH
=C(Y)CN(3)で示される不飽和オレフィン性ニ
トリルと接触させることを含む方法である。
【0007】但し、ここに各Rは独立に1価の炭化水素
基、1価の置換炭化水素基、アルコキシ基及びアリロキ
シ基からなる群から選ばれ;R1 は低級アルキル基であ
り;R2 は、水素、低級アルキル基、アミノアルキル
基、アルキルアミノアルキル基、ジアルキルアミノアル
キル基及びそれらの混合物からなる群から選ばれ;R3
は、炭素原子数9未満のアルケニレン類及びアルキレン
類からなる群から選ばれる不飽和の2価の基であり;X
はハロゲン原子であり;各Yは独立に水素及び炭素原子
数1〜8の低級アルキル基でからなる群から選ばれ;n
=1,2又は3であり;a=0,1又は2であり;b=
1,2又は3であり;a+b=1,2又は3である。
【0008】本発明を実施するにあたり、不飽和オレフ
ィン性ニトリル、ケイ素水素化物及び触媒混合物は適当
な反応容器中で接触させる。反応容器の種類は臨界的で
ない。反応はバッチ法でも連続法でも運転できる。好ま
しい方法は、連続流圧力コイル(a continuous flow pr
essure coil )中で均質な条件下で反応を行なうことで
ある。
【0009】反応を実施するのに必要な時間は、用いら
れる特定の反応体、特定の触媒混合物及び反応温度いか
んにより変わる。一般に0.2〜18時間の反応時間が
有用であることが見出されている。約0.5〜3時間の
反応時間が好ましい。
【0010】この方法を行なう温度は約0℃〜約200
℃でありうる。この温度は約50℃〜約150℃である
ことが好ましい。一般に、比較的高い温度では、比較的
低い銅濃度の触媒混合物が使用できる。しかし、150
℃より高い温度では望ましくない副生物が生ずることが
ある。
【0011】本発明で用いる式(2)のケイ素水素化物
は、1〜3個のケイ素に結合した水素と1〜3個のケイ
素に結合したハロゲン原子を含みうる。ハロゲン原子X
はフッ素、塩素、臭素及びヨウ素からなる群から選びう
る。好ましいハロゲン原子は塩素である。
【0012】このケイ素水素化物は、1価の炭化水素
基、アルコキシ基、アリーロキシ基及び1価の置換炭化
水素基を含む群から選ばれる2つまでのR基を含みう
る。ここにRは付加反応に関して不活性である。このR
基は、例えばアルキル基、例えばメチル、エチル、ブチ
ル、オクチル及びオクタデシルでありうる。好ましいア
ルキルは、Rが1〜8の炭素原子を含む低級アルキルで
あるときである。R基は例えばアリール基、例えばフェ
ニル、ナフチル、ジフェニル、トリル、キシリル又はエ
チルフェニルでありうる。好ましいアリール基はフェニ
ル基である。
【0013】R基は、例えばアラルキル、例えばベンジ
ルもしくはフェニルエチル;ハロアルキル、例えばクロ
ロフェニル、ジブロモフェニルもしくはクロロナフチ
ル;シアノアルキル、例えばβ−シアノエチル、β−シ
アノプロピルもしくはβ−シアノブチル;シクロアルキ
ル、例えばシクロヘキシルもしくはクロヘプチル;アル
ケニル、例えばビニルもしくはアリル;置換アルキル、
例えば3,3,3−トリフルオロプロピル;アルコキ
シ、例えばメトキシ、エトキシもしくはプロポキシ;又
はアリーロキシ、例えばフェノキシでありうる。最も好
ましいラジカルRはメチルである。好ましいケイ素水素
化物は、メチルジクロロシラン及びトリクロロシランか
らなる群から選ばれる。
【0014】ケイ素水素化物は式(3)で示され、置換
基Yを含むα,β−不飽和オレフィン性ニトリルと接触
させる。ここに各Yは独立に水素及び低級アルキル基か
らなる群から選ばれる。「低級アルキル基」とは炭素原
子数1〜8のアルキル基をいう。不飽和オレフィン性ニ
トリルは、例えば、アクリロニトリル、メタクリロニト
リル、クロトノニトリル、エチルアクリロニトリル、1
−シアノブテン−1又は2−シアノオクテン−1であり
うる。
【0015】触媒は、ジアミンと非活性化銅金属、ハロ
ゲン化銅(II)、酸化銅(II);硫酸銅、硫化銅及びシ
アン化銅化合物;チオシアン化銅(I);並びに銅クロ
ム化合物からなる群から選ばれる非活性化銅又は無機銅
化合物とからなりうる。
【0016】ハロゲン化銅(II)は、例えば、塩化銅
(II)、臭化銅(II)、ヨウ化銅(II)又はフッ化銅
(II)でありうる。硫酸銅は、例えば、硫酸第1銅又は
硫酸第2銅でありうる。硫化銅は、例えば硫化第1銅又
は硫化第2銅でありうる。シアン化銅化合物は、例えば
シアン化第1銅又はシアン化第2銅でありうる。銅クロ
ム化合物は、例えばクロム酸銅(II)、例えばCu r
4 ・2Cu O・2H2 O;重クロム酸銅(II)、例え
ばCu r27 ・2H2 O;又は亜クロム酸銅(I)、
例えばCu2r24 (2Cu OCr23 )でありうる。
【0017】触媒はジアミン及び2配位の有機銅化合物
を含みうる。「2配位の有機銅化合物」は一般式C
u (R4)2 で示される化合物をいう。ここにR4 は次
式:−OR 5 ,−OOCR5
【0018】
【化4】
【0019】又はアリールであり;ここにR5 は炭素原
子数25末端のアルキル、アルケニル及びアリール基か
らなる群から選ばれ、R6 は水素及び炭素原子数7未満
の炭化水素基からなる群から選ばれる。
【0020】2配位の有機銅化合物は、例えばCu (I
I)メトキサイド、Cu (II)エトキサイド、Cu (I
I)アリルオキサイド、Cu (II)アセテート、Cu (I
I)ステアレート、Cu (II)テトラメチルヘプタンジ
オネート、Cu (II)アセチルアセトネート、Cu (I
I)ナプタネート(napthanate)及びCu (II)フェニ
レートでありうる。
【0021】ジアミンは式4で示され、ここにR1 は炭
素原子数1〜8の低級アルキル基であり;R2 は水素、
炭素原子数1〜8の低級アルキル基、アミノアルキル
基、アルキルアミノアルキル基、ジアルキルアミノアル
キル基及びこれらの混合物からなる群から選ばれ;そし
てR3 は炭素原子数9未満のアルケニレン及びアルキレ
ンからなる群から選ばれる非置換2価の基でありうる。
【0022】ジアミンは、例えば、N,N,N′,N′
−テトラメチルエチレンジアミン、N,N,N′,N′
−テトラエチルエチレンジアミン、N,N,N′−トリ
メチルエチレンジアミン、N,N−ジメチル−N′,
N′−ジエチルエチレンジアミン、N,N−ジメチルエ
チレンジアミン、N−メチル−N,N′,N′−トリエ
チルエチレンジアミン、N,N,N′,N″,N″−ペ
ンタメチルジエチレントリアミン、N,N,N′−トリ
メチル−N′−エチルエチレンジアミン、N,N,
N′,N′−テトラメチルメチレンジアミン、N,
N′,N″,N″−テトラメチルジエチレントリアミ
ン、N,N,N′,N′−テトラメチルジエチレントリ
アミン及びN−メチルヘキサンメチレンジアミンであり
うる。好ましいジアミンは、N,N,N′,N′−テト
ラメチルエチレンジアミンである。
【0023】触媒は、ジアミンと非活性化銅、ある種の
選択された無機銅化合物又は2配位の有機銅化合物との
混合物を含む。この混合物は予め形成して反応器に加え
てもよいし、ジアミンと元素状銅化合物を反応器に別々
に加えてもよい。
【0024】非活性化銅金属は粒子状として、例えば粉
末として加えてもよい。「非活性化」とは銅粒子が還元
剤で予備処理されたものではなく、銅化合物の還元によ
って製造されたものでもないという意味である。好まし
い非活性化銅は商業的に入手可能な粉砕された銅粉末で
ある。非活性化銅の粒度は臨界的ではないが、約325
メッシュより小さい粒度を持ったものが好ましい。非活
性化銅が約100メッシュより少ない粒度を持っている
方がより好ましい。
【0025】存在するケイ素水素化物、不飽和オレフィ
ン性ニトリル及びジアミンいかんによって反応混合物に
溶解性であったり不溶性であったりする。所望ならばト
ルエンのような有機溶媒をこの過程に加えうる。しかし
ながら有機溶媒を加えると製品の収率が下がることがあ
る。
【0026】必ずしも必要ではないが、本発明方法を実
施中に反応器内容物を混合してもよい。反応器内容物の
混合は、触媒が粒状又は不溶性状態にあるとき、特に重
要である。混合は標準的な方法、例えば機械的攪拌、還
流、超音波照射、攪流によって行いうる。
【0027】触媒は、モルベースで銅/モルあたりジア
ミン約0.1〜20モル含みうる。ここに銅は、非活性
化銅又は銅化合物として存在する。一般に、この過程の
温度が高くなるにつれて銅に対するジアミンの比の低い
ことが必要となる。銅に対するジアミンの好ましいモル
比は約0.2〜2.0である。
【0028】不飽和オレフィン性ニトリルの量に対して
用いられる触媒量は、非常に広い限度内で変化しうる。
しかし、不飽和オレフィン性ニトリルに対する銅のモル
比が約0.01〜1.0の範囲内の条件でこの過程を運
転するのが好ましい。不飽和オレフィン性ニトリルに対
する銅のより好ましい比は約0.08〜0.5の範囲に
ある。
【0029】不飽和オレフィン性ニトリルに対する加水
分解性ケイ素水素化物の比は広い限度内で変化しうる。
しかしながら、好ましい過程では、不飽和オレフィン性
ニトリル1モルに対してケイ素水素化物1モルを加える
ことを含むので、この発明の好ましい態様においてはこ
れら反応物を等モル量を用いる。より好ましいのは、不
飽和オレフィン性ニトリルに対してケイ素水素化物が約
10モル%過剰に存在する場合である。これら2つの反
応体のいずれか他のモル過剰で用いることを除外するも
のではないが、特別な利益が出て来る訳ではない。
【0030】上記方法は式(1)に記述したβ−シアノ
アルキルシラン類の製造に適用できる。式(1)の範囲
内の好ましいβ−シアノアルキルシランは、β−シアノ
エチルメチルジクロロシランである。しかしながら、本
発明は1モルを越える不飽和オレフィン性ニトリルに対
しても1モルのシリコン2−又は3−水素化物の添加に
よって、1より多い、ケイ素に結したβ−シアノアルキ
ル基を含む加水分解性シラン、例えばビス−(β−シア
ノエチル)ジクロロシラン又はトリス−(β−シアノエ
チル)クロロシランにも適用できる。
【0031】本発明方法により作りうる式(1)の範囲
に属するβ−シアノアルキルシランの他の例としては、
β−シアノエチルトリクロロシラン、β−シアノエチル
メチルジクロロシラン、β−シアノエチルエチルジクロ
ロシラン、β−シアノプロピルトリクロロシラン、β−
シアノブチルオクチルジクロロシラン、β−シアノエチ
ルフェニルジクロロシラン、β−シアノエチルジフェニ
ルクロロシラン、β−シアノエチルメチルフェニルクロ
ロシラン、β−シアノエチルシクロヘキシルアイオドク
ロロシラン、α−エチル−β−シアノエチルメチルジク
ロロシラン、β−シアノエチルビニルジクロロシラン及
びβ−シアノエチルジメチルクロロシランがある。
【0032】(例1)テトラメチルエチレンジアミン
(TMEDA)及びある種の選択された銅化合物を含む
触媒がメチルジクロロシランをアクリロニトリルに付加
してβ−シアノエチルメチルジクロロシランを形成する
能力を比較検討した。このプロセスはシールした管内で
100℃で行なった。この検討の結果を表1に示す。こ
のプロセスは各管に0.012モルのメチルジクロロシ
ラン及び0.01モルのアクリロニトリルを入れて実施
した。アクリロニトリルに対する銅化合物のモル比(C
u/AN)及び銅化合物に対するTMEDAのモル比
(TMEDA/Cu )を表1に示す。表1に示した時間
に個々の管の内容物を、水素炎イオン化形分析計(GL
C−FID)を用いてガス液クロマトグラフィーにより
分析した。
【0033】結果は、存在するβ−シアノエチルメチル
ジクロロシランの標準化面積%(normalized area perc
ent )(%β−CEMDS)で表わし応答因子に対して
補正しなかった。この結果の標準化(normalization )
は、TMEDA及び高沸点物質に帰せられるGLC−F
ID読み出しグラフの面積をGLC−FID読み出しグ
ラフの全面積から差し引き、存在するβ−シアノエチル
メチルジクロロシランを読み出しグラフの残りの面積の
%として表わすことにより行なった。
【0034】
【表1】
【0035】(例2)テトラメチルエチレンジアミン
(TMEDA)及びある種の選択された銅化合物がトリ
クロロシランをアクリロニトリルに付加してβ−シアノ
エチルトリクロロシラン(β−CETS)を形成する能
力を比較検討した。このプロセスはシールしたガラス管
中で、100℃の温度で3時間行なった。各管に約0.
012モルのトリクロロシラン及び0.01モルのアク
リロニトリルを加えた。Cu /ANのモル比が0.12
となるように充分な銅化合物を加えた。TMEDA/C
uのモル比が1.47となるように各管に充分なTME
DAを加えた。各管の内容物は熱伝導度(TC)検出器
を用いてGLCにより分析し、先に述べたようにして標
準化した。その結果を表2に示す。表2の見出しは先に
述べたのと同様である。
【0036】
【表2】
【0037】(例3)テトラメチルエチレンジアミン
(TMEDA)及び非活性化銅金属を含む触媒がメチル
ジクロロシランをアクリロニトリルに付加してβ−シア
ノエチルメチルジクロロシラン(β−CEMDS)を形
成する能力を評価した。標準的な商業的に入手可能な粉
砕した銅粉を用いた。このプロセスはシールした管中
で、100℃で行なった。この検討の結果を表3に示
す。このプロセスは各管に0.012モルのメチルジク
ロロシラン及び0.01モルのアクリロニトリルを入れ
て実施した。アクリロニトリルに対する銅のモル比(C
u /AN)及びTMEDAの銅化合物に対するモル比を
表3に示す。表3に示す時間に個々の管の内容物をGL
C−FIDで分析し、その結果を先に述べたのと同様に
して標準化した。その結果を表3に示す。
【0038】
【表3】
【0039】
【発明の効果】本発明によれば、ケイ素水素化物による
不飽和オレフィン性ニトリルのβ−ヒドロシリル化を新
しい触媒で促進することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // C07B 61/00 300

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次式で示されるβ−シアノアルキルシラ
    ン類の製造方法であって、 【化1】 式R1 2 NR3 NR2 2で示されるジアミン並びに銅金
    属、塩化銅(II)、酸化銅(II);硫酸銅、硫化銅及び
    シアン化銅化合物;チオシアン化銅(I);並びに銅ク
    ロム化合物からなる群から選ばれる非活性化銅又は銅化
    合物を含む触媒の存在下に、約0〜200℃の温度で、
    式RaHbSiX4-a-b で示されるケイ素水素化物及び
    式YCH=C(Y)CNで示される不飽和オレフィン性
    ニトリルとを接触させることを含む方法。但し、ここに
    各Rは独立に1価の炭化水素基、1価の置換炭化水素
    基、アルコキシ基及びアリロキシ基からなる群から選ば
    れ;R 1 は低級アルキル基であり;R2 は、水素、低級
    アルキル基、アミノアルキル基、アルキルアミノアルキ
    ル基、ジアルキルアミノアルキル基及びそれらの混合物
    からなる群から選ばれ;R3 は、炭素原子数9未満のア
    ルケニレン類及びアルキレン類からなる群から選ばれる
    不飽和の2価の基であり;Xはハロゲン原子であり;各
    Yは独立に水素及び炭素原子数1〜8の低級アルキル基
    からなる群から選ばれ;n=1,2又は3であり;a=
    0,1又は2であり;b=1,2又は3であり;a+b
    =1,2又は3である。
  2. 【請求項2】 次式で示されるβ−シアノアルキルシラ
    ン類の製造方法であって、 【化2】 式R1 2 NR3 NR2 2で示されるジアミン有機銅化合
    物を含む触媒の存在下に、約0〜200℃の温度で、式
    RaHbSiX4-a-b で示されるケイ素水素化物及び式
    YCH=C(Y)CNで示される不飽和オレフィン性ニ
    トリルとを接触させることを含む方法。但し、ここに各
    Rは独立に1価の炭化水素基、1価の置換炭化水素基、
    アルコキシ基及びアリロキシ基からなる群から選ばれ;
    1 は低級アルキル基であり;R2 は、水素、低級アル
    キル基、アミノアルキル基、アルキルアミノアルキル
    基、ジアルキルアミノアルキル基及びそれらの混合物か
    らなる群から選ばれ;R3 は、炭素原子数9未満のアル
    ケニレン類及びアルキレン類からなる群から選ばれる不
    飽和の2価の基であり;Xはハロゲン原子であり;各Y
    は独立に水素及び炭素原子数1〜8の低級アルキル基で
    からなる群から選ばれ;n=1,2又は3であり;a=
    0,1又は2であり;b=1,2又は3であり;a+b
    =1,2又は3である。
JP4189627A 1991-07-29 1992-07-16 β−シアノアルキルシラン類の製造方法 Pending JPH05222059A (ja)

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US07/737,294 US5126468A (en) 1991-07-29 1991-07-29 Catalysts for addition of siicon hydrides to α,β-unsaturated olefinic nitriles

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