JPH05221781A - 単結晶引上装置 - Google Patents

単結晶引上装置

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JPH05221781A
JPH05221781A JP5969492A JP5969492A JPH05221781A JP H05221781 A JPH05221781 A JP H05221781A JP 5969492 A JP5969492 A JP 5969492A JP 5969492 A JP5969492 A JP 5969492A JP H05221781 A JPH05221781 A JP H05221781A
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JP
Japan
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single crystal
molten silicon
pulling
silicon
convection
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP5969492A
Other languages
English (en)
Inventor
Hironori Shimada
博宣 島田
Naoki Ono
直樹 小野
Tateaki Sahira
健彰 佐平
Michio Kida
道夫 喜田
Yoshiaki Arai
義明 新井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Materials Corp
Original Assignee
Mitsubishi Materials Corp
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Publication date
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Publication of JPH05221781A publication Critical patent/JPH05221781A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 溶融シリコンの対流と接触する石英リングの
内壁の溶融を抑制し、溶融シリコン中の酸素濃度を低く
し、シリコン単結晶中の酸素濃度を低くできる単結晶引
上装置を提供する。 【構成】 水平磁界中で溶融シリコン13を保持する石
英るつぼ5と、この石英るつぼ5内に設けられ溶融シリ
コン5を中心部と周辺部とに区画する石英リング15
と、中心部の溶融シリコン13から単結晶棒14を引き
上げる引上機構と、を備えた単結晶引上装置において、
石英リング15と中心部の溶融シリコン13の対流とが
接触する石英リング15の接触面の温度を、溶融シリコ
ン13の再結晶温度より高くし、かつ、上記接触面以外
の石英リング15の内壁の温度以下にする温度調節手段
を備えたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、シリコン単結
晶を連続MCZ法(Magnetic field appliedCzochralsk
i crystal growth method)で製造するための単結晶引
上装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、長尺シリコン単結晶を製造する連
続MCZ法として、水平方向に磁場が印加された単結晶
引上装置は、概略、水平方向に強磁場を発生する磁場装
置と、この磁場装置の間に設けられた炉体と、この炉体
内に設けられ溶融シリコンを保持する石英るつぼと、こ
の石英るつぼ内に設けられ溶融シリコンを中心部と周辺
部とに区画する石英リングと、溶融シリコンを加熱する
ヒータと、石英るつぼの上方に設けられシリコン単結晶
棒を回転自在に引き上げる引上機構と、石英るつぼと石
英リングとの隙間にシリコン多結晶粒を連続的に補給す
る原料供給機構と、で構成されている。そして、磁場中
で、石英るつぼ内の溶融シリコンを一定量に保ったま
ま、この溶融シリコンにシリコン単結晶の種結晶を浸
し、この種結晶を回転させながら徐々に引き上げ、種結
晶と同一方位の大きなシリコン単結晶を成長させるもの
である。この磁場印加によって、石英るつぼ内のシリコ
ン融液の熱対流現象を抑制し、石英るつぼおよび石英リ
ングからの不純物の混入を大幅に低減し、シリコンの固
液界面をより静的な状態に保っている。さらに、原料の
補給によって、溶融シリコンの溶融量および温度等の変
化を防止し、シリコン単結晶棒の品質の均質化を図って
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
連続MCZ法の単結晶引上装置にあっては、溶融シリコ
ンの表面層の直下に水平方向の対流層が発生している。
この対流層と石英リングとの接触面の温度が上がり、こ
の接触面で石英リングから酸素が溶融シリコン内に溶融
する。この溶融酸素が溶融シリコン内に発生する対流層
を通って直接シリコン単結晶中に取り込まれるという課
題があった。
【0004】そこで、本発明者は、溶融シリコンと接触
している石英リングの内壁温度と酸素溶解度との間に、
石英リングの内壁温度が高くなると酸素溶融量も増大す
るという比例関係があることから、溶融シリコンの対流
の石英リングとの接触面での石英リングの壁面温度を、
溶融シリコンの再結晶化温度にならない程度に低下させ
れば、溶融酸素を減少させることができるという知見を
得た。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の単結晶
引上装置においては、水平磁界中で結晶融液を保持する
るつぼと、このるつぼ内に設けられ上記結晶融液を中心
部と周辺部とに区画する仕切部材と、上記中心部の結晶
融液から単結晶棒を引き上げる引上機構と、を備えた単
結晶引上装置において、上記仕切部材と上記中心部の結
晶融液の対流とが接触する上記仕切部材の接触面の温度
を、上記結晶融液の再結晶化温度より高く、かつ、上記
接触面以外の上記仕切部材の内壁の温度以下にする温度
調整手段を備えたものである。
【0006】また、請求項2に記載の単結晶引上装置に
おいては、上記温度調整手段は、上記対流と接触する上
記仕切部材の肉厚を、上記対流と接触しない上記仕切部
材の肉厚より増加するものである。
【0007】
【作用】本発明に係る単結晶引上装置にあっては、仕切
部材の内壁が所定温度以上に上昇しないので、仕切部材
の内壁からの結晶融液の対流による溶融酸素量を抑制す
ることができる。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図2は本発明の一実施例に係る単結晶引上装置の
断面図である。
【0009】この図に示すように、単結晶引上装置は、
N極およびS極が所定間隔離れて対向配設された磁場装
置1と、この磁場装置の両極間に設けられた炉体2と、
を有している。この磁場装置1は、炉体2に対して左方
がN極、右方がS極であり、N極よりS極に向かって水
平方向に磁界を発生するものである。炉体2の中央部に
は、モータ(図示略)で回転する軸3が設けられてい
る。この軸3の上端には、有底円筒状の黒鉛サセプタ4
が取り付けられている。この黒鉛サセプタ4の内部に、
石英るつぼ5が着脱可能に保持されている。この石英る
つぼ5は、略半球形状をなしている。石英るつぼ5内に
は石英リング15が、吊下ワイヤ(図示略)により設け
られている。この石英リング15は、石英るつぼ5に保
持される溶融シリコン13を中心部(結晶育成)と周辺
部(原料供給)とに区画するためのものである。石英る
つぼ5と石英リング15との隙間(溶融シリコン13の
周辺部)に多結晶シリコンの粒17を連続的に補給する
ため原料供給機構16が炉体2の上方に設けられてい
る。
【0010】また、黒鉛サセプタ4の外側には、溶融シ
リコン13の加熱用ヒータ6および熱シールド部材7が
黒鉛サセプタ4を取り囲むように配設されている。さら
に、炉体2の上部には、引上機構(図示略)、および、
炉体2内部にアルゴンガスを導入するための導入口8が
設けられている。この引上機構によって、引き上げワイ
ヤ9が石英るつぼ5の上方で、石英るつぼ5と反対方向
に回転しつつ上下動するようになっている。この引き上
げワイヤ9の先端には、チャック10を介してシリコン
単結晶の種結晶11が取り付けられている。炉体2の下
部には、アルゴンガス等の排気口12が設けられてい
る。この排気口12は真空装置(図示略)に接続されて
いる。そして、この種結晶11を、中心部の溶融シリコ
ン13に浸した後上昇させることにより、種結晶11を
始点として順次成長したシリコン単結晶棒14がアルゴ
ン雰囲気中で引き上げられるようになっている。
【0011】図1は、図2の要部拡大図である。この図
に示すように、石英るつぼ5に対して左から右へ水平に
磁場(図中矢印a)が印加してある。この磁場の影響
で、石英リング15内の溶融シリコン13の表面直下の
所定深さには、対流(図中矢印b)が発生している。こ
の対流は石英リング15の内壁に接触する。そして、石
英リング15は、下部の肉厚に対して上部(対流との接
触部分)の肉厚を2倍にしてある。例えば、この上部の
厚さは15〜30mmである。これは、石英リング15
と溶融シリコン13の対流との接触部分の内壁の温度
が、溶融シリコン13の再結晶温度より高く、かつ、接
触部分以外の内壁の温度より低くなるようにするためで
ある。この結果、石英リング15の内壁からの溶融シリ
コン13の対流による溶融酸素量を抑制することができ
る。
【0012】次に、上記単結晶引上装置を使用したシリ
コン単結晶の引き上げ方法を説明する。引き上げに先立
って、黒鉛サセプタ4中にある石英るつぼ5の中に高純
度多結晶シリコンを原料として入れる。これら全体を軸
3に取り付ける。炉体2内を真空装置で真空にし、導入
口8へアルゴンガスを供給し、炉体2内を10〜20T
orrのアルゴン雰囲気にする。磁場装置1を用いて1
000〜5000ガウスの磁場を印加しながらヒータ6
に直接通電して、石英るつぼ5を加熱し原料のシリコン
を溶融する。このとき、図1中に示す対流の鉛直方向の
長さは、5〜25mmになっている。
【0013】次いで、チャック10にシリコン単結晶の
種結晶11を取り付け、この種結晶11を溶融シリコン
13に接触させる。その後、モータで軸3を回転速度毎
分5〜15回転させ、この回転とは逆回転に引上機構に
より種結晶11を、回転速度毎分0.1〜2回転させな
がらゆっくり上昇させる。この間、原料供給機構16よ
り多結晶シリコンの粒17を溶融シリコン13中に連続
的に補給させている。この結果、種結晶11からシリコ
ン単結晶棒14が成長して引き上げられていく。そし
て、石英るつぼ5の斜め上方にある直径制御用光センサ
(図示略)でシリコン単結晶棒14の直径を監視し、引
上機構の引き上げ速度を変化(平均1.0〜1.5mm/
分)させて、直径が常に一定になるようにしている。こ
の場合、溶融シリコン13の表層直下には、水平磁場に
より対流が生じている。しかしながら、この対流と接触
する石英リング15の肉厚は、対流との非接触部、例え
ば下部より厚いので、石英リング15の接触面の温度は
石英リング15の下部の温度以下である。かつ、溶融シ
リコン13の再結晶温度より高い。このため、石英リン
グ15の接触部の内壁面からの溶融酸素量を抑制するこ
とができる。このようにして、成長を得たシリコン単結
晶棒14中の酸素濃度を調べると、従来の0.8×10
18〜1.2×1018atoms/ccより約0.2×1
18atoms/cc減少している。
【0014】従って、本実施例にあっては、極めて低い
酸素濃度のシリコン単結晶棒を提供できる。また、従来
の単結晶引上装置の機構等を大幅に変更する必要がな
い。従来の単結晶引上装置に蓄積されたノウハウ、例え
ば結晶回転の条件等をほとんど使用することができる。
この手法を溶融シリコン13と石英るつぼ5、15との
他の接触面に用いることにより、部分的に溶融シリコン
の酸素濃度を制御することもできる。
【0015】なお、水平方向に磁場が印加された単結晶
引上装置の少なくともヒータ6または熱シールド部材7
を複数で構成しこれらを制御することにより、溶融シリ
コンの対流と石英リングとの接触面の温度を所定の温度
に下げてもよい。また、本発明の仕切部材は、二重構造
の石英るつぼの内るつぼでもよい。
【0016】
【発明の効果】以上説明してきたように本発明に係る単
結晶引上装置によれば、結晶融液の対流と接触する仕切
部材の内壁からの溶融酸素量を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る単結晶引上装置の要部
断面図である。
【図2】本発明の一実施例に係る単結晶引上装置の断面
図である。
【符号の説明】
5 石英るつぼ 13 溶融シリコン(結晶融液) 14 シリコン単結晶棒 15 石英リング(仕切部材)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 喜田 道夫 埼玉県大宮市北袋町一丁目297番地 三菱 マテリアル株式会社中央研究所内 (72)発明者 新井 義明 埼玉県大宮市北袋町一丁目297番地 三菱 マテリアル株式会社中央研究所内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水平磁界中で結晶融液を保持するるつぼ
    と、 このるつぼ内に設けられ上記結晶融液を中心部と周辺部
    とに区画する仕切部材と、 上記中心部の結晶融液から単結晶棒を引き上げる引上機
    構と、を備えた単結晶引上装置において、 上記仕切部材と上記中心部の結晶融液の対流とが接触す
    る上記仕切部材の接触面の温度を、上記結晶融液の再結
    晶化温度より高く、かつ、上記接触面以外の上記仕切部
    材の内壁の温度以下にする温度調整手段を備えたことを
    特徴とする単結晶引上装置。
  2. 【請求項2】 上記温度調整手段は、上記対流と接触す
    る上記仕切部材の肉厚を、上記対流と接触しない上記仕
    切部材の肉厚より増加することを特徴とする請求項1に
    記載の単結晶引上装置。
JP5969492A 1992-02-14 1992-02-14 単結晶引上装置 Withdrawn JPH05221781A (ja)

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JP5969492A JPH05221781A (ja) 1992-02-14 1992-02-14 単結晶引上装置

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JP5969492A JPH05221781A (ja) 1992-02-14 1992-02-14 単結晶引上装置

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JPH05221781A true JPH05221781A (ja) 1993-08-31

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ID=13120576

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JP (1) JPH05221781A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE19700403B4 (de) * 1996-01-12 2013-04-11 Mitsubishi Materials Silicon Corp. Einkristallziehvorrichtung
KR101892107B1 (ko) * 2017-06-01 2018-08-27 에스케이실트론 주식회사 실리콘 단결정 성장 장치 및 이를 이용한 실리콘 단결정 성장 방법
CN116084008A (zh) * 2023-04-10 2023-05-09 苏州晨晖智能设备有限公司 一种单晶硅拉制用降氧保护装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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DE19700403B4 (de) * 1996-01-12 2013-04-11 Mitsubishi Materials Silicon Corp. Einkristallziehvorrichtung
KR101892107B1 (ko) * 2017-06-01 2018-08-27 에스케이실트론 주식회사 실리콘 단결정 성장 장치 및 이를 이용한 실리콘 단결정 성장 방법
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Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 19990518