JPH05222043A - Mrsa活性2−フェニル−カルバペネム - Google Patents

Mrsa活性2−フェニル−カルバペネム

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JPH05222043A
JPH05222043A JP4306042A JP30604292A JPH05222043A JP H05222043 A JPH05222043 A JP H05222043A JP 4306042 A JP4306042 A JP 4306042A JP 30604292 A JP30604292 A JP 30604292A JP H05222043 A JPH05222043 A JP H05222043A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【構成】 式で示される化合物、式の活性物質を含
有する組成物、特に式の活性物質と阻害的有効量のデ
ヒドロペプチダーゼ阻害剤とを含有する組成物、ならび
に式で示される化合物を製造するための中間生成物
質。 (式中、RはH,CH;Rは(R)−CH−CH
(OH)−,(R)−CH−CH(F)−;Ra1
ハロゲン、CHS−,CHS(O)−,HCO
−;Ra3はハロゲン、CHS−,CHS(O)
−,HCO−,CHSO−,CN;Mは製薬上許容可
能な陽イオン又はエステル残基、である) 【効果】 式で示されるカルバペネム化合物は良好な
抗MRSA/MRCNS活性を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、2位置側鎖が、以下で
さらに詳細に説明されるように、種々の置換基により置
換されたフェニル部分であることを特徴とするカルバペ
ネム種の抗菌剤に関する。
【0002】
【従来の技術】チエナマイシンは広範囲な抗菌スペクト
ルを有する初期カルバペネム抗菌剤であって、以下の式
を有する:
【0003】
【化5】 後に、N−ホルムイミドイルチエナマイシンが発見され
たが、それは次式を有する:
【0004】
【化6】 本発明の2−フェニルカルバペネムは、必ずしも、チエ
ナマイシン又はN−ホルムイミドイルチエナマイシンの
場合のような広抗菌範囲の故に興味深いわけではない。
むしろ、第一に興味のあるそれらの活性範囲は、グラム
陽性微生物、特にメチシリン耐性黄色ブドウ球菌Sta
phylococcus aureus(MRSA)、
メチシリン耐性表皮ブドウ球菌Staphylococ
cusepidermidis(MRSE)、及びメチ
シリン耐性コアグラーゼ陰性ブドウ球菌Staphyl
ococci(MRCNS)に対してである。したがっ
て、本発明の抗菌化合物は、病原体制御が難しいこれら
の治療に対する重要な貢献を包含する。さらに、同時に
安全な、即ち望ましくない毒性副作用を持たないこのよ
うな病原体(MRSA/MRCNS)に対して有効な薬
剤に対する必要性が漸増している。これらの要件を満た
すβ−ラクタム抗菌剤は未だ見出されていない。そし
て、最新の薬剤である、糖ペプチド抗菌剤のバンコマイ
シンに対しては、MRSA/MRCNS病原体がその耐
性量を目下増大しつつある。
【0005】さらに近年、例えばアミノメチル及び置換
アミノメチルにより任意に置換されるアリール部分であ
る2−置換基を有するカルバペネム抗菌剤が記載され
た。これらの薬剤は、米国特許第4,543,257号
及び第4,260,627号に記載されており、次式を
有する:
【0006】
【化7】 しかしながら、本発明の化合物の驚くほど良好な抗MR
SA/MRCNS活性についての記載又は示唆はない。
【0007】米国特許第4,978,659号は、次
式:
【0008】
【化8】 の特定の種類の化合物を記載するが、しかしいかなる点
でもこれは、本発明の化合物の驚くほど良好な抗MRS
A/MRCNS活性を示唆するものではない。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】したがって、本発明
は、予期せぬレベルの抗MRSA/MRCNS活性を有
する一群のビス−メタ置換フェニルカルバペネムを提供
する。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、次式:
【0011】
【化9】 (式中、RはH又はCH3 であり;R2 は(R)−CH
3 CH(OH)−、又は(R)−CH3 CH(F)−で
あり;Ra1はハロゲン、−SCH3 、−S(O)2 CH
3 、及び−(C=O)Hであり;Ra3はハロゲン、−S
CH3 、−S(O)2 CH3 、−(C=O)H、−(S
→O)CH3 、及びシアノであり;Mは製薬上許容可能
な陽イオン又はエステルである)の新規のカルバペネム
化合物を提供する。
【0012】本発明はまた、次式:
【0013】
【化10】 (式中、RはH又はCH3 であり、R2 は(R)−CH
3 CH(OP)−、又は(R)−CH3 CH(F)−で
あり、Pは別々に、水素、又はヒドロキシに対する容易
に除去可能な保護基であり、Mは容易に除去可能なカル
ボキシル保護基であり、Ra3はI、−SMe、SO2
e、又はBrである)の好ましい中間体を提供する。
【0014】I式のビス−メタ置換フェニル化合物の製
造は、当業者に公知の、本明細書中に例示するものを含
めた種々の計画により実施し得る。概括的に言えば、本
発明の化合物を、各々好ましい製造計画を有する5群に
分ける。これらの群は、カルバペネムの2−フェニル上
のビス−メタ置換基の置換原子により、定義される。後
記のようにそれらは、ハロゲン/ハロゲン化合物、ハロ
ゲン/炭素化合物、ハロゲン/イオウ化合物、イオウ/
イオウ化合物、及びイオウ/炭素化合物である。
【0015】ハロゲン/ハロゲン化合物は、実施例1で
実証される計画により生成する。本明細書中で用いる場
合、ハロゲンはフッ素、塩素、臭素、及びヨウ素を意味
する。一般に、実施例1のグリニャール反応を用い、適
切なハロゲン置換グリニャール試薬から所望のハロゲン
置換2−フェニル置換基を得る。所望のグリニャール試
薬は、実施例1の工程(a)に示されているように、適
切なハロゲン置換ベンゼンから製造する。ハロゲン置換
ベンゼンの多くは市販されている。実施例3は、1,
3,5−トリヨードベンゼンの生成を詳述する。特に、
表I〜VIの比較のための3′及び4′−ハロフェニル
化合物は、表VII〜IXの本発明の3′,5′−ビス
−置換フェニル化合物と同様に、実施例1及び3の計画
に依り生成した。
【0016】ハロゲン/炭素化合物は、ハロゲン/ホル
ミル及びハロゲン/ニトリルを含み、実施例2の計画に
より生成し得る。ハロゲン/ハロゲン化合物に関して上
記したようにグリニャール反応を用い得るし、ヒドロキ
シメチル置換2−フェニル置換基は、適切なハロゲン及
びヒドロキシメチル置換グリニャール試薬から得られ
る。所望のグリニャール試薬は、実施例2の工程(d)
に記載されているように、適切なハロゲン及び保護化ヒ
ドロキシメチル置換ベンゼンから製造し得る。ハロゲン
及びヒドロキシメチル置換ベンゼンは、当業者に十分公
知である。実施例2の工程(a)〜(b)は3,5−ジ
ブロモベンジルアルコールの生成を例示する。実施例4
の工程(a)は、3,5−ジヨードベンズアルデヒドの
生成を例示し、これから3,5−ジヨードベンジルアル
コールが生成される。ヒドロキシメチル置換基は、ホル
ミル −(C=O)H、及びニトリル −CN基に対す
る前駆体置換基として役立つ。実施例2の工程(g)
は、ヒドロキシメチル前駆体のホルミルへの酸化を例示
する。シアノ置換基は、室温で適切な溶媒に溶解したヒ
ドロキシルアミンにホルミルを暴露して、次に室温で適
切な溶媒に溶解した無水トリフリック酸及びトリエチル
アミンで脱水してオキシム −CH=NOHを生成する
ことによりホルミルから得られる。特に、実施例4及び
表XIII〜XVにおけるヨード/ホルミルと同様に、
実施例2のブロモ/ホルミルを生成し、表VII〜IX
に特徴を記載した。表I〜VI及び表VII〜IXにお
けるハロゲン/炭素型の比較化合物も、実施例2に例示
されている計画により生成した。
【0017】ハロゲン/イオウ化合物としては、ハロゲ
ン/(SMe又は(S→O)Me又はS(O)2 Me)
化合物が挙げられ、実施例5、6、8及び9に例示され
た計画により生成し得る。また、グリニャール反応を用
い得るし、ハロゲン及びメチルチオ置換2−フェニル置
換基は、適切なハロゲン及びメチルチオ置換グリニャー
ル試薬から得られる。所望のグリニャール試薬は、実施
例5の工程(b)に示されるように、適切なハロゲン及
びメチルチオ置換ベンゼンから製造し得る。ハロゲン及
びメチルチオ置換ベンゼンは、当業者には十分公知であ
る。実施例5の工程(a)は、3,5−ジブロモチオア
ニソールの生成を例示する。塩素及びフッ素等価物は、
この計画により容易に生成し得る。実施例8の工程
(a)は、3,5−ジヨードアニソールの生成を例示す
る。これらの置換ベンゼン出発物質を生成する他の方法
は、当業者には明らかになる。出発物質として2−
(3′−ハロ−5′−メチルチオフェニル)カルバペネ
ムを用いて、実施例6及び9に例示した計画を用いて、
ハロ/((S→O)Me又はS(O)2 Me)化合物を
生成し得る。したがって、表X〜XVのハロゲン/イオ
ウ化合物をこれらの方法により生成した。
【0018】イオウ/イオウ化合物としては、(SMe
又はS(O)2 Me)/(SMe又は(S→O)Me又
はS(O)2 Me)化合物が挙げられ、実施例5及び7
に例示された計画により生成し得る。グリニャール反応
を用い得るし、ビス−メチルチオ置換2−フェニル置換
基は、適切なビス−メチルチオ置換グリニャール試薬か
ら得られる。所望のグリニャール試薬は、実施例5の工
程(b)に示されるように、適切なビス−メチルチオ置
換ベンゼンから製造し得る。ビス−メチルチオ置換ベン
ゼンは、当業者には十分公知である。実施例5の工程
(a)は、3,5−ビス−メチルチオ−ブロモベンゼン
の生成を例示する。出発物質として2−(3′,5′−
ビスメチルチオフェニル)カルバペネムを用いて、実施
例7に例示した計画を用い、メチルチオ置換基は、
((S→O)Me又はS(O)2 Me)に酸化される。
したがって、表XIX〜XXIのイオウ/イオウ化合物
をこれらの方法により生成した。
【0019】イオウ/炭素化合物としては、(SMe又
は(S→O)Me又はS(O)2 Me)/(ホルミル又
はニトリル)化合物が挙げられ、実施例5及び2に例示
された計画により生成し得る。概括的にいえば、実施例
5の工程(a)の3,5−ジブロモチオアニソールを実
施例2の工程(a)の1,3,5−トリブロモベンゼン
の代わりに用いる。その結果生じるベンゼン上のホルミ
ル置換基をその後、実施例2の工程(b)〜(c)の通
りに保護化ヒドロキシメチルで置換して、保護化ヒドロ
キシメチル及びメチルチオ置換ベンゼンを生成する。グ
リニャール反応を用い得るし、保護化ヒドロキシメチル
及びメチルチオ置換2−フェニル置換基が保護化ヒドロ
キシメチル及びメチルチオ置換グリニャール試薬から得
られる。所望のグリニャール試薬は、実施例2の工程
(d)と同様にして、上記の保護化ヒドロキシメチル及
びメチルチオ置換ベンゼンから製造し得る。保護化ヒド
ロキシメチル置換基を実施例2の工程(g)と同様にし
て、ホルミルに転換し得る。ホルミルを、上記のように
してシアノ基に転換してもよい。チオメチルは、実施例
6と同様に、(S→O)Me又はS(O)2 Meに酸化
し得る。このようにして、表XVI〜XVIIIの化合
物を生成し、特性を記載した。
【0020】上記の製造方法において、カルバペネムの
3位置のカルボキシル基、任意に8位置のヒドロキシル
基は、最後から2番目の生成物質が調製されるまで、保
護基でブロックされたままである。好適なヒドロキシル
保護基 Pは、シリル基、例えばトリアルキルシリル、
アリール(アルキル)アルコキシシリル、アルコキシジ
アリールシリル、及びジアリールアルキルシリル、並び
にカルボネート基、例えばアルキルオキシ及び置換アル
キルオキシカルボニル、ベンジルオキシカルボニル、置
換ベンジルオキシカルボニル、アリルオキシカルボニル
及び置換アリルオキシカルボニルである。本計画に示さ
れたものの他に又はそれを含めた、好ましい保護基は、
t−ブチルメトキシフェニルシリル、t−ブトキシジフ
ェニルシリル、トリメチルシリル、トリエチルシリル、
t−ブチルジメチルシリル、o−ニトロベンジルオキシ
カルボニル、p−ニトロベンジルオキシカルボニル、ベ
ンジルオキシカルボニル、t−ブチルオキシカルボニ
ル、2,2,2−トリクロロエチルオキシカルボニル、
及びアリルオキシカルボニルである。本計画に示された
ものの他に又はそれを含めた、好適なカルボキシル保護
基Mは、本明細書に後述する。脱ブロック化は、慣用的
方法で実施し得る。好適な計画は、実施例1の工程
(c)に例示される。
【0021】ある種の2−側鎖選択により、全分子中の
特性の最終的平衡が、6−(R)(1−ヒドロキシエチ
ル)の代わりに6−(R)(1−フルオロエチル)を選
択することにより増強され得るということが、ある種の
カルバペネムにおいて判明した。本発明の範囲内の6−
フルオロアルキル化合物の調製は、カルバペネム抗菌化
合物調製の当業界で十分公知の技術を用いる簡単な方法
で実施する。例えば、J.G.deVries et
al.,Heterocycles,1985,23,
1915;BE 900 718A(Sandoz)、
及び特開昭60−163882(三楽)を参照して頂き
たい。
【0022】I式の好ましい化合物においては、R1
水素であり、R2 は6−(R)−(1−ヒドロキシエチ
ル)である。R=Hが通常好ましいが、R=CH3 が化
学的安定性、水溶解性、又は薬物動態的作用の改良を提
供し得る場合がある。置換基R=CH3 は、いずれの立
体的配置、即ちα又はβ−立体異性体を有してもよい。
【0023】表Aに、本発明の特定の化合物を列挙す
る:表A
【0024】
【化11】 (式中、Ra1及びRa3は、下記のものから成る群の組か
ら同時に選択される):a1a3 F F Cl Cl Br Br Br Cl I I I Br I Cl Br HC=O I HC=O Br SMe Br (S→O)Me Br S(O)2 Me I SMe I (S→O)Me I S(O)2 Me SMe SMe SMe (S→O)Me (S→O)Me S(O)2 Me S(O)2 Me S(O)2 Me SMe HC=O (S→O)Me HC=O S(O)2 Me HC=O I CN HC=O CN (S→O)Me CN及び S(O)2 Me CN 本発明のカルバペネム化合物は、動物及びヒト被験者に
おける細菌感染の治療に、それ自体、並びにその製薬上
許容可能な塩及びエステル形態で有用である。”製薬上
許容可能なエステル又は塩”という用語は、製剤科学者
には明らかな本発明の化合物、即ち非毒性で、上記の化
合物の薬物動態的特性、つまりそれらの味の良さ、吸
収、分布、代謝及び排出に好都合に影響を及ぼすよう
な、塩及びエステル形態を示す。選択に重要な、実際に
役立つ他の因子は、原料費、結晶化の容易さ、収量、安
定性、吸湿性、及び薬剤粉末の流動性である。製剤組成
物は、製薬上許容可能な担体と組み合わせて活性成分か
ら調製するのが便利である。したがって、本発明はさら
に、活性成分として新規の本発明のカルバペネム化合物
を用いて細菌感染を治療する製剤組成物及び方法に関す
る。
【0025】上記の製薬上許容可能な塩は、−COOM
形態をとる。Mは、ナトリウム又はカリウムのようなア
ルカリ金属陽イオンであり得る。Mとしての他の製薬上
許容可能な陽イオンは、カルシウム、マグネシウム、亜
鉛、アンモニウム、又はアルキルアンモニウム陽イオ
ン、例えばテトラメチルアンモニウム、テトラブチルア
ンモニウム、コリン、トリエチルヒドロアンモニウム、
メグルミン、トリエタノールヒドロアンモニウム等であ
る。
【0026】本発明の新規のカルバペネム化合物の製薬
上許容可能なエステルは薬学者には容易に明らかになる
ようなものであって、その例としては、例えば米国特許
第4,309,438号カラム9の61行〜カラム12
の51行に詳細に記載されているものが挙げられるが、
その記載内容は参照により本発明に含めるものとする。
このような製薬上許容可能なエステルに含まれるもの
は、生理的条件下で加水分解されるもの、例えばピバロ
イルオキシメチル、アセトキシメチル、フタリジル、イ
ンダニル、及びメトキシメチル、並びに米国特許第4,
479,947号(その記載内容は参照により本発明に
含めるものとする)に詳細に記載されているものであ
る。
【0027】本発明の新規のカルバペネム化合物は、C
OOM(ここで、Mは容易に除去可能なカルボキシル保
護基である)の形態をとる。このような慣用的ブロック
基は、上記の合成手順中にカルボキシル基を保護的にブ
ロックするために用いられる公知のエステル基から成
る。これらの慣用的ブロック基は、容易に除去できる。
即ち、所望により、分子の残りの部分の開裂又はその他
の分裂を引き起こさない手法によって、それらを除去し
得る。このような手法としては、化学的及び酵素的加水
分解、緩和条件下での化学的還元又は酸化剤による処
理、遷移金属触媒及び求核性物質による処理、並びに接
触水素化が挙げられる。概括的にいえば、このようなエ
ステル保護基としては、アルキル、置換アルキル、ベン
ジル、置換ベンジル、アリール、置換アリール、アリ
ル、置換アリル、及びトリオルガノシリルが挙げられ
る。このようなエステル保護基の特定の例としては、ベ
ンズヒドリル、p−ニトロベンジル、2−ナフチルメチ
ル、アリル、2−クロロアリル、ベンジル、2,2,2
−トリクロロエチル、トリメチルシリル、t−ブチルジ
メチルシリル、t−ブチルジフェニルシリル、2−(ト
リメチルシリル)エチル、フェナシル、p−メトキシベ
ンジル、アセトニル、o−ニトロベンジル、4−ピリジ
ルメチル、及びt−ブチルが挙げられる。
【0028】
【作用】本発明の化合物は、種々のグラム陽性菌に、そ
してそれより低度にではあるがグラム陰性細菌に対して
活性な有益な抗菌剤であって、したがってヒト医学及び
獣医学において有用である。本発明の抗菌剤は、薬物と
しての効用に限定されない;それらは全種類の産業に、
例えば、動物飼料の添加物、食品の防腐剤、消毒薬、及
び細菌増殖の制御が望ましい他の産業系に用い得る。例
えば、医療及び歯科設備上の有害な細菌の増殖を撲滅す
る又は阻止するために、並びに工業的用途に、例えば有
害な細菌の増殖を阻止するために水ベースのペイント中
にそして抄紙機の白水中の殺菌剤として、100万部の
溶液当たり0.1〜100部の抗菌剤の範囲の濃度で水
性組成物中に用い得る。
【0029】本発明の化合物は、任意の種々の製剤中に
用い得る。それらはカプセル中に、粉末形態で、溶液中
に、又は懸濁液中に用い得る。それらは種々の手段によ
り得るが、特に興味あるものとして、例えば注射(静注
又は筋注)により局所的に又は非経口的に投与し得る。
【0030】好ましい供給経路である注射用の組成物
は、アンプル中の単位投薬形態で、又は多数回投薬容器
中に調製する。本組成物は、懸濁液、溶液、あるいは油
状又は水性ビヒクル中の乳濁液のような形態をとり、処
方剤を含有し得る。あるいは、活性成分は、供給時点
で、滅菌水のような好適なビヒクルで再構成するべき粉
末形態である。局所的施用物は、軟膏、クリーム、ロー
ション、ペイント、又は粉末として疎水性又は親水性基
剤中に処方し得る。
【0031】投与量は、治療中の被験者の症状及び大き
さ、並びに投与の経路及び頻度に大きく依存するが、感
染症一般には注射による非経口的経路が好ましい。しか
しながら、このような事がらは、抗菌剤業界で十分公知
の治療の原則によって治療者の通常の裁量に任される。
治療中の個体の感染の性質及び個人差の他に、正確な投
薬レジメンに影響を及ぼす別の因子は、本発明の選定種
の分子量である。
【0032】液体であれ固体であれ、単位用量当りのヒ
ト用組成物は、0.1%〜99%の、好ましくは約10
〜60%の範囲の活性物質を含有する。本組成物は一般
に、約15mg〜約1500mgの活性成分を含有す
る;しかしながら、概して、約250mg〜1000m
gの範囲の用量を用いるのが好ましい。非経口的投与で
は、単位投薬は、通常、滅菌水溶液中の、あるいは溶液
化すべき可溶性粉末の形態での純粋化合物Iである。
【0033】I式の抗菌化合物の投与の好ましい方法
は、i.v.注入、i.v.ボーラス、又はi.m.注
射による非経口投与である。
【0034】成人用としては、5−50mgのI式抗菌
化合物/体重kgを、1日2、3、又は4回投与するの
が好ましい。好ましい投与は、1日2回(b.i.
d.),3回(t.i.d.)、又は4回(q.i.
d.)に規定された250mg〜1000mgのI式抗
菌剤である。さらに、軽度感染用には、250mg
t.i.d.又はq.i.d.の用量が推奨される。高
度感受性グラム陽性生物に対する中等度感染用には、5
00mg t.i.d.又はq.i.d.の用量が推奨
される。抗生物質に対する感受性の上限での生物に対す
る重度の致命的感染用には、1000mgt.i.d.
又はq.i.d.の用量が推奨される。
【0035】小児用としては、5〜25mg/体重kg
を1日2、3、又は4回投与するのが好ましい。通常
は、10mg/kg t.i.d.又はq.i.d.と
する容量が推奨される。
【0036】I式の抗菌化合物は、カルバペネム又は1
−カルバデチアペネムとして広義に知られた種類のもの
である。天然カルバペネムは、デヒドロペプチダーゼ
(DHP)として公知の腎酵素による侵襲に感受性であ
る。この侵襲又は分解は、カルバペネム抗菌剤の効能を
減少させる。一方、本発明の化合物は、このような侵襲
を受けることが有意に少なく、したがってDHP阻害剤
の使用を要しない。しかしながら、このような使用は任
意であって、本発明の一部であると考えられる。DHP
の阻害剤及びカルバペネム抗菌剤を伴うその使用は、従
来の技術に開示されている[1979年7月24日に提
出された欧州特許出願第79102616.4号(欧州
特許第0,007,614号);及び1982年8月9
日に提出された第82107174.3号(欧州特許第
0,072,014号)を参照]。
【0037】本発明の化合物は、DHP阻害が望ましい
か又は必要な場合、上記の特許又は公告済出願に記載さ
れているような適切なDHP阻害剤と結合するか又は一
緒に用い得る。したがって、引用した欧州特許が1.)
本カルバペネムのDHP感受性測定法を規定し、そして
2.)好適な阻害剤、組み合わせ組成物、及び治療方法
を開示する程度において、それらは参照により本発明に
含めるものとする。組み合わせ組成物中のI式化合物:
DHP阻害剤の好ましい重量比は、約1:1である。好
ましいDHP阻害剤は、7−(L−2−アミノ−2−カ
ルボキシエチルチオ)−2−(2,2−ジメチルシクロ
プロパンカルボキサミド)−2−ヘプテン酸又はその有
用な塩である。
【0038】
【実施例】
実施例1 工程(a)
【0039】
【化12】 (3S,4R)−1−[[(アリルオキシ)カルボニ
ル](トリフェニルホスホラニリデン)メチル]−3−
[(1R)−1−(アリルオキシカルボニルオキシ)エ
チル]−4−[[[(3−ブロモ)フェニル]カルボニ
ル]メチル]アゼチジン−2−オンの調製:マグネシウ
ム(264mg,11mM)を、20mLの無水テトラ
ヒドロフランに溶解した1,3−ジブロモベンゼン
(2.36g,10mM)の溶液に添加した。〜8μL
の1,2−ジブロモエタンを添加した。窒素中で室温で
2時間攪拌後、ほとんどの金属が消化され、その結果生
じた溶液を、3−ブロモフェニルマグネシウムブロミド
の0.5モル溶液として用いた。
【0040】このグリニャール溶液(8mL)を、窒素
中で0℃で5mLのテトラヒドロフランに溶解した1.
4g(2mM)の(3S,4R)−1−[[(アリルオ
キシ)カルボニル](トリフェニルホスホラニリデン)
メチル]−3−[(1R)−1−(アリルオキシカルボ
ニルオキシ)エチル]−4−[(1R)−2′−[(ピ
リジルチオ)カルボニル]メチル]アゼチジン−2−オ
ンの溶液に滴下した。15分後、10mLの飽和塩化ア
ンモニウム溶液を添加し、25mLの酢酸エチルで希釈
し、3×10mLの飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し
た。無水硫酸マグネシウム上で脱水後、溶媒を有機相か
ら除去して粗製油(黄色)を生成し、これを酢酸エチ
ル:ヘキサンの2:3混合液を用いてシリカゲル上でク
ロマトグラフィー処理して、720mgの所望のイリド
ケトンをクリーム状有色気泡体として得た。
【0041】工程(b)
【0042】
【化13】 (5R,6S)−2−[3−ブロモフェニル]−6−
[(1R)−アリルオキシカルボニルオキシエチル]−
カルバペン−2−エム−3−カルボン酸アリルの調製:
4mLのp−キシレンに溶解した上記の工程(a)から
のイリドケトン(650mg)、及びヒドロキノンの2
個の微小結晶の溶液を、窒素中で130℃で3時間加熱
した。反応混合液を冷却後、それをヘキサンを充填した
シリカゲルカラム上に適用した。カラムを、まずヘキサ
ンで、次に酢酸エチル:ヘキサンの1:3混合液で溶離
して、300mgの所望のカルバペネムを無色油として
得た。
【0043】工程(c)
【0044】
【化14】 (5R,6S)−2−[3−ブロモフェニル]−6−
[(1R)−ヒドロキシエチル]−カルバペン−2−エ
ム−3−カルボン酸ナトリウムの調製:0℃でN2 中で
遠心管中の5mLのCH2 Cl2 :エーテルの1:1溶
液に溶解した工程(b)のビス−アリルカルバペネム
(225mg,0.4727mM)の攪拌溶液に、2−
エチルヘキサン酸(75μL,0.472mM)、トリ
フェニルホスフィン(33mg,0.135mM)。ト
リフェニルホスフィンパラジウム(84mg,0.07
5mM)、及び2−エチルヘキサン酸ナトリウム(78
mg,0.472mM)を順次添加した。5分後、嵩高
い沈殿物が観察された。さらに2時間攪拌後、反応混合
液を10mLのエーテルで希釈した。遠心分離後、液体
をデカントした。固体を2mLの酢酸エチルで洗浄し
た。その結果生じた固体を2mLの水に溶解し、2×1
000μの逆相シリカゲルプレート上に適用し、アセト
ニトリル及び水の1:4混合液で溶離した。U.V.活
性領域を掻き取り、10mLの4:1 CH3 CN:水
混合液とともに攪拌した。固体を濾し取り、2×4mL
の同一溶媒で洗浄した。濾液を4×25mLのヘキサン
で洗浄し、〜2mLに濃縮して、凍結乾燥し、104m
gの所望のナトリウム塩を白色綿毛状塊として得た。
【0045】実施例2 工程(a)
【0046】
【化15】 3,5−ジブロモベンズアルデヒドの調製:1.344
g(56mM)のマグネシウムを、15.7g(50m
M)の1,3,5−トリブロモベンゼンの溶液に添加
し、その混合液を室温で5時間攪拌すると、金属のほと
んどが消化された。生じた黄褐色グリニャール溶液に、
窒素中で0℃で、7.5mL(0.1M)のN,N−ジ
メチルホルムアミドを添加した。生じた混合液を室温で
一夜攪拌した。溶媒を、室温で真空除去した。残渣を2
00mLの酢酸エチル中にとり、6×50mLの飽和塩
化ナトリウム溶液で洗浄し、無水MgSO4 上で脱水し
た。溶媒を除去して粗製固体を生じ、これを最小量のC
2 Cl2 に溶解して、シリカゲル上に載せた。塩化メ
チレンを含有するエーテル:ヘキサンの1:9混合液で
溶離して、収率45%の所望の無水物を白色固体として
得た。
【0047】工程(b)
【0048】
【化16】 3,5−ジブロモベンジルアルコールの調製:1.14
g(30mM)のホウ水素化ナトリウムを、窒素中で0
℃で、50mLのメタノールに溶解した工程(a)から
得られる3,5−ジブロモベンズアルデヒド(7.92
g;30mM)の懸濁液に徐々に添加した。30分攪拌
後、反応混合液を150mLの酢酸エチルで希釈し、5
×50mlの飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、無水M
gSO4 上で脱水した。溶媒を除去して粗製生成物質を
生じ、これを最小量のCH2 Cl2 に溶解して、シリカ
ゲル上に載せた。EtOAc:ヘキサンの1:2混合液
で溶離して、7.2gの所望のアルコールを白色固体と
して得た。
【0049】工程(c)
【0050】
【化17】 (3,5−ジブロモベンジル)t−ブチルジメチルシリ
ルエーテルの調製:トリエチルアミン(3.22mL;
23mM)、塩化t−ブチルジメチルシリル(3.46
g;23mM)、及び0.5mLのN,N−ジメチルホ
ルムアミドを、50mLの無水塩化メチレン中の工程
(b)から得られる3,5−ジブロモベンジルアルコー
ル(3.05g;11.46mM)の懸濁液に添加し
た。この反応混合液を窒素中で一夜攪拌し、75mLの
酢酸エチルで希釈した。3×25mlの飽和塩化ナトリ
ウム溶液で洗浄後、有機相を無水MgSO4 上で脱水し
た。溶媒を除去して粗製生成物質を油として生じ、これ
を蒸留して、120度/〜1mmの沸点の2.7gの所
望のシリルエーテルを無色油として得た。
【0051】工程(d)
【0052】
【化18】 (3S,4R)−1−[[(アリルオキシ)カルボニ
ル](トリフェニルホスホラニリデン)メチル]−3−
[(1R)−1−(アリルオキシカルボニルオキシ)エ
チル]−4−[[[(3−(t−ブチルジメチルシリ
ル)オキシメチル)−5−ブロモフェニル]カルボニ
ル]メチル]アゼチジン−2−オンの調製:本実施例の
工程(c)から得られたシリルエーテルを用いて、実施
例1の工程(a)の手順にしたがって、表記イリドケト
ンを調製した。
【0053】工程(e)
【0054】
【化19】 (3S,4R)−1−[[(アリルオキシ)カルボニ
ル](トリフェニルホスホラニリデン)メチル]−3−
[(1R)−1−(アリルオキシカルボニルオキシ)エ
チル]−4−[[[(3−ヒドロキシメチル)−5−ブ
ロモフェニル]カルボニル]メチル]アゼチジン−2−
オンの調製:メタノールに溶解した18mLの氷冷2%
硫酸溶液を、工程(d)から得られた1.2g(1.4
mM)の泡状シリルエーテルに添加し、生じた溶液を0
℃で1.5時間攪拌した。30mLの酢酸エチルで希釈
後、反応混合液を3×15mLの10%重炭酸ナトリウ
ム溶液で洗浄した。有機相を無水硫酸マグネシウム上で
脱水した。溶媒を除去して粗製黄色生成物質を生じ、こ
れを、溶媒として2:1酢酸エチル:ヘキサン混合液を
用いてシリカゲル上で精製し、880mgの所望のアル
コールを白色発泡体として得た。
【0055】工程(f)
【0056】
【化20】 (5R,6S)−2−[3−ヒドロキシメチル−5−ブ
ロモフェニル]−6−[(1R)−1−アリルオキシカ
ルボニルオキシエチル]−カルバペン−2−エム−3−
カルボン酸アリルの調製:実施例1の工程(b)に記載
の手法に従って、本実施例の工程(e)のイリドケトン
を用いて、このカルバペネムカルビノールを油として調
製した。
【0057】工程(g)
【0058】
【化21】 (5R,6S)−2−[3−アルデヒド−5−ブロモフ
ェニル]−6−[(1R)−1−アリルオキシカルボニ
ルオキシエチル]−カルバペン−2−エム−3−カルボ
ン酸アリルの調製:窒素中で室温で8.5mLの塩化メ
チレンに溶解した350mg(0.716mM)の工程
(f)から得られたカルバペネムアルコールの溶液に、
55mgの粉末3A分子篩、及び126mg(1.07
4mM)のN−メチルモルホリンN−オキシドを添加し
た。5分攪拌後、25mg(0.0716mM)のテト
ラ−n−プロピルアンモニウムペルルテネートを添加
し、さらに10分間攪拌した。次に、これを25gのシ
リカゲル床を通して濾過し、5×10mLの酢酸エチル
で洗浄した。濾液を室温で真空濃縮し、295mgの所
望のアルデヒドを油として得た。
【0059】工程(h)
【0060】
【化22】 (5R,6S)−2−[3−アルデヒド−5−ブロモフ
ェニル]−6−[(1R)−1−ヒドロキシエチル]−
カルバペン−2−エム−3−カルボン酸ナトリウムの調
製:実施例1の工程(c)の手法に従って、本実施例の
工程(g)のカルバペネムを用いて、このナトリウム塩
を調製した。
【0061】実施例3 工程(a)
【0062】
【化23】 3,5−ジヨードニトロベンゼンの調製:13.8g
(0.2M)の固体亜硝酸ナトリウムを、0℃で攪拌濃
硫酸に徐々に添加した。生じた粘稠混合液を0℃で10
分間攪拌した。175mLの氷酢酸中の68.28g
(0.175M)の微粉末2,6−ジヨード−4−ニト
ロアニリンの懸濁液を、25分間に亘って、0℃で上記
の混合液に注意しながら少しずつ添加した。次に、この
混合液を30分間攪拌し、次いで25分間に亘って、4
20mLの無水エタノール中の4gの酸化第一銅の激し
く攪拌した懸濁液に添加した。この添加中に、激しい起
泡が観察された。生じた混合液を室温で20分攪拌し、
次に30分間還流加熱した。冷却後、この反応混合液を
大量の氷中に注ぎ入れた。分離した固体を濾し取り、水
で洗浄した。この固体を最小量のクロロホルムに溶解
し、無水MgSO4 上で脱水した。溶媒を除去して、6
2gの3,5−ジヨードニトロベンゼンを淡黄色固体と
して得た。
【0063】工程(b)
【0064】
【化24】 3,5−ジヨードアニリンの調製:900mLの無水エ
タノールに溶解した61.5g(0.164M)の工程
(a)から得られた3,5−ジヨードニトロベンゼン、
及び111.1g(0.4924M)の塩化第一スズの
混合液を、窒素中で1.5時間、還流加熱した。溶媒の
ほとんどを除去した。残渣を、酢酸エチル、5規定水酸
化ナトリウム、及び氷とともに攪拌した。有機相を分離
し、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄した。無水MgSO
4 上で脱水後、溶媒を除去して粗製油を生じ、これを、
ヘキサン:塩化メチレン:酢酸エチルの8:1:1混合
液を用いてシリカゲル上でクロマトグラフィー処理し
た。所望のアニリンを35gの淡黄褐色固体として得
た。
【0065】工程(c)
【0066】
【化25】 3,5−ジヨードフェニルジアゾニウムヘキサフルオロ
ホスフェートの調製:3.8g(55mM)の亜硝酸ナ
トリウムを、37.5mLの氷冷濃硫酸に徐々に添加し
た。この攪拌スラリーに、0℃で10分間に亘って、1
37.5mLの氷酢酸中の17.25g(50mM)の
工程(b)から得られた3,5−ジヨードアニリンの懸
濁液を添加した。0℃で30分攪拌後、250mLの水
に溶解した18.4g(0.1M)のヘキサフルオロリ
ン酸カリウムの溶液を滴下した。淡黄褐色固体が分離し
た。30分間激しく攪拌後、固体を濾し取り、エーテル
及びメタノールの4:1混合液で数回、次いでエーテル
で2〜3回洗浄した。固体を真空乾燥して、22.85
gの所望のジアゾニウム塩を淡黄褐色固体として得た。
【0067】工程(d)
【0068】
【化26】 1,3,5−トリヨードベンゼンの調製:40mLのア
セトンに溶解した7.5g(50mM)のヨウ化ナトリ
ウムの溶液を、0℃で175mLのアセトン中の、工程
(c)から得られたジアゾニウム塩(12.5g;25
mM)の攪拌懸濁液に徐々に添加した。添加は、約25
分間を要した。反応混合液を0℃で2時間攪拌した。溶
媒を室温で真空除去し、残渣を水とともに攪拌した。黄
褐色固体を濾し取り、水で数回洗浄して、真空乾燥し、
9.05gの1,3,5−トリヨードベンゼンを黄褐色
固体として得た。
【0069】工程(e)
【0070】
【化27】 (3S,4R)−1−[[(アリルオキシ)カルボニ
ル](トリフェニルホスホラニリデン)メチル]−3−
[(1R)−1−(アリルオキシカルボニルオキシ)エ
チル]−4−[[[(3,5−ジヨード)フェニル]カ
ルボニル]メチル]アゼチジン−2−オンの調製:n−
ブチルリチウム(2.5M;2mL;5mM)を、2分
間に亘って、12mLの無水エーテルに溶解した1,
3,5−トリヨードベンゼン(1.368g;3mM)
の攪拌溶液に滴下した。反応混合液を、−78℃で15
分攪拌した。次に、24mLの無水テトラヒドロフラン
に溶解した144mg(6mM)のマグネシウム、及び
523μL(6mM)の1,2−ジブロモエタンから新
たに調製した臭化マグネシウムの溶液を、5分間に亘っ
て徐々に添加した。生じた懸濁液を、−78℃で15
分、及び0℃で30分攪拌した。生じた混濁液を、3,
5−ジヨードフェニルマグネシウムブロミドの0.08
33モル溶液として用いた。
【0071】この溶液を、実施例1の工程(a)に記載
されているのと同様に、704mg(1mM)のチオエ
ステルで処理して、430mgの所望のイリドケトンを
黄色発泡体として得た。
【0072】工程(f)
【0073】
【化28】 (5R,6S)−2−[(3,5−ジヨード)フェニ
ル]−6−[1R−(アリルオキシ)カルボニルオキシ
エチル]−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸アリ
ルの調製:このカルバペネムを、実施例1の工程(b)
の手順を用いて、本実施例の工程(e)のイリドケトン
から調製した。
【0074】工程(g)
【0075】
【化29】 (5R,6S)−2−[(3,5−ジヨード)フェニ
ル]−6−[1R−1−ヒドロキシエチル]−カルバペ
ン−2−エム−3−カルボン酸ナトリウムの調製:実施
例1の工程(c)の手法を用いて、本実施例の工程
(f)のビス−アリル保護化カルバペネムからこのナト
リウム塩を調製した。
【0076】実施例4 工程(a)
【0077】
【化30】 3,5−ジヨードベンズアルデヒドの調製:−78℃
で、72mLのエーテル中の1,3,5−トリヨードベ
ンゼン(7.5g,16.4mM)のスラリーに、n−
ブチルリチウム(7.2mL;18mM)を添加した。
15分攪拌後、2.8mL(36mM)のN,N−ジメ
チルホルムアミドを滴下し、反応混合液を一夜攪拌し
た。100mLの酢酸エチルで希釈後、反応混合液を3
×50mLの飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、無水M
gSO4 上で脱水した。溶媒を除去して粗製生成物質を
生じ、これをシリカゲル上でクロマトグラフィー処理し
(最小量のCH2 Cl2 に溶解して、1:9 EtOA
c:ヘキサンで溶離した)、1.3gの所望の無水物を
クリーム色固体として得た。
【0078】工程(b)〜(h)
【0079】
【化31】 (5R,6S)−2−[3−アルデヒド−5−ヨードフ
ェニル]−6−[1R−1−ヒドロキシエチル]−カル
バペン−2−エム−3−カルボン酸ナトリウムの調製:
実施例2の工程(b)及び(c)の手法、実施例3の工
程(e)の手法、そして最後に実施例2の工程(e)〜
(g)の手法を用いて、本実施例の工程(a)の3,5
−ジヨードベンズアルデヒドから、このナトリウム塩を
調製した。
【0080】実施例5 工程(a)
【0081】
【化32】 3,5−ジブロモチオアニソール及び3,5−(ビス−
メチルチオ)ブロモベンゼンの調製:400mLのテト
ラヒドロフラン中の5g(0.208M)のマグネシウ
ム、及び63g(0.2M)の1,3,5−トリブロモ
ベンゼンの混合液を、窒素中で室温で5時間攪拌する
と、大半の金属が消化された。
【0082】その結果生じた溶液を〜10℃に冷却し、
ジメチルジスルフィド(37.6g;0.4M)を滴下
して、生じた混合液を室温で一夜攪拌した。500mL
の酢酸エチルで希釈後、5×200mLの飽和塩化ナト
リウム溶液で洗浄し、有機相を無水MgSO4 上で脱水
して、溶媒を除去し、粗製褐色油を得た。
【0083】これを、溶媒としてヘキサンを用いてシリ
カゲル上で精製し、1mmで〜110℃沸点の3,5−
ジブロモチオアニソール50%と、1mmで130〜5
度沸点の3,5−(ビス−メチルチオ)ブロモベンゼン
8%を得、これを放置すると徐々に固化した。
【0084】工程(b)〜(c)
【0085】
【化33】 (5R,6S)−2−[3−メチルチオ−5−ブロモフ
ェニル]−6−[1R−1−アリルオキシカルボニルオ
キシエチル]−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸
アリルの調製:実施例1の工程(a)〜(b)の手法を
用いて、本実施例の工程(a)の3,5−ジブロモチオ
アニソールから、このカルバペネムを調製した。
【0086】工程(d)
【0087】
【化34】 (5R,6S)−2−[3−メチルチオ−5−ブロモフ
ェニル]−6−[1R−1−ヒドロキシエチル]−カル
バペン−2−エム−3−カルボン酸ナトリウムの調製:
実施例1の工程(c)の手法を用いて、本実施例の工程
(c)のカルバペネムアリルエステルから、このナトリ
ウム塩を調製した。
【0088】実施例6 工程(a)
【0089】
【化35】 (5R,6S)−2−[3−メチルスルフィニル−5−
ブロモフェニル]−6−[1R−1−アリルオキシカル
ボニルオキシエチル]−カルバペン−2−エム−3−カ
ルボン酸アリル(7a−a)及び(5R,6S)−2−
[3−メチルスルホニル−5−ブロモフェニル]−6−
[1R−1−アリルオキシカルボニルオキシエチル]−
カルバペン−2−エム−3−カルボン酸アリル(7a−
b)の調製:0℃で窒素中で5.5mLの塩化メチレン
に溶解した実施例5の工程(c)から得られたカルバペ
ネムスルフィド(232mg,0.44mM)のアリル
エステルの溶液に、2.8mLの0.5M重炭酸ナトリ
ウム溶液及び114mg(0.66mM)のm−クロロ
過安息香酸を添加した。反応混合液を1時間激しく攪拌
した。その後、10mLの5%チオ硫酸ナトリウムを添
加し、さらに1時間攪拌した。次に、15mLの酢酸エ
チルで希釈して、3×10mLの飽和塩化ナトリウム溶
液で洗浄した。有機相を無水硫酸マグネシウム上で脱水
した。溶媒を除去して粗製油を生じ、これを、溶離液と
して1:1 酢酸エチル:ヘキサン混合液を用いてシリ
カゲル上で精製した。39mgのスルホン(7a−
b)、及び130mgのスルホキシド(7a−a)を油
として得た。
【0090】工程(b)
【0091】
【化36】 (5R,6S)−2−[3−メチルスルフィニル−5−
ブロモフェニル]−6−[1R−1−ヒドロキシエチ
ル]−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸ナトリウ
ム(7b−a)及び(5R,6S)−2−[3−メチル
スルホニル−5−ブロモフェニル]−6−[1R−1−
ヒドロキシエチル]−カルバペン−2−エム−3−カル
ボン酸ナトリウム(7b−b)の調製:実施例1の工程
(c)の手順に従って、本実施例の工程(a)のカルバ
ペネムアリルエステルから、このナトリウム塩を調製し
た。
【0092】実施例7 工程(a)
【0093】
【化37】 (5R,6S)−2−[3−メチルスルフィニル−5−
メチルチオフェニル]−6−[1R−1−アリルオキシ
カルボニルオキシエチル]−カルバペン−2−エム−3
−カルボン酸アリル(8a−a)及び(5R,6S)−
2−[3,5−(ビス−メチルスルフィニル)フェニ
ル]−6−[1R−1−アリルオキシカルボニルオキシ
エチル]−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸アリ
ル(8a−b)の調製:0℃で窒素中で、5mLの塩化
メチレンに溶解したカルバペネムジスルフィド(195
mg,0.4mM)の溶液に、2.5mLの0.5M重
炭酸ナトリウム溶液及び102mg(0.59mM)の
m−クロロ過安息香酸を添加した。混合液を1時間攪拌
した。10mLの5%チオ硫酸ナトリウムを添加し、さ
らに1時間攪拌した。10mLの酢酸エチルで希釈後、
反応混合液を3×5mLの飽和塩化ナトリウム溶液で洗
浄した。有機相を無水硫酸マグネシウム上で脱水した。
溶媒を除去して粗製生成物質を生じ、これを、溶離液と
して3:1酢酸エチル:ヘキサン混合液を用いてシリカ
ゲル上で精製し、60mgのモノスルホキシド(8a−
a)を得た。さらに、酢酸エチルに溶解した15%メタ
ノールで溶離して、75mgのビス−スルホキシド(8
a−b)を得た。
【0094】
【化38】 3当量のm−クロロ過安息香酸を、上記の手順の1.5
当量の代わりに用いて、モノ−スルホンスルホキシドカ
ルバペネム 8a−c、及びビス−スルホンカルバペネ
ム 8a−dを得た。
【0095】工程(b)
【0096】
【化39】 (5R,6S)−2−[3−メチルスルフィニル−5−
メチルチオフェニル]−6−[(1R)−ヒドロキシエ
チル]−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸ナトリ
ウム(8b−a)、並びにその3つの類縁体(8b−
b)、(8b−c)、及び(8b−d)の調製:実施例
1の工程(c)の手法を用いて、本実施例の工程(a)
の対応するカルバペネムアリルエステルから、このナト
リウム塩を調製した。
【0097】実施例8 工程(a)
【0098】
【化40】 3,5−ジヨードチオアニソールの調製:実施例3の工
程(c)から得られた固体ジアゾニウム塩(9.1g;
18.12mM)を、0℃で90mLのアセトンに溶解
したカリウムエチルキサンテート(5.81g;36.
25mM)の攪拌溶液に添加した。反応混合液を1時間
攪拌後、室温で溶媒を真空除去し、残渣を50mLの塩
化メチレン及び氷水とともに攪拌した。水性相を2×5
0mLの塩化メチレンで洗浄した。併合有機相を飽和塩
化ナトリウムで洗浄し、無水MgSO4 上で脱水して、
溶媒を除去し、〜5.1gの粗製生成物質を得た。
【0099】0℃で、〜50mLのドライTHF中のこ
のキサンテート誘導体の攪拌混濁液に、3.3mLのエ
チレンジアミン及び2.8mLのヨウ化メチルをこの順
に添加した。反応混合液を2.5時間撹拌した。100
mLのエーテルで希釈後、これを氷冷2モルHClで洗
浄した。有機相を飽和塩化ナトリウムで洗浄し、無水M
gSO4 上で脱水した。溶媒を除去して粗製生成物質を
生じ、これをシリカゲル上でクロマトグラフィー処理
(1:50酢酸エチル:ヘキサン)し、〜0.01mm
で210℃の温度の油浴で蒸留して、2.45gの所望
の生成物質を油として得、これは徐々に固化した。
【0100】工程(b)
【0101】
【化41】 (5R,6S)−2−[3−メチルチオ−5−ヨードフ
ェニル]−6−[(1R)−1−アリルオキシカルボニ
ルオキシエチル]−カルバペン−2−エム−3−カルボ
ン酸アリルの調製:実施例3の工程(e)及び(f)の
手法を用いて、ジヨード−チオアニソールから、このカ
ルバペネムを調製した。
【0102】工程(c)
【0103】
【化42】 (5R,6S)−2−[(3−メチルチオ)−5−ヨー
ドフェニル]−6−[(1R)−1−ヒドロキシエチ
ル]−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸ナトリウ
ムの調製:実施例1の工程(c)の手法を用いて、本実
施例の工程(b)のアリルエステルから、このカルバペ
ネムナトリウム塩を調製した。
【0104】実施例9
【0105】
【化43】 (5R,6S)−2−[3−メチルスルフィニル−5−
ヨードフェニル]−6−[(1R)−ヒドロキシエチ
ル]−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸ナトリウ
ム(10−a)、及びその3−メチルスルホニル類縁体
(10b)の調製:実施例6の工程(a)、及び実施例
1の工程(c)の手法を用いて、実施例8の工程(b)
のスルフィドから、これらのカルバペネムナトリウム塩
を調製した。
【0106】特性データ
【0107】
【化44】
【0108】
【表1】
【0109】
【表2】
【0110】
【化45】
【0111】
【表3】
【0112】
【化46】
【0113】
【表4】
【0114】
【表5】
【0115】
【化47】
【0116】
【表6】
【0117】
【化48】
【0118】
【表7】
【0119】
【表8】
【0120】
【化49】
【0121】
【表9】
【0122】
【化50】
【0123】
【表10】
【0124】
【表11】
【0125】
【化51】
【0126】
【表12】
【0127】
【化52】
【0128】
【表13】
【0129】
【表14】
【0130】
【化53】
【0131】
【表15】
【0132】
【化54】
【0133】
【表16】
【0134】
【表17】
【0135】
【化55】
【0136】
【表18】
【0137】
【化56】
【0138】
【表19】
【0139】
【表20】
【0140】
【化57】
【0141】
【表21】 生物学的データ 以下の化合物の活性をMRSA病原体の系統に対して測
定し、チエナマイシンの有効性を1とした場合と対比し
て報告した活性のこの測定については、R.Guthi
konda,et al.,J.Med.Chem.,
30,871(1987)を参照されたい。
【0142】
【化58】
【0143】
【表22】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07F 7/18 A 8018−4H //(A61K 31/40 31:195) 8413−4C (A61K 31/695 31:195) 8413−4C (72)発明者 ラビンドラ・エヌ・ガツヒコンダ アメリカ合衆国、ニユー・ジヤージー・ 08820、エデイソン、サボア・アベニユ ー・289

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次式: 【化1】 (式中、RはH又はCH3 であり;R2 は(R)−CH
    3 CH(OH)−、又は(R)−CH3 CH(F)−で
    あり;Ra1はハロゲン、−SCH3 、−S(O)2 CH
    3 、及び−(C=O)Hであり;Ra3はハロゲン、−S
    CH3 、−S(O)2 CH3 、−(C=O)H、−(S
    →O)CH3 、及びシアノであり;Mは製薬上許容可能
    な陽イオン又はエステルである)の化合物。
  2. 【請求項2】 R2 が(R)−CH3 CH(OH)−で
    あり、RがHである請求項1記載の化合物。
  3. 【請求項3】 ハロゲンがフッ素、塩素、臭素、及びヨ
    ウ素から成る群から選択される請求項1記載の化合物。
  4. 【請求項4】 Mがナトリウム又はカリウム陽イオンで
    ある請求項1記載の化合物。
  5. 【請求項5】 製薬上許容可能な担体及び0.1〜約9
    9重量%の請求項1の活性物質を含有する組成物。
  6. 【請求項6】 さらに阻害的有効量のDHP阻害剤を含
    有する請求項5記載の組成物。
  7. 【請求項7】 上記DHP阻害剤が7−(L−2−アミ
    ノ−2−カルボキシエチルチオ)−2−(2,2−ジメ
    チルシクロプロパンカルボキサミド)−2−ヘプタン酸
    である請求項6記載の組成物。
  8. 【請求項8】 式: 【化2】 (式中、Ra1及びRa3は以下の:a1a3 F F Cl Cl Br Br Br Cl I I I Br I Cl Br HC=O I HC=O Br SMe Br (S→O)Me Br S(O)2 Me I SMe I (S→O)Me I S(O)2 Me SMe SMe SMe (S→O)Me (S→O)Me S(O)2 Me S(O)2 Me S(O)2 Me SMe HC=O (S→O)Me HC=O S(O)2 Me HC=O I CN HC=O CN (S→O)Me CN及び S(O)2 Me CN から成る群の組から同時に選択される)の化合物。
  9. 【請求項9】 式: 【化3】 (式中、RはH又はCH3 であり、R2 は(R)−CH
    3 CH(OP)−、又は(R)−CH3 CH(F)−で
    あり、Pは別々に、水素、又はヒドロキシに対する容易
    に除去可能な保護基であり、Mは容易に除去可能なカル
    ボキシル保護基であり、Ra3はI、−SMe、SO2
    e、又はBrである)の化合物。
  10. 【請求項10】 Mが、ベンズヒドリル、p−ニトロベ
    ンジル、2−ナフチルメチル、アリル、2−クロロアリ
    ル、ベンジル、2,2,2−トリクロロエチル、トリメ
    チルシリル、t−ブチルジメチルシリル、t−ブチルジ
    フェニルシリル、2−(トリメチルシリル)エチル、フ
    ェナシル、p−メトキシベンジル、アセトニル、o−ニ
    トロベンジル、4−ピリジルメチル、及びt−ブチルか
    ら成る群から選択される請求項9記載の化合物。
  11. 【請求項11】 Pが、t−ブチルメトキシフェニルシ
    リル、t−ブトキシジフェニルシリル、トリメチルシリ
    ル、トリエチルシリル、t−ブチルジメチルシリル、o
    −ニトロベンジルオキシカルボニル、p−ニトロベンジ
    ルオキシカルボニル、ベンジルオキシカルボニル、t−
    ブチルオキシカルボニル、2,2,2−トリクロロエチ
    ルオキシカルボニル、及びアリルオキシカルボニルから
    成る群から選択される請求項9記載の化合物。
  12. 【請求項12】 R2 が(R)−CH3 CH(OP)−
    である請求項9記載の化合物。
  13. 【請求項13】 以下の: 【化4】 から成る群から選択される化合物。
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